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目次 第 7 章設計 開発 設計 開発実施計画書等の作成 ) 設計 開発実施計画書の記載内容... 4 ア作業概要... 5 イ作業体制に関する事項... 6 ウスケジュールに関する事項... 8 エ成果物に関する事項... 9 オ開発形態 開発手法 開発環境 開発ツール

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政府情報システムの整備及び管理

に関する標準ガイドライン実務手引書

(第3編第7章 設計・開発)

内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室

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目次

第7章 設計・開発 ... 1 1. 設計・開発実施計画書等の作成 ... 4 1) 設計・開発実施計画書の記載内容 ... 4 ア 作業概要 ... 5 イ 作業体制に関する事項 ... 6 ウ スケジュールに関する事項 ... 8 エ 成果物に関する事項 ... 9 オ 開発形態、開発手法、開発環境、開発ツール等 ... 10 カ その他 ... 11 2) 設計・開発実施要領の記載内容 ... 12 ア コミュニケーション管理 ... 13 イ 体制管理 ... 15 ウ 工程管理 ... 16 エ 品質管理 ... 25 オ リスク管理 ... 30 カ 課題管理 ... 31 キ システム構成管理 ... 32 ク 変更管理 ... 33 ケ 情報セキュリティ対策 ... 34 3) 設計・開発実施計画書等の調整・確定 ... 35 2. 設計・開発工程に入る前の要件定義の内容の調整・確定 ... 36 3. 第二次工程レビューの実施 ... 38 4. 設計 ... 39 1) 要件定義の内容との整合性確認 ... 39 2) 関係機関、情報システムの利用者等との調整 ... 45 3) 移行計画書の案の作成 ... 46 4) 中長期運用・保守作業計画の案の作成 ... 49 5) 運用計画及び保守作業計画の案の作成 ... 51 6) 運用体制等 ... 53 5. 開発・テスト ... 56 1) テスト計画書の作成 ... 56 2) 単体テスト ... 63 3) 結合テスト・総合テスト ... 64 4) テスト手順・データの再利用対策 ... 65 i

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6. 受入テストの実施 ... 66 1) 受入テストのテスト計画書の作成 ... 66 2) 受入テスト ... 70 7. 第三次工程レビューの実施 ... 72 8. 情報システムの本番移行 ... 73 1) 移行計画書の確定等 ... 73 2) 移行判定 ... 76 3) データ移行等 ... 77 9. 引継ぎ ... 79 10. 検査・納品管理 ... 82 1) 納品検査 ... 82 2) 納品管理 ... 82 別紙7-1 EVM推移グラフに基づくプロジェクト状況の判断方法 ... 83 別紙7-2 進捗状況分析図に基づくプロジェクト状況の判断方法 ... 89 別紙7-3 変更履歴 ... 95 ii

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第7章 設計・開発

ITマネジメント

第3編

第7章 設計・開発 第7章 設計・開発 PJMOは、要件定義に基づき、次のとおり設計・開発を進めるものとする (図10参照)。 【図 10】設計・開発の主な流れ 前工程 ↓ [PJMO][設計・開発事業者] 設計・開発実施計画書等の作成又は改定《ODB登録》 │⇒「1.設計・開発実施計画書等の作成」参照 ↓ [PJMO] 要件定義の内容の確定 │⇒「2.設計・開発工程に入る前の要件定義の内容の調整」参照 │ ├─────────┐府省重点プロジェクトの場合 │ ↓ │ [PJMO][PMO] │ 第二次工程レビュー │ │ ⇒「3.第二次工程レビューの実施」参照 │←────────┘ ↓ [設計・開発事業者][PJMO] 情報システム設計《ODB登録》 ⇒「4.設計」参照 ↓ [設計・開発事業者] 情報システム開発 ⇒「5.開発・テスト」参照 ↓ [設計・開発事業者] 結合テスト・総合テスト │⇒「5.3) 結合テスト・総合テスト」参照 ↓ [PJMO] 受入テスト │⇒「6.受入テストの実施」参照 │ ├─────────┐府省重点プロジェクトの場合 │ ↓ │ [PJMO][PMO] │ 第三次工程レビュー │ │⇒「7.第三次工程レビューの実施」参照 │←────────┘ ↓ [設計・開発事業者] 情報システムの移行 ⇒「8.情報システムの本番移行」参照 ↓ [設計・開発事業者] 引継ぎ ⇒「9.引継ぎ」参照 ↓ [設計・開発事業者] [PJMO] 検査・納品管理 《ODB登録》 ⇒「10.検査・納品管理」参照 ↓ 次工程 第3編第7章-P1

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1 本章の概要 情報システムを設計し、その設計に基づき開発を行い、開発したプログラム等 のテスト等を通じて妥当性を検証した後に本番移行を行うこと(以下「設計・開 発」という。)は、技術的な専門性を要する作業であり、政府情報システムに関 しては主に設計・開発事業者が作業を行うことが一般的である。PJMOが発注 者として作成した調達仕様書及び要件定義書により調達を行うため、契約に基づ きこれらを満たすことが設計・開発事業者にとっての責務となる。しかし、要件 定義書等において求めた要求水準を確実に満たすためには、このような契約関係 をよりどころにするのみでなく、設計・開発実施計画書等により作業の進め方や 管理方法を定めた上で、特に要件定義の内容が設計に確実に反映されるよう、P JMOが設計や受入テストに積極的に関与していくことが重要となる。 なお、情報システムの開発手法には、ウォータフォール型以外に、プロトタイ ピング手法やアジャイル手法等の反復型手法も用いられるが、本章では、それら の開発手法において共通して実施すべき事項及び内容を中心として記載した上で、 それぞれの手法特有の内容については特記事項として解説する。各開発手法の特 性を踏まえて、プロジェクトごとに実施内容の詳細や実施タイミング等を検討・ 決定し、適切なタイミングで過不足なく作業を行う必要がある。 なお、本実務手引書では、設計・開発と前後の工程との関係を図7-1のよう に想定している。 第3編第7章-P2

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第7章 設計・開発 【図7-1】設計・開発と前後の工程との関係 2 実施体制 設計・開発の実施に当たっての各組織体制の役割を表7-1に示す。本実務手 引書では、設計・開発の実施に当たり、主としてPJMOが行うべき作業を解説 する。 【表7-1】設計・開発における各組織体制の役割 組織体制、関係者 役割 内閣官房 府省重点プロジェクトに対し、工程レビューの実施を通 じて指摘、助言又は指導等を行う。 PMO 府省重点プロジェクトに対し、工程レビューの実施を通 じて指摘、助言又は指導等を行う。 府省CIO補佐官 政府の全体方針、府省内の情報化戦略及び基本的な方針 又は計画に沿って、PMO及びPJMOに対する支援又 は助言を行う。 PJMO プロジェクトを統括し、推進する立場から、設計・開発 の各工程に関与し、設計・開発事業者の作業を管理す る。 プロジェクト管理 支援事業者 プロジェクトの全部又は一部におけるプロジェクトの管 理上生ずる作業について、PJMOの支援を行う。 設計・開発事業者 要件定義に基づく設計・開発の実作業を行う。 設計・開発に携わ る関係機関 要件定義に基づく設計・開発の実作業に対し、関係する 立場からの意見の提示、必要情報の提供、作業支援等す る。 関係事業者 設計・開発を行う情報システムに対し、関係する立場か ら役務・物品の提供等を行う。 第3編第2章 プロジェクトの管理 プロジェクト 計画書等の作成 第3編第5章 要件定義 要件定義書の作成 要件定義書案 第3編第7章 設計・開発 要件定義の 内容の 調整・ 確定 設計 開発・ テ ス ト 受入テ ス ト 情報シ ス テ ム の 本番移行 引継ぎ 設計・ 開発実施計画書等の 作 成 プロジェク ト計画書 第3編第9章 運用・保守 作業 納品 検査・ 納品管理 プロジェ クト管理 要領 中長期運用・保守 作業計画の案 運用計画及び保 守作業計画の案 引継書 第3編第6章 調達 検収 第3編第7章-P3

