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Issue Brief 距離感の縮小 : Next-Shoring モデルでは 需要 イノベーション 人材との間の距離を縮めることが製造業者にとって不可欠 製造業では 生産拠点の配置戦略を立てる際 需要と供給のニーズに対応 できる近隣に配置することを常に優先してきました 現在は 新興市場の需要 イノ

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Academic year: 2021

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COME CLOSER - 距離感の縮小

Next-Shoring モデルでは、需要、

イノベーション、人材との間の距離を

縮めることが製造業者にとって不可欠

製造業では、生産拠点の配置戦略を立てる際、需要と供給のニーズに対応 できる近隣に配置することを常に優先してきました。 現在は、新興市場の需要、イノベーション、人材育成などを考慮して生産拠点 を配置することが重要になってきています。その結果、企業は人件費や運用効 率だけではなくこれらすべてを考慮したモデルに基づいて製造エコシステムを見直 す必要が出てきています。 この新しいアプローチが 「Next-shoring」 です。 スポンサーおよび共同著者:

2014 年

6 月

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Issue Brief

距離感の縮小: Next-Shoring モデルでは、需要、

イノベーション、人材との間の距離を縮めることが

製造業者にとって不可欠

製造業では、生産拠点の配置戦略を立てる際、需要と供給のニーズに対応 できる近隣に配置することを常に優先してきました。 現在は、新興市場の需要、イノベーション、人材開発などを考慮して生産拠点 を配置することが重要になってきています。 その結果、企業は人件費や運用効率だけではなくこれらすべてを考慮したモデ ルに基づいて製造エコシステムを見直す必要が出てきています。この新しいアプロ ーチが 「Next-shoring」 です。

マッキンゼーのソートリーダーである Katy George 氏、Sree Ramaswamy 氏、 Lou Rassey 氏によって 2014 年の前半に提唱されたこの新しい概念は、事業 展開を図るグローバルな製造業者に受け入れられ実践に移されています。

迅速な対応が必要となる今日、競争優位性を確保する

ためには、距離感を縮めることが重要です。

過去数十年間、企業はサプライヤーや顧客の近くに生産拠点を設置するために 多大な投資をしてきました。安価な製品に対する世界的な需要を満たすために、 企業は需要が増加している場所、原材料が安価で豊富な場所、人件費が低 い場所に生産拠点を増やしていきました。 そして、これらの目標を追求するため に、米国企業は中国やインドなどの オフショア、カナダやメキシコなどのニアショア へ生産拠点を移転し、エネルギーコストや人件費の変化にあわせ再移転してき ました。他のグローバル企業も、別の国で同様の戦略を推進してきました。 需要がある場所の近くに拠点を配置することは、いまだに重要ですが、 コスト効 率を最優先にすることはあまり意味を持たなくなりました。現在、多くの企業は、 競争に勝ち抜くために、イノベーションの促進と高いスキルを持つスタッフを育成 することに取り組んでいます。需要、イノベーション、有能な人材の採用と維持が、 製造業の将来を決める新たな動向 Next-shoring を生み出しています。 Issue Brief コラボレーション パートナー

John Paul Williams 氏

ポリコム、エンタープライズ ソリューションズ ディレクター

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Next-shoring は、単なる配置戦略だけではなく、成長し続ける製造エコシステ ムを構築し、市場において高い優位性を確保することを可能にするための方法 です。マッキンゼーのソートリーダーである Katy George 氏、Sree

