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目次
第 1 章 序章 ... 3 1.1 近年の犯罪状況 ... 3 1.2 e 自警ネットワーク研究会の概要 ... 6 1.3 研究目的 ... 8 第 2 章 PC ベースのシステム ... 9 2.1 代理 EYE シリーズ ... 9 2.2 ホームオートメーション ...11 第 3 章 e 自警カメラの開発 ... 14 3.1 第 1 世代 e 自警カメラの開発 ... 14 3.2 第 2 世代 e 自警カメラの開発 ... 16 3.2.1 開発目的 ... 16 3.2.2 開発内容 ... 17 3.2.2.1 開発の方法 ... 17 3.2.2.2 二重暗号化機能 ... 19 3.2.3 バリエーション ... 21 第 4 章 第 2 世代 e 自警カメラを使った社会実験 ... 23 4.1 社会実験の目的 ... 23 4.2 社会実験の方法 ... 24 4.3 アンケート結果(店舗側) ... 26 4.4 アンケート結果(利用者側) ... 30 4.5 アンケート考察 ... 33 4.6 社会実験のまとめ ... 34 第 5 章 センサーライト一体型防犯カメラの開発 ... 35 5.1 開発目的 ... 35 5.2 開発方法 ... 36 5.3 完成したカメラによるプライバシー保護の方法 ... 38 第 6 章 センサーライト一体型防犯カメラを使った社会実験 ... 392 6.1 社会実験の目的 ... 39 6.2 社会実験の方法 ... 40 6.3 アンケート結果 ... 41 6.4 アンケート考察 ... 49 6.5 住民との討論会 ... 50 6.6 社会実験のまとめ ... 51 第 7 章 結論 ... 52 参考資料 ... 53 謝辞 ... 55 付録 ... 56
3 第 1 章 序章 1.1 近年の犯罪状況 戦後から 2010 年までの犯罪件数,検挙件数,検挙人員[1]を図 1.1.1 に示す.犯罪 件数は,戦後から約 30 年間ほぼ一定であったが,その後 1980 年頃から徐々に増加 していき,2000 年頃から急激に増加し,2002 年には 285 万 3739 件を記録した.そ の後は減少し続けてはいるものの,戦後を通じてみれば,認知件数はまだ高い水準 にあるといえる. 図 1.1.1 刑法犯の認知件数・検挙人数・検挙率の推移 また,図 1.1.2 は検挙率を表したものである.戦後から 1980 年代後半までは図 1.1.1 からもわかるように,犯罪件数と検挙件数のグラフがほぼ同じ形をしているため, 検挙率はあまり変化していない.しかしそれ以降を見ると,犯罪件数が著しく増加して いるのに対して検挙数が減少しているため,検挙率は大幅に減少していることがわ かる.そのため,2001 年には 20%を下回って戦後最低の割合となった.近年では, 検挙件数がほぼ変わらないのに対して犯罪件数が減少しているために検挙率は増 加しているものの,2010 年でもまだ 30%程度である.
4 図 1.1.2 検挙率の推移 近年の犯罪検挙率が 1990 年代以前と比べて大きく低下している理由としては,目 撃者が少なくなったというのが原因なのではないかと考えられる.かつて地域のコミュ ニティは,地域内の住人が普段から自分たちの家の周囲,つまり地域内を見守り続 けることで地域内の犯罪を抑制・防止する能力を持っていた[2].たとえ地域内で犯罪 が発生しても,目撃者がいる可能性は現在よりもはるかに高かった.しかし,各地域 の都市化や個人の意識の多様化が進む現在では,個人主義や利己主義に基づいて 行動する住民が一般化してしまい,こうした地域の優れた能力は著しく低下している. そこで,こういった地域の能力低下を補うため,イギリスでは街中に監視カメラを約 420 万台設置し,24 時間 365 日市民を監視している[3].うちロンドンでは 50 万台設 置されており,これらは CCTV(Closed Circuit Television)という,カメラとモニターを ケーブルで結んだ,閉回路のカメラシステムで構成されている.また,アメリカでは国 家安全保障の一環として,主要な社会インフラストラクチャにネットワークカメラを設置 し,登録した一般市民なら誰でもインターネットを通して監視することができるというシ ステムが検討されていた[4]. このように,防犯のための手段として防犯カメラを用いたシステムが広く普及してお り,これらの監視システムは容疑者の究明や犯罪を未然に防ぐ上で重要な役割を果 たしているが,このシステムがかつての地域コミュニティに存在していたものと同等の 役割を果たしているわけではない.防犯カメラを用いたシステムは一般に,所有者の
5 敷地内を見守る自衛手段として用いられており,敷地外の地域内で起こる犯罪に対し てはまったく無力であるといっても過言ではないのである. そのため,児童の誘拐や通り魔,放火などの犯罪が,道路などの公共の場所,つ まり個人の敷地の外で起こってもそれに気づかないことが多い.このような状況は世 界中において共通であろう. 一般市民が防犯カメラのシステムを導入する場合,費用が高額になりやすい現状 や,防犯カメラを自分の家の敷地外に向けて設置したときに他人のプライバシーを侵 害してしまう可能性が発生する. 著者の所属する NPO 法人 e 自警ネットワーク研究会では,こうした問題を解決し, かつての地域コミュニティが持っていた強力な防犯システムを,現代における情報技 術の助けによりさらに強化した形で再建・再現することを試みている.
6 1.2 e 自警ネットワーク研究会の概要 NPO 法人 e 自警ネットワーク研究会(以下「研究会」)は,かつての地域コミュニティ で機能していた防犯システムを,監視手段としては,各人の目の代わりに各人が所有 するカメラを,記録する手段としては,各人の脳の代わりに各人が所有する PC(その 中にあるハードディスク等の記憶装置)を用いることにより,現代にあわせて大幅に強 化した形で再現することを可能とする防犯カメラネットワーク(=e 自警ネットワーク)を 開発・普及させることを目的としている.図 1.2.1 に e 自警ネットワークのコンセプトを 示す. 自警団のようなネットワークづくりは,社会安全[5,6],住宅地の安全[7],国家安全 保障[8]の観点から議論されている.米国では国家安全保障の取り組みとして,主要 な社会インフラへのネットワークカメラの導入を行い,登録した一般市民がインターネ ットを通じて家から監視することにより,米国における重大な基盤設備を見守るという 大規模な防犯システムを形成する試みが行われていた[9].このようなプロジェクトは, 研究会の試みと同じ方向性を持っており,互いに補い合うことができると考えられる. 図 1.2.1 e 自警ネットワークのコンセプト ここで生じるのがプライバシーの問題である.「地域の防犯のため」と理解してくれ る人もいるが,何もしていないのに自身が撮影されていることに不快感を覚える人も 多数存在する.そこで,この問題を解決するために,実行画面をモザイク化したり,画 像を暗号化して保存し,復号専用のソフトウェアを用いたりするようなシステムを開発 した.このように,設置者も閲覧できないようにすることによってプライバシーの保護を
7 考慮したシステムを考案してきた. ここで,保存画像の所有者はカメラを設置している人であり,事件があった時に警 察から画像の提供を促された場合でも,設置者はこれを拒否する権利がある. 設置者と閲覧権者(この場合は警察)の双方が同意して初めて暗号化が解かれ, 閲覧可能となる. なお,暗号化および復号化するための「パスワード」は閲覧権者に決めてもらうシ ステムとなっている. このように,画像を持つ設置者と,閲覧する権利を持つ閲覧権者を分離することに よってプライバシーの保護を徹底している.