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1.設計・開発実施計画書等の作成 1) 設計・開発実施計画書等の作成 1 設計・開発実施計画書の位置付け 設計・開発を計画的に進めることを目的として、プロジェクトの基本計画であ るプロジェクト計画書と整合性を確保しつつ、調達仕様書、要件定義書及び調達 時の提案書等に基づき、設計・開発工程について詳細化した計画を定めるもので ある。PJMOは、設計・開発実施計画書を作成するに当たっては設計・開発事 業者に支援を求め、十分に協議・調整する。PJMOがプロジェクト管理支援事 業者と契約している場合には、当該事業者が発注者側の立場からPJMOによる 作成を支援する。 PJMOは設計・開発実施計画書の定義内容がプロジェクト計画書の定義内容 と整合しており、設計・開発工程に特化した具体的な記載が適切になされている ことを確認する必要がある。 なお、PJMOは必要に応じてプロジェクト計画書を設計・開発事業者に開示 する(開示することが適切でない記載事項の開示を除く。)等して、プロジェク ト計画書の内容についてPJMO・当該事業者間で認識が一致するようにする。 設計・開発実施計画書は設計・開発工程の基本的なルールを示すものであり、 常に最新の情報を示すものとする必要がある。そのため、内容を変更するたびに、 実務手引書「第3編第7章1.2)ク 変更管理」に示す方式で更新を行う。 2 附属文書 設計・開発実施計画書の附属文書として、作業項目、作業内容及びスケジュー ルを詳細に階層化したWBSを作成する注) 注)WBSの記述方法は、実務手引書「第3編第7章1.2)ウ 工程管理」参照。 1.設計・開発実施計画書等の作成 PJMOは、設計・開発を計画的に実施するため、設計・開発事業者(プロジ ェクト管理支援事業者を調達する場合には当該事業者を含む。)とともに、設計 ・開発実施計画書及び設計・開発実施要領を作成するものとする。また、プロジ ェクト計画書、要件定義書等に変更が生じる場合には、これを更新するとともに、 工程及びマイルストーン等のイベント情報をODBに登録するものとする。 1) 設計・開発実施計画書の記載内容 設計・開発実施計画書には、調達仕様書、要件定義書等に基づき、少なくと も次のアからカまでに掲げる事項について記載するものとする。また、附属文 書として、作業項目、作業内容、スケジュールをより詳細に階層化し、担当者 等を記載したWBSを作成するものとする。 第3編第7章-P4

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1) 設計・開発実施計画書の記載内容 ア 作業概要 1 本項目の趣旨 本事項は、設計・開発工程の全体像を明らかにするために、設計・開発の対象 範囲と作業概要等を記載するものである。 2 記載方法 設計・開発の対象範囲、作業概要の記載方法を次に示す。 なお、調達仕様書に、調達時点で要件定義に不確定事項(提案又は代替案を求 めている場合を含む。)がある場合には、その不確定事項について確定する。 (1) 設計・開発の対象範囲 要件定義書で示した機能要件注1)、非機能要件注2)及び調達仕様書で示した業 務・情報システムの概要注3)を基に、提案書を踏まえ、対象の業務と情報システ ムの全体像や位置付け(他の情報システムとの関係を含む。)、設計・開発対象 の機能等を整理し、文章や図で簡潔に説明する。 注1)実務手引書「第3編第5章2.1)イ 機能案件の定義」参照。 注2)実務手引書「第3編第5章2.1)ウ 非機能案件の定義」参照。 注3)実務手引書「第3編第6章2.1)ア 調達案件の概要に関する事項」参照。 (2) 作業概要 調達仕様書で示した作業の実施内容に関する事項注)を基に、提案書を踏まえ、 設計・開発事業者が行う作業及び当該作業に関連して設計・開発に関連する関係 者が行う作業を具体的に記載する。 注)実務手引書「第3編第6章2.1)ウ 作業の実施内容に関する事項」参照。 ガイドラインに沿って設計・開発事業者に求められる作業項目を次に示す。な お、次に示す項目は作業の内容として盛り込むべき必要最低限の項目であり、特 に調達仕様書及び要件定義書からの変更点等、特記すべき点については細分化し て詳細に記載する。  設計・開発実施計画書、設計・開発実施要領等の作成支援  設計  開発・テスト  受入テスト支援  情報システムの移行  引継ぎ  ODB登録用シートの提出 ア 作業概要 設計・開発の対象範囲、作業概要等について記載する。 第3編第7章-P5

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イ 作業体制に関する事項 1 本項目の趣旨 本事項は、発注側の体制(PJMO、PMO及びプロジェクト管理支援事業者 を含む全ての関係者)と、設計・開発に当たり事業者が整備する体制の双方を含 む全体像及び相互の関係を明らかにするために、同一プロジェクト内の他の調達 案件に係る事業者も含めた全ての関係者について、その体制、関係者間の関係性、 役割分担・責務等を記載するものである。 2 記載方法 体制及び関係者間の関係性、役割分担・責務の記載方法を次に示す。 いずれも調達仕様書から変更がある場合は、その点を明示することに留意する。 (1) 体制及び関係者間の関係性 調達仕様書で示した作業の実施体制・方法に関する事項注)を基に、提案書を踏 まえ、発注側の体制(PJMO、PMO及びプロジェクト管理支援事業者を含む 体制表、関係機関の役割等)と、設計・開発事業者の体制を、次の留意点を参考 としながら文章や図、表で具体的に説明する。 注)実務手引書「第3編第6章2.1)オ 作業の実施体制・方法に関する事項」参照。 (体制及び関係者間の関係性の説明における留意点の例)  設計・開発事業者側の遂行責任者及び各チームのリーダを明示し、連絡先 (電子メールアドレス、電話番号等)を記載する。  上記以外の作業要員に関しては附属文書等で管理し、追加・変更が判明した 際には、可及的速やかに更新を行うことで、最新情報を常時確認可能とする。 更新は設計・開発実施要領で定める体制管理注)で実施する。  作業要員に資格要件を求める場合、資格保有者を明示する。 注)実務手引書「第3編第7章1.2)イ 体制管理」参照。 (2) 役割分担・責務 調達仕様書で示した作業の実施体制・方法に関する事項注)を基に、調達時の提 案書を踏まえ、(1)で示した体制の各々の役割を次の留意点を参考としながら文 章や表で具体的に説明する。 注)実務手引書「第3編第6章2.1)オ 作業の実施体制・方法に関する事項」参照。 イ 作業体制に関する事項 PJMO及び設計・開発事業者のみならず、設計・開発に携わる関係機関、 情報システムの利用者、関係事業者、府省CIO補佐官等、設計・開発に関連 する全ての関係者について、その体制、関係者間の関係性、役割分担・責務等 について記載する。 第3編第7章-P6

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1) 設計・開発実施計画書の記載内容 (役割分担・責務の説明における留意点の例)  設計・開発事業者側の遂行責任者及びチームリーダの役割を明示し、実務 手引書「第3編第7章1.2)ア コミュニケーション管理」で定義する会議 体における参加者と整合させる  各チームの役割、チームリーダ(必要に応じてサブリーダ)及びチームメ ンバ数を明示する 第3編第7章-P7

