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Inhibition of platelet-derived growth factor-induced cell growth signaling by a short interfering RNA for EWS-Fli1 via down-regulation of phospholipase D2 in Ewing sarcoma cells

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Academic year: 2021

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Title

Inhibition of platelet-derived growth factor-induced cell growth

signaling by a short interfering RNA for EWS-Fli1 via

down-regulation of phospholipase D2 in Ewing sarcoma cells( 内容の

要旨(Summary) )

Author(s)

野澤, 聡

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(医学)甲 第627号

Issue Date

2005-09-14

Type

博士論文

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/14499

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

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氏 名(本籍) 学位の種類 学位授与番号 学位授与日付 学位授与の要件 学位論文題目 審 査 委 員 野 澤 聡(愛知県) 博 士(医学) 甲第 627 号 平成17 年 9 月14 日 学位規則第4条第1項該当

Inhibition of platelet-derived growth factor-induced ceH growth Slgna=ng by a shortinterfering RNA for EWS-Flilvia down-regu[ation Of phospholipase D2in Ewing sarcoma ce"s

(主査)教授 清 水 克 時 (副査)教授 中 島 茂 教授 清 島 満 論文内容の要旨 ユーイング肉腫は小児にみられる悪性骨軟部腫瘍であり,骨肉腫に次いで頻度が高く,現在でもなお生命予後

不良な疾患である。また85%以上のユーイング肉腫において,染色体相互転座t(11;22)による融合遺伝子EWS-Flilの発現がみられることはユーイング肉腫の特徴といえる。琴伝子産物であるEWS-Flil蛋白は強力な転写因

子であり,アンチセンスを用いたEWS-Flilの発現抑制実験より腫瘍増殖を抑制できることが判明している。一 方,ホスホリパーゼD(PLD)は細胞膜構成主要リン脂質であるホスファチジルコリン(PC)を加水分解して ホスファチジン酸(PA)とコリンを産生するリン脂質分解酵素である。PIJDは特に腫瘍細胞内において活性化 されていることが知られており,現在注目されている細胞内シグナル伝達酵素である。 今回用いたsiRNA(shortinterfering RNA)とは,分子標的となる遺伝子(mRNA)の一部と同じ配列を もっ約21merからなる短い二本鎖RNAのことであり,特異的にRNA鎖を切断する特性がある。この特性を利用 して,悪性腫瘍の治療に応用しようとする試みが研究されている。本研究ではEWS-FlilあるいはPLD2に対す るsiRNAを用いて,EWS-Flil融合遺伝子をもっユーイング肉腫細胞株TC-135での細胞内増殖シグナルについて 検討した。 研究対象と研究方法

1)mTORの阻害剤であるRapamycin(1-10ng/ml)の存在下でTC-135細胞をPlatelet-derived Growth Factor-BB(PDGF-BB)(10ng/ml)にて刺激し,ERK・P70S6Kのリン酸化に対するmTORの影響をウエスタンプロッ ト法にて解析した。 2)ERKの上流に存在するMEKの阻害剤UO126(5FLM),もしくはAktの上流に存在するPI3Kの阻害剤LY294002 (10FLM)の存在下でTC-135細胞をPDGF-BB(10ng/ml)にて刺激し,ERK・Akt・P70S6Kのリン酸化への影 響をウエスタンプロット法にて解析した。同時に,①UO126のみの投与②LY294002のみの投与③Rapamycinの みの投与④上記3種の阻害剤を混合投与したものについて,48時間後における細胞増殖の抑制効果をWST-8kit を用い450nmの波長にて測定し解析した。

