1973年における一次産品ブームと発展途上国 77
1973年における一次産品 ブームと発展途上国
田 口 信 夫
目 次 は じ め に
1章1973年における世界貿易の特徴
亘章1973年における一次産品ブームと発展途上国
は じ め に
1973年は空前の一次産品ブーム,貿易の記録的な拡張,世界的インフレーション,固定 相場制の崩壊→変動相場制への移行というように,国際経済上重要な諸現象が同一期間内 に集中的におこったという意味で,まさに国際経済史上画期的な年であった。とりわけ空 前の一次産品ブームは発展途上国に38%という前代未聞の輸出増加率をもたらし,貿易収 支の大幅な改善と高水準の経済成長を可能にした。そういう意味で,1973年という年はま さに発展途上国にとって画期的な年であったといっても言い過ざではないのであるが,半 面,1973における一次産品ブームは南側諸国の内部において,貧富の格差の拡大という新
しい問題一いわゆる南々問題一をもひきおこした。
しからば,1973年における一次産品ブームとはいったいどういうものであったのか?,
またそれは発展途上国にどういうインパットを与えたのか?一本稿ではそれらの点を中心 にして論を展開していきたい。
1章1973年における世界貿易の特徴
1973年における一次産品ブームと発展途上国の問題をとりあげる前に,ユ973年における 世界貿易の特徴点を明らかにしておこう。
(1)1973年における世界貿易の最大の特徴点は,なんといってもその規模が飛躍的に拡 大したことであろう。第1表および第1図が示しているように,1973年における世界貿易 (1)
は数量・金額いずれにおいても過去の趨勢を,またその後の推移をも大幅に上回った。輸 出入の増加率は金額でそれぞれ38.1%,37.1%であり,いずれも前;期の伸び率をはるかに上 回っている。また数量でみても,それぞれ15.4%,13.7%で,これまだ過去の趨勢に対し て著しい上昇をみせている。しかし,この中でとりわけわれわれの目をうばうのは,なん
といっても金額における著しい伸び率であろう。これは主要には,72年後半および73年に
第1表世界貿易の推移
(対前年又は前年同期増加率 %)
ユ971 ユ972 1973
19731 ∬ 皿 19741
皿:
ドル表示名.目額
輸 副輸 入
ユ2.2 19.3 38.1 27.3 34.5 47.6 43.2 45。9 49.4
11.7 17.0 37.1 23,9 32,7 45,6 44.4 45.1 52,2
数 量 指 数
輸 出1輸 入
6.0 9.8 15.0
15.4 16.O 17.7 10.6 9.9
6.6 8.7 13.7 12.6 ユ4.1 ユ6.8 12.0 5.6
〈資料出所〉 経済企画庁r世界経済白書』(昭和49年版)70頁。
注名目額:IMF統計月報
数量指数:国連統計月報
1
第1図 世界貿易の数量および価額(対前年変化率)
50
40
30
20
10
0
翻。:。:・;・:・:・。
羅鐘
iliiiliiii斐
iiiiiミ
奄奄奄奄奄奄 羅i鷲ii
1・i:i:i・
ii懇
価額/(米ド
.・:・:・
・F::::::\数量
一10 1953−682 1969 1970 1971 1972 1973 1974 19753
<資料出所> IMF Sllvuey, August,ユ975, P.243.
注 1 世界輸出入の近似的な平均増加率にもとづいている。
2 合成年変化率(compound annual rates of change)
3 1974年前半から1975年前半までの推定変化
おける先進工業国の景気拡大とそれに伴う一次産品需要増大および72年後半から顕在化し てきた世界的インフレーションによる価格高騰を反映したものである。従って,金額でみ た場合の著しい貿易の伸び率は,もちろん数量の増加によるところも大きかったが,なん といっても価格の高騰によるところがはるかに大であり,この限りにおいて1973年の世界
1973年における一次産品ブームと発展途上国 ワ9 貿易はいままでとはちがつたパターン(第1図参照)を示したということができるであろ
う。
このように,1973年の世界貿易は先進資本主義国の急速な景気拡大と空前の一次産品ブ ームによってかってない発展を示したのであるが,ユ974年に入るや様相は一変した。資本 主義諸国は二桁台にも達するはげしいインフレーションにみまわれ,金利の引き上げげや 公共投資の抑制など,一連の総需要抑制策の実施を余義なくされた。さらにそれに追い打 ちをかけるように,OPECが74年1,月に石油価格の4倍引き上げを決定し,ここに資 本主義諸国は第二次世界大戦後もっとも深刻な不況の局面をむかえるに至ったのである。
OECD加盟主要7ケ国の74年上半;期における経済成長率はマイナス1.8%というかってな いおちこみをみせ,しかも一連の総需要抑制政策にもかかわらず物価の上昇は鎮静のきざ しさえみせなかった。ここに資本主義諸国はインフレと不況の同時存在という典型的なス タグフレーション現象を経験することになったのである。さらに1972年後半から上昇を続 けてきた一次産品価格も74年2月頃にはかげりをみせはじめ,かくて1974年,75年の世界 貿易は第1図が示しているように,実体を伴わない名目だけの増加という変則的な縮少均 衡化への道を歩みだしたのである。
