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赤嶺, 由美子

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Academic year: 2021

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九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

フェキソフェナジン光学異性体の薬物動態に関与す る様々な薬物トランスポータ

赤嶺, 由美子

https://doi.org/10.15017/1441167

出版情報:Kyushu University, 2013, 博士(薬学), 課程博士 バージョン:

権利関係:Fulltext available.

(2)

(様式 5)

氏 名 : 赤 嶺 由 美 子

論文題名 :  V a r i o u s

u g ‑ T r a n s p o r t e r sR e l a t e d  t o

eF e x o f e n a d i n e  E n a n t i o m e r s  P h a r m a c o k i n e t i c s  

(フェキソフェナジン光学異性体の薬物動態に関与する様々な薬物トランスポ ータ)

区 分 : 甲

論 文 内 容 の 要 旨

現在まで, ATP‑binding

C

出田町( ABC) または s o l u t ec a r r i e r  (SLC) ファミリーを含む薬物トラン スポータが薬物動態の決定因子であることが明らかであるが,これらは消化管,肝臓および腎臓 など多数に分布するため,どの程度体内動態に寄与し, CYPs とどのような協調作用で体内動態 を規定しているかなど詳細は未だ不明である。さらに,臨床で投与される薬物の約 50 % は ラ セ ミ体で立体選択的な体内動態を示すが,どの程度薬物トランスポータが立体選択性に関与するか は明らかではない。そこでラセミ体 FexofenadineσEX )を基質薬物とし,薬物トランスポータと 立体選択的体内動態との関係を的 v i v oと i nv i t r o で精査した。

I n  v i v o 試験として健常成人を対象にしたとき, FEX 体内動態は顕著な立体選択的な体内動態を 示した。そこで薬物トランスポータの遺伝子多型と体内動態を比較解析したとき, o r g a n i ca n i o n  

a n s po

gp o l y p e p t i d e  2Bl (OATP2Bl ) と P ‑ g l y c o p r

e i n ( P −卸)が FEX の立体選択的体内動態に影 響を与えることを見出した。次に,これらの寄与度を明らかにするため,複数の各薬物トランス ポータ誘導剤/阻害剤を用いて FEX 光学異性体の体内動態に与える影響について調べた。その結 果 , P −卸誘導剤である c a r b a m a z e p i n e 併用で ( R ) ー , ( め − FEX の体内動態に顕著な影響があることを 明らかにした。さらに, P ‑ g p 誘導剤ならびに OATPs 阻害剤でもある r i

m p i c i n 併用により ( R ) , ・ (S)‑FEX の血中濃度はいずれも有意な上昇を示し,同時併用による効果は OATPs 阻害効果の影響 が大きく,規定因子として OATPs>P‑gp であることを明らかにした。次に OATP2Bl 活性阻害を もっ a p p l ej u i c e 併用が FEX 光学異性体の体内動態に及ぼす影響について検討した。 Applej u i c e 併 用で ( R ) ・ , ( め ー FEX の血中濃度の顕著な低下が認められた。一方, i nv i 的 試 験 と し て

OATP2Bl を 介した ( R ) ー , ( め − FEX の輸送活性を調べたとき,両異性体の取り込みに立体選択性が見られたこと,

またこれらの取り込みは a p p l ej u i c e 併用にて有意に抑制されたことから, i nv i v o で観察された FEX 光学異性体体内動態の変化には, a p p l ej u i c e の OATP2Bl 阻害効果が影響を与えることを示した。

以上のことから,複数の薬物トランスポータが FEX 光学異性体の体内動態に重要な役割を果た

すこと,また立体選択性に関しては OATP2Bl の寄与が重要である可能性が示唆された。本研究

は薬物トランスポータと立体選択的体内動態との関連に新たな知見を加えたものであり,これら

の結果は薬物体内動態研究さらには医薬品相互作用解明の新たな一助となると考えられる。

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