• 検索結果がありません。

後期高齢者医療制度の仕組み及び費用負担の構成は次図のとおりである ピ ンク色の線で囲まれた部分が医療給付費と言われている部分である 後期高齢者医療の財源構成は患者負担 (1 割又は 3 割 ) を除き 一般所得者 については高齢世代が約 1 割 現役世代が約 4 割 公費が約 5 割となっている ま

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "後期高齢者医療制度の仕組み及び費用負担の構成は次図のとおりである ピ ンク色の線で囲まれた部分が医療給付費と言われている部分である 後期高齢者医療の財源構成は患者負担 (1 割又は 3 割 ) を除き 一般所得者 については高齢世代が約 1 割 現役世代が約 4 割 公費が約 5 割となっている ま"

Copied!
18
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

平成29年度第2回東京都後期高齢者医療懇談会議事概要

平成29年9月4日(月)13:30~14:41 東京区政会館 191会議室 【出 席 者】:渡邉副会長・伊藤委員・岡林委員・小田委員 加藤委員・髙橋委員・龍岡委員・那須委員・新倉委員 蓮沼委員・村上委員・横山委員・吉川委員 【欠 席 者】:井藤会長・飯塚委員・倉本委員 【広 域 連 合】:三ッ木副広域連合長・白石総務部長・楢島保険部長 古橋総務課長・吉原企画調整課長・土方管理課長 後藤保険課長・山本会計管理者 【一般傍聴者】:1名(国保新聞) 【議 事 内 容】 1.開会・懇談会の成立報告 委員の過半数以上の出席があり、懇談会が成立する旨、事務局から報告した。 2.委嘱状の交付 新委員1名に委嘱状の交付を行った。 3.副広域連合長挨拶 副広域連合長が挨拶を述べた。 4.委員紹介 新委員及び前回欠席の委員が自己紹介を行った。 5.議 事 事務局が、会議の取扱いの説明及び配布資料の確認を行った。 6.事務局からの説明と質疑 議事(1)「平成30・31年度保険料率の検討案について」 事務局による説明<資料1-1、1-2、1-3、1-4、参考資料> 今年度は、次期保険料率の改定準備の年である。現在の保険料率の概要及び 次期保険料率に係る現時点での検討案について説明する。

(2)

後期高齢者医療制度の仕組み及び費用負担の構成は次図のとおりである。ピ ンク色の線で囲まれた部分が医療給付費と言われている部分である。 後期高齢者医療の財源構成は患者負担(1割又は3割)を除き、一般所得者 については高齢世代が約1割、現役世代が約4割、公費が約5割となっている。 また、現役並み所得者については、高齢世代が約1割、現役世代が約9割とな っている。 高齢世代の負担割合は、後期高齢者負担率によって定められており、平成2 0年度の10%を起点として、人口が減少する現役世代の負担の増加に配慮し、 2年ごとに「現役世代人口の減少」による現役世代一人当たりの負担分を、高 齢者と現役世代で折半し、段階的に引き上げる仕組みになっている(平成20・ 21年度 10.00%→平成28・29年度 10.99%)。 保険料を計算するための保険料率は、2年ごとに見直しを行うことから、保 険財政の2年間の収支を見越して算出している。 ※現役並み所得者の場合は約9割、公費負担なし 公 費《約5割》 〔国:都道府県:区市町村=4:1:1〕 高齢者の保険料《約1割》 後期高齢者支援金(若年者の保険料)《約4割》※ 医 療 機 関 等 被保険者 各医療保険(健保・国保等)の被保険者 医 療 保険者 (健保組合、国保等) 社会保険診療報酬支払基金 患者負担1割 (又は3割) 保 険 料 口座振替等の 普通徴収 年金から 特別徴収 <一括納付> <交付> 医療給付等の支給 9割(又は7割) 医療等の提供 後期高齢者医療広域連合

