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つくる ということは知らせない 児童によっては, これが頭 というように使 う箱を固定してしまったり, 家で こんなロボットにしよう と構想したりすると 見立て遊びによる発想の広がりが意味をもたないものになってしまうことがある 自分が集めた材料を幾度となく組み合わせ, 組み替えていく中で新たな発見を

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Academic year: 2021

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全文

(1)

第2学年

図画工作科学習指導案

平成18年6月7日(水曜日)第5時限

指導者

佐藤

貴子

おはなし

ロボット

題材について

題材の意義

(1)

本題材は,身の回りにあるいろいろな大きさや形の箱や空き容器を積んだり,並

べたりして,思いのままにつくりたいロボットを発想し思い付いたロボットをつく

ることをねらいとしている。

身近な材料を用いることは,材料経験の少ない2年生の児童にとって切ったりは

ったりする活動で扱いやすく,材料集めも児童が行いやすいと考える。また,箱と

プラスチック素材の容器など異なる素材の材料を組み合わせていく中で,材料に合

わせて接着材を使い,様々な接着方法を試すことができる。

いろいろな材料の中から,見立て遊びを十分に楽しんで自分だけのロボットを見

付け,形の違う材料を組み合わせたり,さらに形を変え,他の材料を組み合わせた

りして発想を広げていくことができるようにしたい。

系統的に見た位置

(2)

本題材は材料を活用した立体に表すの系列である。児童は、第1学年のとき 「は

ハコ

はこ」で箱や空き容器を集めて,積んだり並べたりしてつくりたいもの

をつくる活動を行っている。

そのときの経験を生かしながら,第2学年では「おはなしカード」を用いてつく

った後の遊びを大切にし,友達と交流しながら互いの作品のよさを感じ取ることが

できるようにする。さらに第3学年では「だんボールの変身」で段ボール紙をちぎ

ったり,はり合わせたりして,全身の感覚を使って作品をつくったり,大きな段ボ

ール紙を組み合わせ友達と協力してダイナミックな表現をしたりする活動へと発展

する。

題材と児童との関係

(3)

2年生の児童は,教師や友達と話をしたり絵をかいたりしているうちに空想がど

んどん広がり,夢のある世界をつくりだしていくことができる。また 「ぼくは○○

だよ 「ここは△△があるつもりね」というように頭の中の非現実的な世界に自分の

身を置き,主人公になったつもりで「ごっこ遊び」を楽しむ姿も見られる。

こうした児童の様子から,身近な材料を使ってロボットをつくる活動は自分の分

身のようにつくる活動となり,感情移入しやすく,つくりながら「○○もできるよ

うにしたい」と発想を広げていくことができると考える。また,箱や空き容器の大

きさや形をうまく利用し,自分の思いに合わせて使うことができるようにするとと

もに,自分の思いに合った材料集めができるようになると考える。

個性を生かす指導について

(4)

児童が家から集めてきた材料によって ロボットの基本の形が随分異なってくる

本題材では,あらかじめ箱や空き容器等の材料集めをしておくが 「ロボットを

(2)

つくる」ということは知らせない。児童によっては 「これが頭」というように使

う箱を固定してしまったり,家で「こんなロボットにしよう」と構想したりすると

見立て遊びによる発想の広がりが意味をもたないものになってしまうことがある。

自分が集めた材料を幾度となく組み合わせ,組み替えていく中で新たな発見をし

ていくことで,それがその子らしい作品になると考える。しかし,組み合わせ方に

とまどったり,形を決めかねたりしている児童には,一緒にロボットの話をしなが

らどんなことができるロボットなのか発想を促すようにする。また,集めた材料の

中で使わない材料を入れておく「材料

BOX

」を用意しておき,自分の思いに合わせ

た材料を見つけることができるようにする。

児童のつまづきを取り除き 一人一人のよさが十分に発揮できるよう環境を整え

言葉掛けを積極的に行うようにしていきたい。

いろいろな大きさや形の箱や空き容器を組み合わせることを楽しみながら,自分の

思いに合わせたロボットをつくることができるようにする。

いろいろな大きさや形の箱や空き容器を集め,自分の思いに合わせたロボットを

つくろうとする (関心・意欲・態度)

