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はじめにソフトバンク株式会社は 国内最大級のインターネット事業会社であり 世界にも進出している 私の使っているケータイ電話がソフトバンクのものであるということと インターネットを利用する際に 検索エンジンでヤフーを使う事が多いという理由で興味を持ったので 今回の企業研究の対象としてソフトバンク株式会

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Academic year: 2021

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2009 年 9 月 30 日

企業研究レポート:ソフトバンク株式会社

2071101

英米語学科 3年

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はじめに

ソフトバンク株式会社は、国内最大級のインターネット事業会社であり、世界にも進出 している。私の使っているケータイ電話がソフトバンクのものであるということと、イン ターネットを利用する際に、検索エンジンでヤフーを使う事が多いという理由で興味を持 ったので、今回の企業研究の対象としてソフトバンク株式会社を取り上げることにした。

1.企業概要

まず初めに、現在のソフトバンクがどのようにできあがったのかを知るために、企業の 概要を確認する。すべては書ききれないため、主な事柄のみ取り上げる。 1981 年 9月(株)日本ソフトバンク設立 (パーソナルコンピュータ用パッケージソフト流通事業) 1982 年 5月 出版事業参入 1990 年 1月(株)日本データネットを吸収合併 1990 年 7月 ソフトバンク(株)に商号変更 1992 年 1月 ソフトベンチャーキャピタル(株)設立 1994 年 3月 米国「SOFTBANK Holdings Inc.」設立

1995 年 5月 米国 The Interface Group の展示会部門へ資本参加 マイクロソフト(株)と合弁で「ゲームバンク」設立 1995 年 10 月 ジフ・デービス・コミュニケーションの出版部門へ資本参加 ユニテック・テレコムへ資本参加 1996 年 1月「Yahoo!」に筆頭株主として資本参加、「ヤフー(株)」設立 1996 年 6月「ソフトバンクベンチャーズ(株)」設立 「(株)サイバー・コミュニケーションズ」を(株)電通と共同 出資で設立

米国 SOFTBANK Kingston Inc.を設立し、同社が米国 Kingston Technology Company の80%持分を取得

1998 年 1 月 東証1部上場

米国 SOFTBANK Holdings Inc.を通じて米国 Geocities へ資本参加 1998 年 4月 米国 SOFTBANK Holdings Inc.を通じて米国 E*TRADE Group Inc. へ資本参加

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1998 年 12 月 米国 SOFTBANK America Inc.設立 2000 年 2月 SOFTBANK Emerging Markets 設立

2001 年 6月 ブロードバンド総合サービス「Yahoo! BB」発表 2002 年 2月 ソフトバンク・インベストメント(株)東証1部上場 2003 年 6月 ソフトバンク・インベストメント(株)とイー・トレード(株) が合併 2003 年 10 月 ヤフー(株)東証1部上場 2004 年 7月 日本テレコム(株)買収 2004 年 12 月「福岡ダイエーホークス」を買収し、「福岡ソフトバンクホークス」 に改名 2005 年 2月 ケーブル・アンド・ワイヤレス・アイディーシー(株)買収 2006 年 4月 ボーダフォン(株)をBBモバイル(株)が買収 2006 年 5月 ボーダフォン(株)をソフトバンクモバイル(株)に改名 2006 年 8月 日本テレコム(株)をソフトバンクテレコム(株)に改名 2007 年 1月 ソフトバンクモバイル(株)が新料金プラン「ホワイトプラン」 の提供を開始 2008 年 4月 ソフトバンク(株)がチャイナモバイル・リミテッド、 ボーダフォングループPLCと合弁会社設立 2008 年 5月「アリババ(株)」を合弁会社化 2008 年 7月 ソフトバンクモバイル(株)が「iPhone™ 3G」販売開始

2.経営理念・ビジョン

ソフトバンクが経営理念として掲げているものは以下のものである。 「デジタル情報革命を通じて、人々が知恵と知識を共有することを推進し、企業価値の最 大化を実現するとともに人類と社会に貢献する」 インターネット環境の普及、拡大によって人々の知識の向上に貢献し、人類の発展に寄与 するということが経営理念として掲げられている。 また、その経営理念に基づいて作られた中長期的計画が 1.モバイルインターネットNo.1 2.アジアNo.1のインターネットカンパニー という以上2つの目標である。