   均等割分 ÷ 被保険者数見込み        = 均等割額  賦課総額→    所得割分 ÷ 総所得金額(限度額超過分を除く)= 所得割率 ※所得係数  =当該広域連合の被保険者一人当たりの旧ただし書き所得/全国の被保険者一人当たりの旧ただし書き所得 ・賦課総額を所得係数※により均等割分と所得割分に按分し、均等割額と所得割率を算出 収 入 ・公費負担 (国・都・区市町村) ・後期高齢者交付金 など (現役世代からの支援) 保険料 (賦課総額) 費 用 ・医療給付費 ・葬祭費 ・審査支払手数料 など

(3)

下の表は、現行の平成28・29年度保険料率と、前期平成26・27年度 の保険料率を示している。東京広域では、62区市町村の協力を得て、他の道 府県の広域連合では実施していない4項目の特別対策を含む保険料率の増加抑 制対策を行っている。 平成28・29年度の保険料率等について、均等割額、所得割額は、それぞ れ全国で35位、20位となっており、全国平均より低くなっている。 また、一人当たり平均保険料額は全国1位だが、被保険者の平均所得額が全 国で最も高いことが原因であり、同一の年金収入の被保険者間で比較した場合、 全国平均より低くなっている。 平成30・31年度保険料率(検討案)について、保険料率算定時の設定条 件は次ページのとおりである。 平成26・27年度 平成28・29年度 増減 平成28・29年度 増減 均等割額 42,200 円 42,400 円 200 円 46,900 円 4,700 円 所得割率 8.98% 9.07% 0.09ポイント 10.46% 1.48ポイント 96,896 円 ( 平 成 2 7年 11 月 実 績 ) ※増加抑制対策:(1)4項目の特別対策①葬祭事業②審査支払手数料③財政安定化基金拠出金④保険料未収金補塡         (2)財政安定化基金の活用 (3)保険料所得割額の独自軽減 増加抑制対策※の実施 <参考 >政令 ど おり ( 増加 抑制 対 策※を 実施 せ ず) 一人当たり平 均保険料額 95,492 円 -1,404 円 105,839 円 8,943 円 < 参 考 > 平 成 2 8・ 2 9 年 度 の 保 険 料 率 等 の 比 較 ( 厚 生 労 働 省 資 料 ) 年金収入 別の保険料 額の例(月額 ) 全国 全国 67,908 円        ※ ※厚労省資料の平均保険料月額を年額換算した。 (32位) 被保険者一人当たり 平均保険料額 95,492 円 ( 1位) 平均的な 厚生年金受給者 (年金収入188万円) 均等割額 基礎年金受給者 (年金収入78万円) 保険 料率(年額 ・率) 東 京都(順位) 東京都(順 位) 所得割率 9.09% 9.07% (20位) 45,289 円 42,400 円 (35位) 3,213 円 3,083 円 (27位) 377 円 350 円

(4)

上記の設定条件をもとに、特別対策等のない政令どおりの計算をした場合の 次期保険料率等は、下図のとおりである。 現在の特別対策等を継続した場合の次期保険料率等は次ページのとおりであ る。 (1)被保険者数は、国の人口推計等をもとに、平成30年度を「152.8万人」、 平成31年度を「156.8万人」と推計した。 (2)一人当たり医療給付費の伸び率は、過去の伸び率から「1.19%」と推計した。 (3)後期高齢者負担率は、過去の伸び率を勘案し「11.24%」とした。 (4)調整交付金算定に用いる所得係数は、過去の推移を勘案し、「1.64」と見込んだ。 このため、均等割額と所得割額の賦課割合は「37.88:62.12」となる。 (5)被保険者の所得は、平成29年6月の確定賦課時点の所得を基とし、所得の伸び率を 過去の伸び率から2年間で「-2.6%」とした。 (6)国の保険料軽減特例については、現在公表されている見直し内容によった。 (7)診療報酬改定は、現時点では見込んでいない。 保険料率算定時の設定条件

