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「学生・社会人の晴好品特に果実の
噂好に関する調査」
歳 森
茂 序 昭和54年9月より55年6月にかけて,成人男子,成人女子,大学生,高校生 の合計1,422名を対象に.,果実を含む嗜好品10種類に対する嗜好の強さ,順位 と果実の嗜好に関する若干の調査をアンケ1−ト形式で行ない,いくつかの資料 を得た。その内容について不充分の点ほ多いが,この程の調査ほ余り行なわれ ていない模様なので,敢えて発表し消費者層や関係菜界の参考に供するととも に諸賢よりの御批判を頂き今後の進展に資したいと思う。アンケー・トの収集に 御尽力頂いた内山幸久,小野勝由,梶誠史,酒井正男,納田美也,浜田重遠, 松尾尚市,松下二三−(五十音順)その他多勢の方々に深謝する次第です。 アンケートを行なった成人男子申の83%と成人女子中の92%ほ高松市および 近辺在住者である。その内昭和生れほ前者が85%,後者が86%であった。そし ていくつかの職場集団と一般人をそれぞれラ昆成して成人男子および成人女子と した。その職場集団のうちDコ1−ヒーほ社員の67%が高松市で他ほ四国内都市 在住,A証券ほ高松,松山,岡山3支店社員の集計である。歯科関係としたの ほ高松市内の看護婦集団,またY健康食品ほ高松市近在工場の製造販売関係者 である。また東京の女子学生(AおよびB)ほ私大2校であり,女子高校生と したのほ岡山市南部田園地帯にある聴覚高校の1,2年生である。長野市女子 学生ほ短大(私立)であり,香大学生ほ1年生である。 (1)嗜好品の10品目に対する嗜好の強さ・順位 まず各集団について次のような問いかけを行なった。 「次のもののうち,好きなものがあれば,その場に最高5つまで,下の()の中にそのNo.を書き並べてください。」 1い コ・−ヒ1− 2‖ 果実 3.タバコ 4.菓子類 5.日本酒 6,ビ・−ル 7.洋酒 8.果実酒(ワイン) 9.コーラ 10.かん又ほぴんのジュ1−・ス等 ( ) ・その結果に、ついてみると,たいていの人ほ第1位から第5位まであげたが, 中にほ1・つだけの人や第2位までしかない人もあった。 ・そ・して,それを各集団別に・一党表にしたのが表1である。これほ飲食の量的 な比畷ほできないが,各集団の嗜好品全体の中における各品目の強弱が現われ ていると思われる。表にみられるように男性と女性とでほ全く違った型を示し ている。成人男子でほタバコー果実−コ、−・ヒ・−− ピー・ルー日本酒の順である が,一部の集団(Dコ1−ヒー,A証券)でほ異なっており,また男子学生も独 特のタイプである。これに対して女子でほ高校生以外ほどの集団でも,果実−・ 菓子類−コ・−ヒ、−・−ジュ・−ス等のバク・−・ ンが定着的である。即ち,男性では社 会人になるまでのわずかの年月の間にタバコや酒類が著しく伸長しジュ.−ス, コ、−ラ,菓子類が低下するという変化を示すようである。女性でほ高校生にお いてわずかに菓子類が果実を上回っている。 しかし女子学生も成人女子もほ 表1 嗜好品のユ0品目に対する嗜好の強さ・順位
No 噂好晶 順位 、成人男子 順嘩昌享ヒ 順位協証学 順位 番犬女 ■子学生 順位
1 コ・−・ヒ ー・ 148 3 150 3 21,8 ロ 113 6 145 4
2 果実 ロ
3 タ バ コ 5 5 日 本 酒 6 ビ・− 6 7 洋 酒 8 ワ イ ソ 9 コ ■−■ 4 10 ジュ・−・ス等l 計 llOO0 llOO0
人 数 時 期 100 9月中旬 箭末∼12月鮎 l≡望月 97 9月中 句「学生・社会人の嗜好品特に・果実の嗜好に・関する調査」 101 成人 コ・・−ヒ・−・
16 3 126 4 189 3 159 3 181 3 214
2 果 実 3 タ.バ コ ロ 5 日 本酒 6 ピ1− ル 7 洋 酒 8 ワ イ ン 5 5 ジュース 10 包竺 4l計
