〈学位論文〉
高校生の保健学習に対する意識と課題の検討
兵庫教育大学大学院
学校教育研究科修士課程
教科・領域教育学専攻
生活・健康・総合内容系コ・一一・ス
M O 9 2 1 0 B
佐 々 木 佳 祐
目 次
第1章 序論・・・・・・・・・・・・・・・・… ● ●・●●● ● ● 1
第2章 研究方法
第1節 保健体育科教員対象の個別インタビュー一一・・・・・・・・・・・・・・… 3 第1項調査目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 3 第2項調査対象及び時期・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 3 第3項調査方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 3 第4項調査内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… ..・3 第2節 高校生を対象とした質問紙調査
第1項調査目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 5 第2項調査対象及び時期・・・・・・・・・・・・・・・・・… の・・… 5 第3項 調査方法・・・・・・・・・・・・… 。・・・・・・・・・・・… 5 第4項調査内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 6 第3節 教員を対象とした質問紙調査
第1項調査目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 7 第2項調査対象及び時期・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 7 第3項調査方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 7 第4項 調査内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 7
第3章 結果
第1節 保健体育科教員対象の個別インタビュー・・・・・・・・・・・・・・… 9 第2節 高校生を対象とした質問紙調査
第1項 日常生活における実践状況について・・・・・・・・・・・・・・… 12 第2項保健の学習意欲について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 14 第3項学習内容(17項目)に対する意識ついて・・・・・・・・・・・・・… 27 第4項 各学習内容(17項目)の細目に対する関心の程度について ・・・・・… 44 第3節 教員を対象とした質問紙調査
第1項 保健学習の指導の難しさについて ・・・・・・・・・・・・・・・… 67 第2項各学習内容(17項目)に活用された授業方法について・・・・・・・… 68
第4章 考察・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 78
第5章 総括・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 85
引用・参考文献 謝辞
資料 ・第57回日本学校保健学会 発表抄録
・第57回日本学校保健学会 発表ポスター
・本調査質問紙(生徒対象)
・本調査質問紙(教員対象)
第一章 序論
現代社会においては,技術の高度化,情報化等の進展が著しく,これらは,国民の恩恵 をもたらしている反面,人間関係の希薄化,精神的なストレスの増大や運動不足,新たな 職業病の増加など,心身両面にわたり健康上の問題を生み出してきている。こうした現状 において,「児童生徒については,薬物乱用,性の逸脱行動,肥満や生活習慣病の兆候,い じめや登校拒否,感染症のあらたな課題等の健康に関する現代的課題が近年深刻化してい る」と保健体育審議会答申1)が指摘している。このことからも,「生徒期については,生涯 を通じて心身ともに健康で安全な生活を送るための基礎を培うという観点から,学校にお いて組織的・体系的な教育活動を行うことは極めて重要である」とされている。
また,新学習指導要領2)には「ヘルスプロモーションの考え方を生かし,健康に関する 個人の適切な意志決定や行動選択及び健康的な社会環境づくりなどの重要性について理解
を深める」ことが重要であると示されており,「「保健」は,これからの健康・安全に関す る基礎的・基本的な内容を生徒が体系的に学習することにより,健康問題を認識し,これ を科学的に思考・判断し,適切に対処できるようにすることをねらいとしており,生涯を 通じて健康で安全な生活を送るための基礎を培う上で中心的な役割を担っているものであ