○ 特別対策等なしで算定した場合

【政令どおりの場合の保険料率等】

H28・29年度

H30・31年度

増減

増減率

均等割額

42,400円

48,400円

6,000円

14.2%

所得割率

9.07%

10.69%

1.62ポイント

17.9%

一人当たり 平均保険料額

95,492円

109,184円

13,692円

14.3%

(5)

今後、想定される保険料率の増減要因としては、以下のものが挙げられる。 ( 1)一 人当た り医療 給付費の伸び ( 2)診 療報酬 改定 ( 3)後 期高齢 者負担 率の変更 ( 4)調 整交付 金算定 に用いる所得係数等の変更 ( 5)財 政安定 化基金 の活用・剰余金の繰入れ 今後想定さ れる保険料率の増減要因

(6)

検討案を対比表にすると下図のとおりである。左欄が政令どおりの場合、右 欄が特別対策等を実施した場合の保険料率等を示している。 80万円 168万円 173万円 211万円 192.5万円 211万円 ※ 1 : 収 入額は本人の年 金収入、2人世帯は、本人 の年金収入と配 偶者の年金収入 80万円の場合を想 定。( )は対 前期比。 ※ 2 : 調 整交付金交付調 整分とは、普通 調整交付金の減額 調整分を補塡す るため保険料算 入経費となる分。 ※ 3 :賦課限度 額に到達する賦 課のもととなる所 得金額。 条   件 《 一 般 財 源 を 投 入 し な い 》政 令 ど お り 算定 4 項 目 特 別 対 策 と所 得 割 額 独 自 軽 減 策 に一般財源を 投入(2年間実施) 保 険 期 間 平成30・31年度(検討案) 均 等 割 額 所 得 割 率 均 等 割 額 所 得 割 率 48,400円 10.69% 45,700円 9.88% 前 期 比 増 減 保 険 料 率 区 市 町 村 負 担 額 ( 2 年 分 ) 0 円 約219億円 【 特 別 対 策 合 計 2 1 5 億 円 + 所 得 割 軽 減 4 億 】 6,000円 1.62ポイント 3,300円 0.81ポイント 103,046円 対 前 期 比 平 均 保 険 料 額 109,184円 14.3% 7.9% 4,500円 (300円) 23,200円 (16,900円) 14,200円 (7,900円) 4,800円 (600円) 37,600円 (11,900円) 100,700円 (40,500円) 93,800円 (33,600円) 45,500円 (19,800円) (41,700円) 102,900円 90,600円 (30,300円) 賦 課 限 度 額 57万円 57万円 (34,200円) 保 険 料 算 入 経 費 の 構 成 図 ( 金 額 は 2 年 分 ) 収 入 額 別 保 険 料 額 ※ 1 単 身 2 人 世 帯 84,600円 (24,300円) 110,400円 備   考 ・特別対策4項目と所得割額軽減策  に一般財源を投入せず、政令どお  り保険料で賄うため、区市町村負  担はない。 ・財政安定化基金の残額が十分に  見込めるため、財政安定化基金  拠出金を除く特別対策3項目と  所得割額軽減策に一般財源を投  入する。 限 度 額 到 達 所 得※ 3 4,879,000円 5,307,000円 保険料に算入 一般財源で対応 未収金補塡分 72億 円 葬 祭 費 80億円 健診事業 37億円 医療給付費※ (保険料 割当分) 2,808億円 調整交付金 交付調整分 893億円 審査支払 手数 料 63億 円 財政安定化 基金拠出 0円 ※医 療給 付費 = 賦課総 額-調 整交 付 金交付 調整分※2 - 健診事 業 賦課総額 3,956億円 賦課総額 3,738億円 未収金補塡 分 75億円 葬 祭 費 80億円 健診事業 37億円 医療給付費 (保険 料割当分) 2,808億円 調整交付金 交付調整分 893億円 審査支払 手 数料 63億円 財政安定化 基金拠出 0億 円

(7)

