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混声合唱の響き

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Academic year: 2021

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第3学年〇組 音楽科学習指導案

1 題材 混声合唱の響き(混声四部合唱「はばたく一本の葦」) 2 指導観 (1)題材観 自分の声を使って表現をする歌唱活動は、私たちが音楽に親しむ一番身近な活動であり、豊かな音楽表現を生む基 盤になると考える。大きな声で堂々と歌ったり、曲の特徴をとらえて表現活動を工夫したりする学習活動には互いの 心を豊かにしていく力がある。本題材は、混声合唱組曲「地球に寄り添って」の第2曲である。組曲全体を通して、 時代を担う若い世代に向けて「地球環境の改変や破壊を繰り返す人間が、今からでも「想像力」を取り戻して地球の 未来について考え、他の生命体と共生していくこと」を訴えた歌詞の内容になっている。第2曲においては、冒頭部 分がアカペラで始まり、転調や速度の変化に富んだ混声四部合唱曲である。転調や速度の変化、また歌詞の内容に合 わせて、強弱や音色にも多様性をもたせることができる。この曲を学ぶことは、生徒たちが、曲に込められた思いや メッセージをどのように表現しようかと、主体的に考えて工夫できる点においても大変意義深いと考える。混声四部 合唱の響きを通して、音楽表現を創意工夫することの楽しさと、仲間と共に歌う喜びを味わわせたい。 (2)生徒観 本学級の生徒は、全体的にはおとなしい印象もあるが、何事にも真面目に取り組み、リーダーを中心に協力して 活動することができる。合唱の授業では、1・2年生の頃より、混声三部合唱による合唱づくりを経験し、「美しい ハーモニーをつくるためには音程とリズムを正確に歌うことが不可欠である」ということを学んでいる。そして、 そのためにはどのような練習方法が効果的かを、様々な方法を試行錯誤しながらパート練習や全体練習を行い、課 題に応じた効果的な練習方法を身につけている。また、音楽表現の創意工夫においては、範唱や他のクラスの演奏 を聴いて、表現豊かな合唱にするためには強弱や速度等の変化が必要であることを感じているが、記譜されている 音楽記号を表現することにとどまり、なぜその部分に記号が付けられたのかを考え、どのようにすれば曲にふさわ しい表現になるかを工夫するまでには至っていない。事前アンケートからは、合唱の授業に対する意欲は高く、授 業にも積極的に臨む姿勢が見られる。しかし、数名の女子生徒に、「強弱・速度等の構成要素」に着目して表現を工 夫しようとパートをリードする面がみられるが、男声パートは範唱を聴きとり、大きな声で歌うことに終始してお り、男女間の較差がある。以上のことから3年生の合唱指導においては、記譜されている音程・リズム・音楽記号 等を正確に表現することにとどまらず、表現の創意工夫に重点をおいた合唱づくりを行う。「リズムや旋律の特徴は 何を表しているのか」「なぜその部分に記号が付けられたのか」などを、歌詞の内容とかかわらせながら主体的に考 え、曲にふさわしい表現を探る活動を通して、生徒の表現の質や技能を高めさせたい。 (3)指導観 本題材の指導にあたっては、歌詞の内容や曲想を味わい、曲にふさわしい表現を工夫して歌うことをねらいとする。 そのために、まず導入の段階では、歌詞の内容を把握させ、範唱を聴いて曲のイメージをつかませることで、楽曲に ついて理解させる。その際、イメージを明確にもたせるために、歌詞の背景を説明し、内容に関連する写真を示す。 次に、展開の段階では、自分のパートの音程とリズムを正確につかませ、全体で合唱させる。その際、個人やパート での練習の効果が高まるように、表現の技能(発声・言葉の発音・呼吸法・読譜の仕方)について、個やパートに応 じた専門的指導を行う。また、混声四部合唱を行う際には、声部の役割を理解させ、ハーモニーの調和に向けて練習 を重ねさせる。さらに、曲にふさわしい表現を歌詞の内容とかかわらせながら工夫させる。その際、曲にふさわしい 表現を工夫して歌うことについて具体的なイメージをもたせるために、モデルとなる合唱曲2曲を聞き比べる活動を 行う。また、それぞれが設定した工夫点の細かい違いを伝えやすくするために、学習プリントや板書の工夫を行い、 速度設定の状態を視覚化できるようにする。終末の段階では、録音した自分たちの合唱の鑑賞を通して課題を見つけ、 改善させる。その際、課題把握・改善を効果的に行わせるために、「技能面」「表現の創意工夫」の2面から課題を整 理させたり、表現豊かな合唱の具体的なイメージをもたせるために、他校の演奏等のモデルを示したりする。また、 自分たちが伝えたい曲のイメージにあわせて、さらなる表現の工夫を行い、混声四部合唱のよさを味わわせる。その 際、様々な方向から改善点をみつけさせ、より思いの高まりを感じさせる合唱に仕上げるために、ペア・パートごと・ 男女別等様々な形態で交流する場を設定する。

