米国の預金管理式および直接参加保証式団体年金制 度について
その他のタイトル On Deposit Administration Plan and Immediate Participation Guarantee
著者 川元 英二
雑誌名 關西大學商學論集
巻 5
号 1
ページ 1‑21
発行年 1960‑04‑30
URL http://hdl.handle.net/10112/00021729
米国の預金管理式および直接参加保証式団体年金制度について
︵川
元︶
︵ 注 ︶
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き
) l l
米国の預金管理式および直接参加保証式 団体年金制度について
元
英基金
﹂ A
この基金は の要求とも相適合したからであった︒それで保険会社も種々な点で据置団体年金よりも融通性の多い預金管理式・直接参加保証式︵特に前者︶に力を注ぎ︑この方面で顕著な成果を挙げているのであった︒
米国の生命保険会社が契約の預金管理式の発展における諸事情については︑左記を参照されたい︒
拙稿﹁米国の私的退職年金制度の発展とこれに影響した諸力﹂生命保険経営第二八巻第三号五一
1 1
七頁
預金管理式団体年金とは︑麗主負担金が退職日まで或いは若干の制度では権利帰属条件が充たされるまで︑各被
用者への年金購入に適用されない団体年金契約の一種である︒同上種類は過去三
0
年間或る限られた規模で用いられて来たが︑それは最近信託自家年金への保険会社の対抗策として取り上げられ︑新しく流行して来た︒同上種類
では厳しい規定のある据置団体年金よりも遥かに大きな融通性が与えられ︑
大きい支配力を持つものとなっている︒加入被用者は普通二
00
人以上のグループに限られているが︑少数の会社
なが
ら一
0人という小さいグループもある︒この種類は定型的な場合として︑
③ る団体交渉型年金の契約で︑広く用いられている︒
基本的特徴
預金管理式団体年金では︑据置団体年金のように雇主負担金は醸出と同時に直ぐに年金購入に使用されず︑あら
ゆる麗主負担金は年金購入に未だ割当てられない︑或る一編めになっている基金に払込まれる︒その基金は﹁預金
⑪
( d e p
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)
と称されている︒払込まれた負担金は保険会社の一般的資産と一緒にされる︒
︵注 ︶
山預金管理式団体年金
また雇主はその負担金の上に若干より
かなり高い程度の融通性を求めてい
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Plan)
米国の預金管理式および直接参加保証式団体年金制度について
︵川
元︶
米国の預金管理式および直接参加保証式団体年金制度について︵川元︶
ぐに使用されない特徴にある︒ ただ帳簿上の勘定としてのみ存在し︑
また同基金には︑契約に特に定められた保証された或る率の利息が付せられ ている︒この利率の保証は曽っては当初の五年間契約下にあった被用者に対してはつねに保証されたが︑現在は当 初五年間支払われた負担金に対してだけ当初の利率が保証されている︒基金にはこのような保証された利息が付く のみでなく︑さらに︑会社がより以上の利益を得たときには︑その利益にも与かり得ることも保証されている︒そ して前者の保証利率は現在大多数の契約では
2吝或いは
2吝%である︒実際上従来︑保険会社の投資にはより高い
固
正味利廻が得られている︒将来もまたそのようになるものと期待されている︒
所定の金額に対し即時払年金が各被用者にその退職に際して初めて購入される︒この場合必要な一時払保険料が 預金基金から帳瘤上振替え支出されるのである︒しかし若千の預金管理式契約では被用者が権利帰属条件を満足さ せた時日に︑あらゆる権利発生年金に対して払込済据置年金が購入されることになっている︒この場合には︑被用 者の退職するまで毎年︑据置年金への一時払保給料が付加的に払われるのである︒そのまた変種として︑権利帰属 要件完成に際しての据置年金は︑将来勤務年金権利に対してのみ購入され︑過去勤務に対する年金の購入は退職に 際してのみ行われるものがある︒とにかく根本的に同上契約が据置団体年金と違うのは雇主負担金が年金購入に直 醜出制では年金は︑被用者負担金が受取られたとき︑或いは権利帰属条件が充たされたとき︑或いは退職のとき
その負担金で購入される︒被用者負担金に対して後の二方法の何れかが用いられる場合には︑同一の方法が管理事 務の単純化のために︑屈主の将来勤務負担金に対しても普通適用される︒しかし多数の会社は第一の方法を採って いる︒それは被用者負担金は龍ちに︑保証された年金を買うために使用さるべきであると︑雇主が考えているから
であろ引︒若干の保険会社はどんな事情下でも被用者負担金の醸出のある場合には預金管理式を提供しない︒
雇主負担金が直ぐには如何なる年金の購入にも使用されないという特性は︑預金管理式契約に与えられている融
通性を知る鍵である︒この特性によって︑ほとんど如何なる種類の年金額方式でも採用することができ︑また雇主
が同契約の準備金を積立てるに際して最大限度の融通性を持ち得るのである︒
加入資格条件1若年では短期勤務被用者の離職率が高いので︑この問題に対処するため︑大多数の被保険
式退職年金制度では︑特定年令の到達︑或いは最低勤務期間の勤続︑或いは両条件の充足までは加入者となり得ない
旨規定している︒しかしこの問題は無醸出制の預金管理式制度では起らない︒というのは如何なる金額も退職前ま
たは権利帰属条件完成前にはその基金から各被用者に割当てられず︑各個人別勘定も立てられず︑従って被用者が
離職してもそのとき年金の取消される必要が起らないからである︒離職表の使用により︑予期される離職に対して
