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<論文>経営組織論の比較論への道 利用統計を見る

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全文

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著者

斉藤 弘行

著者別名

Saito Hiroyuki

雑誌名

経営論集

24

ページ

35-57

発行年

1985-03-20

URL

http://id.nii.ac.jp/1060/00005793/

Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja

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経 営組 織論 の比 較 論 へ の道

35 は じ: め に 犬-I 経 営 学 がひ とつ の 国 内 で の 問 題 を 処 理 す る の で な くて , 国 際 的lイベ ル の な か で 課 題 を 解 決 す る よ うに な っ て か ら , 経 営 学 の な か で文 化 に つ:つい て語ら れ るこ と が多 くな っ て い る こ と は 周 知 の 事 実 で あ る。 経 営 組 織 論 が, 経 営 学 の な か の ひ とつ の 研 究 領 域 と み な す な ら ば ( といっても どのようにし て経営学のな かの部分 領域 となるのか, どのような課題を扱うべきかの 整理が解決したわけ ではな いが), 経 営 組 織 論 も文 化 の 事 柄を 語 ら ざ る を え な い 。 し また , 経 営 学 が ひ とつ の 国 内 の 事 項 に だ け 限 定 さ れ な い とい う こ とは, 各 国 の 問 題 情 況 を 比 較 す る こ と が 当 然 の こ と とし て考 え ら れ る。 そ れ は, 。経 営 学 が 実 践 的 問 題 解 決 に 当 るに せ よ, よ り抽 象レ ベ ル で 思 考 す る に ぜ よ避け ら れ な い こ と で あ る。 経 営 組 織 論 も こ の 経 過 を た ど る こ とは 当 然 で あ る。 こ こ で, 我 々 の 課 題 は 経 営 学 の 方 法 論 を す る の でな くて , 組 織 論 の レ ベ ルに お い て, 文 化 の 問 題 を 考 え る こ と は ど れ ほ ど, ク ロ ス カ ル チ ャ ー的 に な ら ざ るを え な い か を 思考 し て み る こ と であ る。 例 え ば 日 本 的 経 営 論 に つ い て語 る こ と は, 当 然 の こ と とし て 文 化 論 を し て い る こ と で あ り, 文 化 論を す る こ とは ク ロ ス カル チ ャ ー的 に な っ て い る こ とを 含 ん でい る。 或 る 問 題 が 日本 的 だ とい うこ とは 他 国 の 事 情 が 相当 程 度 自 明 に な っ てい る こ と を 前 提 と す る。 そ うで な く て は 比 較 で き た いし , 自己 の に こでは日本的 なも可))特 性 を 主 張 で き な い であ ろ う。 も ち ろ ん 普 遍 的 な文 化 を 想 定 す る こ と も で き る。 し かし 純 粋 な 抽 象レ ベ ル の文 化 を 前 提 に す る こ と は 現 実 の現 象 を 明 ら か に し ない 。 とい う こ と は 何 ら か の タ イプ とし て の文 化 を 見 てい る こ と であ り, ワ ー ル ド ・ カル チ ャ ーな ど とい っ て ,=統一 的 な文 化 概 念 が 存 在し てい る こ と を 前 提 とし て い ない ( でき るかど うかは別の 議論にな るが)。

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我 々は, 以下にお い て, 上記の 如 き事情を ふ まえて, 経 営 組 織を 語 るとき に, 必然的に他 の 組織に つい て(他国の組織,また他種の組織など)考え てい る とい うこ とに注 目す るこ とに集 中す る。 それは 経営組 織論 がい わ ば 比較論に な ったこ とを 意味す る。 さらに√ 経営 組織 論 が, 対 象領域 の物的 お よび精 神的(? ) 枠組を 拡大し たこ とぱけ 純 粋な意 味で の科学的 思 考 から 離れ るかもし れ ない 。 お よそ, 文 化 が扱われ る限 りで, 主 観 性もし くは規範 性は含 まれ るべ きだ とす るの が, 我 々の考えて い る経 営 組織論 な のであ る。そ こ で題 材 とさ れ る事 項は, マ ネ ジ メン ト哲学 が主 た る ものであ る。 哲学 とい っては学 問的 す ぎる とい うなら ば, 考え方 であ り, 方 向性 とで もい うこと がで きよ う。 も ともと, こ ういスヴ 材料は 科学的 追究 には なじ まない ものな のであ る。 ヤ 組 織と 環境 の 接 触 お よ び パ タ ー ン 化 経 営 組 織 が 文 化 と 関 連 す る事 情 に つ い て の ひ とつ の説 明 か ら 出 発 す る。 我 我 は, 生 物 学 的 発 想 か ら ,さ ら に シ ス テ ム論 の生 成 な ど か ら 組 織( 経営 組織を含 めて) がそ の 外 界 もし くは 環 境 と の 結 合 な い し は 関 係 のな かに あ る こ と は 常 識 とし て 知 る よ うに な っ て い る。 従 っ て組 織 論 に お い て は 環 境 の 問 題 が 扱 わ れ る よ うに な っ て い る と ほ ぼ 言 う こ と が で き る。 もち ろ ん こ の 環 境 は 物 理 的 な も の 以 外 に, △抽 象 的 な 存 在 物 とし て把 握 さ れ る。 そ れ は ひ と つ に は 組 織 そ の もの が抽 象 的 実 存 とし て 理 解 さ れ てい る こ とに 由 来 す る か もし れ な い (し かし 我 々は組織のこの ような理解につい て追究することはここ ではさし ひかえ る。)。 環 境 もし くは 外 界 (我 々は 以下におい てこの用語を同じも のとし て交互に 使用す るが)を 考 え る に 当 り') 基 本 的 な こ とは「ひ とつ の 組 織 環 境 」が あ る とい う こ とを し な い 。 そ うで は な く て,丁分 化 さ れ た 様 々な 環 境 があ り, そ の 相互 作 用 に は 多 く のレ ベ ル と タ イプ が 存 在 す る」 と 考 え る。 こ の こ と は 組 織 へ の・ アプ ロ ー チ が, あ るい は 組 織 そ の も の が 複 雑 だ とい うこ とを 前 提 に し て い る のに ほ かな ら な い 。 こ れ は また 組 織 へ の環 境 の 作 用 並 び に 組 織 から の 環 境 へ の 働 き かけ を 含 む も の で あ る。 お よそ 組 織 の 定 義 を す る と す れ ば 容 易 な こ と で は な い の だ が, 環 境 を 含 め た 定 義 形 式 を 採 用 す る な ら ば , そ れ は そ れ でひ と つ の 意 味 を 獲 得 で き る。 つ ま り, 組 織は , 行 動 様 式 が そ の 組 織に 特 有 な 配 列 を し て い る こ とな の であ り。

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経営組織論の比較論への道37 重 要な ことは 行動様式 がそ の社 会的 環境 から区 分され てい る ことであ る。 つ まり, 行動 様式 の配 列は, あ る設 定 された 範 囲の内と 外 との関 係のな かで, 内部に関係す る。 外 部につ いて は 環境 とい うことにす る。 と ころ が必ずし 乱 この内外の区 分 が絶 対的 でない とす る理 解 が環境の説 明を 不明瞭 にす る。 内 と外 とい う関係を ど うす る かに よ って組 織(の形成)程 度に 差 異 が で て く る とい うことに なる。 例とし て, あ る小さ な町 の ボ ラン タ リーの 消防組 織 に つ い て 語 ら れ て い る2)。 つ ま り, この組 織は 閉鎖的 に 専属 の消防員以外 に 参加 できない とい う の でな くて, 極め てオ ープン な仕 組 みに な ってい る。 強健 な 身体を 有す る者 たら誰で も参 加し て消 防活動 が でき る ように なってい る。 消 防活動を 司る と ころは, 消防活動そ のも のに 指 令す る とい うよりはむ し ろ, 消防活 動に参 加 でき る人 たちに対し て 火事 の発生 を指示 す るだけ の役 目を す るに過 ぎない 。 このよ うな消防におけ る ボラン タリニ活動 は, 他 の コ ミュ ニテ ィ活 動 と何 ら 朧 なるしところ がない。 それは 組 織 とそ の環 境に たい す る関 係を 相当 な程 度曖 昧 にし てい る。 それ と共に これ は 組織 と環境 の関係は 程度 の問題だ とす る説 明 の典型的 な ものだ とい うこと が よく分 る。 コそれに 加えて5 組 織 と我 々が呼 ぶ事 象(? )は,我 々 がどこに 関心を 置 くか に よって 意味が異な る ことに注 目す ること ができ る。 普通に は 相互作用 がど れ ほ どあ るか, どんな 相互作用 の内容を 持つ かに基づ い て, 組織 がル ーズに な った りならな かった りす る。 この場 合, 組 織 ルーズ と非 ルー ズ(正しくはル ニスとい うが)とは, 組 織の境 界 がど の くらい 閉 ざされ る かど うか の事柄 だと 理 解され る。 それ 故に,地 方 の消防 活動 の例で みる と, 若し も, 組 織 の観察 者(分析者)が消防 制度 の, 都市 部におけ るが如き活動 に 関心 があ り, そ の 形式を土 台 とすれば, 地方 の この組 織は 全く 境界 のない 組織 であ り, 組織 と は言えない ことにな る。 つ ま り, 組織 の外界 と の関係を 相当程 度に 切断す る ことに より組織 が存在す る とみなす こ とにな る。 要す るに, この事実は, 組 織 が見方に よって独立変 数に な った り, 従 属変 数に な った り(もしくはその両 方)す ることを示 唆す る。 従って組織 がそ の外 界 との関 係の な かでのみ把 握され るとする立 場に立つ ならば, 内部におけ る相互 作用 の程 度が 高い ところ に 目を つけ てい ることに な る。 言い かえ ると, 組 織はあ る 範囲 のな かで何ら か の相 互作用 がなされ で

