放電硬化した炭素鋼の耐熱性
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(2) . 平成8年8月. 7巻 第1号 北海道教育大学紀要 (第2部A) 第4. Augus t ,1996. i i 4 i i 7 t l t lofHokkai do Un tyofEduca Journa on DA)Vo s on(Se c ve r . .1 ,No. 放電硬化した炭素鋼の耐熱性 馬. 相. 諭. 北海道教育大学釧路校技術科教育研究室 釧路 085. Heat Resistance of Carbon Steelby Spark Hardening. M akoto sOHMA ion, Kushi Laboratory ofTechnologicaIEducat ro Cam ーpus Hokkaido Uni ty ofBducat ・on versi Kushiro085. Abstract. th v vc by spark hardening and The surface 。fStructuralcarbon steelofJ工SS35C wascoated wi igate heat resistance. i。n test was performedin s i l lairtoinvest t 。xidat lows. Theresul ts obtained were as fol. 1 ) A hardendlayer of aboutlo〆 m. ly. h/c甫 easi thl min/cボ and 15戸 m wi th 2mi e wi was obtainabl. The maximum hardness ofhardenedlayer was HV6 00 .. 2). i i int (110OK) Thespark-hardened steelshowed remarkabl t e heat resistance below thecr calpo. i。n amount reached about 70~80% comーpared to the n。n‐ andthe maximum decreasein oxidat treatediron. l ing of hardened layer wh i 3) 工nthe austenitethe heat resistance varnished duet。 the fal ch was ix andlayer. i fference ofthermalexpansion between the matr caused bythelarge d. 4). l i b b i df Below thecr i icalpoint t , thespark‐hardened carbonstee wascons deredto esu sttute or. t ofheat‐resistantsteelcontaining Cr a par .. 1. 緒. 言. 切削工具, 鋸歯, ター ビンブレー ドなどの切削性, 耐久性を向上させる一つの方法として放電硬化法があ り 種々 の 装 置 が開 発 さ れて い る. 中 でも ペ ネ トロ ン装 置 (ユ ニ ツ ー ル社) が注 目さ れて いる が, この装置は,. 0×320m 小型軽量 (210×21 m , 150N) で操作が極めて容易であるにもかかわらず火花放電温度は, 約25000 Kと著しく高いので電極物質の母材への転移速度が迅速で又母材に何等変質, 歪み, ストレス等の影響を及 ) ばさ な い 特 徴 を有 して いる1 .. )が報告されて 4 、 最近金属材料の表面改質によって付加価値を高める研究が注目され, 多くの優れた成果2 いるが, 上記の放電硬化法による研究は殆 ど見当たらない. そこで本研究では, 構造材料として多方面に使 用されている鋼の表面に上述のペネトロン装置で, WCを電極物質として放電皮膜の形成を試み, 耐熱性を 調 べた. そして合金元素を添加することなく放電硬化法で容易に鋼を耐熱材料に改質できるかについて検討 (99).
(3) . 相. 100. 馬. 諭. した.. 2. 実. 験. 方. 法. 2-1 放電硬化法 図1は, 放電硬化法の放電回路の略図である. 電源は直流で, 又電極は, 電磁気的に振動し被加工物との 接触を繰返し断続して花火放電が生じる‐ 電極物質は, 一般的に高硬度の 金属炭化物が用いられ, これが放 電現象によっ て被加工物表面の局部をイオン化して大気中の酸素, 炭酸ガスその他の酸化性ガスの反応しな い雰囲気を形成する. さらに著しい高温によって電極物質が溶融して被加工物の表面に付着, 拡散して硬化 ) 層 が形 成 さ れる1 . 本 実 験の 放 電 硬 化 は, 前 述 の ペ ネ トロ ン装 置 によ っ て 行 っ た‐ 電力 :250W, 電圧 :11OVそ して 電 極 振 動. 