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産業共同研究センターによせて

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Academic year: 2021

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(1)

年間テーマ:

「グローバル時代!!世界を知り利益を得る仕組みを考える」

第 1 回 5 月 26 日 (木)

1.基調講演 :

「世界を知る」

講師:滋賀大学経済学部 特任准教授 柴田淳郎

①. 「近視眼的経済分析」・・・ ①低成長時代という誤解 ②デフレ経済分析の誤解

②. 「真の世界理解」・・・ ①制約条件の拡大と縮小 ②脅威と機会の増加

2.テーマに沿ったグループディスカッション

第 2 回 6 月 23 日 (木)

1.講 義 :

「TPP、FTA 等の動向と企業に与える影響」

講師:滋賀大学経済学部 教授 弘中史子

2.テーマに沿ったグループディスカッション

第 3 回 7 月 12 日 (火)

1.事例研究 :

「グローバル時代の企業経営」

講師:トキワ精機株式会社 社長 池内要一氏

レクチャー及び講演者との意見交換会

コーディネータ:滋賀大学経済学部 教授 弘中史子

2.テーマに沿ったグループディスカッション

第 4 回 8 月 30 日 (火)

1.セ ミ ナ ー :

「インドセミナー:インドでビジネスをすること」

講師:インド大使館 経済商務担当公使 アルン・ゴヤル氏 第 5 回 10 月 25 日 (火)

1.企業見学 :

「グローバル企業の事例」

訪問先:岡本株式会社(北葛城郡広陵町大塚)

2.訪問先担当者を交えてのグループディスカッション

第 6 回 12 月 15 日 (木)

1.講 義 :

「グローバル時代に利益を得る仕組みを考える」

講師:滋賀大学産業共同研究センター センター長 野本明成(経済学部 教授)

①「経験」(情報収集) ②「コツ」(仮説・検証) ③「勘」(リスクに基づく予測)

2.テーマに沿ったグループディスカッション

第 7 回 1 月 13 日 (金)

1.講 義 :

「自社にとっての世界を知る」

講師:滋賀大学経済学部 准教授 竹中厚雄

①「自社にとっての世界の範囲の決定:企業によって違う」 ②「制約条件をとらえる」

③「機会と脅威を見定める」

2.テーマに沿ったグループディスカッション

第 8 回 2 月 24 日 (金)

1.企業見学 :

「グローバル企業の事例」

訪問先:ヤンマー株式会社(長浜市川道町)

2.訪問先担当者を交えてのグループディスカッション

第 9 回 3 月 23 日 (金)

発 表 :

「グループ別・世界を知る」… 自社のグローバル計画をまとめる

講師:滋賀大学産業共同研究センター センター長 野本明成(経済学部 教授)

1.「グループ討議と発表」

2.まとめ

事業協力:「エグゼクティブ・プログラム」

(2)

5 月 26 日(木)より、主催:社団法人滋賀経済産業協会、事業協力:滋賀大学産業共同研究センターにより、平成 23 年度企業経営研究会(エグゼクティブ・プログラム)が始まった。 テーマは「グローバル時代!!世界を知り利益を得る仕組みを考える」、5 月から 3 月まで月に 1 回の開催。研究会は、 経営者、管理部門スタッフ対象とし、他企業との人的な交流の場であり、フランクで積極的な交流活動を実施するこ と、タテマエでなくホンネを話し合うことを方針として運営。 第 1 回の講師は経済学部の柴田淳郎特任准教授で、基調講演「世界を知る」を行った。低成長時代、デフレ経済 という現在の日本経済の状況についてどのように対応していくべきか?個々の企業のマネジメントの巧拙が問われ る。グローバルな視点で自社の経営を考える基礎として、国際化に関する経営学の理論、具体的事例の双方に基づ き考察することが今回の目的である。国際化にともなう課題として、①情報的経営資源→技術の空洞化、②付加価 値→雇用の空洞化、③文化→文化摩擦をあげられ、「顧客本位」について事例考察を行った。以上を踏まえて、1.規 制緩和の是非について 2.講義のような条件下で起業の在り方、 3.顧客本位の経営が有効か否か について、3 グ ループに分かれてディスカッションを実施した。それぞれの企業の経験等からの発言が飛び交い、討論結果を発表、 最後に柴田特任准教授より講評があり第 1 回を終了した。 初めての顔合わせであったが、それぞれに積極的な姿勢で臨まれ、方針どおりの交流活動が始まった。 講師 : 柴田淳郎特任准教授 ディスカッション風景 主催 : 滋賀経済産業協会事務局長 小林邦彦氏のご挨拶 滋賀大学 野本明成センター長のご挨拶