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い る のであ り に れを相互作用システムが存在すると表現できる), そ のな かで何 がなさ れ るかは 別にし て,「そ のた かで の枠」を つ くるの が環 境 とい う こ と に な る。 枠組 とは こ の場 合には, 組織 で の相互 作用 の背景 とな る もの と表現 する こ とができ る ○ つ まり, 組織 の相互 作用は, 外界 があ ってはじ め て組織 と言 え るの であ り, モ れを 通し 七相互 作用 が可能 である といえ る。 従っ て,「環 境は, 外部的な 制限 構造 の限 界を 決め る」 こ とに な る。環 境が ど うい うものか に 応じ て, 組 織の態 様, 特性 が異 たって くる。 組織 がどの程 度, 自 由に 動け るか ど うか背景 な くし 七は 想像 がつ かない こ とにな る。 そ のこ とを 「組 織 の自立 性に おけ る 中 心的 な 変数た る環 境」 とし て表示 す ることがで きる (しかし もしも関心が内 部的相互作用になくてあらゆる事象が環境サイドから見られ, つまり関心が環境に移 されるとすれば組織が相当な程度従属変数となるかもしれない。)。 ここ で企業 と市 場 の例 のな かで, 組 織 と環境 の関 係を 説 明を す る ものがあ るが, そ の場合に 寡 占 か どうかの情況 が企業に おけ る内 部 の相互作用に 作用 す るこ とが分 る3)レ と くに 大企業 に おい て, 寡占 情況 のな か では, 小規模企 業 に とっ て外部的 な, 抑 制的 とみられ る事象 が, 内 部的 事象 とな ってい て, 操作し や すい も のだ とい うこ とにな る。 この大企業 は外 部的 拘 束 から 独立し た 地位にあ るとい りこ とがで きる。し か るに 競争 市場 では, 企業 の行動は環 境条 件に より決 定さ れ ると見 るのが一 般的 であ る。 さ て こ のときに人 は どO 程度に 組 織(事象) を 補 足で きるか といえば, 寡 占条 件 のほ うが よい とい う こ とが一 般 的に 言え る。 組 織は, 競争 市場 のとき と比 べ て, より多 く,「ひ とつ の完 備し た, 独立 の構造 」を持つ とみな す のが よい。 し か もこの構造は 「経験的 」な もの だ とい うこと が重要 であ る。 これ ら の表現を さら に述 べれば, 組織 とい うならば(とくに企業経営組織に とって)寡 占情況 にお い て の大 規模な も ののほ うが, よ り組 織 とい い や す い こ とを 意味 す る。 組 織そ れ自体 のなかにあ らゆ る条 件を 既に 含め てし まって い て, 内 部的 処理 に委 ねら れてい る。 それ が内部的 な変 数 とし てほ とんど組 織 のな かで扱わ れ るこ とは , それだけ 人 の目に 触れや す く な る こ と を 示 す (物理的に可視的な事象ばかりをいうのでないが)。 し か も, 完 備し た 構造 とは, 他から 何ら の影 響 もし くは恩 恵を受け な くと もそ れだけ で十 分や って行け る とい うこ とを 含む。 とい うこ とは この組織 が外部 から 隔 離され てい ることに

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経営組織論の比較論への道39 なる。 それ だけ 境 界 がし っ かりし てい る ことにな る。 また, そ うい う事実は, 組織 が人 間 の経験を 通し て見ら れてい るし, そ うす る ことに よりよ く見え て い るこ とを 教え てい る。 これを 先にあ えて経 験的(もし くは体験的)事象 とい った。 競争 市 場の よ うに 相互 作用 が強 く, かつ 動態的 な ときに は人 の経験を 通し て見た こ とが必ずし も定 型 化で きない こ とが多い 。 人 の経 験は動的 なも のの理 解には 苦 手の よ うであ る。 動的, 抽 象的, かつ 不鮮 明な も のに たいし て縁 験は万 能 では ない。 そ れを 可能に す るのが限 界を 設 定す るこ と であ り, 無限 のな かから 有限 の世 界を 構 成す ることであ る。 そ のこ とを,「経験的 構 造が観察し うる ものの世 界 の限 定され た単位を 形成す る」 とい うのだ が, こ の経験を よ\りし や す くす るのが限 界ないし は境 界設定 であ る。 組織 が寡占 の なか で より経 験しや す くな ってい るとい うのは この意 味であ る。 我 々が経 営 組織を 考え るに 当 り, より大 きな組 織を ス タン ダード とす るのは 勝手にや っ てい るのでは ない。 これら の陳 述は, 組 織 と外 界 の関係, お よびそ の両 者 の間 の境界を 語 って い るのに ほ かな らない のだ が, 次の問題 とし て, とくに 組織 と環境 の接触 が 組織の どの 部分 でな され るか とい うこ とがあげ。られる。 つ ま り, 組 織のどこ もかし こ も外 界に対し て同じ ように 関連し てい るとは い え ない し√ それは外 界との接 触 が単純に 同じレ ベルで 考え られ てはい ない こ とを 表わ す。 それ は あたか も物体に は影 の部 分があ り, そ れはそ の物体 と外 界 との関 係 が同二 で ない こ とを 表わし てい るのと似 てい る。 この ことは, 外 界 が どんな様 相をす るかを基 準にし て考え る ことを前提に する。 つ まり, 外 界は 安定 性 の点 では一 定し てい ない とい え るし, 組織 のな かの部分 が外 界 と接 触 す るかとい う立場 からみ て もさ まざ まな様相を す るわ けであ る。 特に 後 者の点 は, 組織 が均 一的に 環 境と接 触し てい ない ことを 示 す重 要な表 現 であ る。「環境的 接 触のあ る局面は かな り安定し 反復的 で あ る かもし れ ない 。し かるに 他 の局面は かな りそ うではない かもし れない」 と表 現で きる。 従って環 境 からの イン プ ットはいつ も組 織の同一点 を 通す のか よい かもし れない。 そ れは 外界 の要 素 がど んな 性質を 持つ かに も よるけ れ ど も, 組織と 環境の接 触 が全 くで たら めで は 困るのであ る。組 織に おい ては 接続 のため の 特定点 を形 成し てお くほ うが都合 が よい こ とに なる。 逆に, そ れほ どに 外界

