A N N U A L R E P O R T 2 00 8 武 田 薬 品 工 業 株 式 会 社
Annual Report 2008
Our Contribution to Financial and
Social Responsibility
この印刷物は大豆インキを 使用しています。
1 このアニュアルレポートは、タケダの計画、見通し、戦略、業績などに 関する将来の見通しを含んでいます。この見通しは、現在入手可能 な情報から得られた判断に基づいています。したがって、実際の業 績は、さまざまなリスクや不確実性の影響を受けるものであり、これ らの見通しとは大きく異なる結果となることがあることをご承知お きください。将来の見通しに影響を与えうる要素には、タケダの事業 領域をとりまく経済環境、競争圧力、関連する法規、製品の開発状況 の変化、為替レートの変動などがあります。ただし、見通しに影響を 与えうる要素はこれらに限定されるものではありません。 【見通しに関する注意事項】 財務情報とCSR(企業の社会的責任)活動などの非財務情 報から総合的にタケダをご理解いただくため、2006年度よ りアニュアルレポートとCSR報告書を統合したレポートを発 行しています。統合版レポートを発行するにあたり、「経済的 責任」に関する重要事項と、「社会的責任」に関する重要事 項から、ステークホルダーの皆さまに伝えるべき内容を優先 的に盛り込みました。「経済的責任」と「社会的責任」を両輪 としたタケダの事業活動をご理解いただければ幸いです。 報告は、当社と連結子会社47社、持分法適用関連会社17社 を合わせたグループ65社を対象としています。非財務情報 の開示については、グローバル・リポーティング・イニシアティ ブ(GRI)が発行するサステナビリティ・リポーティング・ガイド ライン※1、およびAA1000※2を参考にしています。 【表紙について】 ※1 サステナビリティ・リポーティング・ガイドライン グローバル・リポーティング・イニシアティブが発行した、全世界で適用できる持続可能性 報告書の枠組みを示したガイドライン。 ※2 AA1000 英国アカウンタビリティ社が発行したコミュニケーション・システムなどの策定過程に、 ステークホルダーが関与する体系的なプロセスを示したガイドライン。 *このアニュアルレポートの内容は、2007年度(2007年4月1日∼2008年3月31日) の実績に基づいています。(一部、2008年度の活動内容も含みます。) 表紙に掲載している書「躍」は、「世界的製薬企業」への飛躍 を目指 すタケダの 姿 勢を 象 徴しています。書 の 揮 毫 は、 2006年度より制作をお願いしている書道家 武田双雲氏 によるものです。
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ハイライト ステークホルダーの皆さまへ 経営の基本精神 コーポレート・ガバナンス 知的財産 企業活動の内容と2007年度実績 医薬事業を通じた貢献Pharmaceutical Business
欧州事業展開
経営トピックス
特集 研究開発の進展 マーケティング体制の強化 欧州市場の業績 CSR活動 タケダ at a Glance/業界動向 研究開発 パイプライン 生産体制 国際戦略製品/ヘルスケア事業 マーケティング ステークホルダーとの関係Relationship with Our Stakeholders
社会との関係 環境との関係 特集「地球温暖化防止対策」 お取引先との関係 従業員との関係 財務セクション 独立監査人の監査報告書 取締役、監査役およびコーポレート・オフィサー 主要子会社および関連会社 会社情報 武田薬品工業株式会社 アニュアルレポート 2008 【編集方針】 【目次】 米国事業再編1
癌領域強化戦略2
C
ontributes to
The Health of
Individuals Worldwide
∼会長・社長メッセージ∼1 このアニュアルレポートは、タケダの計画、見通し、戦略、業績などに 関する将来の見通しを含んでいます。この見通しは、現在入手可能 な情報から得られた判断に基づいています。したがって、実際の業 績は、さまざまなリスクや不確実性の影響を受けるものであり、これ らの見通しとは大きく異なる結果となることがあることをご承知お きください。将来の見通しに影響を与えうる要素には、タケダの事業 領域をとりまく経済環境、競争圧力、関連する法規、製品の開発状況 の変化、為替レートの変動などがあります。ただし、見通しに影響を 与えうる要素はこれらに限定されるものではありません。 【見通しに関する注意事項】 財務情報とCSR(企業の社会的責任)活動などの非財務情 報から総合的にタケダをご理解いただくため、2006年度よ りアニュアルレポートとCSR報告書を統合したレポートを発 行しています。統合版レポートを発行するにあたり、「経済的 責任」に関する重要事項と、「社会的責任」に関する重要事 項から、ステークホルダーの皆さまに伝えるべき内容を優先 的に盛り込みました。「経済的責任」と「社会的責任」を両輪 としたタケダの事業活動をご理解いただければ幸いです。 報告は、当社と連結子会社47社、持分法適用関連会社17社 を合わせたグループ65社を対象としています。非財務情報 の開示については、グローバル・リポーティング・イニシアティ ブ(GRI)が発行するサステナビリティ・リポーティング・ガイド ライン※1、およびAA1000※2を参考にしています。 【表紙について】 ※1 サステナビリティ・リポーティング・ガイドライン グローバル・リポーティング・イニシアティブが発行した、全世界で適用できる持続可能性 報告書の枠組みを示したガイドライン。 ※2 AA1000 英国アカウンタビリティ社が発行したコミュニケーション・システムなどの策定過程に、 ステークホルダーが関与する体系的なプロセスを示したガイドライン。 *このアニュアルレポートの内容は、2007年度(2007年4月1日∼2008年3月31日) の実績に基づいています。(一部、2008年度の活動内容も含みます。) 表紙に掲載している書「躍」は、「世界的製薬企業」への飛躍 を目指 すタケダの 姿 勢を 象 徴しています。書 の 揮 毫 は、 2006年度より制作をお願いしている書道家 武田双雲氏 によるものです。
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ハイライト ステークホルダーの皆さまへ 経営の基本精神 コーポレート・ガバナンス 知的財産 企業活動の内容と2007年度実績 医薬事業を通じた貢献Pharmaceutical Business
欧州事業展開
経営トピックス
特集 研究開発の進展 マーケティング体制の強化 欧州市場の業績 CSR活動 タケダ at a Glance/業界動向 研究開発 パイプライン 生産体制 国際戦略製品/ヘルスケア事業 マーケティング ステークホルダーとの関係Relationship with Our Stakeholders
社会との関係 環境との関係 特集「地球温暖化防止対策」 お取引先との関係 従業員との関係 財務セクション 独立監査人の監査報告書 取締役、監査役およびコーポレート・オフィサー 主要子会社および関連会社 会社情報 武田薬品工業株式会社 アニュアルレポート 2008 【編集方針】 【目次】 米国事業再編1
癌領域強化戦略2
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The Health of
Individuals Worldwide