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3 目標 ○ 歌詞が表す情景や心情、曲想に関心をもち、曲にふさわしい音楽表現を工夫して歌う学習に主体的に取り組むこ とができる。 【音楽への関心・意欲・態度】 ○ 音色・速度・旋律・強弱を知覚し、それらの働きが生み出す特質や雰囲気を感受しながら音楽表現を創意工夫す ることができる。 【音楽表現の創意工夫】 ○ 歌詞の内容や曲想を生かした、曲にふさわしい音楽表現をするために必要な発声・言葉の発音・呼吸法・読譜の 仕方を身に付けて歌うことができる。 【音楽表現の技能】 4 題材計画(8時間) 段 階 配 時 主な学習活動・内容 指導上の留意点 評価規準・評価方 法 導 入 1 1 楽曲について理解する。 (1)歌詞の内容を把握する。 ・歌詞が表す情景 ・作詞者の思い (2)範唱を聴いて曲のイメージを つかむ。 ・作曲者の思い ・曲想や雰囲気 ・曲から受けるイメージ ○イメージを明確にもたせるため に、歌詞の背景を説明し、内容に関 連する写真を示す。 関:歌詞が表す情景 や心情、曲想に関心 をもっている。 (学習プリント) 展 開 4 2 自分のパートの音程とリズムを 正確につかみ、合唱する。 (1)自分のパートの音程やリズム を正確につかむ。 (2)効果的な練習方法を身につけ て主体的にパート練習を行う。 ・形態の工夫(ペア、習熟度別等) ・CDの活用(旋律のみ、ピアノ伴奏、 他のパート等) ・パートリーダーの役割とホワイト ボードの活用 (3)混声四部合唱をする。 ・声部の役割 ・ハーモニーの調和 ◯表現の技能(発声・言葉の発音・呼 吸法・読譜の仕方)を高めさせるた めに、個やパートに応じた専門的 指導を行う。 技:歌詞の内容や曲 想を生かした、曲に ふさわしい音楽表 現をするために必 要な発声・言葉の発 音・呼吸法・読譜の 仕方を身に付けて 歌っている。 (演奏聴取) 本 時 1 / 2 3 曲にふさわしい表現を歌詞の内 容とかかわらせながら工夫する。 ・速度・旋律・強弱・音色 ・歌詞とのかかわり ○表現豊かな合唱の具体的なイメー ジをもたせるために、他校の演奏 等のモデルを示す。 ○それぞれが設定した工夫点の細か い違いを伝えやすくさせるため に、速度設定のバロメーター等、学 習プリントや板書の工夫を行い視 覚化する。 創:音色・速度・旋 律・強弱を知覚し、 それらの働きが生 み出す特質や雰囲 気を感受しながら 音楽表現を創意工 夫している。 (学習プリント) 終 末 1 4 楽曲のもつイメージに迫り、混 声四部合唱のよさを味わう。 (1)自分たちの合唱を録音して鑑 賞し、課題把握・改善をする。 (2)自分たちが伝えたい曲のイメ ージにあわせて、さらなる表現の 工夫をする。 ◯課題把握・改善の効果的に行わせ るために、「技能面」「表現の工夫」 の2面から課題を整理させる。 ○様々な方向から改善点をみつけさ せ、より思いの高まりを感じさせ る合唱に仕上げるために、ペア・パ ートごと・男女別等様々な形態で 交流する場を設定する。 関:歌詞が表す情景 や心情、曲想に関心 をもち、曲にふさわ しい音楽表現を工 夫して歌う学習に 主体的に取り組ん でいる。 (演奏聴取)

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5 本時 平成29年〇月〇日(〇曜日)第〇校時 (1) 本時の主眼 意見交流を通して、曲にふさわしい速度を歌詞の内容とかかわらせながら、表現を工夫することができる。 (2) 準備 学習プリント、メトロノーム、電子ピアノ、範唱音源 (3) 展開 段 階 配 時 主な学習活動・内容 形 態 指導上の留意点 評価規準 評価方法 導 入 5 1 本時の学習内容を確認する。 (1)2つの他校の合唱(冒頭部分)を鑑賞し、 どのような違いがあるのかをみつける。 ・速度の違いやその効果 ・速度設定の理由 (2)めあてを確認する。 個 → 全 ○ 表現豊かな合唱の 具体的なイメージを もたせるために、他 校の演奏のモデルを 示す。 展 開 20 15 2 速度をどのように工夫するかをグループで 考えて練習する。 (1) 速度の設定をどうするか、またその理由 を、まず個人で考えてプリントに記入 し、それをもとにグループで話し合う。 (2) 話し合った速度設定で歌ってみながら、 より良い速度設定を探り、決定する。 ・Aを遅く設定⇒メッセージを語りかけるよう な感じを表現できる。 ・Bは速く設定⇒ジェットのように空に勢いよ く舞い上がる様子を表現できる。 3 グループ別に、自分たちが考えた速度設定 の合唱を発表し、評価し合う。 ・遅さや速さの度合いによって、違う雰囲気を出 せる。 ・AとBの遅さ→速さの差を大きくすることで 場面転換がより良くなる。 個 → グ ル ー プ 全 ○ それぞれが設定し た速度の細かい違い を伝えやすくさせる ために、速度設定の バロメーターを学習 プリントに記入させ て視覚化する。 ◯ 自分たちが計画し た音楽表現をするた めに必要な技能(発 声・言葉の発音・呼吸 法・読譜の仕方)を高 めさせるために、個 やグループに応じた 専門的指導を行う。 創:速度を知覚 し、その働きが 生み出す特質や 雰囲気を感受し ながら音楽表現 の工夫を考えて いる。(学習プリ ント) 終 末 10 4 本時のまとめを行う。 (1) 本時の学習を振り返り、自己評価を記入 する。 ・今日の授業でわかったこと (2) グループ別に考えた速度設定で合唱を する。 個 全 ○多様な表現の工夫を 実感させるために、 自分たちが考えた2 つの速度設定で全体 合唱をさせる。 速度を工夫することで歌詞にこめられた思いや情景を効果的に伝えることができ、 合唱全体の表現の豊かさが増す 歌詞にこめられた思いや情景を伝えるために速度を工夫して歌おう

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