る。」とされている。WHO「ヘルスプロモーションに関するオタワ憲章」では,「ヘルス プロモーションとは,人々が自らの健康をコントロールし,改善することができるように するプロセスである。身体的,精神的,社会的に良好な状態に到達するためには,個人や 集団が望みを確認・実現し,ニーズを満たし,環境を改善し,環境に対処することができ なければならない。それゆえ健康は,生きる目的ではなく,毎日の生活の資源である」と 定義されており,和唐3)によると,「①健康的な公共政策づくり,②健康を支援する環境づ
くり,③地域活動の活性化,④個人技術の開発,ヘルスサービスの方向転換」がその具体 的な展開であると述べられている。
また,中央教育審議会答申4)においても,保健体育科改善の基本方針として,「生涯を通 じて自らの健康を適切に管理し改善していく資質や能力を育成するため,一層の内容の改 善を図る。その際,小・中・高等学校を通じて系統性のある指導ができるように,子ども たちの発達の段階を踏まえて保健の内容の体系化を図る。」とあり,保健学習を行う際,系 統性を重視することが求められている。学習指導要領には,各校種の学習内容の違いは,
小学校では「身近な生活における健康・安全に関する基礎的な内容を実践的に理解する」,
中学校では「主として個人生活における健康・安全に関する内容を科学的に理解できるよ 1
うにする」,高校では「個人生活や社会生活における健康・安全に関して総合的に理解する」
とあり,校種別の学習内容が明記されている。従って,保健学習では,以上のことを踏ま え,学習指導要領の全ての内容を児童生徒が身につけ,健康を保持増進するための,行動 に結びつけられるように指導することが求められる。
特に,高等学校においては,系統性から考えても,学習内容が他の校種に比べ複雑とな るため,より一層の指導の充実を図ることが求められる。しかし,保健学習に関する報告 書5・6)によれば,内容によっては,児童生徒が保健学習の内容を覚えていなかったり,関心 の低かったりするものがあると指摘されている。
そこで,本研究では,現行の学習指導要領に記載されている保健の学習内容に対する高 校生の関心の程度について調査を行い,特に意識および関心が低い内容については,その 課題を検討することで,今後の保健学習を充実させるための基礎資料とすることを日的と
した。
2
第2章 研究の方法
第1節 保健体育科教員対象の個別インタビュー 第1項 調査目的
高校生の保健学習に対する意識および関心の程度について調査するための質問項目を作 成する基礎資料を得ることを目的として実施した。
第2項調査対象及び時期
対象は,高等学校に在籍する保健体育科教員合計3名(男性2名,女性1名)とし,2010 年6Hに実施した。
第3項 調査方法
対象者には,事前にインタビューガイドを配布するとともに,個別インタビューの「目 的」「対象」「インタビュー内容」を確認してもらった後に実施した。
インタビュアーは筆者が担当し,個別インタビューの趣旨を説明した後に,倫理的配慮 として,匿名性が厳守されること,インタビュー中の録音の中止や拒否,および消去が可 能であることを確認した後,再度,対象者にインタビューの協力と録音の許可を得てから,
インタビューガイドに沿って行った。
個別インタビューを行う際は,資料として,各高等学校で使用されていた教科書「現代 保健体育改訂版 保体006 大修館書店」7)を用いた。
第4項 調査内容
①生徒の反応に関する質問
・保健学習の単元の中で,比較的生徒が良い反応を示す単元について
・なぜ,その単元について生徒が良い反応を示す理由について
・保健学習の単元の中で,生徒があまり反応を示さない単元について
・なぜ,その単元について生徒があまり反応を示さない理由について
・授業形態と生徒の反応の関係について
②教師の単元に対する認識についての質問
・教えやすい単元,およびその理由について
・教えにくい単元,およびその理由について 3
・教えやすい授業形態について
・単元の並びに対する考えについて
③単元の内容についての質問
・質問の中で応えてもらった単元のうち,生徒に一番伝えたいと考えている内容について
4
第2節高校生を対象とした質問紙調査 第1項 調査目的
現行の学習指導要領に記載されている保健の学習内容に対する,高校生の意識および関心の 程度について調査を行い,特に意識および関心の低い内容については,その課題を検討すること で,今後の保健学習を充実させるための基礎資料とすることを目的とした。
第2項調査対象及び時期
対象は,3県内の公立高等学校4校の3年生,合計615名のうち,(有効回答数合計508 名(男子283名,女子225名))とした。内訳は,以下の表1に示した。調査対象を高校3年 生としたのは,保健を行う時期が,現行学習指導要領解説8)によると「原則として,入学 年次及びその次の年次の2か年にわたり履修させるものとする。」とされており,保健学習 の全ての内容について学習している学年であると考えられるためである。調査時期は,2010 年7月〜11月に実施した。