下図は、算定の基礎となる推計データの図である。保険料賦課総額の算出に ついては、上段の費用合計①から、下段の収入合計②を減じたものが保険料収 納必要額、いわゆる賦課総額である。 被保険者数・医療 給付費の見込み 保険料賦課総額の算出 単位:百万円 被 保険者数(千 人) 医療 給付費(百万 円) 一人当 たり医療給付費 (円) 平成30年度 1,528 1,320,418 864,148 平成31年度 1,568 1,371,108 874,431 平成30年 度 平 成31年度 合計 1,320,418 1,371,108 2,691,526 3,950 4,054 8,004 3,105 3,188 6,293 0 0 0 501 597 1,098 5,427 5,664 11,091 2,718,012 療養給付費負担金 292,209 303,426 595,635 高額医療費負担金 6,099 6,526 12,625 普通調整交付金 51,746 53,917 105,663 健康診査補助金 1,809 1,888 3,697 療養給付費負担金 97,403 101,142 198,545 高額医療費負担金 6,099 6,526 12,625 健康診査補助金 1,809 1,888 3,697 療養給付費負担金 97,403 101,142 198,545 審査支払手数料負担金 3,105 3,188 6,293 財政安定化基金拠出金負担金(0.000%) 0 0 0 葬祭費負担金 3,950 4,054 8,004 後期高齢者交付金 587,586 610,143 1,197,729 特別高額医療費共同事業交付金 501 597 1,098 2,344,156 373,856 7,241 保険料未収金補塡分 (予定収納率98.10%) 収入合計 ② 区 市 町 村 費 用 収 入 費用合計 ① 保健事業費(健康診査委託料) 特別高額医療費共同事業拠出金 財政安定化基金拠出金(0.000%) 審査支払手数料 葬祭費 医療給付費 国 都 保険料収納必要額( 保険料賦課総額) (①-②) 算定の基礎となる推計データ

(8)

今後の保険料率改定のスケジュールは下図のとおりである。 (委 員) 保険料率等について、もし財政安定化基金を使ってもらえれば、 多少金額が変わるのではないか。財政安定化基金は使わないという 建前のもとに計算をしているのか。 (事務局) 財政安定化基金の活用については、今後、東京都や国等と話し合 いを進めていきたいと考えている。 (委 員) 区市町村で219億円を負担するということはわかっているが、 それ以外に、この委員会で財政安定化基金を使ってくださいという 要望はできないのか。 (事務局) お話を頂戴したものは、今後の算定等の検討に当たって参考とさ せていただきますが、例えばここで使ってくださいと言われても、 はい、使いますというふうにはなかなかできないものであり、保険 料率等を決めていく中で、区市町村、東京都、国等との調整をして いきたいと考えている。 保険料率改定スケジュール 月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 事務局 協議会等 議会 検 討 案 算 定 案 最 終 案 医 療 条 例 改 正 準 備 協 議 会 ① 協 議 会 ② 協 議 会 ③ 説 明 説 明 定 例 会

(9)

(委 員) 建前はそのとおりだろうと思うが、この会議でいろいろな要望を 出したものが、しっかり反映されるのかどうかというのは非常に疑 問に思っている。この医療懇談会の性質はどのようなものか。 (事務局) 医療懇談会に関しては、いろいろな広域連合で行う施策に関して、 保険者の代表の方、被保険者の代表の方、医療関係の方、また行政 関係の方から幅広くご意見を伺い、今後の施策の参考にさせていた だくために設置しているものです。 (委 員) 意見を参考にして、これから反映させるというお答えでよろしい か。 (事務局) 前回の28・29年度の保険料率を決める際にも、この会議で様々 なご意見を伺った。その中で財政安定化基金についても、国のほう で保険料率を一定程度下げるために使用していいという指示が出た ので、この会議でのご意見等も踏まえて145億円の投入を行った。 ただし、財政安定化基金は、もともと医療費が急騰したときのた めに設けられているものであり、例外的に、保険料率改定の都度、 保険料の増加抑制のために使っていいかどうかを国が決めている。 当広域連合としても、できるだけ、財政安定化基金を使わせてほし いという要望を東京都にも国にも上げているが、こちらの意見だけ で決められるものではないということはご理解いただきたい。そし て、当広域連合としては、平成30・31年度の保険料率改定に当 たっても、国の了解があれば、財政安定化基金を使っていきたいと 考えている。 (委 員) よくわかった。これから高齢者がどんどん増えいき、必然的に医 療費が上がるというのはだれが見てもわかっているわけです。そこ でもって、どこで保険料の上昇に歯止めをかけてもらえるかという のが、私たちが今一番関心を持っているところで、自分たちも負担 するのはわかるが、やはり公費でもって援助してもらえるのか、具 体的に検討していただきたいという要望です。 (委 員) 前期との比較で平成28・29年度の均等割額の増減が、増加抑 制対策をした上で200円の増であったが、今回、同じ対策をした 上で、3,300円の増というのは、理由は後期高齢者の増加とい