人数 時期 415 125 317 72 30 49 12月′・一 1月中旬 12月 11月末/) 12月 12月 12月 12月No 嗜好品 女子 学生 償位. 女子高 校生 憤位 女子 旧位 A証券 女子 旧位 歯科関 係女子 頃位 Y健康 食品女 子 ロ 2 4 菓子類 9 コ = フ
(嗜好の第1位のものを5息第2位を4点,………第5位を1点として,各種棋につ いての各集団の合計得点を100分比に換芸=ノて現わした) と.んど同じタイプであるということ.,職業によっても変化が少ないということ ほ安定してしかも男性からみて不思議にさえ思われる。男性でほテンションの高いと思われる証券会社ではタバコ一日本酒一果実の順であり,Dコーヒ、−・社
員はほコ1−・ヒ・−一夕バコービールの順であって全く別タイプを示しているごまた女性でほ果実,菓子類,コ・−・ヒ・−の上位3品目の数字が著しく高く他ほ低い のに対して,男性でほ女性におけるほどの数字の差はみられず,噂好における レパ、・・・・・トリ・−が広いという感じを受ける。 1)コ−ヒー Dコ・−ヒ一男子ほ著しくコーヒ・−が高いが(表2に.おいても抜群に高い)別 に企業意識が働いているわけでほないようで,果実を第1位またほ第2位に挙 げた人が30%存在した。職業柄良質のコー・ヒ1一に接する機会が−・般人より高い こと.が大きな理由であろうか。インスタントコ・−・ヒ・−を飲む社員ほいないと聞 いている。果実専業家が果実の品質に対して一般人より著しく舌が敏感である のと似ていよう。 女子学生についてみると,同じ12月であっても東京(17.6)や長野(17.3) のほうが香川(1414)より高い。コ・−ヒ・−ほ普通寒いほうが消費が高いと.いわ れるが,気温の差によるものであろうか。そして同じ高松市にあっても女子学 生(144)より成人女子(歯科関係(18.1),Y健康食品(214)の例)のほ うが高い。A証券女子(15…9)が香大女子学生(144)とほとんど値が違わな いが前者の平均年齢が21才で後者と年が極めて近いこと,および女子高校生 (126)が香大生より低いことなどよりみて,コ・−ヒーの噂好ほ女性においてほ 年齢差が影響し,年長になるほどコ・−ヒ1−の噂好が増大しているといえるよう である。 コ、−ヒ1−を好きなものに挙げた割合(%)を各集団について表2に示した。 即ち,高位の集団ほ第1位の割合が高くまた第5位■までの合計が高いようであ る。 2)菓子類 肯くから女性ほ菓子の嗜好が高いといわれるが,表1において男女の差ほ著 しい。女性においてほ女子高校生が26..3,番犬女子学生が26‖6の高い数字を示 し,成人女子の23.3よりも高い。表3においても明らかなように成人女子は前 二者より低い。表1における他の嗜好をも合せて考えれば,女性ほ成人になる
「学生・社会人の噂好品特に果実の嗜好に.関する調査」 103 表2 コー・ヒー・を好きなものに挙げた割合(12月) (単位‥%) 歯科閤 女子 高校生 番犬女 子学生 A証券女子 係女子 Y健康食 品女子 成人女子 Dコー・ヒー 男子 第1位. 17 13 20 24 27 21 27 2 6 8 15 13 16 15 18 3 6 22 13 20 20 24 21 4 21 8 3 8 10 9 5 12 10 11 7 0 5 7
合 計 62 64 67 67 71 75 82
人 数 125 153 72 30 49 317 44
表a 英子叛を好きなものに.挙げた割合(12月) (単位:%) と.多少嗜好が多様化し,英子頬への傾斜がやや減退するかも知れない。表3に ほ参考のためにDコ・−ヒ、一男子とA証券男子を併記した。 3)コーラ コ・一ラは爆発的に伸びてきたが,成分表示がほっきりせず有毒性が強く指摘 されており,香大生協(生協・ニュ∴−・ス5515」28)では販売を中止してこいるとい う。表lにみられるように若い層に嗜好性が強いようで,12月においてほ女子 高校生(9.8),A証券女子(8.3),束京の女子学生㈲(7・0),Dコ・−ヒ・一男子 (6。.7),長野市女子学生(6り3),成人男子および女子(4小7),香大女子学生お よびA証券男子(4,5),歯科関係女子(3い5),Y健康食品女子(3・0)の順の ようである。香大女子学生では9月中旬に8.0であったものが12月には45に低 下しているが,気温の低下による減退か嗜好の低下かは判定できない。歯科関係やY健康食品女子が低いのほ表4に・よっても明らかであるが,これほ栄養意 識によるためであろうか。 表4 コ1−・デを好きなものに.挙げた割合 (単位:%)
