超 音 波 振 動 を利 用 した紙 の 分 離 ・搬 送 機 構 に 関 す る研 究 (第1報)*
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(2) 44 6. 精 密 工 学 会 誌58/ 3/ 1992. Fig. 1. Driving. mechanism. of. sheet. feeding Fig. 2. 振 動 子 は,図1,2のZ方 ロ ー タ はX方. 向 に ロ ー タ を2つ. 向 の 振 動 とZ方. 振 動 を 行 う も の と す る.な い て,2つ. mechanism. 持 ち,各. of. for. escaping. two. paper. 向 の 振 動 を 合 成 し た楕 円. お 。超 音 波 楕 円 振 動 子 に お. の ロ ー タ と弾 性 体(図3,4参. 照)を. 含む. Y‑Z平. 面 を基 準 面 と して,X方. 動,Z方. 向 の振 動 を面垂 直振. 向 の 振 動 を 面 内 振 動 と 称 す る こ と に す る.. ロ ー タ に よ る分 離 力 お よ び 搬 送 力 は,超 動 子 が 励 振 す る楕 円 振 動 のZ方 じ るX方. Driving sheets. 音 波楕 円振. 向 への押 付 け力 か ら生. 向 の 摩 擦 力 に よ って 発 生 され る.本 方 式 は,. この 押 付 け 力 を 調 整 す る こ と に よ り,紙 の 分 離 力 お よ び 搬 送 力 を 制 御 す る こ と が で き る.ま 振 動 子1,2をy方. た,超. 音 波楕 円. Fig. 3. 向 に 対 称 に 配 置 して い る こ と か ら. そ れ ぞ れ の 振 幅 比 を 制 御 す る こ と で 紙 のY方. 向へ の蛇. vibrator. 行 も 補 正 す る こ と が 可 能 と な る. 次 に,紙. の と き2つ. 紙 は 矢 印A方. vibratoy. vibrator. of. elliptic. using. idling. rotor. リ ン ク ロ ー タ(1. R.:. の ロ ー タ をX方. 向 に 同 位 相(図. 中 の 矢 印b,c方. さ せ れ は,ロ. のロータ. の ロ ー タ をX方. 向)に. ー タ1aと2aに. ー タ1bと2bに. Rotor)を. リ ン グ ロ ー タ と は,振. 動 ロー タ表面 に発生 する楕. 円 振 動 に よ り回 転 運 動 を 行 う こ とが で き る.ま 性 体 の 表 面 に は,図3,4に. 接 触 す る紙1は. エ ポ キ シ 系 接 着 剤 で 固 定 さ れ,そ. 矢 印8. 矢 印C方. 子(drive)に. お,3枚. 合 に は,図2のX方. 向 に配置 す る超音 波楕 円振 動 子の. 以 上 の 重 な りが 生 じ る 場. 離 す る 区 間 を 長 くす れ は,上. な お,こ. 記の 原理. 示 す よ う に,圧. た,弾. 電素 子が. の うち一方 の圧 電素. よ り楕 円 振 動 を 励 振 し,他. 子(pickup)に. イ ド. 動 ロー タの外 周面 に設 置 され た. 楕 円 あ るいは回 転運 動. 接 触 す る 紙2は. 用 いた間接駆. 性 体 の 楕 円 振 動 と 同 期 して 振 動 す る.ア. 円 筒 形 ロ ー タ の こ とで,振. 向 に逆 位. 向 へ 分 離 で き る.な. 数 を 増 や し,分. さ れ,弾. 重 な っ て 送 り込 ま れ て き た 場 合 を. 示 して い る.こ の と き.2つ. ldling. 動 方 式 の 構 成 を 示 して い る.振 動 ロ ー タ は,2つ のア ー ム 先 端 部(図3 ,4の 斜 線 部)に そ れ ぞ れ 接 着 固 定. 