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IRUCAA@TDC : wnt シグナル経路とFGF8の相互作用による象牙芽細胞分化機序の検討

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

wnt シグナル経路とFGF8の相互作用による象牙芽細胞分

化機序の検討

Author(s)

木村, 基善; 東, 俊文; 新谷, 誠康

Journal

歯科学報, 117(3): 260-260

URL

http://hdl.handle.net/10130/4256

Right

Description

(2)

目的:wnt シグナル経路は歯の発生において活性化 が確認されている。また,FGF8は歯の発生におけ る重要なサイトカインとして機能することが報告さ れている。しかし,これらがどのように象牙芽細胞 の分化メカニズムに関与しているかは明らかにされ ていない。本研究では出生直後の DMP1-EGFP コ ンディショナルトランスジェニックマウスの歯胚を 用い,wnt シグナル経路と FGF8の相互作用が及 ぼす影響を検討することを目的とした。 方 法:Cre-loxP 組 換 え に よ り DMP1の 存 在 下 で EGFP を発現するコンディショナルトランスジェ ニックマウスを作製した。出生後24時間以内に第一 臼歯部歯胚を回収し,CollagenaseⅠ及び Trypsin-EDTA を用いて細胞を単離させ播種した。サイト カインとして wnt シグナル経路 を 活 性 化 さ せ る wnt3a,wnt5a,GSK inhibitor と FGF8を添加 し,最 大3週 間 培 養 し,Real-time PCR 法 に よ り mRNA 発現量の解析を行った。また,フローサイ トメーターにて EGFP 陽性及び陰性細胞の単離を 行い,Real-time PCR 法及び蛍光免疫染色にて評価 を行った。 結果:wnt3a 及び GSK inhibitor を 添 加 し た 場 合 において Dmp1の mRNA 発現量の亢進が認めら れ た。蛍 光 免 疫 染 色 で は EGFP の 発 現 お よ び β-catenin の核への移行が確認された。wnt5a 刺激で は同様の所見は得られなかった。FGF を添加した 場合では,GSK inhibitor と併用 し た 場 合 に DMP 1,DSPP 及び Nestin の mRNA 発現量に亢進が認 められ,同時に MMP20の mRNA 発現量の低下が 認められた。フローサイトメーターで選別した細胞 にそれぞれ蛍光免疫染色を行うと EGFP 陽性細胞 では EGFP の発現の亢進とβ-catenin の核への移行 が認められた。 考察:DMP1の発現において wnt シグナル経路の 関与が確認され,歯胚から象牙芽細胞への分化にお いては wnt シグナル経路における,特にβ-catenin 依存性経路が重要であることが示唆された。更に FGF8との相互作用によってその分化は増強され ることが明らかとなった。一方,wnt5a 刺激によ る非古典的経路の関与は明確でない為,今後更なる 検討を行っていく予定である。 目的:インプラント周囲結合組織(PICT)は,天 然歯と同様に自然免疫機能が存在する一方で,免疫 学的な脆弱性に関連する因子も多く報告されてお り,粘膜貫通部の防御能は弱いことが示唆されてい る。また,過去の研究では,PICT の病理組織学的 な検討は行われているが,その分子生物学的な機能 については未だ解明されていない。近年,遺伝子に 着目した治療法の開発が進められており,特異的遺 伝子の同定によって,病態を把握し新しい治療法へ 繋がる可能性が考えられている。本研究は,インプ ラント粘膜貫通部のより強固な防御機構を確立する ためのパイロットスタディとして,マイクロアレイ 法による網羅的な遺伝子解析を行い,PICT の特異 的遺伝子を同定することを目的とした。 方法:本実験では S-D 系ラット( 雄性5週齢)を用 いた。実験群は,ラットの上顎第一臼歯を抜歯後, 即時に,インプラント体を埋入し,術後4週後に PICT を採取した。対照群は,上顎第一臼歯を抜歯 して4週間後の口腔粘膜上皮下結合組織(OMCT), 9週齢の上顎第一臼歯部の歯周結合組織(PCT) の2群とした。各群の薄切標本を製作後,レーザー マイクロダイセクションにて組織採取し,抽出した total-RNA を用いて,マイクロアレイ解析を行っ た。本研究は東京歯科大学動物実験倫理委員会の承 認を得て実施された。(承認番号:283003) 結果:マイクロアレイ解析の結果,両対象群と共通 して PICT で Fold 値2.0以上に発現上昇した遺伝子 は327個,発現下降した遺伝子は330個,合計で657 個が認められた。さらに,PICT で著しく特異的に 発現変化した遺伝子(Fold 値5.0以上)として,発 現上昇した遺伝子は7個,発現下降した遺伝子は4 個の合計11個が抽出された。 考察:本研究で抽出された,両対象群と共通して PICT で著しく発現変化した遺伝子には,過去の報 告より,慢性歯周炎の患者で発現上昇を認めた Lbp, インプラント関連骨髄炎で関連性がある Cxcl2, コラーゲン線維の安定化に寄与する Dpt,酸化スト レスにからの保護に関連する Sod3などが認められ た。このことから,PICT で特異的に発現変化した 遺伝子には,脆弱性に関与するものが多く含まれて おり,これらの遺伝子の発現を調整し,機能させる ことで組織の構造,恒常性,防御機構が維持されて いる可能性が示唆された。

№11:wnt シグナル経路と FGF8の相互作用による象牙芽細胞分化機序の検討

木村基善1) ,東 俊文2) ,新谷誠康1) (東歯大・小児歯)1) (東歯大・生化)2)

№12:マイクロアレイ法を用いたインプラント周囲結合組織の特異的遺伝子の解析

小林孝誌1)2) ,佐々木穂高1)2) ,守 源太郎1)2) ,真壁 康1) ,吉成正雄2) ,矢島安朝1) (東歯大・口腔インプラント)1) (東歯大・口科研)2) 学 会 講 演 抄 録 260 ― 82 ―

参照

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