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河川環境の評価法に関する研究 : 河川の修景 ・レクリエーション機能を中心として

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(1)

204 本研究では都市河川の環境整備の必要性に着 目す ると ともに

,特

に河川の修景・ レク リエーション機能の評価 方法についてのシステム分析を試みる。以下で は

,

ま ず

,都

市河川の環境整備問題の位置づけを明確にす る。 次に

,都

市河川の修景・ レク リエーション機能について 考察するとともに

,そ

の評価の 方 法 論 について

2, 3

のアプローチ を試みる。 な お ケーススタディとして京 都市の鴨川を とりあげ

,実

証的な分析を試みることにす る。1)2)

2.都

市河川の環境整備問題 宮本3)によれば

,「

降水が集 って流下す る天然水路を 河川 とい う。河川は流水 と水路 との二要素か らな り

,流

水を条件 とするが故に湖沼 と区別せ られ

,天

然水路を条

河 川 環 境 の 評 価 法 に 関 す る 研 究

―一河川 の修景・ レク リエー シ ョン機能 を中心 と して一一

(1977年 5月 31日 受 理)

Evaluation Syste=l for River Environment

― Analysis of acsthetic and recreational aspccts―一―

by

NOr10 0KADA

(Rece ed May 31,1977)

The priinary purpose of this Paper is the develoPment iOf an eValuation system for river environment with specific reference tc the analysis of aesthetic and recreational functions ot urban environment. The proPosed methodology includes(1)measurement oE Physical dimensions,(2)visual Presentation of urban environment, and (3)appliCation of multi‐ dimension21 quantification methods.

The close scrutiny of the case study on the Kamo River in Kyoto validates the apPIicability and Potential of the methodology and POints tO the need for this kind of approach in planning and designing the urban envirOnment.

1・ 緒 夫 憲 田 岡 件 とす るが故に人工水路 と区別 される。」 とある。また 山本4)によれば

,「

相当長期にわた り

,ま

たたびたび流 水のおよぶ区域は通常河川の敷地 といい,これ と流水 と を合せて河川 と称する。」 と規定 されている,このよう に河川の定義は人に より若干異なるが

,す

べてに共通 し ていえることは

,河

川には物理的空間 (水路)と

,そ

こ を流れる水

,の

二要素があ り, これが基本的な構成要素 となっている点であろう。 さて都市河川の環境整備問題を考えるに当っては

,都

市河川の機能について言及 してお く必要があると思われ る。つ まり

,都

市河川の種 々の機能のうち

,①

従来 より 河川管理者 (国または都道府県

)が

その役割の重要性を 認識 し,これを積極的に利用す るための整備事業を行 っ てきたもの,と②反対に従来はあまりその役割の重要性 が認識されず, したがってそのような機能の利用が

,少

(2)

な くとも河川管理者 の手で行われなか った類のもの

,の

以上二種類に大別できるであろう。筆者は

,前

者のよう な機能整備問題に対 して

,後

者のような

,従

来の河川整 備問題のフレーム外に置かれてきた機能整備問題を「都 市河川の環境整備問題」 と定義づ けることにす る。で は

,都

市河川の種 々の機能を具体的に上記①

,②

の二種 類 の範 ちゅうに分類するとどのようになるであろうか。 以下にその一例を示す。 ①従来の河川整備問題のフレ…ム内で取 り上 げられて きた機能整備問題……洪水処理機能

,用

水運搬機能

,廃

水連搬浄化機能

,等

。 ②従来の河川整備問題のフレーム内ではあまり(ほと ん ど

)取

り上 げられなか った機能整備問題

=河

川の環境 整備問題……・河川 (敷

)の

空間機能

,緑

地・ レク リエー シ ョン・ 修景機能

,等

。 では

,上

記の①に加えて②に属す る河川 の環境整備間 題が重要になった背景は何であろうか。 この ような背景 としては

,都

市への人口集積 とそれにともなう空間・ 緑 地の減少,自然修景の破損・ 消滅

,河

川の水質汚濁

,河

川改修工事 (主として①の機能整備問題

)に

ともなう水 路 (河川敷

)内

の緑・ 生態・ 修景な どの破損 。消滅

,人

工堤防の屹立に よる都市住民 と都市河川 との物理的・ 心 理的隔絶,そして何 よりも都市住民の生活水準の向上に ともなう余暇活動の向上・ 多様化

,な

どの諸条件が考え られるであろう。このような情勢か ら近年ます ます都市 の河川環境整備問題の重要性・ 必要性が高まってお り: これに対 して河川管理者も,この種 の河川環境整備問題 を河川整備事業の一環 として計画 。実施す る傾 向にな り つつある。ところがこの種の問題を計画の対象 として取 り上げるためには

,河

川環境整備の実態を どのように認 識 し

,そ

の問題を抽 出し

,そ

の解決のための種 々の代替 案を策定・ 提示 し,これ らを比較・ 検討す ることが不可 避 となるが,これ らの計画のプロセスにおいて必要 とな る判断材料 (情報

