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濁川流域の水質環境保全に関する一考察 利用統計を見る

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論 文

濁川流域の水質環境保全に関する一考察

今岡正美 平山公明 平山けい子 佐藤英夫

(平成8年8月31日受理)

Water Quality Conservation in Nigorigawa Basin

MasaharuIMAOKA KimiakiHIRAYAMA KeikoHIRAYAMA HideoSATO

      Abstract   We have been conducting water quality research of rivers in Kofu including Nigorigawa basin 6 times a year for more than 20 years. In the last three years we carried out more detailed water quality research in Nigorigawa basin. Using research data of Nigorigawa, we show the present status and Iong−term tendency of water quality in Nigorigawa basin.   In Nigorigawa basin environmental water quality standard category is set to rank D at Nigorigawa−bashi, practically the lowest place of the river. The research reveals the magnitude of influence of the branches on water quality of the lowest place of the river. Additionally, we point out that there would be some problems to face if environmental water quality standard category for Nigorigawa−bashi would be set one rank up. 1.はじめに  濁川は、甲府市市街地を流れる笛吹川の支流であり、 その流域は、甲府市市街地中心部から北部山地および 東部の平地にかけて広がる地域である。濁川に関する 記述は古くからみられるが、その起点や、これまでの 水路の位置の変化、河川の用途などの詳しいことや、 濁川の名前の由来もよく分かっていない。一時期は、 中心部において悪臭を感じる程度の著しい水質汚濁が 問題となっていたが、最近では下水道の整備や水路の 改修も進み、著しい改善がみられる。しかし、甲府市 北東部から東部にかけての地域は、都市化の進行に 従って、水質汚濁もまだ進みつつあると思われる。ま た、それ以前から、濁川流域の、特に下流部は、甲府 盆地北部の山地に降る豪雨による浸水危険地域とされ *土木環境工学科,Department of Civil and Environmen− tal Engineering ていた。河川改修が行われ、川幅を広げ、堤防が築か れて、最近では浸水被害が殆どみられないが、水路幅 が広がり、水深が浅くなって流れが緩やかになったこ とや、水質汚濁の進行により、浮遊物質の沈澱とヘド ロの堆積がみられるようになった。  河川の水質汚濁防止に対して、産業排水対策のみで なく、生活排水対策にも重点がおかれるようになり、 甲府市の濁川流域が生活排水対策重点地域に指定さ れ、この時に濁川の環境基準類型をD類型からC類型 に変更して水質改善をより推進することも話し合われ たようである。1967年に公害対策基本法が制定され、 水質の改善と保全の目標として水質環境基準が定めら れ、主な河川に類型の指定が行われた。山梨県では、 1974年に、荒川、濁川などに対して、水質環境基準の 類型指定と環境基準点が定められた。甲府市市街地下 流部の環境基準点の位置として、荒川の二川橋(類型 B・・C)、濁川の濁川橋(類型DハBOD20mg/2)が 一40一

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あり、その他、平等川、鎌田川も類型指定を受けてい る。  河川の水質改善目標として、環境基準を使うことが 考えられる。例えば現在の類型より一つ上位の類型を 目標とする場合、その実現の可能性については、現時 点における環境基準点の水質の状況の背景となる上流 側の支流等の影響に関する調査が必要である。濁川流 域に関する水質調査の資料は、過去25年間の甲府市街 地河川水質汚濁状況の継続調査1)や、山梨県の行って いる公共用水域の水質調査の資料2)がある。しかし、前 者は、負荷量調査が十分でなく、後者は濁川流域の調 査地点数が少ない。これらの状況を踏まえて、1993年 から、環境基準類型指定の変更の基礎的資料ともなる、 濁川流域の水質汚濁状況に関する基礎的な調査3)を行 い、3年間の調査結果、およびその他の資料について 考察を行った。 2.濁川流域の概要と水質調査地点 2.1 濁川流域の概要 濁川の流域は、図1に示すように、甲府市街地を西