(10)

うことに尽きるのか。 また、ここで議論したことについて、各地域の行政等には通じて いるのか。 (事務局) 最初の点については、平成28・29年度は前期に比べて極めて 少ない上げ幅という状況であった。今回示している、平成30・3 1年度の特別対策等を実施した場合の保険料率等については、均等 割額の上げ幅が7.8%、所得割率の上げ幅が8.9%と大きくな っているが、これは、先ほどから議論となっている財政安定化基金 を活用していない案であり、区市町村の一般財源を用いた特別対策 のほかに財政安定化基金を使うことができれば、もう少し上げ幅は 圧縮できるのではないかと考えている。それについては、今後、算 定案、あるいは最終案と詰めていくなかで状況もはっきりしていく ため、その際にまたお示ししたい。 2点目の区市町村との情報の共有に関しては、年度の初めから、 毎月のように行われる課長会、部長会等を通じて意見交換をして、 この案についても、既に区市町村には提供しているところである。 (委 員) 財政安定化基金を使えば、もう少し安くなるかもしれないという ことであれば、ぜひ使えるときは使っていただきたい。被保険者も 200円の増額だとそれほど気にしないかもしれないが、何千円と 増額になるとやはりすごく高くなったという意識が強くなる気がす る。この会議での意見が全部通るわけではないとの先ほどのお話し であったが、財政安定化基金の投入については、意見としてぜひ申 し上げたい。 (事務局) 承知した。東京都や国と協議していく。 (委 員) 財政安定化基金について、いくつかご質問、ご意見があったが、 まだ、この時点での試算された保険料率等はあくまでも検討案とい うことで東京都でも認識している。この後、国から示される算定の 基礎となる通知の内容であるとか、そういったものを勘案しながら、 さらにこの試算についても精査が必要かと思うので、諸々を踏まえ て、最終案に向けて、広域連合と財政安定化基金の活用の部分につ いても協議していきたいと考えている。

(11)

議事(2)「東京都後期高齢者医療広域連合第2期広域計画(素案)について」 事務局による説明<資料2> 地方自治法第291条の7及び東京都後期高齢者医療広域連合規約第5条基 づき策定する「東京都後期高齢者医療広域連合第2期広域計画」について、素 案を取りまとめたので報告した。 1.計画の名称及び計画期間等 計画の名称は「東京都後期高齢者医療広域連合第2期広域計画(平成30(2 018)年度~平成39(2027年)年度)」である。 第1期計画は平成29年度末で計画期間の満了を迎えるため、第2期計画は、 第1期計画を引き継ぐ平成30年度から平成39年度までの同じく10年間の 計画とした。 第2期計画の位置づけは、第1期計画での各種事業の取り組みの実績や、後 期高齢者医療の現状や課題を示したうえで、これらを踏まえた今後10年間の 施策の方向性や区市町村との業務分担などを定めている。 2.計画の趣旨及び内容 本計画の構成は、1.広域計画の趣旨、2.計画の期間、3.目標及び基本 方針、4.第1期計画における取り組みと実績、5.後期高齢者医療の現状と 将来推計、6.後期高齢者医療の課題と第2期広域計画における施策の方向性、 7.広域連合及び区市町村が行う事務事業と役割分担、8.広域連合の協議組 織等と広域計画の推進、となっている。 目標及び基本方針について、目標は、都内の被保険者が安心して適切な医療 を受けられるように制度運営を行うことであり、その実現のために、広く都民 の理解と信頼を基礎とすること、適切かつ公平な保険給付と後期高齢者等の健 康の保持・増進を支えること、万全な個人情報の保護と情報セキュリティ、効 率的・効果的な事務及び関係機関との役割分担と連携を基本方針としている。 第1期計画における取り組みと実績について、保険給付の執行、医療費の適 正化対策、健康診査事業、保険料率改定の推移、保険料軽減、保険料収納実績 や広聴・広報事業、情報セキュリティ、区市町村との連携や国要望などを9ペ ージにかけて示している。