8 1.3 研究目的 著者の所属する NPO 法人 e 自警ネットワーク研究会では,前節で述べたとおり, かつての地域コミュニティが持っていた強力な防犯システムを,現代における情報技 術の助けによりさらに強化した形で再建・再現することを試みている. 今までの e 自警ネットワーク研究会では PC を使ったシステムを開発してきたのだ が,そこで見つかった問題点を解決すべく,e 自警カメラを開発する. また,この開発したカメラを使った社会実験を行い,プライバシーに配慮した防犯カ メラシステムの導入のモデルケースを作り,これを全国に向けて情報発信していくこと が本研究の目的である.
9 第 2 章 PC ベースのシステム 2.1 代理 EYE シリーズ 前章の e 自警ネットワーク研究会では,PC ベースのシステムを構築してきた.これ は,大まかに下記の 3 つで構成される. 一般家庭に広く普及している PC (平成 22 年 3 月末の普及率は 76.0%[10]) VFW 方式の USB カメラ,もしくは FTP・HTTP 方式のネットワークカメラ 研究会が開発しているソフトウェア VFW 方式の USB カメラは市販のもので二千円程度から購入することができ,専用 のアダプタを介せば,家庭用のビデオカメラも用いることができる.また,カメラの設置 はケーブルの配線やテープなどで固定する程度で簡単に監視を行うことができる.複 数台のカメラを 1 台のPCで制御・監視することもできる. e 自警ネットワークのシステムに用いるソフトウェアは,研究会のホームページから 無料でダウンロードすることができる[11].この e 自警ネットワークのシステムが個々 の家に単なる防犯システムとして設置されても,個人宅の防犯カメラシステムとしては 有効であろう.しかし,一度このシステムが利他主義に基づいて浸透すれば,その地 域には強力な防犯ネットワークが構築されるであろう. e 自警ネットワークのシステムに用いるソフトウェアは代理 EYE シリーズと総称され る.代理 EYE シリーズには「代理 EYE Standard」,「代理 EYE Frontier」,「代理 EYE Smart」,「代理 EYE Easy」,「代理 EYE Smart UX」がある.上記ソフトウェア以 外にも,ウェブサイト上での無料配布は行っていないが,暗号化技術を用いて画像の 閲覧権者と所有者をシステム的に分離し,プライバシーに配慮した代理 EYE として, 「代理 EYE Lock」がある.それぞれの特徴を以下の表 2.1.1 に示す.代理 EYE Smart UX で使われる PC は,本稿から 10 年以上前に製造されたものを想定してい る.代理 EYE Smart UX は Linux 専用であり,これ以外のソフトウェアはすべて Windows 用のものである.Macintosh 用のものは提供されていない.
10 表 2.1.1 各ソフトウェアの特長 ソフトウェア カメラ方式 特長 代理 EYE Standard VFW 方式 FTP 方式 HTTP 方式 ・研究会で最初に開発したソフトウェア 代理 EYE Easy ・最低限の機能を備えた簡易版 代理 EYE Frontier ・任意の時間帯のみを監視することのできる 「スケジュール機能」を搭載 ・ネットワークカメラの自動起動機能を搭載 代理 EYE Lock (非公開) ・暗号化保存機能と実行画面のモザイク化 機能を搭載している代理 EYE. 代理 EYE Smart VFW 方式 ・主に夜間帯に発生するノイズを考慮した画 像変化の検出アルゴリズムを採用 代理 EYE Smart UX ・Linux 上で動作 ・動作が非常に軽く,古いPCでも複数台の カメラの同時運転が可能 これらのソフトウェアは,簡単に言えば画像保存ソフトウェアである.設定した時間 間隔毎にカメラからの画像を取得し,前後の画像を比較したときの画像の「変化量」を 計算する.この「変化量」が設定した値を超えた場合,つまり変化が大きいと認められ るときのみ画像を保存できる.また,撮影された画像は設定した日数を経過するか記 憶装置の容量が少なくなると自動的に削除されていく機能を搭載しているため,PC の記憶装置の容量を圧迫しないようになっている. ちなみに,これらのソフトは 2004 年から群馬県桐生市内の小学校で,2006 年から 桐生市民活動推進センター「ゆい」や桐生市末広町商店街で,2007 年から伊勢崎駅 南側駐輪場で,この他多数の場所で運用され,複数回にわたって警察に画像を提供 したという実績を残している.
11 2.2 ホームオートメーション 家の周りを監視する際,家の周りの道路などの公共空間を撮影することでプライバ シーの問題が発生するのであって,家の敷地内を監視する場合には,プライバシー の問題は発生しない.更に,自宅の警備のために庭を撮影したいという設置者が多 数いることがわかった.そこで,「モザイク化領域設定ツール」というソフトウェアが開 発された[12].このツールと,このツールに対応するよう改良した代理 EYE Lock を使 用することにより,任意のエリアをモザイク化することができるようになった. だが,このツールには「カメラがずれた場合にモザイク箇所もずれてしまう」という問 題点があった.これを解消するため,カメラと建材物を一体化し,絶対に動かないよう に固定した「カメラ内蔵型シャッター」が開発された. 代理 EYE の動作には PC が必要であるが,e 自警の普及を考えるならば,この PC を有効活用できることが望ましい.そこで,近年急速に広まりつつあるホームオートメ ーションにおいて,近隣を見守るセキュリティの一部として e 自警が組み込まれること を期待して,ホームオートメーション対応版代理 EYE を開発した.このシステムを図 2.2.1 に示す. このシステムの特長は以下の通りである. タッチパネル操作部のモニタ画像と保存画像において,家の敷地内と敷地外と を区別したプライバシー保護機能を導入した タッチパネル操作部の表示画像(モニタ画面)について, プライバシー保護のため,敷地外の画像領域は,世帯主が閲覧できない よう,適切にモザイクをかける. 自衛のため,敷地内の画像領域は,世帯主が閲覧できる. 保存画像は,暗号化画像と,敷地外モザイク化画像の2種類である. 暗号化画像は,プライバシー保護のため,世帯主は閲覧できない. 暗号化画像は世帯主から提供を受けたときに,警察が閲覧可能. 敷地外モザイク化画像は,自衛のため,世帯主が自由に閲覧できる. 地域の安全・安心を脅かす事件が発生したときのみ,世帯主から警察署に暗 号化画像が提供され,警察署でのみ閲覧され,犯罪捜査に役立てられる.