以上述べてきたところがら,1973年の世界貿易が過去の推移からみて,また現在の時点 からみて,まさに特筆すべきものであったことは明らかであろう。
(2)次に各商品グループについての特徴を第2表によってみてみよう。
ω 農 産 物
1973年の農産物輸出についてまず目につくのは,金額では著しい伸び率(対前年比で45
%増)を示しているものの,数量は1972年水準とほとんど変っていないということであ る。この主要な理由は一般的な供給不足ということにあるが,とくに食料品に関しては72 年が天候不順で世界的に不作であったことや,ソ連,中国などの共産圏諸国が穀物を大量 に購入したことによるものである。従って,1973年における農産物輸出の45%という伸び 率はほとんどが価格の上昇によるものであった。
回 鉱 物
1973年における鉱物の輸出は金額で40%,数量で8%増加し,いずれも前年の14%(金 額),6%(数量)を上回った。とくに金額における伸び率が著しいが,これは主要に は,72年後半と73年における先進国の景気拡大と一次産品(とくに工業用原料と燃料)ブ ームによる需給逼迫およびそれによって生ずる価格高騰を反映したものである。従って,
金額でみた場合の鉱物輸出の著しい伸び率は,農産物同様,大部分が価格の高騰によるも のであった。
困 工 業 製 品
1973年における工業製品の輸出は先進国の景気拡大,発展途上国の輸出所得増加,共産 圏諸国の景気回復などによって金額,数量ともそれぞれ33%,16%増加した。これらはい
第2表1960−1973年における世界の輸出および生産の発展
1960 1965 1966 1967 1968 1969 1970 ].971 1972 1973
世界の輸出
価額(10億ドルf.o.b.)
合 計 農 産 物 鉱 物 @ 工 業 製 品 単価(1960=100)
合 計 農 産 物 鉱 物 @ 工 業 製 品 数量(1960=ユ00)
合 計 農 産 物 鉱 物 @ 工 業 製 品 世界の商品生産 数量(1960=100)
全 商 品 農 業 鉱 業 製 造 業
128.3 40.0 21.4 64.4 100 100 100 100 100 100 100 100
ユ00 100 100 100
186.5 49.6 31.O lO2.8 103 101 109 103 141 123 133 155 130 1ユ3
127 138
204.0 52.3 33.7 114.2 105 101 113 104 151 130 140 171
139 118
ユ33 150
214。5 52.2 35.9 122.9 105 100 109 106 159 130 153 181
145 121 139 157
239.5 53。8 40.6 140.4 104
99 110 106
ユ80
136 172 207 155 125 147 169
273.0 57.9 44.6 164.5 108 104 115 108 197 139 181 238 164 126 154 182
312。0 64.1 51。4
19LO
l14 107 123 114 213 150 195 260 170 129 167 188
349.4 68.7 56.8 216.3 121 1ユ1 ユ31 123 225 155 202 275 177 134 172 196
414.7
(82.4)
(65.2)
(259.1)
132 126 142 134 244
(164)
(214)
(302)
186 133 180 211
566.7 119.3 91.6 344.8 160 182 185 154 276 164 231 350 202 139 192 232
<資料出所> GATT,lnternational Trade lg73/74,1g74, p.1 註@燃料および非鉄金属を含む。
ずれも前年の伸び率,20%(金額),IO%(数量)をはるかに上回るものである。とくに 工業製品に関して注目されるのは,農産物や鉱物などの商品とちがって,金額と数量の伸 び率の格差がそれほど大きくないということである。このことはいいかえれば,金額の伸 びに占ある数量と価格の寄与率が工業製品の場合にはほぼ半々であったということであろ うが,このことは上記の農産物・鉱物の動きと対比してみた場合,一次産品の交易条件が 有利化したことを示している。
以上が商品グループ別にみた1973年の世界貿易の特徴点であるが,総括的にいえるの は,1973年における一次産品(農産物+鉱物)の輸出の伸び率が工業製品のそれを著しく 上回ったことであろう。すなわち,1973年における一次産品の輸出増加率(金額)は43%
で,工業製品の33%を10%も上回ったのである・前年における輸出増加率は一次産品18%
に対し工業製品20%,また1971年においても一次産品9%に対し工業製品13%であったか ら,1973年という年は世界貿易の観点からして,まさに一次産品の年であったといっても 決して過言ではない。
(3)次に第3表によって,1973年における地域別の貿易の動向をみてみよう。
ω 工 業 諸 国
世界の輸出総額に占める工業諸国のシェアは趨勢的に上昇を続けてきたが,1971年を境 に2年連続低下を続け,1973年には36%という大幅な増加率を記録したにもかかわらず,
シェアは69.O%に,すなわち1971年のピーク時から0.3ポイントも低下した。とくに注目