コストの割引きを行ない︑或いは短期勤務被用者に対し負担金を醜出せず︑負担金の割引きをすることもできる︒
この理由により預金管理式は慣習的な加入資格条件なしで行なわれることができる︒これは次のような被用者関係囮から重要な利益があるであろう︒
雇主は若干の被用者を同制度から除外し物議を醸すのを避けようとするが︑このことは団体交渉型で特に考慮す
べき事柄である︒団体交渉型では︑雇主はこの制度に団体交渉単位の被用者全部を入れなければならないことにも
(a) 1
退 職 年 金
B
給 付
米国の預金管理式および直接参加保証式団体年金制度について
︵川
元︶
四
では或る幅を持つ退職年令をも採用し得る︒この場合保険料は退職の或る年令間の予定分布割合に基づき計算され
(c)
米国の預金管理式および直接参加保証式団体年金制度について
預金管理式で契約された多数の団体交渉型は︑標準退職日後も或る限られた期間の勤務に対して年金権利を付与し切一定の退職年令での退職が強制的であるべきでないというのは︑組合信念の反映である︒
退職年令ー~被保険式制度の他の種類ではただ―つの一定の標準退職年令となっているが、預金管理式契約
てい
る︒
︵川
元︶
なるが︑しかも権利帰属前或いは退職資格充足前明らかに離職する者に対しては︑負担金を払うことを欲しないか
らである︒ところが預金管理式では上記の理由で無醜出の場合被用者全部を加入させても差支えないので便利であ
る︒しかも同式で設けられている年金購入前の記録は作成をしてもすこぶる簡単でよく︑この点からも無醸出制で
醜出制で雇主負担金が据置年金購入に匝ちに使用される場合︑上記のような融通性は犠牲とされる︒
年金額方式ー預金管理式にはどんな種類の年金額方式でも用いることができる︒そして勤務の各年に対し
て単位年金額
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bene
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t)
を与える方式に制限する必要がない︒
ることもできる︒それはその年金は普通退職直前に購入されるので︑そのときには同上型の年金額も決定的に定っ
ているからである︒社会保障年金額も年金額方式に直接に含めることができる︒据置団体年金ではこの場合管理上
厄介な問題が起るのである︒早期退職年金額も︑早期退職のときまでに発生した年金額︵標準退職年令で開始︶と
保険計理上同額であるものに制限する必要がない︒同様にして最低年金額を基本的年金額方式から独立して決定す
ることもできる︒
五
据置団体年金では標準退職日を超えての勤務に対しては一般的には年金権利を付与していない︒これと対照的に
(b)
同制度下に被用者全部を入れることが可能である︒
同契約には容易に最終給料型を使用す
る︒各被用者の据置年金が被用者負担金で購入されているならば︑管理経費がかかっているので︑保険会社は被用 2 る ︒ 社会保障年金の変更された場合︑それにつれて自動的に年金月額が変更されるという契約では︑特殊な問題が起る︒その場合には︑年金種類は保証期間の付かない終身年金で支給されなければならない︒選択的年金支給形態︑例えば連生生残者年金を採ったとき︑被用者が退職した後に社会保障年金額に変更をし︑これに適当な調整を行うとすれば︑問題が複雑となる︒選択の規定のある場合︑その規定は一般に据置団体年金に関するものと同様であ ︑ ︒l> なっている︒それは普通︑保証期間のない終身年金となっている︒保険会社は標準退職に際して据置団体年金を与えるのと同様の年金の選択権を︑通常喜んで与える︒しかし実際上の事柄として預金管理式を締結する大多数の雇主は選択権を持っていないかもしれない︒それは特定組合との協約によって余儀なくそのようにされているものもあり︑或いは雇主が管理手続を簡単にし経費の節約をするために選択権を最少限度にしておこうという場合もあるであろう︒このようにして選択権は定型的には︑据置団体年金におけるほど多く︑預金管理式には含まれていな
(d)
年金の支給形態ー—あらゆる他の制度と同じく預金管理式契約の退職年金支給の形態も、特定の年金種類と
離職給付ー~醸出制では離職被用者は自己の負担金(利息付または無利息)の返還を受ける権利を持ってい のと仮定してよいこともあろう︒ る︒もちろんこの分布割合は過去の経験により合理的に決定さるべきである︒このようにして例えば六
O
六四オ
の各年令では被用者の五彩︑六五オでは四
0
彩︑六六l
六九オの各年令では五彩︑七0
オでは一五彩が退職するも米国
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︵川
元︶
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米国の預金管理式および直接参加保証式団体年金制度について︵川元︶
無利息で返還される︒ 3 ら︑どんな事情下でも充分な記録を持っていなければならない︒ 者離職価格に対して四%の解約控除金を課する︒しかしこの控除金ほ預金基金から支出し︑被用者は離職価格全額を受取る︒もし離職しても年金の取消を行わないときには︑何の控除も行われない︒
七
預金管理式では大多数の保険会社は︑年金購入の行われた被用者には個人別記録を作っている︒しかし若干の会 社は︑特に醸出制の場合︑年金購入前でも若干の個人別記録を持っている︒醸出制の場合︑雇主または保険会社は 必らず毎年︑準備金の評価を行なう便宜から︑また被用者の死亡或いは離職のとき支払わるべき給付決定の必要か 無隣出制の預金管理式では︑退職前或いは権利帰属前の被用者の離職には︑普通如何なる種類の控除金も課せら
