• 検索結果がありません。

2020 年度 関西学院千里国際中等部・高等部 学校評価を終えて

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "2020 年度 関西学院千里国際中等部・高等部 学校評価を終えて"

Copied!
49
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

今年度は、年度開始前から年度末に亘って未曽有の感染症禍に見舞われるという異例の 一年でありました。多種多様な課題に対する解決策の設定、そしてそれを運営するにあたっ ての試行錯誤を繰り返す日々であり、行事などの多くが中止、あるいは形を変えての実施と なりました。学校評価の自己点検においては、例年変えることなく設定している項目を維持 しつつ、昨年度末に想定していた項目に若干の変更を加え、本年度の実態に合った項目も取 り入れて評価を行いました。

「カリキュラム・学校生活・学習指導・教育課程」においては基本的には例年と同じ質問を 維持し、昨年度で終了したSGHに代わって開始したSGC(SOIS Global Citizenshi p)プログラムが生徒の自主的な学びの姿勢の育成に貢献しているかどうかを見ました。「教 育環境整備(インフォメーションテクノロジー)」については、感染症対策のため特に促進 の進んだ中学生のデバイス活用と、3年目となる高校生のBYOD活用に関して今後の課題 を見出すことを期待しました。「キャリア教育(進路指導)」に関しては今年度新たに導入 した校内限定の進路ウェブサイトの浸透度を測る設問を加えました。「安全管理(危機管 理・コロナ対策)」は今年度初めて取り入れた項目です。生徒たちが学校で安全安心に学習 に取り組むことができることは学校としての最優先事項です。感染症に翻弄された1年間で したが、オンラインでの学習の期間や学校でのガイドラインに従う新しい生活様式について 振りかえることは、今後の様々な事例に対応した安全管理を考える基盤ともなるものと考え ます。また、昨年度よりアンケート調査に関西学院のスクールモットー“Mastery for Service”についての質問を「関西学院共通質問」として設定しています。

なお、アンケートにつきましては、これまで同様ネットワーク上の設問に各自が答える形 式で実施しました。回収率は中等部生徒99.2%(昨年度96.2%)、高等部生徒66.8%(昨年 度83.9%)、保護者73.5%(昨年度58.2%)、教員55.3%(昨年度39.6%)でした。より妥 当性の高いデータを得るためにも、引き続き回収率を高めるための工夫が必要です。

今年度も各項目について現状を説明し、アンケート結果を参考に分析を行い、今後の方策 を示すことで自己点検としました。関西学院が策定しているKwansei Grand Challenge 2039 の実施計画でも示されているように、総合学園の「見える化」が進められており、大学のみ ならず、高等部・中学部・初等部とのつながりも深まっています。今年度も、関西学院とし て接続する学校の教職員の方々に、専門的な視点からのご意見をうかがい、「第三者評価/

学校関係者評価」をお願いしました。また、保護者会からも「学校関係者評価」をいただき、

これらの評価をもとに再度総括いたしました。学校評価から見いだすことのできた新たな課 題を真摯に受け止めて改善を図りつつ、今後も世界標準の教育を意識して前進してまいる所 存です。

2 0 2 1 年 3 月 1 9 日 関西学院千里国際中等部・高等部

校長 井藤眞由美

(2)

学校評価

教育理念・使命・目標

【教育理念】

二つの学校 一つのミッション(Two Schools, One Mission)

私たちのミッションは、生徒たちを、「知識と思いやりを持ち、創造力を駆使して世界に貢献す る個人(”Informed, caring, creative individuals contributing to a global community”)」 に育てることである。

生徒たちは強い自我を育み、自己の文化、他の文化を理解し、経験の多様性を楽しめる人物へと 成長する。世界におけるお互いのかかわりを認識し、多文化環境に対応できる、包容力があり創造 性のある成人へと成長する。

生徒たちは自己責任の意識を持って教育活動に取組み、自分の能力や才能に気づき、それらを伸 長させて学習面・人としての成長面における自分の進む道を切り開く。自らの努力で切り開く強さ をもって進む。

生徒たちは健康で生きがいのある生活を尊重し、個性を大切にし、知恵と忍耐力を持って苦しい ことを乗り越えていく。国際社会の一員であるという意識を広げ、人類のよりよい未来のために他 者への思いやりをもったリーダーシップを発揮していく。

【補足説明】

関西学院千里国際中等部・高等部(SIS)は帰国生徒受入れを主たる目的として設立された一条 校であり、基本的に学習指導要領に従ったカリキュラム編成となっている。生徒の構成が、帰国生 と一般生(日本において通常の初等教育を受けた生徒)がほぼ同数となっている。また、主に外国 人を対象に国際バカロレアに基づいた教育を行う教育機関である、併設の大阪インターナショナル スクール(OIS)との合同授業(音楽、体育、美術が英語による授業)が行われており、バイリン ガルな学習環境となっている。また、高等部では、大学と同様に、生徒がほぼ自由に時間割選択を 行い、授業を受講するシステムをとっており、生徒の自主性を重視した学習環境を整えている。O ISの 11、12 年生と授業を共有することによって、国際バカロレアのディプロマプログラム(I BDP)を取得することができる制度も持っている。

【2019-2021 中期目標として掲げている人材育成・教育の方針】

1. 世界市民育成:「Informed, caring, creative individuals contributing to a global community」を育てる。世界人権宣言の趣旨に基づいた世界市民として、世界のどこかで貢 献ができる(Mastery for Service)人物を育てる、キリスト教主義教育に通じる全人教育 を実践する。

2. カリキュラム再編:Kwansei コンピテンシーに繋がるSIS Learning Compass に基づい てカリキュラムの再編を行う。6年間の学びのシークエンスを一層可視化する。SGHで 培った探究スタイルを持続発展させる。

3. 6年一貫教育を強化:一般生は中学1年生からのみ受け入れる。

4. バイリンガル環境:言語サポートの体制を強化し、日本語での学習経験が浅い帰国生徒を 受け入れやすくする。

5. IBDP:2013 年にSISに在籍しながらOIS生徒と共にIBDPを取得する制度を確 立したが、日本語IBDP授業の導入には制度上の問題があり断念している。これを克服 する方法を検討する。

(3)

8. 卒業後進路:関西学院大学への院内推薦率を上げ、10 年一貫の教育を発展させる。同時に、

海外大学への進学率も伸ばす。

2020年度の評価項目

1.カリキュラム・学校生活・学習指導・教育課程(独自設定評価項目)

2.教育環境整備(インフォメーションテクノロジー)

(「学校評価ガイドライン(平成 28 年度改訂)」に例示されている項目)

