幼児期,児童期,青年期の援助要請研究における発達的観点の展望と課題
11
0
0
全文
(2) 北海道教育大学紀要(教育科学編)第 6 5巻 第 2号 J o u r n a lo fHokkaidoU n i v e r s i t yo fE d u c a t i o n( E d u c a t i o n ) Vo . l6 5,N O . 2. 平成 2 7年 2 月. 0 1 5 February,2. 幼児期,児童期,青年期の援助要請研究における 発達的観点の展望と課題 本田真大 北海道教育大学函館校. A ReviewonH e l pS e e k i n gi nI n f a n t s,C h i l d r e nandA d o l e s c e n t s : Focusedont h eD e v e l o p m e n t a lP e r s p e c t i v e s HONDAMasahiro D e p a r t r n e n to fE d u c a t i o n,HakodateC a r n p u s,HokkaidoU n i v e r s i t yo fE d u c a t i o日. ABSTRACT Theaimo ft h i sstudyi st oexaminethedevelopmentalperspectivesi nstudieso f h i l d r e n,anda d o l e s c e n t s .Ther e s u l t so freviewshowedt h a tt h e r e h e l p s e e k i n gi ni n f a n t s,c a r ef o u rp o i n t so fd e v e l o p m e n t a lviewsi nt h e s es t u d i e s :( a )t h ee a r l ydevelopmento fh e l p s p e c i a l l yt h en e c e s s i t yo fd i s t i n c t i o n sbetweenh e l p s e e k i n ganda t t a c h s e e k i n gb e h a v i o r s,e , t( b )o r i g i no ft h e冶a pbetweenh e l p s e e k i n gi n t e n t i o nandb e h a v i o r ",( c )d e v e l o p m e n men. d )d e v e l o p m e n t a lf a c t o r si n f l u t a lchangeso ft h es t r u c t u r e so fh e l p s e e k i n ga t t i t u d e s,and( s p e c i a l l y“p e r c e i v e dneedf o rautonomy."Theimportanceo fd e encedonh e l p s e e k i n g,e v e l o p m e n t a lp e r s p e c t i v e si nt h es t u d yo fh e l p s e e k i n gi sd i s c u s s e d . KeyWo r d s:h e l p s e e k i n g,d e v e l o p m e n t a lp e r s p e c t i v e,gapbetweenh e l p s e e k i n gi n t e n t i o n o rautonomy andb e h a v i o r,needf. 問題と目的. Cause,& Baydar,1 9 9 6 ),援助要請行動の他に意 思決定の程度を尋ねる援助要請意図や援助要請意. 悩みを相談するという現象は援助要請行動. 志,援助要請に対する肯定的・否定的態度である. ( h e l p s e e k i n gb e h a v i o r )として研究されている。. 援助要請態度,より広範な概念である被援助志向. 援助要請行動とは「情動的または行動的問題を解. 性などがある(本田・新井・石隈, 2 0 1 1 )。. 決する目的でメンタルヘルスサービスや他の. 援助要請研究には大きく 2つの方向性がある。. フォーマルまたはインフォーマルなサポート資源. 1つは個人が一人で解決することが困難な悩みや. に援助を求めること」と定義され ( Srebnik,. 問題状況に遭遇してから援助要請行動を行うまで. 4 5.
(3) 本田真大. の過程に関する研究であり,「人はなぜ、援助を求. 透明なケースの中に 1ず、つ入っている魅力的なお. めないのか?Jという問題意識を扱う研究である。. もちゃ(ヘリコプター,カンガルー,など)をケー. もう 1つは援助要請行動を実行してからその後の. スから取り出す 4つの課題が実施された。. 結果(個人の精神的健康など)への影響過程に関. 実験の最初の段階では 2名の女性実験者が交互. する研究であり,「人はどのように援助を求める. に実験室に入り課題を解く実演を行った。 1名. と健康になるのか?J という問題意識を扱う研究. ( 1良い援助者 ( goodh e l p e r ) 役J ) は 4つの課. 題のうち 2つについて,子どもと多くアイコンタ. である。 前者の研究は援助要請態度,援助要請意図,援. クトを取り,声の調子を変えながら話し,おもちゃ. 助要請意志,援助要請行動,被援助志向性などの. 1 悪 を取り出す様子を実演して見せた。もう 1名 (. 0 1 1 ), 概念を中心に多く行われており(本田他, 2. い援助者 ( b a dh e l p e r ) 役J ) も 4つの課題のう. 1 9 9 9 ) は援助要請の促進・抑制要因 水野・石隈 (. ち同じ 2つで例を見せたが,アイコンタクトをせ. を「個人の問題の深刻さ・症状J (悩みの経験な. ずにおもちゃの方を見ていて,単調な声の調子で. ど ) ,. 1ネットワーク変数 J. (ソーシャルサポート. など),1パーソナリティ変数J(自尊感情など),1デ. 話しながら作業し,結局おもちゃを取り出すこと ができない様子を実演した。. モグラフイック要因 J (年齢,性別など)の 4つ. 実験の次の段階で子どもの援助要請行動の様子. に分類している。しかしこれまでの援助要請研究. を観察した。子どもには 4つ全ての課題(2つは. の中では発達的観点が十分には考慮されていな. 最初の段階で実演されたもので,残り 2つはこの. い。特に子どもを対象とした援助要請研究を行う. 時初めて見る課題)を 1つずつ提示され,自由に. 上では発達的な影響を考慮することは不可欠であ. 遊ぶ時聞が設定された。