れるという問題を生じない︒従ってこの場合退職前或いは権利帰属前には記録はほとんど作られない︒
死亡給付│ー据置団体年金契約と同じ基礎で死亡給付が与えられる︒すなわち被用者負担金は利息付または
一方雇主負担金は︑退職前の死亡に際して如何なる特定の人にも割当てられていないので︑
退職まで生残する被用者への年金の付与のために基金に留めおかれる︒
廃疾給付ー預金管理式の下での廃疾給付は据置団体年金よりも便利に与えられることができる︒同給付を 約束する場合の慣習的な手続は︑︳屈主が無積立︵その都度払︶方式で標準退職年令までの支給を行なうことであ る︒標準退職年令には廃疾日までに生じた年金額に対する即時払年金が廃疾被用者に対し購入されるが︑購入は他 の場合の被用者に対すると同様に︑その保険料が預金基金から引出され行なわれる︒若干の保険会社は預金基金か ら直接に廃疾支給を行なう︒このような取定めの下では普通︑廃疾給付のために雇主は保険計理的に計算された負
担金を預金基金に払う︒
人が
行う
︒
ー
c
廃疾給付につき時々取られる方法として︑廃疾日から標準退職日或いは回復日︵どちらでも早い方︶までの定期年金を購入するものがある︒この場合実際上は先ず標準日までの定期年金が購われるから︑被用者が標準退職日前
に回復する場合には︑定期年金の回復日における現金価格が預金基金に入れられる︒廃疾が標準退職年令まで継続
したときには︑同上年令時に被用者への即時払年金保険料が預金基金から引出される︒
負担金および保険料率
保険料率の要素ー厳密にいって預金管理式で保険料というべきものは︑退職に際し購入される即時払年金
に適用の金額だけである︒この保険料率は︑当初の料率保証期間の過ぎて終った後のものでは︑普通︑据置団体
年金で徴されるものと同様の基礎によっている︒年金は経費の付加されている一時払営業保険料で購入される︒付
加保険料は普通︑据置団体年金保険料のものと同じく︑営業保険料の五
l
八形となっている︒預金基金への負担金は即時払年金に対して使用の保険料と何の一定の関係もない︒唯一の要件は︑負担金の総計
が被用者の逐次退職になったときその即時年金購入に︑充分であるということである︒この負担金計算の甚底にあ
る仮定は︑即時払年金の保険料計算に使用の仮定と︑同一である必要はない︒負担金計算では保険料計算の仮定に
仮定の率よりもさらに正確に実際の経験を反映する死亡率を使用することもできる︒負担金では保険会社が据置団
体年金に配当をも行なう目的で実際上用いている利率とほぼ同じ利率で︑割引することができる︒標準的な付加保
険料要素の代りに︑特定契約下に起る可能性ある経費の仮定を使用することもできる︒最後に離職・廃疾・早期退
職・繰延退職および給料変更も考慮に入れることができる︒計算は保険会社或いは雇主の依頼した独立の保険計理 米国の預金管理式および直接参加保証式団体年金制度について︵川元︶
八
米国
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団体
年金
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︵川
元︶
九
負担金は︑契約に固定したスケジュールができていて︑これに従い払われるものではない︒当初の負担金は︑
ストの要素が仮定され︑これに基づいたものとなっているが︑その後は実際の経験に従って調整される︒もしも実
際の経験で預金基金があまりにも遅い速度で積立てられているということが分るならば︑一雇主は自己の負担金率を
増加するのが賢明だといえよう︒もしも経験が仮定よりも早い速度で積立てられていることを示すならば︑負担金
率を減じてもよいであろう︒この場合基金における超過分は将来の負担金に充当される︒雇主が︑保険会社の承認
を得なくともどの契約年度においてでも醸出できる最高および最低金額を︑契約で定めることもできる︒或いは負
担金額は毎年相互の取定めで決定することもできる︒しかし麗主は預金基金の妥当性に対して全面的に責任があり
保険会社は責任を負うものでない︒⑧ 保険料率の保証ー預金管理式団体年金契約では︑負担金として或る金額を受取ったときに定めていた年金
保険料率が︑その負担金額および利息に対して︑年金購入の何時行われるかに拘わらず︑年金購入に際し使用され
るのであるが︑同上率は制度実施時後或る最低期間は変更しないという保証が︑雇主に与えられている︒初期の預
金管理式では︑当初の年金保険料率︵および最低利率︶は︑当初の五年間契約下にあった被用者に対しては年金購
入のために用いられたあらゆる負担金に︑適用されることを保証した︒しかし現在︵一九五五年頃︶締結される契
約では当初五年間払われた負担金に対してだけ︑当初の年金保険料率︵および利率︶を保証する︒当初の保証期間
後は︑保険会社は普通毎年︑受取った負担金に適用すべき料率の保証を定める︒引続き五ヵ年の期間に対する保証
を与えた会社もあるけれども︑それは例外である︒若干の保険会社は小規模の制度や過大な甚金額となるかも知れ
ない或る不安定な特徴を持っている制度には︑より制限された保証を与えている︒これは例えば被用者の数が少な 2
コ
預金基金よりの保証保険料率 による年金購入の一例
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る︒
時日 保 険 会 社 収 入 の 負 担 金 稜 立 利 率 適 用 の 年 金 保 険 料 率
1945 1/1 1946 1/1 1947 1/1 1948 1/1 1949 1/1 1950 1/1 1951 1/1 1952 1/1 1953 1/1
$ 10,000 10,000 10,000 10,000 10,000 10,000 10,000 10,000 10,000