3.キャリア教育(進路指導)

(「学校評価ガイドライン(平成 28 年度改訂)」に例示されている項目)

4. 安全管理

(「学校評価ガイドライン(平成 28 年度改訂)」に例示されている項目)

1は法人合併当初からの継続項目であり、SIS教育において最も重視しているステイクホルダー の満足度を確認する意味で外せない項目である。今年度は新型コロナ感染症の影響で多くの行事を 中止とし、また併設のOISとの合同の取組も縮小されたため、例年取り入れている項目「生徒活 動・国際交流・Two Schools Together 」は削除した経緯があり、その要素の一部を今年度の1に 取り込んだ。

2と3も、共に昨年と同様の項目である。2は、昨年度の中等部のICT環境整備と、コロナ禍に おけるICT対応に関する意見聴取を主な目的とした。3は、進路ウェブページ開設などに取り組 んだことに関する意見聴取が新たな要素である。

4は今年度新設した項目である。近年OISと共に取り組んでいる安全対策・危機管理に関して、

そして今年度の感染症対策に関しての意見聴取を目的としている。

2020年度の評価項目とテーマ、自己評価、目標、具体的な取組の状況とその効果に対する評価、今後の方策 評価項目

【テーマ】

カリキュラム・学校生活・学習指導・教育課程

【生徒・保護者の学校生活・学習への満足度維 持】

自己評価 A+

目標 一層質の高い授業を提供するための教学体制を構築する

具体的な取組の 状況とその効果 に対する評価

(具体的な取組の状況)

・ 今年度より、教務センター内に「総合探究セクション」を設置した。中高6年 間の総合探究の学びを系統だてて運営し、その中の高等部の、ポストSGHプ ログラムを統轄している。またSTEM委員会、TEC(テクノロジ―委員 会)、IB担当者も加わり、SISの教育の総合的な発展を目指している。

・ 総合探究科では、中等部は「知の探検」「知の探検+」「世界理解」の授業を通 して、自分の興味分野に照らして身近な取組をリサーチしたり、自分自身が貢 献する方法を模索したりしている。高等部は、ポストSGHプログラムを、S GC(SOIS Global Citizenship)プログラムと名付け、「知の探究」「フィ ールドスタディ」「リサーチデザイン」の授業において、研究の手法を学んだ 上で、自ら解決するためのテーマを持って探究し、その成果を様々な方法で発 表している。今年度は感染症対策のために、校外でのフィールドスタディを実 施できないゼミがほとんどであったが、生徒それぞれが自分なりの考えを持 ってテーマを選び楽しんで研究に取り組んだ。

(4)

・ SISでの学校生活全般において非常に高い満足度が表れている。SISに 入学して(させて)良かったかという質問に対しては、中学では 93.8%、高 校は 92.7%が「良かった」と回答しており、日々の学校生活や授業が充実し ていることに満足している様子がうかがえる。また保護者に至っては 96.5%

が入学させて良かったと回答しており、授業料に十分見合った教育の機会が 提供されていると感じていることが読み取れる。

・ 授業についても中学では 93.0%、高校は 91.0%、保護者は 95.6%が満足して いる(6段階の3/4/5)との評価を得ている。特に今年度はコロナ渦真っ只 中での年度開始となったが、アンケートのコメントには生徒・保護者ともにオ ンライン授業への切り替えのスムーズさや素早さ、対応の速さに対する非常 に数多くの高評価が目立った。柔軟に対応していたので日本の他の学校のよ うな影響を受けずに良かったといった回答や、学習に対して遅れがなくて良 かった、さらには春学期はすぐに完全オンラインへ移行したが、それでも非常 に質の高い授業が受けられたと思う、といったコメントが多かった。

・ これらの学校の対応に対する高評価が多い一方で、教員への質問8「より良い 授業を提供するための教材や研修の機会を十分に与えられていると感じる」

の回答の約4割の教員がそう感じていないと回答している。急なオンライン への対応に対して十分な教具や適切な環境がなかったことが考えられる。

・ SGCプログラムの成果がアンケート結果から顕著に読み取れる。特に、10 年 生対象知の探究の授業の満足度において、全体の 89.5%が探究活動を楽しみ であると回答し、11 年生で行った「フィールドスタディ」や「リサーチデザ イン」においては8割の生徒が充実感をもたらす良い授業であったと評価し ている。12 年生では9割近い生徒が論文作成などを通して問題解決力を伸ば せたとの回答している。また保護者への質問7「生徒は総合探究の授業につい て楽しく意義のある学びをしている」で、7割の保護者が肯定的な回答であ り、自由記入欄にもこの探究学習によって自己解決能力や自立心が大いに養 われているとのコメントがある。

・ 帰国生受け入れ校であるSISの最大の特徴である、高等部における授業選 択制度についても高校生の 93.1%、保護者では 94.0%が満足しているという 回答があった。またこの授業選択の際に、生徒の将来について親身に相談に乗 ってもらい貴重なアドバイスを受けたとのコメントや、生徒一人一人に向き 合ってきめ細やかな指導をしている環境に魅力を感じているというコメント も見受けられた。

・ しかし一方では、取りたい授業が少ないのでそれを増やしてSISの学びを もっと充実させてほしいという声がある。また教員アンケートの「高校生が授 業を選択し、自分で時間割を作成するシステムは有効に機能している」という 問いに対し、7割ほどは有効であるという回答であるものの、一部否定的な評 価も見受けられる。

今後の方策 ・ 今後もSGCプログラムをSISの教育の柱として継続していけるよう検 討・改良を重ねていく。研究はその過程で何等かの苦労を伴うものであるが、

その苦労を経た後に、乗り越えたものだけが享受できる達成感と充実感があ ることを生徒たちにも認識させることを見据え、生徒たちのコメントやアイ デアを受け入れつつ、より教育効果の高い科目内容を目指す。

(5)

開講する授業の厳選と、SIS独自の授業の開設を試みる。

・ 高等部3年秋以降の生徒のための、大学の学びにつながるカリキュラムの構 築を継続して進める。

評価項目

【テーマ】

教育環境整備

【テクノロジー・ICT】(重点) 自己評価

目標 中高6年間を見据えたキャンパスICT環境とデジタルシチズンシップ教育の 発展。不測の事態に対応できる体制強化。

具体的な取組の 状況とその効果 に対する評価

(具体的な取組の状況)

・ 昨年度後半に導入した中等部7・8年生の Chromebook の運用をさらに活発化 させた。

・ 春学期の遠隔授業実施中は、Chromebook を必要な家庭に貸し出した。

・ 春学期の Distance Learning においては、LMS(学習管理システム)の Google Classroom を全教科で活用し、通常時の時間割通りに遠隔授業を展開 することで、教育の質を保持することができた。

