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Oracle Database Lite 10gR2 テクニカル・ホワイト・ペーパー

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Oracle Database Lite 10g

テクニカル・ホワイト・ペーパー

オラクル・ホワイト・ペーパー

(2)

Oracle Database Lite 10g

テクニカル・ホワイト・ペーパー

Oracle Database Lite 10gの概要... 3

はじめに ... 3

Oracle Database Liteのコンポーネント ... 3

Oracle Database Liteに事前に必要なソフトウェア ... 4

モバイル・サーバー向け中間層オプション ... 4

Oracle Lite Database ... 5

データの同期... 5

同期プロセス ... 6

MyCompose API ... 7

キュー・ベースの同期API... 7

ライフ・サイクル管理... 7

アプリケーション管理 ... 8

デバイス管理 ... 10

Rapid Application Development ... 11

サポートされる開発ツール ... 11

ネイティブ開発モデル ... 11

Web開発モデル... 12

Java開発モデル ... 13

Packaging Wizard... 13

Mobile Database Workbench(MDW) ... 14

Branch Office ... 14

モバイル・サーバー向け中間層オプション ... 15

CDで配布されるコンポーネント ... 15

ベスト・パートナ、Oracle... 16

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Oracle Database Lite 10g

テクニカル・ホワイト・ペーパー

Oracle Database Lite 10g の概要

はじめに

従業員はオフィスの机から離れて仕事をしており、企業ネットワークに接続した デスクトップにのみ存在する企業データにアクセスする必要があります。モバイ ル・ユーザー向けのワイヤレス接続は、企業データへのリモート・アクセスを保 証しますが、常に常時接続が可能なわけではなく実用的で望ましい形でもありま せん。 ワイヤレス接続は、モバイル・ワーカーがワイヤレスの範囲外にいる場合もあり、 常に可能であるとは限りません。通信費用をかけるべきでないという判断から、 アプリケーションがリアルタイム・データ・アクセス要件を持たないため、ワイ ヤレスの常時接続が実用的ではないこともあげられます。ワイヤレス接続による アプリケーションやユーザーのセキュリティを侵害する恐れから、ワイヤレス接 続が望ましくない場合もあります。 開発者は、モバイル・デバイスまたは組込みデバイスへのパーソナライズされた 安全なアプリケーションの開発、配布および操作が可能なアプリケーション・サー ビスを伴ったインフラストラクチャを必要としています。

Oracle Database Lite のコンポーネント

Oracle Database Lite 10g は、グリッド環境を拡大し、アプリケーションをモバイル 化する Oracle Database の一部です。Oracle Database Lite は、Lite Database、データ 同期を行うモバイル・サーバー、ライフ・サイクル管理、Rapid Application Development 環境などのコンポーネント・グループを表します。

Oracle Database Lite は完全なソリューションで、小型のデータベースにとどまりま せん。このソリューションに含まれる Oracle Database Lite は Oracle Database の簡 易版ではなく、小型および組込みデバイスのモバイル・アプリケーションでの使 用を目的に設計されたものです。

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モバイル・サーバー・ リポジトリ モバイル・クライアント モバイル・サーバー データおよび アプリケーション アプリケーションのプロビジョニング データの同期 デバイス管理 ライフ・サイクル管理 セキュリティ

図 1. Oracle Database Lite コンポーネントの概要

Oracle Database Lite に事前に必要なソフトウェア

Oracle Database Lite は、情報を Oracle データベースに保存し検索します。バック エンドで実行する Oracle Database のバージョンは 8.1.7 以上、Standard Edition また は Enterprise Edition が必要です。

モバイル・サーバー向け中間層オプション

Oracle Database Lite は、中間層を使用してクライアントとバックエンド・データ ベース間で通信を行います。中間層には、次のいずれかを使用する必要がありま す。

• Standalone OC4J − 開発環境用 • Oracle Application Server − 本番環境用

Standalone OC4J

Standalone OC4J は Oracle Database Lite と共に自動的にインストールされ、開発環 境用にスタンドアロン・モードを提供します。

スタンドアロン・モードのモバイル・サーバーは、OC4J(Oracle Containers for J2EE) のスタンドアロン・バージョンを使用します。これは、開発およびテスト用には 好ましい構成ですが、同時ユーザーのサポートは限定されます。