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2 2 2 2 2 2 2 2 2
<且つ相当数の高給被用者が退職に近い場合︑同制度の総コストに比較してかなりのものとなる金額が︑最初の五
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収入順による支出原則( F i r
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t Principle)ー~保険会社に払われるあらゆる負担金には、
述の通り積立利率および年金購入に適用の保険料率に或る保証が与えられている︒そしてこの料率の適用について
は収入順による支出原則に従い︑一雇主負担金の受取られた順序で年金購入金額が未割当基金から引出されることに
A A A A A A B C C
3 年間に預入れられるかも知れないからである︒
これ等の基金が保険会社によって保持されている限り︑それ も行わなかった︒ 一年積立利率は二形に引下げられ︑また新料率が定められ︑料
率が引上げられた︒これ等のことは投資市場の悪化︑死亡率の
率は変更されなかったとはいえ︑保険料率を引上げることは再
上述の保証があるので︑保険会社は一九五
0
年前には何の変更 び必要であった︒例示の契約は一九四五年締結のものであり︑ 減少︑或いは経費増加の結果であった︒一九五二年には稿立利 もまた保険料率にも何の変更もみられなかった︒しかし一九五 説明したものである︒同表では最初六年間積立に使用の利率に 上表は或る雇主の預金基金における収入順による支出原則を米国
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米国の預金管理式および直接参加保証式団体年金制度について︵川元︶
金額に対して雇主が権利を持つのである︒ 2 ー D雇主権利
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等の基金には負担金収納時に保証された最低利率が計上される︒その金額が年金を購うため使用されるとき︑
金額が収納された順序で用いられる︒そしてそれ等の金額が収納されたときに定めていた保険料が︑その適用され た時の何時なるにかかわらず適用される︒このようにして一九四五年
1 1 1
に収納された︑年金購入に使用される最初
の基金の金額には︑保険料率Aが適用される︒最初の一
0 0 0 0
ドルがその利息とともに使い尽されたとき︑
四六年5に収納された金額が使用される︒以下同様に行われる︒
離職は予定される︒このようにして実際上は離職権利は前以て雇主のものになっているといえる︒
その
離職時権利—~雇主負担金は権利帰属或いは退職前には特定の個人に決して割当てられることのないもので あるから︑離職に際して何等の雇主権利も生じない︒しかし通常︑預金甚金への雇主負担金を決定するに際して︑
繰延退職時権利││血蘊螂出制預金管理式契約では︑年金は被用者が退職するまで購入されないものである限 り︑習慣的意味の繰延退職に対しては何の雇主権利も存在しない︒しかし前述のように雇主負担金にほ或る割合の 繰延退職を予測して当初に︑負担金割引にこれを考慮することができる︒なお醜出制のため︑
または無醸出制でも
権利帰属が生じたため年金購入の行われたときには︑雇主は繰延退職に対して権利を受けることができる︒すなわ ち繰延退職では普通︑標準退職日から支給のはずの年金額が繰延退職日から支給されるのであるから︑この間の年
配当金或いは保険料率調整ー│預金管理式では契約者配当金の支払について規定している︒それは据置団体 年金のものと著しく相似た方法で計算される︒配当金は保証されているコストの諸要素︑すなわち預金基金への利
一九
息・購入済年金の準備金への利息・退職被用者中の死亡・現職および退職被用者に対する経費に関連してだけ支払
わるべきものである︒保険会社が保証していないコストの諸要素︑すなわち離職・現職被用者中の死亡率および退
職率のようなものに関しての予定経験と実際経験との間の差異は︑雇主負担金の調整に直接に反映される︒事実上
超過利息は配当方式によってよりもむしろ直接に預金基金に計上されているかもしれない︒
契約の終了ーー預金管理式契約を終了させても既購入の年金に影響を与えない︒しかし預金基金の処置に関
して一定の手続が定められなければならない︒終了規定は大幅に違っているが︑どんな規定であろうとそれほ契約
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に明らかに表示されることが重要である︒
この場合︑荼金における被用者負担金はみな現金か払済年金かの形で被用者にわたされる︒雇主負担金による基
金の部分は二つの基本的方法の︱つで処理される︒
続することである︒この方法では明らかに退職の近い被用者には完全な給付を与え︑また或る被用者には何の給付
も与えないことになる︒他の︱つの方法は基金を按分比例方式で据置年金の購入に直接に使用するものである︒若
干の制度の定めるところによれば預金基金は︑まずあらゆる将来勤務年金の購入に充当され︑もし残額があれば︑
それは各被用者の過去勤務年金の比例部分の購入に用いられる︒基金がその終了の日までに付与された全将来年金
を購入するのに不充分であるならば︑
のの比例部分を購入する方法もある︒ E
ただその比例部分が購入される︒他に将来および過去勤務年金の結合したも
年金額方式の変更の多数の預金管理式では或る事情下での預金基金の﹁現金払い﹂
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を許
して