∼会長・社長メッセージ∼2 3 (注)当報告書の米ドル額は、便宜上、2008年3月31日現在におけるおよその為替レートである1米ドル=100円で計算しています。( )内数値は減少を示します。 *2007年3月期から少数株主持分を純資産に含めて計算しています。 単位:百万円 単位:百万円 増減率 単位:千米ドル(注) ¥ 1,374,802 423,123 576,842 355,454 275,788 38,908 31,690 ¥ 1,305,167 458,500 625,379 335,805 193,301 38,510 28,820 5.3% (7.7) (7.8) 5.9 42.7 1.0 10.0 $ 13,748,020 4,231,230 5,768,420 3,554,540 2,757,880 389,080 316,900 2008年3月期 2007年3月期 2008/2007 2008年3月期 売上高 営業利益 税金等調整前当期純利益 当期純利益 研究開発費 設備投資額 減価償却費 ¥ 418.97 168.00 ¥ 386.00 128.00 8.5% 31.3 $ 4.19 1.68 [1株当たり金額(円および米ドル)] 1株当たり当期純利益(EPS) 1株当たり配当金 ¥ 2,849,279 2,322,533 (322,644) ー ¥ 3,072,501 2,461,116 (193,932) ー (7.3)% ー ー ー $ 28,492,790 23,225,330 (3,226,440) ー 総資産 純資産* (うち自己株式) 少数株主持分 15.1% 14.1% 単位:百万円 ¥ 1,212,207 402,809 517,957 313,249 169,645 32,616 28,728 2006年3月期 ¥ 353.47 106.00 ¥ 3,042,294 2,348,429 (3,046) 47,194 14.4% 1.0% 自己資本当期純利益率(ROE) 従業員数 15,717人 8,835 6,882 13,232 2,485 15,069人 9,160 5,909 12,092 2,977 エネルギー投入量 CO2排出量 水資源投入量 7,364 460 9,791 7,629 485 10,855 百万MJ 千トン-CO2 千m3 百万MJ 千トン-CO2 千m3 1.5% 0.2 (2.4) 4.8% 2.4 8.1 6.1 (1.3) 増減率 2008/2007 2008年3月期 2006年3月期 14,993人 8,629 6,364 12,476 2,517 7,257 459 10,027 百万MJ 千トン-CO2 千m3 2007年3月期 売上高の地域別内訳 合計 日本 北米 欧州 その他 合計 日本 海外 医薬事業 その他事業 ¥ 1,374,802 680,600 463,365 203,632 27,205 ¥ 1,305,167 661,664 426,561 191,963 24,979 5.3% 2.9 8.6 6.1 8.9 $ 13,748,020 6,806,000 4,633,650 2,036,320 272,050 2008年3月期 単位:百万円 単位:百万円 増減率 単位:千米ドル(注) 2007年3月期 2008/2007 2008年3月期 ¥ 1,212,207 675,083 335,922 180,223 20,979 単位:百万円 2006年3月期
ハイライト
売上高 海外 国内 研究開発費 対売上高比率 0 5,000 10,000 15,000 (億円) '03 '04 '05 '06 研究開発費/対売上高比率 (億円) 0 1,000 2,000 3,000 4,000 '03 '04 '05 '06 当期純利益 従業員数 (人) 0 6,000 12,000 18,000 '03 '04 '05 '06 '07 6,882 8,835 15,717 年度 年度 海外 国内 国際戦略製品の売上高 ※[ ]内は日本における製品名 ピオグリタゾン [アクトス] ランソプラゾール [タケプロン] 4,000 (億円) 2,000 0 リュープロレリン [リュープリン] カンデサルタン [ブロプレス] '05 '06 '05 '06 '05 '06 '05 '06 3,555 2,758 '07 '07 '07 '07 '07 '07 6,942 6,806 13,748 株主の状況 ●株主数:149,478名 個人・ その他 17.6% 金融機関 33.2% 外国 法人等 37.0% 証券会社 2.8% その他の法人 4.2% 当社 5.2% 0 1,000 2,000 30 20 10 '03 '04 '05 '06 '07 3,000 (億円) (%) 研 究 開 発 費 対 売 上 高 比 率 年度 年度 年度Highlights
武田薬品工業株式会社および子会社 2008年、2007年および2006年3月期 20.1% 1,240 1,487 2,231 3,9622 3 (注)当報告書の米ドル額は、便宜上、2008年3月31日現在におけるおよその為替レートである1米ドル=100円で計算しています。( )内数値は減少を示します。 *2007年3月期から少数株主持分を純資産に含めて計算しています。 単位:百万円 単位:百万円 増減率 単位:千米ドル(注) ¥ 1,374,802 423,123 576,842 355,454 275,788 38,908 31,690 ¥ 1,305,167 458,500 625,379 335,805 193,301 38,510 28,820 5.3% (7.7) (7.8) 5.9 42.7 1.0 10.0 $ 13,748,020 4,231,230 5,768,420 3,554,540 2,757,880 389,080 316,900 2008年3月期 2007年3月期 2008/2007 2008年3月期 売上高 営業利益 税金等調整前当期純利益 当期純利益 研究開発費 設備投資額 減価償却費 ¥ 418.97 168.00 ¥ 386.00 128.00 8.5% 31.3 $ 4.19 1.68 [1株当たり金額(円および米ドル)] 1株当たり当期純利益(EPS) 1株当たり配当金 ¥ 2,849,279 2,322,533 (322,644) ー ¥ 3,072,501 2,461,116 (193,932) ー (7.3)% ー ー ー $ 28,492,790 23,225,330 (3,226,440) ー 総資産 純資産* (うち自己株式) 少数株主持分 15.1% 14.1% 単位:百万円 ¥ 1,212,207 402,809 517,957 313,249 169,645 32,616 28,728 2006年3月期 ¥ 353.47 106.00 ¥ 3,042,294 2,348,429 (3,046) 47,194 14.4% 1.0% 自己資本当期純利益率(ROE) 従業員数 15,717人 8,835 6,882 13,232 2,485 15,069人 9,160 5,909 12,092 2,977 エネルギー投入量 CO2排出量 水資源投入量 7,364 460 9,791 7,629 485 10,855 百万MJ 千トン-CO2 千m3 百万MJ 千トン-CO2 千m3 1.5% 0.2 (2.4) 4.8% 2.4 8.1 6.1 (1.3) 増減率 2008/2007 2008年3月期 2006年3月期 14,993人 8,629 6,364 12,476 2,517 7,257 459 10,027 百万MJ 千トン-CO2 千m3 2007年3月期 売上高の地域別内訳 合計 日本 北米 欧州 その他 合計 日本 海外 医薬事業 その他事業 ¥ 1,374,802 680,600 463,365 203,632 27,205 ¥ 1,305,167 661,664 426,561 191,963 24,979 5.3% 2.9 8.6 6.1 8.9 $ 13,748,020 6,806,000 4,633,650 2,036,320 272,050 2008年3月期 単位:百万円 単位:百万円 増減率 単位:千米ドル(注) 2007年3月期 2008/2007 2008年3月期 ¥ 1,212,207 675,083 335,922 180,223 20,979 単位:百万円 2006年3月期