・ テクノロジー機器の扱いやネット上のマナーなどに関する教育の強化を目指 し、「SIS版 中高一貫ディジタルシチズンシップ」策定に着手した。中等 部7年生にはホームルームの時間を使っての取組を実践した。

(取組の効果に対する評価)

・ テクノロジー環境について、中高生とも概ね満足度は高いが、各授業でデバ イスを使用することが増えたことにより、校内 Wi-Fi のさらなる増強や充電 スポットの設置を望む声が年々多くなっている。

・ BYOD環境への理解は、7・8年生への Chromebook 貸し出しに対し、9年 生ではBYODは希望制とし、固定した貸し出し端末は設定していないため、

他学年と比較して、どっちつかずの状態となっている。9年生とその保護者 からはそのことに対する不満の声が自由記入欄で散見された。

・ 高校生に対するBYOD活用のアンケートでは、授業ではもちろん、課外で の活動でも昨年以上に浸透していることがわかる。「授業でのさらなる活用」

については、教員の個人差についての言及もあり、全体での研修を強化する こと、ペーパーレスに向けての積極的な工夫なども率先垂範することが必要 である。

・ 7・8年生への Chromebook の導入については、概ね満足度が高い。

・ 保護者アンケートの「ICTの活用能力が向上している」項目については、

満足していることが大幅に増えている一方で、長時間のスクリーンタイムに 対する健康不安や、発達段階に応じた機器の取り扱い・モラル教育への要望 が複数寄せられている。

・ 教職員アンケートでは、学校ICT設備の老朽化やケーブル類のインターフ ェース規格などについて、更改への必要性を求める声が多かった。

今後の方策 ・ 「SIS版 中高一貫ディジタルシチズンシップ」の策定と 2021 年度春から の運用

・ オンライン授業やハイフレックス授業への対応も含め、7・8年生への貸し

(6)

・ オンライン授業参観の積極的な実施

・ BYOD(現在は、高等部では必須、中等部9年生は希望者)の低年齢化を 検討

・ BYODに関する学内ポータルの作成および運営

・ 今年度は、春学期のディスタンスラーニングの内容に関して第 17 回(2020 年 度) eラーニングアワードにおいて「オンライン授業特別部門賞」を受賞し た。今後はポストコロナの授業スタイルを意識しながら本校に適したさらな るICT利活用を一層進めたい。

評価項目

【テーマ】

キャリア教育(進路指導)

【生徒一人一人に即した進路サポート】 自己評価

目標 生徒が自主的に自分の進路を見つけ決定していくために必要な情報を必要なタ イミングで提供する。特に関西学院大学に関しては、生徒保護者向けの説明会や ガイダンスを通して留学制度や新学部の設置等、最新かつ正確な情報を提供する ことにより理解を深める。

具体的な取組の 状況とその効果 に対する評価

(具体的な取組の状況)

・ 今年度は進路専用のウェブページを作成して進路に関する各種情報提供をは じめた。

・ ウェブページで進路相談の申し込みもできるようにし、相談件数が増えた。

・ 高大接続活動はコロナ禍のためキャンセルや日程変更、オンラインへの移行 などもあったが、今年度も大学の協力を得つつ継続して実施できた。

・ 関西学院大学との高大連携事業のひとつとして 10 年生の秋から 11 年生の冬 まで各学期に1回専門分野の講義を実施していただいた。

・ 海外大学への進学については、昨年度に世界の主要大学と高校をつなぐプラ ットホームである BridgeU を導入したことに加え、Google Classroom やウェ ブページでの情報共有ができた。

(取組の効果に対する評価)

・ 関西学院大学との高大連携事業のひとつとして 10 年生の秋から 11 年生の冬 まで各学期に実施している専門分野の講義に関して、これからの進路を考え るのに役に立ったかという問いには 72.6%の高校生が肯定的な回答をしてい る。

・ 10 年生の秋に実施している大学での授業参加に関しては、今年度はオンライ ンでの実施であり参加できない生徒もいたが、三学年を合わせて 80%を超え る高校生が肯定的な回答をしている。

・ 一方、11 年生の秋に参加している学部選択説明会は、今年はオンライン実施 であったが、11・12 年生による回答で肯定的な回答は 70%を超える一方、否 定的な意見、コメントも一定数存在する。強制参加の是非については引き続き の検討が必要である。

・ ウェブページを開設して情報をもれなく公開できるようになったことの評価 は高い。しかし、院内推薦以外の進路選択に関する情報提供とサポートを求め る声は継続して見られる。

今後の方策 ・ 教員に対しては、年間のスケジュールなどをウェブのカレンダーとリンクさ

(7)

内などをさらに収集・公開・提供していく。またそのためにも今年から学校独 自で自分たちの活動をファイルに記録(ポートフォリオ)するような仕組みも 作成しており、上手に活用して自分の将来を考える材料にしてもらいたい。

・ 関西学院大学との高大連携事業のひとつとして 10 年生の秋から 11 年生の冬 まで各学期に1回実施している専門分野の講義について、継続して実施した いが、専門性の高い内容を期待する声が多くあることへの対応も考えたい。

・ この数年実施している先輩との交流会や海外大学進学や大学からの海外留学 説明会の機会(今年はオンラインでも初めて実施)を継続および増やしたい。

評価項目

【テーマ】

安全管理

【危機管理・コロナ対策】(重点) 自己評価

目標 不測の事態にも余裕を持った対応ができる体制をもち、生徒が安心して学習でき る環境をつくる。コロナ渦にあっても安心して学習ができる環境を提供する。

具体的な取組の 状況とその効果 に対する評価

(具体的な取組の状況)

・ 信頼・安心できる学校環境のために、セキュリティ関連のハードウェア、施 設点検の仕組みを構築している。その一つとして防犯カメラの設置、更衣室 の施錠方法の変更を実施した。(ただし更衣室はコロナ対策で通常の使用がで きないため、施錠方法の変更は来年度以降の実施となる)

・ コロナ禍で春には実施できなかったが、秋は地震・火事に対応した避難訓練 を実施した。

・ 救命救急講習を全教員を対象に実施する。

・ 新型コロナ感染拡大の状況を多角的に観察し、法人の対策本部会議のアドバ イスも得つつ、感染防止対策を取ってきた。結果として、春学期は遠隔授業 を最後まで実施し、秋学期よりは、OISと共に作成した Sabers Safe と名 付けた対策ガイドラインに従って対面での授業を実施している。

(取組の効果に対する評価)