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︒ l l
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︱つの結果として︑或いは社会保障年金の増額が年金額に総合される︱つの結果として︑積立てすぎることがある ︱つの方法は預金甚金が支払われてしまうまで制度の運用を継
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或いはまた保険会社の要求で︑
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かもしれない︒このような場合雇主は通常︑あまり遅くならないうちに行うならば︑超過分を引出すことが許され
または雇主の要望で︑制度が他の管理機関
(a
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y)
に移されることが
大多数の保険会社は︑団体協約により預金管理式契約をした場合︑預金基金から他の管理機関へ︑預金基金の移
転を許している︒団体交渉からでない預金管理式では︑会社により幾分その遣り方が違う︒或る二会社では団体交
渉下におけると同様の移転の自由を認めている︒しかし如何なる条件の下でも移転許可を拒絶している会社もあ⑫ る︒大多数の会社は中間を取り︑契約上移転の権利は与えていないが︑交渉の上で移転を許すことにしている︒
一方団体交渉型の場合でも保険会社が普通次の権利を留保している︒すなわちもしも制度が変更され︑預金管理
式契約の下で年金を与えることが不可能になるならば︑契約を終了させ︑預金基金を他の管理機関に移すことがで
一会社から他の管理機関への基金の移転があっても︑どんな場合でも既購入年金には影響がない︒それ等の年金
1J
は元の会社によって引続き管理される︒なお移転は通常︑被用者負担金の関係ある場合には許されていない︒
契約終了に際しての預金基金からの現金支出または帳簿上の振替に対しては︑五形の決済控除金
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が課せられる︒同控除金は上記の事務費のみならず︑その他のあらゆる経費︵諸手数料・甚金への払込み
につき起った経費・保険料税を含む︶に当てるために課せられる︒控除金の一部は︑もしも現在の投資に対する収
益が新投資に獲得可能の収益よりも少ないときに離職した場合︑保険会社が蒙むる損失を償うことが目的になって
いる︒このような損失は帳簿価格よりも低い投資物を余儀なく売却することによっても引起されるが︑もしも離職 きるという権利である︒ あるかもしれない︒ て
いる
︒
注山
本項は主として左記を参考とした︒D目
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51
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の最終的修正を果すため補助的預金管理式を用いている︒ F 守ることができようというのである︒ て
いて
も︑
一年前の通告を要求している︒ を︑減少することによっても引き起される︒ 給付が保険料収入の使用によって行われるものとした場合でも︑より高い収益の投資に対して利用し得べき資金
決済控除金に加え保険会社は普通︑もし会社がそれを希望するならば︑
を留保している︒この場合利息は二彩としている︒少なくとも一会社は︑他の規定が既述のものと大体よく一致し
‑ 0
年間にわたって基金を支出する権利
一年前に通告があれば︑投資上の選択および軽卒な行為に対して自己を
補助的預金管理制度ー'│据置団体年金または団体保険年金契約の退職年金制度に対する補助として︑預金管
理式制度を利用することがあるが︑これはおそらく同制度を基本的契約として使用するものと同様に重要な効用と
意義とを持っている︒預金管理式を一般的な制度として採用しない会社も普通︑特殊な目的に対してこれを実施し
ている︒例えば預金管理式はその権利の付与された過去勤務年金に対して採用され︑退職に際してのその年金購入
の金額は預金基金から引出され使用されるのである︒また団体保険年金の下で必要である最終保給料が︑このよう
な補助的基金から取り出されることができる︒早期退職に利用すべき保険計理的給付を雇主が行なおうとする場
合︑預金管理式の原理で保持されている荼金がしばしば使用される︒或る一会社は複雑な給付方式を取扱うため︑
預金管理式を正規形態としては契約しないけれども︑据置団体年金によって基本的給付を与え︑必要とされる給付 米国の預金管理式および直接参加保証式団体年金制度について︵川元︶
一四
米国の預金管理式および直接参加保証式団体年金制度について︵川元︶ Ull UO) (9) (8) (7) (6) (5) (4) (3) (2)
一五
預金管理式についての研究には左記論文に発表されたものがある︒
梅岡総治﹁退職年金の預託管理制度﹂保険学雑誌第四
0七号六二l七二頁
多数の保険会社は団体交渉による制度を取扱えるようにと従来のその考えを変えねばならなかった︒その好一例は鉄鋼業 における団体協約から生じた退職時一時払積立方式に関してである︒この種類の契約を締結するために︑三
0年以上にわ
たり完全前払稲立方式による考案を販売して来た会社もみな︑それまで旧式と思っていた無菰立方式︵その都度払方式 as ,y ou ,g o p la n)
U
殆んど復婦する必要を見出した︒信託年金契約の引受に進出しようと銀行が待ち構えているので︑多 数の会社は預金管理式という修正種類に力を入れ︑或いは新たに実施した︒その結果如何なる団体交渉型年金制度をも取
扱うことが可能になった︒
( K .
