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壁面線を用いた空間区分による大学キャンパス環境の評価に関する研究 [ PDF

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Academic year: 2021

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(1)壁面線を用いた空間区分による 大学キャンパス環境の評価に関する研究. 西田 正一 1. はじめに. 調査対象地の選定. 1.1 研究の背景と目的 屋外空間区分方法の対象地への適用.  大学のキャンパスは多くの学生、教職員、または地域の 住民、来訪者などによって様々な使われ方をしている。多. 写真撮影. 屋外環境の 物理的データの分析. くの行為は物理的環境によって左右され、その物理的環境. 施設の地図 データ. 調査データ シート  による調 査. 立地特性分析. 利用特性 分析. 景観特性分析. 大学キャンパス屋外環境の類型化. をどのようにマネジメントしていくかを捉えることは非常 屋外環境に 対する評価. に重要なことである。また、大学キャンパスの屋外空間に. アンケート調査 類型別にみた大学キャンパス屋外環境利用者の評価 分析. おいてどのような場所を利用している人が評価し、どのよ 総括. うに関わっているのかを把握する必要がある。 図 1 研究のフロー. 1.2 研究の目的  本研究は大学キャンパスの屋外空間を壁面線によって空. 2.2 屋外空間空間区分法. 間を区分し、利用する上で環境の評価に影響を与えると思. (1)屋外空間区分法. われる「景観特性」「立地特性」「利用特性」を取り上げ、また.  大学キャンパスの屋外空間を区分する方法を以下のよう. その特性間の関連性を明らかにすることによって、大学. に設定した。. キャンパスの屋外空間の特徴を捉え、今後の大学キャンパ. ①水平投影面積 100 ㎡以上の建物の平面の外形線を延長し. ス屋外環境の評価構造を把握することを目的とする。. て隣接する建物まで引いたときに生ずる2本の線分のうち、. 1.3 研究のフロー. 短いほうの線分を空間区分線とする。 (注:グランド、テニ.  ①対象地において屋外空間区分法を適用し、大学キャン. スコート、広場等の目的の定まった屋外空間はそれぞれ1. パスの屋外空間全てを区切る。次に空間区分法によって分. つの空間とみなす). けられた空間ごとの「 景観特性」「立地特性」「 利用特性」 の. ② 2本の平行な空間区分線の間隔が 10m以下の場合は、ど. データを現地調査から抽出し、大学キャンパスの屋外空間. ちらか一方の空間区分線を採用し、もう一方は消去する。. の特徴を捉える。. ③250㎡以下の小さい区分空間は隣接する空間に分配する。.  ②学生を対象としてキャンパスの屋外空間の評価に関す. ④空間区分線同士の交点ができるときは、一方(長い方)の. るアンケートを行い、 「景観特性」「立地特性」「利用特性」のそ. 空間区分線は、もう一方(短い方)の空間区分線までの空間. れぞれの特性においてどの要素を利用者が評価しているの. 区分線を残してあとは消去する。. かを把握する。(図 1).  以上の方法により、九州大学244カ所、九州産業大学118 カ所の計 362 カ所に大学キャンパスの屋外空間が区分され. 2. 大学キャンパスにおける調査. た。. 2.1 調査対象地の選定と概要.  2 表. 本研究では、はじめに大学キャンパスの屋外空間の特徴を. 空間区分法の手順.  . ①. ②. ③. ④. 大学キャンパス敷地境界線. 捉えるため、地方中枢都市である福岡市の中から九州大学. 区分空間. 空間区分線. 箱崎キャンパス、九州産業大学の 2ヶ所を選定し現地調査. 区分空間. 区分空間. を行った。九州大学は平地に位置し、平面的な空間構成で. 区分空間. あるのに対し、九州産業大学では丘陵地に位置し、立体的 区分空間 区分空間. な空間の構成をとっている。(表 1) 水平投影面積10 0㎡以上の建物. 10 m以下. 25 0㎡以下. 区分空間線の交点.   1 調査対象地の概要 表  . 調査対象地. 敷地面積(㎡). 九州大学 箱崎キャンパス 九州産業大学. 455,000 217,000. 建蔽率 39% 31%. 2-1. 延べ床面積 (㎡) 270,000 147,000. 教職員数 (人) 2000 500. 学生数(人) 8600 16000.