数:10 OHZで電極棒を据え付けた振動機を手に持っ て構造用炭素鋼S35Cの試験片 (10×1 0×20m m) の全面 に行 っ た‐ 電 極 棒 は, WC系 (W: 86 5 0 : .93 .54 ‐87 ‐15mass%) で寸 法 は, 1.5×1‐5×50mm , Co:5 , C: , Fe. である. 放電時間は, 単位面積( 粛) 当たりomi nで, それぞれ処理 n (硬化処理なし) n並びに2mi c , lmi した鋼をS0 , SI及 びS2と名づけた. なお, 放電硬化を行う前に試料表面をエメリー紙で#500まで研摩 して ア ルコー ル洗 浄 した.. 2-2 実 験試 料. 実験に用いた試料の化学組成と諸性質を表1に示した. 顕微鏡組織は, 図2 に示 した がフ ェ ライ トと パ ー ライ トからなっ ている. 左端の白色縦帯状組織が放電硬化法により形成された皮膜である‐ 図3 は, S1と S2の皮膜と基地の硬さ分布曲線で皮膜の最高硬さは, ともにHV=550~600の範囲であっ た. 又皮膜厚さは, SIではおおよそ1 0口m 5”m mでその後は内部に向かっ て1 m程連続的に減少 (拡散層) して基地の硬さHV= 250に連 した‐ こ れに対 してS2の厚 さ は, 15〆 m でそ の 後10” m で基 地 の 硬 さ に達 した.. 2-3 酸化実験 放電硬化した鋼は, 図4に示した熱サイクルで酸化実験を行っ た. 加熱雰囲気は静止空気中で, 試料は, 磁性皿にのせマッフル炉に挿入した‐ そして図中に示した温度と時間で恒温加熱 した後, 573Kまで炉冷 し た後, レンガボックス内で室温まで冷却して重量を測定して顕微鏡組織観察を行っ た‐ 表1 R. 電. 極. (+). 炭素銅(S35C)の化学組成(mass %). C. Si. 順. P. S. 0 .35. 0 .21. 0 ‐70. 0 .010. 0 ‐017. C. T電源 図1. 1. 伽工物 」( ‐ ). 放電硬化法の回路図. 諸. 性. 質. 引張強さ 伸 び ブリネル硬さ 密 度 ( Mpa ). 61 3. (10 0). % ( ). ) ( 1 0 / 3 0 0 0. X彫が) (. 29 .0. 6 3 1. 7 .77.
(4) . . 放電硬化した炭素銅の耐熱性. 警 蒔 嚢諸 発議虐 き 一粒鱈尋滋 藤象潟豊灘鰐総鋒露 ・. 3K 7 3K 7 , 117 , 973K 1 ,3 ,5 , 10 , 20 h. 0“ 連奏繋5 慕ご署節導き m. 図2. $ 810. K /. 炭素鋼S35Cの組織と放電皮膜 (3%ナイタール腐食). 〉 1000 ー. 101. 11ー11ー111. ↑ 試来梓事入. 750. 時 間. ・ S2(2 min/cm2) ′ t 、. 500 250. レンガ箱. o S1(l min/cm2). . 話鴇腐熟-. 図4. ド. 11!111--. 酸化実験の熱サイクル. s 2 秤 平ー,- ,,,. 0. 10 20 30 40 50 60. 0. 試料端からの距離, ”m 図3. 皮膜の硬さ分布曲線. 3. 実. 験. 結. 果. 3-1 重量増加量 図5は, 各温度で恒温加熱した後室温で測定した重量増加割合 (重量増加量) を示す. 77 3Kにおいて放電硬化しないSOの重量は加熱時間lohまでわずかに減少したが, その後は増大 した. こ れに対して放電硬化した場合はおおよそ半減した. またSIはS2より大きいが両者の差は微量で類似した曲 線 を描 い た‐ すな わち, loh まではほぼ一定で, その後はわずかに増大した‐ なお重量増加は, 後述の組織 変化から酸化で, 減少は脱炭によると考えられる. 97 3Kで恒温加熱したS1とS2の重量増加はSOに比較して著しく減少して20h加熱後のSIはSOのおおよそ30 %, S2は20% で あ っ た. 1173Kの 場 合 は, S0 , SI及 びS2の 順 に重 量 増 加 が小 さ い が, そ の 差 は わ ず か で 3 者 は ほ ば等 しく, し か. も加熱時間と共に連続的に増大した. 図6は, 放電硬化しない炭素鋼 (SO) の重量増加量に対する放電硬化した炭素鋼 (SI及 びS2 ) の重量増 加量の割合を示してある‐ 773Kの 場 合SOに対 するSIは, 平均 して50%, S2は40% であ る がこ れは l mi nの 放 電 硬 化 に よ っ て 酸 化 量 が50%, 2 minで は60% 減 少 した こ と 示 す.. 97 3Kの加熱時間lhのS1とS2は, 90~95%であるので放電効果が殆どないと言える. しかし3hで両者は ほ ぼ50% にな っ た 後, 5h 以上 でSIは40%, S2は30% 以下 にな っ た の が注 目さ れる.. 3Kの場合は, 97 3Kとは逆に加熱時間lhでは20~25%と耐熱性が著しいが, 3h以上ではSIは平均し 117 (1 01).
