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源泉徴収課税と租税条約並びに問題点

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(1)

愛知工業大学研究報告 第28号 平成5年

源泉徴収課税と租税条約並びに問題点

工藤市兵衛

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Ichibei Kudo

A quari-educational foudation and an educational foundation manage, control eaeh school and hire people and pay salary to people, non-setllers and non-residents. We will examine the ]apanese taxation acts and duplicate taxation ones and how to be dealed with th巴m 学校法人,準学校法人が学校を管理運営し,法人 が雇用し又は非永住者又は非居住者に支払うべき給 料,報酬等について, 日本の租税法は如何な取扱い をしているか,二重課税を防止すべき租税条約はど の様になっているか、これらの問題点、を検討する。 401~ 133

(2)

177

源泉徴収課税と租税条約並びに問題点

第一節

源泉徴収制度のあらまし

学校法人@準学校法人が学校を管理@運営することは先に述べた所で あるが、これらの法人が雇用し又は依頼して、非永住者又は非居住者に 点支払うべき給料@報酬等について、日本の租税法は如何なる取扱いをし 開ているのか、又二重課税を防止すべき租税条約はどの様になっているの 此かを検討することは、国際化ボ 1 ダレス化が進む現状にかんがみ、益々 価その重要さを増すことは疑いのない所である。 搬日本の所得税法では、所得者自身がその年中に稼得した所得と、それ 摘に対する税額を計算し、これを自主的に申告納税する寸申告納税制度 L 献を建前とし、これと併せて特定の所得については﹁源泉徴収制度﹂が採 御用されている。この源泉徴収制度は一定の所得の支払者がその所得を支 融払う際に、所定の所得税を徴収し、これを固に納付するというもので、 諸外国においても採用されている①。 日本で所得税は明治ニ 0 年(一八八七年)に初めて設けられたもので あり、明治三二年から利子所得について、昭和一五年(昭和一五年三月 二九日法律第二四号)から給与所得についてこの制度が採用された。 即ち明治三二年の所得税の改正では、第一種所得税、いわゆる源泉課税 主義による改正所得税法が公布され、その後何回かの改正を経て、今日 にいたっている②。 このように源泉徴収制度は、申告納税制度を建前とする所得税法から みると補充手段であり、最終的には確定申告や年末調整による精算手段 を必要とするものであり、源泉徴収による所得税額の大半を占める給与

一般的に源泉徴収だけで、課税関係が完結 所得や退職所得については、 するものである。 ﹁源泉徴収制度のしくみし を図示すれば、左の如くである③。 (源泉徴収制度のしくみ)

3

5

8

(3)

-Mar.1993 又所得税の納税者を納税義務者とし(国税通則法二五)、 所得税の源泉徴収をする義務のある者を源泉徴収義務者と 規定しており(所得税法五、六)、納税義務者の区分、 所得の範囲を下の様に定めている。

民協禁掃き襲警

司│非永住者以外1[ 住 " 11 .圏内源泉所得 │ 非 永 住 者

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│利益、差益、利益の分自己、報酬e料金及び賞金(所法

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I │ 人 格 の な い 社 団 等 11 内国法人又は外国法人の課税所鐸と同じ(所法

4)

I ハ 可 U 戸 hd つ d Vo1.28-A, 平 成5年, 第四号

A

, 愛知工業大学研究報告, 176

(4)

175 所で源泉徴収制度は、日本の租税制度において重要な位置を占めてい るに拘らず、従来、租税法 としては必ずしも十分に解明されず、現実には租税徴収の便宜のために 現実的に実施されているも のと認めざるを得ない。 源泉徴収税制は経済社会の進展と共に、益々重要さを増すものであり、 ことに基本的幾つかの間 題について抜粋し、その問題を検討せんと試みるものである。 点ここで居住者とは日本国内に住所を有し、又は現在まで引き続いて一 鴫年以上居所を有する個人を 小川いい、非居住者とは、居住者以外の個人を云うとしている(所得税法二 郎 条 ① 一 ニ 、 五 ) 。 鵬又給与等その他源泉徴収の対象となる所得の支払者は、所得税法の定 中めるところによりその支払いに係る金額について源泉徴収義務があり 時(所得税法六条可この源泉徴収義務のある者を﹁源泉徴収義務者﹂と云つ 強て居り、これが会社、官公庁は勿論、学校、個人等であっても原則とし 源て徴収義務者となる。源泉徴収義務者を図示すれば次の通りである④。 諜農鍛収義務を負わない者押{酬)ぷ二三

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日芸館@外交官

│国際通貨基金{国際通貨基金協定) │国擦複興開発銀行(菌際復興開発銀行協定)

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国際開発協会{園際開発協会協定) アジア開発銀行(アジア開発銀行を設立する協定。な お、この源泉徴収義務免除の特権を放棄することもで きます(同協定

5

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センター{国家と他の国家の国民との聞の投資紛争の 解決に関する条約) │国際金融公社(国際金融公社協定)

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│米州開発銀行(米州開発銀行を設立する協定)

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アフリカ開発基金(アフリカ開発基金を設立する協定)

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│アフリカ開発銀行(アフリカ開発銀行を設立する協定)

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居 住 者

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外 国 法 人

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(5)

又非居住者及び外国法人が支払を受ける場合に、源泉徴収の対象となる 所得の種類と範囲は次の表の通りである(所得税法二ハ一条 条 !‘..~所‘得田 h種類 , 1'1 目 =' ",''1

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川 丹t 1"" 1,.,1'貯1引刊シぺ1関鵬係附悶齢糊),',九川2川4川lバ山三川叶川11 叩 日 b ; 令 {関係法齢令j'";ι;口 以 、Jふム2三UFJ2│l│許仲仲守ド作h

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, 所 得 の 種 類 ‘ - 寸│γ 三'":.;..:::';'必'.,ト喝日"刷,;.1m ,::;-' , ' 1 1 .;>, ...""_....-"',;" -"1 l土 地 等 の 譲 渡 の 対 価11 (1号 の2所 得)l!人的役務提供事炉問!! {2号所得}! i 1不 動 産 の 使 用 料 等11不動産、船舶、航空機などの貸付 │ 人 的 役 務 提 供 事 業 の 対 価

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(2号 所 得

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けの対価及び地上指などの設定の対

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不 動 産 の 使 用 料 等

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不 動 産 脚 航 一 貸 付 1 I目価 ( 3開 ) け の 対 … 雌 な 一 対

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1 "②著{惜等の使用料又は娘波の対 ' 工 業 所 有 権 の 使 用 料 等11① 工 業 所 有 権 等 の 使 用 料 又 は 譲 渡1111 1111価 ③ 機 械 等 の 使 用 料 の 対 価 1 I " ② 著f判 量 等 の 使 用 料 又 は 譲 渡 の 対

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給与その他人的役務の提u① 給 与 等 価

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供に対する報酬等 IL~.ム的象者?竺11'<1::坦土空干賢明...! ③ 機 械 等 の 使 用 料 (7号所得)11 11③ 年 金 、 退 職 手 当 等 ( 8号所得)1 事 業 の 広 告 宣 伝 の た め のI 11事業の広告宣伝のための" .. -.___,I 賞 金

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(9号 開 )

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賞金 11 (9号 鵬 )1 i I生命保険契約等に基づく11 I 生 命 保 険 契 約 等 に 基 づ く " -

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年金 11 (10号所得)

1

年 金 11 (10号所得) 1γ-! ! : 1定期積金円給付補てん金H① 定期械金司給付補てん金 定 期 積 金 の 給 付 補 て ん 金H① 定 期 積 金 の 給 付 補 て ん 金 11等 II@相互掛金の給付補てん金 等 11② 相 互 掛 金 の 給 付 補 て ん 金 11 II@抵当証券の利息 ③ 抵 当 証 券 の 利 息