課題に取り組む間,先の. ろう。. 2名の女性実験者と親が実験室に同席しており,. そこで本研究では子ども(幼児期,児童期,青. 子どもは遊んでいる間 3名に自由に話しかけるこ. 年期)の援助要請研究を概観し,援助要請研究に. とができた。女性実験者に対して子どもの援助要. おける発達的観点を明確にすることを目的とす. 請行動(柱上のケースのことを言葉にする,差し. る 。. 出す,など)が見られた場合には女性実験者はも う一度最初の段階と同じ役割で実演して見せ,親 援助要請行動の初期発達. に援助を求めた時には親は「これがどう動くのか 分からない」とだけ言う手続きが取られた。子ど もが 2回以上援助要請行動を行った場合,または. 1.幼児期の援助要請行動の特徴 援助要請行動の初期の発達を探る上で乳幼児期 の援助要請研究に焦点を当てる。これまでの援助. 3分以上が経過した場合,取り組んでいる課題は 終了とし,次の課題が提示された。. 要請研究の中では乳幼児期を対象としたものは極. 以上の方法による実験の結果, 2歳児も 3歳児. めて少なく,最も低年齢では 2歳児を対象とした. も良い援助者役の女性実験者により多く援助要請. 援助要請研究が行われている. (Thompson,. 行動を行うことが明らかになった。さらに,. 2歳. Cothran,& McCall,2 0 1 2;Cluver,Heyman,&. 児よりも 3歳児の方が多く援助要請行動を行うこ. Carver,2 0 1 3 )。. と ,. Cluvere ta . l( 2 0 1 3 ) は 2歳児と 3歳児各 3 0名 5名)の合計6 0 名を対象に,問題 (男女ともに各 1 解決場面において援助を求める相手を選ぶのかど. 3歳児では実験者の実演を見た既知の課題よ. りも未知の課題の場合に援助要請行動をより多く 行うこと,などが示された。. Thompsone ta . l( 2 0 1 2 ) では,. 2 歳 ~5 歳児. うかを実験法によって検証した。その中の 1つの. 6 2名が 1 2ピースの難しいパズルをできるだけ上手. 実験では,親子が 1組ずつ実験室に入り,柱上の. く解くように言われて取り組んでいる際に,隣に. 4 6.
(4) 幼児期,児童期,青年期の援助要請研究における発達的観点の展望と課題. 座っている実験者に援助を求めるかどうかを検討. アタッチメント理論では特定の個人に対して親. した。難しいパズルを解く際に実験者(大人)に. 密な情緒的枠を結ぶ傾向を人間性の基本的な構成. 援助を求める行動は直接的な要求と間接的な要求. 要素とし,その傾向は生涯にわたって存在し続け. から観察された。その結果,ピースの組み合わせ. るものとされる (Bowlby,1 9 8 8二木監訳 1 9 9 3 ) 0. が難しくなるほど援助要請行動が増えること,年. アタッチメントには様々な概念があり,例えばア. 上の子どもの方が最も難しいピースの部分で多く. タッチメント行動とは状況により良く対処できる. 援助要請行動を行ったこと,同じくらいの速さで. と思われる特定の人物への接近を維持する行動. パズルを完成させた場合では女児は年齢が上がる. (形態を問わない)であり,恐怖や疲労を感じた. につれて援助要請行動が多くなったこと,などが. り病気になったりしたときに最も顕著となり,な. 明らかになった。. ぐさめを受けたり世話をされたりすることで静ま. また,. 3歳児と 6歳児 6 4 名の援助要請行動を比. るものである (Bowlby,1 9 8 8二木監訳 1 9 9 3 )。. 較した研究では (Benenson&Koulnazarian,. またアタッチメントスタイルはアタッチメントの. 2 0 0 8 ),子どもに動物の絵を描く課題,ブロック. 杵(個人とアタッチメント対象の情緒的結びつき). で家を作る課題,烏を完成させるパズルの課題,. を形成している他者からサポートを求める傾向な. 音合わせの課題,という 4つの課題を行い,実験. Rholes& Simpson, どとして研究されている (. 者に援助要請行動をどれだけ早く行うかを調べ. 2 0 0 4 遠藤他監訳 2 0 0 8 )。これらのアタッチメン. た。その結果,女児の方が男児よりも早く援助要. トの概念は援助要請と極めて近いと言えよう。実. 請行動を行ったこと,音合わせ課題以外の 3つの. 際に,成人アタッチメントを測定する尺度の. 課題で 3歳児の方が 6歳児よりも援助要請行動を. ECR-GO (中尾・加藤, 2 0 0 4 ) の下位尺度であ. 早く行ったこと,などが確認された。. る「見捨てられ不安」は「私は一人ぼっちになっ. これらの研究のように,幼児の援助要請行動は. てしまうのではないかと心配する」などの質問項. 具体的な問題解決を要する課題を提示し,その課. 目から構成され,「親密性の回避」の下位尺度に. 題に取り組む際に近くにいる実験者(大人)に援. 私 は , は「私は人に心を聞くのに抵抗を感じる J,,. 助を求めるかどうかを実験室の中で観察してい. 人になぐさめやアドバイス,助けを求めることに. る。そして幼児期において既に援助要請行動の性. 抵抗がない J (逆転項目)などの項目から構成さ. 差が一部の研究から確認されている。乳幼児期の. れている。よって「親密性の回避」の下位尺度に. 援助要請研究を深めることで援助要請の心理が人. は援助要請態度と非常に近い質問項目が含まれて. 間の成長・発達のどの時期にどのように形成され. いると言えよう。. ていくのかを把握することが期待されるであろ. つ 。 2 . 援助要請とアタッチメント. しかし,これまでの援助要請研究の中で援助要 請とアタッチメントの概念の異同を詳細に検討し た研究は見られない。心理的援助の専門家に対す. 乳幼児の援助要請行動を子ども本人が困った時. る援助要請研究では心の病のある人(援助の必要. に母親などの特定の人物に接近する行動という見. 性が高い人)と実際のメンタルヘルスサービスの. 方をすると,アタッチメント行動としても理解で. 利用者の割合の聞に大きな希離がある現象を. きる。実際に成人を対象とした研究ではアタッチ メントと援助要請の関連が検討されており. (Vogel&羽Te i,2 0 0 5;S h a f f e r,Voge ,l &羽Te i,. 「サービスギャップ」と呼び ( S t e f l& P r o s p e r i,. 1 9 8 5 ),これを主要な問題意識として発展してき た経緯があり,アタッチメントとは異なる文脈で. 2 0 0 6 ),乳幼児期の子どもの援助要請行動を検討. 研究が蓄積されてきたと考えられる。アタッチメ. する場合にはアタッチメント概念との異同を整理. ント理論は心理学の中でも最も広範で包括的な理. することが不可欠であろう。. Rholes&Simpson, 論の 1つであるとはいえ (. 4 7.