(5) . 相 , 馬 、 、. 1〇2. 諭 言. 0%と増大 したことから放電効果が殆ど消失したと理解できる. て80%, S2は7 1 ー . 。 . ー0. ( 。N の一也 郡云S咽員響噺細. ×. 111--11 = --11111’11. 決も ′. ヌ. ‐0 0, 3 5. ,0. 1h. 20. 各温度で恒温加熱した炭素鋼の重量増加量. 5h. 加熱時間、. 加熱時間、 h 図5. 3K 1 17. loh 20h. h. 図6 放電硬化しない炭素鋼の重量増加量に対する 放 電硬 化 した 炭素鋼 の 重 量 増加 量 の割 合. 3-2 光学顕微鏡組織変化 3Kで20h恒温加熱した後, 室温で試料の端から中心部に向かっ て観察 した光 図7-(a) は, S0とS2を77 学顕微鏡組織変化である. 酸化実験後のSOの端部には微量な変質が認められるが, 内部の組織は加熱前と同じであっ た. S2の場合は, 皮膜の剥離は ごく微量でその部分にはS0と同じくわずかな変質が見られたが, ほとん ど加 熱前と同じ皮膜の付着状態であっ た. (b) は97 3Kの場合である. SOの組織は, 外側から試料表面上に形成された酸化皮膜, 脱炭層そして未変 ) 最外部の酸化皮膜と脱炭層の間は黒色であるが これは試料を切断した際酸化皮膜が 質層に区分できる5 . , 試料から剥離して出来た空間に樹脂が流入した結果と考えられる‐ (c ) は, 1173Kで加熱した場合である. 大きな剥離部より左側のSOの酸化物層は, S2より20%程厚い. こ れはSOの重量増加がS2より20%程大きいのにほ ば対応している. 剥離部より内側では粒界に酸化物の堆積, 脱炭層が形成されたがS0とS2の脱炭層の厚さがほ ば等しく, 又内部の粗大化 したフ ェ ライ トとパー ライ ト の組織も類似している. 3-3 酸化速度定数の変化 ー 0 5(W : 酸 化量 A: 表 )は 高 温 での加 熱 によ る 酸化 傾 向 は W /A=K・t ・ ピー リ ン グとペ ッ トワ ース6 , , ,. 面積, K:酸化速度定数, t:時間) で表せるとした‐ そこで本研究で得られたW, A, tを上式に代入 して 酸化速度定数を求め, その結果を図8に示した. そして放電硬化した鋼の耐熱性を酸化速度定数の変化から 検討した. 77 3Kの場合, 放電硬化によっ て酸化速度定数がほば半減した. 又いずれの鋼 も加熱時間と共に減少した 後, SOはloh, SIは 7hそ してS2は3hで ほ ぼ一 定 にな っ た. さ ら に7h 以上 のS1とS2の 値 は ほ ぼ等 しくなっ 2) (1 0.
(6) . l03. 放電硬化した炭素鋼の耐熱性 た.. 973Kの 場 合, 加 熱 lhで のS0 , SI及 びS2の酸 化速 度 定 数 は ほ ば等 しい. そ の後, SOはlohま で著 しく 増 大. する傾向を示した後一定になった. これに対してSIはわずかに増大, S2は減少する傾向を示 し, 20h加熱 にお い て はS2はSIの約 半 分 にな っ た.. 1 17 3KのSOの酸化速度定数は, 加熱初期から大きく, S1とS2の約4倍である. その後はわずかに減少 した が, 20h加熱まで比校的大きな値を示した. 一方, S1とS2の酸化速度定数は殆 ど同じ傾向で, lohまで増大 してSOに ほ ぼ等 しく な っ た.. 端←→内部 弓こ. 変質層. し憲. . \. ィ雌 酸. S0 ( o min/cm2). 端←→内部 滋 観- ; こ I - …. S0 (0 皿in/cm2). 腕炭層. 端←→内部 擬鰐ぞ滋. 端←→内部 彰控越 S2 ( 2 min/c皿2). 酸イ飯蝦剥離空間. S2 ( 2 min/cm2). K h (b)9 7 3 - 2 0. (a) 773K‐20h. 酸イ被膜剥離空間 . . : 三一きざ 二. 護 憲 喜 憂. . ′. ・\ 、 二 S 2( 2 min/cm2). .キ ー≦ .” 、. 端←→内部. 3K‐20h (c) 117. 図7. 光学顕微鏡組織変化 ( 3%ナイタール腐食). 3) (1 0. .