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貴金属等の先戻粂件付売買によ ④ 貴 金 属 等 の 売 戻 粂 件 付 売 買 に よ

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る利益 1 11⑤ 外 貨 建 頭 金 等 の 為 管 差 益 る利益 I1I1 1111 ⑥一時払養老(視害)保険の差益 ⑤ 外 貨 建 預 金 等 の 為 答 差 益 11

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特定の匿名組合契約等に11 "._____, 1 ~ 1基づく利益円分配 " (12号所得)1 11上場株式等に係る鰻渡所11 1 (12号所得)1 I1 1 ~""'l'r"'''-;:~;::-:'~I (措法37の11)1111 一 │ 1 特定円割引債の償還差益11 {措法41の12) 11 ( 7号所得) 174

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第二節

非居住者及び外国法人に対する源泉徴収

一。非居住者及び外国法人については所得税法上、日本国内におい て行う事業から生じ、又は圏内にある資産から生ずる所得を除いた園内 源泉所得を源泉徴収の対象としている。 なお、これらの非居住者、外国法人に対する課税上は、租税条約の有 無によって取扱いが異なっている。 原則的な課税上の取扱いは次の通りである。

-361-忘却三~:'fliii合終均三j貯

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(6)

173 この表で恒久適施設(通常

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と略称)とは、士又庖、工場その他事業 を行う一定の場所、建設所、建設作業所及び代理人等を云う(所得税法 一六四条①所得税施行令二八九条、二九

0

条 ) 。 源泉徴収税率は園内的源泉税の種類に応じて、それぞれ次の表の通り である(所得税法二一一一一条、所得税施行令コ三九条)。尚、源泉徴収を要 しない園内源泉所得の範囲(所得税法二②、一八

0

、一二二①、二一 四条、所得税施行令二八一の二、三二八条)及び非課税外国法人(平成 四年一月一日現在)は次表の通りである⑤。 ! ? じ ペ ー 園 内 議 泉 所 得 の 覆 頚 三 云 誌7 1

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控 除 額 :1 │ 輔 の 所 得 { 所 法161ー) 什 11 1 i資産の所得(所法161ー)

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叶 │ 一│ │その他内国内源泉所得(所制lー) 11 11 1 l土地、土地の上に存する権利‘建物等の譲渡の対倒{所法161b110% I ーの二) I~I --" I 1人 的 役 務 の 提 供 轄 の 対 価 ( 所 法161二)

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__~, 1 │不動産の賃貸科等(所法161三) 1"1---' 1 1利子等(所法161四)

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│割引僚の償還差益(措法41内m T118% 1 f配 当 等 { 所 側1五) 10120% 1 │証券投資信託の収益の分配(措法問2) T115% 1 1源泉分離課税を選択したもの(措法8の り

に巨呂

│貸付金利子(所法161六) I !使用科等(所法161七) │給与・人的役務町報酬等(所法161八イ、ハ) 1 │ 公 的 年 時 ( 耐161八ロ)

I

l事業の広告宣伝のための賞金(所法161九) (注)10120% 源泉徴収課税と租税条約並びに問題点 生命保険契約に基づく年金等(所法161十) !定期積金の給付補てん金等(所法161十一)

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巨呂

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│匿名組合契約等に基づく利益の分配(所法1叶 二 )

120%1 [ 1 (注)事業の広告宣伝のため町賞金が金~以外のも勾で支払われる場合には、その支払を受ける こととなった日においてそのものを緩渡するものとした場合にそ町対備として通常受けるべ き価額に相当する金額{時価)とさ札ます。 二。租税条約 学校法人@準学校法人も教育を行う私的企業である以上。企業を維持 し、教育の充実を計ることは、当然であり、又国際化ボ l ダレス化の進 展と共に、益々国際間の交流 e 往来が盛んになり、私立学校を取り巻く 租税の問題、が重要の度合いを増して来ている。 又税制は国によって異なり、他の固と同一の税制を有する国は皆無と 云ってよいと思う。それだけに複雑で難解であると云われる。 国際課税制度といった固有の法令の類は存しないものの、国際課税に ついても共通のル l ルとしての租税条約の形で存在しているとみてよ 即ち各国の園内法にみられる二重課税排除の規定、非居住者に関する 規定等にみることができる。

-362-( 1 ) 日本に生活の本拠があり、日本で生活する個人、日本に一年以 上滞在する個人は、日本の居住者とされ、居住者以外のものは、非居住 者であり外国に住んでいる個人である。そして此の様に区別するのは 一課税される所得の範囲が異なるためである。 日本の居住者全世界所得。 日本の非居住者│日本源泉所得。 以上の様に課税所得が異なり、日本で課税された日本源泉所得は、再 度本国で課税されることになり、二度課税され、二重課税の問題が発生 することとなる。 非居住者に支払われる利子配当、使用料、給与報酬等について 20% 税率による源泉徴収が行われる。ただし、租税条約がある場合は免税、 税率の軽減等がある。

(7)

Mar.1993 平3.12.26 大蔵省告示第231号 (平2.1.1-平4.12. 31までの間の所得) 平3.12.26 大蔵省告示第232号 (平3.1.1-平7.12. 31までの聞の所得) 平3.12.26 大蔵省告示第233号 (平4.1.1-平8.12. 31) Vo.28-A, I 平 成5年, 第28号A, 愛知工業大学研究報告, ス ペ イ ン 国 バ ル セ ロ ナ 市 プ ラ ザ・デ・ラ・フォント・マジカ 社団法人パノレセロナ・オリンピ ック組織委員会 アメリカ合衆国ウイスコンシン 外1"7"テ'ィソン市ウォルナット・ ストリート614 ウイスコンシン・アラムナイリ サーチ・ファウンデイション アメリカ合衆国カリフォルニア j刊スタンフォード リーランド・スタンフォード・ ジュニア・ユニパーシティ ( 2 ) 日本が締結した租税条約は、日米間の相続税条約を除いて、す べて所得税条約である。 租税条約は国と国との租税に関する取り極めであり、その目的は先に 述べた国際間の二重課税を回避し、脱税を回止すると共に、国際間の資

η

産・人的交流を促進することにある。

(

3

﹀圏内法と租税条約の適用では、租税条約が優先適用されること が原則である。日本国憲法も、日本国が締結した条約及び確立された国 際法規は、これを誠実に遵守することを必要とするとしている(憲法第 九八条①﹀。たとえば、日本の所得税で非居住者に対する所得のうち、税 率

20%

による源泉徴収の規定があっても、租税条約に

10%

と規定し てあれば、日本での源泉徴収所は

10%

の税率によることとなる。又所 得の発生する場所についても、租税条約の規定に従うことになる。 日本と租税条約を締結していない園、たとえば香港を例にとると、香 港法人及び香港の居住者の日本源泉の所得については、租税条約による 免税、課税の軽減はない。そのため日本の税法通りに課税が行われる。

(

4

)

日本の租税条約は現在三八ヶ国との間で租税条約を締結してい る 。 諸外国との人的及び経済的交流が益々増大するにつれて、租税の分野 においても国際課税問題が極めて重要になりつつあることを示してい る。租税条約は二国の課税に関して二重課税の排除方式や共通の課税 ルIル等を定めたものであり、国際化の進展する中でその知識は不可欠 で あ る 。 又租税条約以外でも、租税条約時の実施に伴う特例等に関する法令及 び国際運輸業所得相互免除に関する法令等、これらに関係する法令もそ の重要さが増大しつつある。

(8)

