• 検索結果がありません。

1. 研究の名称 : 芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍の分子病理学的研究 2. 研究組織 : 研究責任者 : 埼玉医科大学総合医療センター病理部 准教授 百瀬修二 研究実施者 : 埼玉医科大学総合医療センター病理部 教授 田丸淳一 埼玉医科大学総合医療センター血液内科 助教 田中佑加 基盤施設研究責任者

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "1. 研究の名称 : 芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍の分子病理学的研究 2. 研究組織 : 研究責任者 : 埼玉医科大学総合医療センター病理部 准教授 百瀬修二 研究実施者 : 埼玉医科大学総合医療センター病理部 教授 田丸淳一 埼玉医科大学総合医療センター血液内科 助教 田中佑加 基盤施設研究責任者"

Copied!
6
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

資料1

研究計画書

芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍の分子病理学的研究

埼玉医科大学総合医療センター病理部

研究責任者 百瀬 修二

Ver1.0 2018年 1月 31日

(2)

1 1. 研究の名称:芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍の分子病理学的研究 2.研究組織: 研究責任者:埼玉医科大学総合医療センター病理部 准教授 百瀬 修二 研究実施者:埼玉医科大学総合医療センター病理部 教授 田丸 淳一 埼玉医科大学総合医療センター血液内科 助教 田中 佑加 基盤施設研究責任者: がん研究所病理部・がん研究所分子標的病理プロジェクト 主任研究員 竹内 賢吾 3.研究の背景・意義と目的

芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍 (blastic plasmacytoid dendritic cell neoplasm, BPDCN) は,2008 年のWHO 分類で初めて独立した疾患概念として定義された形質細胞様樹 状細胞の前駆細胞に由来する稀な疾患である.急激な経過をとる生存期間中央値12 か月 程度の予後不良疾患であり,標準治療は確立されていない.有効な治療法の開発のため分 子病理学的理解が求められているが,その稀少性と疾患概念の確立の遅れ等から診断およ び治療に資する知見が不十分である.本研究の目的は,BPDCN における,形態,免疫学的 マーカー発現,体細胞性遺伝子異常などを解析し,予後予測因子や分子標的の同定を試 み,またその分子病理学的分類の策定に寄与することである.前述のごとくBPDCN は標準 治療が確立されていない予後不良の疾患であり,今回の研究により期待される,形態・免 疫学的所見の熟察,分子病理学的知見の獲得,予後予測因子・治療標的の同定等は,診断 および治療の進歩に寄与するものと考えられる. 4.研究の方法 稀少疾患であるが故に症例の収集が困難である.そのため,全国レベルでの解析のた め、当院で保管されている試料・情報の提供を行う。使用される試料は基本的に,腫瘍の 生検または摘出を受けた患者より得られた腫瘍組織のホルマリン固定パラフィン包埋材料 (未染標本)であるが,凍結検体が保管されている場合,その提供も行うこともある。基 盤施設では「全ゲノムシークエンスをはじめとする次世代シークエンサーを用いた解析 (ChIP シークエンス,全エクソン解析,トランスクリプトーム解析などを含む),SNP アレイ,cDNA マイクロアレイ等によりさらに検討を加える.ホルマリン固定パラフィン 包埋材料についても,検体量が多く良質な核酸が抽出できると判断される場合には,凍結 検体と同様の解析(上記)を試みる」と記載されているが、当院からのホルマリン固定パ ラフィン包埋材料ならびに新鮮凍結材料での解析行う場合は、特定の遺伝子のみの変異解 析であるターゲットシークエンスに限定し、全ゲノムシークエンスや全エクソン解析、ト ランスクリプトーム解析など偶発的発見が起こりうる検索は行わない。 5.研究期間 研究期間:倫理委員会承認後~2022年3月31日

(3)

