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自律学習用 C AI教材 "BirthdayPa tyH

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(1)

長崎大学留学生 セ ンター紀 要 9 2001

自律学習用 C AI 教材 " Bi r t hd a yPa r t yH

‑ Mac r o me di a

‖ Aut ho r wa re'

'による改訂一

松本久美子

キー ワー ド :基礎 的 な聴解力養成、cAI、対話型教材 、 オーサ リングソフ ト

Aut hor wa r e

23

は じめ に

国内外 における 日本語教 育の状 況 は、 日本語学 習者 の増加 、そ れに ともな う ニーズの変化、多様 化 を受 けて急速 に変化 してい る その 中で も特 に変化が著

しく、 また早急 な対応が望 まれてい る ものの ひ とつが、教 育 ・情報 メデ ィア と しての コンピュー タの利用、お よび汎用性 ・柔軟性 のあ る教材 開発 であ る

現 在 、様 々なCAI教材 が 開発 され てい るが 、筆 者 は以 前 か ら

4

技 能 の うち、

聴 解力 を養 成す るため には対 話 型cAI教材 が非常 に効 果 的 で あ る と考 えて い た。対話型教材 であれば、学習者の要求 に瞬時 に応答 で きるので、通常 の クラ スでは難 しい即座 の フ ィー ドバ ックを得 なが ら、個 々の レベ ル、ペ ース にあ わ せ た学習が可能 となる また、 コンピュー ター に よる学習 で は、学 習者 は理解 の程度 を発話 に よる応答 に よって示す必 要 はないので、 リスニ ングの過程 にお いて、プロ ダクシ ョンを心 配す る こ とな くコ ンプ リヘ ンシ ョン活動 に集 中で き、

教 師の 目や他 の学 習者 の 目を気 にす る必 要 もな く、 リラ ックス した状態 で作業 に取 り組 む こと で きる1'

本研 究 で は、今 回、Wi

ndows

とMa

ci nt os h

の どち らに も対応 す る オーサ リン グソフ ト、米 国Ma

c r ome di a

社 の

「 Aut hor wa r e 」

を用 い、 ゼ ロス ター トの学習者 を対象 と した基礎 的 な聴解力養成 のための教材 を作 成 した。

本教材 は、以前

1 991

3月にMa

c i nt os h

のハ イパ ー カー ドを使 用 して作 成 した もの (フロ ッピーデ ィス ク約

5MB)

をベ ースに、試用 か ら得 た結 果 を参考 に、

修 正 ・改 良 を加 えた もので あ る ハ イパ ー カー ドで作 成 した教材 はMa

c

に しか 対応 していなか ったが、今 回の改訂 で、Wi

ndows

Ma c

の どち らに も対応 で き

る ようになった。

(2)

24

自律 学 習用cAI教 材 ■●BirthdayParty■

本稿で は、 まず、本教材 の内容 ・ 構 成 につい て簡単 に示す。次 に Aut hor wa r e の特徴 と基本的 なプログラ ミング方法 について述べ 、最後 に、改訂作業 を行 う 中で特 に問題 となった部分 と、 また、それにどう対処 したかについて述べ る

1.基礎聴解力養成 CAl■ Bi

rth

day Par t y' 1‑1 内容

本教材 は、ハ イパ ーカー ドによる作成当初か ら、音声 とそれに対応するシチ ュェ‑シ ョン ( 画像) を常 に同時 に提示することで、① 文法 自体で はな く、学 習すべ き項 目の意味 の理解 を促進す ること、②即座 のフ ィー ドバ ックを得 なが ら自分のペ ースに合わせ た学習 を可能 にするための機能 を備 えるこ とによって 基礎的 な聴解力 を養 なうこと、 を目的 としてい る

学習項 目としては、授受表 現 中 「あげる 」 「もらう 」 の 2 つの動詞 を扱 っている

内容 ( 画像 を含 む) に関 しては基本 的 にハ イパ ーカー ドで作成 した ときと変 わっていないが 、Aut hor wa r e での改訂 にあた り、学習者 の使 いやす さとより自 分のペースに合 った学習が可能 になるように、機能面の充実 に努めた0