番犬女 子学生
第1位 2 3 2 1 2 2 6 3 3 2 13 10 2 3 0 0 2 8 6 3 15 14 9 5 6 8 12 19 4 17 14 23 11 15 22 8 14 15 5 10 10 23 10合計‡57151 59 30l
人数い00l96 97 153t
時中指悔 54, 9月 ‰】
表5 ジぷ1−ス類を好きなものに挙げた割合 (単位‥%) 4)ジュース類 成人男女の一部においてはジュース類に対して批判的であり(昭55り1い27の 7■ンケ・−トイ100%果汁でも食品添加物が入っていることがあるといわれ るが,それは知っている61%(93名)。「市販の果汁入り清涼飲料よりも果 実のほうをよく食べている…82%(93名)),又最近は糖分過剰摂取の面から「学生・社会人の噂好品特に.果実の噂好に屈する調査」 105 警戒されてほいるが,50%以下のジュ.−・ス類の売れ行き増大ほ各方面の資料か らみて明らかである。嗜好についてみると12月においてほ表1のように女子高 校生(180),香大女子学生(122)),A証券女子(11小8),束京の女子学生㈲ (11−5),長野市女子学生(11.3),成人女子(9…7),成人男子(55)の順であ る。またこれほ表5に.よっても明らかである。香大女子学生についてほコ、−ラ と.同様に9月より12月のほうが低下している。 5)その他 日本酒ほA証券男子(唱好の第1使および第2位の者を合せ38%)が著しく 高く,又成人男子に.おいて第5位を占める他はいずれも低調であった。又健康 に.有害といわれるタバコほA証券男子を含め成人男子で第1放であった。ビ、− ルほ成人男子でほ第4位であったが,女子では低位であり,Y健康食品女子に 多少の曙好がみられた。洋酒の位置は男子でほど・−ルより低く,女子でほ同じ 程度の低位であった。反対にワインほわずかながら,成人女子のほうが成人男 子より上位にあった。 (2)果実の嗜好に関する調査 1)果実に対する嗜好の強さ 果実を好きなものに挙げた割合を各集団について調べると.衣6のようであ る。即ち,果実については女子は一般に高く,男子ほ低い。成人男子では唱好 の第2位(表1)にあっても表6のように成人女子とほ格段の開きがみられ る。 一方,香大の男女学生の間でほ,やや差が縮まっている。 2)好きな果実の種類又は品種について 次のような問いかけを行なった。 「次にあげる果実のうち,好きなもの(平素食べなくても)があれば,その No.に○をつけてください。
表6 果実を好きなものに.挙げた割合 (単位:%) 1みかん 2いよかん 3グレープフル・−ツ 4なつみかん 5甘なつみかん 6ほっさく 7ネ・−ブルやオレンジ類 8レモン 9りんご・デリシャス類 10りんご・富士11りんご・国光12りんご・紅玉13その他のりんご14梨・ 長十郎15梨・20世紀16梨・幸水17その他の梨18富有(ふゆ)がき19西条 がき 20しぶ抜きがき 21木で熟したかき 22その他のかき 23びわ 24もも 25すもも 26タネなしぶどう 27温室マスカット 28巨峰 29ネオ・マスカット 30その他−般のぶどう 31くり 32いちじく 33いちご 34温室メロン 35−・般の メロン(プリンスメロン等) 36すいか 37バナナ 38パイナップル 39キ1−ウ イ・− 40トマト また,以上の果実のうち,最も好きな果実がいくつかあれば最高7つまで, そのNo‖を次の()のなかへ番いてください。」 ( ) そして,冬期について成人男子,成人女子および女子学生を比較すると表7 のようである。 表6について,成人男子は成人女子に戟べて果実に対する嗜好の低いことを 述べたが,表7についても同様で,成人男子ほ表に.挙げるすべての種類又ほ品 種について成人女子より得票率が低い。好きな果実の順位は成人女子では,み かん,いちご,富有,20世紀,巨峰の傾である。成人男子では,みかん,すい か,20世紀及びいちご,富有のノ際である。好きな果実および最も好きな果実の