② {ぱ路橋

⑬ ∂1|川㌔末 麟橿lll」『響醸 8S労響年]糠水路   間 川 流

⑩濁川万年橋

   川  流

  川濁川橋

大 円 川     ⑥⑤⑦榔川 図1 採水地点の概要

D●@   1km

から東に流れる上流側と、甲府市街地東部を北から南 に流れる下流側に大別される。甲府市内の濁川流域の 面積は約27.7km2でこのうち8.8km2が下水道供用開始 区域である。これに、石和町地内の渋川流域が加えら れる。  濁川本流の起点は、甲府駅付近の中央線北側の排水 路の一部とみなされる。この付近は汚水分流式の下水 道が整備されているため、晴天時の流量は殆ど無いが、 一部の生活排水の流入により、汚濁の著しい箇所もみ られる。中央線を横断した2本の水路が合流し、忠徳 橋付近を除いて暗渠となっている。その後、暗渠のま ま、相川左岸から荒川左岸の相生付近まで雨水等を流 集する形で南下し、水路は大きく2本に分かれて東に 流れ、再び開渠となって合流する。この付近から市街 地の主要河川としての形態を示す。この地域は合流式 下水道が整備されている。  最初の比較的大きな支流である藤川が左岸に流入 し、続いて、勾配の急な高倉川、大円川、十郎川と流 入する。十郎川が流入する地点から濁川は流れの方向 が南に変わり、勾配が緩やかになり、川幅が拡幅され、 堤防も整備されている。また、支流の下流部も改修が 進められている。支流域の下水道は、藤川流域の一部 を除いて未整備である。  濁川は、甲府市の東部を南に向かってから、左岸か らは、平等川より西の地域を西に向かって流れる御幸 川、野間川、および、平等川と笛吹川の間を流れる渋 川が、平等川の下を伏越しで横断して流入する。右岸 側からも数本の東に向かって流れてくる水路が流入す るが、法印川の流入が最後で、それより南側の水路は 蛭沢川の流域となっている。これらの支流域は、これ までは大部分は田畑で農業が行われていたが、今後は 都市化が進行するものと思われる。 2.2 濁川の水量と水質環境  濁川の上流部の省路橋付近までは、下水道の整備と 時期を合わせて、著しく流量が減じている。このこと は、これまでの流量の相当部分は生活排水によってい たことを伺わせる。省路橋の下流で、支流の藤川の流 入により流量が増加している。藤川は、最上流部で2 本の水路に分かれているが、東側の水路の流れは殆ど 無く、西側の水路は、その上流部にため池がある。ま た、途中での湧水もあるようで、下流部の流量は比較 的多い。高倉川および大円川は、晴天時流量は小さい。 十郎川は、途中で、北の山側からの水路と、東から北 部の山に沿って西に流れる水路が合流するが、北から の水路は流量が少ない。東からの水路は比較的流量が 多いが、平等川からの流入、地下水の汲み上げ、また は湧水を含むものと思われる。濁川が十郎川の合流後 に南に向かって流れ始める地点で、左岸側から御幸川

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が流入するが、平常は流水はなく、水は野間川に流れ るようになっていると思われる。野間川は、晴天時の 流量も比較的多い。上流部は数本の水路に分かれてい て、十郎川より南側の流域の排水を流集するが、その 境界や、水路の起点は明確でない。流量からみて、平 等川からの取水や湧水などを含むものと思われる。左 岸の最下流の支流は渋川である。渋川は、平等川の下 を伏越しで横断して濁川に流入しているが、いつから この形態をとっているのか、その理由は何かはよく分 からない。濁川改修の時に、伏越しも新しく作りなお された様子であるが、見落としやすい場所にある。渋 川の流量は、合流前の濁川の本流に匹敵する規模であ る。上流側は国道20号線付近の水路から始まり、平等 川と笛吹川の間を網目状に近い水路となって下流側に 向かって、流量が漸増している。常時ではないが、一部 平等川もしくは笛吹川から取水されていると思われる。  濁川の右岸側は、法印川をはじめ、数本の水路が、 水門を経て流入している。法印川は、以前は上流側に 下水処理場があり、流量も多かったが、処理場が移転 した後は、流量は極めて少なくなっている。なお、これ らの水路は、荒川の三水門などから取水された灌概用水 の排水路の役割をしていたと思われるが、これも最近 は流量が少なくなり、主に生活排水路となっている。  濁川流域の水質環境に関連する一般的な事項とし て、下水道の普及、水害防止のための河川改修、灌概 用水または水質保全用水の導水がある。このうち、下 水道の普及によって河川の水質は改善されるが、流量 も同時に減少するため、汚濁した水の希釈作用は期待 できない。河川改修後は、小水路の場合は水の停滞が 少なくなるが、大きな川では、晴天時に流量が少なく、 水路の拡幅で水深が浅くなり、流速が減ってヘドロの 堆積、更には雑草繁茂がみられるが、これらの状況の 水質への影響は不明である。水質保全用水の供給は、 継続されることが必要である。濁川流域の河川の自流 量は非常に少ないため、以上のような事が考慮されね ばならないと思われる。 2.3 調査地点の選定  調査地点の選定にあたっては、濁川流域が相当広く、 支流も多いため、支流については主な支流の流末と、 必要な場合はそれらの上流部を選び、また、濁川本流 については、これまでの年6回行っている甲府市内河 川水質汚濁状況の継続的な調査地点を含む適当な地点 として、合わせて図1に示す13地点を選んだ。  濁川本流の調査地点は、①忠徳橋、②省路橋、⑩万 年橋、⑫濁川橋、⑬濁川流末であり、このうち①、②、 ⑬は、現在、年6回の調査継続中と同一地点である。 ⑩は、渋川を除き支流の流入の終った地点で、ヘドロ の少ない、流量調査の容易と思われる地点を選んだ。 反対に、蓬橋は年6回の調査地点ではあるが野間川合 流の上流側でもあり、ヘドロの堆積も多い地点である ため、採水地点としなかった。⑫濁川橋は、濁川改修 前からの山梨県の環境基準点であるが、流量測定地点 としての条件がよくないため、採水調査のみとした。 この地点から流末までは約2kmで、流入河川はない。濁 川支流の流末等の調査地点としては、③藤川流末、④ 高倉川流末、⑤大円川中央本線下流、⑦十郎川流末、 ⑨野間川流末、⑪渋川流末で、このうち、③④⑤⑦は 年6回の調査地点でもある。しかし、流量測定は③の みで行っている。⑥十郎橋は、十郎川が比較的大きい ため、中間地点を選んだもので、本流と、甲府北バイ パスの北側を西に流れる水路の合流点の下流である。 この水路の近くに、工場や保養施設がある。⑧勤労青 年センター東側水路も流量は比較的多く、上流側に養 魚池があると思われる。  調査は、平成5年5月、7月、平成6年10月、11月、 平成7年9月、11月に行った。  水質試験は表1に示す方法で行った。また流量測定 は⑫濁川橋を除く全地点で行ったが、流量は、水路断    表1 水質試験項目および水質試験方法 水質試験項目は以下の通りである。試験方法は、工業用水 試験方法(JIS K−OIOI, 1966),工場排水試験方法(JIS K −0102,1971),下水試験方法(日本下水道協会,1974)によった。 試 験 項 目 試  験  方  法 水      温 JIS K−0102,4.(温度)(2) 溶 存 酸 素 JIS K−0102,24.3ウインクラー法 Aジ化ナトリウム変法