1933年における一次産品ブームと発展途上国 81 されるのは,趨勢的に上昇を続けてきた先進国間取引のシェアが低下し,趨勢的に低下し 続けてきた対発展途上国取引のシェアが上昇したことである。第3表によれば,世界の輸
出総額に占める工業諸国の割合のうち,先進国間取引のシェアは1972年の52.5%から1973 年には51.7%に減少し,反対に対に対発展途上国貿易のシェアは12.ユ%から12.3%へと上 昇しているのがわかる。絶対額でみれば,1973年における発展途上国向け輸出の増加は,
ig72年のそれが60億ドルであったのに対し,約PO億ドルという3倍以上もの伸び率を記 録したのである。
このように,1973年に発展途上国向け輸出が大幅に伸びた主要な理由は,過去2年間に
第3表 世界輸出の地域別ネットワーク,1960,1965−1973
(10億ドルf.o. b.および世界輸出のパーセンテージ)
輸入地域 工業地域 途上国地域 共産 圏 世界の輸出総額@
輸出地域 年価額%価額%価額%価額%
工 業
途上国地域
共
世界の輸出総額 llll }1欝
地域 磯
}lll llll 翻 欝
}lll
翻 ll発 揖ll ll欝 1968 産 圏 1969 1970 1971 1972 1973 1960 1965 !966 1967 1968 1969 1970 1971 1972 1973
54.43 87.6!
97.42 103.57 117.90
13842
160.59 180.63 217.87 293.00 19.21 25.41
2738
28.66 31.95 35.45 39.97 46.16
5543
75.40 2.79 4.65 5.58
590 6.18 6.96 7.74 8.72 10.29 ユ5.70 79.32
12L63
134.75 142.53 160.78 186.25 2B.87 241.31 291.07 395.20
42。5 46.9
478
48.3 49.3 50。7 51.5 51.7 52.5
5L7
15.0 13.6 13.4 13.4 13.4 13.0 12.8 13.2 13.4 13.3 2.2 2.5 2.7 2.8 2。6 2。5 2.5 2.5 2.5 2.8
6L9
65.2
662
66。5 67.2 68.2
685
69.1 70.2 69.7
20.93 25.53 28.O1 28。33 31.71 35.01 39.93 44,76 50。13
6970
6.26 7.73 8.04 8.21 9ユ3 10.32 11.09 12.51 14.54 19.90 1.34 3.21 3.62 3.80 4.05 4.58 5.14 5.25 5.96 8.70 29.18 37.3Q 40.68
4L56
46.03 51.16 57.63 64.37 72.20 101.30
16.3 13.7 13.8 13.2 13.3 12.8 12.8 12.8 12.1 12.3 4.9 4.1 3.9 3.8 3.8 3.8 3.6 3.6 3.5 3.5 1.O
L71.8 1.8 ユ.7 1.7 1。6
L51.4
L5
22.8 20.0 20.0 19.4 19.2 18.7 18.5 18,4 17.5 17.9
2.89 4。70 5.61 6.02 6.34 6.95 8.16 8.88 11.74 17.80 1.23 2.41 2.36 2.17 2.2フ 2.64 3.15 3.23 3.46 5.40 10.85 13.82 13.96 15.14 ユ6.69 18.14 19.95 21.88 26.24 32.90 15 15
2L26
22.08 23.59 25.53 27.97 31.60 34.31 41.77 56.70
2.3 2。5 2.8 2.8 2.7 2.5 2.6 2.5 2.8 3.2 1.O l.3 1.2 1.0 0.9 l.0LO
0.9 0.8 1.0 8.5 7.4 6.9 7.1 7.0 6.6 6.4 6.3 6.3 5.8 11.8
1L4
10,8
1LO
10.7 10.2 10.1 9.8 10.1 10.0
81.80 123.09 135.95 143.31 161.51 186.43 215.84 241.98 286.95 391。10 27.45 36.43 38.63 39.98 44,35 49。52 55.45 63.01 74.65 102.50 15.02
2L7323.20 24.89 26.98 29.74 32.89 35.92 42.57 57.40 128.20 186.70 203.60 214.40 239.30 272.90 312.00 349.40 414.70 566.70
63.8 65.9 66.8 66.9 67.5 68.3
692
69.3 69.2 69.0 21.4 19.5 19.0 18.7 18.5 18,1 17.8 18.0 18.O 18.1 11.7 11.6 11.4 11.6 11.3 10.9 10.5 10,3 10.3 10.1 100.O lOO.0 100.0 100.0 100.0 100,0 000.0 000.0 100。0 110.O
〈資料出所> GATT, op. cit., p.3.