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ウ スケジュールに関する事項 1 本項目の趣旨 本事項は、設計・開発工程の開始から完了に至るまでの進め方を明らかにする ために、プロジェクト計画書及び調達仕様書に基づき、作業内容、スケジュール、 マイルストーン等について記載するものである。 2 記載方法 作業内容、スケジュール、マイルストーンの記載方法を次に示す。 いずれも調達仕様書から変更がある場合は、その点を明示することに留意する。 (1) 作業内容及びスケジュール 調達仕様書で示した調達案件の概要に関する事項注)を基に、提案書を踏まえ、 設計・開発工程の各工程の開始予定日、終了予定日を定義し、それぞれの作業内 容を実務手引書「第3編第7章1.1)ア 作業概要」の記載内容を踏まえて記載 する。また、工程の詳細化については、WBSにおいて明確にし、設計・開発実 施計画書の附属文書として整理する。 なお、スケジュールの定義に当たっては、期間内にやり取りが発生する他のプ ロジェクトのスケジュールも参考情報として載せることで、相互のやり取りのタ イミングの適正化や、ボトルネックの解消・回避に努める。また、開発手法によ って工程の定義方法、各工程の作業内容、開始・終了基準の設定方法が異なるこ とから、調達仕様書で示したスケジュールを具体化する際には、実務手引書「第 3編第7章1.1)オ 開発形態、開発手法、開発環境、開発ツール等」の記載内 容を踏まえる必要がある。 注)実務手引書「第3編第6章2.1)ア 調達案件の概要に関する事項」参照。 (2) マイルストーン (1)で示したスケジュールのうち、主要工程の完了日等、スケジュール上、特 に重要であり、他作業開始の基準や遅延等の判断に用いるべきタイミングをマイ ルストーンとして定義する。 マイルストーンは、実務手引書「第3編第7章1.2)ウ 工程管理」に示す進 捗管理の基準となるものであり、スケジュールと一体的に管理を行うと同時に、 設計・開発作業において、常に関係者での意識合わせを行うことが重要である。 ウ スケジュールに関する事項 プロジェクト計画書及び調達仕様書に基づき、作業内容、スケジュール、マ イルストーン等について記載する。 第3編第7章-P8

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1) 設計・開発実施計画書の記載内容 エ 成果物に関する事項 1 本項目の趣旨 本事項は、設計・開発工程において納品すべき成果物を明らかにするために、 成果物、品質基準、担当者、納入期限、納入方法、納入部数等について記載する ものである。 2 記載方法 成果物、品質基準、担当者、納入期限、納入方法、納入部数等の記載方法を次 に示す。 いずれも調達仕様書から変更がある場合は、その点を明示することに留意する。 (1) 成果物、担当者、納入期限、納入方法、納入部数 調達仕様書で示した作業の実施内容に関する事項注)に記載した成果物に関する 記載事項を転記する形で作成する。ただし、設計・開発事業者の提案により、成 果物に変更が生じている場合は、変更内容を反映する。 なお、調達仕様書において、表7-2の例に示すように、成果物を段階的に完 成させ納品することを求めている場合、それぞれの納入期限を記載することが必 要である点に留意する。 注)実務手引書「第3編第6章2.1)ウ 作業の実施内容に関する事項」参照。 【表7-2】成果物の段階の例 バージョン 成果物の内容 0.6 版 設計・開発事業者が、社内の承認を得て、成果物として 発注者に提示した段階 0.7 版 PJMOの担当者が承認した段階 0.8 版 PJMOの主担当部署が組織承認した段階 0.9 版 PJMOの関連部署が承認した段階 1.0 版 PJMOが組織承認した段階 (2) 品質基準 設計・開発実施要領の品質管理で定める品質基準注)を踏まえ、成果物に対する 品質基準を記載する。品質基準と併せて品質基準を充足していることの報告方法 (エビデンス)も記載する。 注)実務手引書「第3編第7章1.2)エ 品質管理」参照。 エ 成果物に関する事項 設計・開発によって納品される成果物、品質基準、担当者、納入期限、納入 方法、納入部数等について記載する。 第3編第7章-P9

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オ 開発形態、開発手法、開発環境、開発ツール等 1 本項目の趣旨 本事項は、設計・開発の実施方針及び実施環境を明らかにするために、開発方 式、開発手法、開発ツール等を記載するものである。 2 記載方法 開発方式、開発手法、開発ツール等の記載方法を次に示す。 なお、調達仕様書に、調達時点で要件定義に不確定事項(代替案等の提案を求 めている場合を含む。)がある場合には、その不確定事項について確定する。 (1) 開発方式 要件定義書で示した開発方式注)を基に、提案書を踏まえ、開発方式を簡潔に記 載する。複数の開発方式を組み合わせるケースにおいては、それぞれの方式の適 用範囲を明確にする。 注)実務手引書「第3編第5章2.1)ウb) システム方式に関する事項」参照。 (2) 開発手法 要件定義書で示した開発手法注)を基に、提案書を踏まえ、開発手法を簡潔に説 明する。複数の開発手法を組み合わせるケースにおいては、それぞれの手法の適 用範囲を明確にする。また、設計・開発事業者独自の手法の場合は、当該手法の 内容について具体的に説明を行う。 注)実務手引書「第3編第5章2.1)ウb) システム方式に関する事項」参照。 (3) 開発環境、開発ツール 提案書を踏まえ、開発に用いる環境及びツールについて、ツール機能、製品名、 バージョン、メーカ名等を記載する。 (4) プロジェクト標準 調達仕様書で記載した遵守事項注)を基に、提案書を踏まえ、アプリケーション プログラムの開発又は保守を効率的に実施するためのプロジェクト標準(標準コ ーディング規約、セキュアコーディング規約等)を簡潔に説明する。 注)実務手引書「第3編第6章1.1)カ 作業実施に当たっての遵守事項」参照。 カ その他の事項 オ 開発形態、開発手法、開発環境、開発ツール等 設計・開発において採用する開発方式(スクラッチ開発、ソフトウェア製品 の活用及び政府共通プラットフォームを含むクラウドコンピューティングサー ビスの活用等)、開発手法(ウォータフォール型、反復型等)、開発ツール等 を、必要に応じて、記載する(用語については「第5章1.2)ア RFIに関 する説明書の作成」の注記を参照)。 第3編第7章-P10

(14)

1) 設計・開発実施計画書の記載内容 1 本項目の趣旨 本事項は、実務手引書「第3編第7章1.1)ア 作業概要」から同「第3編第7 章1.1)オ 開発形態、開発手法、開発環境、開発ツール等」の記載事項以外に、 特記すべき前提条件及び制約を明確にする旨、記載するものである。 2 記載方法 調達仕様書で示したその他特記事項注)を基に、提案書を踏まえ、設計・開発の 実施の事情に応じて必要な事項を記載する。 注)実務手引書「第3編第6章2.1)コ その他特記事項」参照。 カ その他 上記アからオまでに掲げる事項のほか、設計・開発の実施における前提条件、 時間、予算等の制約条件等について記載する。 第3編第7章-P11

(15)

2) 設計・開発実施要領の記載内容 1 設計・開発実施要領の位置付け 設計・開発を適正に管理し、その状況を可視化し共有することを目的として、 プロジェクトの基本管理要領であるプロジェクト管理要領と整合性を確保する形 で、調達仕様書、要件定義書等に基づき、設計・開発事業者に設計・開発工程の 管理方法を示す設計・開発実施要領の案の作成を求め、内容を承認する。この際、 プロジェクト管理支援事業者と契約している場合は、当該事業者が内容の確認を 行うことで、実行性が高く合理的な設計・開発実施要領とすることを目指す。 設計・開発実施要領は設計・開発工程の基本的な実施ルールを示すものであり、 常に最新の情報を示すものとする必要がある。そのため、内容を変更するたびに、 実務手引書「第3編第7章1.2)ク 変更管理」に示す方式で更新を行う。 2)設計・開発実施要領の記載内容 設計・開発実施要領には、プロジェクト管理要領と整合性を確保しつつ、少 なくとも次のアからケまでに掲げる事項について記載するものとする。 第3編第7章-P12

