子どもが安定した生活を送るために必要な食事・睡眠・排泄・清潔・着脱の習慣を身に付ける
ことや,一人一人の子どもの命や健康,安全を守り,生活の安定を図る視点です。
また,乳幼児期から食にかかわる体験や,食に関する習慣などが身に付くよう,家庭と連携し
ながら食育の推進を図っていくことが大切です。
身近な環境に興味や関心をもって友達と遊び,好奇心や探究心,思考力を働かせ自ら学ぼ
うとする意欲を育む視点です。子どもが,身近な事象に好奇心や関心をもち試行錯誤しなが
ら遊びをつくり出し,探索活動を進めていくための人的・物的・空間的環境の工夫に努め,
じっくり取り組める場所と時間の工夫などが必要です。
保育者との信頼関係を基盤に,子どもが互いにかかわりを深め,協同して遊ぶことの楽しさ
や,自己を抑制しようとする気持ちを育む視点です。様々な人とのかかわりの中で,人を信頼
する気持ちやコミュニケーションをとることの楽しさや規範意識の芽生えを育み,友達同士心
を通わせて遊びを楽しむ力や,身近な人々に親しみをもち,かかわる力の育成には,多様な感
情体験の工夫が必要です。
子どもたちが興味や関心をもって体を動かすことの楽しさや喜びを育むための視点です。
困難なことを最後までやり遂げ,達成感を味わえるような場の提供や,安全についての構え
を身に付けることのできる力の育成が重要です。
ま
あるい心で友達に共感できる子ども(人とのかかわり)
つ
よい心と体で最後までやりぬく子ども(しなやかで健康な体つくり)
た
のしく食べていきいきと元気に遊ぶ子ども(基本的な生活習慣)
・自尊感情 ・コミュニケーション能力 ・協同性 ・道徳性
・規範意識 ・自己発揮 ・自己抑制
まだい
・体力 ・身体調整力 ・挑戦意欲 ・ねばり強さ ・危険回避能力
つばす
た
こ
・基本的生活習慣 ・生活リズム ・食習慣
か
に
がやく瞳で自ら環境にかかわって遊ぶ子ども(身近な環境とのかかわり)
か
た
めざす高松っ子の姿
共通カリキュラムの視点
・感性 ・好奇心 ・探究心 ・表現力 ・思考力
か
に
○:ねらい ★:援助のポイント
0歳児
1歳児
2歳児
○保育者に世話をしてもらう心地よさを味
わう。
★一人一人の月齢の違いに留意し
つつ,生理的欲求を十分に満た
し,生命の保持と生活
の安定を図る。
○自分でしようとする気持ちをもつ。
★安心できる保育者とともに,ゆっ
たりと食事,排泄,着脱を行いな
がら自分でしようとする意欲を育
むようにする。
○自らしようとする気持ちを受け止めても
らいながら,自分でできたという満足感
を味わう。
★自分でできることに喜びを感じら
れるような言葉かけや援助をし,
個人差を考慮しながら一人ででき
たことへの喜びや自信がもてるよ
うにする。
○特定の保育者との触れ合いの中で感
覚の働きを豊かにする。
★身の回りのことに興味・関心がも
てるよう,見る,聞く,触れるな
どの五感を使った遊びを特定の
保育者と楽しみ,穏やかな刺激を
与えるようにする。
○興味や関心をもったことや物に意欲的
にかかわろうとする。
★子どもの発見や驚き,欲求を受け
止め共感するとともに,一人一人
の発達を理解しながら見守った
り,援助したりしていく。
○身の回りの興味・関心のあることを模倣
して遊ぼうとする。
★イメージを膨らませて遊ぶことの
楽しさを味わえるようにする。
○特定の保育者との十分なスキンシップ
の中で温かく見守られ,安心感をもつ。
★なるべく特定の保育者がかかわ
るようにし,欲求を満たす中で安
心して自分の思いが出せるよう
にする。
○保育者や友達に興味や関心をもち,か
かわりをもとうとする。
★保育者と信頼関係を築き,周りの
友達へのかかわりを広げていける
ようにしていく。
○身近な人への興味や関心を広げ,保育
者や友達と遊ぶ楽しさを味わう。
★遊びの中で,保育者が仲立ちとな
って友達と一緒に遊ぶ楽しさを味
わえるようにする。
○座る,寝返り,はう,つかまり立ちなどを
しようとする。
★一人一人の発達の状態を的確に
把握し,一対一での安定したかか
わりの中で発達を
促すよう,適切な
援助をしていく。
○一人歩きができるようになり,自分が行
きたいところに行こうとする。
★歩行の確立により,盛んになる探
索活動が十分できるように,安全
に配慮しつつ,環境
を整え応答的にかか
わる。
○走る,跳ぶなど自分の思うように体を動
かして遊ぼうとする。
★戸外に出る機会を多くし,安全面
に配慮しながら伸び伸びと体を
動かして遊べるようにしていく。