)を

提示するための方法論が構築され なければ

,合

理的な計画は決定できないで あろう。 この 際

,種

々の前提条件 (計画において与件 とされる事項) の下に

,問

題を科学的論理体系の枠内にはめ込み

,そ

の 中で考え うる種 々の状況を客観的 。多角的に分析するこ とは

,1つ

の 有効 なアプローチとな りうると判断 され る。 このような観点か ら

,本

研究では河川環境整備問題を 考察・ 検討 してい く上での1, 2の科学的な方法論を提 示することにす る。

3.河

川の修景 。レク リエーシ ョン機能の評価法 以下では

,河

川の環境整備問題を取 り上 げるが

,そ

の 際

,都

市河川の修景・ レク リュー シ ョン機能 の評価法を 中心 として議論を進めることにす る。

1)修

景・ レク リエ…ション機能の計測・ 表現にともな う検討事項 都市河 川の修景 。レク リエーシ ョン機能の実態を認識 し

,将

来の具体的な整備方法を提示するためには

,そ

の 過程で修景・ レク リエーション機能をいかに計測 し

,表

現 してい くかとい う問題が解決されなければならない。 ところが

,都

市河川の修景・ レク リエーシ ョン機能は, それ 自体が客体 として計測・ 表現 され うる部分はきわめ て限定 されてお り

,む

しろ計測・ 表現化が困難な性質の ものである。これは

,都

市河川の修景・ レク リエーショ ン機能が

,機

能そのものとして実体をもち うるのは

,人

間 (都市住民

)の

視覚 (あるいは聴覚・ 触覚など

)を

通 して河川の物理的・ 非物理的実体 が認知せ られ

,経

験0 知識・ 嗜好などのフィルターが掛 け られた後

,「

意識さ れたもの」 となった ときであ ると考 え られる か らであ る。しかもさらに困難なことに,このような人間の「意 識」の形態は各個人でまちまちであ り

,そ

れ 自体がきわ めて不確定で計測・ 表現化になじまない性質のものであ る。 以上述べたように

,都

市河川の修景 。レク リエーショ ン機能の計測・ 表現はきわめて困難ではあるが,このこ とはそのような計測・ 表現化が全 く不可能であることを 意味するものではない。以下では,このような困難を克 服す るためのい くつかのアプローチについて言及す るこ とにする。 (a)都市河川の物理的実態の計測 都市河川の実態のうち

,物

理的に計測可能な部分のみ に限定 し,これを計測す る方法。す なわち都市河川を施 設 として捉えるとともに

,主

として修景 。レク リエーシ ョン機能に関係が深い と判断される物理的諸指標を計測 し,これ らの値を基礎にして修景・ レク リエー ション機 能を間接的に推定す る方法。この方法の利点は

,①

容易 に計測ができ

,し

かも計測値 自体 は客観的な数値 とみな しうること

,②

都市河川環境の整備を具体的に実施する ためには

,終

局的には河川の物理的な側面 (施設面

)で

の整備が 問題 となること

,

などをあげることができよ う。これに対 してこの方法の致命的な欠陥は

,人

間の意 識 として把握された修景・ レク リエーシ ョン機能の形態

(3)

岡 田 憲 夫 :河 川環境 の評価法に関す る研究 ・ 程度については直接的な情報が提示 しえないことであ る。 (b)視覚化情報の活用 都市河川の修景・ レク リエーション機能の形態 。程度 を表現する伝統的かつ有効な方法は

,視

覚化情報を活用 す ることで あろう。ここでい う視覚化情報 とは

,絵

画情 報 (デッサ ン

,透

視図な どの他に

,記

号化された模式図 ・ 地図なども広義には合まれ る。

),写

真情報

,な

どの ことを指 している。この方法の特長は

,修

景 。レク リエ ー ション機能を視覚的な情報 として転換 し,これを物理 的実体 として提示す ることが可能な点であ り,このこと は

,人

間がこれ らの機能を意識 として把握する際に視覚 に依存する部分が大きいという事実からみて,きわめて 重要な特長であると判断される。しか しなが らこの種の 方法の限界は

,①

それがあくまで視覚的な情報に限定 さ れている点であ り, したが ってそれ 自体 は必ず しも人間 の意識の形態・ 程度 とは一致 しえないという点である。 それ と同時に