表1−1高校生を対象とした質問紙調査のサンプル数の内訳(単位:人)
実施県 実施校 総サンプル数 欠損値 分析対象 男子 女子
県県県 ム昼BC 校校校校 高高高高
DF︼F鳳ρU 256 96 154 10906FO6 4131
21680 119
93
108 52 70 53
108 28 49 40
合計 615 108 508 283 225
第3項 調査方法
調査方法は,無記名式の自記式質問紙調査を実施した。
分析ソフトには,統計ソフトPASW Statistics l8を使用し,男女差について分析を行っ た。学習内容(17項目)に対する意識については,Friedman検定を行い,項目間に差があ るかについて分析を行った。各学習内容(17項目)の細目に対する関心の程度に対する回答 項目は「特にない」を選ばなかった場合のみ,複数回答とした。
関連性の検定にはPearsonのκ2検定を用い,有意差が認められた項目に関しては残差分 析を行った。
5
第4項 調査内容 調査内容
・対象者の属性
・日常生活における実践状況(2項目)
・保健の学習意欲
… 保健学習に対する学習意欲(3項目)
… 保健学習の価値(4項目)
… 保健学習への期待(5項目)
・学習内容(17項目)に対する意識(4項目)
・各学習内容(17項目)の細目に対する関心の程度
日常生活における実践状況,保健の学習意欲についての項目は,「保健学習推進委員会報 告書〜保健学習推進の課題を明らかにするための実態調査〜」を参考にして作成した。
学習内容(17項目)に対する意識,各学習内容(17項目)の細目に対する関心の程度の17 項目についての項目は,第1節保健体育科教員対象の個別インタビューの結果をもとに,
保健の学習内容を精選して作成した。
6
第3節教員を対象とした質問紙調査 第1項 調査目的
第2節の「高校生を対象とした質問紙調査」の対象となった高等学校で,保健学習を担 当した教員の意識と保健学習で活用した授業形態について調査し,特に関心が低い学習内 容に関わる要因を探り,今後の保健学習を充実させていくための基礎資料とすることを目 的として実施した。
第2項調査対象及び時期
対象は,AおよびB県の保健体育科教員,合計15名(男性12名,女性3名)とした。内訳 は,以下の表2に示した。調査時期は,2010年11.月に行った。
表1−2 教員対象の質問紙調査サンプル数の内訳(単位:人)
実施県 実施校 分析対象 男性 女性
県県 AB 校校校 高高高
DF︺F二 7﹇ひ3PD43 9自10
合計 15 12 3
第3項 調査方法
調査方法は,無記名式の自記式質問紙調査を実施した。保健学習で活用した授業方法に ついては,複数回答形式とした。
分析ソフトには,統計ソフトPASW Statistics 18を使用し,各質問項目に対する回答の 記述統計を行った。
第4項 調査内容
・対象者の属性
・学習内容(17項目)に関する指導の難しさについて
・保健学習で活用した授業方法について
保健学習で活用した授業方法については,指導参考資料9)から抜粋し,次の9項目を選 択肢とした。
7
(1)講義のみ(ワークシートの活用を含む)
(2)ブレインストーミング
(3)ケーススタディ(事例による学習)
(4)ロールプレイング(役割演技法)
(5)実習・実験
(6)課題解決的な学習
(7)VTR・パンフレット,パワーポイントなどの活用
(8)コンピュ・一一一Lタの活用
(9)ティーム・ティーチング
8
第2章 結果
第1節 保健体育科教員対象の個別インタビュー
保健体育科教員3名(A,B, C)を対象とした個別インタビューにおいて,「生徒の反 応が良い,及び教えやすい」,「生徒の反応が悪い,及び教えにくい」学習内容であったも のを表2−1〜2−3に示す。
表2−1学習内容にたいする生徒の反応及び教員の指導の難しさ(現代社会と健康)
内容のまとまり 教科書の目次
生徒の反応が良い
@教えやすい
生徒の反応が悪い
@教えにくい A B C A B C
国民の健康生活水準と疾病構造の変化 私たちの健康のすがた ○
健康の考え方と成り立ち 健康のとらえ方
ア 健康の考え方
健康にかかわる意思決定・行動選択 ○ ○ ○
健康に関わる意思決定と行動選択
意思決定・行動選択に必要なもの ○ ○ ○
様々な保健活動や対策 さまざまな保健活動や対策 O ○
生活習慣病と日常の生活行動 生活習慣病と日常生活行動
喫煙と健康 ○ ○ ○
喫煙、飲酒と健康
飲酒と健康 ○ ○
イ 健康の保持増進と疾病の予防
薬物乱用と健康 ○
医薬品の正しい使用、薬物乱用と健康
医薬品と健康 感染症とその予防 感染症とその予防
エイズとその予防
欲求と適応規制 欲求と適応機制 ○ ○
心身の相関 心身の相関とストレス ○ ○ ○
ウ 精神の健康
ストレスへの対処 ストレスへの対処 ○ ○ ○
自己実現 自己実現 ○ ○
交通事故の現状 交通事故の現状と要因 ○ ○