共通カリキュラム(0歳児~小学1年生)
3歳児
4歳児
5歳児
( ~12 月 )
○身の回りのことを自分でしようとする。
★一人一人の実情に応じて,生活習
慣を身に付けていく過程を大切
にし,きめ細やかにかかわり,自
分でできた満足感を味わえるよ
うにする。
○1日の生活の流れが分かり,必要なこ
とを自分でしようとする。
★自分で考えて動けるように周り
の様子に気付かせ,意識や意欲を
育み,生活の仕方が身に付くよう
にする。
○生活の仕方を身に付け,自分の身の
回りのことを進んで行い,見通しをもっ
て生活を進めていこうとする。
★1日の流れの見通しがもてるよ
う,環境を整えたり,自分たちで
生活や遊びを進めていこうとし
たりする姿を十分に認める。
○身近な環境に興味・関心をもち,自分
からかかわろうとする。
★保育者が様々な遊びや素材を提
供したり,身近な自然と触れ合え
る環境づくりをしたりする。
○身近な環境に自分からかかわり,様々
なことを感じ,発見したり,考えたりす
る。
★施設内外の身近な環境に触れる
機会を提供し,興味・関心をもっ
て遊びの中に取り入れていける
よう支援していく。
○意欲や好奇心,探究心をもって,身近
な環境にかかわり,様々なことに気付
き,考えたり,発見したりしたことを,生
活や遊びに取り入れていこうとする。
★子どもが心と体を働かせて物とじっ
くりかかわったり,互いの考えに触
れたりする環境を意図的,計画的に
構成する。また,新しい考えを生み
出す喜びや楽しさを味わい,自ら考
えようとする気持ちが育つように支
援する。
○自分の思いを出しながら,保育者や友
達と一緒に遊ぶ楽しさを味わう。
★保育者や友達と遊ぶ中で,安心し
て自分を出しながら,楽しさやお
もしろさを味わえるように共感
的にかかわる。
○気の合う友達とイメージを重ねながら
遊ぶ楽しさを味わう。
★友達と多様なかかわりがもてる
ようにするとともに,一人一人
が十分に自己
発揮できるよ
う援助する。
○友達と協力して,役割を分担しながら
やり遂げる充実感を味わう。
★一人一人のよさを仲間と認め合
い,尊重する気持ちを高めてい
けるように
配慮する。
○体を動かして遊ぶ楽しさを味わう。
★個々の発達や生活経験を考慮し
ながら「やってみたい」と思える
ような環境を構成し「楽しかっ
た」という満足感を味わえるよう
にしていく。
○喜んで運動遊びをしたり,友達と一緒
に遊んだりする楽しさを味わう。
★伸び伸びと自分のやりたいことに向
かって取り組めるよう,子どもの興
味・関心にそった遊びや活動を用意
したり,体を動かす心地よさが味わ
えるように支援したりしていく。
○自分の体を十分に動かす楽しさを味わ
いながら,目的や課題に向かってやり
遂げようとする。
★子どもの挑戦しようとする気持
ちや過程を大切にし,自分なりの
満足感や達成感を感じることが
できるように,必要に応じて適切
な支援をしていく。
接続期前期
接続期後期
1年生
( 8 月~ )
○就学への期待をもって,自分たちで生
活を進めていこうとする。
★一人一人が自立した生活をしよ
うとするように見守りながら,
状況に応じた働き
かけをしていく。
○新しい環境に慣れて,自分でできること
を増やしていこうとする。
★基本的な生活習慣や学習態度を
身に付けることができるように,
そのよさを分かりやすく説明す
るとともに,やり方を教える。
○生活習慣や望ましい学習態度を身に
付け,自分たちで学校生活を進めてい
こうとする。
★個に対応しながら,自分のことは
自分でできるようにしていく。
○就学への期待をもって,意欲的に生活
や遊びを進めていこうとする。
★自己表現する姿を十分に認め,
自分の成長を実感できるような
機会をつくり,自信につなげて
いく。
○就学の喜びをもち,学校の環境や生活
について体験し,慣れるとともに,意欲
的に生活や学びを進めていこうとする。
★学校の環境や生活について,好奇
心や探究心を大切にして,積極的
に体験する機会を
増やし,慣れてい
くようにする。
○思いや願いをもって,積極的に身近な
環境にかかわり,考え判断して行動し
ようとする。
★身近な環境と繰り返しかかわり,
気付いたことを表現する場を設け
る。
○友達と共通の目的に向かって,生活
や遊びを進める楽しさを味わう。
★生活の中で,友達と共通の願い
や目的をもって工夫したり,協
力したりする充実感
を味わえるように
支援していく。
○学校の先生,友達,上級生,地域の人
などとかかわり,新しい環境に慣れる。