(16)

2) 設計・開発実施要領の記載内容 ア コミュニケーション管理 1 本項目の趣旨 本事項は、設計・開発工程におけるPJMO、設計・開発事業者、関係事業者、 関係機関、情報システム利用者等が認識を一致させ、課題等を共有した上で合意 形成を行うために、連絡調整方法や会議開催方法、情報共有方法等のコミュニケ ーションの方法を記載するものである。 2 記載方法 設計・開発事業者が参加すべき会議、開催頻度・議事録等の管理の記載方法を 次に示す。 いずれも調達仕様書及び要件定義書から変更がある場合は、その点を明示する ことに留意する。 (1) 設計・開発事業者が参加すべき会議・開催頻度 プロジェクト管理要領のコミュニケーション管理注)及び提案書を踏まえ、表7 -3に示す例を参考に会議体の定義、開催頻度、主催者、参加者等を記載する。 参加者の定義に当たっては、会議目的に合わせ、確認・検討・判断に必要な関 係者を網羅的に定義することが重要であるが、必要以上に多数とした場合には、 参加者の負荷が高まる、開催日程調整が困難になる、会議において会議目的外の 検討が行われる等のリスクが高まる点に留意すること。 注)実務手引書「第3編第2章1.2)ア コミュニケーション管理」参照。 【表7-3】会議体の例 会議体名称 会議目的 開催頻度 キックオフ会議 設計・開発実施計画書等の承認 プロジェクト開始 時 進捗会議 進捗、リスク、課題、変更管理状況の 確認 毎週又は隔週 仕様検討会議 設計の内容及び各種計画書の内容の確 認 適宜 個別課題検討会議 個別課題に関する議論・調整 適宜 工程会議(工程の開 始・終了の判定) 工程の開始・終了の判定 工程開始・終了時 ア コミュニケーション管理 設計・開発事業者、関係事業者等との合意形成に関する手続、連絡調整に関 する方法、設計・開発事業者が参加すべき会議・開催頻度・議事録等の管理等 について記載する。特に、PJMOと設計・開発事業者との仕様における認識 の相違が生じないよう、PJMOが議事録の正確性を確認し、修正する手順も 併せて盛り込むものとする。 第3編第7章-P13

(17)

(2) 議事録の管理 会議体における検討経緯や検討結果に対する共通認識を持つために、議事録の 管理方法(作成者、作成手順、納期、管理場所等)を記載する。作成手順として は、まず設計・開発事業者が作成し、次にその内容をPJMOが確認・修正し、 最後にその内容を設計・開発事業者が確認し、必要に応じ、再度PJMOと連絡 を取り合う。これにより、双方で共通認識を持つことが可能となる。また、会議 での決定事項の内容に応じて、設計・開発実施要領に記載されている工程管理( マイルストーンやスケジュールの変更等)、課題管理(課題の追加、検討経緯の 記録等)、リスク管理(リスクの追加、リスク対応策の追加等)及び変更管理( 計画書の変更等)の手順に従って作業を行う。 第3編第7章-P14

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2) 設計・開発実施要領の記載内容 イ 体制管理 1 本項目の趣旨 本事項は、設計・開発工程の作業内容に合致した作業体制を構築・整備するた め、作業体制の管理手法を記載するものである。 2 記載方法 作業体制の管理手法の記載方法を次に示す。 いずれも調達仕様書及び要件定義書から変更がある場合は、その点を明示する ことに留意する。 (1) 作業体制の管理手法 調達仕様書で示した作業の実施体制注)を基に、提案書を踏まえ、作業体制の説 明及び作業要員変更時の報告・承認方法を記載する。 作業体制の記載に当たっては、チーム及び作業要員数、作業要員に求める資格 要件を記載し、各チームが適正な作業体制を確保できていることが確認できるよ うにする。 作業要員変更時の報告・承認方法の記載に当たっては、実施のタイミング、報 告方法(報告内容、報告先、様式)、承認方法(承認時の確認事項、承認プロセ ス、承認結果の通知方法、様式等)等を記載し、作業要員の変更が、迅速で、か つ、業務遂行に悪影響を与えない形で実施でき、常に最新の作業体制情報(作業 要員に求める資格要件の充足状況を含む。)を確認できるようにする。 注)実務手引書「第3編第6章2.1)オ 作業の実施体制・方法に関する事項」参照。 イ 体制管理 設計・開発事業者における作業体制の管理手法等について記載する。 第3編第7章-P15

(19)

ウ 工程管理 1 本項目の趣旨 本事項は、PJMO、設計・開発事業者、関係事業者、関係機関、情報システ ム利用者等が設計・開発の工程(作業項目、日程、工数等)を共有した上で、そ の進捗を可視化することで遅延の発生や工数の過剰投与等を予測し、適切な対処 を行うための管理方法を記載するものである。 2 記載方法 設計・開発の作業、その工程の管理手法の記載方法を次に示す。 いずれも調達仕様書及び要件定義書から変更がある場合は、その点を明示する ことに留意する。 (1) 設計・開発の作業 プロジェクト管理要領で示した工程管理注1)を基に、設計・開発実施計画書で 示したスケジュール注2)及び提案書を踏まえ、設計・開発段階において必要な作 業項目を特定し、次の留意点を参考としながらその作業内容、スケジュールを詳 細に階層化して、WBSを記載する。 プロジェクト開始時には、設計・開発の全ての工程を十分に詳細化することは 困難であるため、WBSは、進捗に合わせて、その詳細化を進めることが望まし い。 注1)実務手引書「第3編第2章1.2)イ 工程管理」参照。 注2)実務手引書「第3編第7章1.1)ウ スケジュールに関する事項」参照。 (WBSにおける留意点の例)  設計・開発実施計画書に示す作業概要について成果物を念頭に階層化し、ス ケジュールや作業の順序関係、マイルストーンとの関係に不整合が生じない ように、作業項目を詳細化する  PJMOによるレビュー、承認の期間、及び関係事業者等との協議期間の必 要性を考慮してスケジュールを作成する ウ 工程管理 設計・開発の作業、その工程の管理手法等について記載する。なお、内閣官 房から府省重点プロジェクトについて情報システムの設計・開発に関する進捗 の報告を求められた場合には、EVM(アーンドバリューマネジメント (Earned Value Management))を用いて報告できるよう管理手法にこれも組 み込むものとする。ただし、府省CIO補佐官の助言により、PMOがEVM による進捗管理及び報告が工程管理上有効でないと認めたものについては、こ の限りでない。

