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4 学習指導案 第 5 学年 1 組図工科学習指導案 1 題材名 4 コマで考えて交流しよう 平成 21 年 10 月 15 日 在籍児童数 32 名 2 題材について (1) 児童の実態本学級の児童は図工が大好きである ほとんどの子が夢中になって作品づくりに取り組んでいる しかし どんどん進められ

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Academic year: 2021

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小学校 図画工作 10 実践事例2 1 研究テーマ 「物語を想像しながら鑑賞し、「話すこと・書くこと」を通した言語活動の充実を図る指導」 2 テーマ設定の意図 新学習指導要領の「言語の力をはぐくむ」では、国語をはじめ各教科で、記録、説明、 批評、論述、討論などの言語を使った活動を行い、すべての教科等で言語の力を はぐく むことが求められている。これを受け、本校では「伝え合い」「話合い」「作文」等の校 内研修が実施され、言語活動の充実を図る指導とその重要性について、教員自らが研鑚 してきたところである。しかし、国語、算数といった教科や、話し合い中心の学級活動 といった内容が主に取り組まれ、図画工作での取組は開始されていなかった。なぜなら、 図画工作の学習と言語活動とがなかなか結びつかず、どのように言語活動を取り入 れた らよいのか、具体的な 手立てが直ぐには見つからなかったからである 。そこで、本研究 を機会に、小学校の図画工作科における言語活動を生かした指導について、次に掲げる 三つの視点から授業の工夫・改善に努め、授業のモデルプランを創造することとした。 ① 言語活動が楽しいと感じられる指導の工夫 ② クラスの仲間づくりに生かせる指導の工夫 ③ 図画工作科だけでなく、他教科とも連携できる指導の工夫 これらを軸に、友達の作品を4コマに見立てて鑑賞し、物語を想像して 書くという内 容の授業づくりを試みる。友達の作 品から考えた物語を児童が相互に交流し合う「話す こと・書くこと」という活動が、言語の力を はぐくむことにつながるか見ていきたい。 3 調査研究の内容 ①児童が言語活動を楽しいと感じられる指導の工夫 言語活動を児童が楽しいと感じてこそ、力を はぐくむことができるものと考える。そ こで、児童にとって身近な存在であるマンガを題材に、物語を構想し、 4コマに簡略化 した話を考えさせることで、より創造力をかき立て、相互によい影響を与え合うと考え た。友達と考えた物語を話し合う「話す こと」という活動と、物語の段落を考えながら 書き上げる「書く こと 」という活動の両面から、言語活動を楽しいと感じることができ るような指導の工夫を図る。 ②クラスの仲間 づくりに生かせる指導の工夫について 児童が自分の作品 について友達の視点で物語を考えることは、相互評価そのものであ り、それが自己肯定感につながると考える。なぜなら、これまで掲示された自分の作品 を友達からほめられたり、新しい考えを見つけてくれたりしたという児童が感じたこと は、図画工作を通したクラスの望ましい人間関係作りに生かせると予想されるからであ る。したがって、今回の授業では、作品を通した子どもたちの交流の場を設け、クラス の仲間作りに生かせる工夫を図る。 ③図画工作科だけでなく、他教科とも連携できる指導の工夫について 図画工作科の領域のみで言語活動の充実を図ることは可能と思われるが、言語力を育 成するには他教科と連携した取組も必要と考える。本実践では、年間を通して、国語科 の学 習 と 併せ 、 5 年生 とし て 身 に付 け さ せた い力 を 養 う内 容 に して いく 。 具 体的 に は、 「話すこと」において、グループでの話合い活動の仕方、論理立てて分かり易く話す仕 方を学ぶ。また、「書くこと」では、「はじめ」「なか」「おわり」で論理立てて書く書き 方、「なか」には「なか1、なか2、なか3…」があることを押さえる。その他、算数や 学級活動などの教科・領域と連携できる指導の工夫も図りたい。