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情報(X) 情 報(Y ) のA 交 換 不 可 ノ 外 界4 映 ミ シメ ぐ とJ ゛  ̄ ̄  ̄ ” ’  ̄  ̄  ̄ で ぼ ぐ へ 環 境 / ニ│ 点 線 は 組 織 の 堺1 梶 河。、4A や 、 ! オ ープ ン性 を示 す 特 定 の 1 組織 外界 ( または企業 )l 蚕丿音 !---^ `’゛゛ ゝXX \ 、 二 ´´ 丿:yt やX 〕 で 万力;ズ シよD 交換点 。。。 ある種の情報X は組織 /。/' / スD で 可t 報(X 卜│ のAC, を通してのみ 情那z) 孚ヶ 出可能な:Lt を示 組織と環境との情報交換概念図 は 不 定形 で, 流動的 だ とい うこ ともで きる。 い わばつ か まえ どころの ない も のを 無 理に つ かまえ ようとす る ときには こち ら の側( 組織) が動い た な ら ば 余 計につ か まら ない とい うわけ であ る。 こ の考えを 延長 さ せるならば 「組織 を 越え た ところ での情 報交換 が同一 の, 垂 直的レ ベ ルで なされ るか, それ と も, 特定 の入 口点でな され るか, また はそ の両 方 でなさ れ る」 とい うことが で きる。 経 営組 織に おい て製 造部門 があ り, 他方 で販 売部 門が 存在す るとい うのは, そ のこ とに より外界 との接 触がラン ダ ムに なら ない ように す るためであ る。 な かんず く販 売部門にお け る要 員 が, 終 止一貫し て顧客 層た る外界 と相互作 用 す る。 こり よ うな外 界 との関連づけ は, 経営 活動に 限 った ことでな くて, 公 共 機関 ど一 般市民 との関 係もそ うであ る。 市民 の要求 は公共 機関, 例えば 市役 所や 警 察署のあ らゆ る部署に もち こ まれ るの ではない 。 それは, それぞ れ の機関に おけ る既に 定められ た ユ ニ ット, つ ま り環境 との交換 のため の所 轄 部門を 通し てな され ることに な ってい る。そ れを 通し て 市民 の要請 が組 織 活動( ここでは公的機関の処置)へ と転換 され る。 つ まり, 組織 が受け 入 れた 要 請を, 日常的な カテ ゴ リーへ と移し て 行く ことに なる。 とい うこ とは,そ れを 通し てや っと要 請 が実 現へ 向 うこ とに な ることを 意 味す る。

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経営組織論の比較論への道41 組織 の側で, 定点 が形 成され√ それを 通し て環境 と の コ ミュニ ケーシ ョソ がつ くとい うこ とは, 環 境に おけ る個人 が多 様であろ うとも, また 環境の変 化 かおる うと も, みな一 様に, 平均に 扱わ れるこ とを 示す。 こ の場合に, 組 織 の側で のユ ニ ットが予め定 めた 様式を 用 意し てそ れに 合わ せ て, 外 界変化, 個人 の特性を も含 めた多 様性を 処理し よ うとす る。 言い かえ ると, 外 界の作 用(要請)が, パタ ーン化 された 様式 のなか で扱われ ることに な る。 し かし, 実は環 境 の様相 もこ の組織 の接触点に 関連す る ときに は 「パ ターン 化 された 行動 のセ ット」 にな っ てい る ことに も注 目し なけ れば ならない。 この よう に し てパタン化 された 行動 様式 の合流 もし くは 同調が, 組織 と環 境 の接 触とい うこ とがで き る。 こ の問題 の追究は, さら に境 界 の事 柄 とし て扱わ れ るべ き ものであろ う。 また, 境界 と環 境 との セ ットの事項 とし て語ら れねば ならな い かもし れない。 要するに, 見 分け ので きる境界 がないなら ば, 組織は 存在し えない とす る極 く単純な事 実 が背後に あ るこ とを 思い 出すだけ で十分 であ る4)。 組織の文化 と 過去的 様 相 企業 経営 もひ とつ の組織 であ り, 当然 ながら 環境問 題を 含む。 経 営活動か 成 功するか ど うかは外 界と の接 触がど うかに かかって い るのはい うまで もな い。し かし 外 界 ないし は 環 境を た だそ うい う表 現様式 で のみ 語ってい たので は 経営 活動 の実 力発揮に は 何の 意味を持た ない。 環境 が変 化す る とい うのは, 企業 環境 の何 か変 化す る のかを 明示し な くては 意味が ない。 我 々が先に, 環 境o 意味を 示し だのは, ここに 理由 があ る。 つ まり, 環境 から 企業 経 営のな かに 何物か が入 りこ んで くるとす る思考 であ る。 また は外 界 と組織 の接点に 注 目し , そこ から経 営に どうい うもの が入って来 るか を知 るこ とであ る。 我々はここ で 環境内容 の詳 細な 検討を す るので なく て, 姿意的 に文 化の環 境 と最 初に 決 めてし ま うとと がら 出発する。 この方 法 は相当 な程 度非 科学的 かもし れない 。 途中 の議 論を 省略す れば。 企業 経営 も 文化 環境 のな かに埋 め こ まれ てい るとす るあ りふれた 着 目であ る。 さらに, この文 化 とは, 企業経 営につい てい うならば, 組織 の文化 であ り, マ ネジ メン トの哲学 だとい う指 示に従 う。 こ の ような前提 の もとに, 経 営組 織の文 化 相様を 捉え よ うとす る ものであ る5)。

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我 々の 出発点は こめ場 合に, 前 から も繰返し 語ら れた如 く,「組 織の情況 的 特 性」を土 台 にす る。 そ れは 組織 が, 外 界の 情況的 様 相に 依存す るこ とを い う。 組織 がど うい うよ うな外的 情 況のな かに 置かれ てい て, そ のと きど う い う組 織 の特色を示 すかを 語 るのであ る。 ところ が情況 ぱ ど うかを 考え てい た だげ では 何め 結論 も出て こない のであ って, 絶えず 補充 説明を する 必要が で て く る。つ ま り歴史的 情 況につ い て も無関 心でい ら れな くな って い る とい う意味 であ る。 お よそ一 国 の文化を 考え ると きに, そ の背 後 のどこかに, もと とな ってい る世 界 が存在し ていて, 文 化 が より進 化し て くるにっ れ て背後 の世 界, もと の 原 始世 界(原始時代のみを指すのでなくて, より抽象的に, 人間の行動および思 考の土台となっている,時間的にさたのぼった時期の世界)が どんな であ る かを 知 りた くなる。 我 々は 今 ここで 考古 学を 開 始せ よと言 うのでは ない が, 今日, 企業 かお る独特な, 独 自な存 在 とし てあ り, 独特な 組織文 化お よびマ ネジ メ ン ト文 化を 持つ のは, 文 化 の進 化を 時間的 に さか のぼ ったあ る原始世 界 が与 え て くれた も のと認 識す る。 あ る国の企業 が, 別 の国の, 別 の企業 と明ら か に 相違 す るのは, こ の原始世 界 のあ るた め であ る。い う まで もな く, こ のよ うな世界 存在を 前提 とす るのは, 物理的 ・可視的 な事物を 探 究す ること とは 異 な る。 相対的 な時 間間隔 のな かで 思考す る ときに文 化の 考え がでて くるこ とが分 る。 換 言すれば, 企業 は世 界 との交 流 のな かで 文化を採 り入れ るけ れ ど も, この文 化を成 立さ せてい る もの(つまり文化とは何かを考え ること)は 「今 日」 のこ とでは な くて,「過去」 の ことな のであ る。 従 って, 組 織が環境 と関係 す るとい うのは, 時間的に 過 去に さか のぼ ること であ り, 過去に 関係 す るこ とだ と判 明す る。 ここで わず かに, 文 化 の知識を 手に 入れ るとす れば≪, よ く引用 され るの が クラ ックホーンの定 義であ る。「文 化 とは思 考, 感情, 行為 の型 から成立 し てい て, 主 とし て シン ボルを 通し て獲得 され また伝え ら れた ものであ る。 シン ボ ルとは この場合に 一 定 の人 間集 団 の特色あ る獲得 物 がっ くり上げ るも の であ るが, そ の実物 は 加工し た 品物 のな かに 見 られ る。 文化 の本質的 な核 は 伝統的 な, つ まり歴 史 のな かに 根を 置い た, また歴史 に よって 選別 された 中 心思 考と, 殊に, そ れを 尊重し よ うとす ること から成 立 す る」 とい うよう