楕 円 あ る い は 回 転 運 動 さ せ れ ば,. 向 に 搬 送 で き る.図2は,2つ. の 問 に,紙1,2が. 方 向 へ.ロ. using. Construction. an ultrasonic. の 搬 送 方 法 と 分 離 方 法 に つ い て 説 明 す る.. 中 の 矢 印 α 方 向)に. 相(図. Fig. 4. of. elliptic. rotor. 図1は,超 音 波 楕 円 振 動 子 に よ り構 成 さ れ た2つ の ロ ー タ の 間 に ,1枚 の 紙 が 送 り込 まれ て き た 場 合 を 示 し て い る.こ. Construction. an ultrasonic. 方 の圧 電素. よ りそ の 励 振 さ れ た 振 幅 を検 出 す る.. の 検 出 に よ り楕 円 振 動 の 状 態 を 観 察 す る こ と. が で き る.. か ら噸 に 重 な りの 枚 数 を 減 ら して 対 応 で き る 。 ま た, 図1,2で てX方 2.. 。超 音 波 楕 円 振 動 子 は,紙. 3.. の 大 きさ に応 じ. 分 離 と搬 送 の メ カ ニ ズ ム. 向 に 任 意 の 数 だ け 並 べ る こ と が で き る. 2. 駆動 方式. ロ ー タ と し て,図3,4に た 。 図3は,振. 3. 示 す2つ. 動 ロ ー タ(V. R.:. の方式 を開発 し. Vibratory Rotor. を 用 い た 直 接 駆 動 方 式 の 構 成 を 示 し,図4は,ア. 図2の. ). 行 う.同. イ ド. 1. 直接 駆動 方式 分 離 動 作 に つ い て,図5の 國 に お い て,運. 分 離 お よび 搬 送 方 向 をX方. 50. ようなモデ ル化 を. 動 の 原 点 を 点0,紙1,2の 向,紙1,2の. 法 線方 向を.
(3) 44 7. 小 田 ・神谷 ・岡部:超 音波 振動 を利用 した紙の分離 。搬送機構 に関す る研究(第1報). Z方 向 と し,振 動 ロ ー タ1,2をZ方. 向 に紙1,2を. 挟 む 状 態 で 配 置 す る.こ の と き,振. 動 ロ ー タ1,. 2が. 励 振 す る 楕 円 振 動 の 共 振 角 振 動 数 を ω と し,Z方 の 押 付 け 力 が 常 に,同 1,. 時 に 振 動 ロ ー タ1,2に. 2に 作 用 す る も の と す れ ば,図5に. タ1,2の. 向へ. 頂 点 で あ る 点Q1,Q2の. よ り紙. 示 す振 動 ロー. 運 動 は,. ( 1) (2 ) (3) (4 ) の よ う に 表 わ せ る.こ 振 幅,Ux1,. Ux2は. こで,Uz1,Uz2は. 面 内振 動 の. 面 垂 直 振 動 の 振 幅,α. は 紙1,. 2. の 厚 み で あ る. な お,理. 論 的 に 考 察 す る場 合,紙1,2は. す よ う に,楕. 図5に. 円 振 動 す る 振 動 ロ ー タ1,2の. 示. 頂点 のみ. で 接 触 し,そ の 接 触 状 態 を 滑 り摩 擦 と 考 え,ク. ーロン. の 法 則 よ りZ方 向 へ の 押 付 け 力 に 比 例 し た 分 離 力 あ る い は 搬 送 力 が 発 生 す る と 仮 定 す る.ま. た,一. Fig. 5. 般 に,摩. Illustration. of. for. two sheets. escaping. sheet. feeding of. mechanism paper. 擦 係 数 は摩 擦 条 件 に よ っ て 必 ず し も一 定 値 を と る と は 限 ら な い が7),本. 報 で は,こ. の 値 は 一 定 で あ る と して. (8). 解 析 を 行 う こ と に す る. い ま 図5に. お い て,Z方. 向 へ の 押 付 け 力 をF酌. 