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研究ノート : 評価者属性別にみた伝統工芸品素材の感性評価データ

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2017 年 3 月 57

1.はじめに

 企業間の技術水準が同質化し様々な製品がコモ ディティ化する昨今において,機能・性能・価格 といった従来の価値軸からでは製品の差別化が困 難になった[1]。経済産業省は,2007 年に感性価 値創造イニシアティブにおいて,「機能・性能・ 価格」を超える第 4 の価値軸として「感性価値」 を提唱している[2]。感性価値とは,生活者の感性 に働きかけ,感動や共感を得ることで顕在化する 価値とされる。平易に言えば,商品等を見て,か わいい,おしゃれだ,リラックスできそう,高級 感があるなど,従来の価値軸とは異なる個人の性 質に左右される主観的な価値である。また,機 能,信頼性,価格といった客観的な価値を機能的 価値,感性価値のような主観的な価値を意味的価 値とも言える[3]  「感性」を取り扱う学術分野として感性工学が ある。感性工学とは,「人間がもっている願望と してのイメージや感性を,物理的なデザイン要素 に翻訳し,具体的に設計する技術」である[4]。感 性工学で用いられる伝統的な手法は,感性評価と いわれる実験により,モノに対して「可愛い⇔渋 い」,「伝統的な⇔現代的な」といった感性語対を 用いた SD 尺度法による評価実験を行い,評価対 象と感性語の対応関係を求める。一般的に,感性 評価実験から得られるデータは,質問×評価対象 ×評価者の 3 相構造になる[5]。3 相構造データを そのまま扱える分析手法もあるが,限られた手法 しかないため,また評価者間の評価データのばら つきが大きい場合,情報量は減少するが代表値を 用いて 2 相構造データとして扱うことがある。し かし,例えば平均値化し 2 相構造データとする と,あるモノの評価に対して,可愛いと評価する 者もいれば,渋いと評価する者もいるというデー タを同時に扱ってしまう可能性がある。実際に伝 統工芸品(九谷焼)の感性評価データをヒストグ ラムで分布形状を可視化すると,一部の感性評価 データにおいて双峰性の分布が確認されてい る [6]。いずれにしても,SD 尺度法による感性評 価データを使用する際は,評価者の個人差特性を 把握しておくことが望ましい。  そこで本研究の目的は,評価者の性別や年代と いった基本的な属性から,評価対象の知識や興 味・関心といったより個人的な属性まで,多様な 角度から感性評価データを整理し,分析するに際 し最適なセグメントを検討する。

評価者属性別にみた伝統工芸品素材の感性評価データ

山下 幸裕

KANSEI Evaluation Data of Traditional Craft Materials

as Seen by Evaluator Attributes

YAMASHITA, Yukihiro

研究ノート

   

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58 リア産学官連携促進事業の支援を受け,石川県の 代表的な工芸品である九谷焼,山中漆器,金沢箔 の各 30 種類の素材(文様や伝統色)に対して, 26 対の感性語から複数の要望が表現された場合 に,その要望に近い素材(文様や伝統色)を提示 する[9][10]。このシステムは,感性評価データを 入力すると,評価対象物と感性語の対応関係を 2 次元上に可視化する。これにより,例えば,統工 芸品従事者が「伝統的」で「かわいい」商品を作 ろうと考えた時,どのような工芸品素材が「伝統 的」かつ「かわいい」と評価されているかを把握 することができる。  商品推薦システムは,石川県の伝統的工芸品の 販路拡大・新商品開発支援を目指し,総務省の戦 略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE)の支 援を受け,インターネットを通して顧客の感性を 感知した商品提供が行える[11]。このシステムは, インターネット上で,例えば「九谷焼で現代的だ が伝統を感じさせるコーヒーカップで,値段は 5 万円くらい,春に就職する娘に持たせたい」とい う要望に応えることができる。これは本来であれ ば,実店舗でのやり取りであるが,それを感性推 薦システムによりインターネット上で可能として いる。また感性推薦システムは,単なる絞り込み 検索ではなく,物理的要望(大きさ,重さ),感 性的要望(かわいい,かっこいい),文脈的要望 (お土産用,日常用)といった要望を同時に満た

2.伝統工芸品と感性工学

2.1. 伝統工芸品の状況  日本全国には,その地域の特性が活かされ形成 された伝統工芸品産業が多数ある。伝統工芸品 は,日常用品の提供や地域の雇用創出など我々の 生活に深く関与し,欠かすことのできない産業の 一つである。また昨今では,伝統工芸品を中核と した地域再生を計画する自治体もあり,益々重要 な役割を担っている。  しかし伝統工芸品産業の生産額,企業数,従事 者数の推移をみると(図 1),伝統工芸品産業を 取り巻く状況は決して明るいとは言えない[7]。伝 統的工芸品産業の振興に関する法律に定められる 要件を満たし,経済産業大臣から指定を受けた工 芸品は,平成 27 年 6 月時点において 222 品目あ るが,その生産額は,5,400 億円をピークに年々 減少し,平成 24 年度では 1,040 千億円まで落ち 込んでいる[8] 2.2. 伝統工芸品産業の振興を目指したシステム 開発  筆者は,これまで伝統工芸品産業の振興支援を 目指し,感性工学の手法を用いた伝統工芸品の感 性評価支援システム(都市エリア産学官連携促進 事業)や販売推薦システム(総務省戦略的情報通 信研究開発推進事業)の開発に携わってきた。  感性評価支援システムは,文部科学省の都市エ 図 1 伝統工芸品産業の生産額,企業数,従事者数の推移 (出典:伝統的工芸品産業をめぐる現状と今後の振興施策について(資料 6)[7] 2. 2. 工 で 自 産 法 時 年 2. 芸 務 け 伝 材 伝 1. 日本 工芸品 できな 治体 しか 産業 法律に 時点に 年度で 2. 筆者 芸品の 務省戦 感性 け、石 伝統色 材(文 この 伝統 伝 本全 品は ない 体も かし を取 に定 にお では (出 伝 者は の感 戦略 性評 石川 色) 文様 のシ 統工 伝統 全国 は、 い産 もあ し伝 取り 定め おい は 1 出典 伝統 は、 感性 略的 評価 川県 に 様や シス 工芸 工芸 国に 日 産業 あり 伝統 り巻 めら いて 1,04 :伝 工芸 こ 性評 的情 価支 県の に対 や伝 ステ 品と 芸品 は、 常用 の一 、益 工芸 く状 れる 22 40千 伝統 芸品 れま 価支 報通 援開 代表 して 統色 ムは と感 品の 、そ 用品 一つ 益々 芸品 状況 る要 22品 千億 図 統的 品産 まで 支援 通信 開発 表的 て、 色) は、 感性 の状況 その 品の つで 々重 品産 況は 要件 品目 億円 1 工芸 産業の で伝 援シ 信研 発シ 的な 26 を 感 性工学 況 の地域 の提供 であ 重要 産業 は決 件を満 目あ 円ま 伝 芸品 の振 伝統工 システ 研究 システ な工芸 6対 を提示 感性評 学 域の 供や る。 な役 の生 して 満た るが で落 伝統工 品産 振興 工芸 テム 開発 テム 芸品 対の 示す 評価 の特 や地 ま 役割 生産 て明 たし が、 落ち 工芸 産業 興を 芸品 ム 発推 ムは 品で 感性 する 価デ 特性 地域 また 割を 産額 明る し、 そ ち込 芸品 をめ 目指 品産 (都 推進 は、 であ 性語 る[ デー 性が活 域の雇 昨今 担っ 額、企 い 経済 その 込んで 品産 めぐ 指し 産業の 市エ 進事業 文部 る九 語か 9] タを 活か 雇用 今で って 企業 とは 済産 生産 でい 業の ぐる した の振 エリ 業) 部科 九谷 から複 [1 を入 かさ 用創 では てい 業数 は言 産業 産額 いる の生 現状 たシ 振興 リア の 科学 谷焼 複数 10]。 入力 され 創出 は、伝 いる 数、 言え 業大 額は る[ 生産 状と ステ 興支援 ア産 の開発 学省 焼、 数の 。 力す 形成 など 伝統 。 従事 ない 臣か は、5 8]。 産額 と今 テム 援を 学官 発に の都 山中 の要 ると 成さ ど我 統工 事者 い から 5,40 。 、企 今後 ム開 を目 官連 に携 都市 中漆 望が と、 され 我々 工芸 者数 [7] ら指 00 企業 の振 発 目指 連携 携わ 市エ 漆器 が表 評 れた伝 の生 芸品を 数の推 。伝 定を 億円 業数 振興 指し、 携促進 わって エリア 器、金 表現 評価対 伝統 生活 を中 推移 伝統 を受 円を 数、従 興施 、感 進事 てき ア産 金沢 現され 対象 統工 活に 中核 移を 統的 受け をピ 従事 施策に 感性 事業 きた 産学 沢箔 れた 象物 工芸 に深 核と をみ 的工 けた工 ピー 事者 につ 性工 業) た。 学官 箔の各 た場 物と感 品産 く関 した ると 芸品 工芸 クに 者数 つい 学の や販 連携 各 3 場合 感性 産業 関与 た地 と 品産 芸品 に年 の推 いて の手 販売 携促 30種 合に、 性語 業が 与し 地域 (図 産業 品は 年々 推移 (資 手法 売推 促進 種類 、そ 語の が多数 し、欠 域再生 図 1) 業の振 は、平 減少 移 資料 法を用 推薦 進事業 類の その の対応 数あ 欠か 生を 、伝 振興 平成 少し 料 6 用い シス 業の の素 の要 応関 ある かす を計 伝統 興に 成 2 し、 )[ いた ステ の支 素材 望に 関係 る。 すこ 計画 統工 に関 7年 平成 [7] た伝 テム 支援 (文 に近 係を 2 / 伝統 との する 工芸 関する 年 6 成 2 ) 統工 (総 を受 文様 近い 2次 / 39 統 の る 品 る 月 24 工 総 受 様や い素 次