ハイライト
売上高 海外 国内 研究開発費 対売上高比率 0 5,000 10,000 15,000 (億円) '03 '04 '05 '06 研究開発費/対売上高比率 (億円) 0 1,000 2,000 3,000 4,000 '03 '04 '05 '06 当期純利益 従業員数 (人) 0 6,000 12,000 18,000 '03 '04 '05 '06 '07 6,882 8,835 15,717 年度 年度 海外 国内 国際戦略製品の売上高 ※[ ]内は日本における製品名 ピオグリタゾン [アクトス] ランソプラゾール [タケプロン] 4,000 (億円) 2,000 0 リュープロレリン [リュープリン] カンデサルタン [ブロプレス] '05 '06 '05 '06 '05 '06 '05 '06 3,555 2,758 '07 '07 '07 '07 '07 '07 6,942 6,806 13,748 株主の状況 ●株主数:149,478名 個人・ その他 17.6% 金融機関 33.2% 外国 法人等 37.0% 証券会社 2.8% その他の法人 4.2% 当社 5.2% 0 1,000 2,000 30 20 10 '03 '04 '05 '06 '07 3,000 (億円) (%) 研 究 開 発 費 対 売 上 高 比 率 年度 年度 年度Highlights
武田薬品工業株式会社および子会社 2008年、2007年および2006年3月期 20.1% 1,240 1,487 2,231 3,962ステークホルダーの皆さまへ
4 5Message
代表取締役 取締役会長武田 國男
代表取締役 社長長谷川 閑史
タケダは、現在、5ヵ年の経営計画である「06-10中期計画」 に定めた「世界的製薬企業の創生」に向け、経営哲学であ る“タケダイズム=誠実”を旨とした事業運営を行うなかで さまざまな取り組みを進めています。なかでも「新薬創出 力のさらなる強化」を重要な戦略と位置付け、あくまでも 自社研究開発からの新薬創出による成長にこだわり、優先 順位の高い研究テーマに資源を集中して投下することで 研究開発のスピードと効率を高めてきました。これに加え て、製品・技術の導入などのアライアンス活動や企業買収、 製品付加価値の最大化を目的とした製品ライフサイクル マネジメントへの取り組みも強化し、新薬候補品目(パイプ ライン)の充実を図ってきました。これらの活動の成果と して、パイプラインは順調に厚みを増し、2007年12月 には、米国において、糖尿病治療薬「SYR-322」、および 消化性潰瘍治療薬「TAK-390MR」の販売許可申請を 行うことができました。 タケダは、強みである生活習慣病領域のさらなる充実を図 っていますが、これに加えて患者さんの治療への満足度が 未だに高くない癌領域について、次世代の中核領域と 位置付け、積極的な取り組みを行っています。研究開発型 企業として、タケダは、患者さんや医療従事者の皆さまの ために、癌領域においても優れた医薬品を創出したいと いう強い想いをいだいています。癌領域は今後市場の伸長 が見込まれており、この領域でリーディングカンパニーの 地位を確立することは、患者さんや医療従事者の皆さまに 貢献できるだけでなく、タケダの将来にわたる持続的な成 長に資すると考えています。そしてタケダでは「癌領域に おける世界トップ3入り」というビジョンの実現に向けて、 2008年に入り、いくつかの重要な取引を成立させました。 まず、国内市場を対象とした癌領域を中心とするパイプ ラインの強化を目的として、2008年2月、米国アムジェン 株式会社(アムジェン社 )と13の開発品に関するライ センス契約を締結するとともに、同社日本法人の株式譲渡 契約を締結しました。同日本法人は4月より、武田バイオ 開発センター株式会社として新たに活動をスタートして います。 さらに4月には、癌領域において世界有数のバイオ医薬品 企業であるミレニアム・ファーマシューティカルズ株式会社 (ミレニアム社)の買収について同社と合意し、5月には 完全子会社化を実現しました。ミレニアム社は、癌治療薬 に関する高い研究開発能力を有し、この領域において有 望なパイプラインを数多く持っています。今後、タケダが 培ってきた研究手法との相乗効果の実現により、一層の パイプラインの充実を図っていきます。 また、タケダは、日米欧アの各々の市場特性に応じた、最 適な販売体制 の構築にも積極的に取り組んでいます。 2008年3月に、世界の医薬品市場の40%強を占める米 国市場における、事業基盤のさらなる強化を目的として、 米国アボット・ラボラトリーズ社(アボット社)との合弁会社 であったTAPファーマシューティカル・プロダクツ株式 会社(TAP社)の会社分割による完全子会社化について アボット社と合意しました。4月末に実施したTAP社の 完全子会社化を経て、6月末には同社の販売・開発機能を、 武田ファーマシューティカルズ・ノースアメリカ株式会社 (TPNA社)と武田グローバル研究開発センター株式会社 (TGRD社)にそれぞれ集約しました。今後は、市場ニーズ により柔軟に対応できる体制を早急に整備し、事業運営 のさらなる効率化を実現していきます。 これらの一連の取り組みは、タケダが「06-10中期計画」 で掲げた事業目標、すなわち「2010年度 連結医療用医 薬品売上高1兆4千億円」、「2015年度 同売上高2兆円」 の目標達成に大きく貢献するものであり、タケダが真の 世界的製薬企業へ飛躍するための重要な基盤になると 考えています。タケダは「世界的製薬企業の創生」を目指して、
着実に前進していきます。
ステークホルダーの皆さまへ
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代表取締役 取締役会長武田 國男
代表取締役 社長長谷川 閑史
タケダは、現在、5ヵ年の経営計画である「06-10中期計画」 に定めた「世界的製薬企業の創生」に向け、経営哲学であ る“タケダイズム=誠実”を旨とした事業運営を行うなかで さまざまな取り組みを進めています。なかでも「新薬創出 力のさらなる強化」を重要な戦略と位置付け、あくまでも 自社研究開発からの新薬創出による成長にこだわり、優先 順位の高い研究テーマに資源を集中して投下することで 研究開発のスピードと効率を高めてきました。これに加え て、製品・技術の導入などのアライアンス活動や企業買収、 製品付加価値の最大化を目的とした製品ライフサイクル マネジメントへの取り組みも強化し、新薬候補品目(パイプ ライン)の充実を図ってきました。これらの活動の成果と して、パイプラインは順調に厚みを増し、2007年12月 には、米国において、糖尿病治療薬「SYR-322」、および 消化性潰瘍治療薬「TAK-390MR」の販売許可申請を 行うことができました。 タケダは、強みである生活習慣病領域のさらなる充実を図 っていますが、これに加えて患者さんの治療への満足度が 未だに高くない癌領域について、次世代の中核領域と 位置付け、積極的な取り組みを行っています。研究開発型 企業として、タケダは、患者さんや医療従事者の皆さまの ために、癌領域においても優れた医薬品を創出したいと いう強い想いをいだいています。癌領域は今後市場の伸長 が見込まれており、この領域でリーディングカンパニーの 地位を確立することは、患者さんや医療従事者の皆さまに 貢献できるだけでなく、タケダの将来にわたる持続的な成 長に資すると考えています。そしてタケダでは「癌領域に おける世界トップ3入り」というビジョンの実現に向けて、 2008年に入り、いくつかの重要な取引を成立させました。 まず、国内市場を対象とした癌領域を中心とするパイプ ラインの強化を目的として、2008年2月、米国アムジェン 株式会社(アムジェン社 )と13の開発品に関するライ センス契約を締結するとともに、同社日本法人の株式譲渡 契約を締結しました。