攻めと守りをバランスしたITソーシング戦略
富士フイルムにおけるICTインフラ領域のアウトソーシングサービス活⽤事例
富士フイルムホールディングス株式会社
経営企画部 IT企画グループ
グループ⻑
柴田 英樹
会社概要
1
ICT
戦略とICT⾼度化への取り組み
2
IT
部門の期待役割の変化
3
IT
ソーシング戦略
4
攻めのITと守りのITの両⽴
5
IT
アウトソーシング活⽤
6
まとめ
7
会社概要
1
ICT
戦略とICT⾼度化への取り組み
2
IT
部門の期待役割の変化
3
IT
ソーシング戦略
4
攻めのITと守りのITの両⽴
5
IT
アウトソーシング活⽤
6
まとめ
7
3 Copyright (C) 2017 FUJIFILM Holdings Corporation All Rights Reserved..
1. 会社概要
271社
(2016年3月末現在)
連結会社数
78,150人
(2016年3月末現在)
連結従業員数
連結営業利益
(2015年度)
1,912億円
(2015年度)
2兆4,916億円
(2015年4月〜2016年3月)
連結売上高
助 野 健 児
代表取締役社⻑
COO
古 森 重 隆
代表取締役会⻑
CEO
1934年
(昭和9年)
創
⽴
4 Copyright (C) 2017 FUJIFILM Holdings Corporation All Rights Reserved..
事業会社
(2016年8月末現在)
シェアードサービス会社
100%
関係会社
持株会社
関係会社
75%
100%
関係会社
66%
1. 会社概要
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インフォメーションソリューション
医薬/再⽣医療
ライフサイエンス
メディカルシステム
フラットパネル
ディスプレイ材
料
グラフィックシステム
電⼦材料
記録メディア
産業機材
イメージング
ソリューション
フォトイメージング
デジカメ
光学デバイス
ドキュメント
ソリューション
1. 会社概要
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日本
40.4%
米州
20.1%
欧州
11.4%
アジア他
28.1%
2 0 1 5 年 度
仕 向 地 別
連 結 売 上 ⾼
構 成 比
2 0 1 5 年 度
仕 向 地 別
連 結 売 上 ⾼
構 成 比
2 0 1 5 年 度
仕 向 地 別
連 結 売 上 ⾼
構 成 比
1. 会社概要
7 Copyright (C) 2017 FUJIFILM Holdings Corporation All Rights Reserved..
社名
富士フイルムICTソリューションズ株式会社
設⽴
1998年7月(富士写真フイルムのIT部門が機能分社)