(5) 本田真大. 2 0 0 4 遠藤他監訳 2 0 0 8 ),発達段階や問題状況,. 子では1.6%,女子では 1.3%となっており,ほぼ. 援助要請の相手の設定の仕方によってはアタッチ. すべての子どもが 1人以上は友だちが「いる」と. メントと援助要請は非常に近くなることを考慮し. 回答している。しかし,「悩みごとを相談できる. ながら今後の研究を進めることが必要であろう。. 友だ、ち」が「いない」と回答した子どもは,男子 では 16.9% ( 約 6名に 1名人女子では 8.3% ( 約. 援助要請意図と援助要請行動のギャップの出現 「人はなぜ援助を求めないのか?J という援助 要請研究の問題意識の 1つを検討する際には,援. 1 2名に 1名)であり,「一緒に遊ぶ友人はいるが 相談できる友人はいない」という児童がある程度 存在することが示唆される。 佐藤・渡遺. (2013). は小学 4~6 年生 739 名の. 助を求めたいと思いながらも行動しない心理を検. うち多く悩みを抱えていた児童を対象に,相談し. 討することが重要となる。このような心理は「援. た子ども,相談したいと思ったがしなかった子ど. 助要請意図が高いものの援助要請行動が低い(少. も,最初から相談しなかった子どもの割合を報告. ない)状態」として理解できる。本研究ではこの. している。相談したいと思ったがしなかった子ど. 状態を援助要請意図と援助要請行動のギャップ. もとは,援助要請意図が高く援助要請行動が低い. (gapbetweenhelp-seekingi n t e n t i o nandbe. 子どもと言えよう。その結果,保護者に相談した. h a v i o r ) ととらえ,発達のどの時点で確認される. いと思ったがしなかった子どもの割合が最も多く. ( 16.7%) 次いで友達 (15.2%),担任 (13.3%). かを概観する。 1.幼児期の援助要請行動. となっていた。この調査では小学生が相談相手に. 幼児期の子どもの援助要請行動は具体的な問題. 最も多く選んでいたのは保護者であり,小学生に. 解決場面において援助を求める行動を観察するこ. とって保護者は最も多く選ばれる相談相手でもあ. とによって研究されている (Benenson& K o u l -. り,相談をためらう相手でもあると言える。なお,. ta , . l2012; Cluver n a z a r i a n,2008; Thompson,e. 最初から相談しようと思わなかった子どもも多い. , . l2 0 1 3 )。行動観察に基づいて援助要請行動 e ta. 割合になっているが,この中には悩み自体がな. を定義するため援助要請意図の測定自体が困難で. かったり援助を求めるほど深刻ではなかったりす. あり,援助要請意図と援助要請行動のギャップを. る子どもも含まれている可能性があり,慎重に考. 直接検討した研究はほとんど見られない。. 察する必要があろう。. 2 . 児童期の援助要請行動. 3 . 青年期の援助要請行動の実態. 児童期以降には悩みの相談を援助要請行動とし. 近年の中学生・高校生の悩みの相談の実態とし. てとらえた研究が見られ始める。小学生の悩みの. 2 0 0 9 ) は関東の公立中学 て,本田・新井・石隈 (. 相談の実態調査は小学 4 年生 ~6 年生を対象とす. 3 4 2名のデータを分析し,中学生の 校 8校の生徒 3. るものが多い。例えばベネッセ教育総合研究所. 悩みの相談の実態を検討した。分析の結果,男子. ( 2 0 1 0 )は小学 4年生. 高校 2年生を対象として,. よりも女子の方が多く相談していることが明らか. 2 0 0 4年と 2 0 0 9年に同様の調査を実施し子どもたち. になり(例えば中学 1年生男子で相談経験のある. 0 0 4 年 の実態の変化を検討している。その結果, 2. 生徒は約 30.0%であるのに対し,女子は 60.2%),. と比較すると 2 0 0 9年では「日頃良く話す,一緒に. 他の近年の実態調査の結果とも一致していた(例. 遊ぶ友だち」の数も,「悩みごとを相談できる友. えば,石隈・小野瀬, 1 9 9 7 )。次に,. だち」の数も増加傾向にあるとされる。. に相談した生徒は相談経験のある生徒全体の. ところで 2009年の小学 4~6 年生のデータを援. 71 .4%であり,. 1ヶ月以内. 2ヶ 月 以 内 に 相 談 し た 生 徒 は. 助要請の点から見ると,「日頃良く話す,一緒に. 80.7%であった。最後に悩みの深刻さについては,. 遊ぶ友だ、ち」が「いない」と回答した子どもは男. 男子は「深刻で、はなかった」を選んだ生徒が多く. 48.