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59 す商品を推薦することができる。さらに言葉で検 索することができるため,伝統工芸品に詳しくな い人でも,簡単に目的にあった伝統工芸品を探す ことが可能である。 2.3. 感性工学と検索システム  一般に感性語を用いた検索システムを構築する 手順としては,まず感性評価実験を実施して,製 品や素材に対し「豪華な - 斬新な」などという感 性語がどの程度言い表しているかを多くの評価者 に回答してもらう。次に,そのデータに基づいて 製品や素材と感性語との対応関係を求める。最後 に製品や素材と感性語との対応関係をモデル化 し,コンピュータに実装する。  感性語を用いた検索システムは,伝統工芸品の ようなインデックス情報が付け難い商品や,商品 知識が乏しい人への販売において有効な販売方法 である。例えば,デジタル・カメラの場合を考え ると,有効画素数,光学ズーム,液晶モニター, 重量,サイズなど様々な物理属性があり,検索 キーワードが豊富にある。一方で,伝統工芸品の 場合を考えると,デジタル・カメラのような家電 製品と比べると物理属性が少なく,検索キーワー ドが乏しい。つまり,感性語を用いた検索システ ムは,検索に必要なキーワード(インデックス情 報)が限られる対象の検索に有益である。  しかし,実際には,感性語を用いた検索システ ムは世の中に普及しているとは言い難い。その要 因として考えられることは,検索結果と検索者の イメージの差異や感性評価データ収集の負担が挙 げられる。特に本論で注目しているのが検索結果 と検索者のイメージの差異である。この要因の一 つとして考えられることは,評価者の個人差特性 を考慮せずに評価対象物と感性語との対応関係を 求めることにあると思われる。したがって,感性 評価データを分析するに際し最適なセグメントを 検討する必要がある。

3. 研究方法

 都市エリア産学官連携促進事業「ユーザーニー ズに基づくデザイン開発のための工芸素材に関す る感性評価支援システムの開発」の際に収集した データを使用し,評価者のプロフィールデータか ら評価者を分類し,感性評価データの平均値を比 較する。

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60 3.2. 感性表現対(感性評価ワード)  伝統工芸品の素材を評価するための言葉は,伝 統工芸品の販売現場で使用されている形容詞であ ること,アンケート内で用いる伝統工芸品素材を 見たうえで思い浮かぶ形容詞であること,といっ た観点から選定されている。 3.1. 感性評価実験の概要  感性評価実験は,2006 年 2 月 12 日,14 日,19 日の 3 回に渡って実施された。評価者は,20 代 から 60 代までの男女 211 名で,調査方法は,26 対の感性語を用いた7段階の SD 尺度法である。 評価者は,評価対象物を見て調査票に従い回答し ていく。なお実験方法の詳細は,文献[10][12] を参照されたい。 3 2 1 0 1 2 3   定番の □ □ □ □ □ □ □ 斬新な シンプルな □ □ □ □ □ □ □ 複雑な おごそかな □ □ □ □ □ □ □ 楽しげな フォーマルな □ □ □ □ □ □ □ カジュアルな 穏やかな □ □ □ □ □ □ □ 勢いのある 静かな □ □ □ □ □ □ □ にぎやかな かわいらしい □ □ □ □ □ □ □ 渋い 親しみやすい □ □ □ □ □ □ □ よそよそしい やわらかい □ □ □ □ □ □ □ かたい 飽きやすい □ □ □ □ □ □ □ 飽きのこない 華やかな □ □ □ □ □ □ □ 落ち着いた めでたい □ □ □ □ □ □ □ 日常の 品のある □ □ □ □ □ □ □ 品のない 繊細な □ □ □ □ □ □ □ 豪快な 豪華な □ □ □ □ □ □ □ 質素な やさしい □ □ □ □ □ □ □ 力強い あかるい □ □ □ □ □ □ □ くらい なごやかな □ □ □ □ □ □ □ 凛とした 自由な □ □ □ □ □ □ □ 規則的な なめらかな □ □ □ □ □ □ □ 凹凸のある つやのある □ □ □ □ □ □ □ つやのない 透明感のある □ □ □ □ □ □ □ くすんでいる あたたかな □ □ □ □ □ □ □ ひんやりした みずみずしい □ □ □ □ □ □ □ 乾いた 派手な □ □ □ □ □ □ □ 地味な あっさりした □ □ □ □ □ □ □ こってりした

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61 3.3.2. 感性評価 3.3. 感性評価実験に使用した調査票 3.3.1. プロフィール 3. 3. 3. 3. 3.1 3.2 感 1. 2. 感性 プロ 感性 評価 ロフ 性評 価実 フィ 評価 実験 ール 価 験に使 ル 使用用しした調査査票票 8 // 39 3. 3. 3. 3. 3.1 3.2 感 1. 2. 感性 プロ 感性 評価 ロフ 性評 価実 フィ 評価 実験 ール 価 験に使 ル 使用用しした調査査票票 8 // 39

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62 3.4. 感性評価実験で使用した工芸素材 3.4.1. 九谷焼素材 3. 3. (2 (2 (1 (1 4. 4.1 無鉛 200m 木 200m 永 120m 連 120m 耐 釉 感 1. N 鉛釉 mm N 米 mm No 楽 mm No 山 mm No 耐酸釉 (φ No 裏銀 (φ 感性 九谷 No1 花 ×20 No6 草木 ×20 o11 草木 ×12 o16 草木 ×12 o21 釉 φ65) o26 銀彩 φ65) 評価 谷焼 花鳥柄 00m 木柄 00m 木柄 20m 木柄 20m 緑 ) 白 ) 価実 焼素 柄 mm) mm) mm) mm) 実験 素材 験で使 無鉛 (20 永 (20 飯 (12 釉 (12 釉 使用 鉛釉 00m 永楽 00m 飯田屋 20m 釉彩 20m 耐酸 ( 釉裏 ( 用し No2 幾 m× No 楽 草 m× No1 屋 m× No1 彩 草 m× No2 酸釉 (φ6 No2 裏銀彩 (φ6 した 2 幾何学 200 7 草木柄 200 12 草木 120 17 草木柄 120 22 釉 黄 65) 27 彩 青 65) 工芸 学文様 0mm 柄 0mm 木柄 0mm 柄 0mm 黄 青 芸素 様 m) m) m) m) 素材 ( ( ( 釉 ( 材 無鉛 200 飯田 200 庄 120 釉裏 120 耐 転 N 鉛釉 mm N 田屋 mm N 庄三 mm N 裏金彩 mm N 耐酸 (φ N 転写 (φ No3 草 m×2 No8 草 m×2 No13 草木 m×1 No18 彩 草 m×1 No23 釉 φ65) No28 吉田 φ65) 草木柄 00m 草木柄 00m 木柄 20m 草木 20m 赤 ) 田屋 ) 柄 mm) 柄 mm) 柄 mm) 木柄 mm) 屋 古 (20 (20 釉 (12 (12 古九谷 00m 庄三 00m 裏金 20m 連山 20m 耐酸 ( 転写 ( No 谷 mm× No 三 草 mm× No1 金彩 mm× No1 山 草 mm× No2 酸釉 (φ6 No2 写 (φ6 o4 草木 ×200 o9 草木 ×200 14 草 ×120 19 草木 ×120 24 釉 紫 65) 29 木米 65) 木柄 0mm 柄 0mm 木柄 0mm 柄 0mm 紫 米 m) m) 柄 m) m) ( ( ( 吉田 (200 花 (200 青 (120 転 耐 転 N 田屋 0mm N 花詰 0mm N 青粒 0mm N 転写 (φ N 耐酸釉 (φ N 転写 (φ No5 屋 草 m×2 No10 草木 m×2 No15 草木 m×1 No20 飯 φ65) No25 釉 紺 φ65) No30 写 小 φ65) 9 / 草木柄 200m 0 木柄 200m 5 木柄 120m 0 田屋 ) 5 紺青 ) 0 小紋 ) / 39 柄 mm) 柄 mm) 柄 mm) 屋 青