Ramaswamy 氏、Lou Rassey 氏は、『Next-shoring: A CEO’s Guide』 と いう記事でこの新しい重要な動向のビジネスケースについて説明し、次のように 言及しています。「Next-shoring とは、生産拠点をある場所から別の場所に移 転することではなく、あらゆる場所で製造を行えるように製造体制を調整し、準 備することです。」1 2010 年において、世界の製造付加価値額 10.5 兆米ドルの 34% を占める 現地市場向けのグローバル イノベーション セクターと、 9 % を占めるグローバル テクノロジー/イノベーションセクター2 がこのモデルにより最も恩恵を得ることができ ます。両セクターは、競争を勝ち抜くために多くの 研究開発と継続的な技術革 新が必要となります。 Next-shoring モデルは普及しつつありますが、企業のエコシステムを再設計する ことは簡単ではなく、コストもかかります。企業が Next-shoring を最大限に活 用し経済的利益を得るためには、戦略を迅速に推進し、イノベーション拠点 (イ ノベーションを促進するための拠点)、業務のデジタル化、人材の育成に投資を 行う必要があります。

「破壊」が新たな常識に

製造業もその他の産業も、常に変化していることは明らかです。トップ企業として のポジションの維持を追求している企業は、現状に満足することなく、プロセス、 製品、および技術を継続的に進化させています。 Apple、Zara、Nucor などの企業は、イノベーションへの継続的な投資が消費 者の新たな需要の開拓、新しい技術の導入、研究開発期間と市場投入期間 の短縮などを可能にし、結果として既存のビジネスモデルを「破壊」することを証 明しています。

1 Katy George、Sree Ramaswamy、Lou Rassey、『Next-shoring: A CEO’s Guide』 McKinsey

Quarterly、2014 年 1 月、オンライン記事 http://www.mckinsey.com/insights/manufacturing/next-shoring_a_ceos_guide 2014 年 4 月 16 日参照

2 James Manyika、Jeff Sinclair、Richard Dobbs、Gernot Strube、Louis Rassey、Jan Mischke、

Jaana Remes、Charles Roxburgh、Katy George、David O'Halloran、Sreenivas Ramaswamy、 『Manufacturing the Future: The Next Era of Global Growth and Innovation』McKinsey Operations Practice, McKinsey Global Institute、2012 年 11 月

http://www.mckinsey.com/insights/manufacturing/the_future_of_manufacturing. 2014 年 4 月 16 日参照

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企業が動向に対応していくだけでは、もはや不十分です。企業は、パートナー 企業、従業員と緊密に連携をとりながら、動向の把握、分析、実践の反復、 確認、および迅速な市場展開を行う必要があります。製造エコシステムは休むこ となく、常に動いていなければなりません。 今後は新興市場が需要と供給の中心となり、2 桁の成長機会がもたらされ、ま すます裕福で目の肥えた顧客層が増加し、ブランドリーダーが存在感を築くため に必要なインセンティブを政府が提供するようになります。2025 年までに世界の 需要の 66% は新興市場の需要となると予想されています3。 これらの洞察をどのように実践に移せばよいでしょうか。以下に、製造業のリーダ ー達の市場経験から学び、Next-shoring で成功するための戦略を構築する方 法について説明します。

イノベーション拠点を構築する

テクノロジーと現地市場向けセクターでは研究開発が特に重要 これからは、サプライヤーとより緊密な連携をとり、競合他社の情報を共有し、 プロセスやサプライチェーンを統合して適切なエコシステムを構築し、目の肥えた 顧客を満足させる新しい製品を開発することが必要になります。これは、多様化 が重視される新興市場では特に重要です。 コラボレーションプラットフォームを活用し、アイデアのブレインストーミング、顧客の 意見の活用、現地市場向け製品の設計とカスタマイズ、ビッグデータを使用して それらの影響の分析することを推奨します。ベンダーが同じツールを使用すること により、貴社のニーズを満たすためのスキル向上の加速を期待できます。これらの ツールは、人々の働き方に合わせて、研究所、顧客の拠点、製造ライン、会社 の個室、在宅勤務環境、ホテルの部屋などを含むあらゆる環境で利用できます。