(6) 幼児期,児童期,青年期の援助要請研究における発達的観点の展望と課題. 「かなり深刻だった」を選んだ生徒が少ないのに. (13.0%),教師 (9.1%),スクールカウンセラー. 対して,女子は「かなり深刻だ、った」を選んだ生. (4.9%) であったと報告している。これらの実. 徒が多く「深刻ではなかった」が少ないという傾. 態調査から,中学生の一番の相談相手は友人であ. 向が見られた。. るとともに最も援助要請をためらう相手であるこ. 悩みの内容や相談相手を細かく尋ねた実態調査 には石隈・小野瀬(19 9 7 ) が挙げられる。石隈・. 1 9 9 7 ) は北海道,東北地方,関東地方, 小野瀬 (. とが読み取れよう。. 4 . 援助要請意図と援助要請行動のギャップ 児童期後半から青年期にかけての悩みの相談に. 2年. 関する実態調査の中で,援助要請意図と援助要請. 生1 4 0 3名を対象に,悩んだときの相談相手につい. 行動のギャップが見られている。行動に対して意. て尋ねた。その結果,学習面や進路面の悩みはあ. 図は主要な影響因であるものの ( A j z e n,1 9 9 1 ),. る程度具体的で中学生にも意識されやすい一方. 援助要請行動に関しては援助要請意図以外の様々. で,心理・社会面の悩みは意識化されにくいこと. な要因を考慮する必要もあろう。このような. が指摘されている(石隈, 1 9 9 9 ;石隈・小野瀬,. ギャップが生じる理由の一つに,後述するような. 1 9 9 7 )。. 援助要請態度の構造の発達的変化の影響が考えら. 四国地方の中学 1~3 年生 1469名,高校 1 ~. さらに石隈・小野瀬 ( 1 9 9 7 ) の調査結果では,. れる。. 相談相手に親を第 1位に挙げた生徒は中学生から. なお,小学生の主な相談相手には保護者が選ば. 高校生にかけて低下しており,思春期の前半から. れているが(佐藤・渡遺, 2 0 1 3 ),中学生と高校. 後半にかけて次第に親から離れていくことと関連. 9 9 7 ),親を相 生を比較すると(石隈・小野瀬, 1. していると思われる。さらに,相談相手に「誰に. 談相手に選ぶ割合が減っていき,友人を選ぶ割合. も相談しない」を第 1位に挙げた生徒が中学生,. が増えている点にも青年期への発達の様相が読み. 高校生がそれぞれ約 40%存在した。もちろん,悩. 取れよう。. んだ時に相談しないで自分の力で乗り越えようと 努力することは大切なことであるが,これらの生 徒の中には援助要請の意図が高いものの行動でき ない生徒が含まれている可能性がある。 そのような援助を求められない生徒の実態を直. 援助要請態度の構造の発達的変化 援助要請態度の測定には心理的援助の専門家に. A t t i t u d e 対する援助要請態度を測定する尺度 (. 接検討したのが永井・新井 ( 2 0 0 5 )である。永井・. TowardS e e k i n gP r o f e s s i o n a lP s y c h o l o g i c a lHelp. 新井 ( 2 0 0 5 ) は,悩んだときに誰にも相談しない. 9 7 0 )と S c a l e :ATSPPH) ( F i s c h e r& Turner,1. という生徒を「相談意図のない者」と「相談した. その短縮版. くてもしない者」の観点から分類し,関東地方の. ATSPPH-SF) ( F i s c h e r& F a r i n a,1 9 9 5 ) が国際. 0 7 5名のうち,悩む経験がある程度あった 中学生 2. 的に使用されている。また大畠・久田 ( 2 0 1 0 )は. 生徒のみを対象として悩みの相談の実態を検討し. 日本の現状に即した心理専門職(学校,病院,相. た。その結果,友達,親,先生に相談した生徒は. 談機関などの臨床心理士や心理カウンセラー)へ. 男子よりも女子の方が多かったこと,友達と先生. の援助要請に対する態度を測定する尺度を作成し. に「相談したいと思ったがしなかった」生徒は男. ている。. (ATHPPHS Short-Form:. 子よりも女子の方が多かったこと,などが明らか. 心理学研究において「態度」には様々なとらえ. にされた。さらに悩んだときに「相談したいと思っ. 方があるものの,研究上は「個人内の,ある特定. たがしなかった」という生徒は,相談相手が友達. の対象に対する,比較的安定して持続する,評価. である場合に(友人に相談したいと思ったがしな. あるいは感情」と操作的に定義されるように(土. かった生徒)は 14.0%と最も多く,次いで保護者. 田 , 1 9 9 2 ), i態度」の概念には認知や感情の成分. 49.