「学生・社会人の嗜好品特に.果実の嗜好に.関する調査」 107 表7 好きな果実と最も好きな果実 (調査時期:昭5412月′・・/551月) 好 き な 果 実 最も好きな果実 香大女子学生長野市女子学生
帥聾莞瞥莞 捏匝類(品種)匝票凰種類(品種)桓票
い ち ご 41 93 い ち ご 134 93 い ち ご 25 1 い ち ご 80 2 20 世 紀 38 86 2 巨 峰 132 92 2 す い か 18 2 み か ん 61 3 み か ん 36 82 3 富 士 120 83 3 み か ん 17 3 巨 不一・ブルや 峰 56 4 す い か 33 75 4 20 世 紀 119 83 4 オレンジ類 12 4 富 士 52 5 ■ 28 64 4 み か ん 119 83 4 20 世 紀 土2 5 20 世 紀 49 5 パイナッフ ∵レ 28 64 6 も も 116 81 6 富 士 11 6 も も 40 7 す い か 108 75 7 も も 10 7 す い か 36 7 7 105 73 8 9 9 グレープフ 10 士 9 /レーツ 25 10 96姦l 44
1441 42
143No,.1が男女とも,みかんであるのほ,調査時期が冬でみかんのおいしい時期 であることに原因するのであろうが,反面,成人男子の27%が,安価に得られ るビタミン源としてのみかんを好きでないことに注目すべきだろう。次にNoh 2についてほ男子でほ,すいかとなり,女子では,いちごとなる。いちごほ女 子に人気が高く女子学生ではNo一.1となっている。これに対して成人男子でほ, いちごの順位ほNoい3又ほNoり4であって女子より低い。反対に,すいかの順 位ほ女子では男子より低く,No‖6又ほNo“7である。富有の順位は女子に高く 男子でほやや低い。 その他,ネ、−ブルやオl/ンジ類の順位は男子のほうが女子より高い。男子で は,すいかの順位(いずれもNo.2)が高く,富有の順位が女子より低いこと などよりみて,どちらかというとロに入れるのに手間のかからないものが上位 にあるように思われる。次に女子学生についてみると,香川と長野でほ地域差 がみられるが,前述のように,共にNo..1が,いちごであり,No、2ほ香川でほ 土地になじみの深い20世紀であり,長野でほ全国一・の生産量を誇る巨峰となっ ている。又,現在りんごの代表格に上ってきた富士が長野でほNo…3又はNo.4 であるのに対して,香川でほNoい6又ほNo小10の位置にあるのほ新鮮度,味,価 格等の要因が想定される。また,すいかの順位が香川でほ高くNo.2又ほNo..4 であるが,長野ではNo.7であり,また,20世紀の順位も香川のほうが高いと いうことから,夏の永い香川では,すいか,20世紀等の水分の多い種類又ほ品 種をより多く要求しているのであろうかと.思われる。(注:高松市■ほ長野市に
戟べて,8月:200C,9月:2い60C,10月:1.て00C平均気温が高い)。なお,成
人と女子学生との比較においてそのほかに注目すべきこと.が2つある。1つは 成人男女のかなり上位にある富者がきが女子学生にほこの表の中にはみられな いことで,ほるか下位にある。栄養価の高いかきの消費減退が余りにも明然と していることほ悲しいことである。第2は香大女子学生においてネ・−ブルやオ レンジ類の順位がNo.4又ほNo.7であるのに対して成人女子でほ共にNo.10で あること,長野市女子学生に表の下位にグレ肘ブフル′−ツがみえていることな どからみて(また後述の関連事項も合せて)輸入果実に対する欲求が若い層で より強いことが想定される。「学生・社会人の嗜好品特に.果実の嗜好に.関する調査」 109 次に香大学生について男女の好きな果実の差をみるために,昭54.9一14と昭 55,6‖6に同じアンケ、−トを行ない比較したが,その結果ほ表8のようである。 (これほ約50%の得票率を基準にそれより上位の得票率のものを並べた) 両年のアンケ・−ト時期の気温に平均20Cほどの差(昭54.9月のほうが高い) があるので,両年の比戟ほ難しいが,好きな果実の順位が,女子学生において は両年ともに.,いちご,20世紀,みかんの順であった。また男子学生ほ,いち ごの順位において両年とも女子学生より下位にあった。すいかについてほ,成 人男女の場合に似て,やほり男子のほうが順位(得票率も)が高かった。又, パイナップルやバナナの位置と得票率が男子学生でほ女子学生より高いこと.が 特徴的である。しかし,成人男子でほネ1−ブルやオレンジ類の順位が,成人女 子より高かったのに反して,男子学生ほ女子学生より順位,得票率ともに低か った。そして重要なことは,ここでも富有を始めとするかき類が現われてこな いことである。梨でほ20世紀に迫らんとする幸水なども出ていない。しかし, りんご・富士ほ昭55において男女学生共に好きな果実の申に14位および11位と して現われている。 次に,表8において刃物等で皮をむいて食べるのが望ましいデリシャス類, 富士および栗について両年の男女学生の得票率をみると,いずれも10∼15%程 度の差があって男子のほうが低い。 又,同じ香大女子学生について,果実40品目の中から,最も好きな果実を7 つ以内の範囲で選んでもらった結果ほ表9のようであり,両年共,いちご,20 世紀,みかん,もも,すいかの5品目が上位の5位を占めた。即ち,表7に・お けるものとの差はネ・−ブルやオレンジ類だけであって,冬期にはネ・−ブルやオ レンジ類の順位が上昇するのかも知れない。なお,最近果糖が体内で中性脂肪 を作る働きが最も強いといわれているが,果糖の含量はもも0・9,なつみかん 1小1,みかん1…5,いちご1.6,すいか3.4(各%)であり,反面ぶどう,りんご, かき,なしなどほ多いほうに属する。この果糖の少ないいちご,みかん等が女 子の好きな果実の上位にあるのほ興味深いことである。
表8 好きな果実についての男女学生の比較(香大) 時 期 昭549月 昭556月 男子学生 女子学生 男子学生 女子学生 順 位 鯛(品種)贋莞矧種類(品種)優莞 樹種類(品種)l望莞 矧醐(品種)l聾芳 ロ み. か ん 91 口 い ち ご 92 ロ 20 世 紀 88 1 いち ご 90 2 い ち ご 89 羊 20 世 紀 91 2 い ち ご 82 2 20 世 紀 88 3 す い か 84 3 み か ん 89 3 み か ん 79 3 み か ん 82 不・−ブルや 4 20 世 紀 82 4 オ・レンジ輝 81 3 も も 79 4 も も 79 5 ジ べ デ ラ 72 5 も も 77 3 す い か 79 5 す い か 78 6 も
、 も 71 6 グレ・−フフル ・−ツ
73 6 パイナップル 73 6 不・−フルや オレンジ摂 65 7 パイナップル 66 6 は っ さ く 73 7 ー・般のメロン 68 6 ジ ベ デ ラ 65 8 ー・般のメロン 64 6 す い か 73 8 バ ナ ナ 67 8 パイナップル 63 9 び わ 60 9 −般のメロン 71 9 ジ べ デ ラ 65 9 は っ さ く 60 10 バ ナ ナ 59 9 ジ べ デ ラ 71 10 び わ 64 9 く り 60 四 デリシャス煩 58 匹 デリシャス類 伝 69 四 不・−ブルや オ・レンジ類 56 四 富 士 59 屯 温室メ ロン 58 12 温室マスカッ 8 68 12 グレ、−・プフル 54 12 バ ナ ナ 57 四 不・−フルや オレンジ類 58 12 パイナップル68 13
14 く り 54 12 く り 68 14 富 士 44 14 ○ レ 53 15 一・般のぶどう 46 15 まっ り 44 14 わ 15 14 17 17 18 19 玉20
20 んご 24 人 数95 l