箱や空き容器の大きさや形,色や質感の違いを感じながら,積んだり並べたりし

てつくりたいロボットのかたちを発想したり 「おはなしカード」の内容を考えロボ

ットの様子を構想したりすることができる (発想・構想)

箱や空き容器の組み合わせ方を工夫して,自分の思いに合わせたロボットをつく

ることができる (創造的な技能)

つくったロボットで「おはなしカード」を使いながら,友達と楽しく遊ぶことが

できる (鑑賞)

指導計画と評価計画(4時間完了)

指 導 計 画 学習活動における評価基準 ( )内は評価方法 学習内容 時 間 時数 関心・意欲・ 発想・構想 技 能 鑑 賞 (分) 態度 ・ 身の回り 事 前 ・身の回りにあ にある材料 るいろいろな箱 集め や空き容器を集 めることができ る。 1 いろいろ 25分 1 ・いろいろな大 ・いろいろな箱 な箱や空き 本 きさや形の箱や や空き容器を積 容器を使っ 時 空き容器に関心 んだり並べたり た見立て遊 を示している。 して,次々と発 び (活動観察・表 想することがで 情・つぶやき) きる。 (活動観察・表 情・つぶやき)

(3)

2 自分の思 1 1 0 ・箱や空き容器 ・箱や空き容器 ・ 自 分 の 思 い いに合うも 分 を積んだり並べ を積んだり並べ に 合 わ せ て 接 のを表現 たりしながら, たりしながら, 着 の 方 法 を 考 2 自分の思いに合 自分の思いに合 え な が ら , つ ・ 友 達 と 自 分 3 うものをつくろ う形を考えるこ く る こ と が で の 表 現 方 法 の うとしている。 とができる。 きる。 違 い に 気 付 く 。 (活動観察・表 (活動観察・表 ( 活 動 観 察 ・ ことができる 情・つぶやき) 情・つぶやき) 作品) ( 活 動 観 察 ・ ・ お は な し カ ・ 思 い に 合 う 表 情 ・ つ ぶ や「 ード」に自分の よ う に つ く り き) 思いをかくこと か え た り , 飾 ができる。 り を 付 け 加 え (活動観察・カ た り す る こ と ード) ができる。 ( 活 動 観 察 ・ 作品) 3 作品発表 45分 4 ・友達の作品に ・ 友 達 と 自 分 と遊びを通 関心をもって見 の 表 現 方 法 の , した作品鑑 よ う と し て い 違いに気付き 賞 る。 そ の よ さ を 認 (活動観察・表 め る こ と が で 情・つぶやき) きる。 ( 発 言 ・ 記 述 内容) ・ 作 品 を 使 っ て 友 達 と 楽 し く 遊 ぶ こ と が できる。 ( 活 動 観 察 ・ 表 情 ・ つ ぶ や き)

本時の指導

(1)

いろいろな大きさや形の箱や空き容器に関心を示し,材料の特徴に気付くこと

ができる。

【活動観察・表情・つぶやき (関心・意欲・態度)

箱や空き容器を積んだり,並べたりして,つくりたいロボットの様子を発想す

ることができる。

【活動観察・表情・つぶやき (発想・構想)

箱や空き容器を積んだり,並べたりしながら,自分の思いに合うロボットをつ

くることができる。

【活動観察・表情・作品 (創造的な技能)

(4)

(2)

接着剤

カラーペン

空き容器

セロハンテープ

色画用紙

おはなしカード

色テープ

フラッシュカード

空き容器

飾りになる材料 色紙 ペットボトルのふた ぼたん

モール,ストローなど)接着剤

はさみ

指導過程

(3)