Bl ac k, J r : G ro up An nu it ie s, 1 95 5 p p. 10 45 ) 預金基金に当るものには
ac ti ve
l i f e fund, deposit account,
pu rc ha se pa ym en t f un d
等の語も用いられている由︒
K .
Bl ac k, J r . : i bi d . , pp .9 45 一会社によって最近(‑九五八年頃︶表明された︱つの保証では︑当初の五カ年に預入れられた金額には一︱︱%︑次の五ヵ 年に預入れられた金額にはニ・七五%が︑このような基金の部分が無くなるまで付けられるというものがあった︒なおこ れに対応する年金保険料率では生命表は
Gr ou p An nu it y 19 51 T ab le の修正表︑予定利率ニ・七五%︑付加保険料は営 業保険料の五%である︒この会社ではーそのようなことは多少一般的に行われているようであるが︑ー毎年いくらかの特
別料金
(c harge)
をとっている︒それは小契約では七五
0ドルで︑年払保険料一0
万ドル以上の場合ゼロとなるもので
ある
︒ (H am il to n an d B ro ns on
"
Pe ns io ns , 1 95 8 p . 1 5 0 )
K .
Bl ac k, r . J : i b i d. , p .9 4 I bi d . , pp .9 67 I bi d . , p . 9 8 I bi d . , p .9 5 I bi d . , pp .9 56 I bi d . , 10 2 総合についてほ左記を参照されたい︒
拙稿﹁米国の私的退職年金制度の租税特典について﹂保険学雑誌第四
0
八号七一ー八一頁
K .
B l a c
k , J
r . :
i b i
d . ,
p
.1 03 なおこの一節に用いている﹁預金基金﹂の語はブラックでは
a d v a
n c e
f u n d
となっている︒
年金の準備金と区別して明確に示すために用いられたものであろう︒
I b i d . ,
p
.1 03
これは未割当基金を購入済
(I
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Pa
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ic
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n G
ua
ra
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)
とを一契約に結合しようとした試みの一成果である︒ 信託年金の競争に対抗するために発展をみた
一種の団体年金である︒同契約は自家年金制度
( s e l
f , a d
m i n i
s t e r
e d
p l a n
) の融通性と被保険式年金制度の確実性
前述のように預金管理式契約は︑年金制度の加入範囲および給付の点でほとんど完全な融通性が許されている︒
より以上の融通性を与えることのできる唯一の分野は財務の分野である︒据置団体年金或いは預金管理式契約によ る年金制度のコストは︑結局それ自身の実際経験によってのみ決定されるのであるが︑保険会社は契約で与えてい る保証に備えて︑雇主負担金の中で一雇主に支配されずに︑自由に会社が管理する非常準備金を設けている︒さらに 基本的なコスト要素に関して︑実際上予定以上の良好な結果を得た場合︑雇主は契約者配当方式の運用によってそ の利益すべてに与かることができるが︑この配当方式もまた保険会社のみの意思によって行われるものである︒
雇主の中にはもしも被用者の団体が充分大きく︑基礎的なコスト要素に関して平均的な結果をもたらし得るよう な場合︑保険会社の投資サービスは利用したい希望は持っていても︑保険会社の非常準備金の保持には反対であり
直接参加保証式団体年金契約は過去数年間(‑九五五年頃現在︶︑
⑬ (12)
・~ー
直 接 参 加 保 証 式 団 体 年 金
米国の預金管理式および直接参加保証式団体年金制度について︵川元︶
一六
米国の預金管理式および直接参加保証式団体年金制度について︵川元︶ ているが︑若干の保険会社は被用者保険料の醸出される制度でも契約している︒
一七
またそれほどではなくとも契約者配当に関する保険会社の自由裁量に反対するものがあるかもしれない︒このよう
な雇主は保険会社の非常準備金に相当する基金を自ら持ち︑不良な変動はすべて将来の負担金によって償なった方② がよいと思うことであろう︒直接参加保証式はこのようなグループの利用に適している︒
直接参加保証式は通常二
0 0
0
人以上の被用者グループに制限されている︒また一般的には無醸出制で契約され直接参加保証式はその仕組の点で預金管理式の拡張されたものといえる︒次にその顕著な特徴を述べよう︒