(3)

6 月 23 日(木)エグゼクティブ・プログラム「企業経営研究会-グローバル時代!世界を知り利益を得る仕組みを 考える 第 2 回」が大津サテライトプラザで開催された。 第 2 回のテーマは「TPP,FTA 等の動向と企業に与える影響」、講師は経済学部の弘中史子教授。 「1.貿易自由化 の現状と仕組み」、「2.国際競争力への影響」、「3.日本の産業(農業、製造業、サービス業)に与える影響」について 講義が行われた。 自由貿易の仕組みとして WTO、FTA、EPA、TPP についての説明のあと、日本にとって国際競争力の鍵である韓 国について、日本と比較しつつ講義が行われた。またひとつの例として韓国と EU の FTA が発効することになった場 合、EU における高関税品目の率は韓国が 0%、日本が 10%となりその差をどう埋めるのか各企業の大きな課題に なることが示された。また農業は、市場規模だけでなく総合的評価が必要であり、産業の高度化を図り、新たな付加 価値を創出しなければいけないと強調された。 受講生は 3 グループに分かれ、1.海外企業の競争力を感じることがあるか 2.関税についてどう思うか 3.貿易自由 化で受ける影響は、について討論、発表し、その後講師による講評があり、最後に GDP の拡大よりも競争条件の確 保が先決であることが述べられた。 講師 : 弘中史子教授 ディスカッション グループ発表 講義の様子

(4)

7 月 12 日(火)エグゼクティブ・プログラム「企業経営研究会-グローバル時代!世界を知り利益を得る仕組みを 考える 第 3 回」がコラボしが 21 で開催された。 第 3 回は、トキワ精機株式会社 代表取締役社長 池内要一氏が「グローバル時代の企業経営」というテーマで講 演し、経済学部 弘中史子教授がコーディネータを務めた。 はじめに、弘中教授からトキワ精機㈱の概略紹介があった。野洲市に本社のあるトキワ精機株式会社は、1950 年 に測定器製造業として創業、その後 1965 年に一般産業機械設備の製造販売分野に進出、1983 年に機械設備の製 造に不可欠な設計、商品開発を目的とした関連技術子会社を設立し、今では広範な分野の製造機械設備を手掛け ている。引き続き、池内氏が講演を行った。2002 年にコスト的な厳しさから中国進出を図り、福建省福州市に台湾企 業と合弁会社を設立した。福州市を選択した理由は、当時中国政府は、上海は商業都市、深センは香港と重ね合わ せて金融都市を目指しており、いずれは他所に移らなければいけないとの判断から。10 年後の今、結果的に上海、 深センともに人件費が高騰し、それほど人件費が高くなっていない福州市の選択は成功と考えられる。また、中国の 人件費の地域格差がかなり大きいことについて事例を示すとともに、今後の人件費の増加の影響を心配された。そ のほか、中国における経営の留意点について具体的な説明が行われた。また多方面からの質問に対しても本音で 応答され、受講者の会社経営に直接、役立つ講演内容であった。 コーディネータ : 弘中史子教授 講師 : トキワ精機株式会社社長 池内要一氏 質疑応答 グループ討論

(5)

8 月 30 日(火)エグゼクティブ・プログラム「企業経営研究会-グローバル時代!世界を知り利益を得る仕組みを 考える 第 4 回」がコラボしが 21 で開催された。 第 4 回は、昨年 11 月 3 年間の任務で来日された、インド大使館経済商務担当公使 アルン・ゴヤル氏が講師を務 め、「インドとビジネスを:マクロ経済的概要」というテーマで、通訳の方をとおして講演いただいた。 まず、インドの経済成長についてさまざまな側面から解説があった。アジアの GDP の世界シェアの回復をみると、 今後 5 年でアジアの経済規模は EU とアメリカを合わせた経済圏とおよそ同規模になるとみられ、特にインド経済は 世界的な経済減速をよそに高い成長傾向を維持しており、2050 年までにアメリカを除く G7各国を上回り、世界第 3 位の経済国になると予想された。インドへの外国直接投資の流入は大きく増加、そして各部門の体制改善への取り 組みの結果、貿易の著しい改善、外貨準備高の大幅な増加となった。インドにある世界のトップ企業もインドを高く評 価しており、未来の 10 億人市場に向けた革新がすでに始まっている。印日経済協力も順調に行われており、2025 年 には国民の 41%が中間層になる見通しで巨大な市場である。また人的資本は他の先進国が高齢化する中インドは 若年化していく等、今後のインドの発展は想像を超えるものになる。 質疑応答では、カースト制度の問題やインドにおける日本語の認知度、インドの生活での不安の種となる事等、関 心ある身近な問題の質問が多くあげられた。 講義の様子 講師 : インド大使館 アルン・ゴヤル氏 参加者の方々 質疑応答

