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https://dspace.jaist.ac.jp/ Title 欧州イノベーション・パートナーシップの取組に関す る一考察 Author(s) 野呂, 高樹 Citation 年次学術大会講演要旨集, 27: 860-863 Issue Date 2012-10-27Type Conference Paper Text version publisher
URL http://hdl.handle.net/10119/11156
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本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す るものです。This material is posted here with permission of the Japan Society for Science Policy and Research Management.
欧州イノベーション・パートナーシップの取組に関する一考
野 ( 学研究 ) . ・ 我が国における第 期科学技術 本計画(平成 年 月 議 定)では、 日本大 からの 興、 を 、 にわたる 的な成 と 会の発展を実現してい ため、科学技術イノベーションの 一体的推進を国 戦略として けた。本 本計画においては、 の分野 重点 から課題の 成 に向けた科学技術イノベーションの推進に したことを まえ、科学技術関係予算編成プロセスを し、アクションプラン及び重点 策パッ ージにより科学技術予算の重点 と の向 を図っている とこ である。重点 策パッ ージとは、 本計画に る の 成に向けて各 が 独 は 携 して、アクションプラン 外の取組に関し、成 能な具体的 を 、その 成に 要な一 の 策をまとめた 策群のう 、総合科学技術会議として重点 す きものとして 定した 策群をい うが、このような 策パッ ージを するにあたり、官と民の 関係(パートナーシップ)への配 と は重要な要 となる。 そこで、科学技術イノベーション政策における官民のパートナーシップの取組として、欧州委員会の 欧州イノベーション・パートナーシップ(European Innovation Partnerships: EIPs と略す。)に し、これまでの や の動向を考 するとともに、我が国への含意を 出したい。 . イ ・ ト 要 EU においては、 成 ・ に関する「リス ン戦略」が2010 年で するため、欧州委員会 はその後 となる2020 年までの たな戦略 ーロッパ2020 を 2008 年から してきた。 しい 成 戦略は、「 とイノベーション」、「より 能な 」、「 ・ 会的包 」を鍵となる分 野として 、 機からの を している。 ーロッパ2020 のフラッグシップ・イ シアテ である「イノベーション・ユ ン」は、 要 と を組 政策を て 会の課題に取り組 ため、欧州イノベーション・パートナーシップ (EIPs)の概 を している。イノベーションのサイクルを して、各 の を し、 動の的 を るにあたって、このパートナーシップは重要な を たすと られている。EIP は、国 や を えて官民からの 害関係 を びつけ、イノベーションがより に取り れられるようにするこ とで、研究・開発・イノベーションという れに して たな 度から取り組 。各 EIP には、2020 年までに 成す き野心的な が定められており、1 3 年 内に の成 を出すことが期待されて いる。 現 点では、「 動的で な 後に関する EIP」「欧州の を するための EIP」「 に
関するEIP」「 のための EIP」「 と テ のスマート のためのEIP」の つが実 または
提 されている。次にそれぞれの概略を す。
( ) 動的で な 後に関するEIP (Active & Healthy Ageing)
の は、現在欧州が している も深 な課題の一つである。65 の欧州 民の は、 後50 年の に 8,700 (2010 年)から 1 億 4,800 (2060 年予 )へと する。これは欧 州の介 度と 会 度が える具体的な課題 が、その一方で、 や システム、イノベーショ ン のためにこれらの 度設計を す機会ともなる。 本EIP は、こうした課題に するために定められた。2011 年 11 月には戦略的実 計画(Strategic Implementation Plan:SIP)が策定され、国 機関や 、 民 会のために優先す き分野と の を明らかにした。
も重要な 的は、2020 年までに、平 的な欧州 民が 動的かつ な を ることのできる 期 を、 年 き ばすことにある。この実 計画は 的に向かう第一 と けられ、予 、 アと 、自立した という つの分野に主に 点を てており、次の つの策が まった。 の ンプライアンスを確保するための 的方策―― な とも30 の において協 行動を実 のための、 の予 と 期 を するための 的方策 に に 点を てた、 体機能の と 体 を予 するための協 など、 の に関する 的で総合的な アの成功事例の 及および 進―― 内の の での実 が 要 が独立 、 動 、 動 のある をより ることができるよう、グローバルな を して、 のある自立的 のためのIC 技術の の 進 ( )欧州の を するためのEIP の は 日の イテク には か ない要 が、 に になりつつある。本EIP を確 立するための提 にでは、欧州 内の を めるとの観点から、 同でイノベーションに取り組 ことで、 の 、 、 を する。例えば、欧州の 500 1,000 メートル にある 開発の 資源の は、およそ1,000 億ユーロと もられている。 しい技術が開発されれば、 の しい であっても、 深 から資源を することが 能になる。また、重要な に わる を開発したり、 機 や 機 、その の のリサイクルを したりする も 要である。 資源が しやす なれば、 ーラー・パ ルや ル ー に優れた 明、 自動 、 能ジェット 機、 外 学機 、フ イバー・グラスといった 的な の開 発も進 は である。 ( ) に関するEIP の 要は2050 年までに 70% すると予 されている(国 機関(FAO)による) ことに え、 や 、バイ マス、バイ マテリアルの 要も すると まれている。さらに、 この課題には、 の び と、 と 資源に関する した 題も している。 こうした課題は、研究とイノベーションを す大きな推進 な して解 されるものではな 、 に 研究 と 、 の関係 をまとめ、科学研究の から実際の への技術 の 度を めて、実際 的な ー を から研究 へより体 的にフ ードバックできるようにすることが 要である。本