注@オーストラリア,ニュージーランドおよびアフリカを含む
おける発展途上国の高水準の経済活動と一次産品ブームによる輸出所得の相対的改善に (2)
よるものであった。また共産圏向け輸出も共産圏諸国の景気回復を反映して大幅に伸び
(3)
た。
回発展途上国
1973年における発展途上国の輸出は38%という著しい上昇をみせ,金額にしてはじめて lOOO億ドルという大台を突破した。そしてこのような急激な増加を反映して,発展途上国 の世界の輸出総額に占めるシェアも,1971年,1972年の180%から18.1%へとわずかなが ら上昇した。この主要な原因は前にも述べたように,先進国の景気拡大による価格の高騰 によるものであったが,一部はGATTが指摘しているように,発展途上国輸出の非農業 (4}
製品,とりわけ工業製品への加速度的な転換(diversification)によるものであった。
さらに注目すべきは,共産圏向け輸出が飛躍的に増加したことである。第3表によれ ば,1972年の対前年増加額2億3千万ドルに対し,1973年には約20億ドルという8倍近く (5)
もの増加を示しているのがわかる。
しかし,なんといっても発展途上国の世界の輸出総額に占あるシェアを181%へ引き上 げた最大の要因は,比率では若干低下しているとはいえ,絶対額における200億ドルとい う対先進国向け輸出の増加一1972年のそれは約90億ドルであった一に求められなけれ
ばならない。
㈲ 共 産 圏 省 略
以上,われわれは貿易の規模,商品別の動向,地域別の動向を中心として1973年の世界 貿易の特徴:点を明らかにしてきた。いままで述べてきたところを一言で総括すると,1973 年という年は,過去の経過からして,まさに一次産品にとって,従ってまた輸出の80%を 一次産品に依存する発展途上国にとってきわめて良好の年であったと規定することができ
るであろう。
しかし,以上は一次産品一般あるいは発展途上国全体に照らしての評価であって,個々 の一次産品または個々の発展途上国に照らしての評価ではない。その限りにおいて,以上 の評価は1973年における一次産品ブームの実態を正確に把握したものとはいえないであろ う。なぜなら,すべての一次産品またはすべての発展途上国が,一様に,ユ973年の一次産 品ブームの恩恵をこうむったとはおよそ考えられないからである。従って,次の課題は個
々の一次産品に照らしてブームの実態を明らかにすることにある。
以下,われわれは1973年における一次産品ブームとはいったいどういうものであったの か,またそれは発展途上国に対してどういうインパクトを与えたのか検討していきたい。
本論の力点も,実は,この点にあるのである。
(注)(1)GATTのリポートによれば,1961−71年の期間における世界の輸出の年平均増加率はユ0%
(金額で)であった。GATT, International Tradeユ973/74, GENEVA,1974, P.2.
1973年における一次産品ブームと発展途上国
(2) ibid, P.ユ13.
(3)
共産圏の貿易の流れ (10億ドルf.o. b.およびパーセンテージ)
83
年変 化 率 1973年の
貿易額、96。.65、965.7。、97、1972 A B
ユ973
A B
t発展途上国
対/先
擁殿上国
共産圏域内貿易総額 共産圏貿易総額
東ヨーロッパおよびソビエトの貿易:
東ヨーロッパおよびソビエト
アジア社会主義諸国の貿易.
進 国
輸出 輸入 輸出 輸入 輸出 輸入 輸出 輸入 輸出 輸入 輸出 輸入
29.14 1.45 0.87 14。25 17.72 6.87 4.60 ユ.98 3.37 2.01 0.99 31.46 56.57 57.99
9.2 一ユ3.5 一ユ6.1 9.6 9.6 ユ9.4 12.9 ユ4.0 ユ5.6 16.0 ユ3.1 5.0 7.6 7.0
8.1 8.2
−3.4 11.1 11.7 ユ0.5 7.8 4.9 9.5 6.5
−4.2 7.7 8.7 8.7
8.9 20.9 20.0 3.3 22.4 23.3 ユ1.5 16.7 9.ユ 32.5 3.1 13.5
−0.8 9.2 ユ9.7 36.5
−5.6 23.7 4.3 9.ユ 20.5 27.7 9.8 20.0 9.4 18.5 8.3 22.5
11.3 20.4
−4.8 16.9 ユ3.フ ユ7,6
7.5 46.0
22.コ. 46.6
4.5 45.5 0.5 43.5 25.9 70.7
ユ4.0 ].Ol.8
・・・…@ 52.3
・・… 65.0 ユ0.5 20.2
(9.5) 31.2
(13.0) 32.4 10.5 7.0 8.ユ 33.9 34.5 33.5 31.6 56.3 84.9
ユ0.2
(20.8)
(21.7)
〈資料出所> GATT, OP.cit, P.142.