エ 交通安全
交通社会で必要な資質と責任 交通社会における運転者の資質と責任 ○ ○
安全な交通社会づくり 安全な交通社会づくり ○ ○
応急手当の意義 応急手当の意義とその基本 ○ ○
オ 応急手当
日常的な応急手当 日常的な応急手当 O
心肺蘇生法 心肺蘇生法 ○
9
表2−2 学習内容にたいする生徒の反応及び教員の指導の難しさ(生涯を通じる健康)
内容のまとまり 教科書の目次
生徒の反応が良い
@教えやすい
生徒の反応が悪い
@教えにくい A B C A B C
思春期と健康 ○ ○
思春期と健康
性意識と性行動の選択 ○ ○
結婚生活と健康
ア 生涯の各段階における健康
結婚生活と健康 妊娠・出産と健康 ○ ○ O
家族計画と人工妊娠中絶 ○ O
加齢と健康 O
加齢と健康
高齢者のための社会的とりくみ ○ ○
保健制度と保健サービスの活用 ○ ○ ○
保制イ
駐x・及保
テ地・繧ム健
@域医ヨの療
我が国の保健・医療制度
医療制度と医療費 ○ ○ ○
地域の保健・医療機関の活用 医療機関と医療サービスの活用 ○ ○ ○
表2−3 学習内容にたいする生徒の反応及び教員の指導の難しさ(社会生活と健康)
内容のまとまり 教科書の目次
生徒の反応が良い
@教えやすい
生徒の反応が悪い
@教えにくい A B C A B C
大気汚染と健康 ○
環境の汚染と健康 水質汚濁と健康 ○
ア 環境と健康
土壌汚染と健康 ○
環境と健康の対策 健康被害の防止と環境対策
環境保健に関わる活動 環塊衛生活動のしくみと働き
イ 環境と食品の保健
食品保健にかかわる活動 食品衛生活動のしくみと働き ○
健康の保持増進のための環境と
H品の保健 食品と環境の保健と私たち ○
働くことと健康 ○ ○ ○
ウ 労働と健康
職業病や労働災害と健康
労働災害・職業病と健康 ○ ○ ○
働く人の健康の保持増進 健康的な職業生活 ○ ○ ○
保健体育科教員対象の個別インタビューにおいて,保健体育科教員3名全員が「教えや すく,生徒の反応が良い」と回答した学習内容は,「妊娠・出産と健康」であった。
保健体育科教員2名が「教えやすく,生徒の反応が良い」と回答した学習内容は,「健康
10
に関わる意志決定・行動選択」,「意志決定・行動選択に必要なもの」,「喫煙と健康」,「飲 酒と健康」,「心身の相関とストレス」,「ストレスへの対処」,「応急手当の意義とその基本」,
「思春期と健康」,「性意識と性行動の選択」,「家族計画と人口妊娠中絶」であった。
保健体育科教員3名全員が,「教えにくい,生徒の反応が悪い」と回答した学習内容は,
「我が国の保健・医療制度」,「地域の保健・医療機関の活用」,「職業病や労働災害の活用」,
「働く人の健康の保持増進」のそれぞれ全ての内容についてであった。
保健体育科教員2名が,「教えにくい,生徒の反応が悪い」と回答した学習内容は,「様々 な保健活動や対策」,「交通事故の現状と要因」,「交通社会における運転者の資質と責任」,
「安全な交通社会づくり」,「高齢者のための社会的とりくみ」であった。
以上の結果から,保健の学習内容17項目(以下,学習内容(17項目)とする)について精選
した。
・学習内容(17項目)
(1)健康に関わる意志決定と行動選択について
(2)様々な保健活動について
(3)喫煙,飲酒と健康について
(4)薬物乱用と健康について
(5)医薬品の正しい使用について
(6)感染症とその予防について
(7)心身の相関とストレスへの対処について
(8)交通安全について
(9)応急手当について
(10)思春期における心身の発達と健康について
(11)性意識と性行動の選択について
(12)結婚生活と健康について
(13)加齢と健康について
(14)我が国や地域の保健・医療制度や機関について
(15)環境の汚染と健康について
(16)食品保健に関わる活動について
(17)労働と健康について
11
第2節 高校生を対象とした質問紙調査 第1項 日常生活における実践状況について
保健学習で学んだことを,日常生活においてどの程度実施しているのかについて,分析 を行った。また,先行研究との比較を行うため,男女差についてもん2検定を行った。
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60% 80% 100%
■どちらかといえばしていない していない
図1−1保健で学習したことから,自分の生活や周りの環境について,
振り返ったり考えたりしていますか
「保健で学習したことから,自分の生活や周りの環境について,振り返ったり考えたり していますか」(図1−1)という項目では,肯定的回答(「している」と「どちらかといえば している」の合計,以下同様)の割合が,全体32.7%(男子34.0%,女子3L 1%)であり,
男子の方が高かった。
全国調査の肯定的回答の割合は,全体39.3%(男子37.1%,女子41.3%)であり,本調査 と比較すると,肯定的回答の割合が,特に女子において10%程度低かった。