同日本法人は4月より、武田バイオ 開発センター株式会社として新たに活動をスタートして います。 さらに4月には、癌領域において世界有数のバイオ医薬品 企業であるミレニアム・ファーマシューティカルズ株式会社 (ミレニアム社)の買収について同社と合意し、5月には 完全子会社化を実現しました。ミレニアム社は、癌治療薬 に関する高い研究開発能力を有し、この領域において有 望なパイプラインを数多く持っています。今後、タケダが 培ってきた研究手法との相乗効果の実現により、一層の パイプラインの充実を図っていきます。 また、タケダは、日米欧アの各々の市場特性に応じた、最 適な販売体制 の構築にも積極的に取り組んでいます。 2008年3月に、世界の医薬品市場の40%強を占める米 国市場における、事業基盤のさらなる強化を目的として、 米国アボット・ラボラトリーズ社(アボット社)との合弁会社 であったTAPファーマシューティカル・プロダクツ株式 会社(TAP社)の会社分割による完全子会社化について アボット社と合意しました。4月末に実施したTAP社の 完全子会社化を経て、6月末には同社の販売・開発機能を、 武田ファーマシューティカルズ・ノースアメリカ株式会社 (TPNA社)と武田グローバル研究開発センター株式会社 (TGRD社)にそれぞれ集約しました。今後は、市場ニーズ により柔軟に対応できる体制を早急に整備し、事業運営 のさらなる効率化を実現していきます。 これらの一連の取り組みは、タケダが「06-10中期計画」 で掲げた事業目標、すなわち「2010年度 連結医療用医 薬品売上高1兆4千億円」、「2015年度 同売上高2兆円」 の目標達成に大きく貢献するものであり、タケダが真の 世界的製薬企業へ飛躍するための重要な基盤になると 考えています。タケダは「世界的製薬企業の創生」を目指して、
着実に前進していきます。
「06-10中期計画」の2年目にあたる2007年度の売上 高は1兆3,748億円(対前年5.3%増)で、17期連続の 増収となり、過去最高を更新しました。ヘルスケア事業を 含む医薬事業の売上高は1兆2,721億円(同5.8%増)で、 全売上高に占める構成比は92.5%(前年度は92.2%)と なりました。ヘルスケア事業を除いた医療用医薬品事業 の売上高は、1兆2,102億円(対前年5.8%増)へと伸長 しています。 国内における医療用医薬品の売上高は5,297億円(対前 年2.9%増)となりました。糖尿病治療剤「アクトス(一般名: ピオグリタゾン塩酸塩)」、高血圧症治療剤「ブロプレス(一 般名:カンデサルタン シレキセチル)」、消化性潰瘍治療剤 「タケプロン(一般名:ランソプラゾール)」、前立腺癌・乳癌・ 子宮内膜症治療剤「リュープリン(一般名:リュープロレリン 酢酸塩)」などの主力製品が伸長したことが増収につな がりました。 海外における医療用医薬品の売上高は6,806億円(対前 年8.2%増)となりました。北米市場においては、TPNA社 のプロモーション活動強化や糖尿病治療剤「アクトプラス メット」などの新製品の寄与により、「アクトス」が引き続き 大幅な増収となりました。また、慢性特発性便秘症治療剤 「アミティーザ(一般名:ルビプロストン)」、不眠症治療剤 「ロゼレム(一般名:ラメルテオン)」も伸長しました。 欧州市場では、「アクトス」などの売上が伸長したことや、 為替の円安影響により増収となりました。 研究開発費は、自社における研究活動の強化や開発活動 の進捗に加え、米国アムジェン社が保有する癌領域を中心 とする13の開発品に関するライセンス契約の締結など、 導入・アライアンス活動を積極的に展開したことにより、 2,758億円(対前年42.7%増)となりました。研究開発 費以外の販売費および一般管理費においても販売経費を 中心とした積極的な経費投下を行い、これらの影響によっ て営業利益は4,231億円(同7.7%減)となりました。 2006年度に、タケダとTAP社間の製品供給取引にかかる 利益配分に関して、移転価格税制に基づく更正処分として 追徴税571億円の計上があったことに加え、2007年度 にワイス株式会社・武田キリン食品株式会社・ハウスウェル ネスフーズ株式会社・住化武田農薬株式会社の株式譲渡 益などを特別利益として計上したことなどから、当期純利 益は3,555億円(対前年5.9%増)となりました。 代表取締役 取締役会長 武田國男 6 7
ステークホルダーの皆さまへ
2007年度の業績について
業績概観
2007年度実績 2010年度目標2008年度の業績の見通しについて
業績予想
利益還元方針について
株主還元
2008年度の業績については、売上高1兆5,700億円(対 前年14.2%増)、営業利益2,800億円(同33.8%減)、 当期純利益2,000億円(同43.7%減)を見込んでいます。 売上高は、TAP社およびミレニアム社の子会社化の影響 に加え、国内外における「アクトス」を中心とした主力製品 の伸長などにより、前期から増収を見込んでいます。 なお、TAP社およびミレニアム社の子会社化に伴う買収 費用の負担が2008年度に集中的に発生するため、営業 利益・当期純利益は一時的に減益となりますが、TAP社合 併による米国事業基盤の強化、およびミレニアム社買収に よるパイプライン充実と癌治療薬研究における相乗効果 により、将来の安定的な成長を図っていきます。 配当につきましては、長期的な視点に立ち、連結業績に 応じた安定的な利益の配分を基本方針とするとともに、 ミレニアム社の子会社化に伴う無形資産等の償却費控除 前の利益に対して、「06-10中期計画」の最終年度の連 結配当性向を「45%程度」とすることを目標とし、段階的 に引き上げていきます。 また、「配当性向を安定的に高める」ことと併せ、資金需 要を総合的に見極めながら、資本効率の向上と株主の皆 さまへの一層の利益還元を目的とした「自己株式の取得」 を弾力的に実施する方針です。2007年度は連結配当性 向を40.1%とし、1株当たり配当金を前年から40円増 配の168円といたしました。2008年度の1株当たり配 当金は170円を予定しています。 2007年度は、市場買付により16,497千株の自己株式 を1,286億円で取得し、2008年度第1四半期において も27,994千株の自己株式を1,578億円で取得しました。 なお、自己株式については、2008年5月に57,130千株、 7月に16,990千株を対象に消却を実施しました。「持続的成長」を確かなものとするために、
さまざまな経営課題に果敢に取り組んでいきます。
【06-10 中期計画】2015年度連結医療用医薬品売上高(仕入品を除く)
2兆円
を見通せる研究開発パイプラインの構築
2010年度事業目標 仕入品を除く 特別損益および企業買収などによる特殊要因を除く * ** 1兆798億円 1兆4,000億円 連結医療用医薬品売上高* 2,715億円 医療用医薬品売上高の22.4% 医療用医薬品売上高の20%を目処に投下 研究開発費(医療用医薬品) 391.48円(年平均伸長率8.5%) 年平均伸長率7% EPS 15.1% 2005年度実績水準(14.4%)を維持 ROE 1株当たり純利益** 2.7% 2.5% 進出地域シェア 株主資本利益率 1株当たり配当金/配当性向 0 0 100 40 20 '03 '04 '05 '06 '07 200 (円) 40.1% (%) 1 株 当 た り 配 当 金 配 当 性 向 年度 168 1株当たり配当金 配当性向「06-10中期計画」の2年目にあたる2007年度の売上 高は1兆3,748億円(対前年5.3%増)で、17期連続の 増収となり、過去最高を更新しました。ヘルスケア事業を 含む医薬事業の売上高は1兆2,721億円(同5.8%増)で、 全売上高に占める構成比は92.5%(前年度は92.2%)と なりました。ヘルスケア事業を除いた医療用医薬品事業 の売上高は、1兆2,102億円(対前年5.8%増)へと伸長 しています。 