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企業は、イノベーションの中心に拠点を置くことによって、最新の考え方と技術を 取り入れることができます。また、ビデオ、コンテンツ、および音声プラットフォームや ツールを使用することによって、仮想研究拠点を構築し世界中の専門家の意見 を活用して、構想、フィードバック、実践の仮想的で好循環を生むループを構築 することができます。 図 1. Obzervant が提案する製造エコシステムのモデル このモデルでは縦軸に「需要」と「供給」、横軸に「拠点」と「テクノロジー」を示しています。さら に、製造業者にとっての重要な戦略および製造エコシステムを向上していくための 3 つの主な 投資分野 - 「イノベーション拠点」、「業務のデジタル化」、「トレーニングと人材開発」を示して います。

製造業務のデジタル化

3D モデリングと 3D プリント、ロボット工学、デジタルシステムが製造業に 変革をもたらす デジタルシステムにより、製造現場と研究開発ラボとの連携が実現されています。 多くの企業では、新製品の設計を試験するために、迅速かつ低コストで印刷す ることが可能な 3D モデリングをすでに使用しています。製造現場ではロボットと

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作業員が隣り合わせで作業を行っています。センサーにより、機械と製品の性能 に関する迅速なフィードバックを得ることができます。工場の管理者はオンライン 技術とリアルタイムデータを使用して迅速に意思決定を行い、社内のステーク ホルダーとコミュニケーションをとることができます。 コラボレーション技術は、異なる部門の改善チーム間の連携、製品設計と製造 業務の統合、営業チームと製品開発チーム顧客ニーズへの継続的な対応を 可能にします。Aberdeen Group によると、業界トップレベルの製造業者の 70% はこれらの 3 つの業務活動を実践しています4 。製造業のトップ企業の 23% のみが相互運用性とコラボレーションを向上するために世界中の事業拠点 を相互接続しているので5、知識の共有とコミュニケーションをデジタル化すること によって企業の俊敏性と業績を高める機会は十分あります。これは、製造業者 が労働集約型の企業から知識を中心とした企業に進化していく上で特に重要 となります。

有能な人材の育成とトレーニング

企業は有能な人材の流失に関する問題を解決することが必要 製造業者には、ブランディングキャンペーンと、企業が施設を運営するために必要 な有能な従業員を育成するための戦略が必要です。米国では、10 代の若者 の 52% が製造業のキャリアには興味がないと回答しています。その一方で、北 米、欧州、アジアにおける製造業の成長の 80% は 50 歳以上の従業員が支 えています6。 あらかじめ準備したインタラクティブなトレーニングとライブの仮想トレーニングの 両方を活用し、従業員が技術者やリーダーとしての役割を果たすためのスキルを 習得し、長期にわたるキャリアパスを構築できるようなトレーニングを提供すること を推奨します。社員のみならず、サプライヤー、優秀な学生、さらには新たに採 用された新入社員や中途採用者にトレーニングを提供することにより、新たな 人材開発が可能になります。

4 「Manufacturing-Grade Video Collaboration: A Key to Agile TQM」 AberdeenGroup、2012 年

10 月、2 ページ http://aberdeen.com/Aberdeen-Library/8207/AI-agile-video-collaboration.aspx からダウンロード可能なアナリストレポート 2014 年 4 月 16 日参照

5 同書 1 ページ

6 Pradeep Amladi、SAP、 組立製造業担当バイスプレジデント、『Manufacturing Wants Its Jobs

Back – But Can IT Find the Workers?』、Forbes Brand Voice、Guest Article、 2013 年 11 月 25 日 http://www.forbes.com/sites/sap/2013/11/25/manufacturing-wants-its-jobs-back-but-can-it-find-the-workers/ 2014 年 4 月 16 日参照

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コラボレーション技術は、人材の採用と人材開発にも役立ちます。転居を必要と せず、かつさまざまな勤務形態に対応することによって、企業はリーダーシップポジ ションや特定分野の専門家として最適な候補者を引き付けることができます。 オンラインの知識共有プラットフォームにより、それらのソートリーダーと重要なチー ムとの間の連携を取り、世界中の従業員のスキルを活用し、関係を深めることが できます。