12
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O% 20% 40% 60% 80% 100%
している どちらかといえばしている ■どちらかといえばしていない していない
図1−2テレビや新聞,インターネットなどで,健康に関する情報を 見たり調べたりしていますか
「テレビや新聞,インターネットなどで,健康に関する情報を見たり調べたりしていま すか」(図1−2)という項目では,肯定的回答の割合が,全体25.0%(男子26.8%,女子22.6%)
であり,男子の方が高かった。
全国調査の肯定的回答の割合は,全体24.4%(男子22.5%,女子26.1%)であった。
保健学習で学んだことを基にして,生活に生かしていくことは,一般的に期待されるこ とであると考えられるが,本調査の結果,肯定的回答の割合は30%程度にとどまった。
全国調査と比較した結果,全体を見ると,ほぼ同様の結果が得られたが,男女差につい ては,男子の方が2項目とも肯定的回答の割合が高い結果となり,全国調査の結果とは異 なる結果となった。
13
第2項 保健の学習意欲について
保健の学習意欲について,「保健学習に対する感情」,「保健学習の価値」,「保健学習への 期待」のそれぞれについて分析を行った。また,全国調査との比較を行うため,男女別に 分析を行い,有意な差([*]p〈.05,[**]p<0.01とする,以下同様)が認められた項目につ いては,残差分析を行った。
1)保健学習に対する感情(3項目)について
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そう思う どちらかといえばそう思う■どちらかといえばそう思わない そう思わない わからない
図2−1保健の学習が好きだ
「保健の学習が好きだ」(図2−1)の肯定的回答(「そう思う」と「どちらかといえばそう 思う」の合計,以下同様)の割合は,全体38.5%(男子41.3%,女子35.1%)であった。
全国調査の肯定的回答の割合は,全体39.9%(男子40.5%,女子39.5%)であった。
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80% 100%
そう思わない わからない 図2−2保健の学習はおもしろかった
「保健の学習はおもしろかった」(図2−2)の肯定的回答の割合は,全体42.3%(男子47.0%,
女子36.4%)であった。
全国調査の肯定的回答の割合は,全体37.2%(男子36.0%,女子38.4%)であり,女子の 方が肯定的回答の割合が高かく,本調査の結果と異なった。
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国男一』寮一 、、.8 ■闘■暫一 、一i6・ ・s.7 i 女〒 21.8 ,蹴β7.3 【鑑き」;: 「6.71
全体 〒 27.4 露一測r醜』嘱&ゴ』 6.11 1 r lt lt 一 r l
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そう思う どちらかといえばそう思う馴どちらかといえばそう思わない そう思わない わからない (* :p〈. 05)
図2−3保健の学習は楽しかった
「保健の学習は楽しかった」(図2−3)の肯定的回答の割合は,全体42.2%(男子48.1%,
女子34.7%)であった。
全国調査の肯定的回答の割合は,全体34.7%(男子34.8%,女子34.6%)であった。
また,性別による回答率に有意な差認められたため,残差分析の結果を表3−1に示す。
表3−1 「男女差」と「保健の学習は楽しかった」の項目における残差分析の結果
保健の学習は楽しかった
そう思う どちらかといえば
@そう思う
どちらかといえば
@そう思わない そう思わない わからない
男
十
女 一 一 一 「 一
@ 脚 (+)=調整済み残差,+1.96以上
(一)=調整済み残差,一1.96以下 ※596の有意水準
残差分析の結果,「保健の学習は楽しかった」の項目に対して,男子の方が「どちらかと いえばそう思う」と回答したものが多かった。
保健学習に対する感情の3項目について見ると,全体の肯定的回答の割合が40%程度で あり,また,3項目全てにおいて,男子の方が肯定的回答の割合が高かった。
本調査の全体の結果を全国調査と比較すると,ほぼ同様の結果が得られた。しかし,男 女差については,「保健の学習はおもしろかった」については,全国調査と異なる結果とな
った。
16
2)保健学習の価値(4項目)について
[*]
男女
体 コ 一︐﹁ .II↓1.III﹁39.9
41.,3
全体
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・そう思う
40.6
一一一@ 一 一1二.