97 98 68 3)摂食意識と摂食行動 番犬女子学生について,果実を多く食べると思う人,それほど食べないと思 う人,それぞれに理由を答えてもらった(昭549,21)ところ表10のようであ った。理由について複数の答をする者もあったので調査学生数77より合計数は 多くなっている。 「と.にかくおいしい」がよく食べる理由の中で圧倒的である ということば,中年層以上に較べて感覚的行動性に富むヤングを果物にひきつ「学生・社会人の唱好品特に果実の噂好に.関する調査」 111 表9:最も好きな果実について(香大女子学生) 1 いちご 2 みかん 3 も も 4 20世.寮己 4 すいか 6 富 士 8 ジべデラ 9 温室メロン
順位 種類(品種) 順位・l 種板(品種) ロ いちご 2 20世紀 3 みかん 4 も も 5 すいか 6 ネ、−ブルやオ・レンジ類 6 ネ・−ブルやオ・レンジ炉 6 −・般のメロン 8 グレ・−プフル1−・ツ 8 デリシャス煩 8 パイナプル 10 パイナヅプル
表10 果実の欲求感覚(番犬女子学生) (昭54) かくおいしい 53 的に必要 11 ないとさっぱりしない 7 安いから 沢山作っているから 1 から買いにくい 4 くて買う機会が少い 4 ー・ス煩利用のほうが早くて簡単 2 を多く食べるから充分 程欲しいと思わない 計 85 けるための生産者の目標が明示されていること.になる。また,表11および表12 は「8・9月に食べた果実」および「8・9月に沢山又ほ比較的よく食べた果 実」であるが,好きな果実(表8)の中でほ第24位のバナナが第7位を占め, 表外のランクであった−般のぶどう類や長十郎が第8,9位に任している。即 ち,それほど好きだと思っていない果実を実際にほかなり食べている様子がう かがわれる。又,8・9月には高価であって−・般にはあまり口に.できない巨峰 や温室メロンを香大女子学生は(もっとも調査対象に限らるわけであるが)4 割以上の者が食べていることに驚きと.うらやましさを感ずる。次に,店頭でみ表118,9月に食べた 果実(同前)(昭54) 表12 8,9月に.沢山又は 比較的よく食べた果 実(同前)(昭54) 順位l種類(品種) 置位.】 種頼(品種) す い か % 4 4 0 8 7 0 9 1 5 2 3 2 9 9 9 7 7 7 6 6 5 5 .4 4 か紀トも郎 い 世 マ 十 す20 トも長 1 2 3 4 5 6 7 8 ト マ 20 世 ト紀も ラ デ ■.へ も ジ バ ナ ナ ー・般のぶどう 長 十 郎 パイナップル レ モ ン′ 巨 峰 温室メ ロン ジべデラ ー・般のぶどう煩 ネオマス 蓑13 欲しいが高すぎる果 実(同前)(昭54り9月) 順位l 種煩(品種) 温室メロン レ モ ン′ 温室みかん キ、−ウイー り ん ご ネ・−プルやオレンジ類 温室マスカット 20 世 紀 蓑14 自家で栽培されている果実類 香 川 大 学 長野市女・子学生 順位l鯛(品種)l票数 離十欄(品種)l票数 1 ト マ ト 38 ロ か き 額 21 2 す い か 30 2 り ん ご 20 3 か き 頼 29 2 ぶ ど う 20
4 い ち ご 28 4
梨 95 み か ん 13 5 ト マ ト 7
6 び わ 田 5 い ち ご 7 6 いちじく 田 5 さくらんぽ 7 8 8 人数 65 61「学生・社会人の嗜好品特に.果実の嗜好に.関する調査」 113 かけて欲しいと.思ってもー・寸高すぎると思った果実を挙げてもらったら表13の ようであり,高級品唱好がうかがわれる。(レモンは昨夏異常高価で小売り1 個200円もしていた)。即ち,この3表によって二極分化の傾向が現れているこ とが知られる。 4)自家における果実類栽培の有無と嗜好 自家で果実類を栽培している学生ほ香川大でほ39%,長野市女子学生では44 %であった。その果実の種類又ほ品種は表14のように,香川ではトマト,すい か,かき類,いちごが多く,長野でほかき顆,りんご,ぶどうが多か・つた。次 に自家で果実類を栽培している老と,していない者の唱好の差をみたところ, 表15のように,自家で果実類を栽培している者ほ,嗜好の第1位が果実である 割合が,自家で果実類■を栽培していない者より高かった。