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化学物質総合管理に関する企業活動評価(企業別)

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化学生物総合管理 第4巻第2号 (2008.12) 175-206頁

連絡先:〒112-0004 文京区後楽1-4-25 (CERI内) E-mail: [email protected] 受付日:2008年12月18日 受理日:2008年12月27日

【報文】

化学物質総合管理に関する企業活動評価(企業別)

-2007年度調査結果-

Survey and evaluation on each corporate activity for the integrated chemicals management systems in 2007

窪田清宏*、神園麻子*、結城命夫**、増田優**

Kiyohiro Kubota*, Asako Kamizono*, Michio Yuki**, Masaru Masuda**

要旨:企業における化学物質総合管理の現状を把握するために2003年度から継続的に実施している アンケート調査に関して、2007 年度の調査結果を報告する。2006 年度から調査結果を、化学物質 総合管理の全体的な状況を示す概要と個別企業の活動の特徴を解析・評価することに焦点を当てた 企業別の2つにわけて報告を行なっている。本報では個別企業の活動の解析・評価を行った。

代表的な業種(ゴム・化学、電気・電子及び機械)と特徴のある業種(小売業・卸売業及び食品)

から選択した企業について、2006年度と同様の手法で解析・評価した。

具体的には、評価対象企業の項目別到達度から全体の傾向と特徴を把握し、項目別到達度の高低 の要因を確認することにより、各企業の特徴と課題を明らかにした。さらに、設問内容とその回答 を参考に具体的な改善方法の示唆を得た。このことから、本評価指標は企業自身による自己診断や 改善活動に活用できることがわかった。また、活動の取り組み状況の変化を把握するために 2006 及び2007年度のGHS分類の実施状況などを例として進捗状況を比較したところ、大部分の企業で は状況の変化は無かったが、一部企業において改善が認められた。

キーワード:化学物質総合管理、総合管理原則、サイエンス軸、キャパシティ軸、パフォーマンス 軸、SAICM

Abstract: We have been continuously executed the questionnaire survey since 2003 in order to understand the current state of the integrated chemicals management systems in Japanese companies. In this report the result of the survey in 2007 is reported. We have been reporting the result in two ways since 2006. One is an outline that analyzes the overall situation of the integrated chemicals management systems, and the other is a report that analyzes the activity of the individual company. This report is the latter.

The companies selected from Rubber & Chemicals, Electric Appliances, Machinery-related industries, wholesale & Retail and Foods business were analyzed by the technique similar to year 2006. The entire tendency and the feature of each company were clarified by the analysis of the achievement levels. The features and the problems of each company were clarified by confirming the factors of high and low of the achievement levels. In addition, the suggestion regarding the concrete corrective strategy was obtained referring to the content in the questions and the answers. From these results, it is concluded that this evaluation indicator system will be used for the self-diagnosis and the improvement activity by the companies. And the achievements of some items like GHS Classification were compared between year 2006 and 2007 in order to understand the change of the activity. A part of improvement was admitted in some companies though there was no change in the situation in the majority of companies.

Key words:Integrated chemicals management systems, Risk basis, Science axis, Capacity axis, Performance axis, SAICM

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化学生物総合管理 第4巻第2号 (2008.12) 175-206頁

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1.

はじめに 1.1 企業活動の評価

企業における化学物質総合管理の自主的な活動を促進することを目指して、化学物質総合管 理に係る企業活動の評価指標の開発と評価指標を活用した企業活動のアンケートを2003年度 より毎年行なっている (表1)。調査方法は2005年度にほぼ確立した。

2006年度から、調査結果を全体的な化学物質総合管理状況の概要と個別企業の活動の特徴を 解析することに焦点を当てた企業別の2つの方法で報告を行なっている。本報では2007年度 の調査結果について企業別の考察を報告する。概要については、「化学物質総合管理に関する企 業活動評価(概要)-2007年度調査結果-」 (神園ら, 2008) を参照されたい。

表1 化学物質総合管理に係る企業アンケート調査実施状況

調査年度 対象企業 回答

企業数 評価要素 文献

2003 化学系メーカ

52 SDSの取組み調査 大久保ら, 2005a 2004 メ ー カ ー 全

般、流通、小 売他

173 ハザード情報の取組み調査 大久保ら, 2005b 窪田ら, 2005 2005 メ ー カ ー 全

般、流通、小 売他

180 ハザード情報の取組み調査(曝露評価、リスク 評価、リスク管理に関する調査を追加)

窪田ら, 2006a 窪田ら, 2006b 2006 すべての業種 210

(有効回答:197)

ハザード評価、曝露評価、リスク評価、リスク 管理の評価項目を集大成して本格調査を実施

窪田ら,2007 神園ら,2007 2007 すべての業種 276

(有効回答:224社)