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どちらかといえばそう思う
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■どちらかといえばそう思わない
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㎡亀63
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そう思わない わからない
図2−4 保健の学習は大切だ
「保健の学習は大切だ」(図2−4)の肯定的回答の割合は,全体88.6%(男子85.5%,女子 92.4%)であり,保健の学習意欲の中で,最も高率を示した。
全国調査の肯定的割合は,全体88.5%(男子84.7%,女子92.2%)であった。
性別による回答率に有意な差が認められたため,残差分析の結果を表3−2に示す。
表3−2 「男女差」と「保健の学習は大切だ」の項目における残差分析の結果
保健の学習は大切だ そう思う どちらかといえばどちらかといえば
@ そう思う そう思わない そう思わない わからない
男
十
女 一
(十)=調整済み残差,十1.96以上
(一)=調整済み残差,一1,96以下 ※5%の有意水準
残差分析の結果,「保健の学習は大切だ」の項目に対して,男子の方が「どちらかといえ ばそう思わない」と回答したものが多かった。
17
[n.s・1
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体33.2
33.3
全体 33・3 47・0.
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45.6
48.9
嚇端」 誕、。II
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80% 100%
そう思わない わからない 図2−5 保健の学習は,健康な生活を送るために重要だ
「保健の学習は,健康な生活を送るために重要だ」の肯定的回答の割合は,全体80.3%(男 子78.8%,女子82.2%)であり,比較的高率であった。
全国調査の肯定的回答の割合は,全体75.2%(男子71.9%,女子78.3%)であった。
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そう思う どちらかといえばそう思う■どちらかといえばそう思わない そう思わない
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わからない 図2−6 保健の学習は学校での勉強において重要だ
「保健の学習は学校での勉強において重要だ」の肯定的回答の割合は,全体59.8%(男子 57.6%,女子62.7%)であった。
全国調査の肯定的回答の割合は,全体66.5%(男子62.9%,女子69.6%)であった。
性別による回答率に有意な差が認められたため,残差分析の結果を表3−3に示す。
表3−3 「男女差」と「保健の学習は学校での勉強において重要だ」の項目における残差分 析の結果
保健の学習は学校での勉強において重要だ そう思う どちらかといえば
@ そう思う
どちらかといえば
@そう思わない そう思わない わからない
男 十
一
女 一 十
(+)=調整済み残差t+1.96以上
(一)=調整済み残差,一1.96以下 ※5%の有意水準
残差分析の結果,「保健の学習は学校での勉強において重要だ」の項目に対して,男子の 方が「そう思わない」と回答したものが多く,女子の方が「わからない」と回答したもの が多かった。
19
囲男
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1そう思う どちらかといえばそう思う■どちらかといえばそう思わない そう思わない わからない図2−7保健の学習は,受験とあまり関係ないので必要ない
本項目は,筆者が受験と保健学習との関係を調査するために加えたものである。
「保健の学習は,受験とあまり関係ないので必要ない」肯定的回答(「どちらかといえば そう思わない」と「そう思わない」の合計,本項目に限り以下同様)の割合は,全体54.9%
(男子52.3%,女子58.2%)であった。
性別による回答率に有意な差が認められたため,残差分析の結果を表3−4に示す。
表3−4 「男女差」と「保健の学習は,受験とあまり関係ないので必要ない」の 項目における残差分析の結果
保健の学習は、 験とあまり関係 いので必要ない そう思う どちらかといえば
@ そう思う
どちらかといえば
@そう思わない そう思わない わからない
男
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女 噌 十
(+)=調整済み残差,+1.96以上
(一)=調整済み残差,一1.96以下 ※5%の有意水準
残差分析の結果,「保健の学習は,受験とあまり関係ないので必要ない」の項目に対して,
男子の方が「そう思う」と回答したものが多く,女子の方が「わからない」と回答したも のが多かった。
20
「保健学習の価値」の4項目について見ると,全体の肯定的回答の割合が54.9%〜88.6%
とばらっきが見られ,「保健の学習は,受験とあまり関係ないので必要ない」が最も低く,
「保健の学習は大切だ」が最も高い割合を示した。しかし,「保健学習は大切だ」と「保健 の学習は,健康な生活を送るために重要だ」の2項目については,肯定的回答の割合が80%
を超えており注目に値する結果となった。
