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マッサージを通しての家族の心理的変化

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Academic year: 2021

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11.当院で実施しているスピリチュアル・ラウンドの紹 介 町田 裕子,田中 俊行,春山 幸子 中井 正江,土屋 道代,苅部 舞 小保方 馨,岩田かをる,阿部 毅彦 (前橋赤十字病院 かんわ支援チーム) 【はじめに】 がん患者や余命が限られている患者は, 誰もがスピリ チュアルペインを抱えている. そのため, 平成 22年 5月 より,かんわ支援チーム (以下,チーム)は,苦しみを持つ 患者に対しスピリチュアル・ラウンド (以下, ラウンド) を実施している. 作業療法士は, 患者と関わる時間が長 く, 傾聴者としての役割も担うため, 患者の苦しみを聴 く場面にしばしば遭遇する. しかし, どのように対応し てよいのか戸惑う場面が数多くあった. ラウンドに参加 したことで, わずかではあるが苦しみを持つ患者への対 応に変化をもたらすことができた. 今回は, 当院のラウ ンドの紹介と自 自身の気持ちの変化および今後の課題 について 察した. 【スピリチュアル・ラウンドの対象と方法】 開催日 : 毎月第 2・4火曜日 15:30∼17:00 べ開催回数 : 11回 (平成 22年 12月 24日現在) 参加者 : 専従医師, 専従看護師 2名, 薬剤師, MSW, かん わリンクナース,作業療法士.専従医師,専従看護師 1名, MSW1名,看護師 1名は,対人援助・スピリチュアル研究 会のスピリチュアル研修会を受講している. 実施内容 : 担当者は, チームが介入している患者を訪問 する. 援助的コミュニケーションを主眼としているため 傾聴に徹し, 退室後に会話内容を記録する. その会話記 録を参加者で読みあいフィードバックする. 今現在, ケ アプランの作成までには至っていない. また, 研修会を 受講したメンバーより, スピリチュアルケアについての 講義も行う. 【結果―自 自身に起こった変化】 ラウンドに参加する前は, 患者の希望をどうにかして 聞きださなければならないという思いにとらわれてい た. また, 苦しみの表出があったときの不安や恐怖から 逃れたく, 患者の声を待たずに自 の える答えを提示 していたことが多かった. しかし, ラウンドで学んだ援 助的コミュニケーションを実施してみると, 何気ない言 葉に多くの意味や苦しみが存在し,「聴く」ことが手段で あって援助であることがわかった. 【まとめと今後の課題】 援助的コミュニケーションの理解および実践が, がん 患者に対し有用であると感じた. 現在の参加者は少数で あるが, 他の医療従事者にも参加を促し活動を拡大しな がら, 継続していきたい. 12.マッサージを通しての家族の心理的変化 川島 絵美,赤坂 人美,大槻 弘美 山口 直子 (IMSグループ 太田福島 合病院) はじめに 今回, 付き添うだけで何もしてあげられないという心 理的無力さを感じている家族の思いを知ることとなっ た. 下肢のマッサージ法を提案, 家族が行えるよう指導 した結果, 家族の心理的変化が見られたので報告する. 研究目的 ①家族にマッサージを提案し, 心理的変化を知る. 研究方法 1) 期間 : H21年 8月 20日∼8月 25日 2) 対象 : M 氏 60歳 女性 病名 : 胆管細胞癌, 癌性腹膜炎 症状 : 全身 怠感, 下肢浮腫・腹水あり 3) 方法 : 家族と面接を行い, マッサージ指導前と指導 後の心境の変化を読み取る. 倫理的配慮 研究の内容を説明し, 被験者のデータ, プライバシー の保護を厳守することを説明し, 同意を得る. 結果 M 氏自身も指導したマッサージを喜んでくれており, 家族も笑顔が増えていった.そして M 氏自身も家族の話 題の時は積極的に話し,「マッサージしてもらおうと思っ て」と待ち遠しい発言が聞かれ, 笑顔がみられることも あった. 察 今回マッサージを具体的に指導したことで 面会時に “何をしてあげればいいかわからない状態”から“マッ サージをしてあげよう”という心理的変化が見られたと えられる.実際 M 氏にとって家族は 1番の支えになっ ており, マッサージを通してのコミュニケーションの手 段を増やすこともできたのではないかと える. そして M 氏は体動困難であったため在宅での介護は困難で あったが個室を有効利用することで, 家族が他患に遠慮 することなく患者と接することができると えられる. 会話が減少していく中で, マッサージというコミュニ ケーションは患者・家族共に有効であったと えられる. 今後の課題 家族への心理的ストレスに対するケアを日々模索して いく. 家族の個別性に合わせた, コミュニケーションの手段 と環境を提供していく. 88 第 23回群馬緩和医療研究会

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