12 何も事件が無ければ,1週間後に画像は自動的に上書消去される. 実験に使ったモデルハウスの外観とカメラの位置を図 2.2.2 に,カメラ内蔵型シャッ ターを図 2.2.3 に,ホームオートメーション仕様を導入したタッチパネルタイプの PC を 図 2.2.4 に,それぞれ示す. ホームオートメーションとは,エレクトロニクス機器を導入して,設備機器を管理し, 住宅内の利便性や快適性,機能性を向上させることである.家事の合理化・省力化・ 自動化や,防災・防犯などの安全管理,外出先からの各種設備などのコントロールな ど,さまざまな分野にわたる.例えば,電話を使用して,外部から住戸内のエアコンや 炊飯器など各種電気製品のスイッチを操作したり,浴槽への給湯を行ったりするとと もに,異常があった時には警報を鳴らしたり,警備保障会社へ通報したりする仕組み もある[13]. 図 2.2.1 ホームオートメーション組込型代理 EYE のシステム
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図 2.2.2 モデルハウス外観
図 2.2.3 カメラ内蔵型シャッター
14 第 3 章 e 自警カメラの開発 3.1 第 1 世代 e 自警カメラの開発 今までに本研究会が開発・使用してきた PC ベースのシステムには,社会実験から 様々な問題点があることが判明した.以下にその問題点を示す. 表 3.1.1 e 自警ネットワークにおける問題点 CCD カメラを用いる場合,屋外から屋内への配線に長距離のケーブルや壁にケーブ ルを通す工事が必要であり,カメラの電源の確保も必要となる.ネットワークカメラや USB カメラでは,カメラの電波強度や防水性の問題があり,屋外への設置が困難で あった.画像の保存日数については,各家庭の PC に設置されている記憶装置の容 量は各々決まっているため,普段使用するための容量を圧迫してしまう.そこで,上 記の問題を解決し,代理 EYE Lock と同様にプライバシー保護機能を搭載した,屋外 への設置を容易に可能とする新しい防犯カメラが開発された.このカメラを図 3.1.1 に 示す. 屋外への設置が困難 防水性のカメラや配線・電源の工事など,屋外への設置で はコストがかかる. システムの安定性 大量の画像データを記録装置に書き込むため,フリーズが 起こりやすい. 電気代 監視のために,PCを常時つけっぱなしにしなければならな い. メンテナンス 停電時などのアクシデントが発生した場合に手動で起動しな ければならない.上述のフリーズが発生していないかどうか もチェックする必要がある. 画像の保存日数 記憶装置の容量や取得画像の枚数によっては,画像を保存 できる日数が減ってしまう.
15 図 3.1.1 第 1 世代 e 自警カメラ 第 1 世代 e 自警カメラの開発目標は以下の条件を満たすように設計されている. 屋外設置を容易とする,防水性のハウジングを使用 カメラ・記録メモリ・ソフトウェアを内蔵した PC 不要の防犯カメラ 配線不要で,電源を投入するだけで使用可能 画像は暗号化して保存することによる,プライバシー保護機能を搭載
16 3.2 第 2 世代 e 自警カメラの開発 3.2.1 開発目的 第 1 世代 e 自警カメラを実際に社会実験で使用した結果, パスワードが 1 つではメンテナンス会社が鮮明な画像を見ることができるため, メンテナンス会社が他者のプライバシーを侵害する発生する可能性がある. 夜間での撮影が困難なため,照明付近に設置しなければならない などの改良点が見つかったため,第 1 世代 e 自警カメラ開発元の株式会社ロッキー に改良を打診したが,先方の都合で実現できなかった. そこで,イージケイシステム株式会社を立ち上げて実現しようとしたが,生産設備 がないため,我々単独で試作等の生産をすることができない. よって,動作が安定している既製品にアイディアを組み込んでくれるカメラ製造会社 を探す方針で,アイディアの実現を目指した.
17 3.2.2 開発内容 3.2.2.1 開発の方法 第 2 世代 e 自警カメラの候補として,第 1 世代 e 自警カメラの下記仕様 防水性がある カメラと記録用メモリが一体 他の機器への配線が不要 電源の確保だけですぐに動作 を満たすカメラを 8 種類ほど,メーカーは国内外を問わずに取り寄せ,電気電子棟 裏手(屋外)で 1 週間動かし続けることによる動作試験をしたところ,1 週間動作しっぱ なしでも撮影が可能だったカメラは「ZB-A9067」だけだった.このカメラを製造してい る Z-BEN 社と,機能の搭載や改良に関する交渉を重ねた結果,第 2 世代 e 自警カ メラ「eJKC-ZB101a」が完成した.図 3.2.2.1 に完成品の外観を,表 3.2.2.1 に仕様を, それぞれ示す. 図 3.2.2.1 eJKC-ZB101a の外観 SWITCH
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表 3.2.2.1 eJKC-ZB101a の仕様 カメラ本体 1/3 Sony Super HAD CCD カメラ レンズ 4-9mm/9-22mm 可変焦点レンズ 防水機能 あり(屋外設置可) リモコン 付属(各種設定が可能) SD カードの容量 32GB までの SDHC をサポート 動画圧縮 MPEG4(ASF)/MPEG D1(30FPS) フレームレート 5/15/30 fps から選択可能 ビデオ録画解像度 D1 : 704x480(NTSC), 704x576(PAL) VGA : 640x480(NTSC), 640x576(PAL) QVGA: 320x240(NTSC), 320x288(PAL) このカメラは外部からリモコンで操作するが,設定が終了したら,本体後面にある 切り替えスイッチを OFF 側に倒すことで,外部からのリモコン操作を受け付けないよう にできる. この改良により,外部からのリモコンやその他信号による録画停止等のいたずらが できないようになった.
19 3.2.2.2 二重暗号化機能 このカメラは,第 1 世代 e 自警カメラの仕様に加え,社会実験から浮かび上がった 不具合である,単独での夜間撮影と二重暗号化の機能を追加した.図 3.2.2.2 に二 重暗号化の概念を示す. 第 1 世代 e 自警カメラでは Key が 1 つしかないため,閲覧権者と所有者が同じ画 像を閲覧できるという不具合があった.しかし,この二重暗号化により,Key-A のみを 持つメンテナンス会社はモザイク処理された画像のみを閲覧できるため,プライバシ ーの侵害をせずに,カメラ自体の動作確認を行ったり,犯罪か発生したかどうかを確 認したりすることができる. また,Key-A,Key-B を両方持つ,警察に代表される閲覧権者は鮮明な画像を閲 覧することができるので,事件の捜査をする上で大きく役立てることができる. なお,次期モデル「eJKC-ZB-102a」では,Key設定専用ソフトウェアとSDカードを 使うことで,決定した「Key-A」「Key-B」を多数のカメラに,同様に設定できるようにな った. 図 3.2.2.2 二重暗号化の機能
20 このカメラは,イージケイシステム株式会社・群馬大学・NPO 法人 e 自警ネットワ ーク研究会・ZHONGBEN 社との共同開発製品であり,群馬大学の藤井教授が提唱 する e 自警ネットワークを構築するのに好適である. e 自警カメラは安全・安心な地域社会の実現のkeyとなるシステムと考えられており, 日本全国に,街灯・防犯灯と同じように,高密度に設置されれば,社会の安全・安心 は飛躍的に高まるだろう.e 自警カメラが,街中のいたるところに設置されることにより, 道路を通る犯罪者を逃さないことが可能となる. e 自警カメラは,行政等による,地域社会への高密度・大量設置を前提に開発され ており,以下の特長がある. 1. 低コスト : メモリーカード内蔵式の All-in-One 型なので,電源工事のみで, モニター室等への配線工事が不要になる. (工事コスト・運用コストを非常に小さくできる) 2. プライバシー保護 : 画像は暗号化して保存する.常時,最新の 1 週間分の 画像が上書き保存される.メモリーカードを不正に取得した者は画像の閲覧 ができない. このカメラの運用形態として,次の 2 つの形態を推奨する. 【運用形態 ① 】所有者(e 自警カメラの所有者)と閲覧者(暗号キーを持つ者)を分離 した運用形態 所有者(e 自警カメラの所有者) : 個人,自治会,商店会,PTA,市町村など 閲覧者(暗号キーを持つ者) : 地元警察署など とし,事件・事故発生時に限り,所有者から閲覧権者(地元警察など)に画像が提供さ れる.事件・事故がない限り,誰も画像を閲覧できない. 【運用形態 ② 】所有者のみが,画像を閲覧できる運用形態 所有者(=閲覧者):個人,自治会,商店会,PTA,市町村など 暗号化保存により,万一メモリーカードの盗難が発生した場合でも,画像が悪用され る心配はない.駐車場等の見守りにも便利に使える.