-363-171

第三節

租 税 条 約 に よ る 非 居 住 者 等 に 対 す る 源 泉 徴 収 の

免除又は軽減の特例

非居住者又は外国法人の本国と日本との聞の租税条約が締結されてい る場合には、その条約の定めるところにより、所定の届出書をその園内 源泉所得の支払者を経由して税務署長に提出した時に、その非居住者又 は外国法人が支払いを受ける圏内源泉所得に対する源泉所得税が免除又 は 軽 減 さ れ る 。 以下に学校法人と関係ある免税手続きについて論究することとする。 一。学生、事業修習者の免税 上 口 川 題 調

OECD

モデル条約

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の加盟各国が租税条約の規範として作 制成したモデル租税条約を云う。一九六三年七月二一

0

日に採択された)に 鮒準拠した対先進国型の条約では、生計、教育、勉学。研究又は訓練のた 醐めに受け取る給付で国外から支払われるもの、即ち海外からの送金につ 恥いて課税を免除している。それに対し、対開発発展途上国型の条約(国 峨 連

(

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)

租税条約モデル)では生計、教育、勉学、研究又は 耕訓練のための海外からの送金の他、政府又は宗教若しくは慈善団体等か 源らの交付金手当又は奨励金、雇用主などから支払われる給与等の報酬及 び滞在地苦肉ににおえる人的役務の対価等(アルバイト収入)をも含め て、課税を免除することとしている。 国連モデル条約先進国と開発途上国との聞の国連モデル条約 ( U n

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は先進国と開発途上国との間 一九七九年一二月に採択されたものである⑥。 の モ デ ル 条 約 で あ り 、 二。教授等の免税 日本が外国と締結した租税条約は殆ど大学、その他の教育機関におい て教育又は研究を行うために来日した教授等が取得する人的役務の報酬 について、学則として二年間を限度として課税を免除する旨、規定して い る 。 三。自由職業者に対する課税

OECD

モデル条約は、自由職業から生ずる所得について事業所得に 準じてその課税方式を定めている(同条約一四条)。なお、自由職業には 学術上、文学上、美術上及び教育上の独立の活動並びに医師、弁護土、 技術土、建築士、歯科医師及び公認会計士の独立の活動が含まれる。 四。芸能人等に対する課税 一 364一一 演劇、映画、ラジオ又は

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V

の俳優、音楽家、その他の芸能人及び運 動家に対しては、短期滞在者及び自由職業者課税の特例を適用しないで、 滞在機関の長短又は活動状況に関係なく、役務提供地国においても課税 できることが租税条約における確立した慣行となっている。 これは芸能人の活動をすべて居住地国で把握することが困難であり、 報酬の支払い形態からも役務提供地国課税が適しているからと解され、

OECD

モデル条約は、芸能人等の活動が行われた国において課税する ことが出来る旨を規定しており(同条約一七条)⑦、日本が締結した租 税条約の多くもこのモデルの規定に従っている。 次に租税条約の芸能人等の役務提供に係る取扱い一覧表、租税条約上 の給与等に係る取扱い一覧表、租税条約上の教授等に係る取扱い一覧表 を 示 す ⑧ 。

(9)

170

愛知工業大学研究報告, 第28号A, 平 成5年, Vo1.28-A, Mar.1993 租 税 条 約 上 の 芸 能 人 等 の 役 務 提 供 に 係 る 取 扱 い 一 覧 表

品?---ご

T

芸能人個人の役務提供 芸能法人等の役務提供事業の対 条 項 の対価に対する課税 価に対する課税

OECD

モ デ ル 条 約 役務提供地国で課税 役務提供地国で課税 17 我 が 国 の 条 約 例 同モデル条約 同モデル条約 1 ア イ jレ ラ ン ド 向 上 向 上 6-4 (みなし

P

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)

18 2 ア メ カ 90日超又は3,000ドル ワンマンカンパニーは課税 8,17 超は課税 恒久的施設がある場合は諜税 18(3) 3 イ ギ ス 同モデル条約 同モデル条約 6(4) (みなし

P

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)

18 4 イ タ ア 向 上 ワンマンカンノfニーは諜干見 17 恒久的施設がある場合は課税 5 イ ン

*

向 上 同モデル条約 17 6 イ ン ド ネ シ ア

*

向 上 向 上 17 7 エ ;/ プ ト 向 上 恒久的施設がある場合のみ課税 5,15 ワンマンカンノfニ ー は み な し 8 オ ー ス ト ラ リ ア 向 上

PE

として課税 12 恒久的施設がある場合は課税 9 オ ー ス ト リ ア 向 上 恒久的施設がある場合のみ課税 6,13 10 オ フ ン ゲ 向 上 ワンマンカンパニーは課税 18 恒久的施設がある場合は課税 11 カ ナ ダ

*

同 上 同モデル条約 17 12 韓 国 1日100米 ド ル 、 合 計 向 上 4(4) 3,000米ドル超課税 (みなし

P

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)

12(4) 13 ザ ン ピ ア 同モデル条約 恒久的施設がある場合のみ課税 6,16 14 シ ン ガ ポ ー ル

*

同 上 同モデル条約 15 15 ス イ ス 向 上 ワンマンカンパニーは課税 17 恒久的施設がある場合は課税 16 ス ウ ェ ー デ ン

*

同 上 同モデル条約 17 17 ス ~ イ ン 向 上 ワンマンカンパニーは課税 17 恒久的施設がある場合は課税 18 ス リ

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ラ ン カ 向 上 恒久的施設がある場合のみ課税 3,11 19 ロシT連邦(1日ソ引エト連邦

J

*

向 上 同モデル条約 14 20 タ イ 向 上 向 上 16 21 チェッコスロヴァキア本 向 上 向 上 17 22 中華人民共和国

*

向 上 向 上 17 23 デ ン マ.

ク 向 上 向 上 5-3(b) (みなし

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)

17 24 ド イ 、7 向 上 ワンマンカンパニーは課税 17 恒久的施設がある場合は課税 25 ニュー・ジーランド 向 上 同モデル条約 2,10 一 一 一 一 一 一

(10)

-365-源泉徴収課税と租税条約並びに問題点 169

ぷ ト ご

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芸能人個人の役務提供 芸能法人等の役務提供事業の対 条 項 の対価に対する課税 価に対する課税

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ノ ー ル ウ ェ ー 同モデル条約 同モデル条約

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フ ィ ン ラ ン ‘ ド 向 上 向 上

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向 上 同モデル条約

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とは、芸能人等の役務提供自体を垣久的施設とみなす規定であり、この規定 によって役務提供地国において、事業所得課税を行うものです。

2

rワンマンカンパニー」とは、芸能人等の役務を提供する企業が、役務提供者(芸能人等) によって直接又は間接的に支配されていることをいい、この規定によって役務提供地図に おいて、事業所得課税を行うものです。 この規定は、実質は個人として役務提供を行うことにより受領する報酬であっても、芸能 人等が法人その他の企業形態をとる限り、事業所得課税の原則の適用により、恒久的施設を 持たなければ役務提供地図では課税しないこととなる課税回避を防止するための規定です。

3

*印は、芸能人条項中に特別の文化交流計画等による免税規定を含むことを示していま す。

(11)