(7) 本田真大. が含まれている。国内で研究されている援助要請. ると期待感と抵抗感という側面に分離し,成人に. 0 1 0 ) や被援助志向性尺 態度尺度(大畠・久田. 2. なってもそれらの 2側面でとらえられるというよ. 0 1 1 ) は主に認 度(田村・石隈. 2006;本田他. 2. うに,援助要請態度の大きな枠組みとして理解す. 知的成分を測定する尺度として作成されている。. ることができる。. これらの下位尺度は援助要請や被援助に対する期. 2 0 0 7 ) 専門家への援助要請態度について,水野 (. 待感と抵抗感の 2側面に大きく分類できると考え. は中学生のスクールカウンセラーに対する被援助. られる。そこで本論文では援助要請態度を期待感. 志向性を明らかにしている。研究の結果,「良い. と抵抗感の 2側面からとらえて発達的変化を検討. アドバイスをくれそうだJ, 1悩んでいることを尊. する。. 重してくれそうだ」などの期待感の側面が「援助. 1.児童期の援助要請態度の構造. の肯定的側面」の因子となった。相談に対する抵. 西谷・桜井 ( 2 0 0 6 ) は教師を対象とした田村・. 抗感の側面は,援助要請スキルが不足しているこ. 2 0 0 1 ) の研究で用いられた質問項目を参考 石隈 (. と,自己開示することへの恐れ,遠慮,その他の. に小学生の援助要請態度を尋ねる質問項目を作成. 懸念・抵抗感という 4つの内容に分類された。. し分析した。質問項目には援助を求めることに対. 3 . 援助要請態度の発達的変化. 1 何か悩みごとや心配事があった時 する期待感 (. 小学生 (7~12 歳)と中学生・高校生 (13~18. は,誰かに話を聞いてほしいと思う」など)と抵. 歳)の子どもの間の援助要請態度や援助要請意図. 抗感 ( 1自分の問題は自分で解決するべきで,誰. の発達的変化を検討した研究からは ( D e lMauro. かに相談するのは,良くない」など)の内容の両. & Williams.2 0 1 3 ),小学生も中学生・高校生も. 方が含まれていたが,分析の結果は 1因子構造と. 自分のことで専門的なカウンセリングを受けよう. なったため,小学生はそれら 2側面を明確に分け. とは思わないものの中学生・高校生は問題状況が. て認識しているわけではないようである。. 深刻な場合には援助要請意志が高まること,専門. 2 . 青年期の援助要請態度の構造. 的援助を受けることのステイグマと自立の志向性. 思春期以降の年代を対象とした研究では,援助. (preferencef o rs e l f r e l i a n c e ) は小学生には見. 要請相手を身近な他者(インフォーマル)か心理. られないが中学生・高校生には見られること,中. 的援助等の専門家(フォーマル)かに分けて援助. 学生・高校生の女子は専門的援助を受けた際に否. 要請態度が測定されている。まず身近な他者への. 定的に判断されたり批判されたりすることを恐れ. 援助要請態度について,本田他 ( 2 0 1 1 ) は中学生. ていること,小学生は相談相手に親や教師を選ぶ. の友人,家族,教師に対する被援助志向性尺度を. が中学生・高校生は相談せずに自己解決すること. 作成し,どの相手に対しでも期待感(下位尺度名. を望み,また相談相手としては友人や親を選ぶこ. は「被援助に対する肯定的態度J ) と抵抗感(下. と,が明らかになった。反対に小学生と中学生・. 位尺度名は「被援助額する懸念や抵抗感の低さ J ). 高校生に共通していた点は,友人や家族が専門的. の 2つの側面があることが明らかになった。なお,. 援助を受けることは否定的に思っていないことな. 本田他 ( 2 0 1 1 ) では教師を対象とした田村・石隈. どであった。これらの結果からは,専門的援助や. ( 2 0 0 6 )の研究と同様の質問項目を使用し,田村・. 心の病に対する明確な知識やイメージが発達に. 石隈 ( 2 0 0 6 ) と同様の 2側面が得られた。西谷・. 伴って学習されたことが否定的な援助要請態度に. 2 0 0 6 )の小学生の援助要請態度尺度も田村・ 桜井 (. つながっている可能性が示唆される。. 2 0 0 6 )の基になった研究(田村・石隈. 2 0 0 1 ) 石隈 (. 以上みてきたように,援助要請態度を大きく期. を参考に質問項目が作られている。つまりこの期. 待感と抵抗感という 2側面でとらえることによっ. 待感と抵抗感の内容は児童期には両者が明確には. て発達的な変化をとらえることができるであろ. 区別されていないものの,思春期(中学生)にな. つ 。. 50.
(8) 幼児期,児童期,青年期の援助要請研究における発達的観点の展望と課題. 援助要請の促進・抑制要因としての発達的要因. れ,さらに男子に限っては学習・進路面の悩みの 援助要請意図も低くなる可能性があることを示し. 援助要請の促進・抑制要因には様々なものがあ. ているが,永井・新井 ( 2 0 0 7 )の研究における「自. るが(水野・石隈, 1 9 9 9 ),ここでは発達的要因. 助努力」の尺度項目も知覚された自律性への欲求. について取り上げる。. と近い内容が測定されていると考えられる。. 青年期の成長・発達は自立に向かう力が大きく なり,物理的にも心理的にも大人から離れていこ うとする過程と言えるため,大人から離れていく 心理的な発達の中で援助要請が影響を受ける可能. 本研究のまとめと今後の課題. 1.本研究のまとめ. 性がある。そのような発達的変化の中で繰り返し. 本研究の目的は子ども(幼児期,児童期,青年. 関連が見出されている変数は「知覚された自律性. 期)を対象とした援助要請研究を概観し,それら. p e r c e i v e dneedf o rautonomy)J であ への欲求 (. の中にみられる発達的要因について検討すること. る。知覚された自律性への欲求とは,援助要請の. であった。先行研究を展望した結果,援助要請研. 研究の中では「悩み事や問題状況を自分で解決し. 究に見られる発達的観点として以下の 4つが明ら. たい,自分で取り組みたい」という欲求の強さと. かになった。. して測定されることが多い。前述の DelMauro. 第 1に援助要請行動の初期発達である。特にア. & Williams ( 2 0 1 3 ) の研究で自立の志向性. タッチメントの概念の異同の観点が重要であり,. ( p r e f e r e n c ef o rs e l f r e l i a n c e ) も,測定されて. 青年期の援助要請研究では成人アタッチメントは. いる内容を見ると自律性への欲求と類似したもの. 援助要請に影響を与える要因として位置付けられ. であると考えられる。. ているが (Vogel& Wei,2 0 0 5;Shaffere ta , . l. 知覚された自律性への欲求を測定する尺度は. 2 0 0 6 ),特に乳幼児期ほどアタッチメント行動と. 「もし私が問題を抱えたときには自分で解決した. 援助要請行動の客観的な区別は困難であると思わ. いJ,1"自分の問題は自分で取り組むべきだ」など. れる。乳幼児期の援助要請研究は未だ少なく今後. の項目で構成され,治療や援助に対する不安より. の研究知見の蓄積が求められるが,その中でア. も強く援助要請意図と関連しており,知覚された. タッチメントとの異同を明示することも研究上必. 