・ 「学校で安全・安心に過ごせているか」という基本的な問いに対する回答は 圧倒的に肯定的なものであったことには安堵している(中等部生徒 95.1%、

高等部生徒 94.7%、保護者 95.4%)。

・ しかし、校内で事故や怪我が発生した際の行動を理解しているかという問い に対しては評価が下がる。(肯定的な評価が全体的に多いことには変わりない が、0−5の6段階評価のうち、3と4が中心である)

・ 「春学期の遠隔授業という学校の方針への満足度」を、低評価(0・1)中 間評価(2・3)高評価(4・5)の段階に分けて見ると、中等部生徒は 4.3%、

32.9%、62.8%、高等部生徒は 8.0%、36.0%、56.0%、保護者は 4.2%、

37.2%、58.6%となっている。実施当時はこの判断に賛否両論の声が届いて おり、学期末までオンライン授業を継続することに強い反対の声もあったが、

時期を経て振り返ってみた際により多くの層からの満足度があることを確認 することができた。

・ 秋からの Sabers Safe(コロナ対策ガイドライン)を徹底した対面授業生活に 関して、このことへの理解は、低評価、中間評価、高評価の3段階で示すと、

中等部生徒は0%、19.1%、80.9%、高等部生徒は0%、23.8%、76.2%と、

(8)

意見もみられる。コロナ対策に関しては、多様な感じ方があるのは当然であ り、そのことを学校として認識すべきである。

今後の方策 ・ 更衣室施錠の運用について確定し、生徒・保護者に適切な説明ができるよう にする。

・ 避難訓練、救命救急講習などの適切な実施を含め、キャンパスの危機管理に ついて検討する「防災委員会」が 2021 年1月より始動している。来年度には 具体的な実践ができるように進めていく。

・ コロナ対策は来年度も継続的に必要である。また、ポストコロナの学校運営 についても長期的な展望が必要である。ICT活用においても触れているこ とであるが、安全な学校運営として総合的な協議を続ける。

(自己評価)

A+=テーマに対する目標を達成した。

A=テーマに対する目標を概ね達成した。

B=テーマに対する目標の達成に向けた計画や方策などを実行しているが、達成にはまだ時間がかかる。

C=テーマに対する目標の達成に向けた計画や方策などを実行していない。

総合評価

今年度は、コロナ対策に終始した1年間であった。多くの活動がキャンセルや延期、オンライン実 施への移行などを余儀なくされたが、学校の根幹である、評価項目1「カリキュラム・学校生活・

学習指導・教育課程」に関しては、総合探究授業の発展、春のオンライン授業と秋以降の対策を講 じた対面授業に対して、生徒・保護者からの評価は概ね高いものであり、自己評価をA+とした。

学習活動に制限があり、併設のOISとの合同の取組は大きく減少した今年度ではあるが、学習の 方針をOISと足並みを揃えることができたことは大きな成果であったと考える。

評価項目2「教育環境整備:テクノロジー・ICT」に関しては、Chromebook の導入により中学生 を含めた校内ICT環境を促進させたことに加え、コロナ対応の春学期の遠隔授業においては教員 と生徒が創意工夫を凝らして授業の質を向上させていくことができた。このことは第 17 回eラー ニング大賞「オンライン授業特別部門賞」の受賞に繋がり、生徒・保護者の評価も高く、自己評価 をAとした。

評価項目3「キャリア教育(進路指導)」に関しては、今年度はウェブサイトの開設、教員による 相談体制の拡張、事務局との連携による事務作業のダブル・トリプルチェック体制の導入などに取 り組んだ。大学の協力を得てコロナ禍にあっても高大連携プログラムや生徒の動機付けの機会を減 らすことなく提供し、院内推薦で大学に進学する生徒の割合は順調に伸びている。しかし、ウェブ での情報公開がまだ十分に定着していないことや、情報公開内容が必ずしも生徒のニーズにマッチ していない面も見えており改善の余地があることから自己評価はBとした。

評価項目4「安全管理」は今年初めて取り入れた項目である。一般的な安全対策・危機管理と、今 年度特有のコロナ対策について検証した。一般的な安全対策は、今年度前半はコロナ禍でキャンパ ス閉鎖をしていたため実践できないことが多くあったが、秋からの対面授業開始以降には、校内の 各部署の安全点検を改めて実施し、コロナ対策を講じた避難訓練も実施した。コロナ対策は夏休み 中にSISとOISの管理職教員チームでガイドラインとそのマニュアルを作成し、Sabers Safe と名付けて秋から運用した。自分の健康と周りの人の健康を守るために皆で心を一つにして守るべ

(9)

は、今年度多くの入試をオンラインで実施し、年明け以降は対策を施した対面入試を実施した。学 校説明会も基本は全てをオンラインで実施し、加えて学校見学の日を設けた。受験生数は、中等部 一般入試では昨年度と同数であったが帰国生の受験生はその人数を大きく伸ばした。願書に記入さ れていた保護者からの志望理由として、オンライン授業への素早い対応とその質、オンラインでの 説明会や入試の充実についての言及が多数あったことは、学校評価の上での一つの指標になるもの と考える。

2020年度の評価をふまえて2021年度に予定している評価項目、テーマ等

来年度に含めるべきと考えるテーマは以下のとおりである

・ 教育:5リスペクトの浸透、生徒指導

・ カリキュラム:SGCプログラムの定着、6年間の総合探究の構築、6年一貫校への転換の可 能性についての検討

・ 施設:教育環境としての施設改善

・ ICT:「SIS版 中高一貫ディジタルシチズンシップ」の定着

・ 安全管理:学校全体のセキュリティ、災害時に備えての対策、ポストコロナを見据えた対策

第三者評価/学校関係者評価

SISで過ごす生徒のアンケート結果は非常に重要であると考えます。そこからは、学校生活の 満足度は相対的に高く、教職員の毎日の取組が生徒達に伝わっていることがうかがえます。このコ ロナ禍にあって、様々な意味での安全性が脅かされた年になり、その状況は継続していますが、相 対的な満足度は昨年度同様に高く、評価できると考えました。

「自分はSISに入学してよかった」という質問に、8割近く生徒が肯定的な回答をしているこ とからそれは十分うかがえるものでもあります。また、具体的な内容を見ると、例えば「授業を選 択し、自分で時間割を作成するシステムに満足している」という質問や、「リサーチの仕方やプレ ゼンテーションなどの技術を体系的に学べていると感じる」「プレゼンテーションを行う力がつい てきた」という質問について、特に多くの肯定的回答を得ています。それ以外にも昨年度同様、目 を見張るのが「ICT(テクノロジー)環境」に関する質問についてであります。これについては、