(6)

12 月 15 日(木)エグゼクティブ・プログラム「企業経営研究会-グローバル時代!世界を知り利益を得る仕組みを 考える 第 6 回」が滋賀大学大津サテライトプラザで開催された。第 6 回は、「グローバル時代に利益を得る仕組みを 考える」というテーマで、当センター 野本明成センター長が講師を務めた。 はじめに、グローバリゼーションの現状を述べ、その捉え方として、近視眼的世界経済の理解、事業環境変化と適 応、適応の仕組みづくりの模索として「経験・コツ・勘」、経済のグローバリゼーションの影響について説明があった。 そして、グローバリゼーションの現在の戦略として、利益はグローバル経済の中で計算すること、出稼ぎをすすめて 海外利益から国内の活力を生むことや、日本人の雇用は海外で増やす、再び海外投資収益を含む GNP の時代とな ること等挙げ、リスクマネジメント型のビジネスモデル、現地ニーズ適応型ビジネスモデルを提案された。 その後、9名 の受講者は2グループに分かれ、「グローバル経済下における自社の競争優位なビジネスモデル」に ついて討論し、それぞれのグループから、自社のビジネスモデル、ベンチマークとしてのビジネスモデルを挙げた。 最後に、講師よりその意味について解説があった。 講義の様子 講師 : 野本明成センター長 グループ討論

(7)

1 月 13 日(木)エグゼクティブ・プログラム「企業経営研究会-グローバル時代!世界を知り利益を得る仕組みを 考える 第 7 回」が滋賀大学大津サテライトプラザで開催された。第 7 回は、「自社にとっての世界を知る」というテー マで、経済学部 竹中厚雄准教授が講師を務めた。 はじめに、本日の内容として1.事業定義の全体(自社にとっての世界の範囲の選定)2.外部環境の分析(機会と 脅威を見定める)3.経営資源の分析(制約条件を捉える)をあげて、ポイントをおさえて説明され、そのあと、それぞ れの具体的な事例を挙げつつ、解り易く説明をされた。 自社の事業を「事業コンセプト」、「顧客グループ(誰に)」、「顧客ニーズ(何を)」「技術(いかに)」から定義すること、 自社の所属する業界の収益性を見定めること、トレードオフを認識し、何をしないかを決めることで、内部の経営資 源を傾斜的に配分することをまとめとして提示されたあと、グループディスカッション「ケース題材の例もしくは自社に おける事業の定義について考える」を行った。身近なケース題材を使い、事業の定義を作成していく過程で、なんと なく思っていた事象がクリアになって、それぞれの軸が明確になっていった。 講義の様子 講師 : 竹中厚雄准教授 グループ討論 グループ発表

(8)

3 月 23 日(金)エグゼクティブ・プログラム「企業経営研究会-グローバル時代!世界を知り利益を得る仕組みを 考える 第 9 回」が滋賀大学大津サテライトプラザで開催された。第 9 回は、「グローバル時代に利益を得る仕組みを 考える~一年間の研究会を通して見えてきたこと~」というテーマで、野本産業共同研究センター長が講師を務め、 この一年の各回の研究会を振り返り、全体をまとめた。 「市場の拡大」「競争領域の拡大」により「経済のグローバリゼーション」が進むことで、「競争優位の確保」として必 要となるのが「コストリーダーシップ」そしてもうひとつが「差別化」である。昨年から議論を重ねている TTP の問題や 企業見学として訪問した「岡本株式会社」の事例をあげられた。また「競争戦略の事例」「産業別付加価値」「イノベー ションの方法」等、今後企業経営を行うにあたってポイントとなることについて講義された。 後半は、グループディスカッションとして「自社のビジネスモデルの変革」「自社のグローバル計画」というテーマで、 自由に討論が行われた。本音の討論が行われ、非常に有意義な最終回となった。 講義の様子 グループ討論 講師 : 野本明成センター長

参照

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