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国際学部の30 年と 「マイノリティの視点」

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国際学部の30 年と 「マイノリティの視点」

著者 高橋 源一郎

雑誌名 明治学院大学国際学研究 = Meiji Gakuin review

International & regional studies

巻 50

ページ 3‑3

発行年 2017‑03‑01

その他のタイトル Thirty Years of the Faculty of International Studies and "From the Perspective of

Minorities"

URL http://hdl.handle.net/10723/3001

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国際学部の 30 年と「マイノリティの視点」 

『国際学研究』第50号は,国際学部創立30周年の記念号となった。明治 学院大学国際学部が戸塚に創られて30年,当学部だけではなく,大学そのも のを囲む社会のあり方も大きく変わった。わたしたちの国だけではなく,世 界全体がかつてなかったほどの巨大な変化にさらされている。

いま考えるなら,国際学部が誕生したとき,創立に関わった人たちは30 後の未来を想像していたのかもしれない。彼らが構想した,それまでに存在 しなかった「国際学」という新しい学問,新しい学部は,揺らぐ世界に対抗 するための足場を一から創り上げる可能性と力を持っていたように思う。

この記念号には,学部創立時のメンバーを中心とした座談会が掲載されて いるが,そこでは,創立メンバーたちがどんな思いで,この学部を創ったか が明らかにされている。彼らのメッセージが刻みつけられた,わたしたちの カリキュラムは,まるで,タイムカプセルのようにも思える。それを開けば,

混迷に満ちた世界への指針を見つけることができるのだ。

いまなにがもっとも喫緊の問題なのか。おそらく,「マイノリティが排除さ れる世界の到来」に,どのように対処すればいいのか,ということだろう。

それこそが,わたしたちが目の前にしている,わたしたちの社会にとってもっ とも深刻な問題なのである。そして,そんな「マイノリティ」への深い関心 こそ,国際学部を特徴づけてきたものだ。

あらゆる世界,社会に偏在している「マイノリティ」たち。多数派の人た ちにとって見えない,あるいは見えにくい存在である彼らの本質を,さまざ まな分野で,わたしたちは考えつづけてきた。そのようなマイノリティから,

世界はどんな風に見えるだろう。そして,そんな彼らの視点の中にこそ,こ の世界を混乱から救い出す鍵があるように思える。そんな期待と希望をこめ て,この号をお送りする。

20172

国際学研究会委員代表 国際学部付属研究所所長

高橋 源一郎

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