註 A:現行ドルのデータにもとづいた変化率 B:1971年ドルのデータにもとづいた変化率
(4) ibid, P.109.
⑤ 注③の表参照。
三章1973年における一次産品ブームと発展途上国
(1)1972年までの商品価格の動き
1972年後半およびユ973年における一次産品ブームの実態をみる前に,まず1972年までの 商品価格の動きを前掲のGATTのリポートによってみてみよう(PP.21〜22)。リポー トは朝鮮戦争によるブームが絶頂に達した195ユ年からユ972年までの期間を,商品価格の動 きを基準として,2つの期間に区分している。
第1;期 1951年〜62年
リポートによれば,この聴聞における全商品の価格は,全期間を通じてほぼ3Q%,すな わち年率にして平均3%連続して低下した。同期間中,工業製品の輸出価格は1951年〜54 年まで低下を続けたが,その後,緩慢ではあるが着実に上昇を続けた。しかし,一次産品 の価格はほとんど低下した。たとえば,綿花,羊毛は年平均7%の低下で,コーヒー,コ
コア,とうもろこし,米,茶,あまに油(oilseed)および植物性油(vegetable oi1)の 価格低下は年平均2〜4%であった。しかし,いくつかの一次産品一とくに牛肉,魚,ジ
ユート,サイザル麻,ゴム,アルミニュームおよび錫一は工業製品の価格を上回る上昇を 記録した。
第2期 1962〜71年
この期間における商品価格は,1967年と68年の一時的おちこみを別にすれば,一般的に 持続的改善の傾向を示した。期間中における商品価格の全体的増加率は年2%で,とくに 期聞の後半(1968〜71年)においては,商品価格は年率5%の割合で上昇した。これは朝 鮮戦争ブーム以降のいずれの年の上昇率をも上回るものであった。
しかしながら,主要な一次産品一茶,小麦,羊毛一の価格は依然として低下し続け た。ジュートおよびゴムの価格はエ958〜62年間に上昇したが,1960年代を通じてはげしい 下落を経験した。
他のほとんどの重要な一次産品一とくに銅およびボーキサイト(年8%),魚,牛 肉,ココア,皮革,錫および亜鉛(年4〜5%)一の価格は前期にひきつづきこの期も 上昇した。 (カッコは上昇率を示す。)
以上の時期区分によって,1951〜62年までの期間は価格低下の年,1962〜71年までの期 間は価格上昇の年であったとおおまかに規定することができる。
(2)1972年後半および1973年における価格の高騰
以上みてきたように,諸商品の価格は1962年以降,特定の商品を別にすれば,着実な上 昇過程を続けてきたのであるが,1972年第4四半期を起点として,価格は突如として急激 な上昇傾向を示した。とりわけ上昇率が大きかったのは一次産品の価格であり,GATT のリポートによれば1972年春4四半期から1973年第4四半期までの価格上昇率はなんと61 回転いう記録的な上昇率を示したのである。!971年払4四半;期から1972年第4四半期まで の上昇率が17%であったから,1972年第4四半期から1973年第4四半;期までの上昇率がい かに大きいものであったかは,これによっても明らかであろう。また同期間(1973Q4/
1972Q4)における工業製品の価格上昇率は23%であったから,一次産品の価格上昇率 はこれをもはるかに上回るものであった。
第4表は各機関による一次産品の価格指数を示したものであるが,いずれの指数も1973 年を起点として(厳密には1972年後半を起点として),一次産品の価格が急上昇したこと を示している。
それでは,1972年後半以降,突如として一次産品価格を引き上げた要因は一体何だった のであろうか。その点を前掲のGATTのリーポトを中心にし,「世界経済白書」 (昭 和49年版)で補足しながらみていこう。リポートはその要因.を6点にわたってあげてい
る。
(i)第1点は第5表が示しているように,1972年後半に始まる先進工業国の景気拡大 が工業製品の生産を増加させ,直接的に工業用原材料に対する需要を増大させたことであ
1973年における一次産品ブームと発展途上国 85
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第5表工業諸国の主要部門別
工業生産の発展(対前年変化率)@
鎌塾{卑金属機械 化学讐麺
すべての工業地域
北ア メ リ 甲
西ヨーロッパ
日 本
1959−1969 ユ970 ユ971 1972 1973 1959−1969 1970 1971 1972 1973
1959一ユ969
1970 1971 1972 1973
ユ959一ユ969 ユ970 1971 1972 1973
6。4 2.0 2.0 5.9 10.2 5.7
−4.8 0.0 9.0 9.2 6.2 5.3 2.0 5.9 8.3 15.3 ユ3.6 3.0 6.8 18.2
5.5 0.0
−4.0 8.3 12.5 4.5
−5.7
−5.O 11.6
1L3
5.ユ 2.0