,②

この種の視覚化情報は

,都

市河川 の視 覚的な側面に関する完全・ 網羅的な情報ではあ りえず, い くつかの限定されたア ングル 。構図により

,実

体の種 々の要素を捨象 し

,逆

に特定の要素を抽出し再構成 した ものである。 (写真情報もこの例外ではあ りえない。ア ングル ●構図の設定はもちろんのこと

,露

出 。シャッタ ー速度の程度,フィルター使用の有無,フィルムの種類 の選定

,プ

リンティングの方法等々などの相違により, 得 られた写真情報は異 ったものになるであろう。

)た

だ しこの種の情報の限定性は

,視

覚化情報特有のものでは な く

,あ

らゆる情報にともな う宿命的な限界であるとも 言える。 (C)意識量の計測 それでは意識量そのものを計測することはできないで あろうか。先にも述べた ように

,人

間の意識は各個人で まちまちであ り

,し

かもそれ 自体計測 。表現化になじみ に くい とい う性質を有 しているか ら

,結

局はこの種の困 難 どの ように して 克服 するか と い う問題に帰着されるであろう。 計量心理学5),0)の分野ではこの種 の問題を主たる関心事として取 り 扱い

,意

識の計量化のための方法 論を研究 してきたが

,関

連応用数 学 とコンピュータの長足の進歩に ともな って

iそ

のアプローチの実 用性が立証 されつつある。そ こで以下ではこの種 のアプ ロTチを河,I卜の修景・ レクリエーション機能の実態につ いての意識量を計測する問題に応用する方法について説 明す ることにする。 2)多変量解析手法によるアプ ロ…チ 人間の意識の実態はそれを個 々人 の レベルで捉えるか ざ りはきわめてバ ラツキのある不確定量であるが

,そ

れ を集団的な レベルで観察すると

,そ

こには統計的な特性 が浮 き彫 りにされてくるのが普通である。したが って人 間の意識を計測するための第一の要件は

,大

量の標本 ( 人間の意識の形態・ 程度に関連が深い と考え られる諸事 項に関するデーが=アンケー ト資料

)を

抽 出し

,そ

れを 統計的に処理することにより人間の意識量の程度を表わ す上で有効 と判断される統計量を発見することであると いえる。その際には同時に,これ らの統計量の代表値を 抽 出 。計測する上で本質的 と考え られる主要な要因

(=

データの収集に当って不可欠 とみなされる諸事項

)の

数 と種類な らびに統計量の代表値 とこれ らの要因 との間の 定量的な関係が明確にさ瀬る必要がある。 このような要請を充足 し

,河

川の修景・ レク リエーシ ョン機能についての意識の形態・ 程度を計測す るための 有効な手法 として,多変量解析手法があげ られる。多変 量解析手法には

,用

いることがで きる変数の種類によっ て

,量

的変数 しか扱えないもの

,質

的変数が合 まれても 扱 うことができるものとに三分することがで きる。また 予め被説明変数 (評価尺度

)の

種類 と値が明示 されてい る場合を

,外

的基準がある場合 といい

,逆

に このような 尺度が明示されていない場合を

,外

的基準のない場合 と 呼び

,そ

れぞれの場合に応 じて用いることがで きる手法 は異 っている (Table I.参 照)。 本研究では数量化理 論 工類5)と因子分析法6)を用 いて 分析 を行 うことにす る。

(a)数

量化理論I類7) いま

,対

象 とす る都市住民に

R個

の質問項 目か らな Table I. Classiacation of mutidimensional quantification analysis

Outside criterion riαble M ethOds Iven

OtHntitclilve

i nference

,t2

器ヽ

記啓

1'沼│。

tti謂

:亀 dnayЫ

S

inference

X8]ll鵬

,甲

「ぎ指ζ

ry

Not

glven Ctustering 1

躙赳

1聴

t即

g mdlyS S

(4)

るアンケー ト用紙を配布 し

,そ

れぞれr時 個の選択枝の いずれか 1つ によって 回答 を求める 場合 について考え る。もちろん,これは一般化 して,″ 個の個体について それぞれ 為 個のカテゴ リーをもつ 買 個の属性を考慮 していると想定す ることができる。 ヤヽま す番 目の個体 が ′番 目の属性に関 して 力番 目のカテゴ リーに反応 し た ときにのみ 1,力 以外のカテゴ リーに反応 した ときに は 0の 値をもつ ような δ,(力

)を

導入す る。 すなわち, サ

li聡

羅 が (1) δす0り に関しては次の関係が成立する。 カ ゴ

Σ δ

,(力

)=1

カ‐1

δ

'(プ

)=勺

´

Σ Σ δす(力

)=″

力‐1'‐1 ただし,均々は ′番 目の属性に関 し,´ 番 目のカテゴ リーに反応 した個体の総数である。 いま 買 個のそれぞ

れの属性のち個の各カテゴリーに対し

,ア

(′

=1'

2,…

,買

,″

=1,2,…

,竹

)な る数値を与えると

き個体 すに対す る新 しい 合成変量 を次のように定義す る。 ″ 々ノ

=屋

l

δ

J(′

)・

> (5)

林知己夫の数量化理論は,このときの 々″の与え方 を 統計的に決定する理論であり

,問

題の型によって4種 類 の数値の与え方が提唱されている。ここでは

,以

下の実 証研究で用いる第■類のモデルについてその概要を紹介 する。 このモデルは,買 個の定性的属性に関する知識を用い て

,そ

れぞれの個体が

T個

の群のいずれに属するかを 判別するためのモデルである。脩)式の合成変数 ″すの値 は 勺々の値が与えられれば決 まるはずであるから(労 (ブリ の値はアンケー ト調査の結 果 より既に 与えられて いる