基本的特徴ー預金管理式におけると同様に︑各契約に基金が設定され︑それには雇主負担金が全部預け入
れられる︒その基金には保険会社が総投資資産に得た利廻︵投資経費を差引く︶による利息が負担金受取日より加③ えられ︑また元本損益︵売却・償還損益︶に対して基金は調整される︒基金から経費全部が直接に差引かれるが︑
その経費はコスト計算により技術的に契約に割当てられたものである︒若干の制度では退職年金その他のあらゆる
或る制度では被用者が退職になったとき基金から︑その被用者に支給すべき即時払退職年金の購入に必要な一時
払営業保険料が引出される︒この取定めの下ではあらゆる一旦購入された年金も各契約年度末に取消され︑全購入
年金から一年間に実際上年金として支払った金額を差引いた残額はみな基金に戻される︒この場合保険会社によっ
て得られた正味利廻だけの投資利益は基金に計上される︒次の契約年度の初めにはなお生残している各退職被用者
に対して新しい年金が購入される︒この場合は被用者の到達年令の保険料によるものであるが︑その被用者の退職
時に実施の保険料率︵若干の契約では契約当初五カ年の負担金に対しては契約当初に定めた保険料率︶を使用す 給付支払金も直接に基金から引かれる︒
A
準備金に対するマージンをも与えるものとなっている︒ 年金支給に関してこれ等の手続方法のうちの何れがとられようとも︑基金には毎年自動的に︑退職者に生ずる予
定死亡を超える死亡からの利益が計上されるわけである︒その他予期以上の良好な経験から生ずるあらゆる節約・
利益に基金は直接に参加する︒預金管理式では未だ年金購入に割当てられない甚金についてだけ︑保証利率よりの
超過利息がときどき配当方式によってのみ与えられるのである︒また直接参加保証式では保険会社は下記に触れる
保険会社との契約での少数の拘束の一っは︑これは難事というべきものであるが︑全退職被用者に所定の年金を︑
完全に与えるに足る充分な基金の保持が︑雇主に求められていることである︒保険会社は退職被用者に支給すべき
年金の現価に等しい準備金を︑設定する必要がある︒この現価は被用者の退職時実施の保険料︵若干の契約では上
述のように契約当初定めた保険料︶に基づいて計算したものである︒準備金の評価は営業保険料式
(g
ro
ss
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)
によるが︑これは年金が契約終了の場合にも︑既退職者への支給が自動的に継続されてゆくのを保証
するためである︒この場合付加保険料は据置団体年金或いは預金管理式と同様に単に経費の支弁だけでなく︑非常
契約の条項に従えば︑もしも基金が減少して︑退職被用者に年金を与えるのに丁度必要な金額だけになるときが
あれば︑このような退職被用者に対する年金の購入されるとともに︑直接参加保証契約は慣習的な据置団体年金契
約に変更のことになっている︒このようにして退職被用者は保険会社から︑受給権利のある年金の保証を受けるこ
とになる︒この場合︑現職被用者は何等このような保証を持っておらず︑預金管理式の下におけると同様の地位を ようなもの以外︑何の非常準備金をも持っていない︒ る ︒
米国
の預
金管
理式
およ
び直
接参
加保
証式
団体
年金
制度
につ
いて
︵ 川
元 ︶
一八
米国
の預
金管
理式
およ
び直
接参
加保
証式
団体
年金
制度
につ
いて
︵川
元︶
本質的に有するものである︒
一九
直接参加保証式は︑信託年金制度の下に取扱われ得る制度にはすぺてこれを︑利用することができる︒最終給料
に基づく年金額・社会保障年金を直接に差引く年金額・廃疾年金︒幅のある退職年令のような特色も︑直接参加保
証式には容易に取り入れることができる︒預金管理式の場合と同様︑被保険式制度に習慣的にみられる権利帰属︒
支給年金形態の選択権付与のような特色は︑直接参加保証式には含まれない︒もっとも支給形態の選択に関しては
④ 醸出制で行なえば行ない得るけれども︑普通同制度でも行われていない︒
負担金および保険料率ーー.基金積立には大幅の融通性が認められているが︑個々の場合に交渉で定められた
一般に内国歳入庁が許す範囲で融通性のあるものである︒最高限につ
いての規定は︑投資市場の芳しくないとき麗主が保険会社に不利な財務的選択を行うのを防ぐ狙いのものでもあ
雇主には通常保険計理上の顧問がいるが、その顧問は将来の死亡•利息・経費・離職・退職等の諸率その他の要
素に関して判断を下し︑これを甚礎にして積立の負担金を決定する︒もっともこの負担金は一般的に保険会社によ
り検討される︒同制度の予定の経験からの偏向は直ぐに甚金の状態に反映される︒もちろん雇主だけが基金の妥当
性に責任があり︑発生する不足額はすべてこれを償なわなければならない︒固一般的に年金は︑被用者が退職したときに定めた料率で購入されることになっている︒しかし若干の契約の規定