生物化学的

_素要求量

JIS K−0102,16.(BOD,20℃,5日 ヤ) 導  電  率 JIS K−0102,9.(東亜電波製CM

│5Bによる)

リン酸イオン

JIS K−0102,27.1 リン酸イオソ吸光度法 化学的酸素要求量 JIS K−0102,13.100℃における jMnO4による酸素消費量 濁     度 JIS K−0101,8.3積分球式光電光

x法

pH

JIS K−0101,10.1ガラス電極法

蒸発残留物

下水試験方法,3章11節 浮 遊 物 質 下水試験方法,3章14節2)ガラス tァイバーろ紙法 塩素 イ オ ン 下水試験方法,3章31節1)硝酸銀法 大 腸 菌 群 下水試験方法,4章8節 アンモニア性窒素 下水試験方法,3章26節直接比色法 一42一

(4)

面の適当な間隔で水深および、電磁流速計による流量 測定を行い、流水断面に流速を乗じて求めた。          3.調査結果と考察 3.1 水質等の調査結果  水質濃度、負荷量調査結果および、その他の参考資 料を表2∼表5および図2∼図5に示す。  表2は、3年間の6回の測定結果により、各年度お 表2 各年度における測定地点別水質濃度および負荷量の平均値の比較

BOD

COD

浮遊物質 蒸発残留物 アンモニア性窒素 リン酸イオン 塩素イオン 地点採水地点 流量 濃度 負荷臼 濃度 負荷 濃度 負荷i 濃度 負荷 濃度 負荷 濃度 負荷 濃度 負荷 番号 (㎡/s) (mg〃 (9/s)(㎎〃 (9/s)(㎎〃 (9/s)(㎎〃 (9/s)(㎎〃 (9/s) (㎎〃 (9/s)(㎎〃 (9/s) 1 0,011 7.3 0.12 4.2 0.05 6 0.1 159 2 0.33 0,006 0.28 0,002 14.8 0.14 1 濁川忠徳橋2 0,003 4.5 0.01 2.3 0.01 7 0.0 170 1 0.13 0,001 0.57 0,002 13.8 0.04 3 0,003 8.9 0.03 2.8 0.01 8 0.0 159 0 0.03 0,000 0.21 0,001 12.2 0.04 .・…   .・.・・… ・.・・・・・・・・… ・●●●●●●●●●●●● ●●頃’●●■■●●■●● …   ’・・・・・・… ●●●●●●●●●●・●● ●.●●’■●●■.●●● .ふ■●..…   ■也.. ■●●■也■●■■●■■. ■■・●■■■■■■■●. ■・.・....….・ ●●■●●●●■■■6■● ・.・.・.・.・・... ..・....・..・・“ ・・・・・…  .,.・. 4 0,006 6.9 0.05 3.1 0.02 7 0.0 162 1 0.16 0,002 0.35 0,001 13.6 0.07 1 0,033 3.6 0.15 2.9 0.11 7 0.2 146 5 0.51 0,017 0.67 0,022 14.4 0.46 2 濁川省路橋2 0,019 3.9 0.07 2.8 0.05 5 0.1 193 4 0.13 0,003  ・O.55 0,010 20.5 0.38 3 0,018 3.0 0.05 1.9 0.03 3 0.1 167 3 0.04 0,001 0.47 0,009 14.2 0.26 ・・.■頃●■●.■●■吟 ・..・..・...■・・ ..吟.■..…   .●. ■■■.●●■■■■■.● ....領・・..・..・ .・・,…   .・・.・. ・・..・..・.・・.・ ・.・・・…   .…   . ・..・・・・・・・… 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(5)