振 こ こ で,式(8)を. 動 ロ ー タ と 紙 と の 問 の 滑 り摩 擦 係 数 を μ,紙1,2問 の 滑 り摩 擦 係 数 を μpと す る と,分. 離 力FBは,. 所 要 時 間Tsと. 解 く こ と に よ り分 離 距 離Lsと. その. の 間 に は,. (5 ) で 表 さ れ,こ. の と き の 紙1,2を. (9). 分 離 で き る 条 件 は,. (6) の よ うに,摩 擦係 数の 大 きさ のみ に依存 す る.こ こで. な る関係 が成 り立 つ ため,先. 振動 ロー タのZ方 向の 運動 よ り,振 動 ロー タが紙 と接. の定 義式 中のTsを 消 去. して,平 均 分離 速度vBを 求 め るこ とがで き る.ま た 一 般 に ,紙 が2つ の ロー ラの問 に挟 まれて駆 動 され る 場 合の 紙送 り速 度 は,紙 の 中心 で計 算 され るため 8),. 触 す ると きと接触 しな い と きとが生 じる ことに な り, 本報 で は,Z方 向 への押 付 け力FNを 振 動 ロー タの 1 周期 につ いて 平均化 し,. 平 均分 離速 度vBは,振 動 ロー タの外 径 をdsと す ると 振 動 ロー タの 中心 か ら紙 の 中心 までの距 離 ((ds+α) /2)と 振動 ロー タの半径(ds/2)と. の比 で 補正 され, ( 10). (7 ) の よ う に表 す こ と に す る.こ. こ で,Kは. の ように表 わ され る.. 超音 波楕 円振. 動 子1,2のZ方 向 の 剛 性 で あ る. 一般に ,移 送 ア ク チ ュエ ー タ を 用 い た媒 体 の 送 り特. 図1に 示 す 紙の 搬送 動作 につ いて は,そ の原 理 よ り 搬 送 力F8が,振 動 ロー タ1に よ る分 離力 と振 動 ロー. 性 は,そ. タ2に よ る分 離力 との合 力 とな る ことか ら次式 で表 さ れ る. ( 11). の 平 均 的 な 特 性 を も っ て マ ク ロ 的 な 送 り速 度. を 評 価 す る た め4)5),本 量 はmp)に. 関 して,分. 所 要 時 間 をTsと Ls/Tsで. 報 で は,図5の. 紙1,. 離 す る距 離 をLs,そ. し,紙1,2の. 2. (質. の と きの. こ の と き の 平 均 搬 送 速 度vHは,式(10)と. 平 均 分 離 速 度 を υB=. 定 義 す る.こ の と き,紙1,2の. て,搬. 運動 方程. 式 は 次 式 で 表 さ れ る.. 送 距 離 をILs,搬. ら れ,次. 51. 式 で 表 さ れ る.. 送 時 間 をTsと. 同様 に し. お くこ とで求 め.
(4) 44 8. 精 密 工 学 会 誌58/ 3/ 1992. (20),(21)の. ( 12) 以 上,式(5),(10),(11>.(12)よ 送 力FH,平. 均 分 離 速 度vBお. り,分. と も に 振 幅Uz1と. よ う に ア イ ド リ ン グ ロ ー タの 形 状 に 関 係. し た 項 を 含 ん で 表 さ れ る.. (19). 離 力FB,搬. よび 平 均 搬 送 速 度vHは. 振 幅U22の. (20 >. 値 に 比 例 し て 大 き くな る. こ と が わ か る. 3.. 2. 間接駆 動 方式. 本 研 究 で は,ア. (21). イ ドリング ロー タ表面 を ゴム で コー. テ ィ ン グ し て あ る た め,ア. な お,摩. イ ド リ ン グ ロ ー タ と紙 と の. 間 の 摩 擦 係 数 が 十 分 大 き く,そ の た め,ア. (ds+a+dt‑d2)/. イ ト リン グ. ロ ー タ と紙 と の 滑 り摩 擦 係 数 を μk,ア. イ ドリン グロ. ー タ と 振 動 ロ ー タ と の 摩 擦 係 数 を μRと. す る と,. りも,間. ( 13) の 関 係 が 成 り立 つ.