コラボレーティブな意思決定環境による Next-Shoring の

実現

急速に変化する製造業において、コラボレーティブな意思決定環境

(Collaborative Decision Environments) を導入することにより、企業は迅速 なイノベーションの実現、製造業務のデジタル化、スタッフとパートナー企業のトレ ーニングおよび人材開発などを実現することができます。トップクラスの企業の 88% は、ビデオコラボレーション技術を戦略的に、または収益の向上のために使 用しています7。これらのソリューションは、定量化が可能な結果をもたらしていま す。企業は開発期間を平均で 24% 短縮し、ダウンタイムを 27% 軽減していま す8。 コラボレーティブな意思決定環境では、ビデオ会議、音声会議、およびコンテンツ 共有により、製造現場、研究開発ラボ、外出先にいるチームがフェース to フェー スのコミュニケーションをとることが可能です。専門家に、CAD 画像や業務プロセ スを含むリッチデータのストリーミングを複数提供したり、リアルタイムで文書に注 釈を書き込んだりできます。また、ビデオ通話とコンテンツを録画し、後日検索、 レビュー、コラボレーションなどの目的に利用できます。さらに、インタラクティブな仮 想トレーニングプログラムを作成し、ライブまたはオンデマンドで提供することにより、 学習プロセスを迅速化させることができます。さらに以下の利点もあります。  構想やベストプラクティスの共有によりナレッジ管理の強化  グローバル サプライ チェーンとミッションクリティカルなプロジェクトとの緊密 な連携と管理  世界中の従業員と外部の専門家の知識と能力の活用  継続的に学習し、充実したキャリアを積むために必要なツールとトレーニ ングを従業員に提供  重要なサプライヤーやパートナー企業と緊密な連携をとるためのビジネ スエコシステムの構築

7 AberdeenGroup、『The ROI of Video Collaboration』2011 年 10 月

http://v1.aberdeen.com/launch/report/research_briefs/7365-RB-video-conferencing-telepresence.asp?lan=US 2014 年 4 月 25 日参照

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Next-shoring は、単なる拠点配置のためのアプローチだけではなく、製造業の 未来であると言えます。多くの企業は、イノベーションの迅速化、業務のデジタル 化、および有能な人材の育成により、顧客とサプライヤーとの間の関係を強化し ています。企業はコラボレーティブな意思決定環境の導入により、距離の問題を 解消し、新しいアイデア、プロセス、テクノロジーを取り入れています。市場からの メッセージは明らかです。距離感を縮小することにより、変化を生むことができるの です。

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Issue Brief のコラボレーションパートナー

ポリコム エンタープライズソリューションズ ディレクターの John Paul Williams 氏は、電気通信、プロセス管理などの分野 で、製造、品質、およびエンジニアリングにおける世界的なイノベーションの推進を行ってきました。ポリコム入社前は、プロ セス管理会社の統括マネージャーを務め、エネルギー産業用の制御システムの設計と開発を担当。カスタム設計の製品 を 24 時間で製造する Hunter Douglas 内の部門では、オペレーションと品質のバイスプレジデントを務めました。また、 欧州、アジア、および米国の工場を管理し、それらの地域のコスト優位性を活用しながら、 現地の顧客および市場を サポートしました。 ポリコムについて ポリコムのセキュアなビデオ、音声、およびコンテンツソリューションにより、あらゆる “距離” の問題を解決し、組織における 生産性の向上および新しい価値の創造、教育・医療環境の拡充などを実現しています。ポリコムは、世界中のパートナー 企業と共に、高品質なユーザーエクスペリエンス、多くの UC 環境との高い相互運用性、投資の保護、あらゆる環境で 使用可能な柔軟なコラボレーションソリューションを提供します。 Obzervant について Obzervant は、関連性の高い価値のあるソートリーダシップ資料を作成し、統合された複数チャネルのキャンペーン戦略と して、買い手の購入サイクル全体を通して読者に有用な情報を提供するコンテンツ制作業者です。

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参照

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