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No.75 2004 年秋号

定年退職後の食生活、予想と現実

手作り心がけ、外出時には夫の食事を作り置く妻たち

―夫婦二人、シニア世代の食事風景―

仕事や子供が中心の生活からだんだん変化してくるシニア世代。 そんな夫婦は食生活も変わってくるのでしょうか。 夫が定年退職またはもうじき定年を迎える年代の 60 代の主婦208人に聞いてみました。 ★ 情 報 あ・ら・か・る・と ★ 「あったらいいなこんなもの」/「シニアの食生活のポイントは『楽しく』食べる」 管理栄養士 宗像伸子 2004 年 10 月発行

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調 査 概 要

仕事や子供が中心の生活からだんだん変化してくるシニア世代。そんなシニア世代の食生活に変化 はあるのでしょうか。一緒に食事をする人、外食の頻度、夫の料理の参加度や子供や孫が来たときの 料理、定年退職後の食生活の予想と現実についてなど、シニア主婦(60 代の主婦)208 人にその意識 と実態を聞いてみました。 ◆調 :シニア世代の食生活に関する調査 査 名 ◆調 査 方 法 :FAXによるアンケート調査 ◆調 査 時 期 : 2004 年 9 月 23 日(木)∼9 月 28 日(火) ◆調 査 対 象 :夫と二人または夫と子供(未婚)と同居する首都圏在住の 60 代の主婦 (ただし、夫の職業が自営・自由業以外で、家族に要介護認定された方がいな いこと) ◆有効回収数:208票(回収率 83.2%) 夫婦のみ 夫婦+その子供 計 112人 96人 208人

調査結果のポイント

■ 夫の定年退職後は、3食とも夫婦一緒に食べることが増えてくる。毎日の食事は「ほとんど手作り」(6割以 上)で、おかずは「平均 3.66 品」。夫婦二人の食生活は「ゆっくりできる」「健康管理がしやすい」「好きなもの を食べられる」など歓迎する声が多いものの、「作るのが面倒」という本音も 36.1%ほど。 ■ 外食は「週に 0.71 回」と少なく、「夫」または「友達」と一緒。「誕生日や記念日」に夫婦で外食をするのは、 夫婦のみの世帯では4割ほどで、子供と同居の世帯より高ポイントだった。 ■ 食事作りで夫が手伝ってくれることは「食後の食器を流しに運ぶ」「買物」が 5 割で、「料理を作る」は 2 割ほど。 3人に1人の夫は台所に立つことはまったく「無い」という。夫が出来ることは、「カップ麺」などの「インスタント 食品」「ご飯を炊く」(6割)、「味噌汁」「目玉焼き」「そばなどの麺類」(4割)くらい。そんな夫のために、外出 する際には約半数の主婦が「夫の食事を作り置きして」出かけており、シニア主婦の献身ぶりには頭が下が る。 ■ 夫が料理をすることについて、妻は自分が作るのはかまわないが「自分が不在のとき」や「夫が1人になった とき」に困らないよう料理を覚えて欲しいとのことだった。 ■ 子供や孫が集まる「年末年始」などには、シニア主婦が「手巻きずし」や「煮物」などを「おいしいものを食べ させたい」一心で腕をふるっているようだ。 ■ 夫が定年退職した後の食生活の変化について、現役世帯の主婦が「簡単に済ませる」「外食が増える」と予 想したのに対して、退職世帯の実態は「簡単に済ませる」ことも「外食が増える」こともそれほど多くなく、健 康を考慮した真面目な食生活が続いているということだった。 ■ 現役世帯の主婦にも退職世帯の主婦にも共通していることは、これからの健康のため「規則正しく」「なるべ く手作りで」「おいしいものを楽しく食べる」という食生活を実践していくとの答えだった。

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≪毎日の食生活≫

●定年退職後は 3 食ほぼ夫婦一緒

夫の定年退職後は、現役時代に比べて3食とも夫婦一緒(夫婦二人または家族一緒)に食べることが増えていま す。朝食は 13.7 ポイント、昼食は 57.9 ポイント、夕食は 6.7 ポイントのアップで、特に昼食は夫婦一緒に食べる 機会が激増しています。3食ほとんどが夫婦一緒になる定年退職後の生活の中では食事は二人の重要な位置 を占めるというわけです。(サンプル数は現役N=45、退職N=163となっています。)