★新しい先生や友達に慣れ,安心し
て自分を出せるようにかかわる。
○学校の先生,友達,上級生,地域の人
などと進んでかかわり,相手の気持ちを
考えようとする。
★人とかかわることを通して,気持
ちよく感じる体験を多く積み重ね
られるようにする。
○ルールのある遊びや集団遊びを通し
て,体を思い切り動かし,遊ぶ楽しさを
味わう。
★一人一人が意欲的に取り組める
よう援助し,グループやチーム
の意識を高めたり,競い合う楽
しさを味わえるようにしたりす
る。
○新しい環境や集団の中で,心を開いて
積極的に,仲よく運動する。
★一人一人が新しい環境に慣れる
よう,学校の施設を使う機会を増
やす。
○誰とでも仲よく,健康や安全に気を付けつ
つ,自分たちで工夫して意欲的に運動し,
基本的な動きや体力を身に付ける。
★みんなで楽しく安全に運動しなが
ら,体力の向上を図る。
5歳児
1月~3月
1年生
4月~7月
就学前教育は子どもの生活全体を視野に入れ,その生活が充実したものになるよう
幼稚園・保育所・一体化施設,家庭,地域社会が互いに連携を図り,子どもの望まし
い発達をめざしていくことが重要です。
本市がめざす就学前教育の実現に向けて,次のとおり重点項目を定め,各施設が取
り組むことを体系図に示しました。
重点項目
(1) 子どもにとって望ましい教育・保育の充実
(2) 家庭における子育ての充実と豊かな親子関係づくりへの支援
(3) 地域社会や関係機関との連携の推進
体 系 図
幼稚園・保育所・一体化施設
家 庭 地 域 社 会
•
◎ 「高松っ子いきいきプラン」は高松市の子どもたちの健やかな育ちを保障し,就学前教育が
さらに充実するための基本的な方向性を示すものです。
各幼稚園・保育所・一体化施設においては,このプランを十分活用して,それぞれの施設
や地域などの実態や特性を考慮した特色あるカリキュラムを作成され,豊かな教育・保育の
実践が展開されることを願っています。本プランの推進にあたっては,毎年度末に各幼稚園・
保育所・一体化施設の進捗状況を見極め検討し,必要がある場合は見直しを行います。
幼稚園・保育所・一体化施設
1 子どもにとって望ましい教育・保育の充実
(1) 生きる力の基礎を培う教育・保育内容の充実
・各視点の内容
(2) 特別支援教育の推進
(3) 小学校との交流・相互連携の推進
(4) 幼稚園・保育所・一体化施設の交流・相互連携の推進
(5) 職員の資質向上の推進
家 庭
2 家庭における子育ての充実と
豊かな親子関係づくりへの支援
(1) 保護者同士の交流の場づくり
(2) 子育て相談の実施
(3) 親としての学びの機会の提供
(4) 未就園児親子への支援
地 域 社 会
3 地域社会や関係機関との連携の推進
(1) 地域の力を取り入れた保育の充実
(2) 地域で支える子育て支援の推進
人間形成の
基礎を育む
就学前教育の充実
プラン重点項目および体系図
高松っ子いきいきプランの位置づけと活用
高松っ子いきいきプラン
教育課程,保
育 課 程 の 改
善をする。
週 ・ 日 々 の 反
省・評価・記録
を生かして,指
導 計 画 を 改 善
する。
香川県幼児教育
振興プラン 高松市保育所における
質の向上のためのアク
ションプログラム
高松市
子ども未来計画
高松市
教育振興基本計画
○子どもの育ちを振り返り,保育を見直し改善に向ける。
・子ども理解(子どもの育ちや生活実態など)
・保育の評価(ねらい・内容・環境構成・活動や発達課題に
添った援助など)
○保育記録を通して子ども理解や保育実践の評価を深める。
○保育カンファレンスを行い多面的に反省・評価する。
反省・評価・記録
環境の構成
具 体 的 な ね ら い が
達 成 で き る た め の
環境を構成する。
【高松っ子いきいきプラン】
発行日 平成23年2月
連絡先 高松市番町1丁目8番15号
高松市健康福祉部 保育課 電話 087-839-2358
高松市教育委員会 学校教育課 電話 087-839-2616
幼稚園教育要領
保育所保育指針
幼稚園
一体化施設
保育所
教育課程
教育・保育課程
保育課程
プランを基に,各施設の教育・保育課題や,子ども・家庭・
地域などの実態を受け,独自性のある編成とする。
教育・保育目標
長期(年・期・月)の指導計画
短期(週・日)の指導計画
具体的なねらい・内容を明確にして環境の構成や
保育者の援助,活動の展開などを計画する。
保 育 実 践
活動を通して子どもが発達に必要な経験
を得ていくような適切な援助を行う。