Oracle Application Server

本番環境には、Oracle Application Server 10g が必要です。アプリケーション・サー バーは、Oracle Database Lite と共にインストールされません。Oracle Database Lite のモバイル・サーバーをインストールする前にインストールしてください。 Oracle Application Server の本番環境は、多数のユーザーをサポートし、キャッシ ング、ロード・バランシング、中央集中管理、セキュリティおよびシングル・サ インオンをサポートします。

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Oracle Lite Database

Oracle Lite Database は、メモリー消費量の少ない、Java 対応のセキュアなリレー ショナル・データベース管理システムです。ラップトップ・コンピュータ、ハン ドヘルド・コンピュータ、PDA および情報端末に特化して作成されています。 Oracle Lite Database は Windows 2000/XP、Windows CE/Pocket PC、Symbian OS お よび Embedded Linux で動作します。

Oracle Lite Database は、使いやすい C++インタフェースに JDBC、ODBC、ADO.net および Simple Object Data Access API(SODA)を提供します。このインタフェー スはオブジェクト指向ならびに Oracle Database Lite の SQL 機能に対して最適化さ れています。

MDK(Mobile Development Kit)を実装すると、Oracle Lite Database とそのユーティ リティがすべて開発用マシンにインストールされます。

Oracle Lite Database の特徴は次のとおりです。 • 小さい柔軟なオブジェクト・カーネル • SQL 92 および ACID 互換 • Java ストアド・プロシージャとトリガー • 組込み変更取得 • ゼロ管理 • データベース・サイズ: 4 GB • 32 までの同時接続をサポートするマルチ・ユーザー・バージョン • Oracle Database 10gとの互換性 • 高速のネイティブ JDBC インタフェース(Type-4) • すべてのプラットフォームで使用可能な ODBC − V2.0-3.5 for Windows • AES による強力な暗号化

データの同期

ユーザー・データは Oracle Lite Database と Oracle データベース・サーバー間で同 期されます。 同期化はモバイル同期クライアント、mSync を起動して行います。mSync は、モ バイル・サーバーと連動します。モバイル・サーバーはユーザー、パブリケーショ ン、パブリケーション項目、サブスクリプションなどの同期オブジェクトを使用 して、クライアントおよびサーバー・データの変更を処理します。この方法は、 パブリッシュ/サブスクライブ・モデルと呼ばれます。

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同期プロセス

Oracle Database Lite には、Oracle Database に保存されたデータのサブセットがあり ます。このサブセットは、Oracle Lite データベース内のスナップショットに保存 されています。実表(元表)と異なり、スナップショットは変更ログで行われた 変更を追跡します。ユーザーはデバイスが接続されていない状態で Oracle Lite データベース内を変更し、Oracle データベース・サーバーに同期できます。 基本的に同期の定義には、高速リフレッシュ、完全リフレッシュ、キュー・ベー スの 3 つの型のパブリケーション項目が使用できます。もっとも一般的な同期方 式は、高速リフレッシュ・パブリケーション項目で、変更はクライアントによっ てアップロードされ、クライアントに必要な変更はダウンロードされます。 一方、MGP(Message Generator and Processor)と呼ばれるバックグラウンド・プ ロセスは、すべてのクライアントがアップロードした変更を定期的に収集し、デー タベース表に適用します。MGP はその後、事前定義のサブスクリプションに基づ いて、次の同期化で新しいデータを各クライアントにダウンロードできるよう構 成します。

Oracle Lite Sync は 2 つのステップからなる非同期プロセスです。

クライアント(デバイス) モバイル・サーバー 実表

アップロード 適用

ダウンロード 構成

図 2. Oracle Database Lite 同期プロセス

1. Sync は、更新済の行をクライアント・データベースから In キューへ、Out キューからクライアント・データベースへ移動します。

2. MGP(Message Generator Processor)は、In キューの変更を実表に適用し、 実表への変更をクライアントの Out キュー内に組み立てます。 Oracle Lite の非同期型同期アーキテクチャは次のことに重点を置いています。 • パフォーマンス • データ圧縮 • 拡張性(数千のユーザーをサポート) • トランスポート非依存性(有線、無線または信頼できるトランスポート) • 競合の検出とカスタマイズ可能な競合の解消 • 完全なデータ同期(すべてのデータベース・オブジェクト) • sync が中断したところから再開できるようにするチェックポイント • 遮断なしの同期(他のユーザーによる遮断なし) • マルチ・スレッド・アーキテクチャ