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63 3.4.2. 金箔素材3. 本 4.2 本金 洋 本金四 虹彩 本 2. N 金箔 N 洋金四 No 四号色 No 銀 No 彩箔 No 金箔 金箔 No1 箔四号 No6 四号 o11 色切 o16 銀青 o21 青 o26 箔四号 箔素 号色 号色 切り廻 青貝色 号色 素材 色 廻し 色 材 本 洋金 虹 本金 純 N 金四号 N N 虹彩箔 N 純 No 金箔三 No 純銀 No1 号色 No1 茶 No2 箔 No2 純銀 2 三号色 7 銀箔 12 切り 17 22 純金 27 銀箔 色 り廻し 金色 し 純 本 本 純銀 新 本金四 N 本金 N アル N 銀箔色 N 銀墨 N 新光箔 N 四号 No3 箔定 No8 ルミ箔 o13 色切 o18 墨流し o23 箔 草 o28 色切 定色 箔 3 り廻 8 し 3 草色 8 切り廻 廻し 色 廻し アル 新 純金 ルミ箔 新光箔 本金 No 金箔 No 錫箔 No1 箔色 No1 銀桜 No2 箔 ピ No2 金箔四 o4 箔 24K o9 箔 14 色切り 19 桜 24 ピン 29 四号 K り廻 ク色 色 し 色 荒 プ 荒めの N プラ N 銅 N N 中金 N の布 号 N 純 No5 チナ No10 銅箔 No15 茜 No20 金春秋 No25 布に本 号色 No30 純銀箔 10 / ナ箔 0 5 0 秋 5 本金箔 0 箔 / 39 箔四

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64 3.4.3.  漆器素材3. モル 4.3 ウ モルフ ウ ウ べ 吹付 ウ ルフォテ ケ 3. N レタ フォテッ N レタ 曙 No レタ べっ甲 No 付漆塗 No レタ ックス No 漆塗 ケヤキ 漆器 No1 タン塗 ックス No6 タン塗 曙塗 o11 タン塗 甲塗 o16 塗り o21 タン塗 3色 o26 塗り キ 器素 塗り 青 塗り 塗り 塗2 黒 塗り 色ぼか 溜 素材 り 青 黒 かし 材 艶 M ウレ 艶有 ウレ 根 N ウレ 正 N ウレ 乾 N MR漆 N 拭 ケ No レタン 有シル No レタン 根来 No1 レタン 正木 No1 レタン 乾漆黒 No2 漆塗 No2 拭き ケヤ 2 ン塗 ルバー 7 ン塗 来塗 12 ン塗 木目 17 ン塗 黒塗 22 塗り 27 漆 キ り ー り り り 黒 メ メ ウ メタ ウ ウ ウ ウ メタ ケ N ウレタ シャ N ウレタ 後 N ウレタ 和 N ウレタ レ N ウレタ シャ N 拭 ケヤキ No3 タン塗 ャイン No8 タン塗 藤塗 o13 タン塗 紙塗 o18 タン塗 ザー o23 タン塗 ャイン o28 き漆 キ 線 塗り ン 塗り 塗 3 塗り 塗 8 塗り ー 3 塗り ン 8 漆 線筋 銀 金 筋 M ウレ 赤黒 ウレ 梨 MR漆 ウレ 艶有 漆 モルフォ ウレ 栓 No レタン 黒ボカ No レタン 梨地塗 No1 漆塗 No1 レタン 有ゴー No2 漆塗 ォテック No2 レタン クリ o4 ン塗 カシ o9 ン塗 塗2 14 塗り 19 ン塗 ール 24 塗り クス 29 ン塗 リヤ り 塗 り 朱 り ド 赤 り ー ウ ウ べ 吹付 ウ モル ウ N ウレタ 赤乾 N ウレタ べっ N 付漆 N ウレタ ルフォテ N ウレタ 梨地 N 布目 No5 タン塗 乾漆塗 No10 タン塗 甲塗 No15 漆塗り No20 タン塗 テックス No25 タン塗 地塗 No30 目黒塗 11 / 塗り 塗 0 塗り 塗1 5 り 朱 0 塗り 赤 5 塗り 1 0 塗 / 39 朱 赤

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65  表 3 は,性別と年齢でクロス集計した結果であ る。男性でもっとも多い年代は,14 名(17.1%) の 30 代前半で,次いで 13 名(15.9%)の 20 代 前半,11 名(13.4%)の 60 代後半であった。女 性でもっとも多い年代は,25 名(19.4%)の 20 代前半で,次いで 23 名(17.8%)の 30 代前半, 22 名(17.1%)の 60 代前半であった。 4.1.2. 評価者の職業   評 価 者 の 職 業 を 表 4 に 示 す。 主 婦 の 43 名 (20.4%)がもっとも多く,次いで大学生 / 大学 院生の 34 名(16.1%),その他の 24 名(11.4%),

4.分析結果

4.1. 評価者のプロフィール 4.1.1. 評価者の性別と年齢  評価者の性別と年齢を表 1 と表 2 に示す。評価 者の性別は,男性が 82 名(38.9%),女性が 129 名(61.1%)で男女比は 4 対 6 程度であった。  評価者の年齢は,20 代前半の 38 名(18%)が もっとも多く,次いで 30 代前半の 37 名(17.5%), 60 代 前 半 の 31 名(14.7 %),40 代 前 半 の 30 名 (14.2%)という順であった。なお,50 代の評価 者は 4 名(1.9%)しかいなかった。 表 1 評価者の性別 性 別 度 数 パーセント 男 性 82 38.9 女 性 129 61.1 合 計 211 100.0   表 2 評価者の年齢 年 代 度 数 パーセント 20 代前半 38 18.0 20 代後半 18 8.5 30 代前半 37 17.5 30 代後半 14 6.6 40 代前半 30 14.2 40 代後半 21 10.0 50 代前半 1 0.5 50 代後半 3 1.4 60 代前半 31 14.7 60 代後半 18 8.5 合 計 211 100.0 表 3 性別と年齢のクロス集計 年 代 男 性 女 性 合 計 度 数 パーセント 度 数 パーセント 度 数 パーセント 20 代前半 13 15.9 25 19.4 38 18.0 20 代後半 8 9.8 10 7.8 18 8.5 30 代前半 14 17.1 23 17.8 37 17.5 30 代後半 6 7.3 8 6.2 14 6.6 40 代前半 10 12.2 20 15.5 30 14.2 40 代後半 10 12.2 11 8.5 21 10.0 50 代前半 0 0.0 1 0.8 1 0.5 50 代後半 1 1.2 2 1.6 3 1.4 60 代前半 9 11.0 22 17.1 31 14.7 60 代後半 11 13.4 7 5.4 18 8.5 合 計 82 100.0 129 100.0 211 100.0 表 4 評価者の職業 職業の種類 度 数 パーセント 役員 / 管理職 6 2.8 研究員 2 0.9 教員 3 1.4 専門職(医師 / 弁護士) 2 0.9 事務員 20 9.5 伝統産業従事者 2 0.9 コンピュータ関連技術者 3 1.4 その他技術者 12 5.7 サービス / カスタマーサポート 9 4.3 営業 / マーケティング 8 3.8 主婦 43 20.4 自営業 9 4.3 大学生 / 大学院生 34 16.1 無職 20 9.5 定年退職者 14 6.6 その他 24 11.4 合 計 211 100.0

