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論文内容要旨

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Academic year: 2021

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論文内容要旨

Streptococcus sanguinis Noncoding cia -Dependent Small RNAs Negatively Regulate Expression of Type IV Pilus Retraction ATPase PilT and Biofilm Formation

Streptococcus sanguinis

のノンコーディング

csRNA

IV

型線毛収縮

ATPase PilT

の発現を負に制御し、バイオフィルム形成を抑制する)

Infection and Immunity March 2018, Volume 86, Issue 3

掲載予定

歯内治療学 大田 千明

内容要旨

【目的】細菌には環境適応のために働く2成分制御系(Two Component System; TCS)と呼ばれる情報伝達システムがあり, TCS の1種である CiaRH システムは,レンサ球菌属において重要な役割を果たしている.近 年,この CiaRH の制御下にある一連の低分子 RNA (

cia

-dependent small RNA; csRNA) が発見された.タンパク質をコードしない csRNA は,主に mRNA と結合して遺伝子発現を制御すると考えられているが,その制御機 構 の 詳 細 は 不 明 で あ る . そ こ で 本 研 究 で は 口 腔 常 在 菌 で あ る

Streptococcus sanguinis

の csRNA の機能解析を行った.

【方法】

S. sanguinis

の変異株は薬剤耐性遺伝子を用いた相同組換えに

より作製した.変異型 csRNA 発現株はシャトルベクターを用いて作製した.

遺伝子発現量の変化はリアルタイム RT-PCR とレポーターアッセイで解析 した.csRNA と標的 mRNA との結合はゲルシフトアッセイ(EMSA)で評価 した.バイオフィルム形成能はショ糖含有培地で培養し評価した.

【結果・考察】

S. sanguinis

の CiaRH 欠損株では csRNA の発現がほぼ完 全に消失し,csRNA が実際に CiaRH の制御を受けることが明らかとなった.

データベース検索の結果,Ⅳ型線毛オペロンの

pilT

が csRNA1-1 の標的分 子と予測された.csRNA1-1 と csRNA1-2 はゲノム上にタンデムに存在し、

csRNA1-1,1-2 欠損株を用いた解析の結果,

pilT

の発現が csRNA1-1 と

(2)

csRNA1-2 によって負に制御されることがわかった.また,EMSA の結果,

csRNA1-1 が

pilT

mRNA の 5’非翻訳領域と結合することが明らかとなった.

さらに, csRNA1-1,1-2 欠損株のショ糖存在下でのバイオフィルム形成能 は有意に上昇した.以上の結果は,csRNA1-1 が

pilT

mRNA と結合するこ とでその発現を抑制し,

S. sanguinis

の病原性の制御に重要な役割を果 たす可能性を示唆した.

参照

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