2 調査対象期間:1990年 1月 1日〜2022年 1月31日 6.予定症例数 当センターのみ 20 例 7.研究等の実施場所 病理部研究室(地下 1 階、第二研究棟 3 階)、血液内科(外来、入院) 8.被験者の選択基準・除外基準 1990 年1月1日〜2022 年 1 月 31 日までに当センターにて、BPDCN(旧疾患名 blastic NK-cell lymphoma)あるいは BPDCN と鑑別が問題となる境界的病変などの診断をうけた患者。 除外基準:研究に同意されなかった患者 9.研究の科学的合理性の根拠 本研究の目的は,BPDCN における,予後予測因子や分子標的の同定を試み,またその分子 病理学的分類の策定に寄与することである.主とする試料は,ホルマリン固定・パラフィン 包埋検体の未染標本であり,病理学的手法を主体として解析する.凍結保存検体,新鮮検体 が入手できる場合は,特定のがん関連遺伝子を対象とするターゲットシークエンスを行う こともある。ホルマリン固定パラフィン包埋材料についても,検体量が多く良質な核酸が抽 出できると判断される場合には,特定のがん関連遺伝子を対象とするターゲットシークエ ンスを試みる. 10.被験者に理解を求め同意を得る方法 担当医師は患者本人に別紙説明文書(資料2)を渡し、本研究内容を口頭で詳しく説明し、 別紙同意文書(資料3)に説明をした医師名、説明を受けた患者名、同意を得た日付を記載 し、医師、患者各々が署名する。同意文書は2部作成し、1部は患者本人に手渡し、もう1 部はカルテにスキャナ後原本は病理部地下1階の施錠可能な棚に保管する。同意後も同意 撤回の希望があれば、同意撤回文書にてどの時点であっても撤回可能とする。同意撤回書は 2部作成し、1部は患者本人に手渡し、もう1部はカルテにスキャナ後原本は病理部地下1 階の施錠可能な棚に保管する。また、口頭での説明および同意が困難な症例には、総合医療 センター倫理委員会のホームページ上で本研究が行われていることを明記し、被験者から の相談、同意しない場合などの連絡方法を示す。 11.研究対象者に緊急かつ明白な生命の危機が生じている状況における研究の取り扱い 該当せず。 12.個人情報の取扱いについて 本研究では患者の残余検体を匿名化して取り扱い、遺伝子検査番号を付与する。検査時 は遺伝子検査番号のみで検体処理、保管、検査がなされる。遺伝子検査番号と患者の対応表

(4)

3 は病理部地下一階のインターネットに接続しない PC 上にて管理し、さらに PC は施錠した 保管スペースに厳重に保管する。研究終了後は直ちに情報を破棄する。これらの情報は匿名 化の上で、個人情報管理責任者であるメンタルクリニック教授 吉益晴夫の管理の下、個人 情報管理補助者である病理部の阿部倫子が病理部地下1階の施錠可能な棚において厳重に 保管する。またがん研究会には匿名化の上で必要な情報および試料の提供がなされる。保管 期間は本研究後 10 年とする。最終的な試料の廃棄方法は当院病理部ならびに、がん研究会 の規定に従い、個人が特定されない匿名化の上で廃棄する。 13.当該臨床研究に参加することにより期待される利益及び起こり得る危険並びに必然的 に伴う心身に対する不快な状態 患者に利益はない。患者にとって危険、心身に対する不快な状態は想定されない。 14.試料の取扱いについて 病理部において、1990 年 1 月 1 日〜2022 年 1 月 31 日までに当センターにて芽球性形質 細胞様樹状細胞腫瘍あるいは BPDCN と鑑別が問題となる境界的病変などの診断をうけた患 者のリンパ節あるいは腫瘍などのホルマリン固定・パラフィン包埋検体を用いて行い、新鮮 凍結残余検体がある場合は必要に応じて用いる。保管期間は本研究後 10 年とする。最終的 な試料の廃棄方法は当院病理部ならびに、がん研究会の規定に従い、個人が特定されない匿 名化の上で廃棄する。 15.病院長への報告内容及び方法。 ①研究責任者は、研究の倫理的妥当性若しくは科学的合理性を損なう事実若しくは情報 又は損なうおそれのある情報であって研究の継続に影響を与えると考えられるものを得た 場合には、遅滞なく、病院長に対して文書にて報告し、必要に応じて、研究を停止し、若 しくは中止し、又は研究計画書を変更する。 ②研究責任者は、研究の実施の適正性若しくは研究結果の信頼を損なう事実若しくは情 報又は損なうおそれのある情報を得た場合には、速やかに病院長に文書にて報告し、必要 に応じて、研究を停止し、若しくは中止し、又は研究計画書を変更する。 ③研究責任者は、研究を終了(中止の場合を含む。)したときは、病院長に必要な事項 について文書にて報告する。 16.利益相反について 当該臨床研究に係る資金源(企業等からの研究費、薬品、医療機器の提供等)につい て、起こり得る利害の衝突及び研究者等の関連組織との関わりはなし。 病理部研究費により行う。 17.研究に関する情報の公開の方法 学会および学術雑誌等で公表する.