表3 平成7年度の濁川流域および甲府市内河川の各調査における測定地点別調査結果の平均値の比較       (平成7年度) 地点 ヤ号 採  水  地  点 水温

pH

溶存 @酸素 i㎎〃 濁度 i㎎〃

COD

i㎎〃

BOD

i㎎〃 塩素 Cオン img〃 アンモニア ォ窒素 img〃 リン酸 Cオン i㎎〃) 蒸発 c留物 i㎎〃 浮遊 @物質 i㎎〃 大腸 @ 菌群 i個/mの 導電率 i×100 ハS/cm) 流量 im3/s) 1 濁 川 忠 徳 橋① @      ② 167 P7.0 7.8 W.4 10.2 X.0 3.5 R.4 2.8 S.4 8.9 S.2 12.2 P5.9 0.03 O.11 0.21 O.43 159 P69 810 32×102 S3×10 L86 Q19 0,003 2 濁 川 省 路 橋① @      ② 16.9 P9.8 8.1 X.7 11.3 P2.7 2.6 R.1 1.9 S.7 3.0 R.8 14.2 P4.6 0.04 O.02 0.47 O.64 167 P59 38 74×10 P3×10 1.99 P.95 0,018 O,017 3 藤  川  流  末① @      ② 17.3 P7.2 7.5 W.4 9.1 W.5 5.3 S.6 5.2 V.7 11.9 X.6 18.1 Q0.3 L60 Q.73 0.89 P.18 170 P95 78 25×102 X6×10 2.45 Q.80 0,061 O,058 4 高 倉 川 流 末① @      ② 16.8 P7.5 9.2 X.4 15.5 P0.5 2.3 P4 3.9 S.3 8.3 Q.4 14.9 P8.4 0.12 ソ08 0.66 O.67 182 P54 13 23×10 Q9×10 2.16 Q.04 0,005 5 大円川中央本線下流① @      ② 18.9 P7.7 7.7 W.3 6.5 V.6 14.5 P0.1 9.6 P2.4 23.5 P4.1 19.3 P9.4 4.26 S.24 1.44 Q.00 207 Q08 21 P7 21×103R6×102 2.70 Q.71 0,004 6 + 郎 川 + 郎 橋① 16.5 7.5 8.9 4.7 2.8 5.1 10.2 α80 α57 158 12       2Q1×10 1.97 0,100 7 + 郎 川 流 末① @      ② 17.6 P7.8 7.3 V.3 5.0 T.3 3.9 T.2 4.4 U.0 9.1 T.8 17.6 Q2.3 LO3 Q.05 0.77 P.16 191 Q03 24 P7 18×10V1×10 2つ8 Q.52 0,123 一 濁  川  蓬  橋② 20.1 7.2 7.2 10.6 7.8 9.1 35.5 1.81 0.55 255 30       2 V8×10 3.32 0,207 8 勤労青年センター東水路① 22.3 7.6 6.6 2.4 工6 5.7 21.9 0.62 0.68 187 2 40×10 2.22 0,Ol3 9 野 間 川 流 末① 20.7 7.4 2.7 3.8 6.6 1L9 68.8 1.63 1.26 327 11 72×10 4.59 0ユ47 10 濁 川 万 年 橋① 18.2 7.2 2.5 6.1 4.6 7.9 55.5 1.66 0.83 271 9       2Q2×10 4.07 α587 11 渋  川  流  末① @      1② 18.6 P6.0 7.3 V.7 8.3 V.8 5.2 W.2 4.3 S.5 9.0 S3 19.9 P8.2 0.99 P.00 0.55 O.43 211 Q02 30 Q7 57×10U9×10 2.58 Q.42 0,634 12 濁 川 濁 川 橋① 19.1 73 6.7 4.8 4.2 8.6 41.2 1.29 0.36 262 21       2P1×10 3.72 13 濁  川  流  末① @      ② 18.7 P8.6 7.3 V.4 6.9 V.6 5.6 W.5 43 T.1 11.8 T.6 35.5 R6.3 1.01 P.20 0.43 O.45 271 Q55 18 Q3 43×10V7×10 3.78 R.18 1,299 P,145 ①濁川流域の平成7年度2回の調査の平均値 ②甲府市内河川水質汚濁状況の継続調査の平成7年度、6回の調査の平均値(流量は2回の平均値) 表4 水質濃度および流量の平均値からみた地点別順位   水質項目 ㊧ハ記号

BOD

COD

浮遊物質 蒸発残留物 ABC 5 大円川流末 R 藤川流末 P3濁川流末 5 大円川中央本線下流 R 藤川流末 X 野間川流末 11渋川流末 P2濁川濁川橋 P3濁川流末 9 野間川流末 P3濁川流末 P1渋川流末 XYZ 8 勤労青年センター東水路 S 高倉川流末 Q 濁川省路橋 4 高倉川流末 Q 濁川省路橋 W 勤労青年セソター東水路 1 濁川忠徳橋 Q 濁川省路橋 S 高倉川流末 1 濁川忠徳橋 S 高倉川流末 W 勤労青年センター東水路   水質項目 ㊧ハ記号 アンモニア性窒素 リン酸イオン 塩素イオン ABC 5 大円川流末 P0濁川万年橋 R 藤川流末 9 野間川流末 T 大円川流末 R 藤川流末 9 野間川流末 P0濁川万年橋 P2濁川濁川橋 13濁川流末 P1渋川流末 P0濁川万年橋 XYZ 2 濁川省路橋 S 高倉川流末 P 濁川忠徳橋 12濁川濁川橋 P3濁川流末 P 濁川忠徳橋 8 勤労青年センター東水路 U 濁川十郎橋 S 高倉川流末 4 高倉川流末 P 濁川忠徳橋 T 大円川流末 ①平均値は6回の測定値による ②ABCはそれぞれ大きい方から1∼3位の数値を示す地点 ③XYZはそれぞれ小さい方から1∼3位の数値を示す地点 よび全測定値についての水質濃度および負荷量の平均   表3は、平成7年度の測定値について、濁川流域調 値を示したものである。       査の2回の測定の平均値と、甲府市内河川調査の6回 一44一

(6)

の平均値を並記したものである。 表2では、各年度の測定回数が2回と少ないため、 6回の平均値により、全般の状況を考察するのが適当 と考えられるが、測定値の年変動、あるいは、ばらつ きを示すために、各年度の平均値も並記した。水質項 目については、BOD負荷量を中心に、関連する水質項 目の濃度、負荷量を示しているが、水質項目は、この 他、表3に示すように、pH、溶存酸素、大腸菌群、導 表5 濁川流末の汚濁負荷量に対する支流流末等の流入負荷量の比(%) 地点

