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施設・設備等

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Academic year: 2021

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(1)

1)施設・設備

大学・学部の章の内容と重複するため、ここでの記述を省略する。

2)情報インフラ

(1) 学術資料の記録・保管のための配慮の適切性

【現状の説明】

学術資料の記録・保管、学術情報リポジトリの構築は、おもに図書館で担っている。1995 年に導入 された図書館システム「LibVision」によって図書・雑誌・視聴覚資料の全学所蔵データの整備を進め、

さらに 1998 年導入の電子図書館システム「InfoLib」では、書誌情報だけではなく、全文情報へリン クし提供する体制を整えた。電子化の対象は、修士・博士論文、『聖路加看護大学紀要』、『聖路加看護 学会誌』、文部科学省や厚生労働省における科学研究費などによる研究成果報告書である。

大学院における成果物である学位論文の保管・公開については、図書館において、修了時に電子化 も含め、論文の公開方法について本人に確認し、その意向に沿って行っている。2001 年 3 月に申請の あった 77 論文については、要旨、参考文献部分が電子図書館システムによって公開されている。本学

『紀要』と『聖路加看護学会誌』については、電子化の同意を得られなかった 1 件を除いて創刊号よ り 2000 年発行分までの掲載論文全文を登録した。科学研究費における研究報告書については 140 件所 蔵し、その書誌情報を公開している。その内容に該当する分類番号を付し図書架に配架している。本 学研究者による研究報告書については電子化まで至っていない状況である。

このシステムにおいて、検索のキーとなる書誌データは、図書館業務システムと連携し、流用する 仕組みとなっていた。1995 年に導入した業務システムの前バージョンは、Windows95 をOSとして おり、処理速度が遅く、容易に更新ができなかった。2004 年度に業務システムをリプレイスすること になり、この点が改善されることになった。これを受け、本学で生産された研究成果の情報公開を継 続的に進めるために業務手順を見直し、定着させることが課題となっている。

一方、すべての資料の目録データ作成、学内 LAN によるデータベースの利用などはほぼ達成され た。開架書架のスペースの狭隘化から、古い年代の資料は閉架書庫に移さなければならない状況であ るが、所蔵データを公開しているので利用上大きな問題はない。

【点検・評価】

図書・雑誌・視聴覚資料・機械可読資料という資料種別にかかわらず、すべての資料の目録を一元 管理している点は評価できる。

本学学位論文、『紀要』、『聖路加看護学会誌』について電子図書館より閲覧できることは評価できる が、継続的な公開ができていない。

【将来の改善・改革に向けた方策】

本学で生産された研究成果の情報公開を積極的・継続的に進めていくことが引き続き課題となって いる。

6 施設・設備等

(2)

(2) 国内外の他の大学院・大学との図書等の学術情報・資料の相互利用のための条件整備とその利用 関係の適切性

【現状の説明】

国立情報学研究所の総合目録システム NACSIS-CATに本学の学術資料データを登録し、他の大学 院・大学との相互利用の環境を整えている。NACSIS-ILLにも参加し、大学をはじめとする関連機関 との相互協力は盛んに行われている。大学院生の文献申し込み件数は図1の通りである。

大学院生の申込み件数 0

200 400 600 800 1000 1200 1400 1600 1800 2000

2000 2001 2002 2003 2004 2005

他館からのオンラインによる文献複写申し込みを平日の午前9時より午後7時まで受けており、

FAXによる受け付けも合わせると相変わらず増加している。当館からの文献複写依頼も年々増加の傾 向にあり、NACSIS-ILLシステムへの参加により他館よりの受け付けが増える反面、申し込みに際し ても利益をもたらすものなので、文献相互貸借業務においては不可欠なシステムとなっている。相互 貸借件数は図2の通りである。

相互貸借(文献複写)利用件数 0

1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000

2000 2001 2002 2003 2004 2005

貸し 借り 図1

(年)

(件)

2,000 1,800 1,600 1,400 1,200 1,000 800 600 400 200 0

(年)

図2 (件)

7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0

(3)

最近 2 年は減少傾向にあるが、2003 年のピーク時は、他大学からの複写申込み(貸し)が 6,285 件、

本学からの依頼(借り)が 2,467 件と供給過多であった。複写申込み上位は看護学関連の学会誌で占 められていた。

文献複写、資料のリクエストなど現在紙ベースで行っている利用者サービスをホームページよりオ ンライン化し、図書館システムと連動させること、また、国内外の他の大学院・大学との学術情報・

資料の文献複写の依頼情報などの利用動向を蔵書構築に反映させることの 2 点が課題となっていた。

2004 年度に図書館業務システムをリプレイスし、文献複写、資料のリクエストはオンライン化された。

文献複写の依頼情報は、これまで統計をとってきたが、大学院開設から 20 年が過ぎ、コレクションが 整備されてきたこと、件数が比較的少なく、集中して申し込む特定の個人に集計結果が左右されやす く、全体を反映しないことが明らかになったので、中止することとなった。