●おかずは3~4品、「手作り」が6割以上

夕食のおかずは「平均 3.66 品」で「ごはん」が主食の家庭が9割以上です。 毎日の食事は「ほとんど手作り」する主婦が6割以上にも達します。手作り以外には、「出来合いのお総菜」 (67.3%)、「冷凍食品」(54.8%)が多く、そのままで済ませられる「お弁当」のポイントは低めです。手作りプラス お総菜という利用のしかたが多いのでしょう。 お総菜等の購入時の留意点は「好きなもの」「値段」「家 では作れないもの」「栄養バランス」などがあげられまし た。 2品 6.7% 5品以上 21.2% 3品 41.8% 4品 30.3% ■夕飯のおかずの品数 N=208 SA 平均:3 .6 6 その他 6.7% ごはん 93.3% ■夕飯の主食 N=208 SA 手作りと 購入の 両方 37.0% ほとんど 手作り 63.0% ■手作り度 N=208 SA ■総菜購入時の留意点 N=186 (%)MA 1 好きなメニュー 59.1 2 値段 48.4 3 家では作れないもの 40.9 4 味 40.3 5 栄養バランスの良さ 38.2 6 量や大きさ 32.8 7 出来立てかどうか 32.3 8 添加物などの有無 30.1 ■手作り以外で利用するもの N=208 (%)MA 1 出来合いのお総菜 67.3 2 冷凍食品を利用 54.8 3 インスタント食品 30.3 4 コンビニ等のお弁当 15.4 5 お弁当屋さんのお弁当 11.5 6 店屋ものや宅配 10.6 ■一緒に食事をする人  (%) SA 現役 N=45 退職 N=163 現役 N=45 退職 N=163 現役 N=45 退職 N=163 夫婦または家族で 69.0 82.7 13.3 71.2 89.0 95.7 お子さんと 2.2 2.5 11.1 0.6 4.4 3.1 一人で 22.2 11.7 60.1 23.3 4.4 1.2 食べない 4.4 3.1 2.2 1.2 0.0 0.0 家では食事をしない 0.0 0.0 8.9 3.1 0.0 0.0 不明 2.2 0.0 4.4 0.6 2.2 0.0 朝食 昼食 夕食 69.0 82.7 13.3 71.2 89.0 95.7 現役 N=45 退職 N=163 現役 N=45 退職 N=163 現役 N=45 退職 N=163 朝食 昼食 夕食 ■夫婦が一緒に食事をする機会の変化  (現役:退職後比較)  (%) SA

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●夫婦二人でゆっくり食べる

夫婦二人の食生活の良いところは「ゆっくり食事がで きる」「健康管理がしやすい」「好きなものを食べられる」 が過半数を占め、時間と気持ちに余裕のある食生活 を楽しんでいる様子です。しかし一方で「作るのが面 倒」という本音も 36.1%ほどありました。

≪外食の実態≫

●「月に1~2回」の外食は日常とは違う楽しみ

外食は「月に1~2回」が最も多く、平均外 食頻度は「週に 0.71 回」。ほとんど家で食 事をしていると言えそうです。 外食は「夫と二人で」または「友達と」が多 く、「気分が変わって楽しい」「美味しいも のが食べられる」「自分では作れない料理 が食べられる」など、日常と違う雰囲気を 楽しんでいる様子です。

