第2学年1組
国語科学習指導案
指導者 ○○ ○○ 1 単元名 本のおすすめ宅配便をおくろう 教材名 「お手紙」(物語文) 2 指導観 このような子どもたちだから 本学級の子どもたちは、読みの視点をもとに動作化・役割読みや吹き出しなどを生かし「ふき のとう」「スイミー」で登場人物の気持ちや場面の様子を読む学習を積み重ねてきた。 「つかむ」段階では、物語の初発の感想や疑問をもとに、学習のめあてを中心に学習計画をたて てきた。「ふかめる」段階では積極的に発表し、友達の意見と自分の考えを比べながらつなごうと いう意識が高まってきた。発表がなかなかできない子もめあてに沿って、繰り返しの言葉や会話に 着目してサイドラインをひいたり、友達の発言から学ぼうとしたりしている。しかし、半数の子が 読みを深めるまでには至っていない。 「いかす」段階では、これまでに音読劇・紹介・読書チャレンジ等様々な方法を経験し、読書の 喜び、伝える喜びを味わってきた。紹介した本を読んでもらった喜びから、また、だれかに本を紹 介したいという意欲が高まっている。 このような単元・教材で このような手立てで 本単元は、登場人物の気持ちや場面の様 本単元の指導にあたっては、物語文にお 子を想像しながら楽しく音読すること、学 いて主体的に読みを進めるために次のよう 習を生かし、同じ作者のほかの作品のよさ な具体的な「手だて」をとる。 を伝えて本を読みたい気持ちを共有し読書 「つかむ」段階では、本と紹介文のギフ の輪を広げることをねらいとしている。 トをラッピングして提示することを通して、 本教材は、かえるくんとがまくんとのお 作りたい、紹介したいという意欲を高める。 手紙を通した温かい心の交流・友達への気 単元を通して、本を紹介することを目的意 づきが表現され、友達に感心を持ち始めて 識としてもつようにする。アーノルド・ロ いる2年生には共感することが多い作品で ーベルの作品を紹介し、学習と同時進行で ある。 読書タイムで読む場を設定する。 作者が描いた挿絵によって、話の筋や場 主語・述語を的確につかむために、会話 面の移り変わりがわかりやすく、叙述と挿 文の色分けや意識付けを行う。また、挿絵 絵をつないで気持ちを考えていく手がかり をもとにあらすじをつかませる。 にすることができる。挿絵・会話・動作・ 「ふかめる」段階では、見通しをもちな 場面の比較等が効果的に多く使われている がらひとり読みできるために読みの視点(会 ので読みの視点として着目しやすく、叙述 話・場面の対比など)や学習の順序などを に即して主体的に場面や登場人物の様子を 掲示する。不幸せな気持ちになった理由・ 想像を広げながら読むことができる。 手紙を書いた理由・幸せな気持ちになった また、全体的に一文が短く簡潔で、会話 理由など視点をしぼった話し合いを行わせ 文中心で構成されている。語や文のまとま ることで、登場人物の気持ちを想像できる りや内容をとらえやすく、想像を広げなが ようにする。挿絵の比較や役割読み・自分 ら声に出して読むことができる。 の経験との比較を通して、話し合いを深め アーノルド・ローベルには、「かえるく させる。学び方の定着と学習意欲の向上を ん」「がまくん」の交流を描いた「ふたり」 図るため、読みのめあてや学び方・がんば シリーズがある。これらは「お手紙」で学 ったことを振り返る場を設定する。 習したことを生かし、比較しながら読み進 「いかす」段階では、本の紹介文をそえ読 めることができる。これらの作品をほかの ませたい本を届ける活動を仕組む。伝える 学年に紹介する活動は、主体的に読みを進 相手や本は選択させる。相手に自分の考え めていくことができる内容であり、価値が が伝わるように練習の段階で工夫したこと ある。 やよかったところを伝えあう場を設定する。 3 目 標 このような子どもたちに ○ 時間的な順序や事柄の順序を考え、読みの視点(会話・様子を表す言葉・場面の比較・人物の 比較など)に着目して登場人物の気持ちや場面の様子を想像することができる。 (読みの内容) ○ 登場人物の気持ちが表れるように、語や文としてのまとまりや内容を考えながら声に出して読 むことができる。 (読みの内容) ○ アーノルド・ローベルの作品を読み、好きなところ等を紹介文に書き、交流することを通して、 紹介する相手とともに読書への興味・関心を高める。 (読みの活用) ☆ 学習したことと自分の経験と結びつけ登場人物の気持ちを考えたり、読みの視点(挿絵・会 話・動作等)を生かしサイドラインをひき、書き込みをしたりすることができる。(読みの方法)4 単元指導計画(総時数13時間) 段階 配時 学 習 活 動 主 な 手だて 主な評価規準 1 学習の見通しをもち、学習計画を立てる。 ○ 読み聞かせで作品のおもしろさに興 第 (1)アーノルド・ローベルの他の作品の読み聞 味・関心をもたせる。 〔 内 〕お 話 のだ 1 かせを聞く。 (1) ○ 今までの学習を想起させ、本のおす い た いの 内 容を つ ・ 「ふたり」シリーズのおもしろいところや すめ宅配便(本と紹介文)を提示する つ か むこ と がで 2 すきなところを紹介して 本のおすすめ宅配 ことで学習意欲を高める。 きる か ・ 便をおくろう 3 (2)「お手紙」を読んであらすじをつかみ、作 ○ 挿絵を中心に場面わけを行い、あら 〔方〕感想を発 む ・ 品のおもしろいところや不思議なところを見 すじをつかませる。 表 す るこ と がで 4 つけて感想を書く。 (1) ○ 感想を出し合い学習のめあてを中心 きる 時 (3) 感想を交流し、学習計画を立てる。 (1) とした学習計画を設定させる。 (4) 難語句、「主語・述語」について学習し、音 ○ 挿絵や文から、あらすじや感想を積 読の練習をする。 (1) 極的に発表する子どもを価値づける。 2 場面の様子や登場人物の気持ちを読み取る。 (5) (1) 第1場面を読み、がまくんとかえるくん ○ 挿絵・会話「ゆうびんうけは空っぽ 〔内〕二人の悲 の様子や気持ちを比較して来ない手紙を待つ さ。」「ああ、いちども。」「ふたりとも し い 気持 ち を想 悲しい気持ちを想像する。 ① かなしい気分で・・」等から、がまく 像 す るこ と がで 第 がまくんとかえるくんが、悲しい気持ちにな んやかえるくんの悲しい気持ちを想像 きる ふ 5 ったわけを考えよう するようにさせる。 ・ (2) 第2場面を読み、がまくんのために手紙を ○「・・・ました」のたたみかけるよう 〔内〕がまくんへ 6 書いたかえるくんの様子や優しい気持ちを想 な表現(動作)からかえるくんが、が の か える く んの か ・ 像する。 ① まくんを思う優しさや急いでいる気持 優 し さを 想 像す 7 かえるくんが 手紙をかいたわけを考えよう ちを想像するようにさせる。 ることができる ・ (3) 第3場面を読み、あきらめのがまくん ○ がまくんの会話「あきあき・・・」 〔 内 〕二 人 の言 め 8 と期待して手紙を待つかえるくんの様子や ばからしいこと、言うなよ」等と、か 動 を 対比 的 にと ・ 気持ちを比較して想像する。 ① えるくんの動作「まどから・・・」の ら え 想像 を 広げ 9 かえるくんが手紙を書いたことを、言わない 反復表現に着目させて二人の気持ちを ることができる る ・ わけについて考えよう 比較し想像するようにさせる。 10 (4) 第4場面を読み、がまくんとかえるくんの様子 ○ 場面の比較・挿絵・会話「ふたりと 〔 内 〕二 人 の幸 時 や幸せな気持ちを比較して想像する。 も、とてもしあわせな気持ちで・・」 せ な 気持 ち を想 (本時)① 「とてもいいお手紙だ」等からがまく 像 す るこ と がで がまくんとかえるくんが、しあわせな気持ち んやかえるくんの幸せな気持ちや気持 きる になったわけを考えよう ちの変化を想像するようにさせる。 (5) 第5場面を読み、手紙の中身を知っても二 ○ 場面の比較・「長いことまっていま 〔内〕手紙を待 人で手紙を待ち続ける様子や幸せな気持ちを した」「・・・とてもよろこびました」 つ 幸 せな 気 持ち 想像する。 ① に着目させて手紙を待つふたりの気持 を 想 像す る こと かえるくんとがまくんが、手紙をまつわけを ちを想像するようにさせる。 ができる 考えよう 3「お手紙」の紹介文を書き、交流する。(1) ○ 書く視点をいくつか提示し、選択さ 〔 方 〕視 点 に沿 せ紹介文を書かせる。 っ て 紹介 文 を書 くことができる 4 アーノルド・ローベルのほかの作品を紹介 する。 (3) 第 相手が読みたくなるような本の紹介をしよう い 11 (1)おすすめの本を選び、紹介文をかく。 ○ 第10時で書いた「お手紙」の紹介 [ 活 ]相 手 が本 ・ ① 文をもとに「おすすめの本」の紹介文 を 読 みた く なる か 12 を書かせる。 よ う な紹 介 をす ・ (2)練習をする。 ① ○ お互いの発表を聞いて、工夫したこ ることができる。 す 13 とやよかったところ等を伝えあう場を 時 設定する。 (3)他の学年に、本を紹介する。 ① ○ 紹介した本の感想を伝えさせること で、紹介した喜びと達成感を味わわせ る。