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66 4.1.5. 伝統工芸品の購入予定  伝統工芸品の購入予定の状況を表 9 と表 10 に 示す。伝統工芸品を購入予定にない評価者は 122 名(57.8%),伝統工芸品を購入予定にある評価 者は 89 名(42.2%)であり,伝統工芸品を購入 予定にない評価者の方が多い結果であった。  購入予定にある伝統工芸品の種類は,輪島塗が もっとも多く(34 名 /16.1%),次いで九谷焼(28 名 /13.3%),加賀友禅(22 名 /10.4%)であった。 なお,複数回答のため,1 人の評価者が複数の伝 統工芸品を購入している場合もある。 事務員と無職の 20 名(9.5%)という順であった。 4.1.3. 伝統工芸品の利用経験  伝統工芸品の利用(所有)経験の状況を表 5 と 表 6 に示す。伝統工芸品を利用(所有)したこと がない評価者は 69 名(32.7%),伝統工芸品を利 用( 所 有 ) し た こ と が あ る 評 価 者 は 142 名 (67.3%)であり,伝統工芸品を利用(所有)し たことがある評価者の方が多い結果であった。  利用(所有)する伝統工芸品の種類は,九谷焼 がもっとも多く(107 名 /50.7%),次いで輪島塗 (79 名 /37.4%),山中塗(46 名 /21.8%)であった。 なお,複数回答のため,1 人の評価者が複数の伝 統工芸品を所有している場合もある。 表 5 伝統工芸品の利用経験の有無 伝統工芸品の利用経験 度数 パーセント 利用なし(未所有) 69 32.7 利用あり(所有) 142 67.3 表 6 利用(所有)する伝統工芸品の種類 工芸品の種類 度数 パーセント 九谷焼 107 50.7 輪島塗 79 37.4 山中塗 46 21.8 箔工芸 34 16.1 加賀友禅 40 19.0 石川県内工芸品 17 8.1 石川県外工芸品 29 13.7 ※複数回答 4.1.4. 伝統工芸品の購入経験  伝統工芸品の購入経験の状況を表 7 と表 8 に示 す。伝統工芸品を購入したことがない評価者は 108 名(51.2%),伝統工芸品を購入したことがあ る評価者は 103 名(48.8%)であり,伝統工芸品 を購入したことがない評価者の方がやや多い結果 であった。  購入したことのある伝統工芸品の種類は,九谷 焼がもっとも多く(63 名 /29.9%),次いで輪島 塗(39 名 /18.5%),加賀友禅(26 名 /12.3%)で あった。なお,複数回答のため,1 人の評価者が 複数の伝統工芸品を購入している場合もある。 表 7 伝統工芸品の購入経験の有無 伝統工芸品の購入経験 度数 パーセント 購入経験なし 108 51.2 購入経験あり 103 48.8 表 8 購入したことがある伝統工芸品の種類 工芸品の種類 度数 パーセント 九谷焼 63 29.9 輪島塗 39 18.5 山中塗 17 8.1 箔工芸 16 7.6 加賀友禅 26 12.3 石川県内工芸品 10 4.7 石川県外工芸品 23 10.9 ※複数回答 表 9 伝統工芸品の購入予定の有無 伝統工芸品の購入予定 度 数 パーセント 購入予定なし 122 57.8 購入予定あり 89 42.2 表 10 購入予定の伝統工芸品の種類 工芸品の種類 度 数 パーセント 九谷焼 28 13.3 輪島塗 34 16.1 山中塗 14 6.6 箔工芸 15 7.1 加賀友禅 22 10.4 石川県内工芸品 7 3.3 石川県外工芸品 11 5.2 ※複数回答

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67 図 2 九谷焼素材 1 に対する男女別の平均値による感性評価の比較結果 18 / 39 4.2. 男女別感性評価データの比較 男女別に平均値により 3 層構造データから 2 層構造データに変換し、スネークチャート を作成し、男女間に感性評価データに違いがないか確認した。例えば、図 5 は、九谷焼素 材 1 に対する男女別の平均値による感性評価の比較結果である。図 5 において、注目すべ き点は、①と②の点線個所である。①の点線個所を見ると、4 を境に、3、2、1(数値が小 さいほど程度が大きい)にあると「定番の」「シンプルな」と評価されていることを意味し、 5、6、7(数値が大きいほど程度が大きい)にあると「斬新な」「複雑な」と評価されてい ることを意味している。つまり、九谷焼素材1に対して、男性は「斬新な」、「複雑な」と 評価し、女性は「定番の」、「シンプルな」と評価しており、性別で評価が異なることを示 している。一方、②の点線個所を見ると、男性と女性の平均値に差が見られるが、両群と も九谷焼素材1に対して、「つやのある」、「透明感のある」、「あたたかな」、「みずみずしい」 と評価している。 4.2.1. 九谷焼素材 九谷焼素材の感性評価データに対して、男女別に平均値により 3 層構造データから 2 層 構造データに変換し、スネークチャートを作成し、両群に感性評価データに違いがないか 確認した。表 11 は、評価対象ごとに男性と女性で評価が異なった感性語対(評価ワード) を集計した結果である。もっとも評価に違いが見られた感性語対(評価ワード)は、「親し みやすい-よそよそしい」であり、評価対象である 8 種類の九谷焼素材に対して違いがあっ た。一方、もっとも評価に違いが見られなかった感性語対(評価ワード)は、「品のある-品のない」であった。 No1 無鉛釉 花鳥柄 (200mm×200mm) ① ② 男性は斬新と評価 女性は定番と評価 図 5 九谷焼素材1に対する男女別の平均値による感性評価の比較結果 表 11 性別における評価対象ごとの評価の違い (九谷焼素材) 感性語対(評価ワード) 評価対象に対する評価の差異数 定番の - 斬新な 4 シンプルな - 複雑な 1 おごそかな - 楽しげな 2 フォーマルな - カジュアルな 8 穏やかな - 勢いのある 2 静かな - にぎやかな 3 かわいらしい - 渋い 3 親しみやすい - よそよそしい 8 やわらかい - かたい 4 飽きやすい - 飽きのこない 7 華やかな - 落ち着いた 3 めでたい - 日常の 5 品のある - 品のない 0 繊細な - 豪快な 1 豪華な - 質素な 2 やさしい - 力強い 4 あかるい - くらい 1 なごやかな - 凛とした 3 自由な - 規則的な 3 なめらかな - 凹凸のある 3 つやのある - つやのない 1 透明感のある - くすんでいる 3 あたたかな - ひんやりした 4 みずみずしい - 乾いた 2 派手な - 地味な 5 あっさりした - こってりした 4 4.2. 男女別感性評価データの比較  男女別に平均値により 3 相構造データから 2 相 構造データに変換し,スネークチャートを作成 し,男女間に感性評価データに違いがないか確認 した。例えば,図 2 は,九谷焼素材 1 に対する男 女別の平均値による感性評価の比較結果である。 図 2 において,注目すべき点は,①と②の点線箇 所である。①の点線箇所を見ると,4 を境に,3, 2,1(数値が小さいほど程度が大きい)にあると 「定番の」「シンプルな」と評価されていることを 意味し,5,6,7(数値が大きいほど程度が大き い)にあると「斬新な」「複雑な」と評価されて いることを意味している。つまり,九谷焼素材1 に対して,男性は「斬新な」,「複雑な」と評価 し,女性は「定番の」,「シンプルな」と評価して おり,性別で評価が異なることを示している。一 方,②の点線箇所を見ると,男性と女性の平均値 に差が見られるが,両群とも九谷焼素材1に対し て,「つやのある」,「透明感のある」,「あたたか な」,「みずみずしい」と評価している。 4.2.1. 九谷焼素材  九谷焼素材の感性評価データに対して,男女別 に平均値により 3 相構造データから 2 相構造デー タに変換し,スネークチャートを作成し,両群に 感性評価データに違いがないか確認した。表 11 は,評価対象ごとに男性と女性で評価が異なった