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/ /ll !1111 / / / / / / χ II χ y χ / / / タ /1111 ∼ \ \ \ X \ \ 文 化 1 / ” 一 一 一 一 -ぺ ""= 界 ま た / ゛ / 経営 組織 論の 比較論へ の道43 ヘ ヘ ヘ \ / / \ \ \ ゝ] ` ブ ー::: 二 二 イ´ 二 //// サ ノ 才]/ 11111111 / 経営組織(文化)と環境との関係概念図 に説明さ れ てい る。 そ こで文 化 が,「一連 の組織 化された 伝統 的知 識で あ り, これ が人 間 の 思 考の集団的 プロ グラ ム化を もたら す」 とい うよ うに 理 解 され るこ とにな ると い う7)。 もちろ ん, こ のプ ロ グラム化 は生 活し てい る うちに 手に 入 るもので あり,し かも, このプ ロ グラ ム化 かどこに も通用 す る とい うのではな くて, ひとつ の人 間 グループ と別の人 間ブ ルーフを 区 分す る 働きを す る ことに なる。 ここに 文化 の共 通性と 特殊性 とい った 両面 の 特性 が現 われ る。 人間 の行 動は個 人的 であ ろ うと社会 的であ ろ うとす べて の行動形式は文 化 的に 規定さ れ てい る とみる。 そ れだけ より強 力に, 組 織に おけ る人 間の集団 的行動 は文 化的条 件を含 む ことに なる。 一 方 の組織成 員と他 のそ れとを 区 分 するの が行動 様式 だ とい うわけ であ る。そ れぞ れ の組 織はそ れ 自体のサブ カ ルチ ャ―を 持ち, これ が, 組織成員 と社 会的 環境 の, より広い 職業 的, 地 域 的お よび 国家に わた る文化を 反映す る。 異な る外界 の 文化に おけ る同じ 役 割 につい て 言えば 機能 も異な るし, 組織構 造 も異な る。 そこ で組 織の働 きは 単

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に テ クノロジ ー的 な物的 強制に よっては 明らかに されない 。 我 々の文 化に つい ての理 解を 若干 もとの陳述に 戻す ならば, 時 間 間隔を過 去に もどす 操 作をし たと ころに な った こ とを 思い 出そ う。 す ると, 我 々の生 活 のな かに は, い かに 「非 公式的 経験」 が多 くあ り,そ れ が実に 主 要な 作用 をし てい る ことを 知 る。「シ ステ ム(社会的システムのこと)の過 去 から の特定 の 経験, つごま り, 問題 解決 の失 敗と成 功に つい ての体 験 が存在し , これは文 字に 表 わさ れない ような法 則のな かに留 められ, 語 り, 個人 の 感覚的 な 自己 修正, 神話, 伝統, 儀式を 通し て現在 へと伝えら れ る」 こ とに なら。てい る事 実 が, 非 公式 的 体験 であ る。 / 我 々は 組織事 象を とか く現在あ るがま まに捉 えて, た だ そ うな ってい ると 記 述す れば科学 的 かの印 象を 持つ のだ が, 実は文 化概 念の導 入に よってそ う では ない こ とを 気づ き始 め る。 上記 の非 公式的 体験事実 が重 要 とた って くる のだ が, これ とて も, また ただそ れ だけ では 存在し え ない のであ る。 すな わ ち, 非公式 的体 験は シ ステ ムの公式的 規則(活動)に多大 の作用を 及 ぼ す の だ が, そ れだけ では 決し て公式 化さ れてい ない 事実を 知 らねば なら ない。 そ こで,「非公式 的 現 象は シ ス テ ムめ現 在を そ の過去 の うちに 定 着させ てお く」 ものだとい うこと がで き る(我々は公式化と非公式化のどちらが勝れているかを論 じているのではない。)。 どちらにし て も 非公式 的体験は 欠 くべ から ざ る もので あ り, そ れ があ る から こそ 組織 の進 展 もし くは進 化か可能 とな るとい うよ う な理解 の仕方を す るこ とが重 要な のであ る。 これを 次 の よ う皿 表現 す るとと がで きる。「シ ステ ムの過去 世 界は シス テ ムの特 別 な歴史 の総 計 と し て, い わば, 未来的 進 化のた め の基礎を 示す」 と。 組織文化の空間的拡大 経営組織,あるいは もっと一般的に組織の役目が文化の伝達者もし くは媒 介者だとい う点につき, これ までの文 化の理解を基にし てもう少し 語ること にする8)。組織は文化の媒介者とい うことはとりも直さず文化の負担 者 そ の ものとい うことであ る。つ まり我 々は,組織文化が外界との関係のな かでど のような役割を負担するかを語ることになる。そのことを,「シ ステ ム の 過 去世界の伝統と, システム未来の革新の間の連結の環」 となることだとする。 先ずこの陳述は,組織が, またとくに企業経営が絶えず進化, 発展す るも

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経営組織論の比較論への道45 のと の考えを 土台にし てい る ことを 認 め ねば なら ない。 こ のよ うな 思考様式 は別に 新し い ものではな くて タ。’。経営活動 を 考察す る折 には 当 り前の 前提であ る。 つ まり我 々lit無 意識に 「発生学 的 観察方 法」をし てい るご とに な る。 企 業牒初 期 もし ぐは成長 期に偉,F 革 新的 な, ほ とんど 形式 化さ れない 行動 様 式」を とる のだ 鴎 \成 熟期に な ると伝 統 と官 僚化し た 行動 様式 を と るのだ と する。 `ly 十十 / ……… 我 々は こ の考えを 信用す るのでな くて , 経 営組織 が 絶え ず 進化し 続け, 伝 統のみに とらめ れない のは ど うし て かを 考え る。 組織 環境 が変 化に さらされ てい るの 脳, 組 織そ の ものが変 化し ない のは 危険であ る。 実は こ の防止効果 を果す の が組織文 化であ り, 経 営管 理文化( もしくは哲学)な のだ とい うので あ る。 これ も反 復に な るが, 時 間的過 去 とし て の文化を さらに 未来へ の文 化 たらし め るのが経営 の組織文 化 だ とい うこと 屯でき る。 この よ うにし て経 営 が固定化し, 停滞す ること から 免れら れ る。 文 化は過 去に 接続す る と先にい ったこ とと矛 盾す る よ うに思 われ る がそ うではない。 経営 とい う現在に存 在 する(現存在)ものが, 過 去 と接 続す る ときに 何かし ら変 化 が生じ てい るとい うことな のであ る。 過去だけ に 限定 す るので な くて, 現在 とどの よ うに 関係 するか, どの よう に変 化する の かよい かを 考え る のが 文 化 の事柄だ といえる。 我 々は企業 経営 が文 化を 持つ とい うことにつ き余 りに 時間的 要因に かかお り過 ぎたか もし れない。 文 化は さらに 空 間的に も経営 活 動に 関係す ることは また当然 のこ とであ る。 そ の点につ き語 るとすれ ばこ うい うことにな る。 初 めに個 々の企業を 対 象とし てみ る と, それ は必ず どこ か の国家 社会 のなかに, 物理的に(または空間的に)存在 す るこ とを 認 める。 そ れ ぞれ の国 の社 会はみ な異な ってい るげ れ ども, あ るひ とつ の国 のなか で個 々 の 企 業 の 組 織 文 化 (およびマネジノソト文化)があ る共 通性を 有 す る事実を またそ のとき認 めざる をえない。 実際にA な る国の企業 経営 様式 とB なる国 のそ れと は異な る点 が多 く認 め られるとい う事実は,A なる 国 とB な る国 とい うひ と かた ま りの部類を 最初 から 想定し てい て, それぞ れ が共通 性を 持つ もの と決 めてい るから である。 また, 大切 なこ とは, 当 該国家 の 環境はあ る企業 がそ の枠組, 制限, 強制な とがら逃れら れ ない よ うにし てい るとい う意味を この 事実は含 んでい る。 こ れは「個別企業 の完 全な 解放を 拒 んでい る」 と表現す るこ とができ る。

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過 去 的 事 象(文 化) 過去的事象(文化) 過去的事象(文化)