所在地
東京都港区(本社)、米国NewYork、ドイツDüsseldorf
中国上海、シンガポール
、
従業員数
約160名
役割
富士フイルムグループの情報戦略の策定・推進
-基幹業務に関わるアプリケーション・インフラ
-国内・海外の拠点を結ぶネットワーク
-情報システムの安全性や機密性を保持する
セキュリティマネジメント
事業内容
・ IT戦略策定・推進、ITガバナンス整備
・ システム構想・企画、構築・導入
・ システム保守・運⽤管理
戦略
技術
ソリューション
システム
情報
1. 会社概要
会社概要
1
ICT
戦略とICT⾼度化への取り組み
2
IT
部門の期待役割の変化
3
IT
ソーシング戦略
4
攻めのITと守りのITの両⽴
5
IT
アウトソーシング活⽤
6
まとめ
7
9 Copyright (C) 2017 FUJIFILM Holdings Corporation All Rights Reserved..
「センサ」による実世界の情報蓄積と「データ分析による知識」が連携
あらゆる産業で新たな価値を⽣み新しいサービス機能が創出される
ヘルスケア・医療
経営・ヘッドクォーター
社会・交通
バイタルセンサ ダッシュボードアシスタント
ロボット
レーザースキャナ レーダーセンサ ステレオカメラ ヘッドアップディスプレイ ・センサデータ ・バイタルサイン (⼼電・脈波・活動量・・)経営・企業活動全般の
業務革新/スピードアップ
サービス革新とゲームチェンジ
産業・事業の
・体調管理 ・スケジュール管理 ・出張手配 ・遠隔会議招集 拠点間 情報共有 R&D 生産販売・生産・開発
・医学論⽂ ・健診データ ・検査データ hospital personal public data 販売 生産 R&D 生産 販売 ・販売データ ・⽣産稼働データ ・R&Dデータ ・政治・経済 ・地政学 GPSデータ
経営判断・指示
・需給予測 ・競合動向 ・施策レコメンド ・サプライチェーン最適化 ・設計・処方最適化 ・診断支援 ・投薬支援 ・疾病予兆診断・受診勧奨 ・搭乗者支援データ解析
機械学習
企業の競争⼒は“データを収集し、価値に変える能⼒”
2. ICT戦略とICT⾼度化への取り組み
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①情報インフラ
②技術
③人材
④組織
「事業・機能の壁を取り払って、データを収集」X 「データ分析による知識」
= 「データを価値に変える」
あらゆる場面で「新たな価値」を⽣み「新しいサービス機能を創出」
→スピード感を持った事業貢献と経営効率向上に繋がっていく
インフラ面、技術面、人材面、組織面
の素早い補強で加速
2. ICT戦略とICT⾼度化への取り組み
会社概要
1
ICT
戦略とICT⾼度化への取り組み
2
IT
部門の期待役割の変化
3
IT
ソーシング戦略
4
攻めのITと守りのITの両⽴
5
IT
アウトソーシング活⽤
6
まとめ
7
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3. IT部門の期待役割の変化
経営層
IT部門
営業部門等
(マーケティング機能)
(業務機能)
事業部門
・データ分析
・SNS/Mobile/Webの活用
・顧客向け満⾜度向上
・営業/マーケティング機能強化
・経営の可視化
・意思決定支援
・リスクマネジメント
・モニタリング
・ITの活⽤/最適化
・事業/業務の可視化
・業務プロセス分析
・ビジネスモデルの変革
・ワークスタイル変革
・コラボレーション
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3. IT部門の期待役割の変化
IT部門
ユーザ
部門
成功の鍵
•
ITの全体像の把握
•
ビジネスニーズ
の理解
•
ITの技術動向の把握
IT活⽤
IT運⽤
IT構築
IT戦略・企画
•
プロジェクトマネジ
メント(QCD管理)
•
ITパフォーマンスの
可視化
•
ROAの測定と最大化
•
IT資産再利用のための
プラットフォーム、
SOA思考
•
事業戦略・中期計画
の明確化
•
ユーザ部門の
オーナーシップ
•
効果検証(ROI測定)
とフィードバック
•
ユーザの
チェンジマネジメント
•
IT部門、ユーザ部門
間のコミュニケー
ションと相互理解
•
ユーザ部門の参画と
関与
•
ビジネスルール管理
•
計画的なシステム
保守・維持管理
•
企業全体での
再利用・最適化
会社概要
1
ICT
戦略とICT⾼度化への取り組み
2
IT
部門の期待役割の変化
3
IT
ソーシング戦略
4
攻めのITと守りのITの両⽴
5
IT
アウトソーシング活⽤
6
まとめ
7
15 Copyright (C) 2017 FUJIFILM Holdings Corporation All Rights Reserved..
4. ITソーシング戦略
事業部門
IT
部門
外部ベンダー・サービス
事業部門が遂⾏する方が
メリットが大きい領域
固有性が高い案件は
事業部門への権限移譲
差別化要因となる案件は内製
共通性の高い案件に集中
差別化要因でない案件は
積極的な外部活用
事業部門が個別に遂⾏し
でもリスクが⼩さい領域
全社的に遂⾏する方がメリット
が大きく、事業部門が個別に
遂⾏するとリスクが大きい領域
外部を活用する方が
メリットが大きい領域
外部を活用しても
リスクが⼩さい領域
外部では実現困難で外部依存が
進むとリスクが大きい領域
会社概要
1
ICT
戦略とICT⾼度化への取り組み
2
IT
部門の期待役割の変化
3
IT
ソーシング戦略
4
攻めのITと守りのITの両⽴
5
IT
アウトソーシング活⽤
6
まとめ
7
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5.