ヤ号

流量比 負  荷  量  比 採 水  地 点

BOD COD

浮遊物 アンモニア性

qf

リン酸 Cオン 蒸発

c留物

塩素 Cオン 2

      ①

 川 省 路橋②

@     ③

@     ④

 2.0

@1.2

1.1 P.2 O.3 1.5 O.7 O.4 0.3 O.3 O.4 0.4 O.1 O.1 2.4 P.5 P.6 1.3 P.0 O.9 1.1 O.7 O.6 1.5 0.8 0.9 0.2 0.3 1.8 1.1 0.8 3

      ①

。 川 流 末②

@     ③

@     ④

5.8 T.0 S.7 10.4 P5.1 S.7 10.3 V.7 T.7 2.2 Q.5 P.7 4.2 U.8 V.3 11.9 P3.0 X.7 5.1 R.8 Q.9 4.4 R.0 Q.4 5.2 8.7 8.1 2.0 5.4 11.7 4.0 3.2 4

      ①

qq川 流末②

@     ③

@     ④

0.9 O.6 O.4 0.4 O.3 O.3 0.7 O.3 O.4 0ユ O.3 O.0 0.1 O.0 O.1 0.6 O.7 O.5 0.5 O.5 O.3 0.2 O.2 O.2 0.7 0.3 0.4 0.0 0.1 0.6 0.3 0.2 5

      ①

蜑 川中央本線下流②

@     ③

@     ④

0.2 O.3 O.3 0.4 P.3 O.6 0.4 O.4 O.7 0.1 O.3 O.4 0.2 O.3 P.1 0.6 O.7 O.9 0.3 O.3 O.3 0.1 O.1 O.2 0.3 0.6 0.4 0.2 0.4 0.7 0.3 0.1 7

      ①

¥郎川 流 末②

@     ③

@     ④

10.5 W.0 X.5 11.5 V.1 V.2

1LO

V.7 X.8 5.3 U.3 P2.4 8.8 V.7 X.7 14.9 P5.4 P6.8 8.7 U.1 U.6 7ユ S.8 S.8 9.3 8.8 9.5 6.8 8.6 15.5 7ユ 5.5 9

      ①

?@間 川 流 末②

@     ③

@     ④

13.0 P0.9 P1.3 12.7 U.9 P1.3 16.6 P2.1 P7.9 3.0 R.9 U.9 11.5 X.9 P7.7 33.7 Q8.7 R1.9 15.3 P1.4 P3.8 32.5 P5.7 Q2.5 11.8 11.0 15.2 3.8 12.1 31.7 13.5 23.1 10

      ①

@万年橋②

@     ③

@     ④

43.5 S4.0 S5.2 31.8 S2.4 Q9.7 44.1 S7.4 S9.5 17.1 Q4.0 Q1.5 45.8 U3.6 V2.7 63.8 W4.5 W7.4 40.5 R9.0 S5.7 55.2 S9.0 V3.3 44.2 32.7 46.7 19.6 54.7 76.4 ♂ 41.7 58.6 11

      ①

a 川 流 末②

@     ③

@     ④

46.7 R8.3 S8.8 35.4 R1.3 R7.2 54.8 Q5.1 T0.1 69.0 P8.5 W2.4 36.2 Q0.4 S7.8 40.6 S9.5 U2.6 45.5 R0.9 R8.2 28.6 P8.7 Q8.2 44.4 35.5

429

57.6

339

49.1 38.0 24.8 13

      ①

 川 流 末②

@     ③

@     ④

100 P00 P00 100 P00 P00 100 P00 P00 100 P00 P00 100 P00 P00 100 P00 P00 100 P00 P00 100 P00 P00 100 100 100 100 100 100 100 100

        ⑤

ャ末の負荷量等の ⑥ ス均値        ⑦ @   (9/S)(㎡/S)⑧ 1,674 P,594 P,299 13.32 U.08 P5.37 7.57 V.28 T.43

733

R6.3 Q3.3 4,769 Q,172 P,311 0,906 O,669 O,554 393 R95 R48 43.52 T1.88 S4.55 1,522 11.59 6.76 44.3 2,751 0,709 379 46.65 ①平成5年度2回の調査の算術平均値を⑤で除した百分比 ②平成6年度2回の調査の算術平均値を⑥で除した百分比 ③平成7年度2回の調査の算術平均値を⑦で除した百分比 ④3年間6回の算術平均値を⑧で除した百分比 ⑤平成5年度年2回調査の平均値 ⑥平成6年度年2回調査の平均値 ⑦平成7年度年2回調査の平均値 ⑧3年間6回調査の平均値

(7)