設問と選択肢を改良して調査を継続

国 際 的 枠 組 み と の 整 合 性 を 踏 ま え 、 Performance軸の要素として従業員、消費者、

一般市民、環境保全への配慮の4つ管理の視点 を追加し、Performance軸に関する調査の充実

神園ら, 2008 本報

2008 すべての業種 集計中 同上

1.2 企業調査結果の概要

2006 年度調査結果の企業別の解析では、代表的な業種 (化学、電気・電子、機械、食品) か ら選択した企業について検討した結果、以下の事項が明らかとなった (神園ら, 2007)。

①評価対象企業の項目別到達度から全体の傾向と特徴を把握し、事項別到達度を確認するこ とにより、各企業の特徴と課題が明らかとなった。

②設問内容とその回答を参考に、具体的な改善方法の示唆を得ることができた。このことか ら、本評価指標は企業自身による自己診断や改善活動に活用できることがわかった。

③企業別評価結果の比較を行うことにより各企業の特徴がさらに明確となった。同業種内企 業の評価結果の比較からは、同業種内においても化学物質総合管理の取り組みに大きなば らつきがあることが裏付けられた。異業種の中位企業の評価結果の比較では、全体のバラ ンスが最もとれているのは化学であり、電気・電子、機械、食品の中位企業は項目別到達 度に偏りがみられ、特に食品の中位企業の場合には偏りが顕著であった。

本報では、昨年度と同様に代表的な業種 (化学、電気・電子、機械)) ら選択した企業及び特 徴ある業種 (小売業・卸売業、食品) から選択した企業について個別の解析を行った。まず、当 該企業の全体的な位置付けと特徴を今年度から新しく加えた管理の視点と共に整理した。次に ハザード評価、曝露評価等の項目別到達度の高低の要因の把握を行った。そして、活動の取り

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組み状況の変化を把握するために2006及び2007年度のGHS分類の実施状況などを例として 進捗状況の経年変化を解析した。

2. 調査方法

アンケートの設問、調査対象 (アンケート送付先)、調査時期と方法及び集計方法は、概要に 関する報告 (神園ら, 2008) と同じである。

3.

調査結果及び考察 3.1 個別企業評価 3.1.1 評価対象企業

今回の評価対象として、回答数の多かった上位3業種 (化学、電気・電子、機械) を代表する 業種として中位の企業を選定した。併せて、異なる業種として特徴のある小売業・卸売業と食 品の中位企業を対象とした。さらに回答数の多かった化学については、中位企業より上位にあ る2社と中位企業より下位にある1社についても評価対象として、同業種内の比較を行った。

業種別総合到達度の分布と評価対象企業の関連を図1に示す。

図1 業種別総合到達度の分布と評価対象企業

3.1.2 評価方法

評価方法は段階3を除いて昨年度の方法 (神園ら, 2007) を基本的に踏襲し、さらに2007年 度に新たに加えた管理の視点の到達度を評価した。具体的には評価対象企業について、総合到 達度、項目別到達度 (各評価要素 (H, E, R, RM) と各評価軸 (SCP軸) とを掛け合わせた12の 項目別の到達度)、管理の視点別到達度 (従業員、消費者、市民及び環境保全の各視点の到達度)

Ⅰ-C:ゴム・化学の中位企業、Ⅰ+1:ゴム・化学の中上位企業、Ⅰ+2:ゴム・化学の上位企業、Ⅰ-1:

ゴム・化学の下位企業、Ⅱ-C:電気・電子の中位企業、Ⅲ-C:機械の中位企業、Ⅳ-C:小売業・卸売 業の中位企業、Ⅴ-C:食品の中位企業

I-C

-C

Ⅲ-C I+1

I+2

I-1

-C

Ⅳ-C

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

化学

医薬

電気

電子 繊維

建設業 電力

卸売

総合到達度

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及び事項別到達度 (各評価要素 (H, E, R, RM) と各評価軸 (SCP軸) を構成する13の評価の視 点とを掛け合わせた52の事項別の到達度) をもとに、以下の段階で評価を行った。

【段階1:全体的な位置付けと特徴の把握】

項目別到達度を項目別評価結果の詳細表に埋めて、総合到達度と項目別到達度の特徴を把 握する。また、この結果をレーダーチャートで表し、評価対象企業と全業種及び同業種の平 均チャートとを比較することにより、評価対象企業の全体的な位置付けと特徴を把握する。