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68 評価者属性別にみた伝統工芸品素材の感性評価データ 感性語対(評価ワード)を集計した結果である。 もっとも評価に違いが見られた感性語対(評価 ワード)は,「フォーマルな - カジュアルな」「親 しみやすい - よそよそしい」であり,評価対象で ある 8 種類の九谷焼素材に対して違いがあった。 一方,もっとも評価に違いが見られなかった感性 語対(評価ワード)は,「品のある - 品のない」 であった。  また,もっとも評価に違いが見られた評価対象 は,九谷焼素材 No23(9 ワード)であり,もっ とも評価に違いが見られなかった評価対象は,九 谷焼素材 No14,九谷焼素材 No18,九谷焼素材 No22 であった(図 3)。 4.2.2. 金箔素材  金箔素材の感性評価データに対して,男女別に 平均値により 3 相構造データから 2 相構造データ に変換し,スネークチャートを作成し,両群に感 性評価データに違いがないか確認した。表 12 は, 評価対象ごとに男性と女性で評価が異なった感性 語対(評価ワード)を集計した結果である。もっ とも評価に違いが見られた感性語対(評価ワー ド)は,「やさしい - 力強い」であり,評価対象 である 10 種類の金箔素材に対して違いがあった。 一方,もっとも評価に違いが見られなかった感性 語対(評価ワード)は,「つやのある - つやのな 図 3 評価にもっとも違いが見られた評価対象および評価に違い見られなかった評価対象(九谷焼素材) 19 / 39 また、もっとも評価に違いが見られた評価対象は、九谷焼素材 No23(9 ワード)であり、 もっとも評価に違いが見られなかった評価対象は、九谷焼素材 No14、九谷焼素材 No18、 九谷焼素材 No22 であった(図 6)。 表 11 性別における評価対象ごとの評価の違い(九谷焼素材) 感性語対(評価ワード) 評価対象に対する 評価の差異数 定番の-斬新な 4 シンプルな-複雑な 1 おごそかな-楽しげな 2 フォーマルな-カジュアルな 8 穏やかな-勢いのある 2 静かな-にぎやかな 3 かわいらしい-渋い 3 親しみやすい-よそよそしい 8 やわらかい-かたい 4 飽きやすい-飽きのこない 7 華やかな-落ち着いた 3 めでたい-日常の 5 品のある-品のない 0 繊細な-豪快な 1 豪華な-質素な 2 やさしい-力強い 4 あかるい-くらい 1 なごやかな-凛とした 3 自由な-規則的な 3 なめらかな-凹凸のある 3 つやのある-つやのない 1 透明感のある-くすんでいる 3 あたたかな-ひんやりした 4 みずみずしい-乾いた 2 派手な-地味な 5 あっさりした-こってりした 4 (九谷焼素材)(九谷焼素材)

九谷焼素材 No23 九谷焼素材 No14 九谷焼素材 No18 九谷焼素材 No22

図 6 評価にもっとも違いが見られた評価対象および 評価に違い見られなかった評価対象(九谷焼素材) 表 12 性別における評価対象ごとの評価の違い(金箔素材) 感性語対(評価ワード) 評価対象に対する評価の差異数 定番の - 斬新な 2 シンプルな - 複雑な 2 おごそかな - 楽しげな 3 フォーマルな - カジュアルな 1 穏やかな - 勢いのある 5 静かな - にぎやかな 2 かわいらしい - 渋い 1 親しみやすい - よそよそしい 3 やわらかい - かたい 2 飽きやすい - 飽きのこない 5 華やかな - 落ち着いた 4 めでたい - 日常の 7 品のある - 品のない 1 繊細な - 豪快な 5 豪華な - 質素な 3 やさしい - 力強い 10 あかるい - くらい 2 なごやかな - 凛とした 5 自由な - 規則的な 4 なめらかな - 凹凸のある 2 つやのある - つやのない 0 透明感のある - くすんでいる 2 あたたかな - ひんやりした 1 みずみずしい - 乾いた 7 派手な - 地味な 8 あっさりした - こってりした 5 図 4 評価にもっとも違いが見られた評価対象および評価に違い見られなかった評価対象(金箔素材) 21 / 39

金箔素材 No17 金箔素材 No21 金箔素材 No24

図 7 評価にもっとも違いが見られた評価対象および 評価に違い見られなかった評価対象(金箔素材)

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69 表 13 性別における評価対象ごとの評価の違い (漆器素材) 感性語対(評価ワード) 評価対象に対する評価の差異数 定番の - 斬新な 1 シンプルな - 複雑な 1 おごそかな - 楽しげな 5 フォーマルな - カジュアルな 8 穏やかな - 勢いのある 2 静かな - にぎやかな 1 かわいらしい - 渋い 4 親しみやすい - よそよそしい 8 やわらかい - かたい 5 飽きやすい - 飽きのこない 9 華やかな - 落ち着いた 2 めでたい - 日常の 5 品のある - 品のない 2 繊細な - 豪快な 2 豪華な - 質素な 3 やさしい - 力強い 4 あかるい - くらい 4 なごやかな - 凛とした 8 自由な - 規則的な 7 なめらかな - 凹凸のある 0 つやのある - つやのない 0 透明感のある - くすんでいる 1 あたたかな - ひんやりした 2 みずみずしい - 乾いた 1 派手な - 地味な 5 あっさりした - こってりした 3 図 5 評価にもっとも違いが見られた評価対象および評価に違い見られなかった評価対象(漆器素材) 23 / 39

漆器素材 No19 漆器素材 No13 漆器素材 No16

図 8 評価にもっとも違いが見られた評価対象および 評価に違い見られなかった評価対象(漆器素材) い」であった。  また,もっとも評価に違いが見られた評価対象 は,金箔素材 No17(7 ワード),金箔素材 No21 (7 ワード)であり,もっとも,評価に違いが見 られなかった評価対象は,金箔素材 No24 であっ た(図 4)。 4.2.3. 漆器素材  漆器素材の感性評価データに対して男女別に平 均値により 3 相構造データから 2 相構造データに 変換し,スネークチャートを作成し,両群に感性 評価データに違いがないか確認した。表 13 は, 評価対象ごとに男性と女性で評価が異なった感性 語対(評価ワード)を集計した結果である。もっ とも評価に違いが見られた感性語対(評価ワー ド)は,「飽きやすい - 飽きのこない」であり, 評価対象である 9 種類の漆器素材に対して違いが あった。一方,もっとも評価に違いが見られな かった感性語対(評価ワード)は,「なめらかな -凹凸のある」「つやのある - つやのない」であった。  また,もっとも評価に違いが見られた評価対象 は,漆器素材 No19(8 ワード)であり,もっと も,評価に違いが見られなかった評価対象は,漆 器素材 No13,漆器素材 No16 であった(図 5)。 4.3. 年齢別感性評価データの比較  年齢別に平均値により 3 相構造データから 2 相 構造データに変換し,スネークチャートを作成 し,年齢間に感性評価データに違いがないか確認 した。例えば,図 6 は,金箔素材 1 に対する年齢 別の平均値による感性評価の比較結果である。図 6 において,注目すべき点は,①と②の点線箇所 である。①の点線箇所を見ると,4 を境に,3,2, 1(数値が小さいほど程度が大きい)にあると 「定番の」「シンプルな」「おごそかな」「フォーマ ルな」と評価されていることを意味し,5,6,7 (数値が大きいほど程度が大きい)にあると「斬 新な」「複雑な」「楽しげな」「カジュアルな」と 評価されていることを意味している。つまり,金 箔素材1に対して,平均値に違いがあるがすべて の年齢の評価者が「定番の」「シンプルな」「おご そかな」「フォーマルな」と評価している。一方, ②の点線箇所を見ると,50 代と 60 代の評価者は

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70 評価者属性別にみた伝統工芸品素材の感性評価データ 「静かな」「かわいらしい」と評価しているが,20 代,30 代,40 代の評価者は「にぎやかな」「渋 い」と評価しており,年齢の違いで異なる評価を していることを示している。  なお年齢の段階は,20 代なら 20 代前半と 20 代後半,30 代なら 30 代前半と 30 代後半と,各 段階において前半と後半別にデータを収集した が,この分析にあたっては,20 代前半と 20 代後 半を合わせて 20 代,30 代前半と 30 代後半を合 わせて 30 代のように集計し(表 14),年齢別間 において感性評価データに違いがないか確認した。 表 14 年齢の再集計 年 代 度 数 パーセント 20 代 56 26.5 30 代 51 24.2 40 代 51 24.2 50 代 4 1.9 60 代 49 23.2 合 計 211 100.0 4.3.1. 九谷焼素材  九谷焼素材の感性評価データに対して,年齢別 に平均値により 3 相構造データから 2 相構造デー タに変換し,スネークチャートを作成し,年齢別 間に感性評価データに違いがないか確認した。  表 15 は,評価対象ごとに年齢別で評価が異 図 6 金箔素材 1 に対する年齢別の平均値による感性評価の比較結果 24 / 39 4.3. 年齢別感性評価データの比較 年齢別に平均値により 3 層構造データから 2 層構造データに変換し、スネークチャート を作成し、年齢間に感性評価データに違いがないか確認した。例えば、図 9 は、金箔素材 1 に対する年齢別の平均値による感性評価の比較結果である。図 9 において、注目すべき点 は、①と②の点線個所である。①の点線個所を見ると、4 を境に、3、2、1(数値が小さい ほど程度が大きい)にあると「定番の」「シンプルな」「おごそかな」「フォーマルな」と評 価されていることを意味し、5、6、7(数値が大きいほど程度が大きい)にあると「斬新な」 「複雑な」「楽しげな」「カジュアルな」と評価されていることを意味している。つまり、 金箔素材1に対して、平均値に違いがあるがすべての年齢の評価者が「定番の」「シンプル な」「おごそかな」「フォーマルな」と評価している。一方、②の点線個所を見ると、50 代 と 60 代の評価者は「静かな」「かわいらしい」と評価しているが、20 代、30 代、40 代の 評価者は「にぎやかな」「渋い」と評価しており、年齢の違いで異なる評価をしていること を示している。 ① ② No1 本金箔四号色 図 9 金箔素材1に対する年齢別の平均値による感性評価の比較結果 表 15 年齢別における評価対象ごとの評価の違い (九谷焼素材) 感性語対(評価ワード) 評価対象に対する評価の差異数 定番の - 斬新な 17 シンプルな - 複雑な 16 おごそかな - 楽しげな 17 フォーマルな - カジュアルな 22 穏やかな - 勢いのある 15 静かな - にぎやかな 15 かわいらしい - 渋い 18 親しみやすい - よそよそしい 12 やわらかい - かたい 12 飽きやすい - 飽きのこない 26 華やかな - 落ち着いた 21 めでたい - 日常の 17 品のある - 品のない 3 繊細な - 豪快な 4 豪華な - 質素な 16 やさしい - 力強い 14 あかるい - くらい 11 なごやかな - 凛とした 16 自由な - 規則的な 9 なめらかな - 凹凸のある 9 つやのある - つやのない 7 透明感のある - くすんでいる 16 あたたかな - ひんやりした 12 みずみずしい - 乾いた 12 派手な - 地味な 21 あっさりした - こってりした 15