(5)

4 18.研究対象者等及びその関係者からの相談等への対応 総合医療センター倫理委員会ホームページ上に、研究へ同意しない患者に関して研究 会への連絡方法を明記。連絡を受けた場合、その患者の検体を用いない。 19.費用負担及び謝礼について 費用負担及び謝礼はない 20.健康被害や有害事象への対応 該当せず。 21.期待される成果、医学上の貢献の予測について 芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍は未だ病型分類が定まらない病態、治療が奏効せず難 治性の病態が存在する。一方では様々な分子標的薬が開発されており、今後の分子病型に一 致した、最適な治療が選択されることが望まれている。本研究の成果により、芽球性形質細 胞様樹状細胞腫瘍の分子病型を明確にし、治療成績の向上に対する貢献が期待できる。 22.知的財産権について 研究成果は、公益財団法人がん研究会に帰属する。 23.研究の実施に伴い、研究対象者の健康、子孫に受け継が得る遺伝的特徴等に関する重要 な知見が得られる可能性がある場合には、研究対象者に係る研究結果(偶発的発見も含 む。)の取り扱い。 本研究は,腫瘍検体における体細胞性遺伝子変異を解析の対象とするものであり,胚 細胞性遺伝子変異の解析など遺伝情報の解析は目的としていない。基盤施設では次世代 シークエンサーによる解析、全ゲノムや全エクソーム解析を行う計画があるが、当院の 検体でその計画はなく、偶発的所見が得られる可能性はない。よって、原則として提供 者本人や家族に解析結果は開示しない。 24.研究に関する業務の一部を委託する場合には、業務内容及び委託先の監督方法 業務の委託はなし。 25.研究対象者から取得された試料・情報について、研究対象者等から同意を受ける時点で は特定されない将来の研究のために用いられる可能性又は他の研究機関に提供する可 能性がある場合には、その旨と同意を受ける時点において想定される内容。 既存試料・情報の提供先であるがん研究会に送付された試料・情報に関しては,がん 研究会からさらに他の研究機関に提供することはない。もとより,本研究のために新 規に取得される試料・情報はない。

(6)

5 26.モニタリングと監査 モニタリング:侵襲介入を伴わないため、該当せず。 監査:侵襲介入を伴わないため、該当せず。 27.教育・研修 e-learningを受講済みである。

参照

関連したドキュメント

 少子高齢化,地球温暖化,医療技術の進歩,AI

⑹外国の⼤学その他の外国の学校(その教育研究活動等の総合的な状況について、当該外国の政府又は関

東北大学大学院医学系研究科の運動学分野門間陽樹講師、早稲田大学の川上

Analysis of the results suggested the following: (1) In boys, there was no clear trend with regard to their like and dislike of science, whereas in girls, it was significantly

大曲 貴夫 国立国際医療研究センター病院 早川 佳代子 国立国際医療研究センター病院 松永 展明 国立国際医療研究センター病院 伊藤 雄介

学識経験者 品川 明 (しながわ あきら) 学習院女子大学 環境教育センター 教授 学識経験者 柳井 重人 (やない しげと) 千葉大学大学院

関谷 直也 東京大学大学院情報学環総合防災情報研究センター准教授 小宮山 庄一 危機管理室⻑. 岩田 直子

経済学研究科は、経済学の高等教育機関として研究者を