反対に,自家で果実 類を栽培していない老ほコ・−ヒ・−やジュ1−ス等において優位性があった。これ ほ,自家で果実類を栽培していると自然に果実類が好きになるといえるよ う で,環境が嗜好に影響していることが分る。 表15 自家に.おける果実類栗培の有無と噂好 (単位:%) (注:香大は昭55,長野は昭54である) 又,自家で果実類を作っている者ほ,自家産果実のすべてが好きというわけ でほなく,一部の者にある果実に対する忌避性がみられた。香大男子でほトマ ト,いちご,すいか,−般のぶどうなど,香大女子でほびわ,トマト,なつみ かんなど,長野女子でほ,かき,いちじくなどであった。特に香大男子ではト マトに対して顕著であり,自家でトマトを栽培している老ほ,トマトが好きで ないが68%(男子全体ほ59%)もあり,女子の19%(女子全体は46%)と戟ベ
表16 噂好の第1位.又ほ第2位が果実の老と,嗜好の第5位までに果 実がない者の果実の種現に対サーる嗜好の相異 (成人男子,昭54.11′)551月) 第1位又は第2位.の老 第5放までに.ない者 順位】 種類(品種) 種斯(品種) み か ん ネーブルやオ・レンジ類 す い か い ら ご 巨 峰 一・般のメロン グレ・−プフル・−・ツ 20 倣 紀 富有,ネオ・マス,温室メロン バ ナ ナ み か ん す い か 20 世 紀 も も い ら ご ジベデラ はっ さ く 国 光 巨 峰 一般のメロン
て大きな開きがあった。又,果実がそれほど好きでないと思われるグループ
(嗜好の第5位までに.果実のない者)ほ,ネー・ブルやオレンジ類,巨峰,グレ ー・プフルーツなどのこ・ユ.−フエ、一スが好まれているようであった(表16)。な お,このグル・−ブの第1位ほコ・−ヒ・−・とタバコであった。 5) りんご・なし・かきの摂食行動に関する調査 女子に較べて男子の果実に対する嗜好ほやや低く,刃物等で皮をむいて食べ るのが望ましい果実類の得票率が女子学生に戟べて男子学生で低いこと.を知っ たので,これらの摂食に関するアンケ1一卜を・行なった。その姑果は,表17′)19 に示すように,男子ほ果実を食べる前に水で洗う割合が女子より低く,刃物等 を使わずかぶって食べる率が高いこと.が分った。特に男子学生でほ「ナイフ等 でむく」は55%しかないこと.に驚かされる。刃物等を使うのが不得手である ∽ 香川大学1年生についで昭5411月上旬 表17−1 りんご,なし,かきを食べる前に・ (嘩位:%)「学生・社会人の噂好品特に.果実の嗜好に・関する調査」 115 表17−2 りんご,なし,かきを食べるとき (単位:%) ナイフ等 でむく 頂琵誓警護祭主ー窟至言て 不 明 人 数 男子 女子
550 940 362
63
レ)成人と学生の比校昭54..12′〉551月 表18−1りんご,なしを食べる前に (単位∴%) ぎこ 三1套て流石「 いd c+d 忘雪空くでl歪言まくト+b原著 な 人 数成 人 男 子 492 336 828 47 125 172 128
成 人 女 子 410 462 872 43 85 128 210
長野市女一子学生 350 524 874 42 84 ユ26 ユ43
香大一女子学生 545 296 841 23 136 159
44 表1S−2 りんご,なしを食べるとき (単位∴ %)どき醐物音使うが,た いていはかぶって食べる かぶって 食べる 人 数
117 55 128 33 10 210 42 14 143 2 3 0 44 成 人 男 子 成 人 女 子 長野市女子学生 番犬女子学生 82 8 95 7 94 4 977 表19−1かきを食べる前に. (単位:%) 表19−2 かきを食べるとき (単位∴%) (この表の香大女子学生は少数のため比較に.はならないが,参考のために成せた)と.,これらの果実類を口にするのが面倒になりジェ.−ス類などに直行したり又 は果物ぎらいになる可能性ほ充分である。果物をジュ.・−ス等で全面的に代行す ることほ健康上問題があるので,家庭や小学校などにおける刃物教育の推進を 要望したい。