●大きくなっても子供が気がかり

夫婦二人の外食は「出かけたついでに」が多く、「食事作りが面倒なとき」「夫婦の誕生日や記念日」が3割ほど。 ただし子供と一緒に住んでいる家庭(91人)では、夫婦二人の家庭(108 人)より、「記念日の外食」のポイントが 19.5 ポイントも低くなっており、子供が一緒に住んでいる場合は、たとえ「記念日」でも、夫婦二人だけでは外食 しないようです。大きくなっても子供を気遣う親の姿なのかもしれません。 3.4 24.0 月に1~2回 51.5 16.8 4.3 週に3回以上 週に1~2回 年に数回 外食はしない ■外食頻度 N=208 (%)SA 平均外食頻度:0.71 回/週 ■夫婦二人で外食をする機会  (%) MA 1 出かけたついでに 63.8 67.6 59.3 2 食事の支度が面倒なとき 35.2 41.7 27.5 3 誕生日や記念日など 33.7 42.6 23.1 4 楽しみとして 28.6 34.3 22.0 5 二人だけで外食はしない 10.1 1.9 19.8 夫婦のみ世帯 N=108 夫婦+子供世帯 N=91 合計 N=199 ■夫婦二人の食事について N=208 (%)MA 1 ゆっくり食事ができる 58.7 2 健康管理がしやすい 55.3 3 好きなものを食べられる 51.9 4 毎回作るのが面倒 36.1 5 二人で会話を楽しめる 30.8 6 1人の方が気楽 19.2 7 作り甲斐がない 13.5 ■外食をする相手 N=199 (%) 上位3項目 1 夫と二人 73.9 2 友達 62.3 3 別居の子供家族 56.8 4 趣味の仲間 29.1 5 同居の家族全員 21.6 6 同居の子供 17.1 ■外食をどう思うか N=208 (%) MA 1 気分が変わり楽しい 72.1 2 美味しいものが食べられる 71.6 3 自分では作れない料理が食べられる 70.7 4 面倒なときには利用した方がよい 54.3 5 バランスよく色々食べられてよい 13.9 6 食べすぎてしまう 13.5

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社会との関わりを持つためによい 13.0

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≪夫の食事作りの実態≫

●「食後に食器を流しに運ぶ」5割、「カップ麺」「ご飯が炊ける」6割

台所に立つことが「よくある」夫は 18.3%で、「たまにある」夫は 47.1%。「全くない」は 34.6%もおり、3 人に 1 人の 夫は何もしていないという結果でした。 手伝ってくれることは「食後の食器を流しに運ぶ」「買物」が 5 割で、次いで「洗い物」「食卓の用意」があげられ、 「料理を作る」は 2 割ほどでした。 では夫が出来る調理はというと、「カップ麺」など 「インスタント食品」63.5%、「ご飯を炊く」63.0%、 「味噌汁」46.6%、「目玉焼き」42.3%、「そばなど の麺類」40.4%が上位で、「何でも出来る」が 9.6%、 逆に「何も出来ない」が 7.2%という結果でした。

●外出時には「夫の食事を作り置く」献身的な妻たち

そんな夫を食事時に残して外出することのある主婦は 77.4%で、2割の主婦は「食事時には外出しない」と答え ています。外出する際も約半数が「夫の食事を作り置きして」出かけており、シニア主婦の献身ぶりには改めて 驚かされます。 それだけに、「自分が不在のとき」や「夫が 1 人にな ったとき」のために、夫に料理を覚えて欲しいという 声は多く、「しなくてもよい」「無理にすることはない」 はごくわずか。自分が作るのはかまわないけれど、 本人のためにも料理をマスターして欲しい、というわ けで、昨今の男性シニア料理教室の人気はこんな 事情の表れかもしれません。 ない 34.6% よくある 18.3% たまにある 47.1% ■夫が台所に立つ頻度 N=208 SA ある 77.4% ない 22.6% ■食事時の外出の有無 N=208 SA ■夫が作れる料理 N=208 (%) MA 1 インスタント食品 63.5 2 ご飯を炊く 63.0 3 味噌汁を作る 46.6 4 目玉焼き 42.3 5 そばなどの麺類 40.4 6 炒め物 26.4 7 カレー 20.2 8 焼肉 18.8 9 鍋料理 17.8 10 煮物 15.4 11 パスタ料理 10.1 12 だいたい何でも出来る 9.6 13 何も出来ない 7.2 ■夫が手伝うこと N=208 (%) MA 1 食後の食器を流しに運ぶ 53.8 2 食材の買い物 50.0 3 洗い物をする 37.5 4 箸を並べるなど食卓の用意 29.3 5 料理を作る 23.6 6 何もやらない 16.8 ■外出時の夫の食事 N=161 (%) SA 1 作り置きして出かける 46.0 2 夫に任せている 21.7 3 夫が自分で作っている 12.4 4 ありあわせのものを食べてもらう 7.5 5 インスタント食品を食べている 3.7 6 外食してもらう 1.9 7 同居の子供が作っている 1.2 8 お弁当やお総菜を買って置いておく 0.6 不明 5.0 ■夫が料理することをどう思うか N=208 (%) MA 1 自分が不在でも不自由ないよう作れるようになって欲しい 71.6 2 一人になった時のために作れるようになって欲しい 61.1 3 基本の料理は覚えて欲しい 43.3 4 料理を趣味にして欲しい 24.5 5 自分の代わりに作って欲しい 21.2 6 作るのが好きなのでありがたい 15.9 7 夫の作ったものは美味しいのでうれしい 13.5 8 料理は自分がやるのでしなくてよい 7.2 9 無理にすることはない 5.8

