平成26年12月定例会 地方分権・行財政改革・新都心整備特別委員会の概要 日時 平成26年12月17日(水) 開会 午前10時 2分 閉会 午前10時56分 場所 第3委員会室 出席委員 梅澤佳一委員長 須賀敬史副委員長 森伸一委員、荒木裕介委員、田村琢実委員、野本陽一委員、菅克己委員、 浅野目義英委員、安藤友貴委員、萩原一寿委員、菅原文仁委員 欠席委員 竹並万吉委員 説明者 [企画財政部] 山口均IT統括幹、伊東弘道改革政策局長、加藤信次情報システム課長、 北島通次地域政策課長、西村朗改革推進課副課長 [総務部] 中川典之統計課長、飯塚寛税務課長 [県民生活部] 松崎徹県政情報センター所長 [保健医療部] 謝村錦芳薬務課長 [福祉部] 渡辺千津子社会福祉課副課長、中山晋障害者福祉推進課副課長 [産業労働部] 山野隆子観光課副課長 会議に付した事件 情報技術の活用について
平成26年12月定例会 地方分権・行財政改革・新都心整備特別委員会における発言 森委員 1 マイナンバー制度の導入後も、従来の住民基本台帳ネットワーク制度は別に存在する ということでよいか。 2 セキュリティの面で銀行のカード等では指紋認証がある。対面であれば本人かどうか は確認できるが、端末等の機械となると指紋認証等もう少しセキュリティを高めること が必要と考えるが、どのように検討しているのか。 3 韓国などではカードを既に活用をしているようであるが、マイナンバー制度のセキュ リティについて、個人情報等に関する課題とそれに対する対応についてはどうか。 4 情報提供ネットワークシステムのデータのバックアップはどのような形で、どのよう な場所に、どのような方法でされるのか。 5 オープンデータのデータ保存の状況についてはどうなっているのか。 6 オープンデータの公開方式については、簡単に加工できるCSV方式ということだが、 加工できるということは改ざんできてしまうおそれもある。利用するという点では加工 できる方がよいのかもしれないが、正式な文書としては、例えば税務署に確定申告する 場合には固定化された改ざんできないデータが前提となっていたりするが、その部分を どのように担保しているのか。公データが保証されていながら数値が改ざんされ、出回 ることに対する見解についてはどうか。 情報システム課長 1 住基ネットは、マイナンバー制度導入後も活用していく。なお、住民基本台帳カード は、平成28年1月からの個人番号カードの導入により廃止される。それまでに発行さ れた住民基本台帳カードは、カードの有効期間である10年間は使用することができる。 ただし、個人番号カードを新たに取得した場合は、その時点で住民基本台帳カードは無 効となる。 2 マイナンバー制度を利用する職員については、ユーザーIDとパスワードの他に端末 に静脈認証装置等を導入し、権限のない者が端末を操作することがないようにセキュリ ティを高める予定である。 3 個人番号カードは顔写真付きであるため、窓口で本人であるという確認を行うことが でき、成り済ましを防止することができる。 4 情報提供ネットワークシステムは、国において整備するものであるが、データのバッ クアップについても、しっかり保存されるものと認識している。 5 新たに県が作るデータカタログの保存についても、きちんとデータのバックアップは 行っていきたい。 6 オープンデータについては、個人情報を含まないデータを出すことを考えている。そ れがオープンデータの定義であり、それについて加工等も自由にして構わないというス タンスである。ただし、データの取り扱いについては注意事項があり、データは自由に 使い二次加工しても構わないが、それを変更した場合は出典を明らかにするよう注意喚 起している。 森委員 1 マイナンバー制度でカードを使用する際、対面であれば写真が付いているので、本人
かどうかは容易に判断できるが、端末を利用する際には顔は関係ない。その辺りのセキ ュリティはどうなっているのか。 2 マイナンバー制度のセキュリティに関し、このような課題があり、このように解決す るという流れについて聞きたい。 情報システム課長 1 個人番号カードに電子証明書が格納されているので、電子的に本人確認を行うことが できる。 2 情報提供の仕組みに必要な各自治体が利用する「中間サーバ」については、国での検 討の結果、クラウド化して整備することになったが、ある機関が他の機関のデータを見 られないようにきちんとアクセス制御を行うこととしている。また、照会したデータに ついてはきちんとアクセスの記録を取って、誰が、いつ、誰の情報を参照したかを全て 記録することによって、セキュリティを確保する。また、権限がない者が利用したよう な場合については、かなり重い罰則が職員に課せられる。 森委員 個人が番号カードを落としてしまった場合、他人がマイ・ポータル等で情報を閲覧でき てしまうのか。 情報システム課長 マイ・ポータル等でカードリーダーを通して情報を閲覧する際にはパスワードが必要と なるため、セキュリティは確保される。 安藤委員 マイナンバー制度導入前では悪用されていたものが、制度の導入により悪用されにくく なった、セキュリティが厳しくなったことで守られるようになることはあるのか。 情報システム課長 今までだと他人に成り済まして住民票を取得することもあったと聞いているが、マイナ ンバーカードで本人確認を行うことにより、成り済ましによる住民票の取得の防止につな がる。 安藤委員 マイナンバーを入れることによって、悪用されなくなったという部分を、しっかりとメ リットとして広報したらいいと思うがどうか。 情報システム課長 委員の御指摘の趣旨を踏まえ、制度のメリットを整理し広報していきたい。 荒木委員 1 マイナンバー制度の導入には、初期投資が2,700億円で、それ以降の維持費を含 めると3,000億円近い額と聞いているが、埼玉県として負担が必要な金額はどの程 度か。 2 現時点では、マイナンバーの民間利用は禁止されており、民間への投資が控えられて