),問

題はこの 勺々の値の決定方法 ということに なる。いま 々´値を適 当に与える ことに よって

T個

(2) (3) (4) の群の区分を横軸にとり,α を縦軸にとった ときの相関 比 η

2(0≧

η2≧ 1)が 1に近い値をとるようにすること がで きる。このため本モデルにおいては η

2が

最大 とな るように,ヵ の値を 決定す るための 方法が示 されてい る。ここに η2とは

,級

間分散 σ子を全分散 σ

2で

割 っ た商 のことである。すなわち,

η

2=σ

/σ2 ところで σ2は

=手

_湧

2

=手

=芳

れ 戦①

である。η

2を

最大にする均々を求めるにはη

2を

υ

で偏微分 してそれぞれを 0と おけばよいoこ れより,

(評

転―

X守

=O

(6) (7) (3) (9) あるいはこれを変形 して

=ア

鋳・

=二

2,・・・,力tr) とこ ろが

_:矛

ЁЁ

ttω

⇒⑭∽

哉戸与澤

1労 eの

=+物

υ

Oの

鴇≒荒ゑ

≒♂

・の

(14) ″ ′

Cr(め

=露

=ェ

δ

⑭°

) (15)

FC'(力

)=均

(16)

R′

=1

(11) 竹 Σ ´

Σ

・ 一 α= Cr(力

)々

(17)

(5)

208 夫 :河川環境の評価法に関す る研究 であり

,し

かもt〕式の左辺 は次のように変形できる。

=▲

字〔

Q一

2〕 10,仕り,9け式を1〕式に代入 して整理す ると R Σ 畑

│力

(ブ

)均

=η2,ュ

1傷

x物

)

一            ″ ヽ ︱ I J       の       .

こ ″ 坤 ︻ 腱 η 碑 徽     r L r δ   竹 Σ 胸

ω

・ 一 ″ 一 2 コ る f. 弩 Σ 卜

Σ

2 一 ″ 〓

キЪ

υ

れυ

(0=量

さらに仕0式の 〔 P Σ ブェ 2 一 ″ 〓 δテσの δ,(ク

) (20)

〕の部分を次のように置き換える。

σ

虫鋳虫空

キ傷勺

υ

(21)

2(■

之蓬

1中

=▲

手∴え

1♂

σ

,,機

oの

手続

υ

=字

虫≒慕Ω

手勺

れυ

,

α

またQ〕式の右辺は次のように変形できる。

=キ

ム寺げ 寺 ♂

―キ ℃れυ

)物

な る関係を得 る。 9D式 を行列表現で表わす と次 の ようにな る。

Hx=η 2FX

H=〔

力″υ(力)〕

F=〔 んυ

(励) ℃″″″υ〕

X=〔

11″ 12 ・1″ 1… ″R々〕′

(26)

ここで

H,Fは

ァ ンケー ト結果 より予め与件となって いるか ら

,図

式 は

,固

有値 η2とそれに対応する固有べ ク トルを決定す る固有値問題 とな っている。従 ってこの 固有値問題を解 くことにより

,Xの

値な らびに αどの 値を決定す ることがで きる。

(b)因

子分析法8) 因子分析法 は

,一

連の観測特性の中に何個の内因因子 を有 してい るかを推測す る段階 と,内因因子を規定 した 後の各因子 の具体的解釈 の段階という二段階に分けて考 え られる。 この第 1の 段階は成因分析 (COmpOnent analysis)の 立場であり, 第 2の 段階は狭義の因子分析 (faCtOr analysis)の 立場である。つ まり

,成

因分析 で は最初の観測特性の数 Pよりも対ヽさい

q個

の内因因 子を

,す

なわち

p次

元空間にある観測点を

q(q≦

P) 次元空間でほ とんど説明 できるような

qを

求めるのが 目的であ り

,

狭義の因子分析 はこのような

q本

の軸を 推定 し

,積

極的に意義づけてい く目的をもっている。も ちろん,この過程で も新たに得た共通因子の数と意味お よび観測変量の適否が検討され

,解

析は成因分析 と因子 分析の間を数回往復す ることになる。この手順を総称 し て因子分析 (factOr analysis)と 呼んでいる。紙面の 都合上詳細 な説明は省略す る。

4.