-366-168 愛知工業大学研究報告, 第28号 A, 平 成5年, V 0.128-A,'M ar.1993 租税条約上の給与等に係る取扱い一覧表

よト空

給与所得(短期滞在者の免税) 自由職業所得 役員報酬 免 税 要 {牛 固定的施設を有す 183日 以 内 の 報酬の支払者は PEは報酬を る場合にその固定 法人所在地図で OECDモデル条約 滞在であるこ 非居住者である 負f且しないこ 的施設に帰属する 課税 と こと と 所得についてのみ ‘ 課 税 我 が 国 の 条 約 例 同モデル条約 同モデル条約 同モデル条約 同モデル条約 同モデル条約 ア イ ル ラ ン ド 同 上 向 上 向 上 向 上 同 上 183日 超 保 有 の 国 定的施設に所得が

t

員金否認部分の 2 ア メ カ 向 上 向 上 向 上 帰 属 す る 場 合 は み法人所在地国 183日 超 の 滞 在 の で課税 場 合 に 課 税 3 イ ギ リ ス 向 上 向 上 同 上 同モデル条約 同モデル条約 4 イ タ ア 向 上 向 上 向 上 同 上 向 上 固定的施設に所得 5 イ ン ド 向 上 向 上 向 上 が帰属する場合及 向 上 ぴ183日 趨 滞 在 の 場 合 課 税 同モデル条約又は 6 イ ン ド ネ シ ア 向 上 向 上 向 上 183日 超 の 滞 在 の 向 上 場 合 に 課 税 7 エ ジ プ ト 同 上 向 上 同 上 向 上 向 上 8 オーストラリア 向 上 向 上 向 上 同モデル条約 短期滞在者免税の適用あり 自国の居住者の 9 オ ー ス ト リ ア 向 上 ための役務提供 同 上 向 上 て・あること 10 オ ラ ン ダ 向 上 同モデル条約 向 上 向 上 同モデル条約 11 カ ナ ダ 向 上 向 上 向 上 向 上 同 上 自国の居住者の 90日超の滞在又は 12 韓 国 向 上 ための役務提供 向 上 所 得 が3,000米 ド 向 上 であること ル超の場合には謀 税 13 ザ ン ピ ア 向 上 同モデル条約 向 上 同モデル条約 向 上 人的役務に対する 14 シ ン ガ ポ ー ル 向 上 向 上 向 上 得 と 同 ー の 条 項 で報 酬 と し て 給 与 所 向 上 規 定 15 ス イ ス 同 上 同 上 向 上 同モデル条約 向 上 16 ス ウ ェ ー デ ン 同モデル条約 同モデル条約 向モデル条約 同モデル条約 向 上 17 ス ペ イ ン 向 上 向 上 向 上 向 上 向 上 人的役務に対する 自国の居住者の 報酬が居住地 報 酬 と し て 給 与 所 役務提供地図で 18 ス リ ・ ラ ン カ 向 上 ための役務提供 国で課税きれ 得 と 同 ー の 条 項 で 課税 て・あること ること 規 定

(

2

(短期滞在免町 期滞在免税の) の適用あり 一___l← 用あり

3

6

7

(12)

源泉徴収課税と租税条約並びに問題点 167

二ふき

給与所得(短長i]i1活在者の免税) 自由輸業所得 役員報酬 免 手足 要 {ゴー 人的役務に対する ロ シ ア 連 邦 同 よ 報酬として給与所 同モデル条約 191 1(日ソヴイエト連絡) 得と悶ーの条項で 規定 人的役務に対する 180回 以 内 の 報酬として給与所 20 ? イ 滞在であるこ 同 上 同 土 得と同ーの条項で規定 同 上 と (短期滞在免税の) 適用めり 21 チ ェ ッ コス ロ ヴ ァ キ ア 同モデル条約 向 上 同 よ 同モデル条約 向 上 同モデル条約又は 22 中華人民共和国 同 上 向 上 向 上 183 B超 の 滞 在 の 向 上 場合に課税 23 デ ン 7 ー タ 向 上 同 t 向 上 向 上 向 上 24 ド イ 、7 同 上 向 上 同 上 同 上 同 上 自国の居住者の 報酬が居住地 人的役務に対する ー ー ニL - 報関として給与所 25 ジ ー ラ ン ド 向 上 ための役務提供 国で課税され であること ること 得と向ーの条項で 規 定 26 ノ ー ル ウ ェ ー 向 上 同モデル条約 同モデル条約 同モデル条約 同モテル条約 27 ハ ン ガ リ ー 向 上 向 上 向 上 向 上 向 上 周定的施設を有す , 28パングラデシュ 向 上 向 上 向 上 るか又は183日超の 同 k 滞在の場合に課税 自固め居住者の 90臼趨め滞在又は 29 Jマ キ ス タ ン 同 上 ための役務提供 所 得 が75万円超の であること 場合に課税 i司定的施設を有す 30 フ ィ リ ピ ン 向 上 同モデル条約 同モデル条約 るか又は120日起の 同モデル条約 滞在の場合に課税 31 フ ィ ン ラ ン ド 向 上 向 上 向 上 同モデル条約 向 上 32 フ フ ン ス 向 上 同 上 向 上 向 上 同 上 33 ブ ラ ジ ル 向 上 向 上 向 上 向 上 向 上 34 ブ ル ガ リ ア 向 上 向 上 向 上 同 上 !可ー上 35 ベ ル ギ ー 向 上 向 上 向 上 向 上 向 上 36 ポ ー ラ ン ド 向 上 同 と 問 J二 向 上 同 上 源泉地図以外の 人的役務に対する 37 7 レ イ シ ア 同 1: 居住者のための 司│ 1-. 報酬として給与所 │司上 役務提供である 得と同ーの条

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で こと 規定 'iijモデル条約又は 38 ル -<'ニア

L

同 J二 戸1 .1.. 向 上 183fl越の滞イf:の li;] 場合に課税

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-368-166 愛知工業大学研究報告, 第28号 A, 平 成 5年 Vo1.28-A, M ar.1993 事諜修習生等 る夏見扱い一覧表

1

1

且てf: ニμ乙~ 事 業 修 習 生 等 Aと今 生 役 務 対 価 事業修習生 事 業 習 得 者 政府ベース 生説教育又は 生計百数百又は訓練の

OECD

モテル条約 訓練のための ための海外 海外送会分は 送金分は免 免税 我が国の条約骨J I" 司モデル条約 同モテル条約 I アイルランドa 向 上 年間60万円ま │司上 で免続 滞在嬬間5年 滞 在 期 間1 滞在期間l 2 ア メ リ カ 向 上 以内守年間20007f;:ドル 同 上 以 内.5.000米 年以内 ドルまで免税 W,OOO米ド まで免税 Yレまで免税 3 イ ギ リ ス 向 上 同 上 4 イ タ リ ア 同 よ 向 上 5 イ 一/ 向 上 向 上 滞在期間5年 滞 在 期 間l年 滞在期間1 6 インド宇ンア I可 と 以内官年f首]60 向 上 以内,年間180 年以内免税 万円まで免後 万 円 ま で 免 税 7

I

エ ジ プ ト 向 上 一 部 免 税 紘一部免税同モデル条 8 すーえトラリア 同 上 生 ~t. 教育叉 年 間5か月以 生計,教育 は訓練のため 内の実施訓練 又は訓練の 9 オーλトリア 支払われる金 のための勤務 ため支払わ 額l立免税 所 得 免 税 れる金額は 免税 10 オ ラ ン ダ 向モデル条約 条約同モデル 11 カ ナ ダ 同 上 向 上 滞在期間5年 滞 在 期 間1年 滞在期間I 12 韓 国 向 上 以内9 年間 向 上 以内,5.000米 年以内, 1,800米 ド ル 5.000米 ド まで免税 ドルまで免税 ルまで免税 滞在期間3年 13 勺vン ピ ア [ 司 よ 以 内 , 年 間1000米 ド ル 同 上 まで免税 14 ンンガポール 向 上 年 間で免税ω万円ま 向 上 年 間ま で 免 税180万 円 年 間円まで免税180万 15 ス イ ス 向 上 向 上 16 スウェーデン 向 上 同 上 17 ス ペ イ ン 同モデル条約 同モデル条約 年 間36万円ま 滞 在 期 間1年 18 スI}・ランカ 向 上 で免税 同 上 以 内.100万円 免 税 ま で 免 税 」 ー