こ. れ よ り,ア. 紙 と を 一 体 と 考 え,図5に. 4.. の と き の 紙1と. 超 音 波 楕 円 振 動 子 の 試 作 と搬 送 実 験. 1. 超 音 波 楕 円振 動 子. 紙2と. 示 され る超音 波楕 円振 動子 は支 持棒 を中. 心 に 対 称 に 形 成 さ れ て い る こ と か ら 。振 動 子 と して, 振 動 ロ ー タ1お. の 分 離 条 件 は,次. よ び ア イ ド リ ン グ ロ ー タ1の. い て 試 作 と 検 討 を 行 っ た.ま. 式 で 表 さ れ る.. ( 15) 分 離 さ れ た紙1,2の. 平 均 分 離 速 度vB*は,式. の と き と 同 様 に 求 め ら れ,次. り,直 接 駆 動 方 式 よ. 4.. 図3,4に. 発 生 す る.. ( 14) よ っ て,こ. (ds+a)>1よ. 接 駆 動 方 式 の 方 が 性 能 向 上 が 期 待 で き る.. イ ドリング ロー タ と. 対 応 さ せ る と,紙1,2に. は 次 式 で 示 さ れ る 分 離 力FB*が. 擦 係 数 μRは μ よ り も 大 き くで き 。 し か も. 部分 につ. ず 振 動 子 の 設 計 と して,. 使 用 す る 振 動 数 を 高 くす る と,振 動 振 幅 が 小 さ くな り 加 工 精 度 が 問 題 と な る.ま. (10). 式 の よ う に 表 さ れ る.. た,楕. 円振 動 を励振 す る際. 振 動 子 の 効 率 の 面 か ら,面 内 振 動 と 面 垂 直 振 動 と の 共 振 周 波 数 を 一 致 さ せ る こ と が 必 要 で あ る.よ 研 究 で は,超. 音 波 楕 円 振 動 子 の 弾 性 体(材. の 形 状 と 寸 法 を 図6と. こ こ で,d1は. ア イ ド リ ン グ ロ ー タ の 外 径,d2は. 内振 動 と面. 垂 直 振 動 と の 一 致 した 共 振 周 波 数 は24.8kH2で. あ り,. その. 各 振 動 モ ー トは,図7に. こ で,. 面 内 振 動 は,ア. 次 に,搬 送 動 作 に つ い て は,直. の と き,面. (16 ) 内 径 で あ る.. 搬 送 力FH*が. した.こ. っ て,本. 質 は 黄 銅). 示 す と お りで あ る.こ. ー ム1のZ方. 向 の た わ み と ア ー ム2の. 接 駆 動 方 式 と同 様 に. 分 離 力 の 合 力 と な る こ とか ら,次 式 で 表. さ れ る.. ( 17) 平 均 搬 送 速 度vH*は,式(16)の 距 離 をLs,搬. 送 時 間 をTsと. と き と 同 様 に,搬 して.次. 送. 式 で 表 さ れ る.. ( 18) Fig. 6 以 上,式(14),(16),(17),(18)よ も 直 接 駆 動 方 式 と同 様 に,分 平 均 分 離 速 度vB*お 振 幅Uz1と. 振 幅Uz2の. り,間 離 力FB*,搬. Structure. and size. of. elastic. body. 接駆 動 方式 送 力FH*,. よび 平 均 搬 送 速 度vH*は,と. もに. 値 に 比 例 して 大 き く な る こ と が. わ か る. こ こ で,2つ. の 駆 動 方 式 を 比 較 す る と,分. 送 力 の 差 に 関 して は,式(19)の 表 さ れ る が,平. 離 力や 搬. (a) (Y, Z ) mode. ように摩 擦係 数 の比 で. 均 分離 速度 や平 均搬 送速 度 の差 で は式. Fig. 7. 52. Resonant. mode of. (b) (X, Y > mode the. elastic. hods.