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2) 設計・開発実施要領の記載内容  作業項目を付番し、体系的に管理する(WBSディクショナリの整備等)  作業項目の粒度をそろえ、極力5人日程度まで詳細化する  作業項目として、PJMO、設計・開発事業者、関係事業者、関係機関、情 報システム利用者等の間の調整作業を含める  作業内容として、作業実施主体(PJMO、設計・開発事業者等)及び人数 を明示し、責任体制を明確にする  作業内容として作成する成果物、資料等を極力明確にする  作業内容として、当該作業の開始基準、完了基準を設定し、各作業の開始、 終了方法を明確にする  作業スケジュールとして、作業開始予定日及び作業終了予定日を明確にする  作業スケジュールとして、設計・開発実施計画書に示すマイルストーンを記 載する  作業項目間の関係を明示し、作業のクリティカルパス(所要日数合計が最も 長い作業手順)と、各作業のフロート日数(クリティカルパス上でない作業 の余裕日数)を明示する (2) 設計・開発工程の管理手法 プロジェクト管理要領で示した工程管理注)を基に、次の留意点を参考としなが ら(1)で定義したWBSに基づく設計・開発工程の管理手法を記載する。 注)実務手引書「第3編第2章1.2)イ 工程管理」参照。 (設計・開発工程の管理手法の留意点の例)  作業の進捗に合わせて適宜のタイミングで作業項目が詳細化され、きめ細や かな進捗管理ができる  階層化された作業項目に対応する成果物及び日程の計画に対し、その進捗 (実績)を可視化するスケジュール管理表が作成・更新・共有(報告)され、 その差異等の分析(進捗分析表等)を通じて遅延の予見・回避策の検討がで きる  各作業の開始・終了基準の実行判定がなされ、作業進捗時のクリティカルパ スの見極め及び作業膠着状態の原因判定ができる 3 EVMを用いた進捗管理手法 WBSにより詳細化した各作業項目に出来高計画値(PV:Planned Value)を 設定し、プロジェクトの進捗を出来高実績値(EV:Earned Value)として定量化 するEVMを用いることで、作業状況を客観的な統一尺度で可視化及び一元管理 し、プロジェクトの進捗状況や進捗に係る課題・問題の把握を行い、事前に的確 な対応を行うことが可能となる。 第3編第7章-P17

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(1) EVMを用いた進捗管理で用いる資料 EVMを用いて進捗管理を行う場合、次に示す資料を作成する。 ア EVM進捗管理表 WBSの各作業に対し、出来高計画値(PV)、出来高実績値(EV)、投 入実績値(AC)を記載する。 本様式は各タスクの計画と実績の対比を詳細に示すものであり、進捗管理の 基礎情報として用いるものであるため、必ず正確な情報を記載する。 (様式及び記載例) ① 出来高計画値(PV) WBSにより詳細化した各作業項目に対し設定した出来高計画値(PV) を記載する。出来高計画値(PV)の合計は計画総工数(BAC: Budget At Completion)と必ず一致するように設定する。 出来高計画値(PV)の作成により、作業工数が多い作業項目や期間が可 視化されるため、各期間の作業統制の難易度やリスクが顕在化した際の影響 の大きさを判断することが可能となる。 なお、出来高計画値(PV)はその精度を高めることが必要であるが、事 前に完全一致させる計画を立案することは不可能であり、また、計画外の事 態は起こり得るものである。そのため、進捗管理に当たってはPVどおりに 進めることのみを意識するのでなく、実績と計画の差異を常時把握し、計画 どおりに戻すための対策を検討することが重要である。 ② 出来高実績値(EV) 進捗把握時までに完了した作業の出来高値を記載する。計上方法は表7- 4に示す例を参考にあらかじめ定め、それに基づき計上する。 EVM進捗管理表 投入実績値明細(人日) 20xx年xx月 20xx年 (人日) (人日) (人日) xx xx xx xx xx xx 1 進捗管理 PJMO 1.1 WBSの作成 PJMO 1.2 出来高計画値(PV)の設定 設計・開発事業者 1.3 進捗報告 設計・開発事業者 1.3.1 EVM進捗管理表の作成 設計・開発事業者 1.3.2 進捗報告書の作成 設計・開発事業者 1.3.2.1 進捗状況の把握・確認 設計・開発事業者 1.3.2.2 報告資料の作成 設計・開発事業者 1.3.2 進捗報告内容確認・対応策検討 PJMO 2 要件定義の確定 設計・開発事業者 2.1 要件定義内容の確認 設計・開発事業者 2.2 要件定義変更案の整理 設計・開発事業者 2.3 要件定義変更案の検討・調整 設計・開発事業者 2.4 要件定義変更案の承認 PJMO 2.5 要件定義確定 設計・開発事業者 3 設計 設計・開発事業者 3.1 次期システム実現に係る基本的事項の確認 支援事業者 3.2 基本設計 支援事業者 3.2.2 ○○サブシステムの設計 支援事業者 3.2.3 △△サブシステムの設計 支援事業者 プロジェクト名: ***システム設計・開発プロジェクト 出来高計 画値(PV) 出来高実 績値(EV) 投入実績 値(AC) 計画 実績 計画 作業名 完了基準 完了日 実績 WBS番号 実施主体 開始日 第3編第7章-P18

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2) 設計・開発実施要領の記載内容 【表7-4】出来高実績値(EV)計上法 方式 説明 特徴 固定比率計上法 作業の開始時と完了 時のみに進捗を計上 する方法 前提として詳細な作業分界を行う必要 がある。 作業開始時と作業完了時に計上する比 率には、0:100、30:70、50:50 等があ り、事前に定める必要がある。 加重比率計上法 作業の達成率により 進捗を計上する方法 作業期間が長い場合等、固定比率計上 法では進捗を把握するのが難しい場合 に有効。 細かくマイルストーンを事前に定め、 主観による曖昧さを排除する必要があ る。 出来高実績値(EV)は現状を可視化するための基礎情報であるため、リ アルタイムで、かつ、正確な情報とする必要がある。 ③ 投入実績値(AC) 進捗把握時までに完了した作業に対し、実際に投入した工数を記載する。 投入実績値(AC)は現状を可視化するための基礎情報であるため、リア ルタイムで、かつ、正確な情報とする必要がある。 イ 進捗状況表 EVM進捗管理表を集計し、月次の出来高計画値(PV)、出来高実績値( EV)、投入実績値(AC)、スケジュール効率指数(SPI)、工数効率指 数(CPI)、予測総工数(EAC)及び残工数(ETC)を記載する。 本様式は、月次の進捗状況の定量分析結果を示すものであり、次に示す例は、 スケジュールが遅れている上に工数も超過し、体制強化や品質向上施策等の対 応を至急行うべき状況を表すものである。 第3編第7章-P19

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(様式及び記載例) 進捗状況表 ① 出来高計画値(PV) 当月及び当月までの累計の出来高計画値(PV)を記載する。 ② 出来高実績値(EV) 当月及び当月までの累計の出来高実績値(EV)を記載する。 ③ 投入実績値(AC) 当月及び当月までの累計の投入実績値(AC)を記載する。 ④ スケジュール効率指数(SPI) 当月までの累計の出来高計画値(PV)に対する累計の出来高実績値(E V)の比率を記載する。 SPIが1を超えている場合は、スケジュール以上に進んでいることを示 し、SPIが1を下回っている場合は、スケジュール遅延が起きていること を示す。 SPIが1を下回っている場合は、手順の見直しによる工数効率の向上や 人員の増加による投入工数の増加によりスケジュール遅延を回復することが できる可能性がある。ただし、人員の増加による投入工数の増加を行った場 合は、工数効率の低下が起きることが多い。 プロジェクト名: ●●情報システムプロジェクト サブプロジェクト名: ****プログラム設計・開発サブプロジェクト 20xx年xx月xx日 1319 20yy年 20xx年 x月 x月 x月 x月 x月 x月 x月 x月 x月 x月 累計値(a) 6 102 202 349 549 769 1019 1169 1269 1319 月別 6 96 100 147 200 220 250 150 100 50 累計値(b) 6 92 182 302 452 622 822 月別 6 86 90 120 150 170 200 累計値(c) 6 102 202 352 562 782 1042 月別 6 96 100 150 210 220 260 4 EV ÷ PV 1.00 0.90 0.90 0.87 0.82 0.81 0.81 5 EV ÷ AC 1.00 0.90 0.90 0.86 0.80 0.80 0.79 6 BAC÷CPI 1319 1462.4 1463.9 1537.4 1640 1658.3 1672 7 (BAC-EV)÷CPI又は EAC - AC 1313 1360.4 1261.9 1185.4 1078 876.29 630.02 計算式等 (人日) (人日) 出来高計画値(PV) 出来高実績値(EV) スケジュール効率指数 (SPI) 工数効率指数 (CPI) 予測総工数(EAC) (人日) 残工数(ETC) (人日) 指数等 計画総工数(BAC) (人日) (人日) 投入実績値(AC) 1 2 3 第3編第7章-P20