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71 経済経営論集 第 24 巻第 2 号 図 7 評価にもっとも違いが見られた評価対象および評価に違い見られなかった評価対象(九谷焼素材) 26 / 39 表 15 年齢別における評価対象ごとの評価の違い(九谷焼素材) 感性語対(評価ワード) 評価対象に対する 評価の差異数 定番の-斬新な 17 シンプルな-複雑な 16 おごそかな-楽しげな 17 フォーマルな-カジュアルな 22 穏やかな-勢いのある 15 静かな-にぎやかな 15 かわいらしい-渋い 18 親しみやすい-よそよそしい 12 やわらかい-かたい 12 飽きやすい-飽きのこない 26 華やかな-落ち着いた 21 めでたい-日常の 17 品のある-品のない 3 繊細な-豪快な 4 豪華な-質素な 16 やさしい-力強い 14 あかるい-くらい 11 なごやかな-凛とした 16 自由な-規則的な 9 なめらかな-凹凸のある 9 つやのある-つやのない 7 透明感のある-くすんでいる 16 あたたかな-ひんやりした 12 みずみずしい-乾いた 12 派手な-地味な 21 あっさりした-こってりした 15 九谷焼素材 No3 九谷焼素材 No15 図 10 評価にもっとも違いが見られた評価対象および 評価に違い見られなかった評価対象(九谷焼素材) 表 16 年齢別における評価対象ごとの評価の違い (金箔素材) 感性語対(評価ワード) 評価対象に対する評価の差異数 定番の - 斬新な 13 シンプルな - 複雑な 9 おごそかな - 楽しげな 10 フォーマルな - カジュアルな 10 穏やかな - 勢いのある 20 静かな - にぎやかな 19 かわいらしい - 渋い 21 親しみやすい - よそよそしい 17 やわらかい - かたい 19 飽きやすい - 飽きのこない 21 華やかな - 落ち着いた 15 めでたい - 日常の 14 品のある - 品のない 6 繊細な - 豪快な 15 豪華な - 質素な 6 やさしい - 力強い 20 あかるい - くらい 4 なごやかな - 凛とした 21 自由な - 規則的な 10 なめらかな - 凹凸のある 7 つやのある - つやのない 6 透明感のある - くすんでいる 9 あたたかな - ひんやりした 13 みずみずしい - 乾いた 15 派手な - 地味な 12 あっさりした - こってりした 16 図 8 評価にもっとも違いが見られた評価対象および評価に違い見られなかった評価対象(金箔素材) 28 / 39 金箔素材 No15 金箔素材 No6 図 11 評価にもっとも違いが見られた評価対象および 評価に違い見られなかった評価対象(金箔素材) なった感性語対(評価ワード)を集計した結果で ある。もっとも評価に違いが見られた感性語対 (評価ワード)は,「飽きやすい - 飽きのこない」 であり,評価対象である 26 種類の九谷焼素材に 対して違いがあった。一方,もっとも評価に違い が見られなかった感性語対(評価ワード)は, 「品のある - 品のない」であった。  また,もっとも評価に違いが見られた評価対象 は,九谷焼素材 No15(22 ワード)であり,もっ とも評価に違いが見られなかった評価対象は,九 谷焼素材 No3 であった(図 7)。 4.3.2. 金箔素材  金箔素材の感性評価データに対して,年齢別に 平均値により 3 相構造データから 2 相構造データ に変換し,スネークチャートを作成し,年齢間の 感性評価データに違いがないか確認した。表 16 は,評価対象ごとに年齢別で評価が異なった感性 語対(評価ワード)を集計した結果である。もっ とも評価に違いが見られた感性語対(評価ワー ド)は,「かわいらしい - 渋い」「飽きやすい - 飽 きのこない」「なごやかな - 凛とした」であり, 評価対象である 21 種類の金箔素材に対して違い があった。一方,もっとも評価に違いが見られな かった(少なかった)感性語対(評価ワード) は,「あかるい - くらい」であった。

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72 に変換し,スネークチャートを作成し,年齢間の 感性評価データに違いがないか確認した。表 17 は,評価対象ごとに年齢別で評価が異なった感性 語対(評価ワード)を集計した結果である。もっ とも評価に違いが見られた感性語対(評価ワー ド)は,「なごやかな - 凛とした」であり,評価 対象である 24 種類の漆器素材に対して違いが あった。一方,もっとも評価に違いが見られな かった(少なかった)感性語対(評価ワード) は,「定番の - 斬新な」であった。  また,もっとも評価に違いが見られた評価対象 は,漆器素材 No9(22 ワード)であり,もっと も評価に違いが見られなかった評価対象は,漆器 素材 No26 であった(図 9)。 4.4. 評価者の伝統工芸品への関心別感性評価 データの比較  伝統工芸品への関心別に平均値により 3 相構造 データから 2 相構造データに変換し,スネーク チャートを作成し,伝統工芸品への関心の程度間 に感性評価データに違いがないか確認した。例え ば,図 10 は,漆器素材 1 に対する関心の程度間 別の平均値による感性評価の比較結果である。図 10 において,注目すべき点は,①と②の点線箇 所である。①の点線箇所を見ると,4 を境に,3, 2,1(数値が小さいほど程度が大きい)にあると 左側の感性語で評価されていることを意味し,5, 6,7(数値が大きいほど程度が大きい)にあると 右側の感性語で評価されていることを意味してい る。つまり,漆器素材1に対して,平均値は違う がすべての評価者が「斬新な」「複雑な」「楽しげ な」「カジュアルな」「勢いのある」「にぎやかな」 「渋い」と評価している。一方,②の点線箇所を 見ると,伝統工芸品に関心の低い評価者は,「あっ さりとした」と評価しているが,伝統工芸品に関  また,もっとも評価に違いが見られた評価対象 は,金箔素材 No15(18 ワード)であり,もっと も評価に違いが見られなかった評価対象は,金箔 素材 No6 であった(図 8)。 4.3.3. 漆器素材  漆器素材の感性評価データに対して,年齢別に 平均値により 3 相構造データから 2 相構造データ 表 17 年齢別における評価対象ごとの評価の違い (漆器素材) 感性語対(評価ワード) 評価対象に対する評価の差異数 定番の - 斬新な 4 シンプルな - 複雑な 9 おごそかな - 楽しげな 18 フォーマルな - カジュアルな 20 穏やかな - 勢いのある 14 静かな - にぎやかな 12 かわいらしい - 渋い 19 親しみやすい - よそよそしい 16 やわらかい - かたい 19 飽きやすい - 飽きのこない 14 華やかな - 落ち着いた 13 めでたい - 日常の 14 品のある - 品のない 18 繊細な - 豪快な 10 豪華な - 質素な 14 やさしい - 力強い 21 あかるい - くらい 12 なごやかな - 凛とした 24 自由な - 規則的な 14 なめらかな - 凹凸のある 9 つやのある - つやのない 8 透明感のある - くすんでいる 16 あたたかな - ひんやりした 15 みずみずしい - 乾いた 13 派手な - 地味な 15 あっさりした - こってりした 18 図 9 評価にもっとも違いが見られた評価対象および評価に違い見られなかった評価対象(漆器素材) 30 / 39 漆器素材 No9 漆器素材 No26 図 12 評価にもっとも違いが見られた評価対象および 評価に違い見られなかった評価対象(漆器素材)