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/VX  ̄7 /1 / 企 業 ・ 経 営11 企 業 ・ 経 組 織 文 化/ ヰ ≒ 組 織 文 化 /X − 一Y^ `ヽ│_ 。/ ノ ↓ ∩ [ 未来 的 事 象( 文 化 ) 未 末 的事 象( 文 化 ) 上 図に おい て 進化発展 は物理 的拡 大・変 化に 限ら ない 。空 間的 移動 だけ もあ るし ,な いか もし れない 。 組織文 化 の内容につい て の解 明は ない 。 経 営 組 織 文 化 の 進 化 プ ロ セ ス 概 念 図 ひとつ の国の枠組内に収まるとい うことは企業にとってよかれあし かれそ の中での特性を生かし,し かもかなりの程度の生存を保 証されていることを 示す。 最低限,企業は, 自国の背景のなかで,他の,別 の国にい る相手企業 よりも有利に種 々の問題(経済,技術,社会)を 解決し うる筈である。 ここで は当該国内におけ る活動が,その中だけの競争にとどまり,いわば共通の文 化的環境のなかで差異を見出す作業 がなされてい るものとい うことができる。 極言すれば,文化差異について考慮は不必要であり,企業環境(文化要素)は 時間間隔のみに限っても説明できるかもしれない。個別 の企業が, こうい う 際に, 自由になっていないと見 るのが先の表現であ る。 し かし このような環境情況は次第に解消される。企業 がナショナルの枠組 から出て, イン ターナショナルの領域と接触するようにな るときであ る。 同 じ ように企業 の環境といってもその内容を異にす る。 企業 の外界が拡大され, その内容もこれ までと異なるときに, より文化が意識されてくる。これ まで の時間的過去に連続し た文化意識から空間的 拡大に連続する, 同レベルの文 化意識が形成されてくる。経営が国際化したとか,多国籍企業が形成された とい うことは,文化の局面では,空間間隔におけ る文化意識 が主題となって いることが多い。 環境拡大にともたって企業は別 の刺激,挑戦を受け ることになる。いわゆ

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古 い 文 化 の 時 間 間 隔 新 し い 狭 い ゝ ゝ ' ヘ ヘ ヘ \ \ \ 一 般 の 型 の 企C _ 経営 組織 論の比 較 論へ の道47 1 。11 ! 新しい型 の企業B へW∼∼// \ 毎 に 球 ジ言 広 い 文化の空間間隔2 つ の文 化フ ァクターから みた企業タ イプ 概念図 る カ ル チ ャ ー シ ョ ッ ク と い う の は こ の 種 の 例 で あ る 。 も ち ろ ん ど の シ ョ ッ ク が 企 業 の 行 動 に 良 い 意 味 で の 刺 激 と な り , 企 業 発 展 に 拍 車 を か け る か も し れ な い し , 逆 の 作 用 を す る か も し れ な い 。 組 織 の 文 化 な い し は 哲 学 が , 空 間 的 文 化 拡 大 に つ れ て ど の よ う な 対 応 を す る か に 関 心 が 集 ま る こ と に な る 。 こ の と き ナ シ ョ ナ ル の 枠 組 が 取 り 外 さ れ た の で あ るOI 。 従 来 か ら あ っ た よ う な ,「 決 っ た 市 場 に お け る 決 っ た 商 品 の 競 争 力 」 と い う 概 念 は 通 用 し な く な っ て し ま っ た 。 こ れ は 個 々 の 企 業 経 営 の 「 目 に 見 え る 力 」 を 背 景 に し た 考 え で あ る 。 人 は 物 的 に 確 認 す る こ と の で き る 現 象 の 体 験 を 通 し て の み , 企 業 の 能 力 の 判 定 を 知 る う と し て い た こ と に な る 。 し か し 本 当 は 企 業 そ の も の の 力 と い う よ り も 別 の 力 が 存 在 す る の で は な い か と い う 考 え が で て き た 。 こ れ が 「 文 化 の 力 」 で あ る 。「 背 後 に 存 在 す る ナ シ3 ナ ル な 文 化 」 が 今 後 の 経 営 活 動 の 方 向 を 決 め る と す る 認 識 が で て く る 。 こ の 認 識 は 前 述 の よ う に , ナ シ ョ ナ ル を 越 え た イ ン タ ー ナ シa ナ ル と い う 空 間 的 な 文 化 拡 大 思 考 を 土 台 に し て 初 め て 確 認 で き る わ け で あ る 。 ナ-y ョ ナ ル の 文 化 思 考 は , そ の 枠 組 が 破 ら れ な け れ ば で て 来 な い と い う こ と を 我 々 は 知 っ た 。 組 織 文 化 は 当 該 経 営 に 固 有 の も の も あ る が , 文 化 環 境 と し て 捉 え る

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と, 先 ず も って ナシ ョナルレ ベ ルの事柄 であ る。し かし ナシ ョナノレレ ペルの 確 認は ワ ール ドコン タ クトなし に は また で きない と とも事実 な ゆであ る。 こ の よ うな単 純な 事実は, 組織論 が, 空間的 な 企業 接触 の関 係 の拡大を 通し て 他 の文 化圏に おけ る文化 噺比較し てい るノこ とを 示 す のに ほ かなら廠 い。 経営 組織 環境 のこ のよ うな二重 の重 な りを 通し て組 織 の比較 上め認 識がで て くる。 具 体的にはA な る国におけ るa,b,c …… とい う企業 文 化の比 較でな くて,A な る国 の企業a,b,c …… とC な る国 の企業a',b ’,(ダ… …お よ/びさら にD な る国 の企業a ・″,b″,c″… … の比 較 とい うこ とが想定 され る よう に なる。 また こ のこ とはそ れら の国の背 景とな ってい る文 化を 知 るこ と でもあ るから, 必 然的 に, 特 定 の国 の特定 の企業 とい うよりはむし ろ, 先ず, 特 定の国 の文 化背 景 の理解 が先行し なげ れば, 個 々の 企業 経営 の背後 の 理解に は及 ばな く な る筈 であ る。 お よそ文 化 が存在す るこ とを とくに 企業 につい て強 調 する のは 次の ような 意 味があ る から であ る9)。 先ず, 企業 か 自伺 のな かで 自己 の文 化的価 値お よ び 規範を う まく実行に 移し( またそれらを守って行くこと)て行けば, そ の国の 繁栄に 寄与 す ると , そ の企業 の経 済お よび社 会 の問題 の 解決に も貢献す るこ とに な る。 次に , 企業 か文 化価値を 普遍化 させ るとい うことは 自己を とりま く社 会シ ステ ムの進化を 促進させ る とい うこ とを 含む。 第3 に,文 化的企業 活 動(つ まり組織文化の形成)は, そこに 活動 す る人 間 の なかに埋 めこ まれ て い る も0 であ り, 現実的には 人間 の行動 規 則 もし くは実 行のな かに 現われ る。 この際に 規 則 とか実 行 とい うのは, 勝 手な 行為 様式を 指 すのでな くて, この 様式 ないし は 規則に 則 ってい るほ うが, 個人や 集団 が勝 手につ くって競争を す る よりも都合 がいい から存 在す るのだ とい う理解に よ る。 組 織文 化は社 会 の進 化 と安 定に 貢献 す るこ と が分 るの だ が, 結局, 淘汰の 過程を 通し て個人 または 組 織に 都合 の よい 規 則を つ く り出し て, 社 会生活を や って 行 く ように させ るのだ と分っ て くる。 そ こで も う一 度, 経営を とり ま く環境に 目を 向け ると, 組 織活動お よび文 化形成 に都 合 の よい 要因ば かりが あ る とは 限ら ない。 従 って, 文化 形成 もし くは 規則成立 が阻 害 され ることも 十 分想 像で ぎる。 つ ま り組 織 が外界条 件に 適応で きな く なって くる ことであ る。 経営 組織は こ のとき, 過去 の種 々な方 法, 習 慣を 守 るこ とに 専 念す る。 こ れは或 る意 味では 「文 化 が守ら れた」 こ とに な るか もし れない が, そ れだ