によれば︑契約の当初五年間に預入れられた利息付で蓄積された総金額のみが︑保証の料率で年金購入に使用され
るべきものとなっている︒しかしこの後の保証については毎年定められる︒或る一大会社では当初の負担金率を最 る ︒ 最高払込額に関しての或る規定が存在する︒ B
注山
初の
一
0
年間︑基金から与えられる全年金に対して保証している︒このことは明らかに最初の一0
年間預入れられた全金額に特定率を適用する保証とは全然違う︒これはまことに変った料率保証の型である︒
預金管理式の実際とは違い︑直接参加保証式の基金には最低利率の保証はなく︑保険会社によって得られる実際
利廻が与えられる︒その基金はまた投資の損失に対し保証はなく︑元本損失の按分割合だけ差引かれ︑元本利益の
終了ー直接参加保証式の規定では︑既述のように︑基金が保険計理上︑既退職者全部の年金付与に必要な
水準まで低下したものと︑保険会社が認めたとき︑制度は自動的に終了するものとなっている︒この場合同契約で
は実際上の経験を反映する自動的調整は行われないことになり︑そして実質上閉鎖年金契約
c o n t
r a c t
)
となり︑正規の方法における契約者配当に参加する︒また現職被用者は基金の如何なる部分も受取れぬ
ことになり︑すでに権利の生じた退職金の将来の計理は︑雇主の決定すべき事柄となる︒
一方謳主は何時でもその負担金醜出を中止する権利を持っている︒このような場合には同会社は未適用の基金が
尽き︑同制度が閉鎖年金契約となるまで通常の姿で運営される︒それに代る方法は現職被用者に対して︑或る公乎
な基礎で︑基金の未割当金額を据骰年金の購入に適用する方法である︒
若干の会社の契約条項では直接参加保証式の基金を︑他の管理機関に移すことを許している︒このような移転に
際しては解約控除金を徴し︑
ないが︑事情がそれを正当化するものであれば︑移転の交渉に応じようというものもある︒ c
本項は主として下記を参考とした︒
Da
nM .
M c G i l l :
ib
id
.,
p p
. 1 0 9 1 1 3
按分割合だけ増加される︒
また引出金額に或る制限された率を適用し得る︒会社によっては移転の権利を保証し 米国の預金管理式および直接参加保証式団体年金制度について︵川元︶
︱
10
( c l o
s e d
a n
n u
i t
y
米国の預金管理式および直接参加保証式団体年金制度について (6) (5) (4) (3) (2)
︵川
元︶
直接参加保証式についての研究には左記論文中に発表されたものがある︒
梅岡総治﹁前掲﹂保険学雑誌第四0七号七二
l ‑
︱ ︱ 頁
年金分野では誰も急には歳をとらないから︑非常準備金は生命保険でのように肝要ではない︑と論ずるものがある︒そし
て退職年金制度における非常準備金は︑長期間に現われる不良経験を償なうものであるから︑コストが増加したならばそ
のときどきに雁主に払ってもらえばよいというのである︒この議論は非常準備金の著しい部分が︑保険会社の保証された
年金への準備金における元本損失に対してこれを守るために設けられている事実を見逃している︒
保険会社の総投資資産の利廻に与かり得るということは︑一犀主が投資の上に信託年金制度と同じような支配力を持ってい
るものでない︑ということを意味する︒
( K .
B l a c
k ,
J r . ,
ib
id
.,
p .
1 0 9 )
K .
B l a c
k ,
Jr
.,
i
bi
d.
,
p p . 1 0 9 1 1 0
なお被用者負担金を許している直接参加保証式を契約している或る一会社は︑屈主にその甚金を︑既退職被用者に対する
必要準備金と︑被用者負担金︵被用者退職前︶の一︱0%とを償なうに充分な水準におくべきことを要求している︒また
被用者負担金が据置団体年金に基づいて年金購入に適用され︑犀主基金がただ直接参加保証式に基づいて取扱われること
を許している会社もある︒
( K .
B l a c
k ,
Jr
.:
ibid.,
p . 1 1 0 )
直接参加保証式での年金購入は実際上は︑本文Aに既述のように︑いわゆる年金購入とは異なっている︒しかし被用者が
退職のときに実施されている︵或いは契約時保証された︶料率に基づく毎年の準備金の評価によって同様の結果が得られ
1/40*少ない利息を基金に計上している︒これは基金若干の会社では小非常準備金を積立てるために実際連用利廻より る ︒
のうち現職被用者に対して用いらるべき部分︑すなわち﹁現職者基金﹂
( a c t
i v e
l i f e f u n d )
(未割当基金︶が消尽され契
約終了となったとき据置団体年金が購入され︑それが通常の据置団体年金同様に継統するので︑その場合の退職被用者へ
の保証のために必要とされるのである︒
( K .
B la c
k ,
Jr
.:
i
bi
d.
, p . 1 1 0 )