(12)

10ページからは後期高齢者医療の現状と将来推計で、被保険者や医療費等 の実績と推計を示しているが、推計については、平成32年度、団塊の世代が すべて75歳以上となる平成37年度、また、本計画期間の10年後の平成3 9年度の推計値を掲載している。 全国の状況として国民医療費と後期高齢者医療費の平成20年度からの推移 と将来推計を示した。27年度に約41兆円だった国民医療費は、37年度に は約52兆円、また、後期高齢者医療費は、27年度の約15兆から約27兆 円となり、37年度には国民医療費に占める後期高齢者医療費の割合は50% を超える推計となっている。 11ページには、全国における年齢別人口の推移と推計と、若年世代の負担 の状況を比率で表している。国の統計で、全国人口は22年度の1億2,80 0万人をピークとして減少に転じているが、後期高齢者(グラフの黄緑色の部 分)については、増加を続けており、平成20年度の1,322万人が、37 年度には2,180万人になると推計されている。人口の減少と相まって、生 産年齢人口である「15歳~64歳」と「75歳以上の後期高齢者」の比率は、 20年度の6.2倍から37年度には3.3倍まで低下、さらに10年後の3 9年度には3.1倍になると推測している。 15ページから21ページまでは高齢者の意識と生活実態で、都広域連合や 国、東京都が実施・公表した医療費分析や実態調査などから、高齢者の健康意 識や医療機関への受診状況、収入の状況や現行の社会保障に対する意識などを 記述している。 22ページからは、後期高齢者医療の課題と第2期広域計画における施策の 方向性であるが、本計画では施策の方向性にとどめ、具体的な事業や数値目標 等については、保健事業実施計画(データヘルス計画)など個別の実施計画で 定めることとしている。 22ページに後期高齢者医療制度が抱える課題として「増大する医療費」「被 保険者の健康の保持増進」「健全な制度運営」の3点について指摘した。 その課題に対応した第2期計画における施策の方向性として、23ページで、 「医療費の適正化」として被保険者や現役世代、公費の負担増を抑制するため の医療費適正化の取組みを推進すること、24ページには「保健事業の取り組 みの推進」として生活習慣病の重症化予防のための健康診査事業の実施を推進

(13)

し、被保険者の健康の保持増進の向上に努めること、25ページには「健全な 制度運営の確保」では、区市町村と相互に連携協力した効率的な制度運営を確 保することなどの3点の方向性をあげ、それぞれに事業の方向性を記述した。 27ページから28ページにかけましては、広域連合と区市町村の事務事業 の役割分担を、29ページには協議組織と計画の推進を記述した。 31ページからは資料編として、制度創設の経緯や制度発足後の国の動きな どを掲載した。 3.策定スケジュール(案) 策定スケジュールについては、以下のとおりとなっている。 (委 員) 2点教えていただきたい。1点目は、素案の11ページに全国の 生産年齢人口に対する後期高齢者の比率が記載してあるが、12ペ ージの東京都の生産年齢人口に対する後期高齢者の比率が少しわか りづらいので、教えていただきたい。 2点目は、議題1でも話が出たが、29ページに協議組織の図が あるが、後期高齢者医療懇談会が浮島のように書かれている。改め て、この会議の位置づけを説明していただきたい。 時 期 内 容 平成29年 9月 医療懇談会で素案説明 〃 パブリックコメント ~平成29年12月 広域計画原案取りまとめ 平成30年 1月 区・市・町村部課長会で原案説明 〃 協議会幹事会、協議会、議案説明会で原案説明 〃 原案を第1回定例会に上程・議決 平成30年 4月 ホームページ で公表

