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岩田勝雄教授退任記念論文集の刊行にあたって

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Academic year: 2021

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岩田勝雄教授退任記念論文集の刊行にあたって

経済学部長・経済学会会長松 原 豊 彦 1  岩田勝雄教授は, 2011年3月をもってご定年により立命館大学教授の職を退かれます。岩田先 生は, 1968年3月中央大学商学部をご卒業後,中央大学大学院商学研究科修士課程に進まれ, 1970年3月同課程を修了,同年4月から同大学院商学研究科博士課程に進まれました。 1973年3 月に同博士課程を単位取得退学され,同年4月立命館大学経済学部助教授(国際金融論担当)に着 任されました。 1985年4月,立命館大学経済学部教授に昇任されました。岩田先生は本学部に着 任以来,38年の長きにわたって立命館大学および経済学部の教育・研究の発展のためにご尽力い ただきました。この回1990年に岩田先生は中央大学から商学博士の学位を授与されておられます。  立命館大学経済学会では,この間の先生のご功績を讃えるとともに,そのお人柄を敬愛し, 『立命館経済学』において退任記念論文集を編集・発行することに致しました。  岩田先生は本学に赴任されてから長年にわたり,学部の演習等で多くの学生を指導して育てら れるとともに,大学院教育に情熱を注がれ,とくにアジア諸国からの留学生を多く指導され,研 究者を含めて有為の人材を多数輩出されました。岩田先生は教育・研究発展へのご尽力に加えて, 立命館大学経済学部・経済学研究科主事,調査委員長,経済学研究科長,大学協議員等多くの役 職を歴任され,経済学部・経済学研究科の教学に大きな貢献をいただきました。 2008年からは立 命館大学BKC社系研究機構・社会システム研究所長として,本学の社会科学分野の研究発展に 尽力されました。  岩田先生の研究は国際経済の理論的・実証的研究を中心に広範囲にわたっています。主要なテ ーマをあげただけで乱外国貿易についての理論的研究,外国為替・国際通貨に関する理論的研 究,日本繊維産業と国際関係の分析,韓国経済・中国経済の発展と日本との関係の分析,米国の 覇権・ドル体制を基軸とする世界経済論,地域経済の国際化などの分野の研究に精力的に取り組 まれてきました。 2005-6年には共編著『グローバル化と中国経済政策』を日中両国で出版されま した。近年の先生の一連の研究を貫いている基本視点は,米国の覇権システムヘの批判,多国籍 企業によるグローバル戦略への批判,および経済成長至上主義への批判であり, ASEANおよ び中国,韓国,日本による「来アジア経済共同体構想」について,中国はアジアでの「覇権」を 求めず日本もアジアの覇権国とならない道を追及すべきであると問題提起をされています。  定年を迎えられるとはいえ,岩田先生はきわめてご壮健であり,教育・研究に対する情熱にも 衰えがないようにお見受け致しますので,今後とも後進へのご指導とご鞭捷を賜りますようお願 い申しあげます。先生のますますのご健勝とご活躍を祈念し,本論文集刊行にあたってのご挨拶 とさせていただきます。 (559)

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