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• カスタム同期化起動

• 複数の同期プロトコルおよびネットワーク・プロトコル: − TCP/IP、HTTP、802.11b/g、PPP12、GPRS、ActiveSync

• 任意のワイヤレス・ネットワークをサポートする Open Transport API

MyCompose API

MyCompose クラスを使用することで、開発者はプログラムで同期の構成フェーズ をカスタマイズできます。MyCompose は、開発者が MGP による DML 操作を制 御するために使用できるプログラミング・インタフェース・オプションです。 これは特に、DML 操作が非常に複雑な場合に便利です。Compose は、プログラミ ング選択テクニックを使用する特定のクライアントに適用されます。またはクラ イアント構成に優先順位を付ける場合に適用されます。

キュー・ベースの同期 API

必要に応じて、アプリケーション開発者はキュー・ベースのパブリケーション項 目 API を使用し、プログラムで同期化プロセスを管理できます。 同時に作成される同期ロジックがないという単純な理由から、これはパブリケー ション項目の最も基本的な形と考えられます。同期ロジックは、全面的に開発者 の手に委ねられます。キュー・ベースのパブリケーション項目は、実際に同期化 を必要としないものの、クライアント上のデータ収集など、どこかでなにかを必 要とするシナリオには理想的です。データ収集を使用すると、競合、クライアン ト状態情報またはサーバー側の更新などの検出は必要ありません。したがって、 MGP 処理の結果として、通常、高速リフレッシュや完全リフレッシュ・パブリケー ション項目に関連するオーバーヘッドを追加する必要がありません。 通常 sync 中は、MGP が In キューと Out キュー両方を管理します。

Queue Interface API である CreateQueuePublicationItem により、キュー自体を作成す ることで、アプリケーション開発者は、同期化セッション中に PL/SQL パッケー ジを使用して、In キューと Out キューの操作を管理できます。

ライフ・サイクル管理

Oracle Database Lite は、モバイル・デバイスおよびリモート・システム上のソフト ウェア、データおよびファイルの配布、インストールならびに管理のための完全 なライフ・サイクル管理を提供します。中央のサイト・サポート・チームが 1 台 の管理コンソールから従業員全体への分配を管理できます。Web ベースの管理イ ンタフェースが、すべてのモバイル・アプリケーション、デバイス、ユーザーお よびモバイル・サーバーの完全なサーバー・サイド管理を可能にします。 管理者は直観的なツールを使用して、本番システムにモバイル・アプリケーショ ンをパブリッシュし、完全なモバイル連鎖の表示、監視および管理を完全に制御 します。

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次に、Oracle Database Lite のライフ・サイクル管理インフラストラクチャを示しま す。 • アプリケーション管理 • ユーザー管理 • システム管理 • デバイス管理

アプリケーション管理

プロビジョニング アプリケーションはパッケージされ、モバイル・サーバー・リポジトリにパブリッ シュされます。パブリッシュされたアプリケーションは Web ベースの管理ツール、 Mobile Manager により管理されます。アプリケーションのパブリッシュ後、管理 者はユーザーまたはグループに対してアプリケーションへのアクセス権を制御で きます。 Packaging Wizard は、モバイルまたは軽量環境への簡単なプロビジョニング用に、 すべてのアプリケーション・コンポーネント(実行可能ファイル、DLL、画像な ど)を 1 つの固有な自己解凍型ファイルにバンドルします。 ユーザーは、モバイル・サーバーからの自己解凍型 setup.exe ファイルをブート・ ストラップすることで、Oracle Lite クライアント・ランタイム環境を準備します。 ブラウザから次のURLを参照してください。 http://mobileserver_domain/setup このファイルは、Lite Database、mSync クライアント、デバイス・クライアント、 DDL、データベース・ユーティリティなど、必要なすべてのクライアント・ラン タイム・ソフトウェアをインストールします。 デプロイ クライアント・デバイスの準備後、ユーザーは、mSync クライアントを起動して、 認証済みユーザー・アプリケーション、適切なデータベースおよび DSN 構成を配 置する初回同期を行います。 Mobile Manager