(14)

-369-源泉徴収課税と租税条約並びに問題点 165

ぶぞ

学 生 事 業 修 習 生 等 学 生 役 務 対 価 事業修習生 事業習得者 政府ベース 19 ロシア連邦 向 上 向 上 ( 1 日Yヴ4エ}連邦i 20 タ イ 同 上 滞在期間以内は免税5年 向 上 21チ ェ ッ コ 向 上 年間60万円ま 向 上 スロヴit7 で免税 22共 和 国中 華 人 民 生計,教育.訓練のため受ける給付,所得は免税

23デンマーク 同モデル条約 同モデル 条約 24 ド イ ツ 向 上 向 上 25ニュージー?ンド 向 上 同 上 26 ノルウェー 同 上 向 上 滞在期間5年 27ハンガリー 同 上 以内,年間60 同 上 万円まで免税 28バングラデシュ 向 上 向 上 年間36万円ま 滞在期間1年 年 間100万 29 ,~キスタン 向 上 て免税 向 上 以内,100万円 円まで免税 まで免税 滞在期間5年 滞在期間l年 滞在期間l 30 フィリピン 向 上 以 内 . 年 間1500米 ド ル 向 上 以内,4000米 ド ル 年以内,4000米 ド まで免税 まで免税 ルまで免税 317ィンランド 向 上 年 間ドルまで免税2,000米 向 上

奨励金等につ 滞在期間1年 32フ ラ ン ス 同 上 き滞在期間2 向 上 以内.本国か 年以内.免税 ら送金分免税 滞在期間3年 33プ ラ ジ ル 向 上 以内.年間1 向 上 ,000米 ド ル まで免税 34ブルガリア 向 上 滞在期間以内は免税5年 向 上 35ベ ル ギ ー 同 上 向 上 滞在期間5年 36 ポーランド 同 上 以内,年間60 向 上

万円まで免税 年間36万円ま 滞在期間1年 37マレイシア 岡 上 で免税 向 上 以内,142万円 免 税 まで免税 38ルーマニア 同 上 年間で免税60万円ま 向 上

3

7

0

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-164 愛知工業大学研究報告, 第28号 A, 平 成5年, Vo.128-A, Mar.1993 租税条約上の教授等に係る取扱い一覧表

よ~

教 授 政 府 職 員 w退 職 年 金

OECD

モデル条約 接受国の国民等を除き派遣国 居住地図のみで課税 でのみ課税 目的:教育又は研究 我 が 国 の 条 約 例 期間:2年 向モデル条約 同モデル条約 免税.教育・研究の報酬 1 ア イ ル ラ ン ド 同条約例(研究奨励金も免税) 同 上 同モデル条約(保険年金を含む) 2 ア メ カ

E

司条約例 同 上 同 上 3 イ ギ ス 同条約例(教育に限定) 同 上 同 上 4 イ タ ア 同条約例 派遣国の国民は免税 同モデル条約 5 イ ン 向上 同モデル条約 同モデル条約 6 イ ン ド ネ シ ア 向上 同 上 同 上 7 エ ジ フ ' ト 同上 同 上 同 上 8 オーストラリア 向上 悶 上 同モデル条約(保険年金を含む) 9 オ ー ス ト リ ア 同条約例(教育に限定) 同 上 同モデル条約 10 オ ラ ン ダ 同 上 派遣国の国民は免税 同 上 11 カ ナ ダ *教授条項なし 同 上. 12 曾. 国 同条約例 悶モデル条約 同(保モ険デ年ル条約 金を含む), 13ザ ン ピ ア 向上 同 上 同モデル条約 14 シ ン ガ ポ ー ル 向上 I司 上 同モデル条約(保険年金を含む) 15 ス イ ス 向上 派遣国の国民は免税 同モデル条約 16 ス ウ ェ ー デ ン lIE教授条項なし 同モデル条約 17 ス ベ イ ン 同条約例 同 上 向モデル条約 18 ス リ ・ フ ン カ 向上 同 上 同 上 19 ロ シ ア 連 邦(1日ソヴィエト連邦) 向上 同 上 同 上 20 タ イ 向上 同 上 同 上 21 チ ェ ッ コス ロ ヴ ァ キ ア 向上 同 上 問モデル条約(保険年金を含む) 22 中華人民共和国 向上(期間3年) 同 上 同モデル条約 23 デ ン マ ー ク 同条約例 派遣国の国民は免税 同 上 24 ド イ 、7 同条約例(教育に限定) 派遣国の国民11免税(ニ公社 の職員も免税) 25 ニ ュ ーラ ン ドジ ー 同 上 同モデル条約 居住地国で課税される場合には,源泉地図で免税 26 ノ ー ル ウ ェ ー 同条約例 派遣国の国民は免税 同モデル条約 27ハ ン ガ リ ー 向上 問モデル条約 同モデル条約 (保険年金を含む) 28ノぐングフテ・シュ 向上 伺 上 同モデル条約 29

r?:、 ~γ 同条約例(教育に限定) 派遣国の国民は免税 30 フ ィ リ ピ ン 同条約例 同モデル条約 同モデル条約 (保険年金を含む) 31 フ ィ ン ラ ン ド 向上 同モデル条約(政府所有法人の職員も免税) 同モデル条約 32 フ フ ン ス 同条約例(教育に限定) 派遣国の国民は免税 同 上. 33 プ ラ ー ジ ル 同条約例 同 上 同モデル条約(保険年金を含む) 34 ブ ル ガ リ ア 向上 同モデル条約 同モデル条約 35ベ ル ギ ー 同条約例(教育に限定) 派遣国の国民は免税 同 上 36 ポ ー ラ ン ド 同条約例 悶モデル条約 同モデル条約(保険年金を含む) 37マ レ イ シ ア 向上 同 上 同 上 38 ル ー マ ー ア

L

一回上 同 上 同 上 4 a i 円 i

(16)

163 尚、次に日本と主要国たるアメリカ及びフランス等との租税条約の一 部及び租税条約に関係する届出書様式を-記載し参考に供することとする ⑨ 。 塑IlnllOOllllUlIlIlII1I日間l刷 酬IIIIIIIIIIIIIIIIUIIU則IIIUIIIIIIUIUIIIIIIIII剛IIIIIIIIIIIIIIIUIUIIIIIIIIII目111111111111111堅