時間 学習活動 指導上の留意点 評価の観点と方法 配分 いろいろな大きさ 7分 1 集め た箱や 空き容 ○ いろいろな大きさや形,色(模様 , ○) や形の箱や空き容器 器 を机 の上に 並べ, 質感の違いの特徴に気付いた意見を取 に関心をもち,材料 材 料の 特徴に ついて り上げ,箱や空き容器に興味・関心を の特徴に気付くこと 話し合う。 もてるようにする。 ができたか,表情や ○ 教師もいろいろな箱や空き容器を準 つぶやきからとらえ 備しておき,児童からでた意見にない る。 ものを紹介するようにする。 ○ 教室の空いているスペースに「材料 」を置き,日ごろから集めている BOX いろいろな箱や空き容器,飾りになり そうな材料を入れておく。 ○ 本時の活動は,互いの意見や活動の 様子を参考にし合うようにするため, 机をグループの配置にしておくように する。 1 3 2 集め た箱や 空き容 ○ 見立て遊びの段階では,まだロボッ , 分 器 を使 って, 見立て トをつくるということを知らせないで 遊びをする。 児童の自由な発想を大切にするように 自由な組み合わせ する。 (1) を楽しむ。 ○ 一つの作品に満足することなく,何 ○ 箱や空き容器を積 度も積んだり並べたりして,いろいろ んだり並べたりして な形を見つけ出すことができるように 発想を広げることが する。 できているか,活動 様々なものの見立 ○ 面白い形や工夫した形の作品を取り の様子や表情・つぶ (2) て遊びをする。 上げ,何の形に見えるかクイズ形式で やきからとらえる。 楽しむようにする。 ○ 何度もつくりかえていくことで, 十 分に箱や空き容器にふれ,形づくりに 慣れるようにする。 , ★ なかなか形の思い付かない児童には 箱や空き容器の特徴を一緒に考え,そ こから何の形に見えるか問い直してみ

(5)

るようにする。 1 2 3 つく りたい ロボッ ○ 児童が発想したものの中から「ロボ 分 トを考える。 ット」の作品を取り上げ,本時の題材 である「おはなしロボット」の話題に つなぐようにする。 ○ 一枚の手紙を差し出し 「実はね,先 ○, 手紙に興味を示し 生はあるロボットくんからみんなに, ロボットをつくろう お友達のロボットをつくってほしいと とする意欲をもつこ いうお手紙を預かっているんだよ 」と。 とができたか,表情 ロボットからのメッセージとして児童 やつぶやきからとら に読み聞かせ,その友達ロボットをつ える。 くるように伝えるようにする。 ○ 手紙を紹介するときには,児童をで きるだけ教師の近くに呼び寄せ,話を 。 しっかり聞くことができるようにする ○ 箱や空き容器を積 ○ 見立て遊びのように箱や空き容器を んだり並べたりして 積んだり並べたりして,どんなロボッ つくりたいロボット トにするか考えることができるように の様子を発想するこ する。 とができたか,活動 ★ どんなロボットにしようか迷ってい の様子や表情・つぶ る児童 には 「何ができるロボットに, やきからとらえる。 したい?」と問 いかけ児童の発想を 引き出すようにする。 1 3 4 自分 の思い に合う ○ 基本の形をまずしっかりとつくり, 分 ロ ボッ トをつ くる。 後から自分の思いに合うように飾り付 けをしていくようにする。 ○ 箱とプラスチック系の空き容器との ○ 興味をもって話を 接着が考えられるので,ゴム系接着剤 聞いているか,表情 の紹介をして使い方を指導するように やつぶやきからとら する。そのとき「ロボット工場の秘密 える。 兵器だよ」というように児童の興味を 引くような紹介の仕方をする。 ○ ゴム系接着剤は接着剤を出し過ぎる ○ 正しい使い方でし と,接着するのに時間がかかり扱いに っかりと接着をして くいため,出す量やしっかり押さえて いるか,活動の様子 おく時間をきちんと指導するようにす からとらえる。 る。 ○ 自分が使わない箱や空き容器が出た ときには 「材料, BOX」に入れ 自由に, 友達が持って行ってもいいということ

(6)

にして,児童の思いが十分に表せるよ うにする。 ○ 自分の思いに合うように工夫してい る形や飾り付けを賞賛し,児童の次へ の意欲につながるようにする。

机配置

3班

5班

1班

材料置き場

6班

2班

4班

板書案

おはなしロボット

せっちゃくざいのつかいかた

・うすくぬる(出しすぎない)

・ものとものをくっつけたら

20かぞえる

大きさ

手ざわり

・つかいおわったらふたをする

(7)

参照

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