21 3.2.3 バリエーション 第 2 世代 e 自警カメラを使ったバリエーションとして,自動車用バッテリー(直流 12V) 駆動とすることで,電源工事なしで簡易的な設置を可能とし,また太陽電池に接続す る こ と に よ り , 電 源 の な い と こ ろ で も 使 用 可 能 と な る 「 e 自 警 神 出 鬼 没 カ メ ラ BP-eJKC-ZB101a」が開発された[14].図 3.2.3.1 にその外観を,図 3.2.3.2 にその内 部を,図 3.2.3.3 にその設置風景を,それぞれ示す. この利用形態としては,電源が得られない場所,防犯見守り用途での活用法,不 審者などに対する急を要する状況,あるいは,電源工事が面倒な状況,などにおける 監視に最適である.具体的には, 農家・農協・市役所などによる,果樹園・山林などの盗難被害対策 町内会・PTA・市役所・警察署などによる,不審者に対する緊急対応用 市役所などによる,山間地や海岸への不法投棄場所や,そこへ通じる林道な どの監視 と場合が考えられる. 図 3.2.3.1 神出鬼没カメラの外観
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図 3.2.3.2 神出鬼没カメラの内部
23 第 4 章 第 2 世代 e 自警カメラを使った社会実験 4.1 社会実験の目的 本実験では,マーケットシティ桐生の安全・安心を守るために,e 自警カメラの設置 個所を管理している会社の方に選定,設置をしてもらい,実験を行う. e 自警カメラの設置により,店舗の従業員,利用者の双方について,安全・安心に つながっているのか検証し,本社会実験をモデルケースとして e 自警カメラのコンセプ トを広める. 更に,夜間に行われる少年少女による迷惑行為の抑止と万一の事態に備えること も目的としている.
24 4.2 社会実験の方法 前章で開発した第 2 世代 e 自警カメラ「eJKC-ZB102a」を使った社会実験の開始式 典を開催し,同時に運用を開始した.カメラの配置図を図 4.2.1 に,設置風景を図 4.2.2 に,それぞれ示す. 日時 平成 24 年 2 月 21 日(火) 場所 マーケットシティ桐生 (群馬県桐生市相生町 1 丁目 124-1) 図 4.2.1 第 2 世代 e 自警カメラの配置図 カメラ設置場所
25 図 4.2.2 設置風景 この実験を開始した後に,マーケットシティ桐生に入居している店舗の従業員らの, 該当カメラに対する考えを知るため,社会実験説明会と同時にアンケート調査を行っ た. また,この商業施設利用者に対しても,同時刻にアンケートを行った.回答してもら ったアンケートを巻末に添付したので,適宜参照して頂きたい.
26 4.3 アンケート結果(店舗側) 店舗側は,説明会の最初に用紙を配布し,14 名分の回答が寄せられた.一部未 回答があるため,回答者数が減る場合がある点は承知頂きたい.グラフ中の回答者 数は n とした. アンケート結果を以下に示す.自由記入の質問に関しては,一部を抜粋した. 問 1:よろしければ,性別と役職(近いもの)をお答えください. 図 4.3.1 回答者の性別 図 4.3.2 回答者の役職 問 2:防犯カメラが設置されたことで,職場(駐車場)の環境が良くなると思います か? 図 4.3.3 問 2 の全体結果
27 問 3:問 2 に関して,お考えがある場合は,お聞かせください. 相手がカメラ設置の事実を知らないと良くならない 問 4:敷地内における,深夜の少年犯罪や騒音問題は減っていくと思いますか? 図 4.3.4 問 4 の全体結果 問 5:問 4 に関して,お考えがある場合は,お聞かせください. 警察の巡回による監視も併用することが重要 今年の夏が勝負(※問題は夏に多くなる) 相手がカメラ設置の事実を知らないと良くならない
28 問 6:今回の社会実験では,5 台の防犯カメラが設置されました.カメラの数は充 分だと思いますか? 図 4.3.5 問 6 の全体結果 問 7:問 6 に関して,お考えがある場合は,お聞かせください. 10 台設置してほしい 夏に向け,台数を増やしていいと思う 駐車場内を向いているカメラも必要 トイレの入口等も必要 設置場所は状況を見ながら検討すべき 問 8:上記の閲覧権の設定は適切だと思いますか? 図 4.3.6 問 8 の全体結果
29 問 9:大きな事件が発生した場合のみ映像の確認を行い,必要に応じて,警察に 提供します.客同士の小さなトラブル等でも映像の確認を行った方がいい と思いますか? 図 4.3.7 問 9 の全体結果 問 10:問 8・問 9 に関して,お考えがある場合は,お聞かせください. (無回答)
30 4.4 アンケート結果(利用者側) 利用者側は,来客者に対してアンケート用紙を直接手渡し,その場で回答して頂い た.42 名分の回答が寄せられた.一部未回答があるため,回答者数が減る場合があ る点は承知頂きたい.グラフ中の回答者数は n とした. 問 1:よろしければ性別と年齢をお教えください. 図 4.4.1 回答者の性別 図 4.4.2 回答者の年齢 問 2:防犯カメラは主に夜間も営業する店舗の前を見ています.駐車場側も見た方が 良いと思いますか? 図 4.4.3 問 2 の全体結果
31 問 3:通常の監視カメラと異なり,プライバシー保護機能により,重大な事件等で 画像を必要としたときのみ映像を見ることができる仕組みになっています. このようなカメラに映ることについてどう思いますか? 図 4.4.4 問 3 の全体結果 問 4:映像の暗号化を解除して鮮明な映像を見ることが出来るのは,埼玉のヤ オコー本部と桐生警察署だけに限定し,マーケットシティの管理者は動作 確認のみが出来ます.この方法でプライバシーが保護されると思います か? 図 4.4.5 問 4 の全体結果 問 5:問 2~4 に関して,お考えがある場合は,お聞かせください. (無回答)
32 問 6:この敷地内には,プライバシー保護機能付きカメラが 5 台設置されていま す.防犯カメラの数は充分だと思いますか? 図 4.4.6 問 6 の全体結果 問7:その他,防犯カメラに関してご意見・お考えがある場合は,お聞かせくださ い. (無回答)
33 4.5 アンケート考察 第 2 世代 e 自警カメラの社会実験開始式典を開催すると同時に,カメラの運用を開 始した.同時に,店舗や利用者に対してアンケート調査を行った.その結果,このカメ ラに対する期待感は窺えるものの,事件は「夏になると多くなる」という傾向があること, 設置の告知が不足していることなどが影響していると考えられる. 特に告知に関しては,掲示物を店頭に張ってもらうなどの措置を講じていくことで, 抑止力が発揮されるだろう. 店舗側は「台数が少ない」と回答された方が多く,「駐車場を見た方が良い」という 意見があり,利用者側からも「駐車場も見て欲しい」という方が多いため,駐車場側に も多数増設するべきと考えられるが,増やし過ぎると「ちょうどいい」とした人が「多い」 と回答する可能性もあるため,台数については討論会を開催して判断すべきと考え る. 設置に反対する人がいなかったのは,防犯カメラに対する一定の理解が得られて いるものと思われる. 二重暗号化機能は,大多数の支持を得られていることがわかった. 閲覧権については,設定は適切だが,小さな問題でも閲覧できた方が良いという意 見が多かった.これに関しては,討論会を開催して判断すべきだろう.