(14)

(事務局) 東京都の生産年齢人口に対する後期高齢者の割合は、大変申し訳 ないが、今、手元にデータがないため、後ほど計算して回答する。 医療懇談会の位置づけについて、行政側ではない、広範囲なご意 見を賜りながら、執行機関としての広域連合の施策を執行していく ための場という位置づけであり、各自治体に設置されている国民健 康保険運営協議会や介護保険の運営協議会と似たようなものである と思っていただければ結構かと思う。 議事(3)「歯科健康診査事業の実施について」 事務局による説明<資料3> 後期高齢者の口腔機能の保持の重要性を鑑み、国庫補助を活用し、平成30年 度から実施する歯科健康診査事業について説明する。 1.歯科健康診査事業の概要 ・口腔機能低下や誤嚥性肺炎等の疾病予防を通し、被保険者の健康の保持・増 進等を図ることを目的とする。 ・実施方式については、当広域連合が、歯科健康診査を実施した区市町村から 補助金交付申請及び実績報告を、歯科健康診査費用の一部を補助する方式とす る。 ・対象者は当広域連合の被保険者とし、対象の設定は区市町村の任意とする。 ・健診項目は、健康増進法による健康増進事業実施要領に規程されている下表 の歯周疾患検診を参考にしつつ、高齢者の特性を踏まえた検査内容を区市町 村が任意で設定する。 健診項目 内 容 問診 歯周疾患に関連する自覚症状の有無等の聴取 歯周組織検査 歯及び歯周組織等口腔内の状況の検査 ・健診実施期間は、区市町村の任意とする。

(15)

・補助単価(見込み)は1,120円である。算出根拠は下表の平成29年度 後期高齢者医療制度事業費補助金交付要綱に基づき算出。 区 分 基準単価 課税世帯 3,030 円 非課税世帯 3,900 円 補助率 1/3 ① @3,030 × 0.62(都広域連合の課税世帯割合【62%】) ≒ 1,878 円 ② @3,900 × 0.38(都広域連合の非課税世帯割合【38%】) ≒ 1,482 円 ① + ② = 3,360 円 3,360 円 × 1/3(補助率) = 1,120 円 ・自己負担額は区市町村の任意とする。 ・健診対象者への案内と経費負担については、一般健康診査の対象者への周知 方法に順じ、帳票類の作成・送付については区市町村の任意とし、経費につ いては区市町村の負担とする。 2.区市町村における歯科健康診査の実施状況(平成27年度) 住民を対象とした歯科健康診査の実施状況については、次表のとおりである。 実施 51団体 未実施 11団体 平成27年度の実施状況 実施 未実施 区部 22 1 市部 23 3 町村部 6 7 計 51 11

(16)

歯科健康診査の実施の方法は、次表のとおりである。 自己負担金の徴収については、次表のとおりである。 歯科医師 会へ委託 45団体 区市町村 で実施 3団体 その他 3団体 平成27年度 自己負担 なし 42団体 500円 4団体 400円 3団体 200円 2団体 自己負担 あり 9団体 自己負担の有無・自己負担額 歯科医師 会へ委託 区市町村 で実施 その他 区部 21 0 1 市部 22 0 1 町村部 2 3 1 計 45 3 3 ※その他: 歯科医師会への委託と区市町村 での実施の併用

(17)