アメリカ租税条約(源泉徴収関係)の特例言

語110111111附unlUDUIUIUIUIIUIIUIIIIUUIII仰011刷IUnUlIlIJlIlllllllIUlllllllllUDIDI削110111111111011111附1111111111震 (昭和47年6月23日条約第6号) ・ 人 的 役 務 の 提 供 を 主 た る 内 容 と す る 事 業 の 所 得 ~ 8 日本に恒久的施設を有し、これに帰属するものを除き…...・H・....…・免税 ただし、ワンマン・カンパニーに支払うものについては適用されない。 ① 合衆国連邦準備銀行及び合衆国輸出入銀行に支払うもの又はこれら の銀行により保証され若しくは保険された債権若しくはこれらの銀行 による間接融資に係る債権の利子で米国の居住者(法人を含む。)に支 払うもの…………・H・H・....・H・'"・H・..…H・H・...・H・H ・..…..,・H・....・H・免税 ② ①以外の米国の居住者(法人を含む。)に支払うもの・H・H・..……10% ただし、いずれも日本に恒久的施設を有し、かつ、その利子を生ずる 債継がその恒久的施設と実質的に関連を有する場合には、適用されない。 -利子等 ~ 13 ① 配当の支払日に先立つ期間及び当該期間の直前の課税年度を通じて 議決権のある株式の10%以上を所有している米国の法人に支払うもの (原則として配当支払法人が直前の課税年度中に取得する利子又は配当 が、その総所得の25%を超える場合を除く。)…...・H・...・H・H・H・"10% ② ①以外の米国の居住者{法人を含む。〉に支払うもの……H・H・"'15% ただし、いずれも日本に恒久的施設を有し、かつ、その配当支払の基 函となった株式がその恒久的施設と実質的に関連を有する場合には、適 用されない。 ・貸付金の利子 ~ 13上記利子等に同じ。 ・ 工 業 所 有 権 、 著 作 権 の 使 用 料 U4 米国の居住者(法人を含む。)に支払うもの(工業所有権等の譲渡の対価 のうち、その生産性等に応ずる部分を含むー)…H・H・...・H・...・H・...・H ・'10% ただし、日本に恒久的施設を有し、かつ、その使用料を生ずる権利がそ の恒久的施設と実質的に関連を有する場合には、適用されない。 ・ 機 械 、 装 置 等 の 使 用 料 U4① 船舶又は航空穣(国際運鎗業に従事していない者が賃貸するものに ~ 6 限る。)の使用料で、米国の居住者(法人を含む。)に支払うもの…10% ~ 8 ② ①以外の機械、装置等の使用料で、米国の居住者(法人を含む。)に 支払うもの H・H・H・H・...・H・...・H・...・H・...・H・..…...・H・..……・・免税 ただし、いずれも日本に恒久的施設を有し、かつ、その使用料を生ずる 財産がその恒久的施設と実質的に関連を有する場合には、適用されない。 ・ 交 換 教 授 等 の 給 与 、 報 酬 -配当等 ~ 12 ~ 19政府、大学その他の公認された教育機関の招請によりそれらの教育機関 において教育、研究を行うため日本に一時的に滞在する者で、日本を訪れ た当初に米国の居住者であった者の日本に到着した日又は招請を受ける直 前に留学生、事業修習者等として日本において租税を免除されていた者が その免除が適用される日本における勉学、訓練文は研究を終了した日から 2年を超えない期間のその教育機関における教育又は研究に対する報酬

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・・免税 ただし、公的な利益のためでなく、主として特定の者の私的な利益のた めに行われる研究から生ずる所得については、適用されない。 q L 円 i q d

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162 愛知工業大学研究報告, 第28号A, 平成5年 Vo.I28-A, Mar.l993 @ 短 期 滞 在 者 の 給 与 . 報 醐 918米国の居住者の日本国内における役務の報酬(役員報酬を含む。)で、そ の課税年度の滞在期間が1838以 下 で あ 札 か つ 、 米 国 の 居 住 者 の 使 用 人 (又は役員)又は米国以外の閣の居住者が米国に有する恒久的施設の使用 人(又 l主役員)として受けるもの(その報関が日本にあるその支払者の恒 久的蕗設により負担されるものを除く J ・~ ~ G ~.……$ 0 0 0 ~.……. ~ 0 ~,~…ー…免税 ただし、ワンマン eカンパニーの所有者に支払うものについては適用さ れない。 また、日本法人がその役員である米国の居住者に支払う報酬のうち、日 本法人のt黄金とされないものについても、適用されない。 @ 自 菌 戦 業 者 の 所 得 !ll7 ① 米国の居住者である演劇、映画若しくはテレビジョンの俳渡、音楽 家その他の芸能人又は運動家の所得…………~..0.0一……一一……免税 ただし、@その課税年度の滞在期間が切目を超える場合及び@その 課税年度の報酬の額が3,0むO米ドル又は日本内によるその相当額を趨え る場合には、適用されない。 ② 米毘の居住者である①以外の自由職業者の所得…ー………匂e・e・事免税 ただし、@その課税年度の滞在期間が183日を超える場合及び@固定 的施設の保有期間がその課税年度を通じて183日を超える場合には、適 用されない0 8民 間 の 理 職 年 金 自23米国の居住者に支払うもの..,・e・...…………Q~.... o. ~. o. 0 0... ~ e 0窃H・H・..免税 (注} 退職年金には過去の勤務に関連し提供した役務に対する対備とし て、又は受けた傷害喜に対する補償として退験後又は死後に行われる 定期的な給付を含む。 轡保険年金(利殖年金) ~ 23米国の居住者に支払うもの……一. . . 0 .'"~ ~ 0 0.. 咽,,~...o.~… 00000..0. …………免税 (注) 保険年金に l立、適正かつ十分な対価に応ずる給付(役務の提供に 係るものを除く。)を行う義務に従い、終身又は特定の期間中、所定 の時期において定期的に支払われる所定の金額を含む。 門 i 円 く U

(18)

源泉徴収課税と租税条約並びに問題点

塑割副棚m剛ll聞鵬剛目捌l目捌醐l仰附側馴酬剛附剛目11附剛附捌l鵬剛蹴削削1目110目剛酬棚側馴l削削l目削剛l刷H山H剛剛H刷酬11附11則肌111聞附酬mH聞111目l聞剛剛u佃刷剛目削叫酬11山附酬11附側I目捌1111聞剛剛1目捌馴馴1捌捌馴酬u捌酬酬H川附H附11糊11醐目m捌1自蹴11刷剛目聞剛11刷肌酬10即目m刷剛l削削剛u削削削11111111111捌 1111聞1刷目111111111111111111111111101111111111111111111111111111111111111111101剛~

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イギリス(グ川 プリ刈び北部川ランド連合王制説条約(漉泉簡収関係)の特例

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nmlllllummUlIlI1I畑111111剛OOlIllIlIIIIllUIIIIIIIUIIOIOIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIUIIIIllIIlIllIIllIOIIIIIIIIOIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII1IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII01ll1lllOUII町田信 (昭和45年12月21日条約第23号} ・ 人 的 役 務 の 提 供 を 主 た る 内 容 と す る 事 業 の 所 得 a 8 日本に恒久的施設を有し、これに帰属するものを除き・H・H・....・H・..・免税 a 6 ただし、演劇、映画、ラジオ又はテレビジョンの俳優、音楽家その他の 芸能人及び運動家の役務を提供する活動を行う場合には、日本に恒久的施 161 設を有するものとされる。 - 利 子 筈 a 12英国の居住者(法人を含む。)に支払うもの…...・H・....・H・…H・H・'"…10% ただし、日本に恒久的施設を有する場合に、その利子を生じた債権がそ の恒久的施設を通じて行われる事業と実質的に関連を有するものについて は、適用されない。 -配当等 U1 ① 配当に係る事業年度終了の目前12か月の全期間を通じて、議決権の25 %以上を所有する英国の法人に支払うもの…...・H・..…H・H・..,・H・"10% ②①以外の英国の居住者(法人を含む。)に支払うもの・H・H・...・H・15% ただし、いずれも日本に恒久的施設又は固定的施設を有して事業等を 行い、その配当支払の基国となった株式等がこれらの施設と実質的に関 連する場合は、適用されない。 ・ 貸 付 金 の 利 子 a 12上記利子等に同じ。 ・ 工 業 所 有 権 、 著 作 権 の 使 用 料 a 13英国の居住者(法人を含む。)に支払うもの(その権利の譲渡の対価を合 む。) ..・H・...・H・-…・H・H・...・H・...・H・...・H・...・H ・....・H・...・H・...……10% ただし、日本に恒久的施設を有する場合に、その権利がその恒久的施設 を通じて行われる事業と実質的に関連を有するものについては、適用され ない。 - 機 械 、 装 置 等 の 使 用 料 a 13 産業上、商業上又は学術上の設備の使用料で英国の居住者(法人を含 む。)に支払うもの…...・H・....・H・....・H・...・H・....・H・...・H・'10% ただし、日本に恒久的施設を有する場合に、そ@設備がその恒久的施設 を通じて行われる事業と実質的に関連を有するものについては、適用され ない。 - 交 換 教 授 等 の 給 与 、 報 酬 622 大学、学校その他の教育機関において章生育を行うため日本を訪れ、 2年 を超えない期間滞在する教授又は教員で、現に英国の居住者であり、又は 日本を訪れる直前に英国の居住者であった者のその教育に対する報酬 ・・・・免税 ・ 短 期 滞 在 者 の 給 与 、 報 酬 H6英国の居住者の日本国内における勤務でその課税年度の滞在期間が183日 以下のものの報酬であって、しかも日本の居住者(法人を含む。)でない雇 用者又はこれに代わる者から支払われるもの(日本にあるその雇用者の恒 久的施設又は固定的施設により負担されるものを除<0) …H・H・...・H・.,免税 618 ただし、演劇、映画、ラジオ文はテレビジョンの俳優、音楽家その他の 芸能人及び運動家の所得については、適用されない。 A せ 司 i q d