化学物質総合管理は、4 つの評価要素であるハザード評価、曝露評価、リスク評価及びリス ク管理が偏り無く実施され、Science、Capacity及びPerformanceの3つの軸から見ても同 程度の取組みがなされていることが望ましい。すなわち、レーダーチャートの形状が円に近 く、12 の項目が平均した到達度となっている (バランスしている) ことが望ましい。円形か らのずれを示す指標として、項目別到達度のばらつき度合い (各到達度と平均到達度との差 の二乗の総和を項目数で除した値の平方根) を用いる。ばらつき度合いの計算方法は標準偏 差と同じである。ばらつき度合いとレーダーチャートの形状を比較したところ、目視でバラ ンスが崩れている場合、ばらつき度合いはおおむね10を超えていたことから、ばらつき度合 いが10を超えた場合を、バランスが崩れていると表現する。224社平均の項目別到達度のば らつき度合いは、5.2である。

【段階2:項目別到達度の高低の要因の把握】

事項別到達度の一覧を作成する。段階1 において特徴として挙げた項目を中心に、各事項 の到達度を確認し、項目別到達度の高低の要因となった事項を洗い出す。さらに、具体的な 設問内容とその回答を確認することにより、評価対象企業の化学物質総合管理の特徴をより 詳細に把握する。

【段階3:GHS分類の実施状況などの経年変化】

経年変化を検討するために、Performance軸の活動の状況・結果の水準について整理する。

具体的には、GHS分類の実施、曝露シナリオとリスク評価書の作成及びリスク管理を例とし て2006年度と2007年度のそれぞれの到達度をレーダーチャートで整理する。表2に各設問 と選択肢を示す。チャート形状の変化等から活動の取り組み状況の変化を把握する。なお、

回答の無かった年度は到達度0と表記した。

表2 経年変化を検討した項目の設問と選択肢

設問 選択肢

GHS の分類と表示の実施状

全ての製品 75%の製品 50%の製品 25%の製品

特に何も行なっていない 自社製品に関する曝露評価

書(曝露シナリオ文書)の作 成状況

自社製品に関するリスク評 価書等の作成状況

全ての製品について作成済みである 主要な製品について作成済みである

法的に義務がある化学物質を含有する製品について作成済みである 法的に義務がある化学物質を含有する製品について作成中である 作成する予定はない

リスク管理の状況 人や環境中生物への影響について、リスク限界を越える状況のものはない リスク管理を進めており、近々リスク限界を越える状況にあるものはなくなる 法の定めのないものについても、リスク管理を行っている

法律に定められている基準は守られている リスク状況を把握していない

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【段階4:評価結果のまとめ】

段階 1、2 及び 3 の結果を「評価結果から示唆されること」としてまとめる。また、必要 に応じて、評価対象企業の化学物質総合管理の改善方法を提案する。

3.1.3 個別企業の評価結果

Ⅰ. 化学業種の中位企業(I-C社)

(1)全体的な位置付けと特徴

総合到達度66、224社中56位に位置する。表3にI-C社の項目別到達度を示す。表3にお いては最も低い到達度を赤字で、最も高い到達度を青字で示す。以下、項目別到達度の表では 同じ使い分けとする。図2にI-C社の項目別到達度及び全業種とゴム・化学業種の平均項目別 到達度をレーダーチャートで示す。

表2から項目別到達度のうち、Science軸のリスク管理の評価の到達度が高く、Capacity軸 の曝露評価とリスク評価の到達度が低い。また図2から、Capacity軸を除いた各項目の到達度 は全業種の平均到達度より高い。化学の平均到達度と比較すると、Science軸は平均よりも高い が、Capacity軸、Performance軸のいずれの項目も平均以下となっている。管理の視点につい ては、従業員と環境保全は全体及び化学の平均到達度よりも高いが、消費者への配慮が平均よ りも低い。ばらつき度合い12.3であり、全体としてバランスがやや崩れている。

表3 項目別到達度(I-C社)

評価要素 評価軸 ハザード評価

(H)

曝露評価 (E)

リスク評価

(R)

リスク管理

(RM)

合計

Science

方法論

77 77 80 87 80

人材 Capacity

組織 77 47 50 57 58

活動の状況/結果の水準 取引関係者への配慮 社会への配慮 予算・人員の確保

73 63 63 57 64

小計 76 62 64 67 67

従業員への安全衛生の配慮 70

消費者への安全配慮 30

一般市民への安全配慮 50

Performance

環境保全への安全配慮 67

合計 66

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図2 項目別到達度チャート(I-C社)

(2)項目別到達度の高低の要因

次に、事項別到達度の一覧を表4に示す。表中の色分けは81以上、61以上80未満、41以 上60未満、21以上40未満及び20未満の5段階となっている。色が濃いほど到達度が高く、

評価が高いことを示す。以下、事項別到達度の表では同じ使い分けをする。

表4 事項別到達度(I-C社)

評価要素

評価軸 ハザード評価(H) 曝露評価(E) リスク評価(R) リスク管理(RM)