ヶ―ススタデ ィ 最後に上述の評価手法を実際の河川環境評価問題に適 用 して

,そ

の実用性について検討することにする。ケー

(6)

ススタデ ィの対象地域 として取 り上げたのは京都市の鴨 川であるが,この河川 は実際に京都市における修景・ レ ク リエーション空間 としてその機能整備が積極的に進 め られており

,京

都市のシンボル的な役割を果 している。 この意味で木研究の対象地域 としてはきわめて適切な地 域であると考え られる。

(Fig.1参

)当

該河川の環 境整備 (特に修景・ レクリエーション機能の整備

)の

Fig. 1. sttdy area

態を計測す る表現 としては

,既

述 した ように

,①

物理的 実態の計測

,②

視覚化情報の活用

,③

意識量の計測

,な

どの方法が考え られる。本研究で もこれ ら3種 のアプロ ーチを試みたが

,以

下ではそのうち②

,③

について説明 す ることにす る。 1)視覚化情報の作成 デ ッサ ン,スケ ッチ

,地

,写

真などの一般的な視覚 化情報の提示の他に,ここでは次のような表現方法を試 みた。その表現方法の手順および特色は以下の とお りで ある。 に)近景 (50∼70m位

),中

景 (500mまで

),遠

景 ( ∞

)の

3っ の同心円を描き

,そ

こにすべての方向に見え るものを記入す る。その際に

,①

見える物は実際の距離 と方向に対応す る場所に記入す る。②記入す る際

,あ

る 程度の記号化を行 う。③前方の物の陰にな って見 えない 部分のある後方のものは

,見

える部分だけを記入す る。 た とえば前方の橋のため後方の橋の橋ゲタしか見 えない 場合は

,距

離・ 方向の対応す る場所に橋ゲケだけを記入 す る。この表示方法は遠景 。中景をデザイ ンしてい く上 で

,近

景の方に重点を置いた表現方法にな っている。 12}遠景の外周線は直立 した 人間 の 眼の 位置より仰角 18° の視線上に見える線を表わ してお り

,遠

景のうち仰 角 18°以上に見える物 はその外周線の外側に記入す る。 これは空間の閉鎖性 と景観の関係を呈示す るための 1つ のアプローチである。ここで仰角を 18°としたのは

,つ

ぎのような安部 。阪口。)の研究 の成果をぶ まえてのこと である。すなわち安部・ 坂口によれば

,人

間の感 じる囲 みの程度 (空間の閉鎖性・ 囲 まれている感 じ

)は ,主

と して人間が正面を見た ときの正面 にある建物の高さと見 る関係に よってきまるという。そ してその関係とは

,①

建物のファサー ドの高 さと

,そ

の人間 と建物 との間の距 離 との比が

, 1:3(仰

角 18°

)の

とき

,人

間は囲みの 始 ま りを感 じる。②

(1:2仰

角 30°

)の

とき

,そ

れは 正常な視野の上部限界30。に一致す る。 (なお人間の正 常な視覚範囲は

,上

限30°

,下

45。

,左

右各 々60°の 範囲である。)このとき最小限の囲みを感 じる。③

l:

4(仰

角45り のとき

,人

間は充分に囲まれていると感 じる, としている。 以上述べた表現方法に より

,鴨

川の主要な橋を基点 と して視覚情報の記述を試み, 例えばHg。

2,Fig.3

のような結果を得た。 もとよりこの種の視覚情報の記述にはそれな りの限界 があるが,この表現方法は上述の 特長 を 有 している点 で,きわめて有効な 1手法 と考え られ る。

2)意

識量の計測と分析 鴨川の河川環境 (特に修景・ レク リエーション機能) に関する住民の意識形態・ 程度を分析す るに当っては, 予め実施 したア ンケー ト資料に基いてこれを数量化理論 工類・ 因子分析の手法を用いることにす る。

(a)ア

ンケー ト調査 サ ンプ リングに当 っては

,①

鴨川周辺地域を主 として 小学校区を参考にして10地区に分割 し

,各

地区にある刀ヽ 学校を通 じて父兄にア ンケー トを配布す る。②さ らに中 学校 。高等学校を通 じてア ンケー トを配布 し

,そ

のうち 半数は父兄に

,残

りは生徒に記入 しても らう。また

,ア

ンケー トの構成は概略次のとお りである。①フェイスシ ー ト

,②

回答者が想定 している地区の選択

,①

鴨川 と住 民の生活上のつなが り(問1∼ 問

7),④

河川環境にお ける利便性

,安

全性

,保

健性 (問8∼ 問

15),⑥

レク リ エーション空間としての鴨川の利用状況 (問16∼問20),

(7)

:河

川環境あ評価法に関する研究

Symbots

h日

distQnt ctose

mountain

buitding

houSe

fCICtOry

tower

chimney

II II

dEtCtnt CtOSe

回 口 昭

ctせ

t。

ISGttered

IDridge cctr clnd trQin tclwn dnd grciss

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OmlDCln竹

¬釦

t

WcttX clnd

riverぃ

water aurfclce

point of

viewer

撻 懸 罠 偶 eCAFth

stone ftoOringl

c oncrete ftOOnnc」

F'ど, 2-・

Sym01s used

(8)

Fig.3. Symbolic representation of ⑥鴨川の修景 (景観

)に

ついての意識 (問21∼問27), ⑦鴨川について住民が重要 と考えてい る事項 (間28), ⑥鴨川についての住民の総合評価 (問29) なおア ンケー トの具体的な調査項 目の設定