EIP は、 とバイ ノ ー、科学等をEU、各国および の各レベルで 機能的なイン ー フェースとなることを している。 この EIP に関しては、 つの主要な が定められている: の と を めること (2020 年までに の 向を さ ること)と、 の 能 を すること(2020 年 までに 機能を 分なレベルまで めること)である。 ( ) のためのEIP 欧州委員会は、 題の解 のための技術 の 進を す「 のための欧州イノベーション・パ ートナーシップ」の設立を提 した。 、中 、研究組 、自 体、 を する 、 機関といった を えた組 が参 する協 体 を構 し、 を 害する要 を確 、 定の 題に する具体的な 策、行動、解 策等を開発・実 、 的解 策の 及、 の 害要 の 除、 のための交 の開発と設 などを実現するために 動する。現在、欧州議会と欧州 事会で 議 されており、2013 年 めに、設立が予定されている。 ( ) と テ のスマート のためのEIP 欧州委員会が2012 年 7 月に発 した「 と テ のスマート のためのEIP」では、交 、 技術(ICT)及び ル ー の で構成されるグループから、スマートシテ 構 に するテクノロジーの実 実験の を し、 ばれた の に、その実 のための資 を 出する。 欧州委員会は、このプログラムのために、 ル ー、交 、 技術分野の研究向け予算をプ ールし、2013 年には、計 3 億 6500 ユーロを 出する。欧州委員会によると、資 提 の となる ことが考えられるプロジェクトには、次のような実 実験が含まれる。 デジ ル技術を した の バス 交 の を 的とする 技術 ル ー のレン ーを予 するためのスマートフォン アプリ ーション 自動 の 欧州委員会によると、EU 全体の ル ー のう 、70 は で されている。また、交 がEU 全体にもたらす ストは、EU 全 国の国内総 (GDP)の総 の 1 に する。 . EIP の取組は まったばかりであるが、これらに関してい つか 意事項が されている。例えば 2011 年に UK の ・イノベーション・技能 (BIS)は次のような 解を した。 の研究資 配分は、鍵となるテクノロジー “プッシ (technology/knowledge
“push )と課題“プル (challenge “pull )への という つの い をベースにす
きである。これは、 同プログラ ング・イ シアテ (Joint Programming Initiatives)や、
研究インフラ、研究 の 動 /技能のイ シアテ のような 国主 の 動等への といった実現 動に する資 配分によって、 要に て される きである。さらにこれは、 の 組 、 、資 へのより いアクセスなどといったより い観点で議 されなければな らない。 トップ ウンのプログラムと トムアップの 動の 方が、この EIP の中に含まれる きである。 公 -民 パートナーシップは、より い の一 として、鍵となる戦略的 と課題を す るために、重要な を たす。しかしながらこの公 -民 パートナーシップは、 度の官僚主義 によって されてはなら 、欧州委員会、 国、 との で、 のパートナーシップ に き実行されなければならない。
去の欧州委員会の取組に「欧州テクノロジー・プラットフォーム(European Technology Platform)」
(2002 2006 年:第 6 次フレームワークプログラムのもとで実 )があるが、これは欧州委員会の
ごとに組成され、各分野に適した独自のイノベーション戦略が策定・実行された。この中では例えば Innovative Medicine Initiative (IMI)が大きな成功をおさめ、現在は官民それぞれ 10 億ユーロを出し合 ってプログラムを展開している。 この欧州テクノロジー・プラットフォームの取組(成功体験)などをもとに、2007 年から第 7 次フ レームワークプログラム(FP7)を展開し、その後の Horizon2020 の計画策定を進めているが、欧州委 員会の官僚主義の弊害をいかに除去するかが鍵の一つになっており、我が国への含意と言えよう。 また、欧州イノベーション・パートナーシップや欧州テクノロジー・プラットフォームが内包する、 明解な優先事項、明確なガバナンス構造及び進捗のアセスメント(assessment)機能を有する戦略的な アプローチ等は我が国にとっても参考になると思われる。 欧州イノベーション・パートナーシップで設定しているテーマ群は、安全保障を含めたグローバルな 課題であり、これは科学技術外交という観点からも戦略的な提携・協同が期待される。我が国において 重点としている海外インフラのプロジェクト等とも絡めて、また、関係をより深めようとしているアセ アンとの具体的な取組(プログラム)を策定する際にも大いに参考になると考える。 4.主要参考文献・ウェブサイト 総合科学技術会議、「平成 24 年度科学技術関係予算の編成に向けて」、平成 23 年 12 月 15 日 総合科学技術会議、「平成 25 年度 科学技術に関する予算等の資源配分方針」、平成 24 年 7 月 30 日 科学技術政策の国際的な動向、国立国会図書館、2011 年 国による研究開発の推進―大学・公的研究機関を中心に―、国立国会図書館、2012 年
“Communication from the Commission: Europe 2020 A strategy for smart, sustainable and inclusive growth {COM(2010) 2020}”, European Commission (Brussels, 3.3.2010)
European Innovation Partnerships のホームページ:
http://ec.europa.eu/research/innovation-union/index_en.cfm?pg=eip
Department for Business, Innovation and Skills, 2011, “Funding for EU Research and Innovation from 2014: A UK Perspective,” May 2011.
The ETP Expert Group, “Strengthening the role of European Technology Platforms in addressing Europe’s Grand Societal Challenges”, European Commission, October 2009.
Innovative Medicines Initiative (IMI)のホームページ:
http://www.imi.europa.eu/content/home
ジェトロ、欧州 2020(EU の 2020 年までの戦略)の概要、ユーロトレンド、2010 年 4 月
日本語では、科学技術振興機構のデイリーウォッチャーのサイトで EU の動向が紹介されている。