(5) 小田 ・神谷 ・岡部:超 音波振動 を利用 した紙 の分離 ・搬送 機構 に関 す る研究(第1報). 4.. 2. 449. 搬 送 装 置 と実 験 方 法. 前 節 の 弾 性 体 と振 動 ロ ー タ お よび ア イ ド リ ン グ ロ ー タ を 図3,4の. よ う に 構 成 し,直 接 駆 動 方 式 と 間 接 駆. 動 方 式 の 両 方 式 に つ い て,搬 と し て は,超. 圧Vrxを200Vp‑pと Vrzを. 送 装 置 を 試 作 し た.実. 験. 音 波楕 円振動 子 の面 垂直 振動 への 入力 電 し,一 方 の 面 内 振 動 へ の 入 力 電 圧. 変 化 さ せ て,先. の2つ. の 方 式 に つ い て,上. 質紙. や テ レ フ ォ ン カ ー ドを 搬 送 さ せ た と き の 搬 送 力 お よび 平 均 搬 送 速 度 を 測 定 した.こ. の と き,搬. 方 向 に 距 離Ls(=0.086m)だ. け搬送 させ た ときの時 間. Tsを. ス トッ プ ウ ォ ッ チ で 測 定 し て 求 め,ま. 力 は,上. た,搬. 送. 質 紙 や テ レ フ ォ ン カ ー ドの 搬 送 速 度 が0と. な. る と き のX方. Fig.8. A relation. between LJx1,11z1. and Viz. ま た,本. 向 の 力 を フ ォ ー ス ゲ ー ジ で 測 定 した.. 装 置 に よ る 搬 送 力 と 平 均 搬 送 速 度 に は,3. 章 で 導 い た 理 論 の 式(11),(12>, y方 向 の た わ み を 合 成 し た モ ー ド(図7(a))で 面 垂 直 振 動 は,ア のZ軸. ー ム1のX方. あ り,. あ る 。 ま た,弾 に.2種. 向 の た わ み と ア ー ム2. (FH*)∞Vrzの. 関 係 が,平. ∞Vrz1/2の. 性 体 表 面 に は,図3,4で. 示 し た位 置. お,上. 接着 固定 さ. 1.Ox10‑3m,長. み 方 向 で,厚. お 。 圧 電 素 子(drlve)は さ1mm,幅10mm,長. 電 素 子(pickup)は 幅10mm,長. 分 極方 向 が厚. さ16mmの も の を,圧. 分 極 方 向 が 厚 み 方 向 で,厚. 径6.0入10 3mと. し,ア. ミ ニ ウ ム 合 金(外 ン グ)で,質. m,長. さ1mm. さ12漁 の も の を そ れ ぞ れ 使 用 した.ま. 振 動 ロ ー タ の 材 質 は 黄 銅 で,質. た,. 量 は1.42×10‑3kg,外. 量 は4.1×10つkg,外. 1。8x10一2m,幅1.2x10‑2mと. 均 搬 送 速 度 で はvH. 量1.3×10‑4kg,厚. さ0.086mの. も の を,テ. 量3.8x10‑4kg,厚 さ0。086mの. 叙 法 を用. い て 平 均 的 な 滑 り摩 擦 係 数 を測 定 し た7).そ. の 結 果,. 0.45で あ っ た.次. Vrz)に. る こ と は 困 難 で あ る た め,こ. は,先. 面に. 力 電 圧VrX)に. り振 幅Uxiの. の と きの楕 円振 動. よ. と 面 垂 直 振 勤 の 振 幅Ux1と. 振 幅Uz1は. 人 力 電 圧Vrzに. UMは. 示 す.同. 4.. 入 力 電 圧Vrzが0の す る振 幅Uz1の. 制 御 で き る と い え る.こ と きの 振 幅 と,入. か ら影 響 を 受 け て い る こ と が 確 認 で き,こ. 2.5, 0.40〜. 示 し た 岡牲 κ に つ い て. こ で は 各 駆 動 方 式 のZ方. 3. 幅. し,実. の. イ ドリン グ. あ っ た.. 実験 結果 及び 考 察. 搬 送 力 の 測 定 結 果 を 図9に,平. 