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1の目標は、ソフトバンクモバイルが26か月連続契約者純増数で首位と、達成に向けて 好調である。インターネットの主要な検索エンジンとして定着しているヤフーをケータイ でも同じように使えるようにしたり、話題性のある機種(特に iPhone は大きな話題となっ ている)の発表、割賦販売方式の導入などを行い、消費者に訴えた。しかし、なんといっ てもソフトバンクの魅力は料金体系であろう。ホワイトプランという料金プランは1時か ら21時までの通話料が無料になるというもので、大きな反響があった。また、CM も話題 であり、ソフトバンクに良いイメージを与えている。これらの戦略の甲斐あって、順調な 売り上げとなっている。 2の目標は、ソフトバンクがインターネット事業において、アジア市場はいずれ世界で1 番大きな市場になるということをにらんでいるため、世界一ではなくアジア一という目標 をたてている。中国を中心として事業拡大を狙っているため、中国最大のSNSサービス 会社への投資や、世界最大の契約数を誇るチャイナモバイルと英ボーダフォンと3社で合 弁会社を設立するなど、積極的な戦略をとっている。

3.財務分析

第26期~29期の有価証券報告書の中の連結財務諸表を基に、ソフトバンク株式会社 の財務分析を行う。 経営指標 まずは、過去5年の売上高、当期純利益、総資産、営業利益の推移を見る。 1,108,665 2,776,219 837,018 2,544,219 2,673,035 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度 売上高(百万円) 43,172 108,625 28,815 57,551 -59,872 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度 当期純利益(百万円)

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4,486,672 4,558,902 4,310,853 1,808,399 1,704,854 2004年度 2006年度 2008年度 総資産(百万円) -198,998 126,571 195,492 308,494 414,273 2004年度 2006年度 2008年度 営業利益(百万円) 売上高は 2005 年から 2006 年で倍以上の差ができている。これはソフトバンクがボーダフ ォンを買収し、新たに携帯電話事業に参入したことによるためと考えられる。そして総資 産も倍以上になり、営業利益も向上している。しかし、純利益のみ低下が見られる。それ は、社債の返還、固定資産除却損、投資有価証券評価損、投資有価証券売却損などの特別 損失と、多額の税金がかかったためであると、第27期有価証券報告書から見てとれる。 しかし、翌年の 2007 年には過去最高水準の純利益を上げたほか、売上高、総資産、営業利 益も向上している。これは、ソフトバンクモバイルが軌道に乗ってきたためであると考え られる。2008 年では、不況のあおりを受け、売上高、純利益は下がったが、コストの削減 などを行い、営業利益は増加となった。 収益性分析 次に、ソフトバンクの行っている事業の収益性を、総資産利益率(ROA)と、株主資本利 益率(ROE)を用いて分析する。 当期利益 (百万円) 総 資 産 (百万円) ROA 2004 年度 -59,871 1,704,853 -3.51% 2005 年度 57,550 1,808,398 3.18% 2006 年度 28,815 4,310,852 0.66% 2007 年度 108,624 4,558,901 2.38% 2008 年度 43,172 4,386,672 0.98% ROA は見てわかるとおり、数字が上がったり下がったりしていて、あまり安定していると はいえない。そして数値もあまり高くない。現在、ソフトバンクの収益の約半数を占める、 移動体通信事業の同業他社である KDDI と NTT ドコモと比較すると、KDDI は6~7%、NTT ドコモは7~11%となっているので、資産をうまく活用できていないと考えられる。