国内における医療用医薬品の売上高は5,297億円(対前 年2.9%増)となりました。糖尿病治療剤「アクトス(一般名: ピオグリタゾン塩酸塩)」、高血圧症治療剤「ブロプレス(一 般名:カンデサルタン シレキセチル)」、消化性潰瘍治療剤 「タケプロン(一般名:ランソプラゾール)」、前立腺癌・乳癌・ 子宮内膜症治療剤「リュープリン(一般名:リュープロレリン 酢酸塩)」などの主力製品が伸長したことが増収につな がりました。 海外における医療用医薬品の売上高は6,806億円(対前 年8.2%増)となりました。北米市場においては、TPNA社 のプロモーション活動強化や糖尿病治療剤「アクトプラス メット」などの新製品の寄与により、「アクトス」が引き続き 大幅な増収となりました。また、慢性特発性便秘症治療剤 「アミティーザ(一般名:ルビプロストン)」、不眠症治療剤 「ロゼレム(一般名:ラメルテオン)」も伸長しました。 欧州市場では、「アクトス」などの売上が伸長したことや、 為替の円安影響により増収となりました。 研究開発費は、自社における研究活動の強化や開発活動 の進捗に加え、米国アムジェン社が保有する癌領域を中心 とする13の開発品に関するライセンス契約の締結など、 導入・アライアンス活動を積極的に展開したことにより、 2,758億円(対前年42.7%増)となりました。研究開発 費以外の販売費および一般管理費においても販売経費を 中心とした積極的な経費投下を行い、これらの影響によっ て営業利益は4,231億円(同7.7%減)となりました。 2006年度に、タケダとTAP社間の製品供給取引にかかる 利益配分に関して、移転価格税制に基づく更正処分として 追徴税571億円の計上があったことに加え、2007年度 にワイス株式会社・武田キリン食品株式会社・ハウスウェル ネスフーズ株式会社・住化武田農薬株式会社の株式譲渡 益などを特別利益として計上したことなどから、当期純利 益は3,555億円(対前年5.9%増)となりました。 代表取締役 取締役会長 武田國男 6 7
ステークホルダーの皆さまへ
2007年度の業績について
業績概観
2007年度実績 2010年度目標2008年度の業績の見通しについて
業績予想
利益還元方針について
株主還元
2008年度の業績については、売上高1兆5,700億円(対 前年14.2%増)、営業利益2,800億円(同33.8%減)、 当期純利益2,000億円(同43.7%減)を見込んでいます。 売上高は、TAP社およびミレニアム社の子会社化の影響 に加え、国内外における「アクトス」を中心とした主力製品 の伸長などにより、前期から増収を見込んでいます。 なお、TAP社およびミレニアム社の子会社化に伴う買収 費用の負担が2008年度に集中的に発生するため、営業 利益・当期純利益は一時的に減益となりますが、TAP社合 併による米国事業基盤の強化、およびミレニアム社買収に よるパイプライン充実と癌治療薬研究における相乗効果 により、将来の安定的な成長を図っていきます。 配当につきましては、長期的な視点に立ち、連結業績に 応じた安定的な利益の配分を基本方針とするとともに、 ミレニアム社の子会社化に伴う無形資産等の償却費控除 前の利益に対して、「06-10中期計画」の最終年度の連 結配当性向を「45%程度」とすることを目標とし、段階的 に引き上げていきます。 また、「配当性向を安定的に高める」ことと併せ、資金需 要を総合的に見極めながら、資本効率の向上と株主の皆 さまへの一層の利益還元を目的とした「自己株式の取得」 を弾力的に実施する方針です。2007年度は連結配当性 向を40.1%とし、1株当たり配当金を前年から40円増 配の168円といたしました。2008年度の1株当たり配 当金は170円を予定しています。 2007年度は、市場買付により16,497千株の自己株式 を1,286億円で取得し、2008年度第1四半期において も27,994千株の自己株式を1,578億円で取得しました。 なお、自己株式については、2008年5月に57,130千株、 7月に16,990千株を対象に消却を実施しました。「持続的成長」を確かなものとするために、
さまざまな経営課題に果敢に取り組んでいきます。
【06-10 中期計画】2015年度連結医療用医薬品売上高(仕入品を除く)
2兆円
を見通せる研究開発パイプラインの構築
2010年度事業目標 仕入品を除く 特別損益および企業買収などによる特殊要因を除く * ** 1兆798億円 1兆4,000億円 連結医療用医薬品売上高* 2,715億円 医療用医薬品売上高の22.4% 医療用医薬品売上高の20%を目処に投下 研究開発費(医療用医薬品) 391.48円(年平均伸長率8.5%) 年平均伸長率7% EPS 15.1% 2005年度実績水準(14.4%)を維持 ROE 1株当たり純利益** 2.7% 2.5% 進出地域シェア 株主資本利益率 1株当たり配当金/配当性向 0 0 100 40 20 '03 '04 '05 '06 '07 200 (円) 40.1% (%) 1 株 当 た り 配 当 金 配 当 性 向 年度 168 1株当たり配当金 配当性向代表取締役 社長 長谷川閑史
ステークホルダーの皆さまへ
代表取締役 取締役会長 代表取締役 社長 基本方針-2自社研究開発のさらなる強化
基本方針-3グローバルな事業運営体制の強化と人材育成の加速
「06-10中期計画」における2008年度の重要性
2008年度の位置付け
3つの基本方針と具体的な施策について
2008年度 基本方針
タケダは、以上を踏まえて、2008年度の3つの基本方針 を策定しました。 基本方針-1 [米 国]世界各極における持続的な成長の実現
●米国事業再編の着実な推進および新製品の 早期発売と市場浸透 ●ミレニアム社主力品「ベルケイド」の伸長 [欧州・アジア] ●事業基盤の強化に向けたあらゆる可能性の追求 [日 本] ●国内シェアNo.1の堅持 「世界的製薬企業の創生」という「06-10中期計画」の 目標達成に向けての基本戦略は、あくまで「自社研究開発 からの新薬創出力の強化」です。 タケダでは、国内研究拠点と、ミレニアム社をはじめ、武田 サンディエゴ株式会社、武田ケンブリッジ株式会社、武田 シンガポール株式会社、武田サンフランシスコ株式会社など 海外研究拠点の研究者の交流や切磋琢磨を通じて、研究 の生産性のさらなる向上を目指しています。なかでも癌 領域においては、タケダがこれまで培ってきた研究手法と、 ミレニアム社の新規性の高い手法との相乗効果により、 革新的新薬創出の加速化を図っていきます。 自社研究を補完する導入・アライアンス活動については、 自社創出化合物と導入品とのバランスの取れたパイプ ラインの拡充を目指していきます。 開発においては、開発後期段階にある2011年度以降の 成長に貢献する次世代主力製品の、早期申請・承認取得に、 全力で取り組んでいきます。 ●自社研究開発からの新薬創出力の強化 ●2011年以降の成長に寄与する研究開発の加速と 付加価値の最大化 ●タケダ独自の効率的なマネジメント体制の構築 ●中長期を見据えた緻密な事業戦略の立案と実行 ●グローバルな事業運営をマネジメントできる人材の育成CSR活動の取り組みについて
CSR活動
