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肝内胆管癌の臨床病理学的検討 : 画像所見を中心として

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Academic year: 2021

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75 (PT時間, AT−3),ユンドトキシン濃度の変動を比較 検討した.その結果,A群はB群に比べ術中出血量と 輸血量が多かったが,上記検討項目では両群間の循環 動態,肝機能,血液凝固能の術中,術後の変動に有意 差はなく,A群に大きな障害を来すこともなかった.  8.膵頭十二指腸切除術後の栄養状態の推移と栄養 管理に関する検討     (消化器外科)       広瀬 哲也  膵頭十二指腸切除例26例をrandamaisedに術後の

完全静脈栄養の組成から1群(総投与カロリー30

kcal/kg/day,アミノ酸1。Og/kg/day),2群(45 kca1/ kg/day,1.5g/kg/day,ブドウ糖を増量),3群(45 kcal/kg/day,1.5g/kg/day,脂肪0.78g/kg/dayを併 用)の3群に分けて各栄養指標を測定検討した.TP,

albuminでは大きな変動はなかった.これに対し

rapid tumover proteinのprealbumln, retinol結合蛋 白と末梢血総リンパ球数は術後1∼5日にかけて最低 値となり1週二目より増加する傾向を示し,より鋭敏 に栄養状態を表すと考えられた,いずれも3群間で有 意差はなかった.窒素バランスでは1群に比べ,2群, 3群では速やかに正に増量し,2週間では有意に高く

なった.%安静時代謝量は3群とも一貫して

120∼140%を示し,代謝充進状態が1週間以上持続し ていることが示唆されたが,有意差はなかった.エネ ルギー基質では3群で有意に脂肪が多く,投与した脂 肪が利用されていることを示した.以上の結果より2, 3群程度のカロリー,アミノ酸投与が術後栄養管理上 必要であり,エネルギー基質として脂肪製剤の利用は 有用と考えられた.  9.慢性胃炎とくに悪性貧血の血清ペプシノーゲン および胃粘膜ペプシノーゲンの検討     (消化器内科) 春木 京子・黒川きみえ・        足立ヒトミ・小幡  裕  A型胃炎を呈する悪性貧血(以下PA)37例,慢性胃 炎(B型胃炎)97例を対象に内視鏡的胃炎像を対比さ せ,血清および胃粘膜ペプシノーゲン(以下PG)の検 討をおこなった.結果,慢性胃炎において,内視鏡的 萎縮別分類により比較検討すると血清PGI, PGII値, PGI/II比は萎縮が高度になるにつれて低い値を示し, 萎縮の指標として有用であると考えられた.また,胃 粘膜PGI, PGII含有細胞数も内視鏡的な萎縮の広がり が反映されていた.悪性貧血では,血清PGI, PGII値, PGI/II比共に慢性胃炎の萎縮高度な03群よりも有意 差をもって低く,悪性貧血の指標として有用で,血清 PGI値が10ng/ml以下, PGI/II比が1以下であること が血清学的診断の一助になると考えた.  10.大腸癌と大腸腺腫の腺ロ周囲の画像解椎析     (消化器内科,消化器放射線科)       田中 旧基・横山  聡・長廻  紘・       村田 洋子・光永  篤・鈴木  茂・       小幡  裕  〔目的〕大腸腫瘍門口周囲の画像解析を行い,癌と 腺腫を鑑別するための係数について検討した.〔対象と 方法〕sm癌8例,腺腫8例を用い,腺口周囲部を画像

解析装置PIAS LA500で,モーメント面積比率(M

比),面積最大直径円比率(面円比),周囲長長短楕円 軸比率(周楕円比),円形度係数(円形比)を測定し, sm癌と腺腫を比較検討した.〔結果〕①M比は, sm癌 0.2646±0.0215(M±SD),腺腫0.3098±0.0272(p< 0.01)であった.②面円比は,sm癌2.6812±0.1675, 腺腫3,1168±0.34(p〈0.01)であった.③周楕円比は, sm癌0.8557±0.0844,腺腫0.7011±0.0742(p〈0.01) であった.④円形比は,sm癌0.5191±0,1060,腺腫 0.3900±0.0862(p<0.05)であった.〔結論〕大腸の 癌と腺腫において門口周囲隆起部の4つの係数は鑑別 に有用であった.  11.一‘大腸腺腫内癌”の同一病変内における異型度 変化と。・K・ras codon 12点突然変異     (消化器内科)       徐  健男  我々は種々の異型度を含む大腸腺腫内癌38症例につ いて形態変化と一対一対応させ,Kras codon 12点突 然変異を調べた.  〔結果〕①点突然変異の頻度は全体で背部26.3%(10/ 38)であった.これを高分化腺癌と超高分化腺癌に分 けるとそれぞれ17,6%(3/17),30.4%(7/23)であっ た(有意差なし).また,腺腫の高度異型部は26.7%(8/ 30),中等または軽度異型部は8.3%(3/36)であった (有意差あり).②同一病変内における変異の種類はす べて均一であった.  〔結論〕①K−ras点突然変異は大腸の発癌過程の初 期において重要な役割をしていると考えられた.②結

果2は今まで組織学的に推定されていたadenoma・

carcinoma sequenceを支持するものである.③変異は すべてpolypoid typeにみられ, Hat typeには認めら れなかった.両typeが異なった経過で発生するか否か については検討を要する.  12。肝内胆管癌の臨床病理学的検討一画像所見を中 心として一 一1069一