(2) 2.3 屋外環境の分析の方法と調査項目. 2.5 大学キャンパスの屋外環境の特徴.  空間区分法によってわけられた屋外環境の景観、立地、. 2.5.1 数量化Ⅲ類の適用. 利用の3つの物理的データの特徴を以下の方法により抽出.  大学キャンパスの屋外環境の特徴を捉えるために、各区. した。(表 3). 分区分空間ごとに抽出した景観特性、立地特性、利用特性. 2.3.1 景観特性. の全てのデータを変量として数量化Ⅲ類を行った。. 表 3 調査項目. 各区分空間の中心において4方向 の写真を撮影し、それぞれの写真 を8×5のメッシュに区切った。各 メッシュ内において最も占める割 合の高い構成要素を抽出し、各区 分空間ごとに 4 枚の写真の構成要 素の合計を算出し、区分空間ごと にそれぞれの構成要素の占める割 合を算出した。 2.3.2 立地特性  予備調査により選択した学内で. 2.5.2 各因子の意味付け. 調査項目 空 建物 景 人工地面 観 写真における構成要 自然地面 特 素の割合 樹木 性 その他緑 水面 食堂 立 生協 地 各区分空間からの直 書店 特 線距離 ATM 性 運動施設 門 駐車台数 駐輪台数 街灯の有無 案内図の有無 利 公衆電話の有無 用 ベンチ・椅子の有無 特 座れる段差の有無 性 自販機の有無 ごみ箱の有無 高木の本数 潅木の有無 地面の状態. 得られた各因子は以下の性質を示している。 ・第1因子:「キャンパスの中心的空間までの距離」 (正方向) 食堂、書店、図書館から遠く、地面が土である (負方向) 食堂、書店、図書館から近く、椅子や自販機がある ・第2因子:「歩行者の快適性」 (正方向) 空が狭く、車や駐輪が計画されている (負方向). 生協、書店、ATM、運動施設)及び門と区分空間の中心の直. 空が広く、車や駐輪が計画されていない 2.6 クラスター分析による分類. 線距離を地図により計測した。.  大学キャンパスの屋外環境の基本構造として解釈した第. 2.3.3 利用特性  各区分空間において、利用に関係性のある高木の本数、. 1 因子、第 2 因子から各区分空間のサンプルスコアを算定 し、   クラスター分析(ward法,ユークリッド距離)を行った。. 駐車、駐輪の計画台数、街灯の有無、案内図の有無、スト. これにより大学キャンパスの屋外空間が 4 つのグループに. リートファーニチャー等の有無、地面の状態についての調. 分類された。. の利用頻度の高い共同施設(食堂、. 査シートを作成し、現地調査を行った。 GROUP1. 中庭型屋外空間. 2.4 屋外空間区分法の検討 空間区分法と比較するために 40 m× 40 mのメッシュで.  建物の見える割合が高く、食堂や生協などから100m以上. 2.3 の調査と同様の方法で九州大学の 20地点において調査. 200m以内のカテゴリーに多く反応している。空の見える割. を行った。調査を行う際、写真撮影をする地点において建. 合は10%未満のカテゴリーに反応したものが多く地面がア. 物が存在し、撮影ができない地点も存在し、空間の把握も. スファルトで舗装されている。. 困難であった。壁面線を用いた屋外空間区分法では空間の まとまりを感じやすく、利用用途や区分線の発生する構造. GROUP2. 幹線道路型屋外空間. 体の数により面積の大小が生じ、面積による特徴の抽出が.  食堂までの距離が200m以内のカテゴリーが多く反応して. 可能であることから屋外空間区分法が空間を区分する際、. いる。また駐車や駐輪が計画されており、人工地面の見え. 有効な手段であると考えられる。メッシュ区分法と空間区. る割合が高く、ほとんどの空間で街灯がある。. 