ほぼすべての質問に関して肯定的な回答が得られています。特に昨今のコロナ禍にあってはこうい った従来からの強みが大いに発揮されたことと思われます。現に第 17 回eラーニング大賞「オン ライン授業特別部門賞」を受賞されたとのこと、このような第3者機関からの高評価からもうかが えるものです。一方でこのICT環境について、9年生についてはBYOD活用については希望制 とされたとのことです。このことについて9年生と保護者からアンケート調査において不満の声が あったとのことです。これらの率直な声を真摯に受け止め、今後、意欲的に取り組まれることを期 待いたします。

次に保護者へのアンケート調査結果ですが、こちらを拝見しても、おおむね保護者はSISの取 組等について満足していることがうかがえるものです。生徒へのアンケート調査同様、「生徒は学 校で自分らしく過ごせている」「SISに入学させてよかった」という、全体的な満足度をはかる 質問について、高い評価を得ています。各回答についてもおおむね良好であることもうかがえます。

一方、自己評価でも厳しく採点されているとはいえ、「キャリア教育(進路指導)」に関しては、

アンケート調査からも「肯定的評価」というよりは評価にややばらつきがみられるものとなりまし た。しかしながらウェブサイトの開設など、意欲的な取組を今年度よりされているとのこと、今後 修正がなされ、よりよい取組を継続されることと期待しております。

(10)

ご訪問させて頂いた際にはいくつかの授業も見学させて頂きました。体育や演習授業、音楽、そ の他、どの授業においても、生徒が積極的に学び、教師と生徒が双方向に意見を交わしながらの学 びの実践がなされている様子を見学させて頂きました。

なお一層、全般に渡って精力的な取組がなされていくことを期待しております。昨年度の評価で も述べさせて頂きましたが、日本国内のみならず、引き続き、世界水準においても高等学校教育を リードする存在であられることを期待いたします。

今年度は新型コロナウイルス感染症対策のために、多くの教育活動の中止、変更、縮小などが余 儀なくされたが、SISは迅速に対応しオンライン授業へと移行し、一部教員側の問題意識はある ものの、授業の内容・質ともに生徒・保護者共に満足のいく授業が提供できたことは大いに評価で きます。これはICT環境が良く整っており、また個々の教員の日々の研鑽で、ICT使用のスキ ルが高いことが、このような非常事態時にあってその効果が如実に表れた結果と言えます。

さらに、学校に対しての安全面を含めての安心感や入ってよかったという点での生徒・保護者共 に評価が高いことも学校として魅力が理解されているところであります。

また、SGHの後継的な新しい教育への試みでは、コロナ禍の影響をまさに大きく受けるところ でありますが、オンラインを駆使してその歩みを止めない活動を模索し、実践されたことが良く見 て取れます。他の行事や取組についても、感染症対策を十分に施し、安全性を高く確保して、様々 な工夫を凝らしながら教育活動を展開されたことも評価されるところです。

進路指導面では、どうしても今年度はその機会が奪われたことから、十分な情報伝達、取組がで きなかったことはよく理解できます。今年の経験を踏まえて、その仕組みについて改善されていく ことと考えます。

来年度もどの程度になるかわからないところですが、今年度同様の状況が続くと思われますの で、今年度の経験を活かし、来年度を見据えた対策を講じながら、さらにSISとしての教育を高 めていっていただきたいと期待しています。

ただ一点、今後は関西学院の教育の根幹である「キリスト教主義教育」に関わる教育や取組につ いての記述を入れてもらいたいと思います。

2020 年度学校評価

(11)

 

2020 年 度 関 ⻄ 学 院 千 ⾥ 国 際 中 等 部・ ⾼ 等 部   学 校 評 価 中 等 部 ア ン ケー ト  

2020 SIS MS/HS SCHOOL EVALUATION REPORT - MS STUDENT QUESTIONNAIRE

 

学 校 ⽣ 活・ 学 習 に つ い て  

 

1 る。

2)⾃分は SIS に⼊学してよかった。 

 

   

       

7   74   76   97.4%  

8   85   85   100%  

9   84   84   100%  

  243   245   99.2%  

(12)

3 る。  

 

4 ⾃ 分 の 学 習 す る ⼒ が 伸 び て い る こ と を 感 じ る  

 

5)先⽣は授業の進め⽅や成績のつけ⽅などについて学期のはじめに説明をしてくれている。 

 

6) リサーチの仕⽅やプレゼンテーションについて学ぶのは楽しく意義があると感じる  

 

   

(13)

7 )今年はコロナ禍にはあったが、 SIS は⽣徒に地球規模で物事を考える機会を⼗分提供してい る。  

 

 

ICT (テ ク ノ ロ ジー) 環 境  

 

8) 学校で、必要なときに ICT 機器(コンピューターや iPad, Chromebook など)を活⽤することがで

き る。  

 

9) 授業で、 ICT 機器(コンピューター、タブレット、インターネットなど)の活⽤⽅法をよく教え

て も らっ て い る。  

 

   

(14)

10) ICT 機器やインターネット (携帯電話・スマートフォンを含む) を使うときに気を付けるべきこ と (犯 罪 ⾏ 為、 個 ⼈ 情 報 保 護、 い じ め な ど) に つ い て 理 解・ 実 践 し て い る。  

 

11) BYOD (9年⽣の希望者および⾼校⽣はパソコン等のデバイスを個⼈で学校に持ち込む)とい

う 学 校 の ⽅ 針 を 理 解・ 共 感 し て い る。  

   

 

安 全  

 

12) 学校で安全、安⼼に過ごせている。  

 

   

(15)

13) 学校は、⾮常時に備えての訓練を適切に実施している。  

 

14)

校内で事故や怪我などが発⽣した際にどのように対応したら良いかがわかっている。

 

 

15)

春学期のディスタンスラーニングという学校の⽅針とその内容に満⾜している。

 

 

16) 秋学期以降の SOIS コロナ対策ガイドライン (Saber's Safe) を理解して守っている。  

 

   

(16)

17) コロナの混乱を経験する年であったが、本来と同じように学習に取り組むことができた。  

   

   

(17)

学 校 法 ⼈ 関 ⻄ 学 院  

 

18)

私 は、 関 ⻄ 学 院 の ス クー ル モッ トー が “Mastery for Service” (マ ス タ リー・ フォ ア・

サービス)であることを知っている。

 

 

19)

私は、関⻄学院のスクールモットー

“Mastery for Service”

(マスタリー・フォア・

サービス)に共感している。

 

  20)

学 校 は、 「 “Mastery for Service” を 体 現 す る 世 界 市 ⺠」 の 育 成 に つ な が る 教 育 を 実 践 し て い る。