自律性への欲求が高いことで援助を求めなくなる. 要であろう。. W i l s o n& Deane,2 0 1 2 )。こ と考えられている (. 第 2に,援助要請意図と援助要請行動のギャッ. のような知覚された自律性への欲求(自立の志向. プが出現する時期である。小学校 4年生以降の悩. 性)は小学生よりも中学生・高校生の方が強く感. みの相談に関する実態調査において援助要請の意. D e lMauro& Williams, じているようである (. 図があっても行動しない者の存在が示されてお. 2 0 1 3 )。さらに, 1 8歳から 2 5歳の青年を対象とし. り,従来の援助要請研究で検討されてきた「人は. た研究からは,知覚された自律性への欲求の高さ. なぜ援助を求めないのか?J という問題意識と合. は心の病(ストレス,不安,うつ)や自殺念慮(希. 致する時期であると考えられる。しかし現段階で. 死念慮)に関する専門家への援助要請意図の低さ. は幼児期や児童期前期における援助要請意図の測. Wilson,Rickwood,Bushnel ,l と関連するため (. 定方法が開発されていないために研究されておら. Caputi,& Thomas,2 0 1 1 ),知覚された自律性へ. ず,このギャップが発達のより早期に確認される. の欲求が強すぎることで適切な専門的援助を受け. 可能性も否定できない。. ることが難しくなると言える。また永井・新井. 第 3に,援助要請態度の発達的変化の観点であ. ( 2 0 0 7 ) は中学生が「自助努力」を強く志向する. る。小学生は援助を求めることを「良いか,良く. ほど心理・社会面の悩みの援助要請意図が減じら. ないか(悪いか ) J と一次元上でとらえており,. 5 1.
(9) 本田真大. 中学生以降になると「良い面もあるが,悪い面も. されたときやその後に行われる,他者から提供さ. ある」というように両方の側面を別々に考えるよ. れた援助が自分自身に与えた影響に対する認知的. うになると思われる。つまり,援助要請態度が児. 評価」と定義され,「問題状況の改善J 1対処の混. 童期から思春期にかけて複雑化する可能性が示唆. 乱 J 1他者からの支えの知覚 J 1他者への依存」と. される。近年多く行われている援助要請に対する. いう 4つの下位尺度による援助評価尺度が作成さ. 介入研究において,効果の指標となる援助要請態. れており(本田・石隈. 2008; Honda.Arai.&. 度の構造の発達的変化を明らかにすることによっ. Ishikuma.2006),援助要請行動後の精神的健康. て,発達段階に即した介入方法の開発や効果の違. と関連することが明らかにされている(例えば,. いをより精轍に検討できょう。. 本田・新井. 2008;本田・新井・石隈. 2008)。. 第 4に,援助要請を促進・抑制する発達的要因. 知覚された自律性への欲求が高まる青年期に大人. の観点である。特に先行研究で繰り返し関連が示. や友人に相談すると,援助評価(本田・石隈,. されている変数として,青年期の知覚された自律. 2008) の中の「他者への依存 J ( 1自分が他の人に. 性への欲求の重要性が指摘で、きる。国内では知覚. 甘えすぎていると思った J,など)が強く認識さ. された自律性への欲求の点から検討された研究は. れる可能性がある。. 少なく,今後さらに検討することで青年期に特有. 第 3に,発達的観点、を取り入れた援助要請研究. の援助要請の姿を明らかにすることが期待され. の知見から発達段階に却した援助要請への適切な. る 。. 介入方法を開発することである。しかし,援助要. 2 . 本研究の限界と今後の課題. 請できない個人の心理の変容を試みるのみでな. 援助要請研究の中でその影響が指摘されながら. く,周囲の他者がその心理に気づき,援助を求め. も十分に検討されてはいなかった発達的観点に焦. られなくても他者から援助が得られるような対人. 点を当てて先行研究を展望し,子どもを対象とし. 関係を形成することも重要である。この点は援助. た援助要請研究における検討点を明確にしたこと. 要請感受性(本田・本田, 2014) として研究され. に本研究の意義がある。. ており,子どもの発達段階に応じた周囲の他者の. 今後の研究上の課題として以下の 3点が挙げら. 援助要請感受性を検討することも望まれよう。. れる。第 1に,悩みや問題状況に遭遇してから援 助要請行動を行うまでの過程に関する研究では. 引用文献. 「人はなぜ援助を求めないのか?J という問題意 識が主として扱われるが,現実には自分一人で解. Ajzen1 .( 1 9 9 1 ) .Thet h e o r yo fplannedb e h a v i or .O r g a -. 決できることでも過剰に援助要請すること,つま. n i z a t i o n a lBehaviorandHumanD e c i s i o nP r o c e s s e s. り「人はなぜ援助を求めすぎるのか?J という点. 5 0 .1 7 9 21 1 . Benenson.J .F . .& Koulnazarian.M.( 2 0 0 8 ) .Sexd i f. も重要な検討課題である。この問題意識に関する. f e r e n c e si nh e l p s e e k i n gappeari ne a r l yc h i l d h o o d .. 研究は未だ少ないが,本研究で展望したような発. BritishJournal01Develo ρmentalPsychology.2 6 .. 達的観点から検討することも重要であろう。 第 2に,援助要請研究のもう 1つの問題意識で. 1 6 3 1 6 9 . ベネッセ教育総合研究所 ( 2 0 1 0 ).第 2因子ども生活実態 基 本 調 査 報 告 書 ベ ネ ッ セ 教 育 総 合 研 究 所 くh t t p : / /. ある「人はどのように援助を求めると健康になる. b e r d . b e n e s s e . jp/berd/c e nt e r/ open/r e p o r t l k o d o m o s e i. の か ?J,すなわち援助要請行動が個人の精神的. k a t u _ d a t a / 2 0 0 9 / p d f /d a t a_ 0 5 . p d f >( 2 0 1 4 年 4月2 9日). 健康などに与える影響を検討する上で,発達的な. Bowlby.J .( 1 9 8 8 ) .A s e c u r eb a s e :C l i n i c a la p p l i c a t i o n so f. 影響を考慮することである。特に知覚された自律 性への欲求は援助評価(本田・石隈. 2008) に影 響すると考えられる。援助評価とは「援助を提供. 5 2. a t t a c h m e n tt h e o r y .L o n d o n :R o u t l e d g e . (二木武(監訳) ( 1 9 9 3 ) . ボウルピィ母と子のアタッ チメント. 心の安全基地. 医歯薬出版). C l u v e r .A . .Heyman.G . .& C a r v e r .L . .J .( 2 0 1 3 ) .Young.