3)TC-135細胞にsiRNA EWS-Flil発現プラスミドもしくはsiRNA PLD2(CUGA siRNA synthesis Kitによ

る合成)を遺伝子導入し,48時間後における細胞内のERK・Akt・P70S6Kのリン酸化への影響とCyclinD3の発 現をウエスタンプロット法にて解析した。同時に,細胞増殖の抑制効果をWST-8kitを用い450nmの波長にて 測定し解析した。 4)TC-135細胞にsiRNA EWS-Flil発現プラスミドを遺伝子導入した後,PDGF-BB刺激(10ng/ml,10分)を 加えたサンプルにおけるPLD活性を[3H]palmitic acidを用いて測定した。 5)PLDの阻害剤1-butanol(0.3%),もしくは阻害作用の無いt-butanol(0.3%)の存在下でTC-135細胞をPDGF-

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-3-BB(10ng/ml)にて刺激し,ERK・Akt・P70S6Kのリン酸化への影響及びCyclinD3の発現についてウエスタン プロット法にて解析した。 結 果 1)Rapamycin存在下でTC-135細胞をPDGF-BBにて刺激したところ,ERKのリン酸化は阻害されなかったが, P70S6Kのリン酸化は濃度依存性に阻害された。 2)UO126の投与によりERKのリン酸化は阻害されたが,Aktのリン酸化は阻害されなかった。LY294002の投与 によりAktのリン酸化は阻害されたが,ERKのリン酸化は阻害されなかった。P70S6Kのリン酸化はいずれも阻 害された。同時にUO126のみ,LY294002のみ,Rapamycinのみの投与にても細胞増殖は抑制されたが,上記3 種の阻害剤を混合投与したものについては,さらにその約50%にまで細胞増殖が抑制された。 3)TC-135細胞にsiRNA EWS-Flil発現プラスミドもしくはsiRNA PLD2を遺伝子導入したところ,細胞内の ERK・Akt・P70S6Kのリン酸化はいずれもコントロールに比し低下した。前者ではPLD2及びCyclinD3の発現 も低下していたが,PDGFレセプターの発現には変化が見られなかった。 4)TC-135細胞にsiRNA EWS-Flil発現プラスミドを遺伝子導入したサンプルにおいて,PDGF-BB刺激に対す るPLD活性はコントロールに比し低下していた。 5)1-butanol(0.3%)の存在下では,細胞内のERK・Akt・P70S6Kのリン酸化はいずれもコントロールに比し低 下していた。またCyclinD3の発現も低下していた。一方t-butanol(0.3%)の存在下ではERK・Akt・P70S6Kの リン酸化とCyclinD3の発現には変化が見られなかった。 結 語 ユーイング肉腫細胞TC-135にsiRNA EWS-FlilあるいはsiRNA PLD2を遺伝子導入したところ,細胞増殖は 抑制され,またPDGFTBB投与下において細胞内増殖シグナルであるERK,Akt,P70S6Kのリン酸化は低下し ていた。同時にPLD2の発現と活性が低下していたが,PDGFレセプターの発現には変化はみられなかった。以 上よりEWS-Flil蛋白は,PLD2の発現を制御することにより,さらにその下流に存在する増殖シグナル(ERK・ Akt・P70S6K・CyclinD3)を制御している可能性が示唆された。 論文審査の結果の要旨 申請者 野澤 聡は,SiRNAを用いてユーイング肉腫の遺伝子治療の基礎的研究を行った。ユーイング肉腫 細胞へのsiRNA EWS-Flil及びsiRNA PLD2の導入により,細胞増殖が抑制されることを示し,同時に細胞増 殖の抑制は細胞内増殖シグナルの活性低下に基因することを示した。これらの結果はsiRNAを用いたユpイン グ肉腫に対する治療の可能性を示唆すると共に,ユーイング肉腫細胞における細胞増殖シグナル機構をさらに解 明したものと考えられる。本研究の成果はユーイング肉腫に対する治療ならびに細胞内シグナル伝達研究の進歩, 発展に少なからず貢献するものと認める。 [主論文公表誌]

Inhibition of platelet-derived growth factor-induced cellgrowth signaling by a shortinterfering

RNA for EWS-Flilvia down-regulation of phospholipase D2in Ewing sarcoma cells

Journalof BiologicalChemistry280(30),27544-275512005.

参照

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