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スポーツ系大学生の体力推移に関する調査 2003年〜2011年の測定結果から

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Academic year: 2021

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1)競技スポーツ学科

アカデミックアワー研究報告 157

スポーツ系大学生の体力推移に関する調査 2003年〜2011年の測定結果から

佃 文子1)

A Report of Physical Fitness Test  at Biwako Seikei Sport College Students

Fumiko TSUKUDA

 Key words:measurement of physical fi tness, college students  キーワード:文部科学省新体力テスト,体育・スポーツ系大学生

1.はじめに

 びわこ成蹊スポーツ大学では,「学生生活 細則」第12章  健康診断及び体力測定の項に おいて,第20条「学生は学校保健安全法によ る健康診断及び本学所定の体力測定を受けな くてはならない」とし,健康診断とともに体 力測定を学生に義務付け,2003年の開学以来 毎年継続して文部科学省の新体力テストを実 施している.この新体力テストは,国民の体 力・運動能力の現状を明らかにし,体育・ス ポーツ活動の指導と,行政上の基礎資料とし て広く活用されている.

 近年,体育・スポーツ系大学でこの体力測 定を継続的に実施している大学はなくなり,

本学の測定データは20歳前後の運動習慣のあ る対象者の貴重なデータとなっている.ま た,この測定は学生が補助者として参加及び 運営し,1年に一度自らの体力に向き合い,

互いに測定を協力し合って実施することによ り,未来で他者の健康増進を担うための実践 教育的な取り組みとして,一定の評価を受け ている.

2.研究の目的

 本研究では,本学学生の体力の推移を明ら かにし,全国の平均値との比較を行うことに よって,スポーツ系大学生の4年間の体力と 健康状態の推移について考察する基礎資料を 得ることとともに,定期的に自己の体力状況 を把握させることにより,学生自身の健康や 体力に関する情報の管理活用能力を高めるこ とを目的とする.

3.方法

 データ集積期間は,2003年〜2011年の9年 間で,体力測定対象者は,事前オリエンテー ションによって体力測定の意義を説明した上 で,任意で参加した本学学生とした.

 体力測定の実施項目は,身長,体重,体組 成,血圧,心拍数,背筋力,クラウスウェー バーテスト変法(大阪市立大学式脊柱機能検 査)と,新体力テスト項目のうち,握力,長 座体前屈,上体おこし,立ち幅跳び,反復横 とび,シャトルランの6項目とした.

 これらの測定項目を,1)2011年度の体力

学年別(全国平均との横断比較),2)9年間

の新入生の体力推移(横断比較),3)2003年

(2)

びわこ成蹊スポーツ大学研究紀要 第9号 158

入学者の4年間の推移と2008年入学者の四年 間の推移を各年齢の全国平均値と比較(縦断 比較)した.

4.結果及び考察

1)2011 年度の体力について

 学年別の比較では,身長は全国平均と差異 はないと考えられるが,体重は男女とも学年 が上がるにつれて増加し,特に女子において 高値だった.

 全身の筋力を反映していると考えられる握 力は,3,4年次に低値を示した.また長座 体前屈などの柔軟性項目では,学年が上がる につれて低下しており,特に女子は2年次以 降が全国平均と比較しても低値だった.(図 1).

図1.女子長座体前屈の学年別比較

 立ち幅跳びやサイドステップでは,男女と も全国平均と大きな差はないが,女子の3,

4年次では大きく低下していた.上体おこし では,本学の学生はどの学年もそれぞれ相当 する年代よりも高値だった.全身持久力で は,男女とも全国平均に比べて比較的高い値 を示した(図2).

図2.全身持久力の学年別比較

2)新入生の9年間の体力推移

 2003年から2011年の新入生の体力推移を示 した.形態項目と体力項目のほとんどの項目 で,全国平均よりも高値を示していた.

 全国的に体力の低下が懸念されているが,

本学の新入生においても,握力や上体おこし

(筋力),シャトルラン(持久力)と長座体前 屈(柔軟性)は,やや低下傾向を示している

(図3,図4).

3) 2003 年度入学生と 2011 年度入学生の4 年間の体力推移について

5.まとめ

 本学の学生の体力は,全国の平均よりわず かに高い値を示しているものの,同様の低体 力化傾向を示しており,何らかの体力維持増 進方策を検討する必要があると思われた.ま た女子の3,4年次に体力低下が顕著に表れ ていたため,女子学生は運動を習慣化し,大 学生の間に,一生涯楽しめるスポーツを見つ けるための行動や方策を積極的に探索する必 要があると思われた.

6.引用参照文献

参考文献

1)文部科学省(2011):新体力測定実施要綱,

文 部 科 学 省 ホ ー ム ペ ー ジhttp://www.mext.

go.jp/a̲menu/sports/stamina/03040901.htm

(3)

スポーツ系大学生の体力推移に関する調査 159

図3.新入生年次変化

図4.四年間の体力推移(2003と2008年の比較)

(4)

参照

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