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ヒト血小板のインテグリンを介する凝集シグナルの解析

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Academic year: 2021

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Title

ヒト血小板のインテグリンを介する凝集シグナルの解析( は

しがき )

Author(s)

坂野, 喜子

Report No.

平成7年度-平成8年度年度科学研究費補助金 (基盤研究(C)(2)

 課題番号07670167) 研究成果報告書

Issue Date

1996

Type

研究報告書

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/266

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

血小板の血管壁損傷部位への接着および凝集塊の形成は止血血栓の課程に重要で あり、血小板表面のインテグリンが重要な役割を担っている。Bernard-Soulier症候 群や血小板無力症ではインテグリンGPIb/IXやGPIIb/IIIaの欠損が原因であること が明らかである。アゴニスト刺激によるinside-OutシグナルがGPIIb/Itlaを活性化し、 T)ガンドが結合するとoutside-inシグナルが生じ凝集が起こることが知られている。 このリガンドを介したoutside-inシグナルにはFAKのチロシンリン酸化が関与する ことが知られているが、詳細は明らかでない。アゴニスト刺激によるinside-Outシ グナルはイノシトール三リン酸(IP3)とジアシルグリセロール(DG)の産生による細 胞内カルシウム上昇とプロテインキナーゼCの泊性化を引き起こし、情報変換ホス ホリパーゼC(PLC)が重要な役割を演ずる。本研究課題ではこれらの両シグナル系 の関連因子を明らかにすることを試みた。 血小板をトロンビン刺激すると、凝集に伴い細胞骨格の再構築を/仁じ、TritonX-100不溶性画分に多くのシグナル分子(Src,PKC,PLC,Gi,Gqなど)が移行する ことを、各種抗体を用いたウエスタンブロツティングにより示した。細胞骨格への 移行はインテグリン依存的であり、フィブリノーゲンのアンタゴニストである RGDSにより阻害される。経時的にPLCが細胞骨格に移行するが、Pl,Cアイソフォ ームにより移行の機構が異なっていた。血小板には数種のPLCアイソフオ…ムが存 在し、主なものとしてはβ2,β3,γ1,γ2があり、他に少量のβ1,∂1,β4が検出さ れた。PLCβ3にはa(155kDa)とb(140kDa)が膜とサイトゾル画分にそれぞれ存 しており、トロンビン刺激により再構築された細胞骨格に移行する。この移行は RGDSやインテグリンβ3の抗体あるいはチロシンキナーゼ阻害剤のゲニスティン によって阻害される。また、PLCβ3(a,b)は細胞骨格に移行後、カルパインにより 限定分解をうけ100kDaになり、G蛋白質βγサブユニットにより泊作が増強され、 凝集に関係した後期のDG産生に関与していることが/it唆された。 一方、PLCβ2と γ2は細胞骨格に移行するが、インテグリン非依存的でありゲニスティンによる阻 害が少ないことから、むしろ、アゴニスト刺激におけるシグナル系に関与している ことが示唆された。以ヒの結果から血小板凝集には、異なるPLCアイリフォームの 活性化によるアゴニスト刺激とインテグリンシグナルの連係が重要であることがホ 唆された。 2

参照

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