物質の広さ 100 物質、範囲の広さ 80 物質、範囲の広さ 80 物質、範囲の広さ 100

項目の広さ 60 視点の広さ 80 評価の広さ 100 管理の広さ 100 科 学 的 知 見 の 正 確

80 曝露情報の正確さ 100 評価の正確さ 100 管理内容の適切さ 100

科 学 的 知 見 の 新 し

100 情報の状況変化へ の対応

60 評価の見直し 60 管理内容の見直し 60 S

方法論 方法論の適切さ 20 方法論の適切さ 60 方法論の適切さ 60 方法論の適切さ 60 担 当 者 の 専 門 性 の

高さ

20 担当者の専門性の 高さ

20 担当者の専門性の 高さ

20 担当者の専門性の 高さ

20 人材

構 成 員 全 体 の 理 解

70 構成員全体の理解

50 構成員全体の理解

50 構成員全体の理解

70 情報の取得・評価体

制の充実度

100 情報の取得・評価 体制の充実度

40 情報の取得・評価 体制の充実度

40 情報の取得・評価 体制の充実度

20 情 報 活 用 体 制 の 充

実度

100 情報活用体制の充 実度

40 情報活用体制の充 実度

40 情報活用体制の充 実度

60 C

組織

経営トップの関与 100 経営トップの関与 80 経営トップの関与 100 経営トップの関与 100 活動の状況/

結果の水準

GHS、MSDS など

の完成度

80 曝露シナリオ文書 の完成度

67 リスク評価書の完 成度

67 管理計画・削減計画の完 成度・リスク管理の状況

73 取 引 関 係 者

への配慮

取 引 関 係 者 と の 協 調・連携度

80 取引関係者との協 調・連携度

60 取引関係者との協 調・連携度

60 取引関係者との協 調・連携度

40 社 会 へ の 配

社会への公開度 60 社会への公開度 60 社会への公開度 60 社会への公開度 20 予 算 ・ 人 員

の確保

予 算 ・ 人 員 の 確 保

(共通)

60 予算・人員の確保

(共通)

60 予算・人員の確保

(共通)

60 予算・人員の確保

(共通)

60

従業員への安全衛生の配慮 70

消費者への安全配慮 30

一般市民への安全配慮 50

P

環境保全への安全配慮 67

250 50 75 100従業員

消費者

市民 環境保全

Ⅰ-C

ゴム・化学平均(n=35) 有効回答224社平均

0 20 40 60 80 100H-S

E-S

R-S

RM-S

H-C

E-C R-C

RM-C H-P E-P

R-P RM-P

   記 号 説 明

H : Hazard(ハザード評価)

E : Exposure(曝露評価)

R : Risk(リスク評価)

RM : Risk Management

(リスク管理)

S : Science軸 C : Capacity軸 P : Performance軸

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到達度 表示色 81以上

61以上80未満 41以上60未満 21以上40未満及 20未満

表4から、Science軸のリスク管理の到達度が高い要因として、リスク管理に関する情報を把 握する化学物質の範囲が広く、自社内で取り扱う全ての化学物質に及んでいる点、環境への影 響を含む広い評価対象を考慮している点、そして自社製品を販売した最終消費者の状況まで把 握している点が挙げられる。一方、社内に専門的能力を有する担当者がいないことが主な要因 となって、Capacity軸の到達度が低くなっている。従って人材育成と組織の対応能力強化が今 後の主な課題と考えられる。

上記の特徴的な項目を中心に、具体的な設問内容とその回答の確認を行った。注目点の設問 内容とその回答を以下に示す。なお、左側に到達度の高い設問、右側に到達度の低い設問を並 べた。

RM-S-1-ロ リスク管理 S軸 1.量 ロ.対象項目の広さ Q:リスク管理のためにどの範囲まで状況を把握していますか?

■自社製品を販売した最終消費者

□工場周辺の住民

□取引先の従業員

□協力会社の従業員

□自社の従業員のみ

E-C-1-イ 曝露 C 軸 1.人材 イ.担当者の専門性の高さ Q:担当者は曝露評価について、どの程度の専門的能力を持ってい

ますか?

□国際機関に提出する曝露評価書を作成できる

□国内機関に提出する曝露性評価書を作成でき、かつ説明できる

□一定の範囲内で曝露を評価することができる

□曝露評書を理解できる

■社内に専門的能力を持った担当者はいない

RM-S-1-イ リスク管理 S軸 1.量 イ.対象範囲の広さ Q:リスク管理に関する情報を把握している化学物質の範囲につ

いて伺います。なお、加工製品、組立製品の場合は各部品等に 含有されている化学物質についてお答え下さい

■自社内で取り扱う全ての化学物質(原料、中間体、製品等を含 む)、及び排出・廃棄する全ての化学物質)

□自社内で取り扱う全ての化学物質

□自社内で取り扱う主要な化学物質

□自社内で取り扱う化学物質のうち、法律上義務付けられている 化学物質

□特に把握していない

E-C-1-ロ 曝露 C 軸 1.人材 ロ.構成員全体の理解度 Q:構成員全体の曝露に関する理解度を高めるために、どのような

頻度で教育していますか?