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経営組織論の比較論への道49 けでは 組織は 停 滞し てし まう。 組織は 未来条 件を克 服し , 進 化す るには もは や適さない 存 在とな る。 「そ の結果(適応できない結果), 進 化はこ の シ不テ ムか ら遠 ざ か り, 新し い 規則に より よく適応す る行動を 持つ 他の シ ステ ムか有 利にし てし ま う」 こと にな る。 経営 が ナシ ョナルの枠を 越えた とい うときに は, こ の よ うな外界変 化へ どの よ うに 適応 す る,い わ ゆる進 化能力を 保持す る かを 知 ら ねば なら な い。 この能力は 文 化の力 であ り, それは また 外界文 化に よ り形 成さ れるとい う図式を示 す。 これ は一見し て不明確 か表現に 思われ る 拡 組 織 の文 化とは この よ うにし て形成 され るの であ り(あるいは停滞するかもしれないが), また 経営(管理)哲学 の成立 も同じ だ とい うことが できる。 要 す るに, 企業経 営 は絶え ず外界 と の, し かも空間的, イン ターナシ ョナ ル環 境 との交換に さら され るこ とに より, い わば「 危険に さら されてい る」 わけ であ る。 そy はい って 乱 これ まで の陳 述におい ては文 化 の 本質, 中 身, 中 心部分 につい ては 少し も触れ てい ない。 あた か も果 物の周 囲を 観 察し , い くらか手 に触れた と ぎの よ うな段 階であ る。 そ れ故に,文 化に つ い て の冒頭 の若 干の 説明の ままに とど まってい るのだ が, ここでは, 企業 組 織に つい て言えば, これ まで 何回か 暗示し た よ うに経 言の哲 学, マ ネ ジ メ ン ト哲 学(あるいは理 念)とい った もの が文化 の核を なす ものとい うこ とだけ に と どめてお く。 経 営組 織諭に おけ る比 較論の形 成 経営組織 と 環境 または外 界 との関係 の説明は, 環境 を 文化 とし て把 握する ことに より, 組 織文化 の 形成 と逆に そ の文 化 の外界へ の作用 とい った関 係の な かで示さ れ るこ とが 分った。 これを 基にし てみ ると, 経営 組 織が イン ター ナショナル・レ ベ ル との関係に な る。そ れは, ス一プ ラ ・ カルチ ャー の存在 す るところ であ り, 具体的に は 他の国におけ る別種 の性 質を 持つ 経営 組織が 存 在す るこ と, そ の知識 なし に は経営 活動は 不可 能な こ とが 分る。 とすれば, 我 々の組織文 化へ の接近 は, ス ープ ラ・ カルチ ャーに お け る経 営組 織を知 る こ とであ り, 自国 の文化 め もとで の経 営 との比較だ とい うこ とに なる。 こ の こ とは 別に 新し い 問題 では な くて, 既に60 年 代 の書物 の なかに そ の ようなこ とに言及さ れ てい る10)。 我 々のここ で の関心 はただ, 経 営組 織論 がこの背 景の もとに比 較論 になっ

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'`'゛゜ \ ÷ ノ ヶ ‘ 経営組織文化ダぐく:: クN 文化の中核χ1 環境 − ⑤ ∧ □ `こ之 こ 二二 一 一 ここ比 比 二 _一 文 化の中心 核 とし て の 経営哲学( 本稿で は 説 明し ない )

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/ / / / / / ナ シ ョ ナ ル レ ベ ル を 囲 む 点 線 は 相 対 的 に 堅 固 な 境 界 を 示 す 理 念:理想> ユ ト ピア, イデ オロギ ー, 未 来思考 ( かな り長 期的 な変化 ) トJ 信 念: 道徳 ,倫理 , 正義 感, 日常 行 動基準, 現 実思 考,い わゆ る生 活 と意見│ 態 度:温 かさ一冷 た さ, やる気十 無 気力, 保 守的一 進歩 的 など の対応 表示 のでき る経営 者思 考 経営組織文化とインターナショナル・レベルの関係概念図 ている事実を認めさえすれば よい。比較論は,他方で相対論的思考を含むこ ともまた確かである。 ところ が, マネジ メソト論のなかではかなり普遍性を 求める理論が主張されていたこともまた よく知られてい る。 よく経営管理の 伝統的理論とノ称されるものがこれであ る。し かし なかんずく組織の分化は文 化に条件づけられたい としたのが次のような2 つ の学問の流れだとする11)。 最初に比較マネジ メン ト学派とい うのが示されてい る。これは特に アメリ

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経営組織論の比較論への道51 力企業 の国際 化 の影 響を 受け て, ア メリカの学 者 が他 国におけ る組織の管理 を 研究し た こ とに始 まる。 この研究り 特色は, ア メリ カ企業 と他 国のそれと の 相違を追 究 する よりはむし ろ類 似丿生を探 そ うとし だ と言わ れ てい る。 その 前 提は, たとえ 相違 があ る郷 し て も時 間が経つ うちに 解 消 され るとい ケもの であ る。 これ が収束理論 と言わ れる のは よく知ら れて い る12)。 次に, オ ープンシ ステ ム理論 と コソテ ィソ ジ ェソシ イ理論 が文 化的 組織分 化を 示唆し てい て,そ の源泉は ヨ ーロ ッパにあ ると され てい る。 そし て,我 我 の知 る範 囲 では, イギV メにおけ る タビ ス トッ ク研 究所 の業 績 から知 ら れ る よ うにな った。 そ の後, 組織 構造 の研究 が多 くの国 で行なあ るよう に なる と, 文 化 とい う要因 がよ り多 く注 目される よ うに な っ てきた のだ とい ‰ た だ この際 に, ひ とつ の文化 から 他の文 化を 推 定し よ うとし た りす る操 作 に れが必ずしも誤りとは言えないが)がなされ, そ うす る 操作 の正当 性 を 吟 味 し よう とし ない こと も多 くあ るこ とを 加え るべ きであ る。 我 々は, この指 摘 が もっと もだ と みなすけ れ ども, 多 くの自国 の外にあ る文化 領域 の企業を, 自已 め文化を 基 準にし て判定し てい る研究 が多 くあ る ことだけ もまた知ら ね ば なら ない。 そ こで文 化を 捨 象し た理 論を 形成し よう とす るも のも出現する か もし れ ない 。 組 織構造は文 化に かかお りな く成 立 す るものだ とす る単純 な 言 明のな かに, 文 化の不 必要性を 主 張す る よ うに 思わ れ る。 ところ が実は こ の言明 乱 文化を 放棄し てい ない の だ と次第に 分っ てくる。 構 造は 必ずあ る コソ テ クストのなかにあ り,そ れ だけ 純粋 な環 境 のなかにあ る のでは ない。 そ の関 係(文化ロソテクストと構造の間)は 社会 ごとに安定し て い る かの だとす る。 そ れぞれ の社会 のなかにあ って, 構 造 が確定 可能 なので あ り, そ の構造 がそ の まま移行で きるか ど うかこ の場 合に 言明 で きないわけ であ る。\ このほ かに, 文 化へ の注 目は, 個人 と組 織の関 係 の な かでし ばし ば認 めら れ ることであ る。 換言 する と,一 方に は組 織の成 員や 俗に一 般大 衆 と称 され る人間 の価 値観 かお り, 他方 で, 組 織 のとる指令 や 統 制手段 があ って, この 間に コン フ リ クトが増 大し てい るとす る見方 であ る6 こ の解 決を ど うす るか は 別にし て, 現 実に組 織 のなか ではこ の現 象 が発生し, そ れ が文化的差 異の 課題 とされ てい る。 種 々な 価値観を 持つ従業 員は 一 貫し た価 値を 組織 から 要 求 された と きに どの よ うな文 化的 違 和感を 抱 くか とい う問題 であ る。 これを