34 4.6 社会実験のまとめ e 自警カメラの社会実験開始式典を開催すると同時に,カメラの運用を開始した. その後,マーケットシティ桐生に入居している店舗とその利用者に対してアンケート調 査を行った. その結果,台数が不足していること,告知が不足していること,駐車場も見たほうが よいことが判明した. また,カメラの設置に反対する人はおらず,二重暗号化機能や閲覧権については, 概ね支持されていることがわかった. 討論会はまだ開催していないため,早急に開催したい. 更に,そこで判明した問題点の解決や調整等,必要な対策を講じていきたい.
35 第 5 章 センサーライト一体型防犯カメラの開発 5.1 開発目的 非常に鮮明な画質で撮影できる防犯カメラを導入したいという需要はあるが,その システムやカメラの費用には 10 万円以上かかるものが多い. よって,個々の家庭で導入する場合には,高額な費用が掛かることを知って導入を 断念する人が多いのが現状である. つまり,一般市民が防犯カメラのシステムを導入する場合,導入にかかる費用が高 いハードルになっているという問題がある. 一方,前述のとおり,e 自警ネットワークは安価なカメラや家庭にあるパソコンと無 料のソフトウェアを組み合わせることで,地域社会のコミュニティが持っていた防犯機 能を手助けするものであり,安価で気軽に導入できるという特長がある. しかし,第 1 世代・第 2 世代の e 自警カメラは 5 万円~10 万円するものであり,カ メラ代金が高額になってしまいがちである問題を解決できない. そこで,一般市民が気軽に導入できる,安価な防犯カメラの開発を開始した. これが完成することにより,低コストでの e 自警ネットワークの構築が可能となる.
36 5.2 開発方法 開発にあたっては,既に市販されている安価な機種をテストし,安定動作したカメラ に対して改良を加えるという,第 2 世代 e 自警カメラと似た開発方法をとった. 市販されている安価なカメラの中で,下記の仕様 カメラと記録用メモリが一体 他の機器への配線が不要 電源の確保だけですぐに動作 単独での夜間撮影が可能(こちらの場合はセンサーライトのみ) を満たすカメラを 10 種類ほど,これもメーカーは国内外を問わずに取り寄せ,電気 電子棟裏手(屋外)で 1 週間動かし続けることによる動作試験をした. その結果,1 週間動作しっぱなしでも撮影が可能だったカメラは「ZR788 Flood Light」だけだった.
このカメラを製造している JOVE VIDEO COMMUNICATION 社と,機能の搭載や 改良に関する交渉を重ねた結果,センサーライト一体型防犯カメラ「JV-eJK-101a」が 完成した.
37 図 5.2.1 JV-eJK-101a 表 5.2.1 JV-eJK-101a の仕様 カメラ本体 2.0M Pixel CMOS カラーイメージセンサ レンズ 固定焦点レンズ(焦点距離:1.5m~無限大) 視野角 120 度 防水機能 なし(軒先など,水が掛からない場所は可) リモコン なし(時刻設定はテキストファイルを SD カード経由で読み 込ませる) SD カードの容量 32GB までの SDHC をサポート 動画圧縮 AVI(ASF) ビデオ録画解像度 640x480
38 5.3 完成したカメラによるプライバシー保護の方法 このカメラは,単独での夜間撮影が可能で,最低限の機能が揃っているセンサーラ イト一体型防犯カメラであるが,プライバシー保護機能は付いていない.この機種に その機能を付与するためには開発費が必要であり,結果としてカメラの価格が高額に なってしまうのを防ぐためである.よって,公共空間を映す場合のプライバシー保護に は工夫が必要となる.これに関する手法については 2 つ提案されている.高いところ に設置することで気軽に閲覧できなくする物理的な対策と,ルールに則って運用する 倫理的な対策が提案されている.どちらも,画像の閲覧や格納されているメモリーカ ードの取得が不便となるような手法を使うことで,気軽に閲覧できないようにすること を狙っている. 前者については,高いところに設置すると,脚立などを使わなければメモリーカード を取り出すことができないので,人目に触れずに作業することを困難にさせようとして いる.後者については,群馬県が制定した,防犯カメラの運用に関するガイドライン [15] を順守するという方法がある.別途,実施者同士におけるローカルルールを決 めてもよいだろう. 後述する社会実験では,後者,つまり群馬県制定のガイドラインを一部改編して使 用している.巻末に添付したので参照していただきたい.なお,各項目の狙いについ ては,ここであらかじめ説明しておきたい. はじめに・第 1 条・第 2 条では,このシステムを導入する上で発生しうるメリット・デメ リットや守るべき事項を記載することを宣言しており,これに同意できない場合は使用 できないことを断っている.第 3 条で「プライバシーの侵害には配慮すべき」,第 6 条で 「もし知った場合は漏らさない」といった,プライバシー保護の条項を盛り込んでいる. 第 4 条・第 5 条では映像の管理や提供の規則を定めている.なお,第 7 条のアンケ ート条項であるが,この実験はよりよいモデルケースを作るための手法として取り入 れている.
39 第 6 章 センサーライト一体型防犯カメラを使った社会実験 6.1 社会実験の目的 本実験では,桐生市の本町・末広町の安全・安心を守るために,前章で開発したセ ンサーライト一体型カメラの設置個所を住民の方に選定,設置をしてもらい,実験を 行う. この実験を通して,e 自警のコンセプトである,「個々の市民が,市民としての責任 感から公共空間を見守ることで,空き巣や不審者等を見逃すことがあり得ないような 地域社会」を実現するためのモデルケースを構築していく.その過程で,地域の住民 が主体的となって導入を進められるよう調整していくと同時に,カメラの性能や運用方 法などに関して改善していく. また,プライバシー保護機能がないモデルであるため,前節のプライバシー保護方 法を取り入れることで,プライバシーが保護できるかを確認する.