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小学校 図画工作 11 4 学習指導案

第5学年1組 図工科学習指導案

平成21年10 月15日 在籍児童数 32名 1 題材名「4コマで考えて交流しよう 。」 2 題材について (1)児童の実態 本学級の児童は図工が大好きである。ほとんどの子が夢中になって作品 づくりに取り 組んでいる。しかし、どんどん進められる子と手が進まない子がいる 。それは技能的に 手が進まないのと、実際にはどうしていいのか わからず、 発想の段階でのつまずきとい う2つの原因がある。教師の方で個別に支援をして進めているが、次の題材に入 るとま た同じことの繰り返しである。 5年生になって、国語を中心に、「はじめ」「なか」「おわり」の構成を使って話したり、 書いたり、読んだりすることを積み重ねてきている。ま だ定着は十分とはいえないが、 発表するとき は、自分の言いたいことをはじめに話し、理由を述べて、まとめをすると いう活動を継続してきた。こうした 言語活動の充実を図る指導に取り組んできた 。 (2)題材の意図と可能性 子どもたちの作品(平面作品)を4コマでひとつの物語と考える。4コマを起承転結 と考えると、どの場面に当てはめるかは子ども たちの自由である。そして、残りの3コ マの場面を想像し、物語を考える。こうすることで、十分発想が広がった子の作品は「転」 「結」になり、発想が十分でない子は「起」「承」になると思われる。友達の絵を見て、 思い思いに考えた物語を交換する中で、絵を鑑賞する能力を養い、さらに自分の作品に 対する可能性についてさらに考えることができる。 (3)学指導要領上の位置づけ 「A表現」は、児童が進んで形や色、材料などにかかわりながら、 描いたりつくった りする造形活動を通して、発想や構想の能力、創造的な技能を高めるものである。また、 「B鑑賞」は、児童が自分の感覚や体験などを基に、自分たちの作品や親しみのある 美術作品などを見たり、それについて話したりする鑑賞活動を通して、鑑賞の能力を高 めるものである。 『小学校学習指導要領解説 図画工作編』(文部科学省/平成20年6月)の「第1章 総説」の「1 改訂の経緯」には、「言語に関する能力の育成」のために、国語科におい て基礎的な力を定着させた上で、「各教科において,記録,要約,論述といった学習活動 に取り組む必要がある」と指摘されている。本実践では 、友達の作品を鑑賞し、それを 4コマに再構成し て物語を想像して 書く活動を行う 。こうした 「話すこと・書くこと」 を取り入れた交流で、 思考力・判断力・表現力等をはぐくみたい。 3 目標 (1)友達の作品を4コマに見立て て鑑賞し、物語を想像して書く 。 【鑑賞】 (2)「はじめ」「なか」「おわり」を使って構成立てて話したり、書いたりする。 【鑑賞】 (3)友達の物語を聞いて、新しい発想に気付く。 【発・創】

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小学校 図画工作 12 4 指導計画(2時間扱い) (1)友達の作品を4コマ漫画に見立てる。 …45分 (2)物語を書いて交換する。 …45分 5 準備 教師:ワークシート 児童:筆記用具 6 展開(1/2・2/2) 児 童 の 活 動 指導内容・留意点(○) 評価の観点(☆) 時間 1 本題材への関心をもつ。 ・「この絵からどんなお話が生まれ てくるかな。」 ・「4コマ漫画にして考えてみよう。」」 ○自分の「思い」や「考え」とは違う発 想に気が付くための学習であることを 知らせる。 10分 2 自分なりに友達の作品を4コマ 漫画に当てはめて考える。 ・「友達のイメージがもっともっと 広がるように4コマ漫画を考えて みよう。」 ・4コマで表現させる。 「4コマ漫画で描いてもいいよ。」 「簡単な図や文で表してもいいよ。」 ○「起承転結」について教え、これまで 学習してきたことの積み重ねであるこ とを教える。 ○友達の発想を広げるためのものである ことを意識させ、マイナスイメージの 鑑賞にさせない。 ○絵の上手下手は関係なく、頭の中のイ メージを広げさせる。 ○できない子には「起承転結」の面を一 緒に決定し、場面設定をさせる。 25分 3 考えた4コマを発表する。 ・「友達の作品がどうなったか発表 しよう。」 ○「起承転結」で話をさせ、4段落に分 けて話させるようにする。 ○暖かい雰囲気を心がける。 ☆友達の作品を4コマ漫画に見立てて鑑 賞しているか。【鑑賞】 10分 提案1 友達の作品を4コマで考えて交流しよう。

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小学校 図画工作 13 4 物語を書く。 ・「はじめ、なか、おわりの構成や起 承転結の 意味を考えながら書こ う。 」 ○ワークシートを使って書かせる。 ○できない子には、線で4つに区切られ たワークシートを使用させる。 ○作業の速い子にはできた子に次の作品 に取りかからせる。 ☆「はじめ」「なか」「おわり」を使って 構成立てて書いている。 【鑑賞 】 言語の力 3 0 分 5 物語の発表会をする。 ・「考えた物語を声に出して話そう。」 ○小グループになり、それぞれが物語を 発表する。 ○自分の思いとは違う発想に気が 付いた か感想を話し合う。 ☆「はじめ」「なか」「おわり」を使って 構成立てて書いている。 【鑑賞】言語の力 ☆友達の物語を聞いて、新しい発想に気 付く。【発・創】 10分 6 まとめ ・ 授 業 を 振 り 返 る 。 ・ 相 互 評 価 ・ 国 語 や 算 数 の 授 業 に つ い て ○楽しんで鑑賞していた子を紹介する。 ○相互評価をし、クラスによい雰囲気を つくった子を紹介したり、賞賛したり する。 ○図画工作の授業において、国語や算数、 学級活動での普段の学習の成果を生か すことの大切さについて触れる 。 ○「話す こと」「書くこと」の力が高まっ た子を認める。 5分 提案2 物語を書いてプレゼントしよう。