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当期利益 (百万円) 株主資本 (百万円) ROE 2004 年度 -59,872 2005 年度 57,551 2006 年度 28,815 158,515 18,17% 2007 年度 108,625 307,213 35,35% 2008 年度 43,172 348,197 12,39% ROE はまあまあの数値である。さきほど挙げた同業他社も同じ程度の数値となっていてあ まり差はない。しかし、2007 年の 35%という数値はとても高い。2008 年は不況のせいで 売り上げが落ち、前年度から下がってしまった。これからの巻き返しに期待したい。2004 年度、2005 年度の株主資本は記載がなかったため、計算できなかった。 安全性分析 次に、経営の安全性を、自己資本比率と流動比率から分析する。 自己資本 (百万円) 総資本 (百万円) 自己資本比率 2004 年度 178,017 1,704,854 10.44% 2005 年度 242,768 1,808,399 13.42% 2006 年度 282,950 4,310,853 6.56% 2007 年度 383,743 4,558,902 8.41% 2008 年度 374,094 4,386,672 8.52% 自己資本比率は30%が平均となっていることから考えると、かなり低いと考えられる。 しかし、毎年営業利益が上昇しているので、資産の運用がうまくいっているのであろう。 2006 年度はボーダフォン買収の為に多額の借入を行ったため、自己資本比率の低下が見ら れたが、翌年 2007 年には2%近く上昇させ、2008 年もわずかではあるが上がっている。 ソフトバンクは 2011 年に純有利子負債半減、2014 年に完済という目標を立てている。ど のような戦略で目標を達成するのだろうか。今のままでは経営のリスクが大きいので、負 債を返せるよう戦略を慎重に立てていく必要があるだろう。

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流動資産 (百万円) 流動負債 (百万円) 流動比率 2004 年度 606,117 690,796 87.74% 2005 年度 745,130 590,052 126.28% 2006 年度 1,247,433 1,142,903 109.14% 2007 年度 1,582,744 1,240,704 127.56% 2008 年度 1,520,313 1,349,583 112.65% 流動比率は 2004 年を除いて 100%を超えてはいるものの、上がったり下がったりと不安定 である。この数値が必ずしも企業の短期的な負債に対する返済能力を明らかに示すもので はないとしても、株主から信頼を得るためにせめて標準といわれている 120%はキープし ておけるようにしなければいけないのではないかと思う。 成長性分析 財務分析の最後として、成長性を分析する。 2004 年度 2005 年度 2006 年度 2007 年度 2008 年度 売上高(百万円) 837,018 1,108,665 2,544,219 2,776,169 2,673,035 売上高伸び率(%) 1.61% 1.32% 2.30% 1.09% 0.96% 大きな成長は見られないものの、順調に売り上げを伸ばしてきたことがわかる。2008 年度 は不況ということもあってわずかではあるがマイナスになってしまったが、マイナスもあ まり大きな数値ではないし、比較的安定しているように思う。

経営戦略分析

次に経営戦略の分析を SWOT 分析を用いて行う。 「強み」 ・ インターネット事業とのシナジー効果 ・ インフラ事業とのシナジー効果 ・ 海外通信事業会社との連携 「機会」 ・ ナンバーポータビリティ制度 「弱み」 ・ 携帯電話の電波が不安定な所がある ・ 販売している携帯電話のデザインが不 評 「脅威」 ・ 本体価格や料金設定の価格競争 ・

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強みとしては 2006 年新規参入した携帯電話事業、インターネット事業や、インターネット 上のコンテンツを作る事業、ブロードバンドインフラ事業などがシナジー効果を生みだせ ることがあげられる。その逆の弱みとしては、まだ回線の行き届いていないところや不十 分な地域があるということがある。また、脅威として、他社と価格競争になる可能性があ ることがあげられる。消費者としては料金が安いほうが当然いいので、他者が価格を下げ、 顧客獲得に動けば、売上高に影響が起きる。携帯電話事業では、ソフトバンクの売りとな っている1時~21時までソフトバンク同士であれば通話無料という「ホワイトプラン」 という料金プランがあるが、仮にこれが他社にも真似され、かつよりよいサービスで提供 されたりすれば、顧客が減っていくかもしれない。

今後の展望

2006 年にボーダフォンを買収して携帯電話事業に参入してからは、売上高の半数以上を占 める移動体通信事業のセグメント。画期的な料金プラン、知名度の高いヤフーを搭載した 機種モデル、好感度が高い CM、iPhone などこれまでは順調に経営を続けてきたが、2008 年はあまり成長が見られなかった。携帯電話に目新しいものがなくなってきたことが原因 ではないかと思われる。何か新たなサービスや、コンテンツを考えて消費者の購買意欲を 向上させることが重要だと思う。

参考文献

ソフトバンクホームページ http://www.softbank.co.jp/ja/index.html ソフトバンク株式会社 第26,27,28,29期有価証券報告書 KDDI 株式会社 第25期有価証券報告書 NTT ドコモ 第18期有価証券報告書

参照

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