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≪家族が集まるときの食事≫

●子供や孫にふるまう料理は「手巻きずし」「煮物」

「年末年始」や「春・夏・冬の休み」には、子供や孫が集まります。そんなときに腕をふるうのは、シニア主婦で、み んなに「おいしいものを食べさせたい」一心で腕をふるっているということです。 人気のメニューはトップが「手巻きずし」。次いで「煮物」「焼肉」「鍋物」が上位にあげられました。家族みんなが 一緒にワイワイ食べられるメニューや「煮物」のような「おふくろの味」が好まれているようです。 また「我が家の味を子供や孫に伝えたい」と思っているシニア主婦は 6 割にのぼりました。

情報あ・ら・か・る・と

★ あったらいいなこんなもの・・・二人暮しのシニア世代の食生活にあると便利なモノやサー ビスを聞いてみました。(N=208 フリーアンサー)(票)※上位5つ ①食材の量り売りや小パックの食品、小量総菜など 32 ②食材宅配サービスなど 25 ③お弁当や総菜の宅配サービスなど 23 ④シニア向けレシピなど 17 あまり思わ ない 33.7% 思う 27.4% やや思う 34.6% 思わない 4.3% ■わが家の味を伝えたいと思うか N=208 SA ■子供や孫が集まるとき N=208 (%) MA 1 年末年始 59.1 2 春・夏・冬休み 41.8 3 休日 39.9 4 自分たちの誕生日 22.1 5 お盆 20.7 6 母の日、父の日 18.8 食事は作ら ない 4.3% その他 1.2% 子供や嫁が 作る 1.8% 孫や子供と 一緒に作る 3.1% 自分が作る 89.6% ■家族が集ま ったときに料理を作る人  N= 1 6 3   SA ■料理を作るときの気持ち N=156 (%) SA 1 おいしい物を食べさせたい 72.5 2 料理を楽しみにしてくれて嬉しい 13.5 3 自分の味を子や孫に伝えたい 3.8 3 作りがいがある 3.8 5 昔を思い出して楽しい 1.9 その他 1.9 不明 2.6 1 手巻き寿司 28 2 煮物 24 3 焼肉 23 4 鍋物 21 5 サラダ 18 5 揚げ物 18 7 カレー 15 8 唐揚げ 14 9 すき焼き 13 10 パスタ 11 10 散らし寿司 11 10 炊き込みご飯 11 ■家族が集まったときに作る料理 ベストテン(フリーアンサー)(票) その他、「使い勝手のよい冷凍食品」、「食品のパッ クを開けやすくしてほしい」、「シニア向け料理教室」