(7) . 10 4. 相 lo 0 ・ ○ 09 ・. ぬ 総. 馬. 論. 表2. 773K 4 0 ,. +S O 006 ー -トSI. . 3 O .. . 0 05 十5 ・ ト52 , 0 OA . 0 03 。 . 0 2 t 0 o o . , 1 0 0 ・. J 」 〕. 135 ↑ 0. 放電硬化しない鋼に. 対する酸化減少量 77 3K. 97 3K. 1173 K. SI. 50 %. 60 %. 20 %. S2. 60 %. 0% 7. 30 %. 2 0 . 1 o , 2 0. 0 ・ 135 1 0. 加熱時間、 h. ( 3 ,5 ,10 ,20 h 恒温加熱の平均). S1:方奮電硬化 1 ( min/c m2). 図8 加熱に伴う酸化速度定数の変化. S ( 2 : 放瞳電硬化 2min/cm2) 察. 4. 考. ボではおおよそ 電極物質としてWCを用い炭素鋼S3 5Cに放電硬化を行うと前述のよう に放電時間lmi n/c 7 ) 10〆 m そ して2mi n/c孟で は15〆m のFe , W, Cr及 びCか らなる 複 炭 化物 皮 膜 が形 成 さ れ , 皮 膜 の 最 高 硬 さ. は, HV=6 00であっ た. そして皮膜から素材の硬さに達するまでほば連続的に硬さが低下 した. 又, 火花 放電により加熱・急冷されるので一部マルテンサイ トの生成が考えられるが, これについては組織的に明瞭 で はな か っ た.. 炭素鋼S35Cも放電硬化による表面改質が可能であることが明らかになっ たので酸化実験を行い耐熱性を 調べその結果を図5と6に示したが, さらに表2に改めてまとめた. これは, 表中に示した条件下で放電硬 化しない炭素鋼 (SO ) に対する放電硬化炭素鋼 (SI及 びS2) の酸化減少量で, 各保持時間の平均値である‐ 粛の放電硬化によっ て77 3Kでは50%, 97 3Kでは60%酸化量が減少, すなわち耐熱性が増大 例えば, lmi n/ c 3K-SIの20%は皮膜の効果が殆どなかっ たことを示す‐ したことを, また117 3Kの加熱では基地 (熱膨 773K加熱においてS1とS2の酸化量はSOに比較して半分以上減少した‐ これは77 6 6 張係 数:約12×10- / K) と皮膜 (熱膨張係数:約4×1 0- / K) の熱膨張差による内部応力 が生 じても皮膜. が硬く基地との密着性が良いので皮膜の破壊, 剥離が加熱の終段までほとんどなく酸化の侵入が抑制された 0%程小であっ たのは皮膜厚さの効 ためであることが組織観察から考えられた. 又, S2はSIより酸化量が1 果と考えられる. 973K加 熱 にお い て加 熱 lh の三 つ の鋼 の 重量 増 加 は わ ず か (図5) で ほ ば 等 し か っ た. こ れ は, SOの 表. )が形成されて雰囲気の侵入が一時抑制されSI並びにS2との差が減少したと考えら 面に薄い耐熱的酸化膜8 れる. しかしSOの重量増加が保持加熱時間の増大とともに著しくなっ たのは, SO表面上の酸化膜が破壊 し て雰囲気の影響を強く受けるようになっ た結果と考えられる. これに対して放電硬化鋼は, 加熱が進み基地 と皮膜の熱膨張差が77 3K加熱の場合より増大して皮膜の剥離が生じても付着部分がかなり保持される結果, 基地の酸化が抑制されて酸化減少量が60~70%にもなったのであろう. オース テ ナイ ト域 加 熱 である1173Kの場 合, 加 熱 時 間lhでのSI並 び にS2の 酸化 減 少 量 は, 75% と80% で. あるが, 3h以上では著しく減少してわずかに20%と30%になった‐ 又, 外側に形成される酸化層の厚さが S2 , SI及 びSOの順に大きいがその差はわずかでさらに内部の脱炭層及び粗大化したフェ ライ ト結晶粒の大 きさはほば同じであることから, 放電による効果が殆ど消失したと考えられる. この現象は, 上記二つの保 持加熱温度より高いオーステナイト域加熱では熱膨張差が増大して皮膜の剥離が多くなり, 露出した鋼表面 及 び近く の粒界に酸化物の堆積が生じてさらに皮膜が剥離される. 加熱時間lhを除いてこの繰返しによっ て激しい変質が進んだ結果と理解される. 3K ( 5 00℃) 以上での使用は不可 機械構造用炭素鋼は, 主に建築, 橋, 船舶, 車輔などに使用されるが77 (10 4).