分法の比較を表 4 に示す。 GROUP3. 広場型屋外空間.     表4   メ ッ シ ュ 区 分 法 空 間 区 分 法. 椅子や自動販売機、ごみ箱等のストリートファーニチャー メッシュ区分法と空間区分法の比較 平面図. 面積データ 最小値 681.6㎡. 40m 40m. 最大値. 1157.5㎡. 平均値. 1169.8㎡. メッシュの面積     1600.0㎡ 最小値. 251.3㎡. 最大値. 20795.4㎡. 平均値. 1137.7㎡. が有り、地面もタイルで舗装されているカテゴリーが多く 反応した。食堂までの距離は100m以内にほとんどが位置し. 特徴 調査 地点とな る空 間単位が 1 つの まとまっ た空 間として 認識 されにく く、 評価や調 査が 困難な地 点が 出現する 割合 が高い。 また 、人が メッ シュ 区分空間 にま とまりを 感じ にくく、 共通 の理解が 得に くい。. ており、半数近くの空間に芝が存在する。 GROUP4. グランド型屋外空間 食堂、生協、図書館、書店などの共同施設から離れている. 調査 地点とな る空 間単位が 壁面 の延長線 によ り区分さ れて おり、まと まり のあ る空 間を 形成しや すく 、評価や 調査 が困難な 空間 が出現す る割 合が低い 。人 が区分空 間に ひとつの まと まりを感 じや すく、共 通の 理解を得 やす い。. おり、空の見える割合が 15 %のカテゴリーが多く反応し た。また土である割合が高い。. 2-2.

(3) 景観特性、立地特性、利用特性の特徴を分析した結果、九. 4. 利用者の屋外空間の評価. 州大学においては、中庭型、幹線道路型に属する屋外空間. 4.1 アンケートの方法. が多く、九州産業大学ではそれぞれのグループにおいて分.  大学キャンパスの屋外空間の「景観特性」「立地特性」「利用. 散して屋外空間の数が分類された。各大学において分類さ. 特性」についてそれぞれどの項目を利用者が重要視している. れた空間の分布を図 3 に示す。. かを把握するため、九州大学箱崎キャンパスに通う学生を 対象として、「大学キャンパスの屋外環境の評価に関する意. 表 5  反応が特徴的なカテゴリー項目 カテゴリー項目. GROUP1 GROUP2 GROUP3 GROUP4 反応数 構成比 反応数 構成比 反応数 構成比 反応数 構成比 131 100% 118 100% 44 100% 69 100%. 0%以上20%未満 20%以上40%未満 40%以上 建物 0%以上20%未満 20%以上40%未満 40%以上 樹木 0%以上5%未満 5%以上10%未満 10%以上 その他緑 0%以上5%未満 5%以上10%未満 10%以上15%未満 15%以上 空 0%以上10%未満 10%以上20%未満 20%以上 人工地面 0%以上5%未満 5%以上10%未満 10%以上 自然地面 見える 景観特性 水面 0m以上100m未満 100m以上200m未満 食堂 200m以上 0m以上100m未満 100m以上200m未満 200m以上300未満 書店 300m以上 0m以上200m未満 図書館 200m以上 0m以上100m未満 100m以上200m未満 200m以上300未満 ATM 300m以上 0m以上100m未満 100m以上200m未満 200m以上300m未満 生協 300m以上 0m以上200m未満 運動施設 200m以上 0m以上100m未満 100m以上200未満 立地特性 門 200m以上 0以上5未満 5以上10未満 10以上15未満 樹木(本数/ 1000㎡)15以上 潅木 有り 椅子・ベンチ 有り 座れる段差 有り 自販機・ごみ箱 有り 案内図・地図 有り 公衆電話 有り 街灯 有り 駐車 計画されている 駐輪 計画されている アスファルト 有り コンクリート 有り タイル 有り 芝生 有り 土 有り 低い茂み 有り 高い茂み 有り 有り 利用特性 砂利. 