男女差については,4項目全てにおいて,女子の方が肯定的回答の割合が高い結果とな り,全体の結果も含め,全国調査と同様の結果が得られた。
21
3)保健学習への期待(5項目)について
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図2−8 保健の学習をすれば,私の今の生活に役立っ
「保健の学習をすれば,私の今の生活に役立つ」(図2−8)の肯定的回答の割合は,全体 78.3%(男子75.3%,女子82.2%)であった。
全国調査の肯定的回答の割合は,全体75.7%(男子62.5%,女子63.6%)であった。
22
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図2−9保健の学習をすれば,健康な生活ができるようになる
「保健の学習をすれば,健康な生活ができるようになる」(図2−9)の肯定的回答の割合 は,全体73.2%(男子72.4%,女子74.2%)であった。
全国調査の肯定的回答の割合は,全体63.0%(男子62.3%,女子63.6)であり,本調査で 得られた結果の方が,10%程度高率であった。
23
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そう思う どちらかといえばそう思う■どちらかといえばそう思わない そう思わない わからない
図2−10保健の学習をすれば,心や体の不安や悩みを軽くしたり 解決したりするのに役立つ
「保健の学習をすれば,心や体の不安や悩みを軽くしたり解決したりするのに役立つ」
(図2−10)の肯定的回答の割合は,全体49.4%(男子53.4%,女子44.4%)であ?た。
全国調査の肯定的回答の割合は,全体43.6%(男子43.8%,女子43.5%)であった。
性別による回答率に有意な差が認められたため,残差分析の結果を表3−5に示す。
表3−5 「男女差」と「保健の学習をすれば,心や体の不安や悩みを軽くしたり 解決したりするのに役立つ」の項目における残差分析の結果
保健の学習をすれば、心や体の不安や悩みを軽くしたり解決したり るのに役立つ そう思う どちらかといえば
@ そう思う
どちらかといえば
@そう思わない そう思わない わからない
男
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(+)=調整済み残差,+1.96以上
(一)=調整済み残差,一1.96以下 ※5%の有意水準
残差分析の結果,「保健の学習をすれば,心や体の不安や悩みを軽くしたり
解決したりするのに役立つ」の項目に対して,男子の方が「そう思う」と回答したもの が多く,女子の方が「どちらかといえばそう思わない」と回答したものが多かった。
24
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・そう思う どちらかといえばそう思う■どちらかといえばそう思わない そう思わない わからない
図2−11保健の学習をすれば,国民全体の健康づくりにつながる
「保健の学習をすれば,国民全体の健康づくりにつながる」(図2−ll)の肯定的回答の割 合は,全体55.9%(男子55.8%,女子56.0%)であった。
全国調査の肯定的回答の割合は,全体46.8%(男子45.8%,女子47.8%)であり,本調査で 得られた結果の方が,10%程度高率であり,性差についても違いが見られた。
性別による回答率に,有意な差が認められたため,残差分析の結果を表3−6に示す。
表3−6 「男女差」と「保健の学習をすれば,国民全体の健康づくりにつながる」の項目に おける残差分析の結果
保健の学習をすれば、国民全体の健 づくりにつなが そう思う どちらかといえば
@ そう思う
どちらかといえば
@そう思わない そう思わない わからない
男
一
女 十
(+)=調整済み残差,+1.96以上
(一)=調整済み残差,一1.96以下 ※596の有意水準
残差分析の結果,「保健の学習をすれば,国民全体の健康づくりにつながる」の項目に対 して,女子の方が「わからない」と回答したものが多かった。
25
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・そう思う どちらかといえばそう思う■どちらかといえばそう思わない そう思わない わからない図2−13保健の学習をすれば,社会に出てからの生活に役立つ
「保健の学習をすれば,社会に出てからの生活に役立つ」(図2−13)の肯定的回答の割合 は,全体70.3%(男子68.6%,女子72.4%)であった。
全国調査の肯定的回答の割合は,全体64.9%(男子63.9%,女子65.8%)であった。
「保健学習への期待」の5項目について見ると,全体の肯定的回答の割合が49.4%〜
78.3%とばらっきが見られ,「保健の学習をすれば,心や体の不安や悩みを軽くしたり解決 したりするのに役立つ」が最も低く,「保健の学習をすれば,私の今の生活に役立つ」が最 も高い割合を示した。また,この結果は,全国調査と同様であった。
男女差については,「保健の学習をすれば,心や体の不安や悩みを軽くしたり解決したり するのに役立つ」,「保健の学習をすれば,国民全体の健康づくりにつながる」の項目では,
男子の方が肯定的回答の割合が有意に高い結果となった。
また,「保健の学習をすれば,私の今の生活に役立つ」,「保健の学習をすれば,健康な生 活ができるようになる」,「保健の学習をすれば,社会に出てからの生活に役立つ」の項目 では,有意な差が認められなかったが,女子の方が肯定的な回答を合わせた割合が高い結 果となった。