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2) 設計・開発実施要領の記載内容 ⑤ 工数効率指数(CPI) 当月までの累計の投入実績値(AC)に対する累計の出来高実績値(EV) の比率を記載する。 CPIが1を超えている場合は、作業効率が高まっていることを示し、C PIが1を下回っている場合は、作業効率が下がっていることを示す。 ある時点でCPIが1を下回っている場合は、その後の工程で開発手順や 開発効率を改善させない限り、完成時において予定工数内でプロジェクトを 終了することは難しいことが多い。 ⑥ 予測総工数(EAC) 当該時点で予測される完了までの総工数を記載する。差異が今までと同様 に推移する場合は、計画総工数(BAC)を工数効率指数(CPI)で除算 することにより、完了時に予測される総工数について算定することができる。 EACがBACを超える場合は、計画より多い工数で完了することが見込 まれることを示し、EACがBACを下回る場合は、計画より少ない工数で 完了することが見込まれることを示す。 ⑦ 残工数(ETC) 予測総工数(EAC)と投入実績値(AC)の差を記載する。 ETCが完了までに投入可能な工数を超える場合は、完了遅延が見込まれ ることを示す。また工数差異が今後も発生する場合には、工数効率を考慮す ることも必要である。 ウ EVM推移グラフ EVM進捗管理表を集計し、出来高計画値(PV)、出来高実績値(EV) 及び投入実績値(AC)の推移についてのグラフを作成し、予測総工数(EA C)、予測完了時点等を分析する。 本様式は、「イ 進捗状況表」と合わせて月次の進捗状況の定量分析に用い るものである。次に示す例は、スケジュールが遅れている上に工数も超過し、 体制強化や品質向上施策等の対応を至急行うべき状況を表すものである。なお、 その他具体的なEVM推移グラフに基づくプロジェクト状況の判断方法は別紙 7-1を参照すること。 第3編第7章-P21

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(様式及び記載例) ① 出来高計画値(PV) 各月の累計出来高計画値(PV)をグラフ化する。 ② 出来高実績値(EV) 各月の累計出来高実績値(EV)をグラフ化する。 出来高実績値(EV)と累計出来高計画値(PV)の差がスケジュール差 異(SV)となり、グラフ作成時点の作業量前倒し(SV>0)/遅延(S V<0)を表す。 ③ 投入実績値(AC) 各月の累計投入実績値(AC)をグラフ化する。 出来高実績値(EV)と投入実績値(AC)の差が工数差異(CV)とな り、グラフ作成時点の計画時点からの作業工数の増加(CV<0)/減少( CV>0)を表す。 ④ 予測総工数(EAC) グラフ作成時点の予測総工数をグラフ化する。 予測総工数(EAC)と計画総工数(BAC)との差が予測総工数差異( VAC)となり、グラフ作成時点の計画時点からの作業総工数の増加/減少 を表す。 第3編第7章-P22

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2) 設計・開発実施要領の記載内容 予測総工数(EAC)と投入実績値(AC)との差が残工数(ETC)と なり、グラフ作成時点の作業完了までにかかる工数見込みを表す。 ⑤ 予測完了時点 グラフ作成時点の予測完了時点をグラフ化する。 予測完了時点と納期の差が納期からの前倒し/遅延の見込みを示す。 エ 進捗状況分析図 進捗状況表を集計し、スケジュール効率指数(SPI)、工数効率指数(CP I)の推移についてのグラフを作成し、スケジュール及び工数の効率の傾向を時 系列で分析する。 本様式は、実務手引書「第3編第7章1.2)ウ 工程管理」に係る解説「3 (1)イ 進捗状況表」と合わせて月次の進捗状況の定量分析に用いるものであ る。次に示す例は、品質悪化が進み、スケジュール変更等の抜本的な見直しが 必要な状況を表すものである。なお、その他具体的な進捗状況分析図に基づく プロジェクト状況の判断方法は別紙7-2を参照すること。 (様式及び記載例) ① スケジュール効率指数(SPI) 各月のスケジュール効率指数(SPI)をグラフ化する。右に行くほどス ケジュール効率が高まっていることを示す。 7/1 9/3 スケジュール 効率指数 (SPI) 工数効率指数(CPI) 1 7/15 8/2 8/19 9/14 10/1 1.1 1.2 0.9 0.8 1.1 1.2 0.9 0.8 7/1 9/3 スケジュール 効率指数 (SPI) 工数効率指数(CPI) 1 7/15 8/2 8/19 9/14 10/1 1.1 1.2 0.9 0.8 1.1 1.2 0.9 0.8 計画以上の進捗 工数は計画内 スケジュール遅延 工数は計画内 計画以上の進捗 工数は計画超過 スケジュール遅延 工数は計画超過 第3編第7章-P23

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② 工数効率指数(CPI)

各月の工数効率指数(CPI)をグラフ化する。上に行くほど工数効率が 高まっていることを示す。

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2) 設計・開発実施要領の記載内容 エ 品質管理 1 本項目の趣旨 設計・開発工程の成果物は、一般的には設計書等のドキュメント類だけでなく、 情報システムそのものも含まれる注)。プロジェクトの目標を達成し、業務内容を 実現するためには、情報システムをはじめとする成果物に関し、具体的かつ定量 的な品質基準を定め、その達成状況を確認し、求める品質が確保されていない場 合には、その対応策の検討と実施を行うよう指示することが必要であることから、 品質管理方法を記載するものである。 注)実務手引書「第3編第6章2.1)ウ 作業の実施内容に関する事項」参照。 2 記載方法 品質基準、品質管理方法の記載方法を次に示す。 いずれも調達仕様書及び要件定義書から変更がある場合は、その点を明示する ことに留意する。 (1) 品質基準 調達仕様書で示した目的及び期待する効果注)を基に、提案書を踏まえ、設計・ 開発段階の成果物等が達成すべき品質基準について、具体的かつ定量的な指標と その基準を記載する。 一般的に、情報システムの品質は可視化されにくく、定量的な把握が難しいこ とから「品質の見える化」が課題とされている。PJMOと設計・開発事業者間 で品質に関する共通認識を持てず、曖昧なままとなってしまうことが、結果とし て期待に沿わない情報システムとなってしまう要因になる場合が多い。そのため、 品質基準の設定に当たっては、表7-5に示すガイドライン等を参考にし、外部 ソフトウェア品質(ソフトウェアを実行させるときの品質)及び内部ソフトウェ ア品質(ソフトウェアの実行前に得られるソースプログラム等に関わる品質)の 双方を考慮した品質基準に基づく各工程の終了基準を事前に合意した上で、品質 の達成状況を把握する。 設計・開発は要件定義に基づき、定義内容を実施するシステムを実現する作業 である。そのため、品質の達成状況の把握に当たっては、品質基準として設計・ 開発の各作業において各要件をどのように取り扱い、各要件の設計・開発による 実現内容をどのように確認したかを定め、それら全てを精査することが重要であ る。 なお、これまでの実績値の取得状況によっては、指標を定めることができる場 合でも、過去の実績に基づいた妥当な基準を定義することが難しい場合がある。 エ 品質管理 成果物の品質を確保するため、品質基準、品質管理方法等について記載する。 第3編第7章-P25