表6. 55 63. 47%. 30. 68%. 20 21. 45% 48%. 57%. 59 46. 45% 35%. 79. 布し、そのうち 86 名の回答を得た。(回収率:60.9%)調 査項目は、以下の 5 つの質問事項を用いて行った。. 48%. 75. 識調査」を行った。各学部の比率がほぼ等しくなるように配. 40. 58%. <屋内空間に関する質問>. 67%. 1)「普段いる建物の場所」(位置). 84. 64%. 91. 69%. 28 72. 21% 55%. 74 104. 63% 88%. 64 49. 54% 42%. 17 13. 39% 30%. 34 38. 77% 86%. 5 34. 11% 77%. 23. 52%. 101. 77%. 72 33. 55% 25%. 53. 55 59. 42% 45%. 48 35. 41% 30%. 23. 111. 85%. 85. 72%. 34. 77%. 23. 52%. 20 15. 45% 34%. 41 28. 93% 64%. 37 26. 84% 59%. 40. 91%. 38 20. 86% 45%. 33. 41 23. 54% 97%. 39% 74%. 79%. 94 50 65 112. 80% 42% 55% 95%. 2)「好きな場所」(位置、好きな理由、利用頻度) 3)「嫌いな場所」(位置、嫌いな理由、利用頻度) 4)「九大らしいと思う場所」(位置、理由、利用頻度). 59. 86%. 52. 75%. 68. 99% 0%. 27. 39%. 28 33. 41% 48%. 30. 43%. 37. 54%. 75%. 45%. 93. 71 127. <屋外空間に関する質問> 27 51. 52%. 尚、好きな場所、嫌いな場所における理由に関しては、表 7 に示す、 《景観リスト》 《立地リスト》 《利用リスト》の中 からそれぞれ 3 つまで選択してもらい、九大らしいと思う 場所に関しては理由を自由記述により、回答してもらった。. 表7. 好きな場所、嫌いな場所理由リスト内容. 建物、緑、空、道・地面、水面の見える量、質による理由 景観リスト 見通し、明るさによる理由 立地リスト 学内施設、門までの距離に関する理由 利用リスト ストリートファーニチャー等の有無、地面の状態、交通、行為に関する理由. 4.2 評価された場所 4.2.1 好きな場所  好きな場所は広場型空間に集中する傾向があり、広場型 41 29 17. 31% 18%. 59% 42% 25%. 空間はほとんどの場所において好きな場所として評価され ている。特に理系書籍部前の屋外空間を好きな場所として. グループ別区分空間総数. 中庭型 幹線道路型 広場型 グランド型 計 九州大学 107 77 12 48 九州産業大学 24 41 32 21 グループの合計 131 118 44 69. 挙げた人が最も多い。次いで幹線道路型空間を好きな場所 244 118 362. としてあげた人が多かった。 中庭型 幹線道路型 広場型.  . グランド型.  . 斜面.  . N N 0. 50. 100. 200. 300(m). 0. 図 2 グループ別空間分布図 2-3. 50. 100. 200(m).

