第6学年2組
国語科学習指導案
1 単元名 主張とエピソードとを関係づけながらながら読もう 「言葉の意味を追って」 投入教材 「王が眠る 神秘の遺跡」 2 目 標 ○ 人の生き様を描いたドキュメンタリーに興味を持ち,読書の幅を広げようとする。 ◎ 文章の構成やエピソードの取り上げ方に気を付けながら,筆者の主張を読み取ることができる。 ○ 主張をより強めるためにエピソードを入れながら,随筆を書くことができる。 3 指導観 ○ 本学級の子どもたちは,これまでの説明文の学習で,筆者の主張と文章の構成とをつなげなが ら読んだり,例の取り上げ方を読み取ったりする学習を進めてきた。しかし,日頃の読書におい ては,文学作品に偏りが多く,学習したことが日常の読書生活にはあまり結び付いていない。そ こで,人の生き様を描いたドキュメンタリーを取り上げ,筆者の主張とエピソードの取り上げ方 に目を向けながら,筆者の思考を読み取る分析力を身に付けさせたい。そして,その読み方を自 力読みに活かしながら,読書の幅を広げさせていきたい。このことは,文章を分析的に読んだこ とを活かして,論理的に思考し,豊かに表現する力を育てる上からも意義深い。 ○ 本教材「言葉の意味を追って」は,「広辞苑」出版に至るまでの経過とそこに携わったスタッフ の苦労とを描いたドキュメンタリーである。1935年の「辞苑」出版以降,「広辞苑」第5版出版 までのエピソードを入れながら,「言葉の意味を追う仕事に終わりはない。」という主張に結び付 けている。また,投入教材「王が眠る 神秘の遺跡」は,吉野ヶ里遺跡が公園として残されるまで を描いたドキュメンタリーである。「言葉の意味を追って」と同様に2人の親子が思いをつないで いく場面を始め,さまざまなエピソードを入れながら,「すべては,ひとりの高校教師の執念から はじまった。」と結んでおり,「誠実にやれば,いつかは結果につながる。」という主張が伝わって くる作品である。「言葉の意味を追って」で主張とエピソードとを関係付けながら読む学習を行い, それを「王が眠る 神秘の遺跡」でも活用することによって,子どもたちの読む力が向上し,ドキ ュメンタリーに対する興味も高まってくると考える。このことは,3学期単元「わたしたちの『未 来』について討論しよう」の説明文の書きぶりを自分の意見文にに活かす学習につながっていくも のである。 本単元の指導にあたっては,「言葉の意味を追って」をもとに筆者の主張とエピソードの取り上 げ方に目を向けながら読むことを習得させたい。さらに,その読み方を活用しながら,「王が眠る 神秘の遺跡」を読ませたい。その中で,筆者の思考を読み取る分析力を高めるとともに,ドキュメ ンタリーに対する興味を高め,読書の幅を広げさせていきたい。その上で,エピソードを入れな がら随筆も書かせていきたい。 本時指導にあたっては,第3項のエピソードを前項までのエピソードと比べて考えさせながら, 筆者が「誠実にやれば,いつかは結果につながる。」という主張につなげていることを読み取らせ ていきたい。(2時間に分けて) まずであう段階では,前項までのエピソードや筆者の主張とのつながりを振り返らせるととも に,本項では前項までと比較しながら読むことを確認させる。 次につくる段階では,小見出しや人物の言動に着目しながらエピソードを探させ,前項までと どう変化しているか,またそれが主張とどのようにつながっているのかノートにまとめさせる。 (以上前時まで) さらに深める段階では,意見交流を通して,筆者がなぜこのようなエピソードを取り上げたの か考えさせながら,変化が読者を引き付け,筆者の主張を強めていることに気付かせる。 最後にいかす段階では,本時の読みの方法と,筆者の工夫点についてまとめながら,次時の各 自のドキュメンタリーの読みにつなげていきたい。4 年間指導計画 (説明文でめざす子どもの姿) 筆者の主張と構成とを結び付けて読んだり,自己の主張と構成とを結び付けて書いたりすることがで きる。 