5 本 時 (1)主 眼 ○ 読みの内容に関するねらい 挿絵の比較や本文の手紙の内容をもとに、二人が幸せになったわけを話し合うことを通して、 二人の気持ちの変化を想像することができるようにする。 ☆ 読みの方法に関するねらい がまくんとかえるくんの気持ちや様子を読み取るために、学びあいの場で読みの視点(挿絵・ 会話・比較)に着目し、叙述に沿って自分の考えを友達の考えと比べながら発表することができ るようにする。 (2)本時の授業仮説 (「学び合い」を中心に) ○ 読みの内容については、「がまくんが幸せな気持ちになったのはなぜでしょう」「 がまくんが 幸せになったのはわかるけど、なぜかえるくんまで幸せになったのでしょう」など理由を問う発 問や比較を通して、「お互い、友達でよかった」「がまくんが喜んでくれたから幸せ」等と友達の 喜びが自分の喜びになる幸せな気持ちを読み広げることができるであろう。 ☆ 読みの方法については、これまでの学習を生かすために掲示物を意識づけることで、登場人物 の気持ちを想像するための学習の順序がわかり、ひとり読みや話し合いを主体的にすすめること ができるであろう。 (3)準 備 *教 師・・・・・読みの視点カード、会話カード、前時学習の掲示、挿絵 *子ども・・・・・お面 (4)展開【主な手立て】 読みを深めるための手だて(○)読み方に関する指導と評価(☆)その他(◇) 学 習 活 動 主 な 手 立 て 主な評価規準 み 1 これまでの学習を振り返り、☆ 学習の順序や既習内容を掲示して、読みの活 と 本時のめあてをつかむ。 動や読みの視点を意識づける。 お (1)挿絵を比較する。 ○ 1と4の場面の挿絵を比較しながら、二人が し 1 と 4 の 挿 絵 の 違 い 悲しい気分から幸せな気持ちに変わったことを 手をくむ ⇔かたをくむ 押さえる。 口をとじる ⇔わらう
目がとじかけている
⇔目が優しい (2)本時のめあてを確認する。 ○学習計画をもとに、本時のめあてを確認させる。 /がまくんと
かえるくんが
しあわせな気もちになったわけを
考えよう
ひ 2 第4場面を読み、読みのめ と あてや視点を意識して、がま り くんの幸せな気持ちを考える。 読 (1)第4場面を音読する。 ☆ 読みのめあてや読みの視点(会話・手紙の み (2)読みの視点に沿って、サ 内容)を意識してサイドラインや印をつけてい イドラインをひく。 る児童を価値づける。 / 3 想像したがまくんの気持ち や様子を発表し、交流する。 (1)がまくんの幸せな気持ち ☆ 友達の意見と自分の考えと比べながら聞いた を想像し発表する。 りするように意識させ価値づける。 ○ 手紙をもらった経験を想起させ、その時の喜 びと比較してがまくんの気持ちを考えさせる。【会話】 ○ 気持ちを表す言葉として、「親愛なる」「親友」 [ 内 ] が ま 学 ・ あきらめていたけど、か などの言葉に気づかせ、自分の知っている言葉 く ん や か え えるくんが書いたとわかっ に置き換えさせる。 る く ん の 幸 び てびっくりした。 せ な 様 子 や ・ はじめて手紙をもらえる。 気 持 ち を 想 合 ・ 手紙が来る。 像 す る こ と 【会話の中にある言葉「親友」】 ができる い ・ 手紙に親友とかいている ① からうれしい。 〔 方 〕 友 達 ・ 手紙に親友であることを の 意 見 を 自 うれしく思うとかいている 分 の 考 え と とわかってかえるくんの友 比 べ な が ら 達でよかった。 聞 い て 発 表 ・ ぼくもかえるくんが親友 す る こ と が だと思う。かえるくん、あ できる りがとう。 ↓ 4 交流したがまくんの気持ち 「 がまくんが幸せになったのはわかるけど、 をもとに、かえるくんの気持 なぜ、かえるくんまで幸せになったのでしょう。」 学 ちを話し合う。 ○ 読みをを深めるために、がまくんと比較した び り、自分の経験と結びつけたりさせる。