(19)

160 愛知工業大学研究報告, 第28号A, 平成5年 Vo1.28-A, Mar.1993 容自由駿業者の所得 ! i15 英国の居住者である自由職業者の所得~...~.~~~…~

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~.・ H ・..免税 918ただし、①目立誌に通常使用可能な固定的施設を有する者のそれに帰属す る所得並びに②演劇、映画、ラジオ又はテレビジョンの俳優、音楽家その 他の芸能人及ぴ運動家の所得については、適用されない。 趨民間の追駿年金 ! i19英国の居住者に対し過去の勤務について支払う退職年金その他これに類 する報酬・

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免税 @保険年金(利箔年金) !'il9英国の居住者に支払うもの…..・e・-………..・e・....・H・..・H・H・..・...・e・..…免税 (注) 保険年金とは、適正かつ十分な対価に応ずる給付を行う義務に基 づき、終身又は特定の若しくは確定することができる期間中、所定 の時期において定期的に支払われる所定の金額をいう。

(20)

-375-源泉徴収課税と租税条約並びに問題点

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イタリア租税条約(源泉徴収関係)の特倒

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(昭和48年2月23日条約第2号) ・ 人 的 役 務 の 聾 供 を 主 た る 内 容 と す る 事 業 の 所 得 ! i7 日本に恒久的施設を有し、これに帰属するものを除き・...・H・..・免税 ! i17 ただし、その役務を行う演劇、映画、ラジオ又はテレビジョンの俳優、 音楽家その他の芸能人又は運動家が支配する企業に支払うものについて は、適用されない。 -利子等 ! i11 イタリアの居住者(法人を含む。)に支払うもの・H・H・...・H・..,・H・..…10% ただし、日本にその利子を生じた債権と実質的に関連する恒久的施設を 有する場合には、適用されない。 -配当等 ! i10① 配当に係る事業年度終了の目前6か月の期間を通じて、議決権のあ る株式の25%以上を所有するイタリアの法人に支払うもの………10% ②①以外のイタリアの居住者(法人を含む。)に支払うもの………15% ただし、いずれも日本にその配当支払の基因となった株式等と実質的 に関連する恒久的施設を有する場合には、適用されない。 ・貸付金の刺子 宮11上記利子等に同じ。 ・ 工 業 所 有 権 、 著 作 権 の 使 用 料 ! i12 イタりアの居住者(法人を含む。)に支払うもの………H・H・H・H・...…10% ただし、日本にその使用料を生じた権利と実質的に関連する恒久的施設 を有する場合には、適用されない。 ・ 機 械 、 装 置 等 の 使 用 料 ! i12 産業上、商業上又は学術上の設備の使用料でイタリアの居住者(法人を 含む。)に支払うもの……H・H・...・H・...・H・....・H・....・H・...・H・..…・10% ただし、日本にその使用料を生じた財産と実質的に関連する恒久的施設 を有する場合には、適用されない. ・ 変 換 教 授 等 の 給 与 、 報 酬 ! i20 大学、学校その他の教育機関において教育又は研究を行うため日本を訪 れ、 2年を超えない期間一時的に滞在する教授又は教員で、現にイタリア の居住者であり、又は臼本を訪れる直前にイタリアの居住者であった者の その教育又は研究に対する報酬

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....・H・H・H・...・H・..…H・H・...・H・...……・免税 ・ 短 期 滞 在 者 の 給 与 、 報 酬 ! i15 イタリアの居住者の日本自内における勤務でその年の滞在期聞が183日以 下のものの報酬であって、しかも日本の居住者(法人を含む。)でない雇用 者又はこれに代わる者から支払われるもの(日本にあるその雇用者の恒久 的施設又は固定的施設により負担されるものを除く 0)....・...・H ・H ・..…・免税 ! i17 ただし、演劇、映画、ラジオ又はテレビジョンの俳優、音楽家その他の 芸能人及び運動家の所得については、適用されない。 ・自由職業者の所得 ! i14 イタリアの居住者である自由職業者の所得…...・H・...…H・H・....・H・-・・免税 ! i17 ただし、①日本に通常使用可能な固定的施設を有する者のそれに帰属す る所得並びに②演劇、映画、ラジオ文はテレビジョンの俳優、音楽家その 他の芸能人及び運動家の所得については、適用されない。

-376-159

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158 愛知工業大学研究報告, 28A 平 成5 VoI.28-A Mar.1993 @民間の退職年金 !il8 イアリアの居住者に対し過去の勤務について支払う退職年金その他これ に類する報酬…...・ a ・-…・ H ・ a ・-……...・ H ・~G 0 ~ e・H・-。…...・a・....o o. e. 0 ~ ~…・ 0 ・免税 密保険年金(利殖年金) 922イタリアの居住者に支払うもの…a固g・u・H・H・oeo..o・H・-ー。H・H・-・固H・a・-・0・免税

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-源泉徴収課税と租税条約並びに問題点 157 型1I1II1I1I1I"101II111II"1II111111111101l1ll1l1l0111ll11llIUIIII001II1II1,"1I101II0I1聞IUIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIUIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIUIIIHI刷IIsU怪

ソヴィエト社会主義共和国連邦租税条約(源泉徴収関係)の特例言 語捌UIIIIIIIIUIII細川1IIIIIUlUlIIIIIIIIIUII"IUlUIIIIIIUIIII闘IUUIIIIIII馴IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIUIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII剛目111111111111111日目1111醐l剛