,設

間形式 の選択に当っては数量化理論 工類

,因

子分析手法などが 適用で きるように配慮 した。

(b)数

量化理論 Ⅱ類による鴨川の全体的な修景につい ての意識分析 鴨川の全体的な修景についての意識形態・ 程度を知る ために

,外

的基準に問27の質問項 目「 鴨川の全体的な修 景」を取 り上 げ

,そ

の説明要因として次の 5っ の質問項

view froni the bridge at Sa吋 5

目を選択 した。すなわち

,①

土手の上か らながめた向 う 岸の景色

,②

川原か らながめた全体的な鴨川の景観

,③

橋の上か らながめた景色

,①

鴨川の昼間の風景

,⑤

鴨川 の夜間の風景

,の

5っ でぁる。 以上のような条件の下に数量化理論工類による分析を 行 った結果は,Table IIに示す とお りで ある。これ よ り明 らかなことは次のとお りで ある。 位)「川原か らながめた全体的な修景」 という要因が最 も大 きな レンジを示 している。 この レンジの大 きさはと りも直さず

,

この要因が全体的な評価尺度 α (合成変 量

)の

値の変化にそれだけ大 きく関係 している (すなわ ち α に対す る寄与率 が大きい

)こ

とを示唆 している。

(9)

岡 田 憲 夫 :河 川環境の評価法に関す る研究

Table II. Perceived quality of scenic beauty

t無

ittittnes(mdiqutttト

随f苧 Levet ※ Nmberittq酎 DⅥ

駆と

,ど

k 0186 D En「o ew 1∝D 0486 9Dclytime view C硝4 Э雨9ht evv ou19 (Xl αね0,2 meSun,3 Exl, 従 って

,住

民が鳴川の修景を総合的に判断す る際には, 「川原か らながめた全体的な河川の景色」 とい う要因を 住民が最 も強 く意識 していることを示 している。 修)「橋の上か らながめた景色」んゞ「 土手 の上か らなが めた向う岸の 景色」 とい う要因 よりかなリレンジが高 い。 俗)また「昼間の風景」の方が「夜間の風景」 よりもか な リレンジが高い。 は)以上の結果 より

,住

民が修景を意識す る場所 (景色 をながめる場所)と しては

,①

川原で

,②

橋の上か ら, ⑤土手の上で, とい う順になってお り

,特

定の修景 より も全体的な雰囲気によって意識が形成 されることを意味 している。また住民が修景を意識す る時間 (景色をなが める時間)と しては夜間 よりも昼間の方がウエイ トが高 ヤヽとい うことがわかる。

(C)数

量化理論Ⅱ類による鴨川の川原か らみた修景に ついての意識 上の分析か ら

,「

川原か らみた全体的な修景」 という 要因が

,「

鴨川の全体的な修景についての意識」の形成 にきわめて大 きな影響を及ぼす ことがわか った。そこで 以下では

,「

川原か らみた全体的な修景」についでの意 識をさらに分解 し

,そ

の意識形成に関わ っていると判断 される要因について吟味 してみる。すなわち

,外

的基準 に問22の質問項 目「川原か らみた全体的な修景」を取 り 上 げるとともに

,

その説明要因 として

,

①向う岸の景 色

,②

川原 の広 さ, ③川原 の整備状況, ④川幅, ⑤水 量

,⑥

流水のながめ

,⑦

川原 の雰囲気

,③

川原か らの橋 のながめ

,の

以上 8う の質問項 目を用いた。 このような条件の下に数量化理論工類を適用 し

,以

下 のような分析結果を得た。 (司「 向う岸 の景色」 とい う要因がもっとも大 きな レン ジを示 している。従 って

,「

河川の全体的な修景につい ての意識」に最 も強 く関連 してい ると判断される「川原 か らみた全体的な修景」についての意識形成は,さ らに 深層部では

,「

向う岸の景色」 の意識形態に最 も関連が 強い とい うことが推定 される。このように「全体的な修 景についての意識」は

,個

々の特定の意識項 目(評価項 目

)に

分解 され うるとい う

,い

わば意識形成プロセスの 階層構造の存在が推定され るのである。 鬱)「川幅」

,「

水量」

,「

川原の広 さ」などの比較的 に河川環境の物理的実態に関する評価項 目は

,「

向う岸 の景色」を意識する上でさほど重要な要因となっていな い とい う結果が得 られている。すなわち

,修

景・ レク リ エーシ ョン機能の意識形成には

,そ

のような定量的な属 性 よりも

,む

しろ定性的な属性 (例えば

,「

向う岸の景 色」

)の

方が重要な要因 とな っていることがわかる。 こ のことは数量化理論工類の適用 の 妥当性を 示唆 してい る。 さて上記 の分析をさらに詳細に検討す るため

,全

サ ン プルを10地区に分割 し

,各

地区ごとについて同様の計算 を行 った。その結果の 1つ の例を Table HI.に 示 した。 得 られた結果を分析す ると次のようである。 TaЫe III.熟

rg寓

2濫

tr孟

誦縦鶏謎エ

tion analysis) IAN01 )き

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]一]