【点検・評価】

NACSIS-ILL システムへの参加し、当館からの申し込み文献が迅速に届くことは利用者にとっ ても有益なことと思われる。

看護学情報の供給を担っている。他館よりの申し込みについては、申し込みが集中する時期は処 理に時間がかかる。

【将来の改善・改革に向けた方策】

当館は、看護学情報の供給を担ってきたが、単独での維持は難しい。日本看護図書館協会などの互 助ネットワークに働きかけ、方策を検討する必要がある。

(3) 効率的な相互利用を図るためのナビゲーション機能

【現状の説明】

専門的な文献情報の提供を目的として、2005 年 5 月現在、データベース 7 種 1 サービス、電子ジャ ーナルパッケージ 1 種の契約をしている(表 4)。

文献データベースは、2000 年度当初、4種を契約するのみであったが、2004 年度には 7 種と増やし、

さらに国立情報学研究所のデータベース提供サービスである NACSIS-IR の契約により、利用の幅が広 がった。NACSIS-IR には 42 種のデータベースが含まれている。メディアは、CD-ROM からインターネッ ト接続による提供へと移った。また、文献データベースの多様化に対応するために、電子図書館シス テム InfoLib による横断検索サービスを提供した。すでに、CINAHL(Cumulative Index to Nursing &

Allied Health Literature)については、導入済みであったが、2002 年度には、BNI(British Nursing Index)、PsycINFO を加えた。

電子ジャーナルは、当初、無料のもの、冊子体の契約にアクセス権がついてくるものを個別に案内 していたが、2005 年度より、EBSCO 社の “Nursing & Allied Health Collection: Comprehensive”

を購入した。これは、CINAHL の収録誌を中心に構成された看護・保健医療領域の電子ジャーナルのコ レクションである。契約にあたり、文部科学省私立大学等経常費補助金「教育研究情報利用経費」を 受けた。

データベースの費用は年を追って増加しており、2000/2004 年度比では約 2.4 倍、およそ 70%増と なっている(図 3)。電子ジャーナル契約にあたり、利用動向から、データベースの契約内容の見直し を行った。コストを下げ、電子ジャーナル契約につなげたが、2005 年度の電子資料の総額は 3,654,237

(4)

円となり、2000 年度との比較では 3.2 倍となった。

図3 データベース・電子ジャーナル費用

2644237 2803000

2380172 1667190

1416450 1151209

1010000

0 500000 1000000 1500000 2000000 2500000 3000000 3500000 4000000

2000 2001 2002 2003 2004 2005 電子ジャーナル

データベース

インターネット上には、上記、有料のデータベースのほかに、無料であっても有用なものが公開さ れている。当館で積極的に案内しているデータベースとして、PubMed(MEDLINE)、NACSIS Webcat、

Library Congress (LC) Online Catalog(米国議会図書館所蔵目録)がある。このうち、NACSIS Webcat、

LC Online Catalog は、Z39.50 プロトコルで公開しており、電子図書館システムにおいて横断検索す るための条件を備えている。電子図書館 Quilt では、本学所蔵目録と研究成果の情報(大学院学位論 文の抄録、本学紀要・「聖路加看護学会誌」掲載論文の全文)に加え、前述の看護関連の有料 3 種、

無料2種のデータベースについて、横断検索サービスを行っている。

(5)

表4 当館が提供するデータベース・電子ジャーナルとメディア 2000 2001 2002 2003 2004 2005 概要

CINAHL

CINAHL Information Systems 作成。英米の看 護・保健関連領域対象。

PsycINFO

米国心理学会(APA)作成。心理学と周辺領 域対象。

医学中央雑誌・

医中誌 Web

医学中央雑誌刊行会。国内の代表的な医学文 献データベース。

雑誌記事索引・

MAGAZINEPLUS

「雑誌記事索引」は国立国会図書館所蔵の雑 誌文献を対象としたデータベース。

MAGAZINEPLUS は、それに経済・経営関連の文 献情報を付加。

BNI 英国看護協会図書館。看護文献データベー

ス。

The Cochrane

Library

The Cochrane Collaboration 作成。医学にお ける比較臨床試験の成果を集積、提供。

DNA

朝日新聞、AERA の記事を収録したデータベー ス。

DB

NACSIS-IR・GeNii 国立情報学研究所によるデータベース提供 システム。

有料 EJ Nursing & Allied

Health Collection:

Comprehensive (EBSCO)

CINAHL の収録文献を中心とした看護・保健医 療関連領域の電子ジャーナルコレクション。

EBSCO 社提供。

PubMed (MEDLINE) 米国国立医学図書館作成。MEDLINE の無料サ ービス。

NACSIS Webcat

国立情報学研究所が提供する総合目録デー タベース。

無料 DB

LC Online Catalog 米国議会図書館のオンライン所蔵目録。

提供メディア: CD-ROM

インターネット

インターネット、Quilt(電子図書館システム)での横断検索実現。

提供なし。

DB:データベース、 EJ:電子ジャーナル

(6)