(8) . 放 電 硬 化 した 炭 素 鋼 の 耐 熱 性. 105. を増大させる が, 代表的な耐熱 i 能とされている. これに対してはCr ,S , Niなどの元素を添加して耐熱性 鋼としては, 耐酸化性, 耐蝕性が強く, 主に内燃機関の排気弁, 化学機械等に使用 さているクロム系 耐熱鋼 9 ) そして航空機排気弁, 炉材, 機械部品な どに使用されているクロムーニッケル系耐熱鋼など があり, そ れ ぞれの最高使用温度は1023K (750℃) と1273K (1000℃) 前後である. これらの耐熱鋼は上記のように機械部品材料として重要な役割を果たしているが, 高合金鋼であるので製 造コストが高い. これに対して低コス トで容易に表面被覆が可能な本研究の放電 硬化法による放電硬化鋼 3K (700℃) で著しい耐熱性を示 した. したがっ てこの温度以 OK) 以下の97 (CO .35%) は, 変態点 (110 下ではクロム系 耐熱鋼の一部に取っ て変わるこ とができる鋼 と考えられた.. 5. ま. と. め. 構造用炭素鋼S35Cの耐熱的付加価値を高めるために放電硬化法 (電極物質:WC) で表面改質を試み静止 空気中で酸化実験を行い耐熱性を調べた. 得られた結巣をまとめると次のようになる‐ 0〆m, 2mi ) をするとおおよそ1 証) 当たりlmi n (S2) では, 1) 炭素鋼の表面に単位面積 ( n放電硬化 (SI c 15〆 m の 放 電 皮 膜 が形成 さ れ た. 皮 膜 の最 高 硬 さ は, HV=600であ っ た‐. 3K 2)77 3Kで恒温加熱すると加熱初期のlhを除いてSIの酸化量 はSOより50%S2は60%減少した. また, 97 で は60% と70% そ して1173Kで は20% と30% の 減 少 で あ っ た.. 00℃) では著しい耐熱性を示した. しか しオーステナイ ト域では 3) 放電硬化鋼は, 変態点以下の973K (7 皮膜と基地の熱膨張差が大きくなって皮膜の剥離, それに続く鋼内部への酸化の侵入によ っ て耐熱性が 消 失 した.. 73Kの場合, 放 4) 酸化速度定数の変化からも放電硬化による耐熱性増大の傾向が明かであっ た. すなわち7 3Kの場合, SOはlohまで著しく増大する傾向を示した後一定になった‐ 電処理によっ てほ ば半減した. 97 これに対してSIはわずかに増大, S2は減少する傾向を示した. 3KのSOの酸化速度定数は, 加熱初期から大きく, S1とS2の約4倍であっ た. 一方, S1とS2は殆 ど同 5)117 じ傾 向で, lohま で増 大 してSOに ほ ぼ等 しく な っ た.. 6) 変態点以下では放電硬化鋼 は, 耐熱性が高いのでクロム系 耐熱鋼の一部に取っ て変わる ことのできる新 たな材料と考えられた.. 献. 文 ) ・川 喜代一:関東学 院大学工学部研 究報告, 16(1972)1 1 , p.25~42 1990)3月, p.41~50 2) 河田一喜 :金属 プレス, ( 3) 山本彰利, 高森. 誠, 岡崎章三, 清重正 典: 熱処理, 29( 1989)5 , p.285~290. )9 4~19 4) 鹿田幸生, 竹 田博 光:鋳物, 58(1986 , p.1 )3 5) 三 島徳七, 椙山正孝:鉄と鋼, 29(1942 , p‐24~33 6) 津 田昌利, 西 田. 1967)6 9 情 :鋳物, 39( , p.469~47. 8 1964) 4 7 ) 岡本正三 :鉄鋼材 料 (コロナ社)( , p.144~1. 1 2 ) 3 3~1 3 4 9 8 8 ) 長岡金吾:機械材料学 (工学図書)( .1 ,p 1982) 8~20 9 9) 長岡金吾 :機械材 料学 (工学図書)( , p.20. (10 5).
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