CSR(企業の社会的責任)活動は、グローバル企業とし て積極的に取り組むべき課題であると認識しています。 タケダでは、ステークホルダーの皆さまとの信頼関係の 構築を目的とし、現在は、「社会との関係」「環境との関係」 「お取引先との関係」「従業員との関係」をCSR活動の 主要な領域と位置付け、さまざまな取り組みをグローバ ルに展開しています。本アニュアルレポートの後半で、 2007年度の活動実績を具体的に紹介しておりますので、 ステークホルダーの皆さまには、ぜひご一読いただけれ ば幸いです。 今後もタケダは、「優れた医薬品の創出を通じて人々の 健康と医療の未来に貢献する」という経営理念の実現に 向けて、ステークホルダーの皆さまのご期待にお応えで きるよう、より一層の努力を続けてまいります。引き続き、 ご理解とご支援を賜りますよう、お願い申しあげます。 タケダは、「世界的製薬企業の創生」に向けて、「06-10 中期計画」をスタートさせ、「2015年度連結医療用医薬 品売上高2兆円」を見通すことのできるパイプラインの構 築、世界各極における事業基盤の強化、そして今後の成長 を支えるグローバルな事業運営体制の構築ならびに人材 の育成などに取り組んでいます。 「06-10中期計画」の達成に向け、タケダは、2008年度 が中期目標達成の鍵を握る重要な年になると考えています。 現在FDA(米国食品医薬品局)に販売許可を申請中であり、 次期主力製品として期待される糖尿病治療薬「SYR-322」 および消化性潰瘍治療薬「TAK-390MR」の米国におけ る承認取得と販売、アムジェン日本法人の武田バイオ開発 センターとしての活動、TAP社の販売・開発機能を集約した TPNA社・TGRD社の円滑な運営、そしてミレニアム社の タケダグループへの融合による癌領域における研究・開発・ 販売基盤の確立・強化といった極めて重要な課題があり ます。タケダは新たな飛躍に向けて、これらの課題の着実 な実現に向けて取り組みを加速していきます。 タケダは、2008年度計画ひいてはその先にある「06-10中期計画」の完遂に向け、グループの総力を結集し挑 戦していきます。 タケダは、グローバル市場において存在感のある「世界的 製薬企業」を目指し、最適な事業運営体制を構築します。 日米欧アにおける販売体制・販売活動を通じて築いて きたベストプラクティスを、グループ各社が共有すること により、タケダ独自の効率的な体制を確立し、それぞれ の地域の規制やビジネス慣行の違いを踏まえて、自律的 な事業運営体制をグローバルに構築していきます。そして、 中長期を見据えた緻密な事業戦略に基づく、一貫性・継続 性のある経営を着実に実行することにより、持続的成長 を実現します。 さらに、グローバル化の進展に伴い、ますます必要性が高ま ってきているグローバルな事業運営をマネジメントできる リーダーを、国内・海外において計画的に育成していきます。 8 9 タケダは、既存品の製品価値の最大化と、糖尿病治療薬 「SYR-322」や消化性潰瘍治療薬「TAK-390MR」を はじめとするパイプラインの近い将来における販売に備え、 世界各極の事業基盤の強化・拡大を図り、持続的な成長の 実現につなげます。 米国については、事業基盤の強化を目的として、TAP社 の販売・開発機能を、TPNA社とTGRD社に集約しました。 この新体制のもとで、「SYR-322」、「TAK-390MR」 両製品の速やかな市場への浸透を図ります。痛風・高尿 酸血症治療薬「TMX-67」についても早期承認取得の実 現を目指します。また、ミレニアム社の主力品である多発 性骨髄腫治療剤「ベルケイド(一般名:ボルテゾミブ)」に ついては、本年6月に取得した、薬物治療を受けたご経験 のない患者さんに第一選択薬として投与できる追加効能 を最大限に活用して売上伸長の加速化を図ります。 日本については、糖尿病治療剤「アクトス」、高血圧症治療 剤「ブロプレス」を中心とした主力品に注力し、国内シェア NO.1の座をさらに確固たるものとしていきます。また、 既存品の拡大と同時に、米国アムジェン社から導入した 癌領域を中心とする13の臨床開発品の将来の発売に 備えて、国内における最適な販売体制の構築にも取り 組んでいきます。 欧州については、武田ファーマシューティカルズ・ヨーロッパ 株式会社(TPEU社)による6ヵ国の販売会社の統括管理 体制のもと、未進出地域への進出計画を具体化させるこ とによりタケダが事業を展開する市場を拡大させ、一日も 早く日米に次ぐ第三の柱にすることを目指します。 なお、アジアについては、東南アジアを中心に事業展開し ており、今後、さらなる成長が期待される中国の事業拡大、 インド市場への参入など、あらゆる可能性についてさまざ まな角度から検討していきます。代表取締役 社長 長谷川閑史
ステークホルダーの皆さまへ
代表取締役 取締役会長 代表取締役 社長 基本方針-2自社研究開発のさらなる強化
基本方針-3グローバルな事業運営体制の強化と人材育成の加速
「06-10中期計画」における2008年度の重要性
2008年度の位置付け
3つの基本方針と具体的な施策について
2008年度 基本方針
タケダは、以上を踏まえて、2008年度の3つの基本方針 を策定しました。 基本方針-1 [米 国]世界各極における持続的な成長の実現
●米国事業再編の着実な推進および新製品の 早期発売と市場浸透 ●ミレニアム社主力品「ベルケイド」の伸長 [欧州・アジア] ●事業基盤の強化に向けたあらゆる可能性の追求 [日 本] ●国内シェアNo.1の堅持 「世界的製薬企業の創生」という「06-10中期計画」の 目標達成に向けての基本戦略は、あくまで「自社研究開発 からの新薬創出力の強化」です。 タケダでは、国内研究拠点と、ミレニアム社をはじめ、武田 サンディエゴ株式会社、武田ケンブリッジ株式会社、武田 シンガポール株式会社、武田サンフランシスコ株式会社など 海外研究拠点の研究者の交流や切磋琢磨を通じて、研究 の生産性のさらなる向上を目指しています。なかでも癌 領域においては、タケダがこれまで培ってきた研究手法と、 ミレニアム社の新規性の高い手法との相乗効果により、 革新的新薬創出の加速化を図っていきます。 自社研究を補完する導入・アライアンス活動については、 自社創出化合物と導入品とのバランスの取れたパイプ ラインの拡充を目指していきます。 開発においては、開発後期段階にある2011年度以降の 成長に貢献する次世代主力製品の、早期申請・承認取得に、 全力で取り組んでいきます。 ●自社研究開発からの新薬創出力の強化 ●2011年以降の成長に寄与する研究開発の加速と 付加価値の最大化 ●タケダ独自の効率的なマネジメント体制の構築 ●中長期を見据えた緻密な事業戦略の立案と実行 ●グローバルな事業運営をマネジメントできる人材の育成CSR活動の取り組みについて
CSR活動
CSR(企業の社会的責任)活動は、グローバル企業とし て積極的に取り組むべき課題であると認識しています。 タケダでは、ステークホルダーの皆さまとの信頼関係の 構築を目的とし、現在は、「社会との関係」「環境との関係」 「お取引先との関係」「従業員との関係」をCSR活動の 主要な領域と位置付け、さまざまな取り組みをグローバ ルに展開しています。本アニュアルレポートの後半で、 2007年度の活動実績を具体的に紹介しておりますので、 ステークホルダーの皆さまには、ぜひご一読いただけれ ば幸いです。 今後もタケダは、「優れた医薬品の創出を通じて人々の 健康と医療の未来に貢献する」という経営理念の実現に 向けて、ステークホルダーの皆さまのご期待にお応えで きるよう、より一層の努力を続けてまいります。引き続き、 ご理解とご支援を賜りますよう、お願い申しあげます。 タケダは、「世界的製薬企業の創生」に向けて、「06-10 中期計画」をスタートさせ、「2015年度連結医療用医薬 品売上高2兆円」を見通すことのできるパイプラインの構 築、世界各極における事業基盤の強化、そして今後の成長 を支えるグローバルな事業運営体制の構築ならびに人材 の育成などに取り組んでいます。 「06-10中期計画」の達成に向け、タケダは、2008年度 が中期目標達成の鍵を握る重要な年になると考えています。 現在FDA(米国食品医薬品局)に販売許可を申請中であり、 次期主力製品として期待される糖尿病治療薬「SYR-322」 および消化性潰瘍治療薬「TAK-390MR」の米国におけ る承認取得と販売、アムジェン日本法人の武田バイオ開発 センターとしての活動、TAP社の販売・開発機能を集約した TPNA社・TGRD社の円滑な運営、そしてミレニアム社の タケダグループへの融合による癌領域における研究・開発・ 販売基盤の確立・強化といった極めて重要な課題があり ます。タケダは新たな飛躍に向けて、これらの課題の着実 な実現に向けて取り組みを加速していきます。 