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73 経済経営論集 第 24 巻第 2 号 図 10 漆器素材 1 に対する年齢別の平均値による感性評価の比較結果 31 / 39 4.4. 評価者の伝統工芸品への関心別感性評価データの比較 伝統工芸品への興味別に平均値により 3 層構造データから 2 層構造データに変換し、ス ネークチャートを作成し、伝統工芸品への関心の程度間に感性評価データに違いがないか 確認した。例えば、図 13 は、漆器素材 1 に対する年齢別の平均値による感性評価の比較結 果である。図 13 において、注目すべき点は、①と②の点線個所である。①の点線個所を見 ると、4 を境に、3、2、1(数値が小さいほど程度が大きい)にあると左側の感性語で評価 されていることを意味し、5、6、7(数値が大きいほど程度が大きい)にあると右側の感性 語で評価されていることを意味している。つまり、漆器素材1に対して、平均値は違うが すべての評価者が「斬新な」「複雑な」「楽しげな」「カジュアルな」「勢いのある」「にぎや かな」「渋い」と評価している。一方、②の点線個所を見ると、伝統工芸品に関心の低い評 価者は、「あっさりとした」と評価しているが、伝統工芸品に関心の高い評価者は、「こっ ていりとした」と評価しており、伝統工芸品への関心の違いで異なる評価をしていること を示している。 なお、評価者の伝統工芸品への関心については、評価者のプロフィールデータの伝統工 芸品の利用経験(所有有無)、伝統工芸品の購入経験、伝統工芸品の購入予定を利用した。 伝統工芸品の利用経験(所有有無)、伝統工芸品の購入経験、伝統工芸品の購入予定につい て、何らかの伝統工芸品を選択した評価者を高感心群、伝統工芸品の利用経験(所有有無)、 伝統工芸品の購入経験、伝統工芸品の購入予定について、1 つも伝統工芸品を選択していな い評価者を低感心群、それ以外の評価者を中感心群とし(表 18)、感性評価データに違いが ないか確認した。 ① No1 ウレタン塗り モルフォテックス 青 ② 図 13 漆器素材1に対する年齢別の平均値による感性評価の比較結果 表 19 伝統工芸品への関心別における評価対象ごとの 評価の違い(九谷焼素材) 感性語対(評価ワード) 評価対象に対する評価の差異数 定番の - 斬新な 9 シンプルな - 複雑な 4 おごそかな - 楽しげな 11 フォーマルな - カジュアルな 16 穏やかな - 勢いのある 7 静かな - にぎやかな 7 かわいらしい - 渋い 6 親しみやすい - よそよそしい 9 やわらかい - かたい 7 飽きやすい - 飽きのこない 13 華やかな - 落ち着いた 9 めでたい - 日常の 5 品のある - 品のない 1 繊細な - 豪快な 3 豪華な - 質素な 5 やさしい - 力強い 6 あかるい - くらい 3 なごやかな - 凛とした 6 自由な - 規則的な 4 なめらかな - 凹凸のある 5 つやのある - つやのない 3 透明感のある - くすんでいる 5 あたたかな - ひんやりした 2 みずみずしい - 乾いた 7 派手な - 地味な 10 あっさりした - こってりした 5 心の高い評価者は,「こってりとした」と評価し ており,伝統工芸品への関心の違いで異なる評価 をしていることを示している。  なお,評価者の伝統工芸品への関心について は,評価者のプロフィールデータの伝統工芸品の 利用経験(所有有無),伝統工芸品の購入経験, 伝統工芸品の購入予定を利用した。伝統工芸品の 利用経験(所有有無),伝統工芸品の購入経験, 伝統工芸品の購入予定について,何らかの伝統工 芸品を選択した評価者を高感心群,伝統工芸品の 利用経験(所有有無),伝統工芸品の購入経験, 伝統工芸品の購入予定について,1 つも伝統工芸 品を選択していない評価者を低感心群,それ以外 の評価者を中感心群とし(表 18),感性評価デー タに違いがないか確認した。 表 18 伝統工芸品への関心の程度で評価者を分類した結果 評価者の分類 度 数 パーセント 低感心群 37 17.5 中感心群 129 61.1 高感心群 45 21.3 合 計 211 100.0 4.4.1.  九谷焼素材  九谷焼素材の感性評価データに対して,評価者 の伝統工芸品への関心別に平均値により 3 相構造 データから 2 相構造データに変換し,スネーク チャートを作成し,伝統工芸品への関心の程度間 に感性評価データに違いがないか確認した。表

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74 評価者属性別にみた伝統工芸品素材の感性評価データ 19 は,評価対象ごとに伝統工芸品への関心の程 度間で評価が異なった感性語対(評価ワード)を 集計した結果である。もっとも評価に違いが見ら れた感性語対(評価ワード)は,「フォーマルな - カジュアルな」であり,評価対象である 16 種 類の九谷焼素材に対して違いがあった。一方, もっとも評価に違いが見られなかった感性語対 (評価ワード)は,「品のある - 品のない」であっ た。  また,もっとも評価に違いが見られた評価対象 は,九谷焼素材 No5(12 ワード)であり,もっ とも評価に違いが見られなかった評価対象は,九 谷焼素材 No14,九谷焼素材 No18 であった(図 11)。 4.4.2. 金箔素材  金箔素材の感性評価データに対して,評価者の 伝統工芸品への関心別に平均値により 3 相構造 データから 2 相構造データに変換し,スネーク チャートを作成し,伝統工芸品への関心の程度間 に感性評価データに違いがないか確認した。表 20 は,評価対象ごとに伝統工芸品への関心の程 度間で評価が異なった感性語対(評価ワード)を 集計した結果である。もっとも評価に違いが見ら れた感性語対(評価ワード)は,「穏やかな - 勢 いのある」であり,評価対象である 13 種類の金 図 11 評価にもっとも違いが見られた評価対象および評価に違い見られなかった評価対象(九谷焼素材) 33 / 39 表 19 伝統工芸品への興味別における評価対象ごとの評価の違い(九谷焼素材) 感性語対(評価ワード) 評価対象に対する 評価の差異数 定番の-斬新な 9 シンプルな-複雑な 4 おごそかな-楽しげな 11 フォーマルな-カジュアルな 16 穏やかな-勢いのある 7 静かな-にぎやかな 7 かわいらしい-渋い 6 親しみやすい-よそよそしい 9 やわらかい-かたい 7 飽きやすい-飽きのこない 13 華やかな-落ち着いた 9 めでたい-日常の 5 品のある-品のない 1 繊細な-豪快な 3 豪華な-質素な 5 やさしい-力強い 6 あかるい-くらい 3 なごやかな-凛とした 6 自由な-規則的な 4 なめらかな-凹凸のある 5 つやのある-つやのない 3 透明感のある-くすんでいる 5 あたたかな-ひんやりした 2 みずみずしい-乾いた 7 派手な-地味な 10 あっさりした-こってりした 5

九谷焼素材 No5 九谷焼素材 No14 九谷焼素材 No18

図 14 評価にもっとも違いが見られた評価対象および 評価に違い見られなかった評価対象(九谷焼素材) 表 20 伝統工芸品への関心別における評価対象ごとの 評価の違い(金箔素材) 感性語対(評価ワード) 評価対象に対する評価の差異数 定番の - 斬新な 4 シンプルな - 複雑な 3 おごそかな - 楽しげな 4 フォーマルな - カジュアルな 3 穏やかな - 勢いのある 13 静かな - にぎやかな 3 かわいらしい - 渋い 3 親しみやすい - よそよそしい 11 やわらかい - かたい 3 飽きやすい - 飽きのこない 5 華やかな - 落ち着いた 4 めでたい - 日常の 8 品のある - 品のない 4 繊細な - 豪快な 6 豪華な - 質素な 3 やさしい - 力強い 10 あかるい - くらい 3 なごやかな - 凛とした 11 自由な - 規則的な 7 なめらかな - 凹凸のある 1 つやのある - つやのない 2 透明感のある - くすんでいる 4 あたたかな - ひんやりした 2 みずみずしい - 乾いた 6 派手な - 地味な 7 あっさりした - こってりした 8 図 12 評価にもっとも違いが見られた評価対象および評価に違い見られなかった評価対象(金箔素材) 金箔 図 箔素 図 1 評 素材 15 評価 No 評 価に違 17 評価に 違い にも い見 もっ 見ら っと れな も違 なか 違い かっ いが った評 が見 評価 られ 価対 れた 対象 た評 象(金 評価対 金箔 金 対象 箔素 金箔素 象お 素材 素材 およ ) 材 No び o244 35 // 39