40 6.2 社会実験の方法 前章で開発したセンサーライト一体型防犯カメラ「JV-eJK-101a」を使った社会実験 の開始式典を下記の通り開催し,同時に運用を開始した.配置図を図 6.2.1 に示す. 日時 平成 23 年 12 月 10 日(土) 設置団体 桐生市本町 5 丁目町会,本町 6 丁目商店街,中央商店街,末広町商店街 図 6.2.1 センサーライト一体型防犯カメラの配置図 この実験を開始した後に,このカメラを設置している団体に属している住民または 商店街加盟店の,該当カメラに対する考えを知るため,アンケート調査を行った.調 査方法は,設置団体の代表者に対し,所属者全員に「説明資料」と「アンケート用紙」 の配布(回覧)をお願いし,後日,代表者の元に集まったアンケート用紙を回収すると いう方法である. 該当地域に配布した説明資料と本アンケートを巻末に添付した.適宜参照して頂き たい. カメラ設置場所
41 6.3 アンケート結果 200 名分の用紙を配布し,42 名分の回答が寄せられた.一部未回答があるため, 回答者数が減る場合がある点は承知頂きたい.グラフ中の回答者数は N とした. アンケート結果を以下に示す.自由記入の質問に関しては,一部を抜粋した. 問 1:性別と年齢を可能であればお答えください 男性:27 人(64%) 女性:15 人(36%) 図 6.3.1 回答者の性別 20 歳未満:0 人(0%) 20 歳代:2 人(5%) 30 歳代:0 人(0%) 40 歳代:7 人(17%) 50 歳代:21 人(53%) 60 歳以上:10 人(25%) 図 6.3.2 回答者の年齢
42
問 2:商店街に防犯カメラを多数設置したことで,治安が向上したと思いますか?
図 6.3.3 問 2 の全体結果
図 6.3.4 問 2 の男女別結果
43 問 3:問 2 に関して,お考えがある場合は,お聞かせください. 【 ①向上した と回答した方の意見】 無い時と比べれば良くなったと思う. 【 ②向上していない と回答した方の意見】 台数が不足しているから. 死角があるから. 最近泥棒に入られているから. 各戸設置の街路灯の設置が望ましいと思うから. 問 4:今回の社会実験で使用しているカメラの機能は充分だと思いますか? 図 6.3.6 問 4 の全体結果 図 6.3.7 問 4 の性別結果
44 図 6.3.8 問 4 の年齢別結果 問 5:問 4 に関して,お考えがある場合は,お聞かせください. 【 ①充分だと思う と回答した方の意見】 専門的な知識はないが,大丈夫だろうと思うから. 【 ②充分だと思わない と回答した方の意見】 20 台では少なすぎるから. 高崎問屋町の事例の方が良いと思うから.(防犯カメラ 182 台で街を囲む) 画像が鮮明ではないから. 明るさが足りないから. 遠くまで撮影できないから. 死角をカバーできないから. 防水機能が欲しいから. 問 6:今回の社会実験では,別紙での説明のように運用ガイドラインを設け,プライバ シーに配慮した運用をしています.この運用方法は許容できますか?
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図 6.3.9 問 6 の全体結果
図 6.3.10 問 6 の性別結果
46 問 7:問 6 に関して,お考えがある場合は,お聞かせください. プライバシーの問題よりも犯罪抑止の方が,優先度が高いので,プライバシーの ことは気にならない 運用方針には賛成だが,事前に説明を受けた事がないので,説明して欲しかっ た. 問8:仮に,この防犯カメラを町内会等で多数設置する計画が提案された場合,ご自 身で電気代の負担をしても良いと思いますか?(電気代は月 100 円程度) 図 6.3.12 問 8 の全体結果 図 6.3.13 問 8 の性別結果
47
図 6.3.14 問 8 の年齢別結果
問 9:我々が提案する,このような地域社会は実現する可能性があると思いますか?
図 6.3.15 問 9 の全体結果
48 図 6.3.17 問 9 の年齢別結果 問 10:問 9 に関して,お考えがある場合は,お聞かせください. 群馬県は子供の誘拐事件が解決していないため,このような取り組みは重要で あり,新聞3面には殺人事件の記事が毎日載る今日の現状を打開するには必 要.
49 6.4 アンケート考察 治安が向上していないと思う理由について,「死角があるから」「台数が不足してい るから」が多かった.そのためか,住民から「2 台ほど新規に導入したい」という問い合 わせがあった. e 自警は,住民が自主的にカメラを設置するところから始まるため,e 自警ネットワ ークを普及させる試みは成功の兆しがある. 運用ガイドラインを設け,プライバシーに配慮した運用方法を実施しているが,この 運用方法への反対意見はないことがわかったが,同時に告知不足であることが露呈 した. 電気代の負担については意見が割れたものの,設置に反対する人はいなかったこ とがわかった. e 自警ネットワークが提案している,日本全国で 10 軒に 1 軒が自宅前を見守ること で,凶悪犯罪の容疑者や不審者などを見逃さない地域社会の実現に関して,このよ うな社会は実現する可能性が大いにあることがわかった.
50 6.5 住民との討論会 前節のアンケートを踏まえて住民との討論会を行ったところ,以下の意見が出され た. 【長所】 落書きやごみの放置などの迷惑行為がなくなった. 怪しい人物に対する犯罪抑止力が確認できた. センサーライトと掲示物の組み合わせは目立つので,抑止力はある. 特にセンサーライトによる抑止力は高いと思われる. 【改善すべき点】 ダミーのカメラも同時に設置したほうがよい 掲示物が A4 サイズでは大きすぎる(A6 程度にすべき) 犯人は外国人と思われる事件が起きているため,多言語にするべき. 店側がお客様に説明しやすいような資料が欲しい この会議を承け,多言語の張り紙を作成した.図 6.5.1 にこれを示す.今後,住民 向けの説明資料やお客様向けの説明資料を作成し,またアンケートや討論を通じ,よ り良いモデルケースを作っていきたい. 図 6.5.1 多言語の張り紙
51 6.6 社会実験のまとめ センサーライト一体型防犯カメラの社会実験開始式典を開催すると同時に,カメラ の運用を開始した.その後,該当地域の住民や商店街に対してアンケート調査を行っ た. その結果,治安や機能に関しては「わからない」とした方が多かった. また,カメラの運用方法に関する反対意見はなく,e 自警ネットワーク研究会の提 案する地域社会は実現する可能性は非常に高いことがわかった. このアンケート結果をうけて,住民との討論会を開催した. その結果,防犯カメラを設置したことによる一定の治安向上効果はあったものの, ダミーのカメラを設置したり,掲示物が少なかったりなど,工夫する余地が多く残され ていることが分かった. まだこのシステムは未完成であるため,判明した問題点の解決や調整等,必要な 対策を講じていきたい.
52 第 7 章 結論 e 自警ネットワーク研究会は,地域コミュニティにあった「相互監視システム」を,現 代の情報技術の助けを借り,より強化した形で再現することを試みている.e 自警ネッ トワークのシステムが発明されて以来,研究会では,ソフトウェアの改良やカメラ開発 など,あらゆる手段で改善を重ねると同時に,利用者や設置者へのアンケートや聞き 取り調査などを行い,利用者の心理的な負担の軽減や設置者にとっての不便な点を 改善すべく,日々努力している. この普及活動の一環として,公共空間を撮影するための,プライバシー保護機能 付きで画像が鮮明な「e 自警カメラ」と,普及モデルで安価な「センサーライト一体型防 犯カメラ」の開発を行い,これらのカメラを使った社会実験を実施することで,プライバ シー保護に配慮した防犯カメラシステム導入のモデルケースの作成を開始した. e 自警カメラの社会実験では,e 自警のコンセプトを広めると共に,夜間に行われる 少年少女による迷惑行為の抑止を目的としているが,プライバシー保護機能につい ては支持されていることから,人々に受け入れられるコンセプトであることがわかった. また,夜間に行われる迷惑行為は,夏に頻発するため,防犯カメラの効果があるかど うかは「まだわからない」とした回答が多かった.更に,アンケートからは敷地内の防 犯カメラの数が少ないことと駐車場方向も見るべきであるという声が多数寄せられた ため,討論会では台数を増やす提案をしたい. センサーライト一体型防犯カメラの社会実験では,不審者等を見逃すことがあり得 ないような地域社会を実現するためのモデルケースを構築することと,プライバシー 機能のないカメラを使ったプライバシー保護の仕組みを確認することが目的であるが, 倫理的な対策である「カメラの運用方法」に関する賛成意見が大半を占めた.また,e 自警ネットワーク研究会の提案する地域社会は実現する可能性は非常に高いといえ る. どちらの社会実験も問題点が多数見受けられたが,これらを解決し,より良いモデ ルケースとなるよう,努力していきたい.