 

 

(18)

 

2020 年 度 関 ⻄ 学 院 千 ⾥ 国 際 中 等 部・ ⾼ 等 部   学 校 評 価 ⾼ 等 部 ア ン ケー ト  

2020 SIS MS/HS SCHOOL EVALUATION REPORT - HS STUDENT QUESTIONNAIRE

   

学 校 ⽣ 活・ 学 習  

 

1

)学校で⾃分らしく過ごしている。

2

)⾃分は

SIS

に⼊学してよかった。

 

 

       

10   91   91   100%  

11   50   100   50%  

12   50   95   52.6%  

  191   286   66.8%  

(19)

 

3

) 学 校 で の 授 業 に 全 体 的 に 満 ⾜ し て い る。

 

4

)⾃分は意欲的に学習に取り組んでいると思う。

 

 

5

る。  

 

6

)授業を選択し、⾃分で時間割を作成するシステムに満⾜している。

 

 

(20)

7

サーテーショる。  

  8

(学 答)  

10 じ、 11 る。  

 

< 11 年⽣のみ> 10 年⽣での知の探究を経て、今年度実施されたフィールドスタディ及びリ サーチデザインの授業に取り組むことは、⾃分⾃身への理解を深めている  

 

< 11 年⽣のみ>フィールドスタディとリサーチデザインの授業は充実感をもたらす楽しいも の で あっ た  

(21)

< 12 年⽣のみ>フィールドスタディや課題研究論⽂の授業を通して、またプレゼンテーションデ イ で の HR ディ ス カッ ショ ン リー ダー や シ ア ター 発 表 を 通 し て。  

 

A ⾃ 分 ⾃ 身 へ の 理 解 が 深 まっ た  

  B 未 来 を 展 望 す る ⼒ が ⾼ まっ た  

 

C ⾃分⾃身の進路が⾒つかった 

 

D 課題解決の⼒を伸ばすことができた。  

(22)

E プレゼンテーションを⾏う⼒がついてきた  

   

9

) 今年はコロナ禍にはあったが、 SIS は⽣徒に地球規模で物事を考える機会を⼗分提供してい

る。

 

 

   

(23)

ICT (テ ク ノ ロ ジー) 環 境  

 

10

学 校 で、 必 要 な と き に ICT 機 器 (マ イ デ バ イ ス, コ ン ピュー ター, iPad な ど) を 活 ⽤ す る こ と が できる。 

 

11

授業で、 ICT 機器(コンピューター、タブレット、インターネットなど)の活⽤⽅法をよく

教えてもらっている。 

 

12

ICT 機 器 や イ ン ター ネッ ト (携 帯 電 話・ ス マー ト フォ ン を 含 む) を 使 う と き に 気 を 付 け る べ き こ

と(犯罪⾏為、個⼈情報保護、いじめなど)について理解・実践している。 

 

   

(24)

13

BYOD か。  

 

a) 授業での活⽤ 

 

b) 授業以外の学校活動 

 

c) 学 校 と は 別 の 個 ⼈ 的 な 活 ⽤  

 

d) 資 料 の 配 信 な ど で、 紙 の 使 ⽤ 量 削 減  

 

(25)

14 )授業で今よりもっと ICT を活⽤してほしいと思いますか。 

 

15 ) 14 で YES と 答 え た ⼈、 そ の 活 ⽤ ⽅ 法 と し て あ て は ま る も の に い く つ で も チェッ ク を し て く だ

さい。 

 

   

(26)

進 路  

 

16) 国内の進路先に関する情報が、充分に収集・公開・提供されている(今年から進路専⽤のWe

bページを作成して提供もはじめています。) 

 

17) 関⻄学院⼤学についての情報が、充分に収集・公開・提供されている。(今年から進路専⽤の

W e b ペー ジ を 作 成 し て 提 供 も は じ め て い ま す。)  

 

18) 海外の進学先についての情報が、充分に収集・公開・提供されている。(今年から進路専⽤の

Webページを作成して提供もはじめています。) 

   

   

(27)

19) 進路ガイダンスや個別の進路相談の機会が提供されている。(今年から進路専⽤の Web ページ を 作 成 し て 提 供 も は じ め て い ま す。 )

 

 

20) G10 の 秋 に ⼤ 学 に ⾏っ て 授 業 に 参 加 す る 機 会 は 有 意 義 で あっ た。 (今 年 度 は オ ン ラ イ ン の 授 業

になったので参加した⼈のみ回答。) 

 

21) < 11 年 ⽣、 12 年 ⽣ の み > G11 の 秋 に 参 加 し た 学 部 選 択 説 明 会 は 有 意 義 で あっ た。 (今 年 度 は オ ンラインの授業になりました。) 

 

22) キャ リ ア 講 演 会 (関 ⻄ 学 院 ⼤ 学 の 先 ⽣ の キャ リ ア 選 択 の お 話 を 聞 く) は、 ⾃ 分 の 進 路 を 考 え る

のに役に⽴った。 

(28)

安 全 に つ い て    

23) 学校で安全、安⼼に過ごせている。  

  24) 学 校 は、 ⾮ 常 時 に 備 え て の 訓 練 を 適 切 に 実 施 し て い る。  

 

25) 校内で事故や怪我などが発⽣した際にどのように対応したら良いかがわかっている。  

 

26) 春学期のディスタンスラーニングという学校の⽅針とその内容に満⾜している。  

(29)

27) 秋学期以降の SOIS コロナ対策ガイドライン (Sabers Safe) を理解して守っている。

 

 

28) コロナの混乱を経験する年であったが、本来と同じように学習に取り組むことができている。  

   

(30)

学 校 法 ⼈ 関 ⻄ 学 院  

 

29 私は、関⻄学院のスクールモット-が "Mastery for Service" (マスタリー・フォア・サービ

ス)であることを知っている。  

 

30 私 は、 関 ⻄ 学 院 の ス クー ル モッ トー "Mastery for Service" (マ ス タ リー・ フォ ア・ サー ビ ス)

に共感している。  

 

31) 学校は、「 “Mastery for Service” を体現する世界市⺠」の育成につながる教育を実践してい

る。  

 

(31)

 

2020 年 度 関 ⻄ 学 院 千 ⾥ 国 際 中 等 部・ ⾼ 等 部   学 校 評 価 保 護 者 ⽤ ア ン ケー ト  

2020 SIS MS/HS SCHOOL EVALUATION REPORT - PARENT QUESTIONNAIRE

505 371 73.5%

     

学 校 ⽣ 活・ 学 習  

 

1 る。

2 ) SIS かっ た。  

 