均 搬送 速度 の 浬定 結. 示 す 。 両 図 に お い て,記. 線 は 式(11),(12),(17),(18)に. 号 は測 定 値 を表 実 験 での 具体 的. な 数 値 を 代 入 して 算 出 し た 計 算 値 を 表 して い る.こ. こ で,. 力 電 圧VrZに. 変 化 率 と か ら,振 幅Uz1が. に,式(7)で. 動 ロ ー タ で は κ=3。2×106N/m,ア. 果 を 図10に. ほ と ん ど 変 化 しな い こ と か ら,入 力 電 圧Vrzに. よ り独 立 に 振 幅Uz1を. イ ドリ. の 方 式 に よ り異 な り,し か も 計 算 で 求 め. ロ ー タ で は κ=3.8×106N/mで. 図 に お い て,. 比 例 し て 増 加 す る が,振. イド. 向 へ の 振 幅 負 荷 特 性 を 測 定 して 実 験 的 に 求 め た.そ. の関 係 を光学 式変 位 計 で浬. の 測 定 結 果 を 図8に. の2つ. 結 果,振. に つ い て,入 力 電 圧Vrx(=200Vp‑p)を 与 え,も う 一 方 の 入 力 電 圧VrZを 変 化 さ せ ,面 内 振 動 の 振 幅 Uz1. 定 し た.そ. 動 ロー. 振 動 ロ ー タ と ア イ ド リ ン グ ロ ー タ と で は μr=. 面 内 振 動 を し,y‑Z平. た,. 実 験 に 使 用 す る材 質 の 摩 擦 特 性 と し て は,傾. ン グ ロ ー タ と テ レ フ ォ ン カ ー ドと で は μ=2.0〜. し た.. 面 垂 直 振 動 を 行 う.こ. 幅1.0×10つ. も の を そ れ ぞ れ 使 用 した.ま. 試 作 した 振 動 ロ ー タ1は,図3で 示 し た 弾 性 体 のX ‑Y平 面 に 取 り付 け られ た 圧 電 素 子(drive ,入 力 電 圧 よ り振 幅Uz1の. 幅. レフォ ンカー. さ2。8x10‑4m。. リ ン グ ロ ー タ と上 質 紙 と で は μ=1.5〜2.0,ア. 径. 取 り付 け られ た 圧 電 素 子(drive.入. (vH *). タ と テ レ フ ォ ン カ ー ド と で は μ=0.20〜0.25,ア. ゴム を コー テ ィ. 径2.2×10‑2m,内. 入. さ1.0X10‑4m,. 振 動 ロ ー タ と 上 質 紙 と で は μ=0.10〜0。15,振. イ ド リン グ ロ ー タの 材 質 は アル. 周 面 に 厚 さ0.6mmの. 質 紙 は,質. ドは,質. 図8の. 送 力 で は FH. 関 係 が そ れ ぞ れ 成 り立 つ こ と に な る.な. 類 の 圧 電 素 子(drlve/pickup)が. れ て い る.な. (17),(18)と. 力 電 圧 振 幅 特 性 と が 適 用 で き る た め,搬. 回 りの ね じ り を 合 成 した モ ー ド(図7(b))で. 送 速 度 は, X. で,図9の. 対. 計 算 値 は,あ. 擦 係 数 の 値 を 式(11),(17)に. 面垂 直振 動. 10の. 計 算 値 は,そ. れ は 。2つ. い 値 を 式(12),(18)に. の 振 動 の 共 振 周 波 数 が 一 致 し て い る こ と か ら生 じ る 連. 9の 場 合,被. 成 効 果 に よ る も の と 考 え ら れ る.. っ て い る た め,振. 53. こ. らか じめ 傾 斜 法 で 近 似 し た 摩 代 入 した 値 で あ る が,図. の 摩 擦 係 数 の 値 よ り も か な り小 さ 代 入 し た値 で あ る.こ. 搬 送 物 の 搬 送 速 度 が0の. れ は,図. と き に 測 定 を行. 動 ロー タあ るい は ア イ ドリング ロー.