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単な る感情論にし たい ところ が我 々の関心 なのであ る。 上記 の2 つ の比較研 究 の欠陥は, 文 化 概念 が不 明確だ とい うこ とにあ る。 これは, こ の場 合に限ら ず, 我 々が最初 から 文化につい ての明 快な説 明を な し え なかったし , 特に文 化 の中 身につい てほ とんど何も語ら な か った こ とと 通じ るもの かお る。「文 化 がど んな 作用を す るかに つい ての ア プ リ オリの 仮 説は これ まで大抵 の研究 プ ロジ ェ クトに はな かった」 とい うこ とに な る。 ここで もちろ ん文 化 の内容は 経験的 知 識に のみ依存し , 科学 の検証 に耐え るかど うかを 間 うこ とはし ない が, 少な ぐ とも科学的 接 近の前 提た る仮 説形 成を アプ リオ リにはなし え な かった とい うこ とだけ は言 えそ う で あ る。「文 化は変 数X であ った。 こ れは 他のTファ クターに よっては 未解 明 のままにな 。 てい た偏荒を 解明す るこ とにな っ てい る」 とい うような 理解 がな され るよ う に な る。 た だこ の場 合に 乱 どこ かに 標準 とな るべき文 化様 相 があ って, そ れに依拠し なけ れば 組 織の現 実 が手に 入らない のだ とす る暗 々の前提 があ る よ うに思 われ る。そ れは文 化の 相対性 と かけ 離れ るもの であ る。 そ うはい≒ て 乱 組 織論 が比較 論に な るた めには, 何ら か の一 般論 の形成 が必要 なこ と も認 めねば なら ない。 な か んず く比 較の中 心主 題 とし て の文化 お よび文 化の内 容を 語 るため の理 論 が組 織に つい てあ るなら ば 都合 が よいノ そ れは 「文化 の理論から 組 織 の類 似 吐並びに 組織 の間の 相違を追 究し ようと す る」 ものであ る。 従 っ て, 他 の経 済的 局面を中 心にし た 課題(広義ではこの ことも文化なのだが)はし ば ら く捨象さ れ るこ とにな る。 か くて, い よい よ比 較論 の必 要 性が主 張され るこ とに な る13)。 なか んず く ド イツ語圏におい ては 比 較経営 経 済学の名 称を もって知 られ るこ とであ る。 そ こ で, 経営学 が比較 論だ とい っ て 乱 単に 各 国の学問を 比 較す るとい うの・ では ない。 西 ドイツの経 営学 と ア メリカの経営 学を 比較 す るとい っ比単 純な こと では ない とい う のであ る。 そ うでは な くて,( 諸文 化比 較 のマ ネ ジ メン ト研 究14)」 とい うこ と が比較論 の本質を な すとす る。そ れは, これ まで経営 学 の中心課題 であ る, 例え ば, 生 産性, 能 率, 統制 の数 値的 表示をし ばら く さし お くこ とに す る。 経 営学 の 内容に変 化 が生じ てい る証拠 であ る。 この よ うな比較 内容 の変 化を ,「比較 経営 学 のル ネッサン ス」 と呼 んでい る15)。 ア メリカ もそう であ るが, 西 ドイツにおい て もこの よ うな 認識 がでて きた のは, 日本 の企業 の成 果に 強い 印 象を 受け た ことに あ る とす る のが今 日の通

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= = = り = ← 変 化 傾 向 主 と し て 自 国 基 準 の 経 営 学( 経 営 経 済 学 も 含 む) 比較 性の強い 経営学 主と七 て純粋科学的 主とし て数値中心的 学問境界明確化 絶対性指向 無人性 経営組 織 論 の比較 論への道53 物質的 環境(外界)要因わずか 定形性質を狙う 純粋科学に こだわらない 数値にこだわらない 学問境界不明確( いわゆる インターデシ プリナ リー) 相対性指向 ナ シ ョ ナ ル ・ レ ベ ル 非物質的 精神的・人間的 イ ソ タ ー ナ シ ョ ナ ル ・・ レ ベ ル 環境( 外界) 要因から成立 定形性質にこだわらない 経営者一 従業員関係( 哲学性質) し 伝統的経営学と比較経営学の特性対比 説 であ る。 日本の企業 の業 績の原 因は どこに あ る のか とす る実際的 な問題設 定 がそ こに はあ る ○ もと より比 較論は ギ リシ ャの 昔に さか のぼ る伝統 があ り, 今 日突 然出現し た のではない こと もブ ライヒ ャーの指示 す る通 りであ る。 そ れを い まさら主 張 するに 至 ったのは, 西 ド イツの経営 学におけ る比 較論 があ る とし て も, 上 記 のよ うな 世界の情勢 があ るため であ る。 そ こで比 較論 の対 象を 次の ように 示し てい る。「比 較マ ネジ メン ト論は こ うい うよ うな全 体的 な諸問 題 を 扱 う ものであ る。つ まり, 文化的 な外 界 の多 様性か ら生じ る問題お よび, マネジ メソトプ ロセスに と っ 七, 換 言す ると生 産的 社会 的 シス テ ムの管理に とって, 異 なる文 化的背 景に 個人 と 制度 が直面す る こと から生じ る問題 であ る16)」 と。 この よ うな 提言は確 かに重 要であ る。 現 実には多 くの 出版 物があ るに もか か わらず, 依然 とし て研 究は 「サ フ ァ リ イ」 なの であ る。そ れ が よい かど う か 分らない が, 各 地の文 化知識 が手許に 集 績 されっ つ あ るこ とだけは 確 かで あ る。 犬 終 り に 経営組 織とモ の環境( または外界)を 考え ると きに, 環 境 の意味を ど う捕捉 す るか が重 要 であ る。 こ の時, 環 境を 文 化 環境 とし て捉 え ることに す る。 こ の操作 はか なり アプ リオ リであ る。 そ こに 非難 さ れるべ き 第一の欠 陥があ る。

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こ れ と 同 時 に , 経 営 組 織 は こ の 環 境 と の 境 界 が 厳 格 に 区 切 ら れ て い る の で な く て √ か な り ゆ る や か だ と す る 想 定 を す る 。 す る と , 外 界 の 文 化 が 否 応 な ぐ 組 織 に 流 入 す る 。 そ の こ と は 外 界 の 特 性 が 組 織 に 一 致 し か か っ て い る こ と を 示 す( 完 全 な 一 致 で は な い が) 。 他 方 で , 組 織 に も 固 有 の 文 化 が 存 在 す る と 仮 定 す る( 仮 定 と い り よ り も 現 実 に そ う な の だ が) 。 組 織 の 文 化 は 反 対 に 外 界 の 文 化 に 作 用 す る 。 こ こ に 両 者 の 文 化 の 交 換 が な さ れ る 。 上 文 化 の こ の よ う な 交 流 の 考 え は , 別 に 新 し い こ と で は な い 。 し か し 経 営 学 で 文 化 を 扱 う こ と は か な り 新 し い こ と で あ る 。 こ の こ と が 主 張 さ れ る よ う に な っ た の は , 企 業 が ナ シ ョ ナ ル の 枠 組 を 越 え て イ ン タ ー ナ シ ョ ナ ル に な っ た と き か ら の こ と で あ る( と い っ て も , 企 業 は 初 め か ら そ う い う 性 格 め も の で あ っ て , こ の 事 実 も 新 し い こ と で は な い) 。 企 業 が ナ シ ョ ナ ル な 文 化 範 囲 で 済 ま し て い た も の を , さ ら に そ の 外 界 に イ ン タ ー ナ シ ョ ナ ル の 文 化 圏 を 明 確 に 意 識 す る よ う に な っ て き た 。 ! 犬 \ 経 営 組 織 は 何 も 文 化 だ げ の 問 題 七 は な い が , 文 化 の 問 題 に 重 点 を 置 く な 砂 ば , イ ソ タ ー ナ シa ナ ル の レ ベ ル で は , 文 化 の 比 較 の 事 柄 だ と い う こ と も 分 っ て き た 。 心 れ は ど の 文 化 に も 特 色 が あ る が , 少 な く と も ビ ジ ネ ス 活 動 に 適 す る 文 化 的 思 考 が あ る の で は な か ろ う か と 推 定 さ れ る 。 殊 に 日 本 の よ う な 特 殊 の 文 化 圏 に あ る 国 の 企 業 が 進 出 す る と , そ れ に 注 目 せ ざ る を え な く な る 。 \ づ こ の こ と は , 他 の 国 と 自 国 と の 文 化 を 比 較 す る こ と を 課 題 と さ 鶯 る 。 と 同 時 に , 文 化 は ど ち ら が 勝 れ て い る と い う よ り も , そ の 特 性 が ど う い う 情 況 の 廠 か で ど う な る か に 注 目 さ れ る こ と が 大 切 と な る 。 そ の こ と は 結 局 , 比 較 を す る こ と で あ る17) 。 し か も 経 済 的 数 値 の 比 較 と い う よ り は , 目 に 見 え な い 特 色 の 比 較 で あ る 。 経 営 組 織 論 は , あ る 見 方 を す れ ば そ の よ う な 比 較 論 に な る 可 洽 度 を 示 唆 す る( と 同 時 に , 特 に ド イ ツ 語 圏 で は 比 較 経 営 経 済 学 の 再 評 価 も 影 響 し た 先 の と 考 え ら れ る 。)。I ・ − ¶ / − 。'ノ し か し , 我 々 の こ れ ま で の 陳 述 に は 重 大 な 欠 陥 で あ る 。 そ れ は 文 化 の 内 容 に つ い て ほ と ん ど 言 及 し て い な い こ と で あ る 。 そ の こ と な し に は い く ら 文 化 を 語 っ て も 無 意 味 で あ る 。 わ ず か に , 組 織 文 化 の 中 核 は , 経 営 者( ま た ぱ 経 営) 哲 学 , 理 念 だ と い う こ と を 述 べ た だ け に と ど ま つ て い る 。 / ま た 組 織 文 化 は た し か に 経 営 者 の 固 有 の 文 化 観 念 た る , 経 営 哲 学 だ と い う け れ ど , そ れ が ど の よ う に し て 組 織 文 化 た り う る か も 未 解 決 で あ る 。 ・ ・・ 。・・・。 ・・・