攻めのIT
と守りのITの両⽴
売上拡大・営業効率向上
販売・マーケティング強化
アフターサービス強化
ビッグデータ活⽤による
⾏動分析強化
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5. 攻めのITと
守りのIT
の両⽴
業務の効率化
グループ業務プロセス改革の推進
ホワイトカラー業務の自動化
基幹業務機能の統合推進
グローバルなSCM可視化
情報共有の迅速化
情報セキュリティ強化
ITサービス改革
①業務効率化・コスト適正化
・IT運用プロセスの標準化
・情報を一元化・可視化
・ユーザの⾃⼰解決率向上
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5. 攻めのITと守りのITの両⽴
IT投資のO/I比向上
グローバルITガバナンス強化
IT投資の適正化
IT投資の適正化
IT開発/運⽤業務の最適化
IT開発/運⽤業務の最適化
IT機能強化
IT機能強化
グローバルIT機能強化
グローバルIT機能強化
・他社ベンチマーク、投資の客観的評価の強化
・業界KPI/社内KPI設定による効果刈り取り徹底
・価値が低いシステムの⾒直し
・重点ビジネス領域や新技術領域の人材育成
・外部委託単価が高価な領域に社員をシフト
・ノンプログラミング開発ツール活用
・ITオペレーション業務のアウトソース化、⾃動化
・コーポレートITと海外ITの協業体制強化
・海外におけるグローバル共通施策の推進加速
会社概要
1
ICT
戦略とICT⾼度化への取り組み
2
IT
部門の期待役割の変化
3
IT
ソーシング戦略
4
攻めのITと守りのITの両⽴
5
IT
アウトソーシング活⽤
6
まとめ
7
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回答
顧客満⾜度
顧客の感じ方による
協働性
目に⾒えない
利用者の評価
6. ITアウトソーシング活⽤
– 課題
-顧客・利用者
締結
調査
サービスレベル管理
測定可能(SLAの締結)
利用者と合意した目標値
高品質が前提
IT
サービスマネジメント
IT
サービス提供者
活動
必ずしも評価
は一致しない
が関連は深い
課⾦透明性
・納得性
⾃⼰解決
困難
たらい回し
遅い連絡
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6. ITアウトソーシング活⽤
変革ポイント
-ITサービスマネジメント強化
顧客満⾜度の向上
マルチアウトソーシング
戦略的パートナーシップ
ITサービス改革の推進
守りの姿勢から攻めの運⽤管理へ
ユニアデックス
の知⾒と
ノウハウを活⽤
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6. ITアウトソーシング活⽤
アウトソース化のスキーム
-UAL(アウトソーサ)
協⼒会社
協⼒会社
協⼒会社
<アウトソーシング契約>
<派遣契約、業務委託契約>
FF
<システム提供(保守/運用)サービス>
(委託/受託契約)
FF
<システム提供(保守/運用)サービス>
(委託/受託契約)
協⼒会社
協⼒会社
協⼒会社
事業所管理領域
PC領域
AD・ファイルサーバ領域
セキュリティ領域
ネットワーク領域
FICT(包括的な提供責任)
<派遣契約、業務委託契約>
FICT(包括的な提供責任)
事業所管理領域
PC領域
AD・ファイルサーバ領域
セキュリティ領域
ネットワーク領域
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2017
年
6. ITアウトソーシング活⽤
-アウトソース化スケジュール-4月 5月 6月
OJT
業務引継ぎ
業務移管準備
OJT
業務移管Phase 4
事業所サポート③
業務引継ぎ
業務移管準備
パートナー契約切替
業務移管Phase 3
事業所サポート②
管理規程整備
OJT
業務引継ぎ
業務移管準備
パートナー契約切替
業務移管Phase 2
事業所サポート①
管理規程整備
OJT
業務引継ぎ
業務移管準備
パートナー契約切替
環境構築
契約締結
業務移管Phase1
主業務
全体共通
7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月サー
ビ
ス
イ
ン
サー
ビ
ス
イ
ン
サー
ビ
ス
イン
サー
ビ
ス
イン
夏季休暇 G W2016
年
会社概要
1
ICT
戦略とICT⾼度化への取り組み
2
IT
部門の期待役割の変化
3
IT
ソーシング戦略
4
攻めのITと守りのITの両⽴
5
IT
アウトソーシング活⽤
6
まとめ
7
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