−4.0 5.2 9.9 ユ6.6 ユ2.3
−2.0 10.2 22.2
7.3 0.0 0.0 7.0 13.1 6,6
−8.3
−2.0 8。2 13.2 6.2 7.5 2.0 3.9 9.4 19.9 17.6 3.0 8.7232
9.4 5.3 6.0 8.5 10.4 8.1 0.0 6.0 9。4 8.6 10.1 7.5 5.0 7.6 13.3 15.2 19.0 7.0 5.6 15.9
3.4
−2.0 2.0 4.9 4.7 3.0
−4.8 1.0 6.9 6.5 3.4 0.0 4.0 3.8 0.9 7.0 4.2 1.0 0.0 9.9
<資料出所> GATT, OP. cit., P.24 註 a 1959−1969年は年平均増加率 b 皮製品およびはきものを含む。
る。またリポートは,間接的には,工業諸国における景気拡大が当該国の国民所得を増大 させ,所得弾力的な商品一一たとえば牛肉のような およびそれを生産するための穀類 に対する需要を高めたことも価格を引き上げる一要因だったと報告している。
(ii)第2点は供給側の要因として,世界の需要が増大しているにもかからず,天候 の不順など自然的環境の悪化によって,食料品,飼料および原料用農産物の供給がいちぢ るしく影響を受けたことである。とりわけ,ソビエトにおける穀物の不作と世界市場にお ける穀物の大量買付けは,小麦などの穀物価格を大巾に引き上げる要因であった。また第
6表が示しているように,発展途上国の1人当り食料生産の増加が72年,73年に低下して おり,これらの諸国がますます食料の輸入に依存するようになったのも,世界市場におけ る食料品(とくに穀物類)を引き上げる要因であった。
1973年における発展途上国の輸入貿易の特徴は,第7表にみられるように,工業製品の 輸入増加率よりも一次産品の輸入増加率の方が大きかったということであるが,とくに顕 著であったのは食料品の輸入増加であり,これらは1971年までの期間に年約5%で増加し ていたが,1972年には12%増加し,1973年にはなんと60%以上もの増加率を記録したので
(1)
ある。そのうち,穀物のような基本的食料に関していえば,1960年代初め,先進地域からの 輸入は発展途上国の穀物輸入総額の約60%であったが,1973年には実に75%という大巾な
(2)
上昇率を記録し,先進地域への食料依存度が高くなったのを示している。このような発展 途上国の食料輸入急増にかんがみ,GATTのリポートは「発展途上国の先進地域からの
1973年における一次産品ブームと発展途上国
第6表発展途上国人口1入当り農業・食料生産指数(1961〜65−100)
8ワ
1970 71 72 73 74/73
食料生産
中 東 中 ア
L
中 東 中 ア
L
南
フ
D 農業生産
南 フ
D 南
ア
近
南 ア
近
リ
C
リ
C
ジ
ジ
米
ア
東
力
計
米
ア 東
力
計
103 104 102 102 103
101 104 102 101 ユ03
101 102 103 103 102 99 102 103 102 102
100 96 107 101 99
98 96 107 101 99
100 103 99 95 101
98 102 99 95
ユ00
% 十1 十7
△8
△6 十2
十1 十6
△8
△6 十2
〈資料出所〉 経済企画庁r世界経済白書』(昭和49年版)109頁
註 原資料はFAO眼Monthly Bulletin of Agricultural Economics and statistic 74.2.
第7表 発展途上国の対外貿易:商品グループ別 (10億ドル,パーセンテージ)
1973糀 951『571951−60・97219・3・955ユ96・・97・・972・973
1958−60 1969−71
年変化率 総額に占める割合a
輸出総額(f.o.b.)(103) L7 7.2 18.5(37施)100.0!00.0100.0100.0100.0
肇講薪2(1§1{・・211:8111:llll!5;:l ll:131:131:1(lll 燃 料d(40)4.8 9.018.9(38)25.227,938.438.6(39)
エ業製品e (22)(4.5)(15.0)22 (41) 7.7 9.2ユ8.320.4(21)
輸入総額(f.o. b.)(101) 2.4 6。9 2.9 (39) 100.0 100.0 ユOO.0 100.0 100.0
農産物b(20)(2.8)(5.3)12.3(47)22.722.618.518.4(ユ9)
非燃料鉱物 c (2)(4.8)(10.7)15.0(47) 1.7 L8
2.3 2.3 (2施)
ユ0.8 (36) 11.7 9.9 8.2 8.0 (8)
燃 料d (8)一(0.1 5.0
工業製品e (67)(3.3)(7.7)14.2(35%)58.061.366.767。5(65↓灸)
<資料出所> GATT, OP.cit, p.104.