電率などの項目についても測定している。平成7年度 以外の測定値も含めて濁川流末における溶存酸素は 5.1∼8.2mg/2で平均6.2mg/@とやや低いが、水質環 境基準C類型以上である。導電率は野間川流末が400 μS/cm以上を示し、大腸菌群数は渋川流末で19000 個/ml、大円川中央本線下流で39000個/m1などを示し た場合もあるが、大部分は1000∼10000個/m1である。 pHはすべて6.5以上を示している。  表3は、濁川流域の水質および流量調査の回数が年 2回であるので、同一地点で、年6回の調査を行って いる甲府市内河川水質調査の測定値との比較を示して いる。また、流量についても、後者で年2回行ってい る4地点では両者を比較することができる。表3によ ると、流量測定の平均値は、両老に大きな差はみられ ない。水質調査結果の平均値を比較しても、大部分は ほぼ近似した傾向を示しているが、たとえぽ、濁川流 末、あるいは渋川流末のBOD値などには大きな差が みられる。しかし、表2をみても、BOD値に関しては 各年度の測定値のばらつきが大きいことを示してい る。ここでは、3年間継続した濁川流域水質調査結果 により総合的に考察する。 3.2 濁川流域の地点別にみた水質汚濁状況  水質汚濁については、身の回りでは濃度に主な関心 が持たれ、広範囲の汚濁については負荷量を考慮しな ければならないが、まず、水質濃度の高い地点を探し てみる。表4は、6回の測定の平均値からみた、各水 質項目に関する地点別順位について、上位3地点およ び下位3地点の地点名を示したものである。流量に関 しても同様に示す。  大円川中央本線下流のBOD、 COD、アンモニァ性窒 素などが最大であるが、流量が小さいため、下流への (省)(局)(大)  (刀年橋)0       20 (藤)  (十)  (野) 懸繕総 渋 川 ⑪     10     20     30     4⑪     50     60     70     S⑪     90    10{} (%)       (BOD) 40 60 80 糊  ら 器 H5 H6 H7 (省)(高)(大) 淵   8° 0 (万年橋) 20 60 40 (NOD) 40 (藤)  (十)   (野) 蕎蘂橋 渋 川 0     10     20     30     40     50     60     70     80     9〔}    100 (%)       (COD) (省)(藤)(大) 60 20       0  (渋川流末) 8。  1°d・。’ H5 H6 H7

睡≡苺嚢蓋韮藍1書

湯 O (刀年橋) H5 ㌫ 撚   (刀年橋)  o 80 20 60 40 (COD) 40 (⊥)(野 薬㈱蕎 渋 JII 0     10     20     30     40     50     60       (浮遊物体) (省)(高)(大) 70     80     90    10⑪ (%) 60 (藤) (斗)  (野) 鐵難樵 渋 川 0     10     20     30     40     50     60         (アンモニア性窒素) (省) (高)(大) 80 20 60 40 (イ孚遊牛勿質) 40 70     80     90    100 (o%) 6⑪     0 20  (渋川流末)

8⑪  糊

     :: 20(渋川流末) 、。  留 IIs H6 H7 (藤)  (寸) (野) 褒繕騰 渋 川 O    lO   20   30   4{}   50   60   70   80          (リン酸イオン) (省)(高H大) 90   /00   110   120    (%) 撚   8⑪  (刀年樹0       20 60       40 (アンモニァ性窒素) 40       60 H5 H6 H7 Hs H6 H7 2o       o  (渋川流末)

8。  留

(藤)1レ(卜)  (野)       藤鍵橋 渋 川 0     10     20     30     40     50     60          (蒸発残留物) (省)(品)(大) 70     80     90    100 (%) H5 H6 H7 湯 8° ?,。酸,ぷ  2°・渋川・荒末㌦ ⑪ (万年橋) 20      40     60     80     100 H5       H5

㌫       :!

譲= :ご・欄 ll 蹴

:1      :1

撚 8e 6°(流量)4° 2°・渋川・・末・°    ※ H5116 H7は、それぞれ各年度の2回の測定値の平均値による。 (劇(+) ・  (野) 灘窪輸 渋 川 O     lO     20     30     40     50     60          (塩素イオン) (省)(1冒J)(大) 70     80     90    ユ00 (%) (藤) (十)  (野)        溺巨縞 渋 周

⑪102030405060708090100(%)

      (流 量) m 図rlrの()はそれぞれ(省)=濁川省路橋 (藤}=藤川流末 (筒)局倉川流末 (k}=大円川中央本線下流  (D=寸郎川流末 {野)=野間川流末を不す。汚濁負荷量はH5,H6,H7各年度計6回の測定値の丁均値による。 図2 濁川流末の流量及び汚濁負荷量に対する支流流末等    の流量及び流入汚濁負荷量の比 図3 濁川流末の流量及び汚濁負荷量に対する濁川万年橋    及び渋川流末の流量及び流入汚濁負荷量の比 一46一

(8)