□定期的に実施(3 年程度に1回)するほか、新しい設備の導入な どにより曝露状況が変わるときに実施する

□定期的に実施する(3 年程度に1回)

□法令で定められた時点に加え、新しい設備の導入などにより曝 露状況が変わるときにも実施する

■法令で定められた時点に加え、入社時にも実施する

□法令で定められた時点において実施する

RM-S-1-イ リスク管理 S軸 1.量 ロ.対象範囲の広さ Q:リスク管理の進め方に関する情報・知見をどの段階まで把 握していますか?

■環境まで

□最終消費者まで

□取引先まで

□自社の範囲

□法令上把握が義務付けられている事項

E-C-1-ロ リスク評価 C 軸 1.人材 ロ.構成員全体の理解度 Q:取り扱っている化学物質の曝露の状況について、社員のど

の範囲まで教育していますか?

□経営者及び経営企画部門の従業員

□営業部門の従業員

■開発担当部門の従業員

□製造及び運輸部門の従業員

□法令で定められた範囲内の従業員

(3)GHS分類などの実施状況の経年変化

図3に経年変化を示す。曝露シナリオの作成状況の到達度が2006年に比べて下がっている。

下がった理由については、来年度以降の課題として回答状況を踏まえ解析を行なう。その他の3 項目については変化が認められ無かった。

(8)

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図3 経年変化(I-C社)

Ⅱ. 化学業種の中上位企業(I+1社)

(1)全体的な位置付けと特徴

総合到達度72、224社中32位に位置する。表5にI+1社の項目別到達度を示す。また、図 4 に I+1社の項目別到達度及び全業種とゴム・化学業種の平均項目別到達度をレーダーチャー トで示す。

表5から項目別到達度のうち、Science軸とCapacity軸の到達度が高い。特にCapacity 軸 のハザード評価が高い。一方、Performance 軸の曝露評価とリスク評価の到達度が低い。また 図4から、Science軸とCapacity軸は全体平均とゴム・化学平均を上回っているが、Performance 軸は全ての項目でゴム・化学の平均を下回っている。管理の視点については、従業員、消費者 及び市民は、全体及び化学の平均到達度よりも高いが、全体的な傾向とは逆に環境保全が低い。

ばらつき度合いは9.9であり、全体として比較的バランスが取れている。

表5 項目別到達度(I+1社)

評価要素 評価軸 ハザード評価

(H

曝露評価 (E

リスク評価

R

リスク管理

RM

合計

Science

方法論 77 87 83 80 82

Capacity 人材

組織 90 77 77 67 78

活動の状況/結果の水準 取引関係者への配慮 社会への配慮 予算・人員の確保

67 60 60 63 63

小計 78 74 73 70 74

従業員への安全衛生の配慮 60

消費者への安全配慮 60

一般市民への安全配慮 50

Performance

環境保全への安全配慮 47

合計 72

0 20 40 60 80 100GHS

曝露シナリオ

リスク評価書 リスク管理

2007 2006

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図4 項目別到達度チャート(I+1社)

(2)項目別到達度の高低の要因

次に、事項別到達度の一覧を表6に示す。

表6 事項別到達度(I+1社)

表6から、Capacity軸のハザード評価の到達度が高い要因として、有害性評価に関する専門 部署・研究所等の組織があり、有害性の情報が一元的にデータベース化されどの部門からもア クセスが可能で、そして有害性評価に関する経営判断が企画、開発、生産及び販売の全ての段 階で行なわれていることが挙げられる。Performance 軸の到達度の低さは、取引関係者への配

評価要素

評価軸 ハザード評価(H) 曝露評価(E) リスク評価(R) リスク管理(RM)

