(1)平成23年度決算額
内訳
企業会計は、収益的収支と資本的収支の合計額を記載しています。
・中央卸売市場事業 ・介護保険事業
・集落排水事業 ・後期高齢者医療保険事業
・食肉センター事業 ・奨学学術振興事業
・母子・寡婦福祉資金貸付 ・財政健全化事業
・国民健康保険事業 ・駐車場事業
奨励特別会計が、企業会計のコミュニティ・プラント事業と統合し、平
・水道事業 ・下水道事業
・都市開発整備事業
歳入決算額 歳出決算額
1.姫路市の平成23年度の決算は?
姫路市の財政は、収入源やその使いみちの違いにより、一般会計、特別会計、企業会計という
種類の財布(会計)に分けられています。3つの会計の関係を家計に例えると、一般会計は自らの
世帯の家計、特別会計と企業会計は子ども世帯の家計と言えます。
3,523億4,383万円
一般会計 2,175億4,219万円 2,096億1,650万円
特別会計 998億4,204万円 937億 134万円
企業会計 …
以下の3事業については、「公営企業」として、一般会計から独立
企業会計 362億2,556万円 490億2,599万円
一般会計 …
一般会計は、教育や福祉、公共施設の整備、市役所の運営など
市民の皆さんにとって身近なものに使われる会計です。
合計 3,536億979万円
特別会計 …
市のおこなっている事業のうち、特定の目的や収入がある、以下
の10事業については、一般会計と分けて「特別会計」とし、事業ご
との収支を明確にしています。
し、民間の企業と同じ会計方法で、事業ごとに収益をあげて運営し
ています。
それまで特別会計であった下水道事業特別会計と水洗便所普及
成23年度より企業会計である下水道事業会計として集計しています。
姫路市
全体の
決算額
歳入
3,536億円
歳出
3,523億円
(2)<収入> <支出>
188万円 89万円
18万円 76万円
53万円 65万円
136万円 44万円
43万円
29万円
27万円
11万円
67万円
8万円
435万円 419万円
生活に必要なお金は増える一方なのに、
給料収入は増えないし、その他の収入も
あてにできないし・・・
不要な生活費をけずって、やりくりしない
といけないわ・・・
パート収入 家、車等の購入、修理代
2.姫路市の決算を家計簿にしてみると
姫路市の平成23年度の普通会計決算を、国税庁民間給与実態統計調査を参考に、5万分の1
に縮小し、家計簿に置き換えました。
内容 年間金額 内容 年間金額
給料 家族の医療費
(市税) (扶助費)
ローン借り入れ (公債費)
(負担金、使用料等) (投資的経費)
その他の収入 食費
(財産収入、諸収入等) (人件費)
親世帯からの援助 光熱水費、通信費
(国・県支出金、地方譲与税、地方
交付税等)
(物件費)
ローン返済
収入の合計 支出の合計
収入については、給料収入はやや増加しましたが、その他の収入や親世帯からの援助が減っ
(市債)
子ども世帯への仕送り
預金の引き出し (繰出金)
(繰入金)
その他の生活費
(投資及び出資金・貸付金、補助費等)
貯金
(積立金)
たため、収入全体では昨年より約15万円の減となっています。
支出については、収入の減少に応じて、生活費をやりくりし、約14万円の減となっていますが、
家族の医療費、食費、ローン返済といった必ず支払わなければならない支出(義務的経費)は増
加しています。
(3)<収支>
収入面では、給料収入の増加がなかなか見込めず、支出面では、家族の高齢化に伴い医療や
福祉にかかる費用や家の大改修(美化センター整備、姫路駅周辺整備等)に伴うローン返済が
本格化するため、節約のできない義務的な支出が増え、収支は悪化していく見込みです。
このため、姫路市では、家計の見直し計画にあたる「行財政改革プラン」を策定し、家計にとっ
て本当に必要なサービスを最も適切な量と質で受けることができるよう日々の生活スタイルの
見直し(公共サービスの最適化)に取り組んでいます。
23年度金額 22年度金額 増減
B 支出 419万円 433万円 △14万円
(歳出総額)
項目
A 収入 435万円 450万円 △15万円
(歳入総額)
D 今年度残ったお金(A-B-C) 11万円 12万円 △1万円
(実質収支)
C 来年度支払うことが決まっているお金 5万円 5万円 0万円
(繰越財源)
収支を見ると、11万円のお金(実質収支
5,651百万円)が手元に残りましたが、前年
度との差引でみると、3年ぶりに1万円(単
年度収支 △390百万円)減りました。
(4)姫路市の全会計基金残高
あんがい少ないん
だね!