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参考資料
[1] 警察庁 - 平成 23 年上半期の犯罪情勢 http://www.npa.go.jp/toukei/seianki/h23_hanzaizyousei.pdf [2] 櫻井亮輔 「e 自警ネットワークと画像復元に関する研究」 平成 20 年度 群馬大学大学院 工学研究科 電気電子工学専攻 修士論文 [3] セキュリティ産業新聞 - イギリス・ロンドン市における防犯カメラの現状について http://www.secu354.co.jp/contents/seminar/08/seminar-081010-4.htm [4] FACTA Online - 「監視カメラ大国」英国不審な仕種だけでズーム http://facta.co.jp/article/200706004.html[5] Y. Fujii, N. Yoshiura and N. Ohta, “Creating a worldwide community security structure using individually maintained home computers: The e-JIKEI Network Project”, Social Science Computer Review, Vol.23, No.2, pp. 250-258. 2005
[6] Y. Fujii, N. Yoshiura and N. Ohta, “Community security by widely available information technology”, Journal of Community Informatics, Vol.2, No.1, pp. 68-70. 2005
[7] Y. Fujii, S. Kumakura, N. Yoshiura, N. Ohta and H. Otsuka, “Residential District Security Using Home Computers”, Proc. VXIII IMEKO World Congress, 2006 (Rio de Janeiro, Brazil) September 2006.
[8] N. Yoshiura, Y. Fujii and N. Ohta, “Using the security camera system based on individually maintained computers for homeland security: The e-JIKEI Network Project”, Proc. IEEE IMTC 2005, (Ottawa Canada), May 2005. [9] US Home Guard
http://www.ushomeguard.org/
[10] 内閣府消費動向調査 - 主要耐久消費財等の普及率(一般世帯) http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/2011/1103fukyuritsu.xls [11] Society for the e-JIKEI network
http://www.e-jikei.org/
[12] 中島由樹朗 「場合分け暗号化保存機能付き防犯カメラシステムの開発及びド ライブレコーダーに関する e 自警システムの開発」
54 平成 22 年度 群馬大学大学院 工学研究科 電気電子工学専攻 修士論文 [13] 警視庁 - 平成 22 年上半期の犯罪情勢 http://www.npa.go.jp/archive/toukei/seianki/h22/h22_hanzaizyousei.pdf [14] 横田壮太郎 「バッテリー駆動式e自警カメラ“神出鬼没カメラ”の開発及び太陽 電池駆動式 e 自警カメラの開発」 平成 22 年度 群馬大学 電気電子工学科 卒業論文 [15] 群馬県 - 防犯カメラの運用に関するガイドライン http://www.pref.gunma.jp/05/c0110093.html
55
謝辞
本研究を遂行するにあたり,ご指導いただいた藤井雄作教授,田北啓洋助教,薊 知彦技術職員,実験に協力してくださったNPO法人 e 自警ネットワーク研究会をはじ め,関係者の皆様に深く感謝いたします. 論文の審査をしていただいた,主査の太田直哉教授,副査の山口誉夫准教授に 深く感謝いたします. そして,本研究室の方々をはじめ,支えてくれた皆様に感謝いたします.56 付録 1: マーケットシティ桐生 社会実験開始説明会時の店舗向けアンケート用紙
社会実験開始説明会アンケート
群馬大学工学部 問1:よろしければ,性別と役職(近いもの)をお答えください. 性別 ① 男性 ② 女性 役職 ① 店長 ② 正社員 ③ アルバイト 問2:防犯カメラが設置されたことで,職場(駐車場)の環境が良くなると思いますか? ① 良くなると思う ② 良くなると思わない ③ よくわからない 問3:問2に関して,お考えがある場合は,お聞かせください. 問4:敷地内における,深夜の少年犯罪や騒音問題は減っていくと思いますか? ① 減ると思う ② 減ると思わない ③ よくわからない 問5:問4に関して,お考えがある場合は,お聞かせください. 問6:今回の社会実験では,5台の防犯カメラが設置されました.カメラの数は充分だと思いま すか? ① 多いと思う ② 少ないと思う ③ ちょうどいいと思う ④ カメラの設置に反対である 問7:問6に関して,お考えがある場合は,お聞かせください. 問8:上記の閲覧権の設定は適切だと思いますか? ① 適切だと思う ② 適切でないと思う ③ よくわからない 問9:大きな事件が発生した場合のみ映像の確認を行い,必要に応じて,警察に提供します.客 同士の小さなトラブル等でも映像の確認を行った方がいいと思いますか? ① できたほうがいい ② できないほうがいい ③ よくわからない 問10:問8・問9に関して,お考えがある場合は,お聞かせください. ご協力ありがとうございました. このアンケートは,マーケットシティ桐生に設置された5台の防犯カメラに対する,店舗に勤 務されている皆様のお考えを知るためのものです.調査は無記名で行い,結果は統計的に処理 いたしますので,これから回答される皆様にご迷惑をおかけすることは一切ありません.お手 数をおかけしますが,ご協力いただけますようお願い申し上げます. 2重キーによる暗号化保存機能(プライバシ保護機能)により,下記のように閲覧権が分 かれています. モザイク処理された画像(動作確認のみ) マーケットシティ桐生管理事務所 モザイク処理のない鮮明な画像(内容確認) ヤオコー本社 * 事件(事件性のある事柄)が発生した場合にのみ,ヤオコー本社から,桐生警察署に画 像が提供される.57
58 付録 3: 桐生市商店街・町会 社会実験中の設置者向けアンケート用紙
社会実験アンケート