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≪定年退職後の食生活≫

●定年退職後の食生活、予想と実態にギャップ

夫の定年退職後の食生活の変化について、夫が現役の主婦には、定年退職後を想定して答えてもらったとこ ろ、現役世帯の主婦の予想と退職世帯の実態にはギャップのある結果となりました。 現役世帯の主婦が、夫が定年退職したら「簡単に済ませる」、「二人で外食することが増える」「いつも同じメニュ ー」という食生活になると予想したのに対して、退職世帯の実態ではその項目のポイントは低く、現実には、「簡 単に済ませる」ことも、「外食が増える」こともなく、真面目な食生活が続いているようです。 退職世帯の回答が現役世帯の回答より目立って高ポイントだったのは、「健康を考えるようになった」でした。定 年退職で仕事中心の生活が一段落した夫婦が、改めて健康を意識したということなのでしょうか。 (サンプル数は現役N=45、退職N=163となっています。) これからの健康のため「①規則正しく②なるべく手作りで③おいしいものを楽しく食べる」という食生活は、現役 世帯の主婦、退職世帯の主婦どちらも変わらず実践していくとのことでした。これは昨今の健康ブームの表れな のでしょうか。 家で作る頻度が増えた ① 40.0 ② 42.3 -2.3 和食が増えた ② 33.3 ④ 34.4 -1.1 簡単にすませることが多くなった ② 33.3 ⑨ 8.0 25.3 麺類が増えた ④ 28.9 ③ 37.4 -8.5 健康を考えるようになった ⑤ 26.7 ① 46.0 -19.3 二人で外食することが増えた ⑥ 24.4 ⑧ 12.3 12.1 いつも同じメニューが多くなった ⑦ 20.0 ⑦ 12.9 7.1 魚料理が増えた ⑧ 17.8 ⑤ 25.8 -8.0 素材を厳選するようになった ⑨ 15.6 ⑥ 17.8 -2.2 家で作る頻度が減った ⑩ 8.9 ⑬ 4.3 4.6 出来合いの総菜を買うことが増えた ⑪ 6.7 ⑪ 6.1 0.6 冷凍食品を利用することが増えた ⑪ 6.7 ⑪ 6.1 0.6 メニューのレパートリーが増えた ⑬ 4.4 ⑩ 7.4 -3.0 差 ■定年退職後の食生活の変化 予想と現実  (%) 上位3項目 現役世帯 N=45 退職世帯 N=163 ■健康に暮らすため今後実行したいこと N=208 (%) MA 全体 N=208 現役 N=45 退職 N=163 1 規則正しく食事をしたい 84.6 86.7 84.0 2 なるべく手作りしたい 70.7 64.4 72.4 3 おいしいものを楽しく食べたい 61.5 62.2 61.3 4 新しい店や話題の店で食べたい 31.3 31.1 31.3 5 粗食を心がけたい 30.8 24.4 32.5 6 家族や友人と食べたい 26.4 31.1 25.2 7 レトルト等、便利な物は利用したい 25.5 31.1 23.9 8 シニア向けのメニューを覚えたい 25.0 31.1 23.3

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シニアの食生活のポイントは「楽しく」食べる

管理栄養士 宗像 伸子 シニア世代が気になる「生活習慣病」は、若い頃の食事の習慣(お肉ばかり食べたり、朝 食抜きで一度にまとめて食べたりという食べ方)の影響がだんだんと40代頃から出てきま す。この年代になって注意するのではなく、若いうちから意識しておくことが大切です。 そのように毎日の食事の積み重ねが今後に影響するわけですから、今の生活で気をつける ことは①主食(ごはん)②主菜(肉や魚)③副菜(豆、根菜類など)④副菜(緑黄色野菜な ど)⑤汁物(味噌汁など)の五皿を基本にすること。当たり前のようですが、とても大切なこと です。よく「年をとったらお肉は少なめに」などと言いますが、それは間違った知識です。 若くても年をとっていても、必要な栄養素は一緒。ですから年代に関係なく、バランス良く きちんと食べるようにします。実際に、バランス良くきちんと食べている人の方が元気です。 食事よりも、どちらかというと問題になるのは間食で、食事はコントロールできているけ れども、間食によってカロリーの取りすぎになってしまうというケースが多いようです。何 をどれだけ食べたら良いかを覚えて生活すること。そうすればカロリーの取りすぎはおさえ られるのではないでしょうか。 それから、食生活を楽しむということはとても大切なことです。それには夫の協力が必要 になります。一緒に食事を作るとまではいかなくても、買い物に行ったりするだけでも共通 の話題ができ、夫婦のコミュニケーションが取れて楽しくなります。私は栄養バランスの面 でも、またコミュニケーションを良くするためにも「手作りに勝るものはない」と思っていま す。 食生活を楽しむという点では「手作りをする」こと以外に、食卓の演出をするのも良いで しょう。小枝を使って箸置きにしたり、花をあしらったり、ランチョンマットを敷くだけで 気分が変わりますし、BGM をかけてみるなどのアイディアもあります。さらに、料理の本な どを参考にして新しいメニューを登場させるのも会話のきっかけになりますね。 とはいうものの、毎日3食手作りするのは手間も時間もかかり大変です。そんな時は、外 食したり、外のお総菜を取り入れたり、ケータリングを利用するという方法もあります。 また、食事と直接関係ありませんが、食生活を楽しむ上では「歯の健康」も大切です。歯 に支障があると食べられる食材を選んだり、切り方や硬さを考えたりしなければなりません し、料理のレパートリーが少なくなるとその分楽しみも少なく、栄養面で偏りがでてきます。 夫が定年退職になった後は時間的にも余裕ができて、夫婦の生活が変わります。1日3食 を規則正しく取り、特にカルシウムや鉄分、食物繊維が不足しないように意識して、毎日の 食生活を楽しみましょう。

情報あ・ら・か・る・と

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