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刷H語 (昭和61年11月13日条約第8号) (注) ソヴィエト社会主義共和国連邦(ソ連邦)は、平成3年12月をもって国 家としては解体・消滅していますが、平成3年12月末現在、ソ連邦との 間に締結されていた日ソ租税条約はロシア連邦に引き継がれ、引き続き ロシア連邦との間で効力を有していますので留意ください。 ・ 人 的 役 務 の 提 供 を 主 た る 内 容 と す る 事 業 の 所 得 t i 5 日本に恒久的施設を有し、これに帰属するものを除き…...・H ・..…・・免税 t i 14 ただし、演劇、映画、ラジオ若しくはテレビジョンの俳優、音楽家その 他の芸能人又は運動家の役務提供による所得(両国政府間で随時合意され る文化交流のための特別の計画に基づく役務提供に係るものを除く。)につ いては、適用されなb。、 -利子等 t i8 ① 政府等、中央銀行及ぴ一定の政府所有金融機関(ソ連邦外国貿易銀 行をいう。)が直接受領する利子及びこれらによって保証された債権、 保険に付された債権又は間接に融資された債権に係る利子でソ連邦の 居住者(法人を含む。)に支払うもの・H・H・...・H・...・H・....・H・...…免税 ② ①以外のソ連邦の居住者(法人を含む。)に支払うもの・...…10% ただし、いずれも日本に有する恒久的施設を通じて事業を行う場合 に、その利子の支払の基図となった債権が当該恒久的施設と実質的な関 連を有するものであるときは、適用されない。 -配当等 t i 7 ソ連邦の居住者(法人を含む。)に支払うもの・H・H・..…H・H・...………15% ただし、日本に有する恒久的施設を通じて事業を行う場合に、その配当 支払の基因となった株式が当該恒久的施設と実質的な関連を有するもので あるときは、適用されない。 ・ 貸 付 金 の 利 子 t i 8 上記利子等に同じ。 ・ 工 業 所 有 権 、 著 作 権 の 使 用 料 t i 9 ソ連邦の居住者{法人を含む。)に支払う次のもの ① 文化的使用料(著作権の使用料)....・H・-…...・H・

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・a・H・H・...・H・-免税 ②工業的使用料(工業所有権等の使用料)....・H・...・H・...・H・...・H・…10% ただし、いずれも日本に有する恒久的施設を通じて事業を行う場合に、 その使用料の支払の基因となった梅利が当該恒久的施設と実質的な関連を 有するものであるときは、適用されない。 ・機械、装置等の使用料 t i 9 産業上、商業上又は学術上の設備の使用料でソ連邦の居住者(法人を含 む。) に支払う もの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10% ただし、日本に有する恒久的施設を通じて事業を行う場合に、その使用 料の支払の基図となった財産が当該恒久的施設と実質的な関連を有するも のであるときは、適用されない。 口 δ 門 i 内 、 υ

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156 愛 知 工 業 大 学 研 究 報 告9 第28号A, 平 成5年 VoL28-

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, Mar.1993 §交換教捜等の給与、報酪1 ! 317 大学、学校その他の公認された教育機関において教育又は研究を行うこ とを主たる目的として日本に一時的に滞在する個人であって、現にソ連邦 の居住者である者又はその滞在の直前にソ連邦の居住者であった者の日本 に最初に到着した日から2年を超えない期間のその教育又は研究に係る報 酬...・H・oeoeQ・H・oQQ..・H・-……G~....… o Q 0..0... 0 ~ 0・H・-ロ..・…………...・H・00・e・....免税 ただし、主として特定の者の私的利益のために行われる教育又は研究か ら生ずる所得については、適用されない。 場 短 期 滞 在 者 の 給 与 、 報 酬 S 12 ソ遼邦の居住者の日本圏内における勤務でその課税年度(ー暦年中)に おける滞在期間が183日以下のものの報酬であって、しかも日本の居住者 (法人を含む。)でない雇用者又はこれに代わる者から支払われるもの(日 本にある麗局者の恒久的施設により負担されるものを除く。)…・...免税 ~ 14 ただし、芸能人又は運動家の役務に係る報酬については、適用されな い。(両国政府間で随時合意される文化交流のための特別の計画に基づく役 務提供に係るものを除く。) @自由職業者の所得 ~ 12 ソ連邦の居住者である自由職業者の日本圏内における人的役務でその課 税年度(ー暦年中)における滞在期間が183日以下のものの報酬であって、 しかも日本の居住者(法人を含む。)でない濯用者文はその者に代わる者か ら支払われるもの(日本にあるその麗用者の恒久的施設によワ負担される ものを除く。) ・司.~. o"

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! l14 ただし、芸能人又は運動家の役務に係る報酬については、適用されな い。(阿国政府間で随時合意される文化交流のための特別の計画に墓づく役 務提供に係るものを除く。) @民間の退職年金 t i15ソ連邦の居住者に支払うもの…...・H・.."~ e 0 . .・a・...・H・...……...・H・-・免税 @保険年金{利殖年金) ~ 19 ソ連邦の居住者に支払うもの...……...・a・.,.・H・-司…...・H・H・H・-ーー免税 ハ H d

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源泉徴収課税と租税条約並びに問題点 (昭和45年四月 3日条約第20号) 轡 人 的 役 務 の 提 供 を 主 た る 内 容 と す る 事 業 の 所 得 ( i6 臼*1こ恒久的施設を有しない限り . 0・a・-…...・H・.fi ~..………… Q ~. Q Q .・H・..免税 ! i4 1こだし、演劇、映画、ラジオ又はテレビジョンの俳優、音楽家、運動家 その他の芸能人の役務提供を行う場合には、日本に恒久的施設を有するも のとされる。 鐙幸IJ子 等 量10 ① 韓国の政府(地方公共団体を含む。)、中央銀行又はこれらのいずれ か又は双方によって所有されている機関(金融機関を含む。)に支払う もの……也.Q"

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・a・...・a・...…12% ただし、日本にその配当支払の基因となった株式等と実質的に関連する 恒久的施設を有する場合 l立、適用されない。 争貸付金の利子 e10 上記利子等に同じ。 @ 工 業 所 有 権 、 著 作 権 の 使 用 料 1311 事事国の居住者又l立法人に支払うもの(その権利の譲渡の対価を含む。) @ 固 ・12% ただし、臼本にその使用料を生じた権利と実質的に関連する恒久的施設 を有する場合l立、適用されない。 感 機 棟 、 装 置 等 の 箆 用 料 911 産業上、商業上又は学術上の設備の使用料(採用船契約に基づく鉛舶又 は航空機の賃貸料を含む。)で、車毒菌の居住者又l立法人に支払うもの…12% ただし、日本にその使F器科を生じた財産と実'箆的に関連する恒久的施設 を有する場合は、適用されない。 場 安 換 教 捜 等 の 給 与 、 報 酬 !313 大学その他の公認された教育機関の招請によりそ

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教育機関において教 育又は研究を行うことを主たる目的として日本を訪れる個人で日本滞在の 当初!こ韓留の居住者である者が、日本に到着した日から2年を超えない期 間、その教育又は研究によって取得する所得

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154 愛知工業大学研究報告, 28A 平 成5 Vo.128-AMar.1993 -自由職業者の所得 ~ 12①演劇、映画、ラジオ又はテレビジョンの俳優、音楽家、運動家その 他の芸能人の所得…....・H・...・H・....・H・...・H・...・H・....・H・...・H・-免税 ただし、@滞在中1日につき100米ドル若しくは日本円若しくは斡国 ウォンによるその相当額を超える場合及び@滞在中の所得の合計が 3.0ω米ドル若しくは日本円若しくは鱒国ウォンによるその相当額を超 える場合には、適用されない。 ②弱国の居住者である①以外の自由職業者の人的役務でその年の滞在 期間がω日以下のものの報酬であって、しかもその績が3.000米ドル又 は日本門若しくは鶴国ウォンによるその相当額以下のもの H ・H・...免税 ・民間の退職年金 ~ 15稗聞の居住者に支払うもの H・H・...・H・...・H・...・H・...・H・-…...・H・..…免税 ・保険年金{利殖年金) 615韓国の居住者に支払うもの…...・H・-…H・H・...・H・.,…H・H・-…...・H・...免税

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源泉徴収課税と租税条約並びに問題点 (昭和59年 5月9日条約第 5号) 鎗 人 的 役 務 の 聾 供 を 主 た る 内 容 と す る 事 業 の 所 得 ! l7 日本に恒久的施設を有し、これに帰属するものを除さ d .~ ~ ~ o""..

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