一]

)半

帝卜駐。

)翠

RI離 ?09 )」

跳黒

iow )甘

詭よ

°

m 儀)地区

1, 3, 5の

グループ (グループ

Aと

呼ぶ) は

,先

の全サ ンプルの結果 と同様の傾向が認められる。 (2〕地区

2(グ

ループ

B)で

,①

グループAにおいて

(10)

レンジの最も月ヽさか った「流水のながめ」 という要因が 「 向う岸の景色」に次いで大きな値を とっている点が注 目される。これは

,②

当地区では鴨川 (高野川

)に

染物 工場などの排水が流れ込み

,全

地区において最 も流水の 汚染度が高いため,これを住民が特に強 く意識す るため と判断される。 13)地区

4, 6(グ

ループ

C)の

特色 としては

,①

「水 量」 とい う要因の レンジが大 きい点があげ られる。② こ の原因は

,地

4, 6(四

条∼今出川間東岸

)で

の川原 のながめには

,向

う岸に背景 となる山が見えず

,必

然的 に川の水に 目が向くためと推測 され る。 14)地区

7, 8(グ

ループ

D)の

特徴 としては

,①

「川 原の整備状況」および「川原か らの橋 のながめ」が影響 力の強い要因 とな ってい る点である。② この理由として は

,地

区7, 3では川原が全 くないか

,あ

るいはあって もきわめて狭 く

,表

面が コンク リー トで覆工 されていて 人工的すざるきらいがあるとい うことが考え られる。 脩)地区

9,10(グ

ループ

E)に

おいては

,①

サ ンプル 数が非常に少な く

,統

計学上多少問題があるが

,②

両地 区に共通 して「流水のながめ」 とい う要因が大 きな レン ジを しめている。これはこの地区が鴨川の対象地区の中 で最も修景・ レクリエーション施設 の 整備が遅 れてお り

,ゴ

ミや水質の汚 れも 比較的 目立 つためと 推定され る。 以上のことか ら次のようなことがいえ よう。 (1)個別の地区ごとの修景 。レク リエーシ ョン機能の評 価項 目は

,全

地区を一括 してみた場合に比 して

,そ

の地 区特有の特殊条件が重要な要因を しめて くる。 修)その場合,川幅

,流

,水

,な

どの物理的実態が 意識形成に及ぼす影響が無視 しえな くな って くる。この 点は先の全サ ンプルの分析結果 と大 きく異 なる点であ る。

(b)因

子分析による意識形成要因の構造分析 最後に

,因

子分析手法を用いて鴨川の修景 。レク リエ ーション機能の意識形成に潜在的に関わ っていると考え られる諸要因を探索 してみることにす る。先の数量化理 論工類の分析意図と異なる点は

,本

手法 の場合に抽出し ようとす る要因はあくまで潜在的な因子で あって予め設 定 した要因 (数量化理論工類の場合が これに当た る

)で

はない とい う点である。 全サ ンプルを対象 として予め全質問項 目の相関行列 ( 属性相関係数すなわちクラマーのコンティジエンツーを 用いる。

)を

計算 し

,相

関の月ヽさい と判断される項 目を 除外 した上で残 りの項 目を変数 に して 因子分析を 行 っ た。分析結果の例を

,Figs.4,5に

示す。 これ より次の ようなことが言える。 (嘲修景 。レク リエーション機能の意識形成に潜在的に 関わ っている因子 の第 1は

,①

水面・ 流水 と川原・ 土手 との区別に関す る因子であ り

,第

2は

,②

物理的実態 と 非物理的実態 との区別に関す る因子で ある。 確に れ ら2因 子を軸 とす る直交座標系に各質問項 目の 因子 の因子員荷量をプロッ トした結果

,大

別 して 3種類 のカテゴ リーの存在が確認された。すなわち

,①

水面, 流水に関す るカテゴ リー(「水量」

,「

水質」

),②

川 原・ 水路 に関す るカテゴ リー (「)!1原の 広 さ」

,「

'II 幅」

),そ

して③修景 。レク リエーシ ョン機能に関す る カテゴ リー (「向う岸の景色」

,「

散歩 の場 としての適 性」

,「

橋のながめ」

,「

川原のながめ」な ど

),の

以 上 3カ テゴ リーである。 このように修景・ レク リエーション機能についての意 識形成に関わ る潜在因子の探索に当っては

,因

子分析手 法がきわめて有効であることがわか った。

5.結

言 本研究では都市河川 の環境整備 の必要性に着 目す ると ともに

,特

に河川の修景・ レク リエーション機能の評価 方法についての 1つ の方法論を提示 した。すなわち当該 問題の特性・ 多様性に着 目し,これを多面的な視点か ら 分類 し,これ らに即応 した分析手法を検討す るとい う, いわゆるシステムズアプローチの方法を提案 した。ケー ススタデ ィとして京都市の鴨川を取 り上げて実証分析を 行 った結果