影響は小さい。渋川流末の浮遊物質の値が大きく、流 量も大きい事から、合流後の本流にも影響している。 藤川流末、野間川流末も全般的に汚濁が進んでいる。 比較的清浄な地点として濁川省路橋、濁川忠徳橋など があげられる。 3.3 濁川流域の地点別にみた汚濁負荷量と濁川流     末の流出負荷量への影響  表5は、表2の負荷量の調査結果により、濁川流末 の各負荷量および流量の値を100として、それぞれの地 点および項目に関する比率を示したものである。図2 は、表5の濁川流末を100とした場合の各地点の比を、 各項目別に図示したものである。図3は、各年度の数 値が或程度ばらつきがあるが、これを流末に近い濁川 本流の万年橋と渋川流末について、項目別に図示した ものである。濁川万年橋と渋川流末の比の和が事実上 100となる筈である。これらによって、濁川流末の流出 負荷量に対する、上流部や流入する支流の影響を見る ことができるが、特に、万年橋と渋川流末の影響の比 率、万年橋地点に対する、省路橋などの濁川本流の上 流部および、渋川を除く支流の影響を分かりやすく示 したものである。また、図3によれば、測定値のばら つき、不正確さを感じるが、精度を上げるのも相当困 難と思われる。  図2、図3から、下流部の3地点について考察する と、流量は、年度別のばらつきも少なく、濁川万年橋、 渋川流末共約50%比となっている。BODは両者共約 30%でほぼ等しいが、不明の空白部分も多い。しかし、 CODの方は、ばらつきや空白部分が比較的少ないの で、BODについては測定誤差の影響があると思われる が、特に濁川流末のBOD負荷量の値が過大ではない かと思われる。蒸発残留物も両地点共約50%程度とみ られるが、浮遊物質は、ばらつきがあるものの、渋川 流末の比が極めて大きい。その他、アンモニア性窒素、 リン酸イオン、塩素イオンについては、濁川万年橋の 比がやや大きいが、これらはいずれも、上流で流入す る支流の影響があるものと思われる。  濁川万年橋の上流側の支流等の影響については、濁 川省路橋およびその下流で流入する支流の負荷量の和 が濁川万年橋の値と一致していないのは、測定誤差と、 流入する汚濁負荷量の見落としがあるものと思われ る。しかし、たとえばBODまたはCODをみると、濁 川省路橋より上流の負荷量比は1%以下で濁川流末に 対する影響は殆どないとみられる。支流の流入による 影響としては、藤川流末、十郎川流末、野間川流末の 負荷量比は、それぞれ10∼15%程度で、野間川流末の 負荷量比がやや大きい。大円川中央本線下流ではBOD 濃度は高いが、負荷量は小さい。これらが合流して、 本流の濁川万年橋のBOD負荷量となり、これとほぼ 等しいと思われる渋川流末の負荷量が合流して、濁川 流末の負荷量となっている。その他の水質については、 各支流ごとに負荷量比がBOD値とは多少異なり、そ  40  35  30 ミ・5 320 餐、5  10  40  35  30 ミ・5 旦20 讃、5  10  40  35  30 ミ・5 旦20 餐、5  10 8182°83’S4「8586’S7’88’89,90’91’9293’9495        ’81’S283 S4「858687’S889909192「9394「95  濁川省路橋(年)    藤川流末 (年)       (年) 十 郎 川 流 末    年別最高値   王    年別平均値    年別最低値  40  35  30 ミ・・ 旦20 豊、5  10      (年) 濁 川 蓬 橋  40  35  30 ミ・5 旦20 豊、5  10  40  35  30 ミ25 旦20 誓、5  10 0 8エ82’s3’s4’s5  s7’8s89ge9ユs2’gss4’s5        (年)   高 倉 川 流 末      (年) 渋 川 流 末 図4 BODの地点別経年変動  40  35  30 ミ25 旦20 讃、5  10  40  35  30 ミ25 旦20 劃,  10 大円川中央本線下流 (年) 濁川流末 (年)

(9)

[濁川省路橋] 1971 1975 1980 1985 1990 1995(年) [濁川逢橋] 1971 1975 1980 1985 1990 1995(年) [濁川隠池橋] 1971 1975 1980 1985 1990 1995(年) (類型の分類の説明) 図5 水質環境基準類型と比較した経年変動の状況 れそれ特色を示している。まず、渋川流末の浮遊物質 の負荷量比が大きく、また変動幅が大きいが、上流側 で時折土木工事が行われている事も原因と思われる。 その他、野間川流末の塩素イオン、リン酸イオンなど も大きい。 3.4 水質汚濁濃度の地点別経年変動  図4は、甲府市内河川水質汚濁調査結果の濁川に関 する調査地点について、BODの年間平均値および最大 値、最小値をとり、15年間の経年変動の状況を示した ものである。全体に、毎回の測定値の変動幅が大きい が、十郎川流末、大円川中央本線下流が上昇傾向を示 している。この流域は、下水道が未整備で、人口や店 舗等が増加傾向にある地域である。藤川流末は、BOD 濃度はまだ高いが、経年的に減少傾向を示している。 この流域の上流部は下水道整備が進んでいる地域であ る。濁川省路橋、濁川流末は、それぞれの背景は異なっ ていると思われるが、ともに平均値は横這いとなって いる。濁川流末のBODの平均値は5mg/2程度で、環 境基準類型はD類型の範囲にある。濁川蓬橋は、濁川 流末と比較しても大きい値を示しているが、その理由 は十分解明されていない。河川改修後、ヘドロの堆積 の著しい場所となり、これが水質にも影響している可 能性がある。  各支流の流域の人口、店舗等の増減などを含む水質 汚濁の背景と、BOD等の濃度、負荷量の将来予測も必 要であるが、これらに関しては調査中である。

3.5 水質環境基準類型により分類したBOD値に

表6 BOD測定値の環境基準類型による類型相当数の全   測定数の比の経年変動       (単位:%)        期 間 n 点   型 1971 @∼ P975 1976 @∼ P980 1981 @∼ P985 1986 @∼ P990 1991 @∼ P995 濁川省路橋 D類型以上 3