また,女子学生の11月(91い6%)と.そ・の後(84.1%と70。.5%)と. で,水で洗う割合に差がみられるが,冬になると冷たい水で洗うのがおっくう になると1、うこと.であろう。なお,男子学生と成人男子についてみると,刃物 等でむいて食べる者ほ,その前に水で洗う率が高いようであった。 要 約 昭和54年9月より55年6月に.かけて,成人男子,成人女子,大学生,高校生 の合計1,422名を対象に,果実を含む嗜好品10種類に対する嗜好の強さ・順位 と,果実の嗜好に関する若干の調査をアンケ・−・ト形式で行ない,大要次のよう な結果を得た。なお,成人男子および成人女子のほとんどほ高松市および近辺 在住者である。 1.成人男子では嗜好の順位ほタバコ,果実,コーヒー・,ビール,日本酒の 順であり,女子に較べて果実や英子類の噂好が低かった。また職場集団に よる差がみられコ、−・ヒ・−・社員のNo.1はコー・ヒ・−であり,A証券社員では タバコが平均より優位にあった。 2.香川大学男子学生ほ成人男子と成人女子の中間に.位置する感じであり, 果実,ジュ・−ス類,コ、−ヒー・,コ1−ラ,菓子類の順であり,社会人になる と急速に変化するものと予想される。 3L女子でほこれらに反して,高校生,大学生,成人女子の間に顕著な差が なく,果実,菓子類,コ・−ヒー,ジュ.・−・ス類の順位ほほぼ−・定しており, また職場集団による差もみられなかった。ただ高校生ほ果実より菓子類の ほうがやや上位にあり,ジュ、−・ス類の割合も高くアメリカ型に近づいてい る印象を受ける。 4け コ・−ヒ・−ほ女子においてほ高校生,大学生より成人女子のほうが嗜好が 上位にあり,また健康に有害といわれるコー・ラほ歯科関係女子や健康食品 女子において低かった。
i ̄学生・社会人の嗜好品特に果実の嗜好に関する調査」 117
5.冬期における果実の噂好についてほ,成人男子は,みかん,すいか,20世
紀,いらご,富有の順位であり,すいかの順位が女子より上位にあった。 成人女子でほ,みかん,いちご,富有,20世紀,巨.峰の順位であり,女子 学生と.共にいちごの人気ほ高かった。 6.女子学生の果実の噂好のNoい1ほいちごであり,男子学生のみかん又は 20世紀と.異なっていた。また男女共に成人に戟べて富有を含むかき類の順 位が極めて低く,かき離れを示していた。 7果実嗜好の上位を占めるものほ,口に入れるのに/容易であるもの,水分 の多いもの,果糖含量の少ないもののようであったが,特に男子学生では 刃物を使わないですむものが女子学生に扱べて:上位に・あった。 8皮をむいて食べるのが望ましいりんご,なし,かきの摂食行動をみる と,食べる前に水で洗う割合が男子ほ女子より低く,また刃物等を使わず かぶって食べる割合が女子より高く,特に男子学生でほ著しかった。 9香川大学女子学生でほ土地になじみの深い20世紀が果実の嗜好の上位笹 あり,長野市女子学生でほ地元特産の巨峰,富士が上位にあり,地域差が みられた。 10自家で果実頬を栽培している学生ほ嗜好の第1位が果実である率が,栽 培してこいない学生より高く,反対に.果実を栽培していない学生ほコ、−・ヒー・ やジュース類において優位性がみられた。 参 考 文 献 下村鴻−・郎:果物の果糖に.対する叫提言,農耕と園芸,35巻6骨(1980) 北川博敏,他:果樹産業に.未来ほあるか,農業と経済,45巻8号(1979) 木内倍胤他二昭和54年度農業白書の徹底分析,農業と経済,別冊(1980) 南郡ト・雄:近づく新しい時代の足おと,食品工業,11上(1979) 松倉十−・:嗜好飲料用フレーバー開発と利用,食品工業,2下(1980) 歳森 茂:果実の消費憤向と地域性について,香大教育学部研究報告,24巻2号(1974) 野間省一・:大きなトマト 小さな国境,講談社(1979) 郡司篤孝:危険な食品,三一層房(1968) 中嶋千尋,他:日本人の食生活と食料生産,農業と経済,45巻7号(1979) 矢野経済研究所:食生活の現状と洋英子業界,食品工業,5上(1980)北川博敏:フロリダから見たブラジルの柑橘産業とその将来,農業および園芸,55巻6