(6) 45 0. 精 密 工 学 会 誌58/ 3/ 1992. 5.. 本 研 究 で は,電. 結. 言. 磁 モ ー タ と ロ ー ラ に よ る 自動 給 紙 装. 置 に 代 わ る方 式 と し て 超 音 波 楕 円 振 動 子 に よ る 分 離 と 搬 送 の 方 法 を 考 案 し,そ 実 験 を 行 っ た.主. の メカ ニズ ムに 関す る基礎 的. な 結 果 は 以 下 の と お りで あ る.. (1) 本 方 式 は 従 来 の 自 動 給 紙 装 置 よ りも 薄 型 か つ コ ン パ ク ト化 が 可 能 で,し. か も 分 離 と搬 送 は 対 象 物. に 応 じ て 同 一 の ア ク チ ュ エ ー タ で 制 御 で き る. (2) 本 方 式 の メ カ ニ ズ ム に つ い て モ デ ル 化 を 行 い, い くつ か の 基 本 的 な 運 動 の 式 を導 き,振 の 楕 円 振 動 に お け るZ方. 動 ロー タ. 向 の 振 幅 と媒 体 の 速 度 お. よび 力 と の 関 係 を 明 ら か に し た. (3) 駆 動 方 式 と して,振. 動 ロー タを直接 搬 送物 に押. し付 け る直 接 駆 動 方 式 と,ア. イ ドリ ン グ ロ ー タ を. 介 して 押 し付 け る 間 接 駆 動 方 式 を 開 発 した.. Fi8.9. Sheet feeding fprce. FH, FH*. (4) 上 記 の2つ. の 方 式 に つ い て,上. 質 紙 や テ レフ ォ. ン カ ー ドを 用 い て 搬 送 に 関 す る 基 礎 実 験 を 行 っ た 結 果,ど. ち ら も 搬 送 可 能 で あ り,し か も 理 論 特 性. と 同 傾 向 を 示 し た こ と か ら,本 方 式 の 可 能 性 を確 認 し た.. 最 後 に,本. 研 究 の 実 施 に 関 し,機 会 と 援 助 を 与 え て. 下 さ っ た沖 電 気 工 業 の 関 係 各 位,お. よび 御 示 唆 を 賜 っ. た 金 沢 大 学 工 学 部 の 青 柳 誠 司 助 手 と 野 村 久 直 技 官 に心 か ら感 謝 の 意 を 表 し ま す.. 参 1) 金 子. 環:給. 考. 文. 献. 紙 機 構 と そ の 設 計,日. 社, (1990). 2) 冨 川 義 朗 ほ か:縦. 刊工 業新 聞. し1‑屈曲Bn多 重 モ ー ド振 動 子 を. 用 い た 平 板 状 超 音 波 モ ー タ の 応 用,日 本 音響 学 会 講 演 論 文 集II, 10 (1989) 945. 3) 吉 田 哲 男:超 音 波 モ ー タの カ ー ド送 り装 置 へ の Fig. 10. Sheet. feeding. 応 用,日 本 工 業 技 術 振 興 協 会,固 ー タ研 究 部 会 ,10 (1989) 3.. speed vH, vH*. 4) 指 田 年 生:超 音 波 振 動 モ ー タの 試 作,応 用 物 理, 51, 6, (1982) 713. 5) 黒 澤 実 ほ か:進 行 波 型 超 音 波 モ ー タの 効 率,. タと被 搬送 物 との接 触 面 が一定 とな り,摩 擦 特性 が あ ま り変 化 しなか ったの に対 し.一 方の 図10の. 場 合は. 日 本 音 響 学 会 誌, 44, 1, (1988) 40. 6) 熊 田 明 生:超 音 波 モ ー タ,電 子 情 報 通 信 学 会 誌, 72, 4, (1989) 462. 7) 田 中 久 一 郎:摩 擦 の お は な し,日 本 規 格 協 会,. 被 搬送 物 の移 動 に伴 って接 触状 態 が変 わ るため,摩 擦 特 性 が変化 し,そ の ため,搬 送 力 が小 さ くな り速度 が 低 下 したもの と考 え られ る9).ま た図9,10の. 体 ア クチ ュ エ. 各測. (1988) 46. 8) 中 川 邦 彦 ほ か:映 ョ ン ドラ イ ブ.精 1607.. 定 値 に おけ る直接 駆動 方式 と間接駆 動 方式 との 差 は, 式(19),(21)に 傾 斜法 で近 似 した摩 擦 係数 の値 を 代入 して求 め た計 算値 とほぼ一 致 して い る.以 上 の こ とか ら,搬 送力 と平均 搬送 速度 の測 定 値 は,と もに理 論特. 像 ・音 響・OA機 密 工 学 会 誌,56.. 9) 横 山 恭 男:摩 擦 の 力 学(2),潤 2, (1973) 116.. 性 と全 体 的 な傾 向 が ほぼ一 致 して い る とい え る.. 54. 器 の フ リ クシ 9, (1990) 滑 学 会 誌,. 18,.
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