物質の広さ 80 物質、範囲の広さ 80 物質、範囲の広さ 80 物質、範囲の広さ 80

項目の広さ 60 視点の広さ 100 評価の広さ 100 管理の広さ 100 科 学 的 知 見 の 正 確

100 曝露情報の正確さ 80 評価の正確さ 100 管理内容の適切さ 100

科 学 的 知 見 の 新 し

60 情報の状況変化へ の対応

80 評価の見直し 60 管理内容の見直し 60 S

方法論 方法論の適切さ 80 方法論の適切さ 100 方法論の適切さ 80 方法論の適切さ 60 担 当 者 の 専 門 性 の

高さ

100 担当者の専門性の 高さ

100 担当者の専門性の 高さ

80 担当者の専門性の 高さ

100 人材

構 成 員 全 体 の 理 解

70 構成員全体の理解

60 構成員全体の理解

60 構成員全体の理解

60 情報の取得・評価体

制の充実度

100 情報の取得・評価 体制の充実度

100 情報の取得・評価 体制の充実度

100 情報の取得・評価 体制の充実度

60 情 報 活 用 体 制 の 充

実度

100 情報活用体制の充 実度

40 情報活用体制の充 実度

60 情報活用体制の充 実度

60 C

組織

経営トップの関与 100 経営トップの関与 100 経営トップの関与 100 経営トップの関与 60 活動の状況/

結果の水準

GHS、MSDS など

の完成度

67 曝露シナリオ文書 の完成度

60 リスク評価書の完 成度

60 管理計画・削減計画の完 成度・リスク管理の状況

67 取 引 関 係 者

への配慮

取 引 関 係 者 と の 協 調・連携度

60 取引関係者との協 調・連携度

40 取引関係者との協 調・連携度

40 取引関係者との協 調・連携度

40 社 会 へ の 配

社会への公開度 60 社会への公開度 60 社会への公開度 60 社会への公開度 60 予 算 ・ 人 員

の確保

予 算 ・ 人 員 の 確 保

(共通)

80 予算・人員の確保

(共通)

80 予算・人員の確保

(共通)

80 予算・人員の確保

(共通)

80

従業員への安全衛生の配慮 60

消費者への安全配慮 60

一般市民への安全配慮 50

P

環境保全への安全配慮 47

Ⅰ+1

ゴム・化学平均(n=35) 有効回答224社平均

0 25 50 75 100従業員

消費者

市民 環境保全

0 20 40 60 80 100H-S

E-S R-S

RM-S

H-C E-C R-C

RM-C H-P E-P

R-P RM-P

(10)

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連絡先:〒112-0004 文京区後楽1-4-25 (CERI内) E-mail: [email protected] 受付日:2008年12月18日 受理日:2008年12月27日

慮が十分でないことに起因する。

上記の特徴的な項目を中心に、具体的な設問内容とその回答の確認を行った。注目点の設問 内容とその回答を以下に示す。

H-C-2-イ 有害性 C 軸 2.組織 イ.評価体制の充実度 Q:有害性評価を行う社内の組織体制について伺います

■専門部署に加え、有害性評価に関する研究所等の組織がある

□専門部署がある

□企画・開発部門が必要な時に行う

□生産や販売の部門が行う

□特に決めていない

E-P-2 曝露 P軸 2.取引関係者への 配慮

取引関係者との協調・連携

Q:自社製品に関連して、販売先からどのように曝露情報の提供を 受けていますか?

□主要な製品について定期的かつ変更があった際に、提供を受け ている

□主要な製品について定期的に提供を受けている

□主要な製品について変更があった際に提供を受けている

■主要な製品の一部については、提供を受けている

□提供を受けていない

H-C-2-ロ 有害性 C 軸 2.組織 ロ.情報の活用体制の 充実度

Q:有害性評価に関わる情報の活用体制について伺います

■社内の情報は一元的にデータベース化され、どの部門からもア クセスできる

□社内の情報は一元化されているが、データベース化まではでき ていない

□各部門ごとにデータベース化している

□データベース化せずに、各部門で保存している

□特に決めていない

R-P-2 リスク評価 P軸 2.取引関係者へ の配慮

取引関係者との協 調・連携度 Q:リスク評価の結果を自社製品の販売先あるいは協力会社に伝

えていますか?

□定期的に販売先と協力会社に提供している

□定期的に販売先に対して提供している

□定期的に協力会社に対して提供している

■販売先あるいは協力会社から請求があった場合に提供している

□提供しない

H-C-2-ハ 有害性 C 軸 2.組織 ハ.経営の係り

Q:取り扱う化学物質の有害性評価に関して、経営判断はいずれ の段階において行いますか?

■企画、開発、生産及び販売の全ての段階

□開発、生産及び販売の段階

□生産及び販売の段階

□販売開始時

□販売後

RM-P-2 リスク管

P軸 2.取引関係者への 配慮

取引関係者との協調・

連携度

Q:取引会社との協調、連携体制はどのようになっていますか?

□販売先、納入元いずれとも連携してリスク評価を実施し、リスク 管理を行っている

□販売先と連携してリスク評価を実施し、リスク管理を行っている

□納入元と連携してリスク評価を実施し、リスク管理を行っている

■協力会社とは連携してリスク評価を実施し、リスク管理を行って いる

□特に連携していない

(3)GHS分類などの実施状況の経年変化

図5に経年変化を示す。4項目いずれも2006年と2007年で到達度の変化が認められ無かっ た。総合到達度では中上位に位置する企業であるが、Performance 軸に関する具体的な実施状 況は低い水準に留まっている。

(11)

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図5 経年変化(I+1社)

Ⅲ. 化学業種の上位企業(I+2社)

(1)全体的な位置付けと特徴

総合到達度81、224社中10位に位置する。表7にI+2社の項目別到達度を示す。また、図 6 に I+2 社の項目別到達度及び全業種とゴム・化学業種の平均項目別到達度をレーダーチャー トで示す。