指導事項を確実に身に付ける学習 思考力,判断力,表現力を身に付ける学習 (主に習得する学習) (主に活用する学習) 教材 読みの方法 着目する言葉 言語活動 1学期 ○ 構成の工夫をとらえ ・キーワード ○ 筆者の論の述べ方について自分の考えを書 るために,主張と結び ・文末表現 く。 付けたり,意味段落同 ・接続語 ・主張と構成とのつながりを評価する。 士のつながりを考えた りする。 ○ 要旨をとらえるため ・最終段落 に,筆者の主張を一文 ・題名 で書いたり,題名とつ なげて考えたりする。 2学期 ○ 事例の取り上げ方を ・時を表す言葉 ○ 投入教材「王が眠る 神秘の遺跡」を読む。 とらえるために,小見 ・エピソード ・筆者の主張やエピソードの取り上げ方を評 出しを付けたり,主張 価し,自分の考えを書く。 とつなげて年表を作っ たりする。 ○ 興味を持っていることや気になることにつ いて,随筆を書く。 ・主張につながるとエピソードを入れる。 3学期 ○ 文章の書きぶりをと ・文末表現 ○ 未来を予測し,意見文を書く。 らえるために,事実と ・事実と意見・感想を区別し,文末表現を使 意見・感想を区別しな い分ける。 がら読む。 「 イ ー ス タ ー 島 に は な ぜ 森 林 が な い の か 」 「 言 葉 の 意 味 を 追 っ て 」 「 百 年 前 の 未 来 予 測 」
5 単元計画(15時間) 段階 時数 学 習 活 動 具 体 的 な 手 だ て で ① 1 これまでに本で読んだりテレビ ○ どんな話だったか,どんなエピソードがあ 習 で観たりしたドキュメンタリーに ったかを出し合わせ,読みのめあてにつなげ あ ついて話し合う。 る。 得 う ドキュメンタリーの主張とエピソードとのつながりを考えよう。 1 つ 2 「言葉の意味を追って」を読む。 読み方 く 着目する言葉 ◇時を表す言葉 ◇数字 ◇接続語 る ・ 読みの方法 □小見出しを付けて 深 □主張とエピソードをつなげて め ① (1) 筆者の主張について話し合う。 ○ 序論の「国語辞典を作るのは並たいていの ことではない。」と終末の「言葉の意味を追う る 仕事に終わりはない。」 に着目させる。 ① (2)「辞苑」出版までを読み,新村 ○ 20万語以上という見出し語の数や,完成 5 出の思いと,国語辞典作りの大変 までの歳月25年に着目させる。 さをまとめる。 ② (3) 主張を伝えるため,「辞苑」改 ○ 年号に着目させ,その時々のエピソードを 訂の中のどんなエピソードを入 小見出しの形にまとめながら,年表にまとめ れているか読み取る。 させる。 ① (4) 筆者の主張とエピソードとの ○ 筆者の主張と関わらせながら,エピソード つながりをまとめる。 が入れられた理由について考えさせる。 活 い 3 「王が眠る 神秘の遺跡」を読む。 ① (1) 筆者の主張について話し合う。 ○ 副題「父と息子・執念の吉野ヶ里」と終末の 用 か 「すべては,ひとりの高校教師の執念からはじ まった。」に着目させる。 す ② (2) 主張につなげるために,第1項 ○ 周囲の冷ややかな反応と,七田忠志が熱く には,どんなエピソードを入れて 語る言葉に着目させる。 9 いるか考える。 ② (3) 主張につなげるために,第2項 ○ 父の言葉を思い出す忠昭と作業員たちの工 には,どんなエピソードを入れて 業団地建設への期待感に着目させ,そのギャ いるか考える。 ップを読み取らせる。 ② (4) 主張につなげるために,第3項 ○ 筆者の主張と関わらせながら,エピソード 本時 には,どんなエピソードを入れて が入れられた理由について考えさせる。 2/2 いるか考える。 ② 4 自分で題材を決めて,随筆を書 ○ 自分が興味を持ったことや気になったこと く。 について,主張とエピソードを入れながら書 かせる。