(10) 幼児期,児童期,青年期の援助要請研究における発達的観点の展望と課題. c h i l d r e ns e l e c t i v e l ys e e kh e l pwhens o l v i n gproblems. Journal01Eλ・ ρerimentalChildPsycholog , ツ 1 1 5, 5 7 0 5 7 8,. 研究費補助金・研究成果報告書 水野治久・石限利紀 ( 1 9 9 9 ).被援助志向性,被援助行動 に関する研究の動向. DelMauro, , . ] M,& W i l l i a m sD, , ] .( 2 0 1 3 ),C h i l d r e nand a d o l e s c e n t s 'a t t i t u d e stowards e e k i n gh e l pfromp r o f e s s i o n a lmentalh e a l t hp r o v i d e r s .I n t e r n a t i o n a lJ o u r ,3 5,1 2 0 1 3 8 n a l0 1Advancement0 1C o u n s e l l i n g. 永井. 7,5 3 0 5 3 9 . 教育心理学研究, 4. 智・新井邦二郎 ( 2 0 0 5 ).中学生における悩みの相. 談に関する調査筑波大学発達臨床心理学研究, 1 7,. 2 9 3 8 . 西谷美紀・桜井茂男 ( 2 0 0 6 ).児童の援助要請行動尺度作. .H .,& Farina,A .( 1 9 9 5 ) .Attitudestoward Fischer,E. 2 . 成の試み日本学校心理学会第 8回大会発表抄録集, 2. s e e k i n gp r o f e s s i o n a lp s y c h o l o g i c a lh e l p :A s h o r t e n e d. 中尾達馬・加藤和生 ( 2 0 0 4 ).“一般他者"を想定した愛. formandc o n s i d e r a t i o n sf o rr e s e a r c h .J o u r n a l01C o l -. 着スタイル尺度の信頼性と妥当性の検討九州大学心理. l e g eS t u d e n tD e v e l o ρment ,3 6,3 6 8 3 7 3 .. 学研究,. Fischer,E .H .,& Turner,J .L .( 1 9 7 0 ) .O r i e n t a t i o n st o. 5,1 9 2 7 .. 大畠みどり・久田満 ( 2 0 1 0 ).心理専門職への援助要請に. s e e k i n gp r o f e s s i o n a lh e l p :Developmentandr e s e a r c h. 対する態度尺度の作成信頼性と妥当性の検討. u t i l i t y .J o u r n a l01C o u n s e l i n gandC l i n i c a lP s y c h o l o g y,. ミュニティ心理学研究, 1 3,1 2 1 1 3 2 .. 3 5,7 9 9 0 .. コ. Rholes,W.S .,& Simpson,J .A.( 2 0 0 4 ) .Adulta t t a c h -. 本田真大・新井邦二郎 ( 2 0 0 8 ),中学生の悩みの経験,援助 要請行動,援助に対する評価(援助評価)が学校適応に与 える影響学校心理学研究,. 8,4 9 5 8 .. :Theory,r e s e a r c h,andc l i n i c a li m p l i c a t i o n s .The ment G u i l f o r dP r e s s . (遠藤利彦・谷口弘一・金政祐司・串崎真司(監訳). .,& Ishikuma,T .( 2 0 0 6 ) .Thei n v e s Honda,M.,Arai,K t i g a t i o no ft h ef a c t o rs t r u c t u r emodelf o raJ apanese. ( 2 0 0 8 ),成人のアタッチメント一理論・研究・臨床一 北大路書房). v e r s i o no ft h eS c a l ef o rE v a l u a t i o n so fHelpf o rj u n i o r. 2 0 1 3 ),小学生の悩みとそれに対す 佐藤美和・渡遺正樹 (. highschoolstudents.I n t e r n a t i o n a lCongress01. る援助要請行動の実態東京学芸大学紀要芸術・ス. P s y c h o t h e r a ρ ' yi nJa ρanandTheThirdI n t e r n a t i o n a l C o n l e r e n c e01AsianF e d e r a t i o nlorPsychothera ρ ' y,. mediatingr o l e so fa n t i c i p a t e dr i s k s,a n t i c i p a t e db e -. 1 0 2 . 本田真大・新井邦二郎・石隈利紀 ( 2 0 0 8 ).中学生の悩みの 深刻さ,援助要請時に受けた援助,受けた援助の期待 との一致,援助評価と学校適応の関連の検討筑波大学 本田真大・新井邦二郎・石隈利紀 ( 2 0 0 9 ).中学生の悩みの 相談経験の有無,悩みの深刻さ,相談時. 期からみた援助要請行動の特徴. 日本学校心理学会第. s i o n a lh e l p :Anattachmentp e r s p e c t i v e .J ournal01 3,4 4 2 4 5 2 . C o u n s e l i n gP s y c h o l o g y,5 s e e k i n gpathwaysf o rc h i l d r e nandA d o l e s c e n t s .J o u r -. , nal01EmotionalandBehavioralDisorders,4 2 1 0 2 2 0 . .& P r o s p e r i,D .,C .( 1 9 8 5 ) .B a r r i e r st omental S t e f l,M.,E. 1 1回大会発表論文集, 1 3 . 