姫路市民1人あたりの貯金額(※)
基本台帳人口で割ったもの。
<市民1人あたりの貯金の内訳は?>
結果として、市民1人あたりの貯金額は、
約2,400円の減となりました。
その他の目的のための貯金
定額のお金を運用するための貯金
3,200円
60,400円
貯金に積み立てましたが、その他の目的の
合計 99,800円
ための貯金を取り崩しました。
平成23年度は、計画的な家計を行うための
約10万円
532億8,510万円
102,200円 △2,400円
差額
7,000円
0円
△9,400円
0円
ローンを円滑に返済するための貯金
※ 平成23年度末の全会計基金残高を、平成23年度末住民
計画的な家計を行うための貯金
区分
26,400円
3.姫路市の貯金はどれくらいあるの?
姫路市にも、家計と同様に貯金とローンがあります。これをそれぞれ基金と市債といいます。
平成23年度の子ども世帯を含めた貯金の残高は、約533億円となります。
市民1人あたりに換算すると、約10万円になります。
9,800円
23年度末 22年度末
19,400円
3,200円
69,800円
9,800円
(5)
姫路市の全会計市債残高
貯金と比べると
かなり多いのね!
姫路市民1人あたりのローン残高(※)
基本台帳人口で割ったもの。
■ 市民1人あたり72.4万円のローンを何に使っているの?
下水道などの生活排水を処理する施設に 31.1万円
4.姫路市のローンはどれくらいあるの?
平成23年度の子ども世帯を含めたローン残高は、約3,864億円となります。
市民1人あたりに換算すると、約72万4千円となります。
水道などの整備に 3.8万円が使われており、
3,863億5,074万円
約72.4万円
※ 平成23年度末の全会計市債残高を、平成23年度末住民
道路や河川の整備に 5.7万円
ったみなさんの生活の基礎になる施設に使われています。
その他に市街地の整備やごみ処理施設、学校、公園とい
※特別な市債
11.0万円 生活排水処理
31.1万円
道路・河川
5.7万円
水道
3.8万円
市街地整備
3.5万円
ごみ処理施設
3.4万円
学校・園 2.6万円
公営住宅 1.7万円
公園 1.7万円
文化・スポーツ施設
1.5万円
その他
6.4万円
総額
約72.4万円
※ 特別な市債とは、本来、国
が市に交付すべき地方交付税
などについて、市が代わりに一
時的に借金をしてまかなってい
るもので、返済のお金は全て、
国から地方交付税として措置さ
れます。
(6)将来の世代
借金をしない(市債を発行しない)ときは、施設を建設
したときの世代が、すべての費用を負担しなければなり
建設した施設を使う将来の世代にも公平に費用を負担
してもらうことができます。
■ 市はなぜ借金をしているの?
道路、公園、下水道や学校などの公共施設を整備する時に、その年に集めた税金だけで賄うの
ではなく、お金を借りてその費用を賄っています。
現在の世代
ませんが、借金をする(市債を発行する)ことによって、
現在の世代 将来の世代
公平に負担
負担なし
済することによって、その他の行政サービスを維持しながら、整備を行うことが可能となります。
借金をしない(市債を発行しない場合) 借金をする(市債を発行する)場合
これらの公共施設は、長期間にわたって使用されるため、借金を将来に返済していくことで、整
備した年の世代だけではなく、将来に施設を使用する世代にも費用を公平に負担してもらうことが
できます。
また、災害復旧や大規模な施設を整備しなければならない年においても、お金を借りて分割で返
負担
負担 負担 負担
(7)■ 貯金やローン残高は増えているの?減っているの?
エコパークあぼし 姫路駅北駅前広場の整備
子ども世帯(特別会計、企業会計)を含めた全世帯での貯金残高は、ここ数年は増加基調でし
ため、返済額が増加する見込みです。
の計画的な借入と返済が必要です。
これからも収入の増加は見込みにくいので、ローン
高は少しずつ減ってきています。
今後、エコパークあぼしや姫路駅周辺整備事業で
たが、平成23年度は、前年度と比べやや減少しました。
ローン残高については、ここ数年借入額を返済額以下に抑えており、平成17年度をピークに残
などの大型事業で借りたローンの返済が本格化する
基金及び市債残高の推移(全会計)
366
309 323 388
396 417
439 451 545 533
3,989 3,947
3,907
4,382
4,286
4,175
4,100 4,054
4,003
3,864
0
500
1,000
1,500
2,000
2,500
3,000
3,500
4,000
4,500
5,000
H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23
基金残高
市債残高
(単位:億円)
(8) 姫路市の一般財源収入
(主な歳入)
市税
地方交付税
地方譲与税
地方消費税交付金
市民1人あたりの一般財源収入
(主な歳入)
市税
地方交付税
地方譲与税
地方消費税交付金
※ 平成23年度普通会計における税等収入額を、平成23年度末住民基本台帳
人口で割ったもの。
■ 一般財源と特定財源
自由に決められる収入を一般財源といいます。
1,402億1,178万円
市の歳入のうち、そのつかいみちを市が自由に決められるお金を一般財源、つかいみちがあら
かじめ決められているお金を特定財源といいます。
3万5,439円
17万6,544円
942億4,506万円
189億1,831万円
15億3,357万円
52億6,447万円
5.市税などのつかいみちはどうなっているの?