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その場合は、一定期間経過後に見直すことを前提とした暫定的な基準を定める、 又は、基準を定めずに実績値を取得する等の対応を行い、まずは実績値の取得を 徹底することから始める。 注)実務手引書「第3編第6章2.1)ア 調達案件の概要に関する事項」参照。 【表7-5】品質基準の設定に係るガイドライン ガイドライン等 発行者 ・ システム及びソフトウェア品質の見える 化、確保及び向上のためのガイド ・ 経済産業省 ・ JIS X0129-1 ・ 日本工業標準調査会 ガイドライン等を参考にして品質基準を設定する際の基本的な観点や方法、留 意事項を次に示す。 ア 設計・開発実施計画書等作成に係る品質基準 プロジェクトマネジメントの妥当性の観点から計画内容の品質を評価する基 準を次の例を参考に設定する。 (設計・開発実施計画書等作成に係る品質基準の例)  設計・開発実施計画書の記載内容に対する次に示す観点等からのレビュー に基づく承認実施率(承認すべき文書数のうち、実際に承認された数の割 合) - 記載項目の網羅性 - 調達仕様書との整合性 - 要件定義書との整合性 - 提案書との整合性 - 記載内容間の整合性(作業体制とスケジュール(工数)の整合性、成 果物とスケジュールの整合性等)  設計・開発実施計画書の記載量(ページ数、各項目の記載割合)  設計・開発実施計画書のレビュー工数  設計・開発実施計画書のレビュー指摘数(レビュー観点別、欠陥の重要 度・後作業への影響度別、欠陥発生要因別等の分析を含む。)  設計・開発実施計画書のレビュー指摘反映率  設計・開発実施計画書の課題解決率 イ 設計に係る品質基準 外部・内部ソフトウェア品質の観点から設計内容の品質を評価する基準を次 の例を参考に設定する。 第3編第7章-P26

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2) 設計・開発実施要領の記載内容 (設計に係る品質基準の例)  設計書等の記載内容に対する次に示す観点等からのレビューに基づく承認 実施率  要件定義書との整合性(機能要件の充足状況、規模・性能達成状況、信頼性 充足状況等)  提案書との整合性  記載内容間の整合性(画面仕様とデータ項目仕様の整合性、基本設計書と詳 細設計書の整合性、移行計画書と基本設計内容の整合性等)  設計書等の記載量(ページ数、各項目の記載割合)  設計書等のレビュー工数  設計書等のレビュー指摘数(レビュー観点別、欠陥の重要度・後作業への 影響度別、欠陥発生要因別等の分析を含む。)  設計書等のレビュー指摘反映率  設計作業に係る課題解決率 ウ 開発・テストに係る品質基準 設計内容の適正な実装の観点から開発・テスト内容の品質を評価する基準を 次の例を参考に設定する。 開発において当初バグを皆無にすることは現実的に不可能であることから、 一般的には、指標に対して一定の幅の範囲に収まることを基準として定める。 すなわち、バグは少なければ少ないほど良いということでなく、一定水準を下 回る場合は、テスト等が不十分であってバグを摘出できていないとの評価をす べきである点に留意する。 (開発・テストに係る品質基準の例)  テスト計画書の記載内容に対するレビューに基づく承認実施率注)  テスト計画書の記載量(ページ数、各項目の記載割合)  テスト計画書のレビュー工数  テスト計画書のレビュー指摘数(レビュー観点別、欠陥の重要度・後作業 への影響度別、欠陥発生要因別等の分析を含む。)  テスト計画書のレビュー指摘反映率  テストシナリオ、テストケースの網羅性(機能要件に対する網羅性、規 模・性能要件に対する網羅性、信頼性要件に対する網羅性等)  テストシナリオ、テストケースの数量  テストデータの適切性確保率  テスト実施結果報告様式記入の網羅率 第3編第7章-P27

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 テストで発見されたバグ件数(バグの重要度・後作業への影響度別、バグ 発生要因別等の分析を含む。)  テストで発見されたバグ収束度(バグ予測件数に対する総バグ件数の割合)  テストで発見されたバグ摘出率(各工程におけるバグの発生割合、ステッ プ数に対するバグ発生割合、テストシナリオ、テストケース数に対するバ グ発生割合)  開発・テストにおける課題解決率 注)レビューの観点は、実務手引書「第3編第7章5.1) テスト計画書の作成」参照。 エ 受入テストに係る品質基準 利用時の品質の観点から情報システムが適正に実現されているかを評価する 基準を次の例を参考に設定する。 (受入テストに係る品質基準の例)  テストシナリオ、テストケースの網羅(要件定義書、設計書との整合性)  テストシナリオ、テストケースの数量  テストデータの適切性確保率  操作性等に対するユーザ意見反映率  テスト実施結果報告様式記入の網羅率  受入テストで発見されたバグ件数(バグの重要度・後作業への影響度別、 バグ発生要因別等の分析を含む。)  受入テストで発見されたバグ収束度(バグ予測件数に対する総バグ件数の 割合)  受入テストで発見されたバグ摘出率(各工程におけるバグの発生割合、ス テップ数に対するバグ発生割合、テストシナリオ、テストケース数に対す るバグ発生割合)  受入テストの課題解決率 オ 情報システムの移行に係る品質基準 旧システムから新システムに信頼性が確保された状態でデータが移行され、 移行データにより新システムが適正に稼働する環境になっているかを評価する 基準を次の例を参考に設定する。 (情報システムの移行に係る品質基準の例)  移行計画書の記載内容に対するレビューに基づく承認実施率注)  移行計画書の記載量(ページ数、各項目の記載割合)  移行計画書のレビュー工数 第3編第7章-P28

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2) 設計・開発実施要領の記載内容  移行計画書のレビュー指摘数(レビュー観点別、欠陥の重要度・後作業へ の影響度別、欠陥発生要因別等の分析を含む。)  移行計画書のレビュー指摘反映率  移行データの不整合件数  移行データの不整合収束度  移行データの不整合摘出率  移行データの課題解決率  本番環境の設計書との整合性確保率(規模・性能達成率、信頼性充足率 等) 注)レビューの観点は、実務手引書「第3編第7章8.1) 移行計画書の確定等」参照。 (2) 品質管理方法 (1)で定めた品質基準に対し、次の項目を参考としながら管理方法を記載する。 なお、(1)に示したとおり、設計・開発の各作業でそれぞれ品質基準を定めるこ とから、品質管理方法も各作業に応じたものにする必要がある。 (品質管理方法として記載する項目の例)  品質管理体制  品質管理プロセス(設計・開発事業者等による達成状況の測定方法、PJ MOに対する達成状況の報告方法、求める品質が確保されていない場合の 対応策の検討及び実施方法、品質報告書保管方法等)  品質管理実施スケジュール  品質管理様式 第3編第7章-P29

(33)

オ リスク管理 1 本項目の趣旨 本項目は、設計・開発において目標達成等に悪影響を与える可能性のあるリス クが顕在化した際に適切かつ迅速な対応が取れるようにするため、リスクの認識 手法や管理手法、顕在時の対応手順等について記載するものである。ただし、リ スク管理自体は実務手引書「第3編第2章1.2)エ リスク管理」の記載事項に従 い、プロジェクト全体で一元的に実施するため、本項目では、設計・開発事業者 に対してどのようにリスクを認識し、どのような手順で設計・開発のリスクを報 告させるかを中心に記載する。 2 記載方法 設計・開発事業者が設計・開発に係るリスクを提示する際の手順や報告様式に ついて記載する。なお、設計・開発事業者との間でリスク管理に用いる様式は、 実務手引書「第3編第2章別紙2-4 6.リスク管理簿の例」の様式を参考に して作成する。この際、これまでの過程におけるリスク対応の結果を確認し、想 定リスクやリスクの要素等を見直し、設計・開発に係るリスクを網羅的に整理す る。 設計・開発事業者から報告を受けた設計・開発上のリスクについて、プロジェ クト全体で管理すべきリスクとして整理する際には、設計・開発の範囲内で対応 可能なものが含まれていないかを確認する。 オ リスク管理 設計・開発における作業を阻害する可能性のあるリスクを適切に管理するた め、リスク認識の手法、リスクの管理手法、顕在時の対応手順等について記載 する。 第3編第7章-P30