歯科健康診査の対象者は次表のとおりである(住民を対象とした歯科健診実 施51団体の内訳)。 ①75歳以上の方への実施状況 ②年齢を限定して実施している10団体の対象年齢 ※その他:過去に受診したことがない方 (委 員) まずは、このような結果を出していただき、本当に感謝している。 東京都は区市町村によって歯科健康診査事業の実施の有無、事業の 内容・規模、地区歯科医師会への委託単価等に相違があるため、統 一した委託単価を設定する事業の実施は困難で、国の補助事業を活 用しつつ、事業費の一部を補助する方式で本事業を開始していただ くことになったとの説明を受けた。 これらの歯科健診を通して、高齢者の方々にできるだけ早い時期 に歯科にかかっていただき、口の中の環境を整えておくことは、先 ほどの第2期広域計画における施策の方向性にも記載されていたよ うに、口腔機能の低下や誤嚥性肺炎等の疾病予防につながるだけで なく、認知機能の低下を予防する、あるいは進行を遅らせるという 年齢制限 なしで 対象 18団体 年齢を 限定して 対象 10団体 75歳以上 は対象外 23団体 平成27年度 4 3 1 1 1 団体数 平成27年度 75歳 75歳、80歳 75歳、80歳、85歳 76歳 その他 年齢制限 なしで対象 年齢を限定 して実施 75 歳以上は 対象外 区部 3 7 12 市部 12 3 8 町村部 3 0 3 計 18 10 23

(18)

ような効果も認められており、健康の維持・増進が図られると思わ れる。 歯科健康診査の具体的な計画及び実施については、飲み込み機能 の評価など、高齢者の方々の特性を考慮して、それぞれの地区の実 情を踏まえながら、各区市町村で組んでいただくが、東京都歯科医 師会としては、その早期実施と推進、受診率向上に協力したいと考 えている。 (委 員) 資料では、歯科健康診査の対象者について、75歳以上は対象外 としている団体もあるようだが、その理由を教えていただきたい。 (委 員) 先ほどお話ししたとおり、現在行われている歯科健康診査事業は 各区市町村にお任せしているため、75歳以上が対象に入る場合と 入らない場合、また、対象年齢を限定している場合の年齢について も差がある。現在、東京都全体で統一する環境ではないため、この ような状態になっているが、平成30年度からの歯科健康診査事業 の開始で、75歳以上の方々も十分受診できるようになり、対象外 ということはなくなってくるのではないかと思う。 (委 員) 75歳以上の方のほうが、飲み込みが悪かったり、認知症になる 確率が高い。よく噛んで食べるようにすれば、入れ歯であっても認 知症になりにくいという話も聞いているので、75歳以上を対象外 にするのは、何かおかしなものかなと感じたので伺った。 (事務局) 資料については、平成27年度に調査したものとなっている。平 成30年度から歯科健康診査事業を開始し、いきなり全団体が始め られるかどうかというのは各区市町村の状況にもよるので不透明で はあるが、事業を進めていく一つの起爆剤になっていくというのは あるかと思う。今後の各団体の動きを注視していく。 議事終了 (事務局)本日の議事概要については、作成次第、委員に送付する。 7.閉 会

参照

関連したドキュメント

これはつまり十進法ではなく、一進法を用いて自然数を表記するということである。とは いえ数が大きくなると見にくくなるので、.. 0, 1,

最も偏相関が高い要因は年齢である。生活の 中で健康を大切とする意識は、 3 0 歳代までは強 くないが、 40 歳代になると強まり始め、

巣造りから雛が生まれるころの大事な時 期は、深い雪に被われて人が入っていけ

 医療的ケアが必要な子どもやそのきょうだいたちは、いろんな

Q7 

単に,南北を指す磁石くらいはあったのではないかと思

自然言語というのは、生得 な文法 があるということです。 生まれつき に、人 に わっている 力を って乳幼児が獲得できる言語だという え です。 語の それ自 も、 から

【フリーア】 CIPFA の役割の一つは、地方自治体が従うべきガイダンスをつくるというもの になっております。それもあって、我々、