本田真大・新井邦二郎・石限利紀 ( 2 0 1 1 ).中学生の友人, 教師,家族に対する被援助志向性尺度の作成カウンセ. h e a l t hs e r v i c eu t i l i z a t i o n .CommunityM e n t a lH e a l t h. J o u r n a l ,2 1,1 6 7 1 7 8 田村修一・石限利紀 ( 2 0 0 1 ),指導・援助サービス上の悩み. 4,2 5 4 2 6 3 . リング研究, 4 本田真大・本田泰代 ( 2 0 1 4 ) . 小学生の援助要請意図に対 する親の知覚に関する探索的検討一援助要請感受性の 概念化の試み. n e f i t s,anda t t i t u d e sont h ed e c i s i o nt oseekp r o f e s. Srebnik,D .,Cause,A.M.& Baydar,N .( 1 9 9 6 ).Help-. 6,5 7 6 5 . 心理学研究, 3 相談の実態. ポーツ科学系, 6 5,1 8 1 1 9 0,. Shaffer,P .A.,Vogel,D.L .,& Wei,M. ( 2 0 0 6 ) .The. 北海道教育大学紀要教育科学編 6 5,. 1 6 7 1 7 3 .. における中学校教師の被援助志向性に関する研究 バーンアウトとの関連に焦点をあてて一教育心理学研. 9,4 3 8 4 4 8, 究 , 4 2 0 0 6 ).中学校教師の被援助志向性 田村修一・石隈利紀 (. 本田真大・石隈利紀 ( 2 0 0 8 ) . 中学生の援助に対する評価. 2 9 4 0 . 尺度(援助評価尺度)の作成学校心理学研究, 8,. に関する研究. 状態・特性被援助志向性尺度の作成およ. び信頼性と妥当性の検討. 教育心理学研究, 5 4,7 5 8 9 .. Thompson,R .B .,Cothran,T .,& McCall,D .( 2 0 1 2 ) .G e n -. 石限利紀 ( 1 9 9 9 ). 学 校 心 理 学 誠 信 書 房. 1 9 9 7 ).スクールカウンセラーに 石限利紀・小野瀬雅人 (. der and age e f f e c t s interact i n preschoolers'. 求められる役割に関する学校心理学的研究一子ども・教. h e l p s e e k i n g :evidencef o rd i f f e r e n t i a lresponsest o. 師・保護者を対象としたニーズ調査の結果より. changesi nt a s kd i f f i c u l t y .J o u r n a l0 1C h i l dLanguage,. 文部. 科学省科学研究費補助金・研究成果報告書 水野治久 ( 2 0 0 7 ) . 中学生が援助を求める時の意識・態度 に応じた援助サービスシステムの開発文部科学省科学. 3 9,1 1 0 7 1 1 2 0 . 土田昭司 ( 1 9 9 2 ),社会的態度研究の展望社会心理学研究,. 7,1 4 7 1 6 2,. 5 3.
(11) 本田真大. Voge ,l D . .L . .& W e i .M.( 2 0 0 5 ) .Adultattachmentand h e l p s e e k i n gi n t e nt :Them e d i a t i n gr o l e so fp s y c h o l o -. .J o u r n a l0 1 g i c a ld i s t r e s sandp e r c e i v e ds o c i a lsupport. C o u n s e l i n gP s y c h o l o g y .5 2 .3 4 7 3 5 7 . .J .& Deane.F .P .( 2 0 1 2 ) .B r i e fr e p o r t :Need Wilson,C f o rautonomyandperceivedbarriersr e l a t i n gt o a d o l e s c e n t s 'i n t e n t i o n st oseekp r o f e s s i o n a lmental h e a l t hc a r e .J o u r n a l0 1A d o l e s c e n c e,3 5,2 3 3 2 3 7 . W i l s o n .C ., . J Rickwood.D .J . .B u s h n e l l, J .A . .Caputi, P ., & Thomas ,S .J .( 2 0 1 1 ) .Thee f f e c t so fneedf o ra u t o n -. omyandp r e f e r e n c ef o rseekingh e l pfromi n f o r m a l s o u r c e sonemerginga d u l t s 'i n t e n t i o n st oa c c e s sment a lh e a l t hs e r v i c ef o rcommonmentald i s o r d e r sand s u i c i d a lthoughts.Advancesi nMentalHealth,1 0 . 2 9 3 8 .. (函館校講師). 5 4.
(12)
関連したドキュメント
関係委員会のお力で次第に盛り上がりを見せ ているが,その時だけのお祭りで終わらせて
「課題を解決し,目標達成のために自分たちで考
これはつまり十進法ではなく、一進法を用いて自然数を表記するということである。とは いえ数が大きくなると見にくくなるので、.. 0, 1,
いしかわ医療的 ケア 児支援 センターで たいせつにしていること.
脱型時期などの違いが強度発現に大きな差を及ぼすと
巣造りから雛が生まれるころの大事な時 期は、深い雪に被われて人が入っていけ
彼らの九十パーセントが日本で生まれ育った二世三世であるということである︒このように長期間にわたって外国に
自然言語というのは、生得 な文法 があるということです。 生まれつき に、人 に わっている 力を って乳幼児が獲得できる言語だという え です。 語の それ自 も、 から