注 a 総額は分類されていない貿易品目(SITC,9)を含んでいるので,厳密には100となら ない。
b 食料および原料用農産物(S工TCO,1,2−27−28,4)。
c 非鉄金属(SITC,27,28,68)を含む。
d SITC 3
e 非鉄金属(SITC5,6−68,7,8,)を除く。
食料輸入に対する代金支払いが,1973年(35億ドル増加)ほど急速に増加しなかったなら ば,彼らの輸出所得の大部分は開発のための資本財の輸入に当てられた」(GATT, op.
cit., p.u3)であろうとさえ述べている。
またリポートはココアや砂糖のようなプランテーション作物および羊毛のような家畜類 からとれる製品は懐胎期間(植えつけから収穫までの期間)が長く,価格が上ったからと いっておいそれと増産できないことも,これら商品の価格を引き上げた理由であったと指
摘している。これら商品の価格は1960年代と1970年代初頭には相対的に低水準にあり,生 産も低水準にとどまっていた。従って,1972年後半と1973年に需要が回復した時には,植 えつけと収穫との間にかなりのラッグがあるため,需要増加にみあって増産することは不 可能であったのである。
(iii)第3点は飼料用穀物,すなわち大豆および他のタンパク質豊富な飼料の急激な 価格上昇によって,家畜類生産の収益性したがってまた生産量一とりわけ豚肉,鶏卵,
鶏肉一が深刻な影響を受けたことである。これら三種の製品の生産は1972年までの10年 間に,工業地域で年平均3%の割合で増加してきたが,1973年には若干低下した。かく て, (i)であげた所得水準の向上にともなう食生活の変化一動物性タンパク源への傾 斜一とあいまって,これら商品の生産減退はこれら商品の価格を大幅に引き上げる要因
となったのである。
(IV)第4点は主要な商品のストックが減少していたことである。1972年と1973年前 半においては,需要と生産のギャップはストックからの引き出しによってカバーされた。
しかしながら,1973年の後半になると,世界貿易に入りこんでいた主要商品のストック は,この源泉から追加供給ができないほど低い水準までおちこんでいた(第8表参照)。
第8表 世界の主要商品ストック (100万トン)
商 品 196].一1965 1970
平 均
1971 1972 1973
小 回 米
ノ・ミ
さ コ コ
茶 綿 ジ
羊
コ
穀 (水 タ と
一 ピ
コ
ユ 一
麦 物 稲)
つ
ア
花
ト
毛
ム
a b C d
e
f
9 h
46.90 60.80 1.60 0.35 14.10 4,00 0.63 0.18 5.11 0.66 55
ユ.08
50.10 40.70 12.00 0.37 21.40 3.50 0.51 0.ユ9 4.73 0.44 101 1.57
48,80 57.20 12.20 0.30 19.00 2.90 0.56 0.17 4.29 0.70 ユ30
L61
29.90
4L60
8.2 0.35 ユ7.10 2.70 0.34 0.16 4.40 0.52 74
L61
20.70 32.40 4.2 0.43 15.80 2.60 0.26 0.ユ6 4.92 0.62
1.81
<資料出所> GATT, op. cit, p.26.
註 a アルゼンチン,オーストラリア,カナダ,EEC(原加盟国),米国
b アルゼンチン,オーストラリア,カナダ,EEC(原加盟国),南アフリカ,米国 c カンボジヤ,パキスタン,タイ,日本;1973年はカンボジヤを除く。
d 特定のユ5ケ国 e 生産国のみ
f イギリス,インド,スリランカ。
9 インド,バングラデシュ,タイ。
h オーストラリア,ニュージーランド,南アフリカ,アルゼンチン,ウルグアイ,イ ギリス;1000トン
1973年における一次産品ブームと発展途上国 89
(V)第5点としてリポートは,原料そのものではないが,公害規制強化等の理由に よって,原料加工産業の生産設備に対する投資が減退したことをあげている。第2図はア (3)
メリカにおける原料加工産業と他の製造部門(最終財)の長期的な投資趨勢をみたもので あるが,1967・8年頃を境として,両者の格差が拡っていっているのがわかる。かくし て,需要が高い水準にあるにもかかわらず,原料加工産業一とくに非鉄金属一の生産 能力がそれに追いつけなかったことによって,中間財あるいは半製品の価格は高騰するこ
とになったのである。
第2図 1958年の価格を不変とした場合の米国の原料加工産業(A)および他 の製造部門(B)の新規プラントおよび設備に対する支出
320 300 28G 260 240 220 200 180 160 140 120 100 80
ノ
/
/』、/
///
ノ
/
/
/
/
/
(手旨数 1958=ニ100)
/
B / ハ / /\\ / / \ ノ
/\/ \/A
!
1959 1961 1963 1965 1967 1969 1971 1973
<資料出所> GATT, OP. cit, P.27.