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75 表 21 伝統工芸品への関心別における評価対象ごとの 評価の違い(漆器素材) 感性語対(評価ワード) 評価対象に対する評価の差異数 定番の - 斬新な 5 シンプルな - 複雑な 4 おごそかな - 楽しげな 7 フォーマルな - カジュアルな 9 穏やかな - 勢いのある 3 静かな - にぎやかな 5 かわいらしい - 渋い 7 親しみやすい - よそよそしい 12 やわらかい - かたい 11 飽きやすい - 飽きのこない 8 華やかな - 落ち着いた 2 めでたい - 日常の 7 品のある - 品のない 3 繊細な - 豪快な 3 豪華な - 質素な 4 やさしい - 力強い 3 あかるい - くらい 6 なごやかな - 凛とした 6 自由な - 規則的な 9 なめらかな - 凹凸のある 4 つやのある - つやのない 2 透明感のある - くすんでいる 2 あたたかな - ひんやりした 7 みずみずしい - 乾いた 2 派手な - 地味な 6 あっさりした - こってりした 6 図 13 評価にもっとも違いが見られた評価対象および評価に違い見られなかった評価対象(漆器素材) 37 / 39 漆器素材 No19 漆器素材 No26 図 16 評価にもっとも違いが見られた評価対象および 評価に違い見られなかった評価対象(漆器素材) 箔素材に対して違いがあった。一方,もっとも評 価に違いが見られなかった(少なかった)感性語 対(評価ワード)は,「なめらかな - 凹凸のある」 であった。  また,もっとも評価に違いが見られた評価対象 は,金箔素材 No17(13 ワード)であり,もっと も評価に違いが見られなかった評価対象は,金箔 素材 No24 であった(図 12)。 4.4.3. 漆器素材  漆器素材の感性評価データに対して,評価者の 伝統工芸品への関心別に平均値により 3 相構造 データから 2 相構造データに変換し,スネーク チャートを作成し,伝統工芸品への関心の程度間 に感性評価データに違いがないか確認した。表 21 は,評価対象ごとに伝統工芸品への関心の程 度間で評価が異なった感性語対(評価ワード)を 集計した結果である。もっとも評価に違いが見ら れた感性語対(評価ワード)は,「親しみやすい - よそよそしい」であり,評価対象である 12 種 類の漆器素材に対して違いがあった。一方,もっ とも評価に違いが見られなかった(少なかった) 感性語対(評価ワード)は,「華やかな - 落ち着 いた」「つやのある - つやのない」「透明感のある - くすんでいる」「みずみずしい - 乾いた」であっ た。  また,もっとも評価に違いが見られた評価対象 は,漆器素材 No19(12 ワード)であり,もっと も評価に違いが見られなかった評価対象は,漆器 素材 No26 であった(図 13)。

5.まとめと今後の課題

 本研究の目的は,評価者の性別や年代といった 基本的な属性から,評価対象の知識や興味・関心 といったより個人的な属性まで,多様な角度から 感性評価データを整理し,分析するに際し最適な セグメントを検討することにあった。そのため に,都市エリア産学官連携促進事業「ユーザー ニーズに基づくデザイン開発のための工芸素材に 関する感性評価支援システムの開発」の際に収集 したデータを使用し,評価者のプロフィールデー タから評価者を分類し,感性評価データの平均値 を比較した。  評価者を男女別,年齢別,伝統工芸品への関心

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76 ティング理論,有斐閣,2010 [ 2 ]経済産業省,感性価値創造イニシアティブ, 経済産業調査会,2007 [ 3 ]延岡健太郎,価値づくりの技術経営 : 意味 的価値の創造とマネジメント,IIR Working Paper,2008 [ 4 ]長町三生,感性工学,海文堂出版株式会社, 1989 [ 5 ]中森義輝,感性データ解析,森北出版株式 会社,2002 [ 6 ]山下幸裕・領家美奈・中森義輝,伝統工芸 品推薦システムに使用する検索語の選定に 関する研究,第 13 回日本感性工学会大会予 稿集,CD-ROM,東京,2011 [ 7 ]経済産業省製造産業局伝統的工芸品産業室, 伝統的工芸品産業をめぐる現状と今後の振 興施策について(資料 6),2011 [ 8 ]伝統的工芸品産業振興協会ホームページ (2017 年 1 月 29 日アクセス)    http://kougeihin.jp/association/ [ 9 ]領家美奈・中森義輝,伝統工芸と感性評価, 伝統工芸イノベータ叢書 6,JAIST Press, 2009 [10]領家美奈・長瀬可奈・中森義輝,伝統工芸 素材の感性評価とデータ解析,日本感性工 学会研究論文集,Vol.7,No.4,pp.633-640, 2008 [11]中森義輝・領家美奈・ヒュン ・ ヤン ・ ナム, 石川県伝統産業振興を目指した感性情報伝 達技術の研究開発,ICT イノベーション フォーラム 2012 予稿集,pp.106-107,2012 [12]中森義輝・領家美奈,温新知故産業創出プ ロジェクト 感性データ解析システムと伝 統工芸品の評価 報告書,北陸先端科学技 術大学院大学,2008 別で分類し,分類ごとに感性評価データの平均値 を比較した結果,男女別で比較した結果がもっと も差異が小さく,次いで伝統工芸品への関心別 で,もっとも差異が大きかったのが年齢別で比較 した結果であった。SD 尺度法による感性評価 データを評価者の属性等で分類せずに平均値等の 代表値を用いれば,その分,評価者の特性が失わ れてしまう。例えば,感性評価実験により収集し た SD 尺度法による感性評価データを用いて,商 品の推薦システムを構築する際,評価者の属性で 分類せずにモデルを構築するよりも,何らかの評 価者の属性で感性評価データを分類しモデルを構 築した方が,検索結果と検索者のイメージの差異 が軽減されると思われる。  しかしながら,本研究では平均値を用いて比較 しており,平均値の特性上,分類のカテゴリー数 が多くなればなるほど,一カテゴリーあたりの評 価者数が少なくなるため,極端な評価をした評価 者の値に影響を受けてしまう可能性がある。本研 究結果では,分類カテゴリー数がもっとも多かっ た年齢において,50 代の評価者が 4 人と極端に 少なかったため,その傾向が見られた。したがっ て,平均値のような代表値だけで比較するのでは なく,分類した感性評価データの分布形状も確認 する必要があり,これを今後の課題としたい。  また,他の主な課題としては,今回は性別や年 代など単純な属性データで評価者を分類したが, 性別と年代や年代と伝統工芸品への興味など属性 をクロスさせて評価者を分類し分析・検討するこ とも必要である。最後に,今回は伝統工芸品の素 材の感性評価データを用いたが,今後は実際の伝 統工芸品の感性評価データも用いて研究を進め る。 謝辞  本論文では,都市エリア産学官連携促進事業 「ユーザーニーズに基づくデザイン開発のための 工芸素材に関する感性評価支援システムの開発」 の際に収集した感性評価データを使用している。 この研究の代表者であった中森義輝名誉教授(北 陸先端科学技術大学院大学)に感謝致します。 引用文献 [ 1 ]恩蔵直人,コモディティ化市場のマーケ

図  6   評価にもっとも違いが見られた評価対象および 評価に違い見られなかった評価対象(九谷焼素材) 表 12 性別における評価対象ごとの評価の違い (金箔素材) 感性語対(評価ワード) 評価対象に対する 評価の差異数 定番の - 斬新な 2 シンプルな - 複雑な 2 おごそかな - 楽しげな 3 フォーマルな - カジュアルな 1 穏やかな - 勢いのある 5 静かな - にぎやかな 2 かわいらしい - 渋い 1 親しみやすい - よそよそしい 3 やわらかい - かたい 2 飽きやすい - 飽き
図  8   評価にもっとも違いが見られた評価対象および 評価に違い見られなかった評価対象(漆器素材)い」であった。 また,もっとも評価に違いが見られた評価対象は,金箔素材No17(7ワード),金箔素材No21(7ワード)であり,もっとも,評価に違いが見られなかった評価対象は,金箔素材No24であった(図4)。4.2.3. 漆器素材 漆器素材の感性評価データに対して男女別に平均値により3相構造データから2相構造データに変換し,スネークチャートを作成し,両群に感性評価データに違いがないか確認した。表13は,評
図  14   評価にもっとも違いが見られた評価対象および 評価に違い見られなかった評価対象(九谷焼素材) 表 20 伝統工芸品への関心別における評価対象ごとの 評価の違い(金箔素材) 感性語対(評価ワード) 評価対象に対する 評価の差異数 定番の - 斬新な 4 シンプルな - 複雑な 3 おごそかな - 楽しげな 4 フォーマルな - カジュアルな 3 穏やかな - 勢いのある 13 静かな - にぎやかな 3 かわいらしい - 渋い 3 親しみやすい - よそよそしい 11 やわらかい - かたい 3

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