Mobile Manager は web ベースの管理インタフェースです。すべてのモバイル・ア プリケーション、デバイス、ユーザーおよびモバイル・サーバーの完全なサー バー・サイド管理ができます。管理者はモバイル・クライアントの表示、監視お よび管理を完全に制御します。 Mobile Manager が提供する管理機能は、次のとおりです。 • アプリケーション・プロパティの修正 • アプリケーションの一時停止/再開 • モバイル・サーバー・リポジトリへのアプリケーションのアップロード/ 削除

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• データのサブセットの指定 • Web アプリケーション・アーカイブ(WAR)ファイルの追加 • アプリケーション・ファイルの公開の指定 • ユーザー、ユーザー・グループおよびアプリケーション・アクセスの管 理 ユーザー管理 ユーザー管理により、新規ユーザーとグループを定義できます。また、ユーザー・ グループおよびアプリケーション・アクセス許可のロールを確立できます。ユー ザー管理は、LDAP や OID など、外部の妥当性検査メカニズムと連動できます。 システム管理 Mobile Manager インタフェースを使用すると、構成内のすべてのモバイル・サー バーを管理できます。この中にはアクティブ・ユーザー・セッションの詳細情報 が含まれます。 トレース・プロパティは動的にセットされ、管理者はトレース・フィルタ、ログ 位置およびトレース・ログ・サイズを指定できます。 モバイル・サーバー構成ファイル webtogo.ora には、外部認証、ファイル・システ ム、キャッシュ、同期化、および MGP デフォルト設定に関するモバイル・サーバー の操作パラメータがあります。システム管理インタフェース経由で設定を動的に 変更できます。 Synchronization Manager 同期管理は、ユーザー同期の結果、きわめて詳細な管理を提供します。また、開 始/終了時刻、アップロード/ダウンロードの所要時間、レコード・カウント、パブ リケーションのリスト、パブリケーション項目、デバイス表などの詳細が含まれ ます。 管理者は Synchronization Manager のグラフィカル・インタフェースを使用して、 同期サービスの監視と管理、パフォーマンスの監視と分析、構成の管理、同期履 歴の追跡、同期パブリケーションとサブスクリプション情報のブラウズ、および MGP(Message Generator and Processor)パフォーマンスの監視ができます。 トランザクション・エラー・キューは、競合の検出により停止したトランザクショ ンを一覧表示します。これらのトランザクションは再実行または消去によって訂 正できます。

エラーの訂正

Oracle Database Lite は、競合を検出し、クライアントあるいはサーバーの勝利また はカスタム・プログラムによる解消という簡単なルールによって競合を解消しま す。not null 制約の違反、外部キー制約の違反など、その他すべてのエラーは同期 エラーです。モバイル・サーバーは同期エラーを自動的には解消しません。その 代わりにモバイル・サーバーは、対応するトランザクションをロールバックし、 トランザクション操作をモバイル・サーバーのエラー・キューに移動します。モ

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バイル・サーバーのデータベース管理者はキューに移動したトランザクション操 作を変更し、再実行またはエラー・キューから消去できます。 次の場合にモバイル・サーバー同期に競合が発生します。 • クライアントとサーバーが同じ行を更新 • クライアントとサーバーが同じ主キー値で行を作成 • サーバーが更新する行をクライアントが削除

デバイス管理

企業が小型デバイスに次々とアプリケーションを配置するのに伴い、デバイスの 管理が企業の IT ソリューションに厳しい制約を加えています。Device Management (DM)システムは、配置済デバイスを管理し、これらのデバイスでアプリケーショ ンとデータをリモートに管理できるソリューションを提供します。Device Management System は、Device Management Server(DMS)と連動する複数の Device Management Client(DMC)から構成されます。 Device Management がサポートする機能は次のとおりです。 • クライアント・デバイス・ハードウェアおよびオペレーティング・シス テム設定のリモートによる検査 • アプリケーション構成設定のリモートによる検査 • クライアント・データベース情報の取得、妥当性のチェック、Oracle DB との同期化 • クライアント・デバイスのロック・ダウン、アプリケーションの削除、 アプリケーション・データの削除 • クライアント・ソフトウェアの管理 • デバイス構成ファイルの修正 クライアント・スタック サーバー・スタック 図 3. デバイス管理スタック

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Rapid Application Development

Oracle Database Lite Rapid Application Development(高速アプリケーション開発)環 境では、開発者はネイティブ、Java または Web ベースなど、開発プラットフォー ムを選択できます。