   

(32)

3 る。  

 

4 る。  

 

5 )授業の進め⽅や成績のつけ⽅などについての情報をしっかり受けていると感じる  

 

6 ) ⾼ 校 ⽣ に な る と、 授 業 を 選 択 し ⽣ 徒 が ⾃ 分 で 時 間 割 を 作 成 す る と い う シ ス テ ム に 満 ⾜ し て い る。  

(33)

7) ⽣徒は総合探究の授業(知の探検、知の探究、フィールドスタディ、リサーチデザイン、課 題 研 究 論 ⽂) に つ い て、 楽 し く 意 義 の あ る 学 び を し て い る  

 

8) 今年はコロナ禍にはあったが、 SIS は⽣徒に世界規模で物事を考える機会を⼗分提供してい

る。 

 

   

(34)

ICT ( デ ジ タ ル) 環 境

 

9)

⽣徒は、学校で

ICT

機器(コンピューター、タブレット、インターネットなど)の使

⽤ が 充 実 し た 環 境 に あ る 。

 

 

10)

⽣ 徒 が ICT 機 器 (コ ン ピュー ター、 タ ブ レッ ト、 イ ン ター ネッ ト な ど) を 使 ⽤ す る 際

の、学校のサポート体制が⼗分である。

 

  11) ⽣ 徒 は、 授 業 を 通 じ て ICT の 活 ⽤ 能 ⼒ が 向 上 し て い る 。

 

 

12) ⽣徒は、 ICT 機器やインターネット (携帯電話・スマートフォンを含む) を使うときに気を付け

る べ き こ と (犯 罪 ⾏ 為、 個 ⼈ 情 報 保 護、 い じ め な ど) に つ い て 理 解・ 実 践 し て い る。  

(35)

13) ( 7/8 年⽣の保護者のみお答えください)⽣徒は貸与された Chromebook を学習に有効に活⽤し て い る。  

 

14) BYOD

(9 年 ⽣ の 希 望 者 お よ び ⾼ 校 ⽣ は パ ソ コ ン 等 の デ バ イ ス を 個 ⼈ で 学 校 に 持 ち 込

む)という学校の⽅針を理解・共感している。

 

 

15) マ イ デ バ イ ス を 活 ⽤ し て い る 9 年 ⽣ お よ び ⾼ 校 ⽣ の 保 護 者 の み お 答 え く だ さ い) ⽣ 徒 は マ イ デ

バイスを学習に有効に活⽤している。  

 

 

   

(36)

進 路  

16)

国内の進路先についての豊富な情報が収集・公開・提供されている(今年から進路専

⽤ の W e b ペー ジ を 作 成 し て 提 供 も は じ め て い ま す。)

 

  17)

関 ⻄ 学 院 ⼤ 学 に つ い て の 豊 富 な 情 報 が 収 集・ 公 開・ 提 供 さ れ て い る (今 年 か ら 進 路 専

⽤のWebページを作成して提供もはじめています。)

 

 

18) 海外の進学先についての豊富な情報が収集・公開・提供されている(今年から進路専⽤の web

ページを作成して提供もはじめています。) 

 

19) ⽣徒本⼈の意向を尊重した、充分な進路ガイダンスと個別の進路相談の機会が提供されてい

る。 (今 年 か ら 進 路 専 ⽤ の W e b ペー ジ を 作 成 し て 提 供 も は じ め て い ま す。)  

(37)

安 全    

20) ⽣徒は学校で安全、安⼼に過ごせている。  

 

21) 学校は、⾮常時に備えての訓練を適切に実施している。  

 

22) ⼦供は、校内で事故や怪我などが発⽣した際にどのように対応したら良いかがわかっている。  

 

23) 春学期のディスタンスラーニングという学校の⽅針とその内容に満⾜している。  

(38)

24) 秋学期以降の SOIS コロナ対策ガイドライン (Saber's Safe) による学校⽣活に満⾜している。  

 

25) ⼦ 供 は、 コ ロ ナ 禍 に あっ て も 本 来 と 同 じ レ ベ ル の 学 習 に 取 り 組 む こ と が で き て い る。  

  26) 学 校 か ら の 情 報 が 効 果 的 に 明 確 に 伝 わっ て い る。  

   

   

(39)

学 校 法 ⼈ 関 ⻄ 学 院 と し て  

 

27) 私は、関⻄学院のスクールモットーが “Mastery for Service” (マスタリー・フォア・サービ

ス) で あ る こ と を 知っ て い る。  

   

28) 私 は、 関 ⻄ 学 院 の ス クー ル モッ トー “Mastery for Service” (マ ス タ リー・ フォ ア・ サー ビ ス)

に共感している。  

   

29 学 校 は、 「 "Mastery for Service" を 体 現 す る 世 界 市 ⺠」 の 育 成 に つ な が る 教 育 を 実 践 し て い る。  

 

(40)

 

2020 年 度 関 ⻄ 学 院 千 ⾥ 国 際 中 等 部・ ⾼ 等 部   学 校 評 価 教 員 ア ン ケー ト  

2020 SIS MS/HS SCHOOL EVALUATION REPORT - FACULTY QUESTIONNAIRE

Faculty number: 65 Responses: 36

Response percentage: 55.3%

全 般 General  

1

) ⾃ 分 は 教 員 と し て 充 実 し た 気 持 ち で 教 育 活 動 に 取 り 組 め て い る。

 

As a teacher, I am approaching educational activities with positive enthusiasm.  

2

) ⽣ 徒・ 卒 業 ⽣ や 保 護 者 の SIS に 対 す る 満 ⾜ 度 は ⾼ い と 思 う。

 

I think students, graduates and parents have a high level of satisfaction with the school.  

 

3

)少⼈数の授業環境を活かし、⽣徒ひとりひとりの状況を把握することが出来ている。

 

I make the most of the small-group educational environment and am able to recognize each   student's academic state.  

(41)

4

質の⾼い授業を⽬指し、教材研究や教授法の研究、授業研究を⼗分に⾏っている。

  

I aim for quality lessons and conduct careful preparation of lessons to that end.  

  5

) 授 業 の す す め か た・ 成 績 の つ け ⽅ 等 を、 授 業 開 始 時 に 説 明 し て い る。

 

I explain the overall lesson approach and grading standards to students at the beginning of each   course.  

  6

) 授 業 を 選 択 し、 ⽣ 徒 が ⾃ 分 で 時 間 割 を 作 成 す る シ ス テ ム は 有 効 に 機 能 し て い る。

 

The system whereby students choose their own classes to create their schedules is functioning   effectively.  

