Title
栄養・生活習慣と血清エストロゲン値の関係を修飾するイ
ンスリン抵抗性の役割( はしがき )
Author(s)
永田, 知里
Report No.
平成10年度-平成11年度年度科学研究費補助金 (基盤研究
(C)(2) 課題番号10670347) 研究成果報告書
Issue Date
1999
Type
研究報告書
Version
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12099/429
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Ⅰ.はしがき 日本における乳がん発生率の増加は何に起因するか。初潮年齢、出産歴、閉経年齢等、 従来より言われている乳がん危険因子の推移でこの増加を説明することは不可能であるこ とは既に報告した通りである。これらの因子以外に乳がん発生に寄与する重要な因子があ ることを示唆している。一方、乳がん発生に女性ホルモンの寄与が大きいことは既に知ら れているので、前述の出産歴等以外の因子で近年大きく変化し、かつ女性ホルモンに影響 を与える因子に注目する必要がある。 本研究では、閉経後の一般健康女性における血清エストロゲン値に関連する生活習慣、 栄養、健康状態は何であるかを明らかにする。特にエストロゲン様作用を持つとされる植 物エストロゲン、イソフラボンは大豆製品に多くまれ、これが血清エストロゲン値にどの ような影響を及ばすか興味深い。また、最近の研究で、インスリン抵抗性と乳癌リスクと の関連性が報告されており、生活習慣、栄養、健康状態はエストロゲン代謝よりむしろイ ンスリン抵抗性を介して乳癌リスクに関与するという考え方もある。このためインスリン 抵抗性が生活習慣、栄養、健康状態とどのような関係にあるかまたインスリン抵抗性がこ れらの環境因子と血清エストロゲン値との関連において交絡または修飾因子となるかどう かを明らかにする。