いるところではあるが、費用対効果はどうか。 情報システム課長 1 今年度、情報システム課では、マイナンバー制度導入に伴い必要となるシステム改修 の調査や設計費用として、約2,800万円を執行している。来年度は、情報連携に必 要なシステムの整備に約7,500万円必要で、約1億円程度が最低限必要となる。 2 費用対効果について、あくまで国の試算ではあるが、添付書類の省略による住民側の 利便性向上として、約319億円、行政運営の効率化として、郵送費等の削減により、 42億円の効果があるとしている。また、情報提供ネットワークシステムによる事務の 効率化により、社会保障関係費で職員7,130人分の効果があるとしている。仮に1 人950万円とすると、単年度だけで677億円の効果となると考えられる。 菅原委員 1 県としては、マイナンバーの導入によって具体的にどのようなメリットがあるのか。 例えば、税としてのメリットはどうなるのか。税の取りこぼしがしっかり取れるように なるということはあるのか。 2 オープンデータについて、今年度はデータカタログ試行版を開設し、来年度は本格版 を構築するとのことだが、公開データを増やしていくのか。 3 アイデアソンというデータの活用の仕方のほかに、ハッカソンというデータ活用の仕 方もあるようだが、利用していく予定はあるのか。 税務課長 1 税の分野での具体的メリットとしては、個人事業税の減免事務に関して、事例は少な いが、障害者情報や生活保護情報資料の提示等が不要となる。様々な課税資料や申請書 等の保管についても、それぞれの税目ごとに氏名、宛名で管理している。マイナンバー 制度の導入により、税目が異なっても一つの番号を持つことになり、行政事務の効率化 が図られる。また、県税に滞納がないことの証明の発行に当たり、現状では税目ごとに 宛名や住所が登録されているため、その突合確認に時間がかかっている。マイナンバー 制度により、税目が異なっても一つの番号で、迅速に証明の発行ができるようになる。 税の取りこぼしについては今後の課題である。 情報システム課長 2 県の持つ活用できるデータを集め、今年の8月から県のホームページ上でオープンデ ータカタログ試行版を開設したところである。しかし試行版はホームページ上での活用 のため、キーワードによる検索でどんなデータがあるのか分からないといった欠点があ る。そこで来年度はデータカタログ本格版を構築し、庁内で持っているデータに加え、 県内市町村で賛同できるところのデータは同じように格納していきたいと思っている。 データカタログ本格版では、例えば人口などの項目で検索すると、それに関係するデー タが一覧で表示されるといった機能があるので、県民の利便性が高まると考えている。 3 アイデアソンで生まれたアイデアを元にして、アプリの開発等を行うハッカソンやア プリコンテスト等のイベント実施を検討し、オープンデータへの関心を高めていく。 菅原委員 税の捕捉については今後の課題とのことだが、今はまだ分からない状況ということか。
税務課長 現在でも納税者の申告や調査で適正に捕捉して課税している。今後の課題としたのは、 例えば預金口座までマイナンバーで管理されるようになると、滞納者の口座がすぐに確認 できるようになるので、財産の捕捉が可能となり、税収確保につながるものと考えられる からである。 萩原委員 1 マイナンバー制度導入で、県の関係する部分はどこか。 2 消えた年金問題が、マイナンバー制度導入のきっかけの一つかと思うが、年金事務で のメリットは何か。 情報システム課長 1 県でも、マイナンバーを利用する事務があるが、情報連携に対応するためにシステム の改修等を行う必要がある。情報を一元的に管理するといったことは行わない。必要な 場合は情報システムネットワークを経由してほかの機関に問い合わせをするが、庁内で 情報をやり取りする場合でも、システムを通してきちんと記録が残るようにする。また、 30万人以上の特定個人情報を保有する、住基ネットに関する事務と税務事務について は、事前に情報漏えい等のリスクについて評価を行う特定個人情報保護評価制度に基づ いて評価書を作成し、県民コメント制度により意見を聞いた上で、有識者による第三者 点検を行う予定である。 2 年金事務でのメリットについては、年金の申請等に必要な添付書類が不要となるため、 住民側の利便性が向上する。また、個人番号を利用するため、対象者を適切に管理する ことができると考えられる。