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経営組織論の比較論への道551 ) 以下につい て,J.E.HaasandT.E.Drabek,ComplexOrganizations:ASociologicalPerspective,NewYork/London,1973,pp.17-22. い うまでもな く組織と環境について 扱 った のは 次の書物 であ るこ とは 有名である。P.R.Law-renceandJ.W.Lorsch,OrganizationandEnvironment,Homewood,111.1969 レ 例えば, この邦訳書(10 ページ)におい て次 のよ うな記述が見られる。「こ の研究では, 組織をシ ステ ムとし てとらえ,そ の分化と統合の状態を 明らかにす ることに 最も大きな重点をお いてい る。 組 織がそ の外部 の環境に対処す る時は, そ れ自体とい くう かの単位に分割し, それらの各単位が 分担する主要な タスクは, 会社外の諸条件 の一部の問題となる。 これは,一つ の管 理者 グル ープが監督でき る範囲には限界があ る, とい う事実から出てくるものであ る……」と。2 ) これについ てHaasandDrabek め指示に。よると,D.KatzandR.L.Kahn,TheSocialPsychologyofOrganizations,NewYork,1966.p.122 からの引 用である。3 ) 以下の説 明について,S.Krupp トPatterninOrganizationalAnalysis,NewYork,1961,p.60 の記述を 中心にし てある。4 ) 境 界の問題は ここでは 省略す るが,例えば 次のものが 参考に。なる。W.R.Scott,Organizations :Rational,Natural,andopenSystems,EnglewoodCliffs,1981,pp.179-206. +5 ) 以下については,K.Bleicher,OrganisationskulturenundFiihrungsphilo-sophienimWettbewerb,in:ZfbFNr.2,1983,SS.135 −138.6 ) 文化 の説明については,G.Hofstede,KulturundOrganisation,in:E.Gro-chla (Hg. ),HandworterbuchderOrganisation,1980,SS.1168-1182. とくに ここでは,S.1169. なお,C.Kluckhohn については,TheStudyofCulture,in:ThePolicySciences,D.LernerandH.D/Larswell,Stanford,1951,pp.86-101 り 指示があ るが,内容に。つい ては 不 明であ る。 ニ7

)Bleicher は とくにこれについ て,前記 のHofstede と, さらに,W.F.Ogburn

(1964) の説 明を ミックスし て引用す る。 ダ8

) 以下につい て,と くにBleicher ,a.a.O.,SS.136-137 につい ての内容である。9

)。とくにBleicher,a.a.O. ,S.137. これについ て,F.A.V.Hayek,Recht

,Ge-setzgebungundFreiheit,Band1:RegelnundOrdnung.EineneueDarstel-●奢lungderliberale?tPrinzipienderGerechtigkeitundderpolitischenOk θnθ-mie,1980,S.34 の指示 がなされているが, その内容につい ては分らない。10 ) い うまでもな く代表的なのは次 のものであ る。R.N レFarmerandB.M.Rich-man,ComparativeManagementandEconomicProgress,Homewood,1965. ま た,R.A.Webber (ed.),CultureandManagement,1969. も役に立つ であろ う。 例えば,後者におい て,次 のよ うな 話が のってい る(p.12 )。 ア メリカの事業家が 海外で事業をする際に, こうい うよ うな文 化的相違につい ての質問を出すとい う ことであるo(1)何故, 海外の経営者は事業上の約束の期限を守らない のか,(2)ア

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メリカ人 と他国の人が会合するとき,他国の人は どうし て事業 に着手す る決断が 遅い のか。 この2 つ の質問が真実を反 映するか または感覚的に 歪曲さ れてい るの かは 明らかでないが,し ばし ば 口にされることであ るとい う。我 々は このような, 単な る経 験的事象から問題の所 在をつかむ ことは或 る意味 で 有 益 の よ うに 思 う (そ の方法をいつもとるとは限らないが)。 例えば,(1) の質問にっ い ては次 のよう な企業活動におけ る時間の意味につい ての論文が指示され るのを見 る。J.A.Lee,CulturalAnalysisinOverseasOperations, 召BR,March-April,1966,pp.106-14.11 ) 以下 この2 つ の流 れについ て,Hofstede,a.a.O. ,SS.1170-1171. なお,人 間 行動法則の,文化的に条件づけら れた 相対 性が既に,Montaigne (1533−1592),Pascal (1623−1662 )のなかに見られるとす ることに 興味 を感じ る。例えば,「ピ レ ネー0 こちら 側では真実であ っても, 向う側でぱ誤 り で あ る」 と す る 言 葉 がPansees から 引用されてい る。12 ) 例えば ,L2S(1978),S.426 におい て,文化的収束とい う項 目があ る。 これに よると, 伝播 もし くは受 継ぎに よる媒介なしに ,異なる社 会的単位 の文化エレ メ ン トが均 衡化 する過程とし てい る。 なお,経営学の領域では, この問題は,Har-bisonandMyers (1959 )にあ るらし いが参照し ていない 。13 ) と くに,Bleicher ,a.a.O.,SS.137-138.14 ) この語について,cross-cultural-management-research があ ててあ る。15 ) 西ド イツにおい ては,例えば,L.Perridon,BedeutungdervergleichendenBetriebswirtschaftslehrefiirdieFiihrunginternationalerUnternehmen,in:W 。H.Wacker ,H.Haussmann ,B.Kumar (Hgs.",InternationaleUnterne-hmensfuhrung:Managementproble

解einternationaltdtigerUnternehmen,Berlin,1981 ,SS.157-169. が見ら れるが,文化 比較の問題を 扱 うのでない とは し ていない。例えばS.159 におい て次 のように のべ てい る。「比較 研究の対象は, 経営 経済的に重要な現象共通性と相違 の, 体系的な表示, 確認,分類,測定, お よび解 釈であ る。 この現象は,学問 の種 々な部門 で,異な る地理的場所 で,あ る いは また具な る時期 のなかに埋 もれてい るかもし れない 。 比較 研究は, とくにそ れが イン ターナショナルに 指向す るならば, 他国 の文化 の特種性と特 徴を理解し , また よりよく国民 の理解をなす ことに ならねばならない 。他方 で,比較研究は, 科学者にたいし てもあるい は実務家にたいし て である うと, 自己 のナショナルな 文化 の相対性につい て 目を 開かせるように する。 ……・」 と。16 )Bleicher,a.a.O.,S.137. これについ て,E.Keller (1982) の文献が示されて い るが内 容につい てはつ まびらかでない。17 ) これについ てBleicher は具体的に, 日本と アメリカ, ア メリカと西ド イツの 比較 のなかで組織文 化 の説明をす る。 これについては次 の機会に示す。 また,次 の ような言 葉は参考に なる。「高度に 複雑なシ ステ ム0 もとで,そ れが 個 別 の 企 業 であろ うと,あ るいは全体的な社会シ ステ ムである うとも, 自発的秩序のみが

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経営組織論の比較論への道57 革進的適応を 行 うことができるとす るHayek の考えは, ここで新しい,また 実 際的意味を うる。 ここに,特に ,そ の ような自発的秩序 の文化育成を遂行するべ き,企業 のマネジJ ソ トの最重要 で,し か も最 もさし迫 った 役割があ る。このこ とは次 の如き要請 のなかに表わされる。つ まり, 個人的 イェシ アテ ィブにたいし て より多 くの余地 と, システ ムにおけ る個人にたいし て より多 くの 自 律性 を。」 これに関し て,Bleicher ,a。a.O.,SS.145-146.

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