表7から、全般的に高い到達度であり、特にPerformance軸のリスク管理が高い。曝露評価 の到達度が低い傾向がある。また図6から、Performance軸のハザード評価を除いて、全体平 均、ゴム・化学平均を大きく上回っている。管理の視点については、4 つの視点の到達度は高 く、かつバランスも取れている。ばらつき度合いは 8.2 であり、全体として比較的バランスが 取れている。

表7 項目別到達度(I+2社)

評価要素

評価軸 ハザード評価

(H)

曝露評価 (E)

リスク評価

(R)

リスク管理

(RM)

合計

Science

方法論

90 77 93 93 88

人材 Capacity

組織 90 77 87 77 83

活動の状況/結果の水準 取引関係者への配慮 社会への配慮 予算・人員の確保

83 73 73 97 82

小計 88 76 84 89 84

従業員への安全衛生の配慮 60

消費者への安全配慮 60

一般市民への安全配慮 60

Performance

環境保全への安全配慮 60

合計 81

0 20 40 60 80 100GHS

曝露シナリオ

リスク評価書 リスク管理

2007 2006

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図6 項目別到達度チャート(I+2社)

(2)項目別到達度の高低の要因

次に、事項別到達度の一覧を表7に示す。

表8から、Performance軸のリスク管理の到達度が高い要因として、リスク管理や削減計画 の対象範囲が広く、リスク管理を行った結果、人や環境生物へのリスクが低い状態である点と その状況を社会に公開し、意見交換も行なっている点が挙げられる。また、化学物質総合管理 に関して予算と人員の投入を5年前に比べて2倍以上増やしており、これも高い到達度の要因 と考えられる。一方、Performance 軸のハザード評価が低い要因としては GHS 分類と表示の 実施が十分ではないことが挙げられる。

表8 事項別到達度(I+2社)

評価要素

評価軸 ハザード評価(H) 曝露評価(E) リスク評価(R) リスク管理(RM)

物質の広さ 100 物質、範囲の広さ 60 物質、範囲の広さ 100 物質、範囲の広さ 100

項目の広さ 100 視点の広さ 100 評価の広さ 100 管理の広さ 100 科 学 的 知 見 の 正 確

80 曝露情報の正確さ 100 評価の正確さ 100 管理内容の適切さ 100

科 学 的 知 見 の 新 し

60 情報の状況変化へ の対応

60 評価の見直し 60 管理内容の見直し 60 S

方法論 方法論の適切さ 100 方法論の適切さ 80 方法論の適切さ 100 方法論の適切さ 100 担 当 者 の 専 門 性 の

高さ

100 担当者の専門性の 高さ

100 担当者の専門性の 高さ

100 担当者の専門性の 高さ

100 人材

構 成 員 全 体 の 理 解

70 構成員全体の理解

70 構成員全体の理解

70 構成員全体の理解

70 情報の取得・評価体

制の充実度

100 情報の取得・評価 体制の充実度

100 情報の取得・評価 体制の充実度

100 情報の取得・評価 体制の充実度

100 情 報 活 用 体 制 の 充

実度

100 情報活用体制の充 実度

40 情報活用体制の充 実度

80 情報活用体制の充 実度

60 C

組織

経営トップの関与 100 経営トップの関与 80 経営トップの関与 100 経営トップの関与 60 活動の状況/

結果の水準

GHS、MSDS など

の完成度

73 曝露シナリオ文書 の完成度

80 リスク評価書の完 成度

80 管理計画・削減計画の完 成度・リスク管理の状況

100 取 引 関 係 者

への配慮

取 引 関 係 者 と の 協 調・連携度

100 取引関係者との協 調・連携度

40 取引関係者との協 調・連携度

40 取引関係者との協 調・連携度

80 社 会 へ の 配

社会への公開度 80 社会への公開度 60 社会への公開度 60 社会への公開度 100 予 算 ・ 人 員

の確保

予 算 ・ 人 員 の 確 保

(共通)

100 予算・人員の確保

(共通)

100 予算・人員の確保

(共通)

100 予算・人員の確保

(共通)

100

従業員への安全衛生の配慮 60

消費者への安全配慮 60

一般市民への安全配慮 60

P

環境保全への安全配慮 60

0 25 50 75 100従業員

消費者

市民 環境保全

Ⅰ+2

ゴム・化学平均(n=35) 有効回答224社平均

0 20 40 60 80 100

H-S

E-S R-S

RM-S

H-C E-C R-C

RM-C H-P E-P

R-P RM-P

(13)

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RM-P-1 リスク管理 P軸 1.実施/結果 活動の実施状況、実 施・結果の水準 Q:リスク管理・削減計画の作成に当たって、どの範囲を念頭

においていますか?