(4) 4.2.2 嫌いな場所. 表8.  嫌いな場所は分散しており全てのグループにおいて嫌い. 好きな場所 空間のグループ 中庭型 幹線道路型 広場型 グランド型 計. 指摘場所数 指摘人数 類型別指摘率 空間総数 1 1 1% 107 5 9 6% 77 8 71 67% 12 2 3 4% 48 16 84 7% 244. 嫌いな場所 空間のグループ 中庭型 幹線道路型 広場型 グランド型 計. 指摘場所数 指摘人数 類型別指摘率 空間総数 14 20 13% 107 19 28 25% 77 8 15 67% 12 14 21 29% 48 55 84 23% 244. 九大らしい場所 空間のグループ 中庭型 幹線道路型 広場型 グランド型 計. 指摘場所数 指摘人数 類型別指摘率 空間総数 2 13 2% 107 13 45 17% 77 6 23 50% 12 3 3 6% 48 24 84 10% 244. な場所が存在した。最も嫌われる場所数が多いのは幹線道 路型で19カ所である。また好きな場所として多くあげられ た広場型を嫌う人も存在している。 4.2.3 九大らしい場所  九大らしいと思う場所については、好きな場所と同様、 限られた場所が多く挙げられた。特に、工学部本館前(理 由:パンフレットに載っている、歴史を感じる)、正門(理 由:看板がある、正門だから)記念講堂前(理由:人が多 い、卒業式などのイベントがある)の3つの場所が九大ら しい場所という意見が大半を占めた。 4.3 評価された項目. 区分空間のグループと評価された場所の関係. 4.3.1 景観特性  好きな理由では「緑が多い」から好きという意見が多く、 嫌いな理由では、「建物がきたない」「道、地面がきたない」と. 0%. 20%. 中庭型. いう意見が多かった。. 6.  好きな理由として「食堂まで近い」「普段いる建物から近. 80%. 100m未満 8. 5. 100m以上 200m未満. 6. 7. グランド型. 100%. 7. 15 4. 広場型. 60% 7. 5. 幹線道路型. 4.3.2 立地特性. 40%. 11. 3. 200m以上. い」という意見が最も多く、嫌いな理由では「普段いる建物 から遠い」「図書館まで遠い」という意見が多く見られた。. 図 3 嫌いな場所と普段いる建物との距離. 4.3.3 利用特性 0%.  好きな理由として最も回答数が多かったのが「椅子・ベン チがある」で「樹木の数が多い」「飲食ができる」「自販機があ. 中庭型. る」がそれに続いた。嫌いな理由として「駐車が多い」「車の. 幹線道路型. 8. 60%. 80%. 5. 100%. 4. 3. 7. 9. 6. 6 たまに行く. グランド型. が多く見られた。. 40%. よく行く. 広場型. 通行が多い」「駐輪が多い」「人が多い」など交通に関する意見. 20%. 4.4 グループ別の評価の比較. 2. 2 5. 7 5. 4 4. 7. あまり行か ない 行かない. 図 4 嫌いな場所の利用頻度.  嫌いな場所について、グループごとの比較を行う。景観 特性、立地特性に関しては、全てのグループにおいて理由. 5. 総括. の相違はほとんど見られなかった。利用特性においては中. 本研究では次のことが明らかになった。. 庭型空間 , 幹線道路型空間では「車の通行が多い」、「駐輪が. (1)壁面線を用いた空間区分によって大学キャンパスの屋外. 多い」という意見が多く広場型空間においては「人が多い」か. 環境を区分し、屋外空間を評価する有効な手法のひとつを. ら嫌いという意見が最も多かった。またグランド型空間に. 構築した。. おいて「街灯がない」「ごみ箱、自販機がない」など設備に関. (2)大学キャンパスの屋外環境の特徴を景観、立地、利用の. する理由が多くみられた。. 3 つの特性によって捉え、 「1. 中庭型空間」「2.幹線道路型.  利用者の普段いる建物と嫌いな場所との距離、嫌いな場. 空間」「3. 広場型空間」「4. グランド型空間」の4つの空間に. 所の利用頻度を比較すると広場型空間においては、嫌いな. 分類することができた。. 場所が普段いる建物から200m以上離れた人が最も多いがグ. (3)好きな場所は広場型空間に集中し、嫌いな場所は分散す. ランド型空間においては距離が近い人が嫌う傾向にある。. る傾向がある。グループ別に嫌いな場所は嫌われる理由が. また利用頻度を比較すると、広場型空間においては利用頻. 異なり、広場型空間では広場をあまり利用しない人が嫌う. 度の低い人が嫌う人が多いが中庭型空間を嫌う人は比較的. という傾向がみられた。. 利用頻度が高い人が嫌う傾向にあることがわかる。 ( 図 4 、  今後の課題としてキャンパス全体の評価とグループ別の 図 5). 空間のキャンパス全体に占める割合との関係性、利用者の 評価した場所における行為について分析する必要がある。.      . 2-4.

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