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小学校 図画工作 14 5 分析と考察 (1)ワークシートその1 (【資料3】参照) イラストのようにして、4コマで表すことで、発想が豊かな子はさらに想像力がわい たようだった。また、イラストが苦手な子は、文字だけで書いてもよいこととし、構想 が立てられない子は友達と相談しながらも楽しく考えていた。加えて、4コマで表すこ とは、起承転結の意味を理解しやすく、日頃 からの学習している「はじめ」「なか」「お わり」の書き方と同じであることに気付き、普段の学習 成果を活用することで学習の流 れがスムーズであった。 男子児童Aの作品「つばめのたたかい」について友達B、C書いた「ワークシート2」の例 男子児童Aの作品「つばめのたたかい」 「ワークシートその1」に取り組む児童の様子

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小学校 図画工作 15 (2)ワークシートその2 段落に分けたり、創世を考えたりすることが苦手な児童には、「起承転結」に分けたワ ークシートを使用し、4コマとのイメージがつきやすいようにした。人数では32人中 7人がこのワークシートを使った。 下は児童の作例。 普段の授業からある程度書く力の身に付いている児童は、 何もない罫線だけのワーク シートに物語を直ぐに 書くことができた 。国語科の授業で学習を積み重ねているので、 多くの子ども たちはこの学習方法に抵抗感がなかったようだ。 クラスの子どもたちのほ とんどが、この罫線だけのワークシートを使 うことができた。

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小学校 図画工作 16 (3)アンケート分析(10月実施) 事前調査から、図画工作科の好きな児童は全体の80%を超えている。しかし、鑑賞 に対して半分以上の児童が否定的であることが分かった。また、鑑賞の授業の中で、こ れまで十分に話合いの時間を取り入れていなかった授業の実態が、「Q4-2」から 明ら かとなった。(【資料1-1】及び【資料2-3】参照) 事後調査から は、図画工作に対して否定的な考えをもつ児童が減尐したことが明らか になった。また、鑑賞に対して、半数以上の児童が肯定的になった。約90%の児童が、 話合いなどに参加し、約半数が積極的に話合いに参加できたことが分かる。 加えて、本 研究授業により、 いろ いろなアイデアがうかんだ児童が80%以上 となり、今後の図画 工作の授業づくりに役立てたいと実感した。(【資料1-2】及び【資料2-4】 参照) 6 成果と課題 (1)言語活動が楽しいと感じられる指導の工夫について アンケートの分析により、鑑賞 に言語活動の充実を図った授業に対して肯 定的な児童 が多くなったことがわかった。しかし、話合いは楽しいが、自分の考えたことを文章に 書き表すことに抵抗を感じている児童がいる ことも見逃せない 。とはいえ 今回は友達の 作品から物語を想像する授業なので、かなり楽しくできたのではないか と感じられた。 (2)クラスの仲間作りに生かせる指導の工夫について アンケート結果から、ほとんどの児童が自分の作品をほめられてうれしいと感じる よ うである。今回の授業では、作品を通した子どもたちの交流の場を設けたので話合い活 動は笑い声が絶えず、活発な話合いになった。相互で評価し合うことで自己肯定感を味 わえたようだ。男女の交流も活発になり、授業を通してクラスの仲間 づくりができる実 践となったと感じる。このような活動を今後とも継続していきたい 。 (3)図画工作科だけでなく、他教科とも連携できる指導の工夫について アンケート結果から、「話す」「書く」という言語活動によって、多くの児童の 意欲を かき立てることがわかった。今回は、気軽に話し合い、そして物語を想像するという 子 どもたちの心をくすぐる題材なのでなおさらだった ようである 。しかし、自分の思いを 「書く」ことに抵抗感を感じている児童が多い。何を書いていいのかわからない、書き 方がわからない、という声が大半だった。言語活動を高めるには1年間を見通し、国語、 算数、学級活動といった教科・領域の中で計画的に連携していくことの重要さを感じた。 (4)事後指導について 本実践の後、別の平面作品での授業後に同じアンケートを実施した。(【資料1-2】、 【資料2-5】及び【資料2-6】 参照) Q4-1、Q 4-2、Q5から明らかなように、鑑賞に否定的な児童が多かったクラ スも、多くの児童が話し合いながら鑑賞することに肯定的になった様子が 認められる 。 また、図画工作の授業は大切だと感じる児童の割合も増えてきた。 だが、Q8の平均は 減尐している。「自分のよいところや工夫したところがほめられるとうれしい」生徒はク ラスの4分の3程度存在するが、この授業で 「友達のよいところや工夫したところをみ つけて、話すことができた」生徒はそれを下回る。ここが課題となろう。 本研究にあるような言語活動を生かした実践は一度だけでなく、計画的に繰り返し実 施し、他の教科・領域 と連携しながら計画的に実施し、子どもたちを育成していくこと の重要性を感じた。今後とも「言語活動の充実を図る」学習指導を継続的に実践し、子 どもたちの「生きる力 」をはぐくむ ためにも、さらに研究を深めていきたい 。

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