タケダは、2008年度計画ひいてはその先にある「06-10中期計画」の完遂に向け、グループの総力を結集し挑 戦していきます。 タケダは、グローバル市場において存在感のある「世界的 製薬企業」を目指し、最適な事業運営体制を構築します。 日米欧アにおける販売体制・販売活動を通じて築いて きたベストプラクティスを、グループ各社が共有すること により、タケダ独自の効率的な体制を確立し、それぞれ の地域の規制やビジネス慣行の違いを踏まえて、自律的 な事業運営体制をグローバルに構築していきます。そして、 中長期を見据えた緻密な事業戦略に基づく、一貫性・継続 性のある経営を着実に実行することにより、持続的成長 を実現します。 さらに、グローバル化の進展に伴い、ますます必要性が高ま ってきているグローバルな事業運営をマネジメントできる リーダーを、国内・海外において計画的に育成していきます。 8 9 タケダは、既存品の製品価値の最大化と、糖尿病治療薬 「SYR-322」や消化性潰瘍治療薬「TAK-390MR」を はじめとするパイプラインの近い将来における販売に備え、 世界各極の事業基盤の強化・拡大を図り、持続的な成長の 実現につなげます。 米国については、事業基盤の強化を目的として、TAP社 の販売・開発機能を、TPNA社とTGRD社に集約しました。 この新体制のもとで、「SYR-322」、「TAK-390MR」 両製品の速やかな市場への浸透を図ります。痛風・高尿 酸血症治療薬「TMX-67」についても早期承認取得の実 現を目指します。また、ミレニアム社の主力品である多発 性骨髄腫治療剤「ベルケイド(一般名:ボルテゾミブ)」に ついては、本年6月に取得した、薬物治療を受けたご経験 のない患者さんに第一選択薬として投与できる追加効能 を最大限に活用して売上伸長の加速化を図ります。 日本については、糖尿病治療剤「アクトス」、高血圧症治療 剤「ブロプレス」を中心とした主力品に注力し、国内シェア NO.1の座をさらに確固たるものとしていきます。また、 既存品の拡大と同時に、米国アムジェン社から導入した 癌領域を中心とする13の臨床開発品の将来の発売に 備えて、国内における最適な販売体制の構築にも取り 組んでいきます。 欧州については、武田ファーマシューティカルズ・ヨーロッパ 株式会社(TPEU社)による6ヵ国の販売会社の統括管理 体制のもと、未進出地域への進出計画を具体化させるこ とによりタケダが事業を展開する市場を拡大させ、一日も 早く日米に次ぐ第三の柱にすることを目指します。 なお、アジアについては、東南アジアを中心に事業展開し ており、今後、さらなる成長が期待される中国の事業拡大、 インド市場への参入など、あらゆる可能性についてさまざ まな角度から検討していきます。10 11
経営トピックス
1
「米国事業再編」
米国における販売・開発機能を集約。
事業運営のさらなる効率化と
市場ニーズへの対応強化を図ります。
米 国
事 業 再 編
U. S.経 営トピックス
1
U.S.
operations
The restructuring of
1977年、タケダはアボット社と、新薬の研究開発を目的と した50:50のパートナーシップを米国に設立しました。 1985年、前立腺癌治療剤「ルプロン(一般名:リュープロレ リン酢酸塩)」の発売を機にアボット社とのジョイントベンチ ャーとして設立したTAPファーマシューティカル・プロダクツ 株式会社(TAP社)は、「ルプロン・デポ」および消化性潰瘍 治療剤「プレバシド(一般名:ランソプラゾール)」の開発・販 売により、タケダの医療用医薬品事業の成長に多大な貢献 をしてきました。そして2008年4月、タケダはアボット社と の合意に基づきTAP社の会社分割を実施し、同社はタケダ の完全子会社となりました。同年7月には、TAP社を武田 ファーマシューティカルズ・ノースアメリカ株式会社(TPNA 社)に合併した上で、TAP社保有の開発機能については 武田グローバル研究開発センター株式会社(TGRD社) に集約しました。この事業再編により、米国事業における 販売および開発機能の強化を図るとともに、事業運営のさ らなる効率化に取り組んでいきます。 TAP社が保有していた主な資産の帰属先は、右表の通りです。 タケダは、消化性潰瘍治療剤「プレバシド」に加え、2007 年12月に販売許可申請を果たした消化性潰瘍治療薬「TAK-390MR」、「IY-81149」、および痛風・高尿酸血症治療薬 「TMX-67」などの開発後期のパイプラインを獲得しました。 なお、アボット社が北米市場で販売する前立腺癌・子宮内 膜症治療剤「ルプロン・デポ」の供給は、引き続きタケダが 行っていきます。TAP社は開業医市場に優れたネットワー クを確立しており、特に消化器疾患領域における豊富な経 験を有しています。この優れた人材・ノウハウを取り込むこ とで、米国市場における販売・マーケティング力のさらなる 強化を図り、「アクトス(一般名:ピオグリタゾン塩酸塩)」 「プレバシド」「アミティーザ(一般名:ルビプロストン)」に 加え、糖尿病治療薬「SYR-322(一般名:アログリプチン)」、 「TAK-390MR」という次期主力製品の価値最大化を短 時間に実現するために必要な体制を確立していきます。世界最大の市場である米国の事業基盤を強化
Message
TAH社 EVP 兼 TPNA社 CEO
Alan MacKenzie
タケダは、米国における持続的な成長に向けて、 これまでの成功をもとに、新たな基盤を作り上げる 絶好の機会を迎えています。 2008年4月、タケダはアボット社との合弁会社である TAP社を会社分割し、同年7月にTAP社をTPNA社に合併し、 その開発機能についてはTGRD社に移管しました。 TAP社、TPNA社、TGRD社という、 それぞれに成功を収めてきた販売・開発機能の オペレーションが集約されることにより、 米国で売上トップ15社入りを果たす製薬企業が新たに誕生します。 過去30年間にわたり、タケダは米国におけるプレゼンスを 著しく向上させてきました。 この間、私はTAP社とTPNA社の両社に関わり、 その成功を目の当たりにしてきました。 特に1998年、TPNA社の設立に参画し、2型糖尿病患者さんの 治療に貢献する重要な医薬品「アクトス」の 発売に携わることができたことを、光栄に思っています。 TAP社、TPNA社およびTGRD社のすべての機能を 統合していくことで、私たちは、世界最大の医薬品市場である 米国におけるタケダのプレゼンスをさらに強化し、 将来の成長を可能にする土台を築くという 願ってもないチャンスを得ることになりました。 同時にそのことには非常に大きな責任が伴います。 そのためには、患者さん、株主の皆さま、従業員の声に 真摯に耳を傾けなくてはなりません。 私たちは力を合わせ、組織づくりにおいても、 また、人との交流や一つひとつの意思決定においても、 「誠実」という重要な価値観に基づいて行なっていきます。 タケダは今、「世界的製薬企業」へ飛躍するための 準備がすべて整ったと確信しています。 消化性潰瘍治療剤「プレバシド」 消化性潰瘍治療薬「TAK-390MR」 消化性潰瘍治療薬「IY-81149」 痛風・高尿酸血症治療薬「TMX-67」 前立腺癌・子宮内膜症治療剤 「ルプロン・デポ」 ■タケダグループ ■アボット社グループ 主なTAP社資産の帰属 タケダ TAH社 アボット社 米国事業 再編前 米国事業 再編後 100% 50% 50% TAP社 100% 100% 100% 100% タケダ TAH社 TAP社 合併 TAP社開発機能を移管 TPNA社 TGRD社 米国事業再編の流れ TAH社:武田アメリカ・ホールディングス株式会社(持株会社) ※数値は出資比率10 11
経営トピックス
1
「米国事業再編」
米国における販売・開発機能を集約。
事業運営のさらなる効率化と
市場ニーズへの対応強化を図ります。
米 国
事 業 再 編
U. S.経 営トピックス
1
U.S.