以上が保健の学習意欲の結果であるが,全体をみると,保健学習に対する「価値」,「期 待」の肯定的回答の割合は比較的高率であったが,「感情」については,「価値」,「期待」
に比べ低率であった。この結果は,全国調査の結果と同様であった。
26
第3項学習内容(17項目)に対する意識ついて
学習内容(17項目)に対する意識(4項目)について分析を行った。
好きだった どちらかといえば好きだった ■どちらかといえば嫌いだった 嫌いだった 覚えていない
(1)健康にNわる意志決定と行動選択について 篠「
(2}三々な二二活動 冠蜜7 (3)喫煙、飲酒と健康 「『
(4)藁物乱用と健康について.「置冨曜 (5)医藁品の正しい使用について 「『雪霊響騨 (6)感染症とその予防 闘『騨 (7)心身の相関とストレスへの対処『m一 (8)交通安全 1『卿 (9)応急手当 (10)思審期における心身の免遣と健康 》 (11)性意●と性行助の選択 「曜『7 (12)結婚生活と健康 「幽幽一 『麹r (13)加齢と健康 .[
(14)裁が国や地域の俣健・医療制度や機■ 「隔犀P (15)環塊の汚染と健康.軍ワ (16》食品係健に関わる活動 掴曝疑r ロ (17)労働と健康 「畷『曜 一†
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図3・1保健学習が好きでしたか(全体)
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(1)健康に闘わる意志決定と行動陥凹について 『【r 28.5
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図3・2 学習内容について,
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考えたり工夫したりできましたか(全体)
27
わかった どちらかといえばわかった 圏どちらかといえばわからなかった わからなかった 覚えていない
(t)健康に●わる意志決定と行動選択について (2)様々な保健活動 (3)喫煙、飲酒と健康 (4)藁物乱用と健康について (5)医藁品の正しい使用について (6)感染症とその予防 (7)心身の相関とストレスへの対処 (8)交通安全 (9)応急手当 (10)思春潮における心身の四達と僅康 (11)性意臓と性行動の選択 (12)結婚生活と健康 (13)加齢と健康 (14)我が国や地域の保健・医療鯛度や機N (15)環境の汚染と健康 (16)食品保健に関わる活動 (17)労働と健康
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Friedman検定 **p<0.01 図3・3学習した内容はわかりましたか(全体)
生かそうと思う どちらかといえば生かそうと思う ■どちらかといえば生かそうと思わない 生かそうと思わない 覚えていない
(1)健康に関わる意志決定と行動選択について (2)様々な像健活動 (3)喫煙.飲酒と健康 (4)薬物乱用と健康について (5)匿藁品の正しい使用について
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(7)心身の相関とストレスへの対鮎 (8)交通安全 (9)応急手当
(10)思春期における心身の艶達と健康
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Friedman検定 **p<0.01 図3・4学習したことを,将来,自分の生活に生かそうと思いますか(全体)
28
学習内容(17項目)に対する意識「保健学習が好きでしたか」,「学習内容について,考え たり工夫したりできましたか」,「学習した内容はわかりましたか」,「学習したことを,将 来,自分の生活に生かそうと思いますか」についてFriedman検定を行った結果,全ての 項目に有意な差が確認され,学習内容(17項目)に対する意識には違いがあると考えられた。
「将来,自分の生活に生かそうと思いますか」と「内容はわかりましたか」の項目の肯定 的回答の割合(「将来,自分の生活に生かそうと思いますか」に対して「生かそうと思う」
と「どちらかといえば生かそうと思う」の合計,「内容はわかりましたか」に対して「わか った」と「どちらかといえばわかった」の合計,以下同様)がそれぞれ67.5%〜83.7%,
57.1%〜81.5%と全般的に高く,否定的な回答をはるかに上回った。
一方で,「考えたり工夫したりできましたか」,「好きでしたか」の項目では,いずれの学 習内容においても肯定的回答の割合(「考えたり工夫したりできましたか」に対して「考え たり工夫したりできた」と「どちらかといえば考えたり工夫したりできた」の合計,「好き でしたか」に対して「好きだった」と「どちらかといえば好きだった」の合計,以下同様)
がそれぞれ34.4%〜53. 30/。,40.2%〜66.4%であり,50%程度に留まった。
また,意識別に「覚えていない」の割合をみると,「保健学習が好きでしたか」13.6%〜
32.1%,「学習内容について,考えたり工夫したりできましたか」14.6%〜24.6%,「学習し た内容はわかりましたか」9.8%〜22.2%,「学習したことを,将来,自分の生活に生かそう と思いますか」8.7%〜17.9%であり,学習内容によってばらつきが見られた。中でも特に,
「喫煙,飲酒と健康」,「薬物乱用と健康」,「応急手当」については「覚えていない」と回 答したものの割合が低く,「健康に関わる意志決定と行動選択」,「様々な保健活動」につい ては,「覚えていない」と回答したものの割合が高かった。
29