Oracle Database Lite Mobile Development Kit には、ツール・セット、API およびコー ド・サンプルがあり、各自の好みのモバイル開発ツールを使用して、Microsoft Windows CE、PocketPC、Windows 2000/XP/2003、Linux および Symbian OS 用に、 モバイル・アプリケーションの開発を加速します。

Oracle Database Lite の Packaging Wizard は、すべてのアプリケーション・コンポー ネント(実行可能ファイル、DLL、画像など)を、モバイルまたは軽量環境への 配置に使用する 1 つの固有な自己解凍型ファイルにバンドルします。

サポートされる開発ツール

Oracle Database Lite でサポートされる開発ツールと IDE を次に示します。 • Oracle JDeveloper 10g

• Microsoft Visual C++ 6.0 • Metrowerks CodeWarrior 8+ • Microsoft Visual Studio .NET 2003 • Microsoft EVC 3.0/4.0

• Sybase PowerBuilder • Borland Delphi

• JDBC、ODBC、ADO.NET、SODA、C、C++、Object API

ネイティブ開発モデル

Oracle Database Lite Mobile Development Kit は、各自の好みのモバイル開発ツール を使用して、Microsoft Windows CE、PocketPC、Windows 2000/XP/2003、Linux お よび Palm Computing Platform 用のネイティブ・モバイル・アプリケーションの開 発を加速するツール・セット、API およびコード・サンプルを提供します。

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O/S ODBC JDBC SODA 1 ADOCE ADO.NET Windows 32 はい はい はい − はい Windows CE はい はい 2 はい はい 3 はい 4 Linux はい はい はい − − Symbian OS はい 5 データベース・アクセス API

O/S EVC 3.0 EVC 4.0 VS 6.0 VS.NET 2003

Windows 32 − − はい はい

Windows CE 3.0 for PPC 6 はい − − −

Windows CE 4.2 − はい − はい

サポートされる Windows 開発ツール

O/S ARM XScale x86 エミュレータ

Windows CE 3.0 for PPC はい − はい

Windows CE 4.2 7 はい はい はい

サポートされる Windows CE/CPU 構成

Web 開発モデル

Mobile Development Kit を使用して、Web ベースのアプリケーションが開発できま す。Java Servlets、Java Server Pages (JSP)および Java Beans を使用して、Web ベー ス・アプリケーションを構築できます。 Web ベース・アプリケーションの開発手順は次のとおりです。 1. 開発者は、サーブレット、アプレット、JSP などを使用して web ベース・ アプリケーションを作成します。 2. 完成しテストしたアプリケーションを、Packaging Wizard を使用してモバ イル・サーバーにパブリッシュします。

3. ブート・ストラップ setup.exe を起動して、Oracle Database Lite クライア ントのランタイム環境を準備します。 4. mSync クライアントを使用して、リポジトリからの同期化により、アプ リケーションがクライアントに供給されます。 5. web アプリケーション・オブジェクトは供給後、軽量アプリケーション・ サーバーによってクライアントのブラウザに提供されます。 6. クライアント・アプリケーションは作業を継続し、ネットワークに接続 されているかのように見えます。

1 Simple Object Data Access(C++データベース・アクセス・ライブラリ) 2 Javaストアド・プロシージャおよびトリガーなしCrème VM、IBM J9 認定済み 3 Windows CE 3.0 for PPC(Pocket PC 2002)のみ

4 Microsoft .Net Compactフレームワークのみ 5 UIQ 2.0 搭載のバージョン 7.0 および 8.0 6 Windows CE 3.0 for H/PCはサポート対象外 7 Pocket PC 2003 またはWindows Mobile 2003 とも言う

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7. クライアントがモバイル・サーバーに再接続されると、Oracle Database Lite データベースが同期化されます。

Java 開発モデル

Mobile Development Kit を使用し、Java アプリケーションが開発できます。Java サー ブレット、Java Server Pages (JSP)および Java Beans を使用して、Java アプリケー ションを構築できます。

任意の Java 開発ツールを使用して、Java プログラムを作成およびデバッグできま す。Java ランタイム環境を提供し、CLASSPATH と PATH が正しくセットされてい ることを確認してください。 O/S Windows 32 – Web Windows 32 - ネイティブ Windows CE Linux JDBC はい 8 はい はい 9 はい Java SP/Trigger はい 10 はい はい