平成23年度の姫路市税の収入額は、942億4,506万円であり、普通会計の歳入総額のうち市税
収入の占める割合は43.3%となります。
前年度と比べると36億974万円の増となっており、市民1人あたりの市税の額は176,544円とな
ります。
姫路市全体及び市民1人あたりの一般財源収入は以下のとおりです。
市税をはじめとして、地方交付税、地方譲与税や地方消費税交付金などのつかいみちを市が
2,872円
9,862円
26万2,652円
一般財源の主な歳入としては、市税、地方交付税、地方譲与税や地方消費税交付金等の交付
金などがあります。
特定財源の主な歳入としては、国・県支出金、使用料、手数料、諸収入や市債などがあります。
(9)■ 市税などの一般財源のつかいみちはどうなっているの?
社会福祉、子育てや生活扶助などの目的(民生費)
に、一般財源収入総額の約22.5%がつかわれており、
市民1人あたりに換算すると58,998円になります。
つづいて、土木費や公債費といった目的に多くつか
われています。
58,988円 53,827円 38,003円
市役所の管理運営、広報
などに(総務費)
学校、幼稚園、社会教育
などに(教育費)
保健衛生やごみ・し尿の
処理などに(衛生費)
27,899円 27,478円 21,902円
※ 平成23年度普通会計決算の各費目に対する税等の一般財源の割合による配分です。
消防や救急活動に
(消防費)
商業や工業の振興などに
(商工費)
その他の目的に
(農林水産業費、労働費等)
9,855円 4,527円 6,263円
社会福祉、子育てや生活
扶助などに(民生費)
姫路市民1人あたりの一般財源の目的別のつかいみちは以下のとおりです。
道路、公園、住宅の建設・管
理などに(土木費)
市債の元金や利子などの
支払いに(公債費)
(10)■ 財政健全化比率とは?
実質赤字比率 ・・・ 自世帯の年収に占める年間赤字の割合
連結実質赤字比率 ・・・ 自世帯の年収に占める年間赤字(子ども世帯含む)の割合
実質公債費比率 ・・・ 自世帯の年収に占める実質的なローン返済額の割合
将来負担比率 ・・・ 自世帯の負担となる実質的な負債総額が、自世帯の年収の何年分に
相当するかを示した割合
(特別会計、企業会計など)を含めた全体の収支で診断したり、将来負うことになっているロー
ン(負債)が、身の丈にあっているか診断するなど4つの視点から判断するものです。
6.家計の健康診断について(財政健全化比率)
平成19年6月に「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」が公布され、自治体財政の
健全性を表す4つの指標を公表することが義務付けられています。
家計の健全性を、自分世帯の家計(一般会計)だけでなく、家計の影響を与える子ども世帯
財政健全化比率は以下の4つの指標です。
4つの指標には、それぞれイエローカード(早期健全化基準)とレッドカード(財政再生基準)の
2つの基準が設けてあります。
いずれかの指標がイエローカード(早期健全化基準)に該当すると、議会の議決を経て
財政健全化計画を定め、自主的に家計の健康回復(財政健全化)に取り組むことになりま
す。
さらに、いずれかの指標がレッドカード(財政再生基準)に該当すると、議会の議決を経
て財政再生計画を定め、国の指導・監督を受けながら、家計の健康回復(財政健全化)
に取り組まなければならなくなります。
(11)■ 姫路市の健康状態は?
ると言えます。
※ 実質赤字比率、連結実質赤字比率の「-」は黒字を示しています。
比率は、いずれもイエローカードの基準を下回ってお
り、姫路市の家計の健康状態は今のところ良好であ
4つの指標に基づき算出した姫路市の健全化判断
H22
イエローカード レッドカード
姫路市
中核市平均と比較すると、将来負担比率では、中
核市平均より良好な数字となっていますが、実質公
債費比率では、中核市平均より若干悪い数字となっ
ています。
中核市平均 姫路市 中核市平均
実質赤字比率 - - -
-指標 H23
25.0%
11.25% 20.00%
連結実質赤字比率 - - - - 16.25% 30.00%
10.1% 9.3% 10.7% 9.7%
必要です。
35.0%
将来負担比率 67.9% 74.0% 84.1% 87.3% 350.0%
実質公債費比率
今後、大型事業に伴うローン返済の増加や家族の
医療費の増加に対応しなければならず、家計の健康
(持続可能な財政)を維持するために自主的に健康
管理(行財政改革プランの推進)を行っていくことが