 

   

(42)

7

) Post SGH プ ロ グ ラ ム で あ る 探 究 型 学 習 が、 ⽣ 徒 の 探 究 す る 能 ⼒ の 育 成 に つ な がっ て い る と 感 じ て い る。

 

I feel that the Post SGH program is giving increased opportunity for authentic, inquiry based   learning and presentations.  

 

8)

より良い授業を提供するための教材や研修の機会を⼗分に与えられていると感じる。

 

I feel that sufficient materials or PD opportunities are provided from school

.  

 

9)

総合探究科の授業(知の探検、知の探究、フィールドスタディ、リサーチデザイン)

を SIS の 教 育 の 柱 と し て い る こ と を 理 解 し て い る。

  

I understand that the inquiry program is the core of SIS curriculum (chinotanken, Inquiry, Field   Studies, Research Design).

 

  10) 2022

年 度 か ら ⾼ 校 の 学 習 指 導 要 領 が 新 し く な る こ と に つ い て 理 解 し て い る。

 

I understand that the MEXT guidelines for HS will be renewed in 2022.  

(43)

 

11)

今 年 は コ ロ ナ 禍 に は あっ た が、 SIS は ⽣ 徒 に 世 界 規 模 で 物 事 を 考 え る 機 会 を ⼗ 分 提 供

している。

  

SIS provides students with opportunities to develop the ability to think about things from a   global perspective in spite of the covid-19 pandemic situation this year.  

   

ICT (デ ジ タ ル) 環 境 Digital environment  

 

12) 私は授業で ICT を効果的に取り⼊れている。  

I am making effective use of ICT technology in my classes.  

 

13) ⽣徒が ICT 機器やインターネット (携帯電話・スマートフォンを含む) を使うときに気を付ける

べ き こ と (犯 罪 ⾏ 為、 個 ⼈ 情 報 保 護、 い じ め な ど) に つ い て 理 解・ 実 践 で き る よ う な 教 育 を、 学 校として⾏うことができている。  

School provides education to students to understand the ways of protecting themselves on-line   (such as bullying, confidentiality, crimes).  

(44)

  14) 学 校 の ICT 設 備 (プ ロ ジェ ク ター、 オー ディ オ 周 辺 機 器 な ど) は 改 善 が 必 要 と 感 じ る。  

I think the ICT devices at school (such as projectors, audio equipment needs improvement.  

 

 

15) 私 は、 オ ン ラ イ ン で の 学 習 を 提 供 す る 準 備 が で き て い る 。   I am always ready to offer classes online.  

   

   

(45)

進 路 Shinro  

 

16) 学校は国内の進路先に関する情報についての豊富な情報を提供し⽣徒をサポートしている(今

年から進路専⽤のWebページを作成しました。)  

The school is collecting and making available a wealth of information related to domestic   universities, colleges, vocational schools, etc. and supprt students. From this year we've started   the Shinro web page .  

 

17) 学 校 は、 関 ⻄ 学 院 ⼤ 学 に つ い て の 特 に 豊 富 な 情 報 を 収 集・ 公 開・ 提 供 し て い る。 (今 年 か ら 進 路専⽤のWebページを作成して提供もはじめています。)   

As a member of the KG, the school is collecting and making available a particularly abundant   amount of information related to KGU. ( From this year we've created the new Shinro web page )    

 

 

 

   

(46)

18) 学校は海外の進学先についての情報を豊富に収集・公開・提供している。 (今年から進路専

⽤ の Web ペー ジ を 作 成 し ま し た。)  

In cooperation with the OIS counselor, the school is collecting and making available a wealth of   information related to overseas universities, colleges, vocational schools, etc ( From this year   we've created the new Shinro web page ).  

   

19) 学校は、本⼈の意向を尊重した充分な進路ガイダンスと個別の進路相談とを⾏っている。  

(今年から進路専⽤の Web ページを作成しました。)  

The school carries out career counseling and guidance that respects the wishes of each individual   student. ( From this year we've created the new Shinro web page )  

 

   

   

(47)

安 全 Security    

20) 私は学校で安全、安⼼して過ごせている。  

I feel safe and secure at school  

 

 

21)

学 校 は、 ⾮ 常 時 に 備 え て の 訓 練 を 適 切 に 実 施 し て い る。

  

School provides opportunities for emergency drills properly  

   

22) 春学期のディスタンスラーニングの際には、学校からサポートがあった。  

School provided support for Distance Learning during Spring Term.  

 

   

(48)

23)SOIS コロナ対策ガイドライン (Saber's Safe) によって学校は安⼼な環境を提供できている 。   School provides safe environment by using Covid-19 guidelines (Saber's Safe).  

 

24) ⾃分は、コロナ禍にある今年も通常と同じレベルの学びの機会を提供できている  

I am able to provide the same level of learning opportunity to students as usual in spite of   Covid-19 .  

 

25) 学校(管理職)の情報が効果的に明確に伝わっている。  

Important information from school (admins) is delivered effectively and clearly.  

   

 

   

(49)

学 校 法 ⼈ 関 ⻄ 学 院 Kwansei Gakuin Educational Foundation  

 

26) 私は、関⻄学院のスクールモット-が "Mastery for Service" (マスタリー・フォア・サービ

ス)であることを知っている。  

I understand the KG's school motto is "Mastery for Service".  

 

27) 私は、関⻄学院のスクールモットー "Mastery for Service" (マスタリー・フォア・サービス)

に 共 感 し て い る。  

I empathize with the KG's school motto "Mastery for Service".   

  28) 学 校 は、 「 "Mastery for Service" を 体 現 す る 世 界 市 ⺠」 の 育 成 に つ な が る 教 育 を 実 践 し て い る。  

Our school puts education for giving students the opportunity to be live as global citizens into   practice .  

 

参照

関連したドキュメント

私たちは、私たちの先人たちにより幾世代 にわたって、受け継ぎ、伝え残されてきた伝

一貫教育ならではの ビッグブラ ザーシステム 。大学生が学生 コーチとして高等部や中学部の

子どもたちが自由に遊ぶことのでき るエリア。UNOICHIを通して、大人 だけでなく子どもにも宇野港の魅力

● 生徒のキリスト教に関する理解の向上を目的とした活動を今年度も引き続き

23)学校は国内の進路先に関する情報についての豊富な情報を収集・公開・提供している。The school is collecting and making available a wealth of information

関西学院は Kwansei Grand Challenge 2039

“FedEx Express International Trade Challenge 2021”に2名が、大阪大学大 学院主催の“Future Global Leaders Camp 2021 Online”に1名が、AFS主催 の

● 生徒のキリスト教に関する理解の向上を目的とした活動を今年度も引き続き