(VI)第6点としてリポートは,為替相場の大幅な変動,通貨不安および一般的なイ ンフレ的気分によって世界市場における投機的・インフレ回避的な商品買いが活発になっ たことをあげ,もっとも急激な価格上昇は一般的に貨幣領域における投機的運動およびと
くに金価格のもっとも急激な上昇と一致する傾向にあったと指摘している。
ドル/オンス 180 170 160 150 140 130 120 110 100 90 80 70
一ロンドン自由金相場水曜 午後の建て値(左めもり)
一一一一 、品市況(エコノミスト指数)
(右めもり)
各国中央銀行の へ 金売却自由化合意ハ、
ル
ーハ、
為
甕裂1バ
,ノ 総フロート への移行 ノ ,〜
!ヘ ノ 1、〆ノ
ノ
rl へ 1 Ψ
ぜ、 l
v\
ハ \ 、 ,!
\ v〜N
V 、 1
ノ
!
1\石油価格の大幅引上げ
310 300 290 280 270 260 250 240 230 220 210 200
%%%%%%残%%%%%%%%%%%%%%%%
〈資料出所〉 『世界経済白書』 (昭和49年版)87頁。
以上がGATTのリポートが指摘した1972年後半以降における一次産品価格(あるいは 一般商品価格)高騰の要因であるが, r世界経済白書』 (昭和49年版)も「先進諸国の景 気拡大による需要の増大を基本的背景とし,70年以降すすめられていたアメリカ,カナダ の農産物在庫の減少政策に72年の世界的不作という偶然的要因が重なって生じた農産物在 庫の危機的水準への低下があり,これに72年以降の各国の通貨供給拡大による過剰流動性 なども加わって,農産物を中心とした一次産品価格の高騰をもたらした」 (同書,145頁)
(4)
として,GATTとほぼ同様の指摘を行なっている。
ともあれ,このように種々の要因が相互作用することによって一次産品の価格は高騰 し,第9表にみられるように,発展途上国の交易条件は1973年に大幅な改善を示したので
第9表交易条件の発展 (変化率)
年平均 対前年変化率
1960−70 1970 ユ971 ユ972 ユ973 1974 工 業 諸 国
一 次 産 品 国
ヨリ発展した諸国
主 要 産 油 国
非産油発展途上国
施
一2
%
%
施
一1
−2
一ユ
一苑
一1%
17
−9
施
3%
5
一2 一11施
12 −10%
16施 128 6% 一4
<資料出所> IMF Survey, August,1975, P.244.
注1合成年変化率
1973年における一次産品ブームと発展途上国 91 ある。とりわけ,産油国の交易条件改善はめざましいものであった。
かくて,発展途上国の貿易収支は,第10表にみられるように,大幅な改善を示し,経済 成長率においても7.5%という70年代における第二次国連開発の戦略目標(6.0%)を大き
く上回ったのである。
第10表発展途上国の貿易収支
(単位:百万ドル)
1970年 71年 72年 73年17警懸期
中 南 米 中 東 東南ア ジァ
ア フ リ カ
発展途上 国 計
330 2,600
△4,460 ユ,590
△2,300
ムユ,600}△9ユ0
5,940 8,730
△5,060 △3,400 340 880
△ 2,500 3,000
ユ,360 12,200
△2,700 2,400 10,900
41,500
△ 500 11,500 51,000
〈資料出所〉『世界経済白書』(昭和49年版)111頁。
注 1)輸出はFOB,輸入はCIF
2)発展途上国計にはカリブ海諸国及びその他発展途上国を含む。
第11表発展途上国の経済成長(実質)
(対前年比,%)
1969年 70 71 72 73
発 展 途 上 国 ア フ リ カ ア ジ ア 東南 ア ジ ァ 中 東 南 西 ア ジ ァ
ラテン。アメリカ
6.9 7.ユ
7.1 8.2 7.7 5.8 6.7
6。6 7.9 6.1 7.5 7.6 3.8 7.3
5.6 4.9 5.8 7。0 9.6 1.5 6.1
△ 5.7 7.0 5.0 6.1 9.6 0.7 7.O
7.5 5.2 8.2 10.4 8.7 5.8 7.2
〈資料出所〉『世界経済白書』(昭和49年版)108頁。
かかる意味において,1973年という年はまさに発展途上国にとっての年であったといって も決っして言い過ぎではない。
しかし,1972年後半以降における一次産品ブームは,はたしてすべての発展途上国に平 等に恩恵を施したのであろうか。以下その点について言及していきたい。
(3)一次産品の個別的検討
第12表は1969年から1973年第4四半;期までの世界の輸出価格の動きを示したものである が,同表を検討するとおおまかに次のようなことがわかる。
(a)全一次産品の価格は1972年第4四半期かユ973年第4四半期(1973Q4/1972Q4)まで の間に平均で61%上昇したが,商品グループ別ごとにみると,食料品と工業製品の上昇率 が相対的に低く,原料用農産物と鉱物の上昇率が相対的に高い。