【点検・評価】

データベース・電子ジャーナルなどの電子資料を積極的に増やしている。費用からみると 2000/2005 年度比では 3.2 倍である。また、提供方法についても、先駆的に電子図書館システムを導入し横断検 索できるデータベース種数を増やした。また、各種リソースの利用方法を案内した “Library Pocket Guide”を作成、図書館ホームページにおいて提供している。学術情報のポータル化、多様な情報資源 への入口としての機能への展開を図っている点が評価できる。

【将来の改善・改革に向けた方策】

電子図書館システムにおいて、書誌データ(二次情報)の集積については成果を得られたが、全文 データ(一次情報)については、本学の研究成果データのみとなっている。全文データへのナビゲー ションは、当館の電子図書館システムにおいて搭載された Z39.50 プロトコルによる横断検索機能より、

急速に発展したリンクリゾルバーのほうが優れている。リンクリゾルバーはリンク情報を管理し、シ ステム間の仲立ちをする。これによって、利用者は文献データベースの検索結果から電子ジャーナル の全文へとスムーズに移行できる。

既存のデータベースの費用も年を追って増加しており、新たに電子ジャーナルなどのリソースを導入 するためには、費用面での対策が必要となっている。電子資料の収集にあたり、図書館コンソーシア ムに積極的に参加し、費用削減を図りながらサービスの質を下げない方策を講じることが課題となっ ている。近年、各図書館協会では、コンソーシアムを組み、電子ジャーナルの提供業者に対して、価 格交渉、条件の改善要求などを行っている。公私立大学図書館コンソーシアム(PULC)、日本看護図書 館協会のコンソーシアムに参加し、費用削減を図りながらサービスの質を下げない方策を講じている。

(4) 資料の保存スペースの狭隘化に伴う集中文献管理センターの整備状況や電子化の状況

【現状の説明】

保存・廃棄の方針については、業務要領により定められている。

この要領は、「資料・情報の内容の価値」の観点で定められており、歴史的価値(写本、初版本、1850 年以前の本等)や、現物としての価値(美術的・工芸的価値、希購本・珍本)、著者の献辞・欄外書き 込みなどの価値という「現物としての資料価値」については検討されていない。これは、当館が、資 料の保存/利用という図書館の機能のうち、どちらかというと、「利用」主体であることが大きい。

書架配置は、5 年に一度、見直しを行うことになっており、1999 年に続き、2004 年度に購読してい る雑誌を評価し選定した。この際 15 誌を中止、バックナンバーの除籍をすすめた。また、聖路加国際 病院医学図書館と所蔵目録を交換し、分担収集を行っている。このような対策を講じてきたが、書架 の狭隘化を免れず、和雑誌の配置が分かれてしまう結果となった。

現在、印刷資料についての業務要領はあるが、視聴覚資料の保存については、現在のところ定めら れていない。

また、原型での保存、場合によっては利用が難しい資料は、媒体変換などによる代替保存が検討さ れなくてはならない。資料の電子化がすすめられているのは、電子図書館システムに登録されている

「聖路加看護大学紀要」、「聖路加看護学会誌」の2誌のみである。

【点検・評価】

情報が増大し、メディア(媒体)の多様化がすすむ中で、図書館における資料保存の検討項目とし

(7)

て以下のものが考えられる。

(1) 保存すべき資料について方針の明確化(「保存」→「保護」→「修復」)

(2)一時的な保存資料の判定(文献年齢 / 利用の実績)

(3)保存・廃棄の基準の確立と移管の手続 (4)保存方法の判定(内容の保存/現物の保存)

(5)保存のための保護処理の判定(劣化対策)

(6)保存媒体の判定(原型保存/代替保存か)

(7)保存のための配置(個々の図書館/図書館協力による分担収集)

(8)利用のための措置(目録・レコードの再編成、資料・情報の流通システムの整備)

(9)保存環境の整備と維持(施設・収蔵スペースの確保、適切な容器・カバー等の使用)

保存の業務要領に、「現物としての資料価値の判断」、「保存媒体の決定」の2つの観点を取り入れる 必要がある。

書架の狭隘化がすすんでおり、和雑誌の配置は利用者にとってわかりにくいものとなっている。

狭隘化への対応として、聖路加国際病院医学図書館との協力関係を結び、雑誌の分担収集を行って いることは評価できる。

【将来の改善・改革に向けた方策】

保存の業務要領に「現物としての資料価値の判断」、「保存媒体の決定」の内容を付加する。その上 で、費用対効果を検討し、媒体変換、電子化などを系統的にすすめる必要がある。資料の分担収集を 進めるうえで聖路加国際病院医学図書館との協力関係は必須であるので、協力内容を規定として明文 化する。

(8)

参照

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