23

47

93

80

C類型以上 3

10

23

68

67

濁川流末 D類型以上

17

30

90

100

93

C類型以上 0 7

33

25

57

    関する経年変動  図5は、濁川本流の測定地点について、BOD値から みた、環境基準類型に相当する分類により、濁川省路 橋、濁川蓬橋、濁川流末(濁川穏池橋)の各地点の経 年変化を示したものである。各地点とも、図4と同様 な変動傾向を示している。これを1971年から1995年ま で5年ごとに分類し、濁川省路橋および濁川流末それ ぞれについて、D類型以上、およびC類型以上の回数 の比を表6に示す。環境基準の達成は、全測定数の75% 以上が目安とされているが、1991∼1995年の濁川流末 ではD類型は93%で十分達成されているが、C類型に は57%とまだ不十分な状態である。 3.6 濁川流末の水質環境基準類型について  仮に、環境基準類型指定の見直しをする場合、その 時期としては、水質環境の現状が既にその基準に十分 到達し、類型指定の変更は後追いとなる場合と、目標 値として類型指定の変更を先行させて、現状に対して、 それに達するよう対策をたてる場合が考えられる。い ずれにしても、これは環境基準類型指定や環境基準点 一48一

(10)

の設定と共に行政により決定する事である。ここでは、 現状で濁川流末の環境基準類型をDからCに変更する ものと仮定して考察する。  山梨県の環境基準点のうち、関連のあるものは荒川 の二川橋、濁川の濁川橋である。甲府市内河川水質汚 濁状況調査の調査地点との関係は、荒川は二川橋の同 じ地点であり、濁川は濁川橋より約2km下流の濁川流 末(濁川穏池橋、旧濁川二之橋)である。この両者の 測定値の関係4)については、山梨県の水質調査は午前 と午後の2回行っているが、このうちたとえばBOD 値の午後の平均値は、午前の平均値より高い。甲府市 の調査は午後行われている。山梨県の午後の調査の平 均値と甲府市の調査の平均値は、荒川の二川橋につい ては殆ど差はみられない。しかし、同様のことを濁川 について調べると、濁川橋の方の平均値は、濁川流末 の平均値より数mg/4高い値を示している。これは、 多分自浄作用によるものと推定される。一方、今回の 測定結果では濁川流末の方が大きい値を示している。 しかし、環境基準に関しても、濁川流域水質調査結果 をもとに考察する。  ある地点の水質濃度の減少の計画をたてる場合、ま ず支流など上流域の今後の発展による流出負荷量の増 加と下水道の普及、排水処理装置、合併式浄化槽の整 備による負荷量の減少の推定が必要である。もしくは、 水質保全用水の維持と増加を考慮する必要がある。現 在でも、藤川、十郎川、野間川、渋川は、ある程度、 何らかの形で希釈用水の役割をする水が流入されてい るものと思われる。この流量が変わらないものとし、

濁川流末のBOD濃度を、現状のD類型範囲の約6

mg/2から、たとえば、 C類型範囲の4.5mg/2に、す なわち負荷量を25%減少させる場合に、どの流域に手 を加えるのが適当かを考えねばならない。勿論、均等 に削減する方法、あるいは水質保全用水を4/3倍にする 方法もある。たとえば、藤川流末のBOD値を、この流 域の下水道の普及により10mg/eから5mg/2に濃度 および負荷が削減されるとしても、負荷量は濁川流末 に対して5%減少し、平均BOD濃度が0.3mg/4減少 するに過ぎない。もし、渋川を除く万年橋までで対応 するとすると、主な3支流流末で、それぞれ8%相当 の負荷量を減少させねばならず、藤川流域以外は下水 道が未整備であるだけに、実現は遅れると思われる。 また、負荷削減の分担を渋川も含めて同じ程度にしよ うとすれぽ、行政区域が異なるため、下水道計画の整 合の必要がある。 4.まとめ  環境基準の類型の指定や、環境基準点の設定あるい はそれらの変更は行政の役割である。もし、類型の指 定をより上位に変更する場合、既に環境測定結果がそ の類型の範囲にあり、いわば後追いとなる場合と、今 後の改善目標とするべく、現段階では多少未達成のま ま、類型を変更する場合が考えられる。前者は環境改 善が遅れ気味になる場合があり、後者は行政の負担が 大きくなりすぎる場合があり得る。いずれにしても、 根拠となる基礎調査資料が必要であるが、濁川流域の ような小規模なものについては、殆どない状態である。 年2回程度の調査では、資料は極めて不十分であるも のの、調査結果からみて、濁川流末付近の環境基準類 型をD類型からC類型に仮に変えるという例をとって みても、藤川流域の市街地の下水道が整備されればよ い程度の単純なものでないことが分かる。流域の水質 濃度、負荷量の現況調査、各支流ごとの汚濁背景の調 査、それに対応した下水道整備もしくは合併式浄化槽 の普及、河川保清用水の維持などを、効率のよい地域 に重点をおいた、しかも他の部分が放置されることの ない対策が必要と思われる。 参考文献 1)今岡正美、平山公明:甲府市内河川の水質汚濁状   況調査と考察(平成7年度)(甲府市環境部受託研   究報告書)他 2)山梨県:平成6年度公共用水域・地下水水質測定   結果,(山梨県環境局環境保全課)他 3)今岡正美、平山公明:濁川及び濁川支流の水質汚   濁状況調査報告書(平成5年度∼平成7年度)(甲   府市環境部受託研究報告書) 4)今岡他:甲府市内の環境基準点の水質測定値に関   する考察,山梨大学工学部研究報告,No.39, pp.   113−121 (1988)

参照

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1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 0. 10 20 30 40 50 60 70 80

1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020. 30 25 20 15 10

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