operations
The restructuring of
1977年、タケダはアボット社と、新薬の研究開発を目的と した50:50のパートナーシップを米国に設立しました。 1985年、前立腺癌治療剤「ルプロン(一般名:リュープロレ リン酢酸塩)」の発売を機にアボット社とのジョイントベンチ ャーとして設立したTAPファーマシューティカル・プロダクツ 株式会社(TAP社)は、「ルプロン・デポ」および消化性潰瘍 治療剤「プレバシド(一般名:ランソプラゾール)」の開発・販 売により、タケダの医療用医薬品事業の成長に多大な貢献 をしてきました。そして2008年4月、タケダはアボット社と の合意に基づきTAP社の会社分割を実施し、同社はタケダ の完全子会社となりました。同年7月には、TAP社を武田 ファーマシューティカルズ・ノースアメリカ株式会社(TPNA 社)に合併した上で、TAP社保有の開発機能については 武田グローバル研究開発センター株式会社(TGRD社) に集約しました。この事業再編により、米国事業における 販売および開発機能の強化を図るとともに、事業運営のさ らなる効率化に取り組んでいきます。 TAP社が保有していた主な資産の帰属先は、右表の通りです。 タケダは、消化性潰瘍治療剤「プレバシド」に加え、2007 年12月に販売許可申請を果たした消化性潰瘍治療薬「TAK-390MR」、「IY-81149」、および痛風・高尿酸血症治療薬 「TMX-67」などの開発後期のパイプラインを獲得しました。 なお、アボット社が北米市場で販売する前立腺癌・子宮内 膜症治療剤「ルプロン・デポ」の供給は、引き続きタケダが 行っていきます。TAP社は開業医市場に優れたネットワー クを確立しており、特に消化器疾患領域における豊富な経 験を有しています。この優れた人材・ノウハウを取り込むこ とで、米国市場における販売・マーケティング力のさらなる 強化を図り、「アクトス(一般名:ピオグリタゾン塩酸塩)」 「プレバシド」「アミティーザ(一般名:ルビプロストン)」に 加え、糖尿病治療薬「SYR-322(一般名:アログリプチン)」、 「TAK-390MR」という次期主力製品の価値最大化を短 時間に実現するために必要な体制を確立していきます。世界最大の市場である米国の事業基盤を強化
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TAH社 EVP 兼 TPNA社 CEO
Alan MacKenzie
タケダは、米国における持続的な成長に向けて、 これまでの成功をもとに、新たな基盤を作り上げる 絶好の機会を迎えています。 2008年4月、タケダはアボット社との合弁会社である TAP社を会社分割し、同年7月にTAP社をTPNA社に合併し、 その開発機能についてはTGRD社に移管しました。 TAP社、TPNA社、TGRD社という、 それぞれに成功を収めてきた販売・開発機能の オペレーションが集約されることにより、 米国で売上トップ15社入りを果たす製薬企業が新たに誕生します。 過去30年間にわたり、タケダは米国におけるプレゼンスを 著しく向上させてきました。 この間、私はTAP社とTPNA社の両社に関わり、 その成功を目の当たりにしてきました。 特に1998年、TPNA社の設立に参画し、2型糖尿病患者さんの 治療に貢献する重要な医薬品「アクトス」の 発売に携わることができたことを、光栄に思っています。 TAP社、TPNA社およびTGRD社のすべての機能を 統合していくことで、私たちは、世界最大の医薬品市場である 米国におけるタケダのプレゼンスをさらに強化し、 将来の成長を可能にする土台を築くという 願ってもないチャンスを得ることになりました。 同時にそのことには非常に大きな責任が伴います。 そのためには、患者さん、株主の皆さま、従業員の声に 真摯に耳を傾けなくてはなりません。 私たちは力を合わせ、組織づくりにおいても、 また、人との交流や一つひとつの意思決定においても、 「誠実」という重要な価値観に基づいて行なっていきます。 タケダは今、「世界的製薬企業」へ飛躍するための 準備がすべて整ったと確信しています。 消化性潰瘍治療剤「プレバシド」 消化性潰瘍治療薬「TAK-390MR」 消化性潰瘍治療薬「IY-81149」 痛風・高尿酸血症治療薬「TMX-67」 前立腺癌・子宮内膜症治療剤 「ルプロン・デポ」 ■タケダグループ ■アボット社グループ 主なTAP社資産の帰属 タケダ TAH社 アボット社 米国事業 再編前 米国事業 再編後 100% 50% 50% TAP社 100% 100% 100% 100% タケダ TAH社 TAP社 合併 TAP社開発機能を移管 TPNA社 TGRD社 米国事業再編の流れ TAH社:武田アメリカ・ホールディングス株式会社(持株会社) ※数値は出資比率2008年5月8日(米国時間)、ミレニアム社の株式公開買 い付けが成立し、5月14日(米国時間)に同社はタケダの 100%子会社となりました。現在タケダは同社を「癌領域 の強化推進における最重要拠点」として、位置付けています。 ミレニアム社は世界有数のバイオ医薬品企業であり、癌領 域における強力な研究開発パイプラインを有しています。 研究機能においては、革新的な研究により創薬ターゲット を開拓してきたプロテインホメオスタシス分野※のパイオ ニアであり、開発機能においても、多発性骨髄腫治療剤 「ベルケイド」の臨床試験開始から発売までを4年半で やり遂げた、優れた能力を持っています。また、血液学専 門医および癌専門医から、「質の高い営業担当者を持つ 企業」として認知されるなど、販売機能の高さにも定評が あります。ミレニアム社の癌領域における卓越した知識・ 技術・経験は、タケダと高い相互補完の関係にあることから、 大きな相乗効果を生み出し、癌治療薬の早期の販売につ ながるものと考えています。このことが患者さん、医療従 事者の皆さまの想いに応えることになると確信しています。 ミレニアム社の融合による効果をまとめると、以下の通り となります。