,い

くつかの注 目すべ き知見が得 られた。特 に次の2点は重要 と考え られる。 但)修景・ レク リエーシ ョン機能 についての 意識形態 は

,そ

れ 自体きわめて定性的な属性のものであ り

,計

測 ・ 表現にな じみに くいが

,住

民 の意識調査 (アンケー ト 調査

)を

もとに数量化理論 工類に よる解析を行えば

,意

識形態・ 程度を代表す る総合評価指標を合成す ることが でき,あわせて意識形成に大き く影響を及ぼす と推定 さ れる質問項 目(評価要因

)を

明確化す ることがで きる。 鬱)同様に因子分析手法に よる解析 も有効な情報を提示 して くれる。因子分析手法 は

,意

識形成に潜在的に関わ っていると推定される諸因子の抽 出に 適用 が 可能 であ り

,そ

れによって具体的な調査項 目の分類 もで きる。こ 瀬に より今後新たにア ンケー ト調査を行 う際の質問項 目

(11)

214 田 憲

View Of the opposite

bank frO何l the bank

That frOm the riverbed Space of riVerbet4 Facirty of recreation Landscape Streamtt10w bFeidth Streamfiow qudn」ty

streamfbw軒

追 `ty Facitty Of walk Ⅵ

eW of bridg∝

Panoramic

ew

frO印 the r eFbed

-0.5

PhystOal 夫 :河川環境の評価法に関する研究

I

Close to Water 0.5 /¬

………

「汽

/″ A君

碧ぶ

iona 1 2 3_ 4、 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11.

09

11。 facto「s ヽ 2。

′ ′

オ住暉

t r

0.5 Nonphysical

,万

Sは

観 畑

Away from

water Riverbed irettted factors

H電 。4. Iユhsttated results of factor analysis(1) `

ゝととと_″」と歩

(12)

l VieW of the opp。 こite

lbank from the bank

2.Th―at frorn the riverbed 3. 5pace of riverbed

41 Fdciはy of recreation 5. Landscape

6. Str∝ 同ゞ

10W breadth

7.StreamftoW quandty

θ. StFeamf10W quュ lity

9,Fac ty OF .Wユlk

to.View of bridges

ll.Pan軒

iC魂

iverbed 1 0 20 5。 ■ 。

4

亀甲

Away frOm

water

(13)

岡 田 憲 夫 :河 川環境の評価法に関す る研究 の形式・ 種類を再検討す ることも可能で あろう。

す る一考察

,土

木学会第28回年次学術講演会講演概 以上得 られた情報は

,今

後の都市河川環境 の整備計画

要集

,昭

和48年10月。 を策定 してい く上での具体的な判断指標 とな りうるもの

2)水

野健次郎

,都

市河川における空間構成に関す る基 であり,この意味で木研究で提示 した方法論はきわめて

礎的分析

,

京都大学工学部卒業論文

,

昭和48年3 有効なアプローチの 1つ と判断され よう。

月。 なお本研究はこの種 の未開拓の分野におけるパイロッ

3)宮

本武之輔

,治

水工学

,興

学館,1954。 トスタデ ィであって

,今

後改善すべ き事項 もまた数多 く

4)山

本二郎編

,河

川工学

,朝

倉書店,1958。

ある。特にア ンケー ト調査の実施 の方法

,統

計的検定の

5)GuiltOrd,J.P。

,Psychometric Methods,Mc―

方法な どについての詳細な検討は重要である。それと同

Graw―

Hill,1954.

時に他の手法の適用結果 との比較分析

,対

象地域の変更

6)Scott,W・

,and Wertheime,M.,htroduction

などを通 じて

,本

研究 の方法論の適用可能範囲

,換

言す

tO PSyChOlo gical Research,John Wiley and

ればその限界についての検討 もまた必要である。

SOns,1962.

なお本研究 の遂行に当っては

,京

都大学工学部の吉川 7)HayaShi,C.,Multidimensional Quantification

和広教授・ 同春名攻助教授の有益な助言を賜 った。また With the APPlicatiOn to Analysis of Social

アンケー トの実施および分析に当っては住友商事水野健 PhenOmena, Annals of the lnstitute ot Sta―

次郎氏の全面的な助力を得た。以上付 して感謝の意を表

tiStical Mathematics,VOl.5,No.2,1954.

す る。

8)浅

野長一郎

,因

子分析法通論

,共

立 出版,1971。

9)安

部大就

,阪

口純―

,高

野山金剛峯寺の空間構成に 参 考 文 献 関す る研究。

1)吉

川和広

,岡

田憲夫

,河

川の空間構成の評価法に関

参照

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一方で、平成 24 年(2014)年 11