(34)

2) 設計・開発実施要領の記載内容 カ 課題管理 1 本項目の趣旨 本項目は、設計・開発業務を遂行する上で発生した課題に対して、迅速かつ適 切な対応が取れるようにするため、課題の管理手法や課題発生時の対応手順等に ついて記載するものである。ただし、課題管理自体は実務手引書「第3編第2章 1.2)オ 課題管理」の記載事項に従い、プロジェクト全体で一元的に実施するた め、本項目では、設計・開発事業者に対してどのような手順で設計・開発上の課 題を報告させるかを中心に記載する。 2 記載方法 設計・開発事業者が設計・開発に係る課題を提示する際の手順や報告様式につ いて記載する。なお、設計・開発事業者との間で課題管理に用いる様式は、実務 手引書「第3編第2章別紙2-5 課題管理の書式例」の様式を参考にして作成 する。 設計・開発事業者から報告を受けた設計・開発上の課題について、プロジェク ト全体で管理すべき課題として整理する際には、設計・開発の範囲内で対応可能 なものが含まれていないかを確認する。 カ 課題管理 設計・開発において解決すべき問題について、発生時の対応手順、管理手法 等について記載する。 第3編第7章-P31

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キ システム構成管理 1 本項目の趣旨 本事項は、設計・開発工程において情報システム稼働環境を決定し、その構成 を一覧表として整理し管理する方法を記載するものである。 2 記載方法 管理対象とする情報システムを構成するハードウェアやソフトウェア製品、ネ ットワーク等の各資産における管理項目を記載する。本作業により整理した情報 は、各種機器の調達時や、運用及び保守工程のシステム構成管理時に利用される ものであるため、正確かつ詳細に整理することが必要である。 情報システムを構成する各資産における管理項目の例を表7-6に示す。 【表7-6】情報システムを構成する各資産における管理項目の例 資産 管理項目(例) ハードウェア 管理番号、分類、メーカ、品番、シリアル番号、数量、購入 日、廃棄日、設置場所、OS、バージョン、実装メモリ、デ ィスク容量 等 ソフトウェア製品 管理番号、分類、名称、バージョン、数量、購入日、廃棄 日、契約ライセンス数、使用済ライセンス数、媒体保管場所 等 アプリケーションプ ログラム 管理番号、分類、名称、バージョン、取得日、最新更新日、 廃棄日、媒体保管場所 等 ネットワーク 管理番号、分類(アクセス回線、中継回線)、ネットワーク 種類、帯域、設置拠点、契約開始日、契約終了日 等 外部サービス 管理番号、サービス分類、名称、契約開始日、契約終了日 等 施設・区域 管理番号、分類、名称、場所 等 公開ドメイン 管理番号、分類、名称、ドメイン数、作成日、終了日 等 キ システム構成管理 設計・開発における情報システムの構成(ハードウェア、ソフトウェア製品、 アプリケーションプログラム、ネットワーク、外部サービス、施設・区域、公 開ドメイン等)の管理手法等について記載する。 第3編第7章-P32

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2) 設計・開発実施要領の記載内容 ク 変更管理 1 本項目の趣旨 本項目は、設計・開発業務を遂行する上で発生した変更事項に対して、その変 更内容を確実に記録し、関連する各工程や作業への連携を図れるようにするため、 変更事項の管理方法について記載するものである。ただし、変更管理自体は実務 手引書「第3編第2章1.2)カ 変更管理」の記載事項に従い、プロジェクト全体 で一元的に実施するため、本項目では、設計・開発工程における変更管理の対象 を中心に記載する。 2 記載方法 設計・開発事業者が設計・開発により発生した変更内容について、管理対象、 変更手順、管理手法等を記載する。管理対象としては、次の例を参考に、設計・ 開発工程の変更管理の対象とすべき文書・プログラムを特定し、記載する。また、 文書・プログラムの変更時においては、変更手順に従って、変更日、変更内容、 バージョン等の変更履歴を残し、関係者が常に最新の同一文書・プログラムに基 づいて作業を行うことができるようにする。 なお、変更管理の対象となるものは、承認等に基づき確定した状態にあるもの であり、承認前等で内容が流動的であるものは含めない点に留意する。また、設 計書・ソフトウェア等に対し、流動的な段階からツール等を用いて詳細な修正履 歴、トレーサビリティ等の管理を行う場合は、当該ツールの利用方法を含めた管 理手法の説明を行うこと。 (管理対象の例)  要件定義書  調達仕様書  標準記述様式(各種文書の記述様式を示した書式)  設計・開発実施計画書(承認に基づく確定版)  設計書(承認に基づく確定版)  ソフトウェア(承認に基づく確定版) ク 変更管理 設計・開発の進捗により発生する変更内容について、管理対象、変更手順、 管理手法等について記載する。 第3編第7章-P33

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ケ 情報セキュリティ対策 1 本項目の趣旨 本項目は、設計・開発業務を遂行する上での情報セキュリティに対する基本的 な考え方、情報セキュリティの管理方法等について記載するものである。 2 記載内容 要件定義の情報セキュリティに関する事項注1)及び調達仕様書における情報セキ ュリティに係る内容注2)に基づき、「政府機関の情報セキュリティ対策のための統 一基準群」及び自府省の情報セキュリティポリシーに準拠して、次に示す例を参 考に情報セキュリティ確保に必要な対策を定めて記載する。 注1)実務手引書「第3編第5章2.1)ウj) 情報セキュリティに関する事項」参照。 注2)実務手引書「第3編第6章2.1)カ 作業の実施に当たっての遵守事項」参照。 (設計・開発に係る情報セキュリティ対策の例)  情報・データ管理(情報・データの授受、廃棄等の管理、特に実データ、実 帳票の管理方法)  アクセス管理方法(主体認証情報管理、アクセス権限管理等)  不正アクセス監視  ログ管理、ログ分析  開発用PCの管理方法(開発終了時のファイルの完全削除等)  作業環境の物理的セキュリティ対策(入退室管理等)  守秘義務同意書の作成  脆弱性対策等の情報セキュリティ対策の実施状況の管理 等 ケ 情報セキュリティ対策 設計・開発における情報漏えい対策等について記載する。 第3編第7章-P34

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3) 設計・開発実施計画書等の調整・確定 3) 設計・開発実施計画書等の調整・確定 1 調整・確定が必要なケース、調整先 設計・開発実施計画書等の作成に当たっては、調達手続開始後の事情の変化、 設計・開発事業者の提案による具体化・詳細化の反映を確実に行うことが必要と なる。次に調整の観点と調整先の例を示す。 (設計・開発実施計画書等の調整・確定の観点と調整先の例)  あらかじめ調達仕様書において、要件定義について事業者に提案又は代替案 を求める旨の記載があり、提案又は代替案が妥当かつ合理的であると判断し た場合には、その提案又は代替案について設計・開発事業者及び利用者、情 報システム管理部門等との調整を行う  相互に密接に関係し、定期的な情報共有が必要なプロジェクトが存在する場 合は、コミュニケーション管理等について各プロジェクトを担当するPJM Oと調整を行う  府省重点プロジェクトにおいては、PMOと調整を行う 3) 設計・開発実施計画書等の調整・確定 PJMOは、設計・開発実施計画書等の案を、必要に応じて、関係機関と調 整し、確定するものとする。 第3編第7章-P35

参照

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