Java Server Pages 1.1 − − −

Java Servlets 1.2 − − − BC4J はい 11 Struts はい − − − サポートされる Java 開発

Packaging Wizard

Packaging Wizard は、MDK に含まれるスタンドアロン・アプリケーションです。 MDK を使用すると、開発者は次のことができます。 • 新規モバイル・アプリケーションを作成してモバイル・サーバーにパブ リッシュ • 新規アプリケーションの詳細の指定 • アプリケーション・ファイルの列挙 • サーブレットの追加(Web アプリケーションの場合のみ) • データベース情報の入力 • アプリケーション・ロールの定義 • レプリケーション用スナップショットの定義 • レプリケーション用シーケンスの定義

8 Oracle Database Lite は次の 3 種類のJDBCドライバを提供

a) 埋込み(ネイティブ)JDBC ドライバ - JDBC 1.2.2 準拠。Oracle Lite のデータベースと直接通信す るため Java アプリケーションをサポート。Oracle Lite は、JDBC 2.0 により指定された拡張の一部 のみを提供。これらの拡張は Oracle Database JDBC 実装と互換性あり

b) Type 2 ドライバ

c) Type 4 ドライバ - 100% Java 実装。マルチ・ユーザー・データベース・バージョンが必要

9 JDBC機能の完全なリストは、『Developer's Guide for Windows CE』を参照してください。 10 Web-to-Goアプリケーション・モデルでのJava SP/Triggersのサポートはなし。ただし、Java SPは

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• 既存のモバイル・アプリケーションの編集

• デプロイメントを簡単にするモバイル・アプリケーションのパッケージ 化

Mobile Database Workbench(MDW)

Oracle Database Lite Mobile Database Workbench(MDW)は、モバイル・アプリケー ション開発者用ツールです。このツールを使用すると、アプリケーションの開発 前に、モバイル・アプリケーション・スキーマの設計、テスト、チューニングが 実行できます。MDW を使用し、パブリケーション、パブリケーション項目、シー ケンス、スクリプト、リソースなど、様々なモバイル・アプリケーション・スキー マ定義エンティティを作成および操作できます。

Mobile Database Workbench は、適切に定義された一連のインタビュー・ステップ を使用した、モバイル・アプリケーション開発者にアプリケーション・スキーマ の定義とヒントの作成方法を指導するビジュアル・ツールです。このツールを使 用すると、開発者は、既存スキーマの定義とヒント仕様の表示、操作およびチュー ニングも実行できます。 このツールは、モバイル・データベース(ラップトップや Pocket-PC などの実際 のモバイル・デバイスにある)を企業データベースに同期させることにより、す べてツール環境内からアプリケーション・スキーマ定義をテストする機能を提供 します。 さらに、MDW は CONSPERF と統合して、スナップショット問合せのビジュアル 評価とパフォーマンス・チューニングを提供します。スナップショット問合せと は、モバイル・アプリケーション・スキーマ・エンティティを定義するエンティ ティです。最後に、このツールは、アプリケーション開発者に MDW セッション を保存し、リストアする機能を提供します。

Branch Office

Branch Office は、32 人までのネットワーク同時接続ユーザーに Branch Office デー タベースへのアクセスを提供します。

Branch Office は、企業データおよびアプリケーションを、地理的に分散した Branch Office データベース(部門データベース・サポート)を運用するサイトに配布す ることができます。

各 Branch Office データベースは、一元管理され複数のクライアント接続をサポー トするため、ローカル・データベース管理作業が必要ありません。

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図 5. Oracle Lite Branch Office モデル

モバイル・サーバー向け中間層オプション

Oracle Database Lite は、中間層を使用してクライアントとバックエンド・データ ベース間で通信を行います。中間層には、次のいずれかを使用する必要がありま す。

• Standalone OC4J − 開発環境用 • Oracle Application Server − 本番環境用

Standalone OC4J

Standalone OC4J は Oracle Database Lite と共に自動的にインストールされ、開発環 境用にスタンドアロン・モードを提供します。

スタンドアロン・モードのモバイル・サーバーは、OC4J(Oracle Containers for J2EE) のスタンドアロン・バージョンを使用します。これは、開発およびテスト用には 好ましい構成ですが、同時ユーザーのサポートは限定されます。