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76      (消化器内科)       近藤 由美   〔目的〕肝内胆管癌をCT所見上描出される形態か ら3型に分類し血管造影を含め臨床病理学的に対比し 検討を行った.〔対象〕1985年から1992年までに切除ま たは病理解剖を施行された肝内胆管癌43例を対象とし た.〔結果〕1型は肝実質内に辺縁明瞭な腫瘍として認 められた27例で,DCTでは辺縁の濃:染像を認め, CECTでは内部が低吸収を示しdelayed scanにて辺 縁部または内部に高吸収域がみられた.2型は肝門部 近傍のグリソソ鞘周囲に辺縁不明瞭な腫瘍を認めた13 例でdelayed scanで腫瘍は濃染を示した.腫瘍から連 続する拡大したグリソン鞘が認められ腫瘍の浸潤域に 一致した.3型は拡張した肝内胆管内に不明瞭な隆起 性病変を認めた4例で全例乳頭腺癌であった.1型, 2型には血管造影,臨床像ともに特徴が認められた.  13.ラットclosed duodenal loop(CDD膵炎にお ける胆汁diversionの及ぼす影響     (消化器内科)       西野 隆義  ラットCDL膵炎における膵炎進展に及ぼす胆汁の 役割を明らかにする目的で,胆汁diversionのCDL膵 炎に及ぼす影響について検討した.Wistar系雄牲ラッ トを用い胆汁diversion(BD)群とCDL群につき経時 的に血清膵酵素値,腹水量,膵湿重量,腹腔内脂肪壊 死,組織像を対比検討した.膵酵素の経時的変化では BD群はCDL群に比べ低値を示した.腹腔内脂肪壊死 は,6時間後でBD群で軽度であったが,12時間後以 後両群に差はみられなかった.病理組織学的には,6

時間後まで浮腫の程度はBD群がCDL群に比べて軽

度であったが,12時間後以降,浮腫,出血,細胞壊死 などは両型とも同程度の変化を示した.以上よりラッ

トCDL膵炎において,初期の浮腫性膵炎では胆汁

diversionにより浮腫が軽減したが,出血性膵炎への進 展には胆汁diversionの影響が認められないことが示 された.  14.非定型慢性膵炎の形態と病因に関する研究一画 像解析および免疫学的研究一     (消化器内科)       吉田  泉  〔目的〕特異な経過を呈した非定型慢性膵炎を画像, 臨床および免疫学的に検討する.〔対象・方法〕対象は 病理組織学的に慢性膵炎と確浮した症例で,画像診断 および免疫学的検討(Inixed lymphocyte reaction, リンパ球表面マーカー)を行った.〔結果〕非定型慢性 膵炎は,飲酒歴に関連なく何らかの自己抗体と全例に 高γグロブリン血症を認めた.画像診断では50%に悪 性腫瘍が疑われ,膵癌との鑑別が困難であった.病理 組織像では,リンパ球の浸潤が著明であった.mixed lymphocyte reactionでは健常群,慢性膵炎群と比較 し低下を,リンパ球表面マーカーでは活性化されたリ ンパ球の割合が増加していた.〔結論〕非定型慢性膵炎 は自己免疫の関与が示唆された.  15.B型慢性肝炎に対するインターフェロンの作用 機序に関する考察一HBV特異的キラーT細胞に対す る効果に関して一     (消化器内科)       磯野 悦子  B型肝炎に対するインターフエロン(IFN)の効果の 機序を解明する目的で,HBs抗原およびHBc抗原を コードする遺伝子導入細胞(S6, C4)を標的細胞とし, α一IFN投与中のB型慢性肝炎患者の末梢血リンパ球 を分離しefFector細胞として細胞障害試験を行った. 今回検討した症例中,INF使用により, HBV特異的 CTL活性が低下するという事実は,1例を除き全症例 で認められた.また,α一IFNは,勿θ伽。ではHBV特 異的CTL活性を抑制しなかった.以上の結果より,B 型慢性肝炎に対するIFNの作用は, CTLに直接作用 するのではなく,ウイルスのreplication等に作用し, 間接的にキラー活性を抑制していると考えられた.

 16.肝細胞癌におけるPIVKA・IIの臨床的意義

一病態,予後に関連して一     (消化器内科)       安島 豊子  肝細胞癌(HCC)の腫瘍マーカーであるPIVKA−II はHCCに高い特異性が認められている.しかし,予後 との関係に関する知見は極めて少なく,今回病態とも 合わせ検討した.対象は1987年1月から88年1月の間 に初めて受診したHCC患者54例(男42,女12例)で あった.〔結果〕①PIVKA−II値はHCC発見後生存日 数と有意な負の相関を示し,PIVKA−II陽性群は明ら かに予後不良であった.またAFPは生存日数との相 関が認められなかった.②HCCが被膜形成を示さな い場合および門脈腫瘍塞栓を有する場合は,PIVKA− IIの陽性率が有意に高くなり予後不良であった.この ように,PIVKA・IIはHCCの診断法としてのみでな く,病態の把握,予後の予測にも役立ち臨床的に有意 義な情報をもたらすことが判明した.  17.肝細胞癌におけるPIVKA・IIの産生機序に関 する研究     (消化器内科)       山縣 英晴

 肝細胞癌における特異的腫瘍マーカーである

PIVKA−IIの産生機序について実験的検討を行った. 一1070一

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