インパルス雑音環境下におけるスキャッタードパイロットシンボルを用いた伝送路推定に関する研究
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(2) 12A-2 2016年映像情報メディア学会冬季大会(ITE Winter Annual Convention 2016). ̅𝑛 は推 ここで,𝑁はサブキャリア数,𝐻𝑛 は実際の伝達関数,𝐻 定した伝達関数である.表 1 にシミュレーション諸元を示す. 本稿では,最小となる RMSE 値をとる閾値をシミュレーショ ンにより求めた.平均雑音電力2𝜎 2 を用いて閾値𝑇𝑒𝑠𝑡 = 𝐶 ∙ (2𝜎 2 )の係数𝐶を CNR(Carrier to Noise Ratio)[dB]の関数と して以下の式(3.2)を用いた.. 𝐶 = 0.070 ∙ 0.959−0.001∙𝐶𝑁𝑅. 3 [dB]. (3.2). CNR[dB]に対する RMSE 特性を図 2 に示す.図 2 の"w/o Impulsive Noise"はインパルス雑音が存在しない環境下での 場合,"No Reduction"は伝送路推定においてインパルス雑音 の影響軽減を行わなかった場合,"Clipping&Nulling"は伝送 路推定を行う際に Clipping&Nulling 方式を用いた場合, "Proposed"は伝送路推定に提案方式を用いた場合の特性を示 している. 図 2 よりインパルス雑音が存在しない場合および提案方式 を用いた場合,CNR が 40[dB]以上のとき,フロアが発生し ている.このフロアは,パイロットシンボルが挿入されてい ないサブキャリアを線形補間によって求めているため推定誤 差が生じ,推定精度の限界が存在するためであると考えられ る.また,提案方式は Clipping&Nulling 方式よりも良い特 性が得られ,インパルス雑音が存在しない場合の特性に近づ けることが可能である. 変調方式として 16QAM を用いた場合の CNR[dB]に対する BER 特性を図 3 に示す.データシンボルを復調する際,イン パルス除去方式として時間サンプル入れ替え方式を用いた[1, 4].図中の"Ideal"は受信機側において伝送路が既知の場合, "No Reduction"はインパルス雑音の除去を行わずに伝送路推 定 を 行 っ た 場 合 , "Clipping&Nulling" は 伝 送 路 推 定 に Clipping&Nulling 方式を用いた場合の特性を示している. 図 3 より提案方式は Clipping&Nulling 方式よりも良い特 性が得られ,伝送路既知の場合の特性と近い特性が得られる. しかし,インパルス雑音の非常に小さい環境下においてエラ ーフロアが生じる.これは,インパルス雑音の除去を行わず に伝送路推定を行った場合や伝送路特性既知の場合において は発生していないことから,伝送路の推定精度により,誤っ てインパルス雑音の除去を行ってしまったためであると考え られる.. 図 2. CNR[dB]に対する RMSE 特性. 図 3. CNR[dB]に対する BER 特性. 文献 [1]. 4.結論 本稿では,スキャッタードパイロットを用いたインパルス 雑音環境下における伝送路推定方式について提案し,特性評 価を行った.その結果,インパルス雑音が存在しない場合に 近い推定精度を得ることができ,BER 特性についても改善す ることが可能であることを示した. 今後,BER 特性で見られたエラーフロアについて解析を行 い更なる特性の改善を行う必要がある. 表 1. シミュレーション諸元 Carrier interval(𝑓0 ) Lowest sub-carrier frequency(𝑓𝑐 ) Impulsive index(𝐴) Impulsive to Gaussian noise ratio(𝛤) Channel model DUR Delay time(𝜏) Forgetting factor(α) Pilot Frequency domain design Time domain. 20[kHz] 2[MHz] 0.01 0.01 Two-pass model 10[dB] 3[μs] 0.9 12 Sub-carriers 4 OFDM symbols. [2]. [3]. [4]. [5]. Hirotomo Yasui,Akira Nakamura,Kohei Ohno and Makoto Itami :“ Channel Estimation Scheme under Class A Impulsive Noise Environment ”, The Institute of Image Information and Television Engineers Transactions on Media Technology and Applications , Vol.4 , No.1 , pp.60-67(Jan.2016) David Middleton :“ Canonical and Quasi-Canonical Probability Models of Class A Interference ”, IEEE Transactions on Electromagnetic Compatibility , Vol. EMC-25,Issue. 2,pp. 76-106(May. 1983) Anil Mengi and A. J. Han Vinck:“Successive Impulsive Noise Suppression in OFDM ”, Proc of International Symposium on Power Line Communications and Its Apprications,pp.33-37(2010) 平川辰也,藤井雅弘,伊丹誠,伊藤紘二:“時間サンプルの復 元による OFDM 信号へのインパルス雑音の影響の軽減”,情報 映像メディア学会誌,Vol.60,No.5,pp.757-764(2006) 伊丹誠 : “わかりやすい OFDM 技術” ,オーム社,東京(2005). †東京理科大学 基礎工学部 電子応用工学科 〒125-8585 東京都葛飾区新宿 6-3-1 TEL. 03-3432-4677 Email: [email protected].
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