Oracle Application Server

本番環境には、Oracle Application Server 10g が必要です。アプリケーション・サー バーは、Oracle Database Lite と共にインストールされません。Oracle Database Lite のモバイル・サーバーをインストールする前にインストールしてください。 Oracle Application Server の本番環境は、多数のユーザーをサポートし、キャッシ ング、ロード・バランシング、中央集中管理、セキュリティおよびシングル・サ インオンをサポートします。

CD で配布されるコンポーネント

Oracle Database Lite CD で配布されるソフトウェアは、インストール対象のソフト ウェアを 2 つのカテゴリに分けて配布します。モバイル・サーバーのインストー ルでは、次のサービスを提供するモバイル・サーバーをインストールします。 • データの同期 • ユーザーの管理 • アプリケーションの管理 • デバイスの管理

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モジュール開発キット(MDK)は、個別にまたはオプションとしてインストール されます。MDK と共にインストールされるコンポーネントは次のとおりです。

• 完全な開発環境

• フットプリントの小さい Oracle Database Lite データベース • Branch Office マルチユーザー・データベース

• Application Packaging Wizard

• web ベース・アプリケーション用の Web-to-Go 開発環境

ベスト・パートナ、Oracle

Oracle は、Oracle Database を拡張するための最適なパートナです。企業がモバイ ル機器で業務を強化することに関心を向けるにつれ、モバイル・インフラストラ クチャの必要性が明らかになります。理想的なモバイル・インフラストラクチャ に要求される条件は、(1)モバイル戦略の開発を可能にする、(2)デバイス、 アプリケーション・プラットフォームの全範囲をサポートする、(3)既存の IT 資産を活用する、の 3 つです。

Oracle Database Lite は、オフラインのモバイル・ソリューション機能を配置するた めの完全なエンドツーエンド・ソリューションです。 • 高速かつ効率的なアプリケーション開発ツール • アプリケーションを実行するために Oracle Database に同期化したスケー ラブルで高性能かつセキュアなモバイル・データベース • 各自のアプリケーション、ユーザー、デバイスおよびシステムを管理す る完全なツール

結論

最近までほとんどの企業では、ビジネス・アプリケーションへのアクセスは、ビ ジネスの実務設備と従業員の勤務場所、顧客にサービスを提供する環境、業務が 行われる場所などから隔離されたオフィス内のネットワークに接続された PC か らのみ可能でした。軽量かつ強力な新世代のモバイル・デバイスと安価で広く提 供されるワイヤレス・データ接続の組合せにより、基幹業務アプリケーションが 再定義されます。オラクル社は、世界中のビジネスのモバイル・コンピューティ ング・ニーズに応えるために、豊かな機能、拡張性、信頼性およびパフォーマン スを提供するソリューションとソフトウェア・プラットフォームを提供すること を約束します。

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Oracle Database Lite 10gR2 テクニカル・ホワイト・ペーパー 2006 年 6 月 著者: Philip Stephenson Philip.Stephenson@oracle.com Oracle Corporation World Headquarters 500 Oracle Parkway Redwood Shores, CA 94065 U.S.A. 海外からのお問合せ窓口: 電話: +1.650.506.7000 ファックス: +1.650.506.7200 www.oracle.com Copyright © 2006, Oracle. 無断転載を禁ず。 この文書はあくまで参考資料であり、掲載されている情報は予告なしに変更されることがあります。 オラクル社は、本ドキュメントの無謬性を保証しません。また、本ドキュメントは、法律で明示的または暗黙的に記載 されているかどうかに関係なく、商品性または特定の目的に対する適合性に関する暗黙の保証や条件を含む一切の保証 または条件に制約されません。オラクル社は、本書の内容に関していかなる保証もいたしません。また、本書により、 契約上の直接的および間接的義務も発生しません。本書は、事前の書面による承諾を得ることなく、電子的または物理 的に、いかなる形式や方法によっても再生または伝送することはできません。

Oracle、JD Edwards、PeopleSoft は、Oracle Corporation および関連会社の登録商標です。他の製品名は、それぞれの 所有者の商標です。

図 1. Oracle Database Lite コンポーネントの概要
図 2. Oracle Database Lite 同期プロセス
図 4. Oracle Database Lite 開発モデル
図 5. Oracle Lite Branch Office モデル

参照

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