群馬大学工学部 問1:性別と年齢を可能であればお答えください. 性別 ①男性 ②女性 年齢 ①20 歳未満 ②20 歳代 ③30 歳代 ④40 歳代 ⑤50 歳代 ⑥60 歳以上 問2:商店街に防犯カメラを多数設置したことで,治安が向上したと思いますか? ① 向上したと思う ② 向上したと思わない ③ よくわからない 問3:問2に関して,お考えがある場合は,お聞かせください. 問4:今回の社会実験で使用しているカメラの機能は充分だと思いますか? ① 充分だと思う ② 充分だと思わない ③ よくわからない 問5:問4に関して,お考えがある場合は,お聞かせください. 問6:今回の社会実験では,別紙での説明のように運用ガイドラインを設け,プライバシーに配慮した運用を しています.この運用方法は許容できますか? ① 許容できる ② 許容できない ③ よくわからない 問7:問6に関して,お考えがある場合は,お聞かせください. 問8:仮に,この防犯カメラを町内会等で多数設置する計画が提案された場合,ご自身で電気代の負担をして も良いと思いますか?(電気代は月100 円程度) ① 自分が負担しても良い ② 公共団体に負担してほしい ③ カメラ設置に反対である ④ よくわからない 問9:我々が提案する,このような地域社会は実現する可能性があると思いますか? ① 可能性はあると思う ② 可能性はないと思う ③ よくわからない 問10:問9に関して,お考えがある場合は,お聞かせください. ご協力ありがとうございました. 【提案する地域社会】 ・ 日本全国で,多くの家(10軒に1軒程度)が,自宅前を,こうした防犯カメラで見守る. ・ 誘拐,凶悪犯罪の容疑者,子供への声掛けなどの不審者等を見逃すことが有り得ない地域社会の実現. このアンケートは,末広町・本町5丁目・本町6丁目・中央の各商店街に設置された,合計20台の防犯カ メラに対する皆様のお考えを知るためのものです.アンケートにご回答頂く前に,別紙の参考資料に目を通 して頂けますよう,よろしくお願いいたします.なお,調査は無記名で行い,結果は統計的に処理しますの で,皆様に迷惑をおかけすることは一切ありません. 誠に恐縮ですが,調査の趣旨をご理解いただき,ご協力くださいますようお願い致します.59 付録 4: 桐生市商店街・町会 社会実験中の設置者及び住民向け参考資料(告知)
参考資料
この社会実験で使用する防犯カメラの特徴,防犯カメラのガイドライン(要約)などを説明致します.重要な 情報が記載されておりますので必ず最後までお読みください. 【社会実験の概要】 目的 : 個々の市民が,市民としての責任感から公共空間を見守ることで,空き巣や不審者等を見 逃すことがあり得ないような地域社会を目指し,また,この社会を実現するためのモデルケー スを構築すること. 主催者 : 群馬大学工学部 協力者 : NPO 法人 e 自警ネットワーク研究会・桐生市本町 5 丁目町会・桐生市本町 6 丁目商店街振 興組合・桐生中央商店街振興組合・桐生市末広町商店街振興組合 実施期間 : カメラの設置より 1 年間 実施場所 : 本町 5 丁目町会・本町 6 丁目商店街・中央商店街・末広町商店街(いずれも桐生市) 設置台数 : 本町通りと末広町通りに合計 20 台 【社会実験で使用するカメラ(JV-eJK-101a)について】 画像は内蔵 micro SD card に保存 動作があったときのみ録画 夜間は高輝度センサーライトと赤外線が作動 導入しやすい低価格モデル(1.5 万円程度) 電気代は月 100 円程度 <警察の評価> 車のナンバーや人の顔が見えるので,捜査の役に立つ サンプル画像(人との距離:5m) 設置範囲 【社会実験の運用形態】 設置者,閲覧権者共に町会・商店街です.桐生市役所や警察に閲覧権はありません.映像の提供の可 否等,すべての権限は町会・商店街にあります. 本カメラにはプライバシー保護機能はありませんが,防犯カメラの運用ガイドライン(下記に要約を記載)に 従って,プライバシーに配慮して運用致します.60 【防犯カメラの運用ガイドライン(要約)】 他人のプライバシーを侵害しないように配慮する.(第 3 条) 万が一,他人のプライバシーを知った場合は第 3 者に漏らさない.(第 6 条) 防犯カメラで撮影された映像等の管理に注意し,漏えい防止に努める.(第 4 条) 警察の捜査に協力する等の正当性がある場合に限り,映像等を提供する.(第 5 条) 群馬大学は皆様に簡単なアンケート調査をお願いすることがある.(第 7 条) 【NPO 法人 e 自警ネットワーク研究会 について】 「自分のためではなく,地域のために」 「自分の家の敷地内ではなく,自分の家の前を見守る」 というコンセプトにより,日本発の安全・安心な地域社会の実現法を世界中の地域社会に広めることを目指 しています.そのために,以下のような活動に取り組んでいます. パソコンと無料ソフトウェア「代理 EYE シリーズ」を使った,簡易防犯カメラシステムの提案 暗号化保存でプライバシー保護を実現する【e-JIKEI with Privacy Protection】コンセプトの提案
これ以外にも,たくさんの取組みを行ってまいりました.我々に関する報道は
61 付録 5: 今回の社会実験で使用している「防犯カメラの運用に関するガイドライン」
防犯カメラ運用に関するガイドライン
(はじめに) 今回,社会実験で利用される防犯カメラシステムは,「相互扶助の精神で,地域の安全化に 寄与したい」という気持ちを持った方々を,助けるために開発されたものです.この気持ちを 共有できない方々の使用は歓迎されません.本システムは,非常に強力なシステムであり, 正しく用いれば,地域の防犯に絶大な効果をもたらすものと考えています.しかし,強力であ るが故に,悪用されると社会的に大きな問題を引き起こす恐れも同時にあります.また,悪意 がなくても,本システムにより知り得た情報を,不用意に第3者に漏らしたりすると,プライバ シーの侵害等,重大な結果をもたらす恐れもあります.e 自警ネットワークが,本来の目的に 沿って,世の中の安全化に貢献していくため,下記のように,厳格な条項を,「使用許諾条件」 の一部とすることをご了承ください. (目的) 第1条 このガイドラインは、防犯カメラ(社会実験目的で貸与されたセンサーライト一体型防 犯カメラ)の運用に関し、防犯カメラの設置者(以下、「設置者」という。)が遵守すべき事項 を定めることを目的とする。 (基本原則) 第2条 防犯カメラは、安全で平穏な地域社会を実現するため、真に犯罪、事故等の未然防 止を目的として運用しなければならない。 (他人の権利等に対する不当侵害の防止) 第3条 設置者は、防犯カメラの運用に当たっては、他人の権利及びプライバシーを不当に 侵害することがないように配慮しなければならない。 (映像等の管理) 第4条 設置者は、防犯カメラで撮影された映像及び記録媒体(以下「映像等」という。)の管 理、保管等に十分に注意し、映像等の漏えい防止に努めなければならない。 (映像等の提供の制限) 第5条 設置者は,捜査機関の犯罪捜査に協力する場合,その他,社会通念的・法令的に正 当と認められる理由がある場合を除き,映像を公開したり,または,第3者に提供したりし てはならない.ただし,いかなる場合においても,情報を提供するか否かの判断は,所有・ 管理者である設置者に委ねられる.(設置者は,その所有・管理する防犯カメラに対し,大62 きな権限を持つと同時に,大きな責任を負うことになる.) (守秘義務) 第6条 設置者は、映像等から他人の秘密(犯罪に関わるものを除く。)を知った場合は、そ の秘密を第三者に漏らしてはならない。 (運用状況の調査及び確認) 第7条 群馬大学は,設置者に対し,必要に応じて防犯カメラの運用状況について,簡単なア ンケート調査を行なうことができるものとする. 7-2 設置者は,群馬大学の実施するアンケート調査に,できうる限り回答するよう努めるも のとする.ただし,設置者は,アンケート調査への回答を拒否することもできるものとする.
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2010年10月8日 桐生ケーブルテレビ(KCN NEWS)
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2011年1月14日 群馬テレビ(ビジネスジャーナル)