■ライフサイクル全般について作成している

□販売先に関しても作成している

□協力会社についても作成している

□自社の事業所については作成している

□作成していない

H-P-1 有害性 P 軸 1.実施/結果 活動の実施状況、実施・結 果の水準

Q:GHS分類と表示をどの程度進めていますか?

□全ての製品

□75%の製品

□50%の製品

■25%の製品

□特に何も行っていない

RM-P-1 リスク管理 P軸 1.実施/結果 活 動 の 実 施 状 況 、 実施・結果の水準 Q:リスク管理や削減計画等の作成において、管理の視点をど

こにおいて作成していますか?

■従業員の健康と安全、消費者の健康と安全、市民の健康と安 全、環境衛生の健康と安全のすべての領域を視点において作 成している

□上記の4領域のうち3領域を視点において作成している

□上記の4領域のうち2領域を視点において作成している

□上記の4領域のうち1領域を視点において作成している

□リスク管理や削減計画等は作成していない

H-P-1 有害性 P軸 1.実施/結果 活 動 の 実 施 状 況 、 実施・結果の水準

Q:SDSの作成において、管理の視点をどこにおいて作成して

いますか?

□従業員の健康と安全、消費者の健康と安全、市民の健康と安 全、環境生物のすべての視点をカバーしたSDSになっている

■上記の4領域のうち3領域をカバーしたSDSである

□上記の4領域のうち2領域をカバーしたSDSである

□上記の4領域のうち1領域をカバーしたSDSである

□SDSは作成していない

RM-P-3 リスク管理 P軸 3.社会への配慮 社会への公開度 Q:管理の状況について社会とのコミュニケーションをどのよ

うに行なっていますか?

■リスク管理書類(リスク管理の状況と改善策を記した書類)

を公開し、定期的に意見交換をしている

□リスク管理書類を公開し、求めに応じて関係者と意見交換を している

□リスク管理書類は公開している

□関係者に説明会を開催している

□特に何も行なっていない

R-P-1 リスク評価 P軸 1.実施/結果 活動の実施状況、

実施・結果の水準 Q:自社製品に関して、リスク評価書等の作成はどのくらい進

んでいますか?

□全ての製品について作成済みである

□主要な製品について作成済みである

□法的に義務がある化学物質を含有する製品について作成済 みである

■法的に義務がある化学物質を含有する製品について作成中 である

□作成する予定はない

(3)GHS分類などの実施状況の経年変化

図7に経年変化を示す。2006年は回答が無いため経年変化の比較はできない。2007年につ いてはリスク管理の状況については、「人や環境中生物への影響について、リスク限界を越える 状況のものはない」となっている。一方、リスク評価書の作成は「法的に義務がある化学物質 を含有する製品について作成中である」となっていることから、限られた範囲でのリスク管理 であると推定される。

図7 経年変化(I+2社)

0 20 40 60 80 100GHS

曝露シナリオ

リスク評価書 リスク管理

2007 2006

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Ⅳ. 化学業種の下位企業(I-1社)

(1)全体的な位置付けと特徴

総合到達度42、224社中154位に位置する。表9に I-1社の項目別到達度を示す。また、

図8にI-1社の項目別到達度及び全業種とゴム・化学業種の平均項目別到達度をレーダーチャ ートで示す。

表 9 から、ハザード評価に関しては比較的到達度が高いが、リスク評価の到達度が低く、リ スク評価が大きな弱点となっている。また、Capacity軸に関してハザード評価とリスク評価の 差が大きいことも特徴である。また図8から、いずれの項目もゴム・化学業種の平均を下回り、

大部分の項目で224社平均も下回っている。管理の視点において、消費者への配慮が他の3項 目に比べて大幅に低い。ばらつき度合いは12.9であり、全体としてバランスが崩れている。

表9 項目別到達度(I-1社)

評価要素 評価軸 ハザード評価

(H

曝露評価 (E

リスク評価

R

リスク管理

RM

合計

Science

方法論 63 63 17 57 50

Capacity 人材

組織 70 33 3 40 37

活動の状況/結果の水準 取引関係者への配慮 社会への配慮 予算・人員の確保

67 23 27 47 41

小計 67 40 16 48 43

従業員への安全衛生の配慮 50

消費者への安全配慮 10

一般市民への安全配慮 50

Performance

環境保全への安全配慮 53

合計 42

図8 項目別到達度チャート(I-1社)

(2)項目別到達度の高低の要因

次に、事項別到達度の一覧を表10に示す。

0 25 50 75 100従業員

消費者

市民 環境保全

Ⅰ-1

ゴム・化学平均(n=35) 有効回答224社平均

0 20 40 60 80 100H-S

E-S R-S

RM-S

H-C E-C R-C

RM-C H-P E-P

R-P RM-P

参照

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