1‑2

構 成

「 Bi r t hda y Pa r t y

は大 き くシチ ュエ ー シ ョン提示部分 と、練習部分 に分 け られる

(1 )シチ ュエーシ ョン提示

図 1 は 「 Bi r t hday Pa r t y 」 のホームの画面である

画面下の 2 つのボ タンが シチ ュエ ー シ ョン提 示部分で 、Bi r t hda y Pa r t y での プレゼ ン トの受 け渡 しの様 子が画像 と音声 によって示 される

ハ イパーカー ドバー ジ ョンでは シチュエー シ ョン提示の途 中で終了 した り、他 の練習部分 に移動す ることがで きなかった が、今回のバー ジ ョンでは学習者の希望 に応 じていつで もどこにで も移動で き るようになっている

学習者が練習部分で もう一度や りもらいの シチュエーシ ョンが見 た くなった場合 には、 ‑ ■ Tovi e wt heBa r t hda yPa r t ya ga i n ■ ‑ か、 もしくは

‑ ■ Toas t epbys t e pr evi e woft heBi r t hda yPa r t y" を選択すれば、バースデ イパーテ ィーの場面 を見 るこ とがで きる。

図 2 は 一 一 Toas t e pbys t e pr e vi e woft heBi r t hda yPa r t y I ‑の一画面で、学習者が 自

分のペースに合 わせ て、場面 を止めた り戻 した りして何度 も音声が聞けるよう

になっている

(3)

長崎大学留学生 セ ンター紀要 9 2001

1. I ‑ Bi r t hda yPa r t yH Home

2 Toas t epbys t e pr e vi e w ort heBi r t hda yPa r t y

25

(4)

26 自律学習用cAI教材 ●‑BirthdayParty一一

(2)練習

練習 は全てシチ ュエー シ ョン提示部分の内容 に基づいて作成 されている。逆 に言 えば、 シチュエーシ ョン提示部分 に示 されていない内容 ( 語嚢 も含む)は 練習の中に含 まれていない。

以下の 5 種類の練習があ り、基本 的 に画面上 の画像 をクリックす ると、画像 に対応す る音声が聞 こえる ように設定 されている

① se n t e n c ep a t t e

m (

3)

② Ye S/NOQu e s t i o n s ( 図 4)

③ wH Qu e s t i o n s ( 図 5)

④ sc r a mb l e dQu e s t i o ns ( 図 6, 7)

⑤ so u n dQu e s t i o n s ( 図 8)

5 つの練習の うち、( 丑か ら④ は基本 的に音声 と画像のみで練習が進むことに なる。学習者 は聞 く作業 に集 中 し、練習の際 に文 を読 んだ り、文字 を入力 した りとい う作業 は一切行 わない。質問 に対する応答 はすべ て画面上 の画像かボ タ ンをクリックす ることに よって行 う

⑤ の " So u n dQu e s t i o n s " は 「 聴 き取 り

練 習で、 このパ ー トのみ、音声 と画像 だけではな く、テキス ト ( 文字) を使用す

① s e n t e n c ep a t t e m

いわゆる文型練習で、「 あげる」 と 「もらう 」 の二つの部分か ら成 っている

3 は Hs e n t e n c ep a t t e r nHのホームの画面 である

画面 に示 されている よう に、 ここでは文型 は文字ではな く、数式の ような形で提 示 される

助詞は最初

「 +」 で表 され、次 に、前 の名詞 に くっつけた形 で画像 として示 される

これ

は 日本 語 の場 合 、助 詞 は前 の名詞 に続 いて発 音 され る、つ ま り、 「 松 下 さん

は 本 田 さん に チ ョコ レー ト を あげ ま した」、 もしくは、「 松下 さん

は本 田 さん にチ ョコレー ト をあげ ま した」 ではな く、「 松下 さんは 本 田

さんに チ ョコレー トを あげま した」であ ることを示 している

(5)

長崎 大 学留 学生 セ ンター紀 要 9 2001

27

3 Sent e nce pat t e r n

H Ye

S

/NO Ques t i ons " お よび ③ " wH Ques t i ons"

4

■ Ye

S

/NO Ques t i ons"

の最初 の画面 であ る 質間数 は

12

で、学習者 は 画面下 のボ タンを使 って練 習 を行 う 質問のス ピー ドは ノーマ ルス ピー ドであ 音声 の速 さは調節で きない。 ここで聴 き取 りに困難 を覚 える学生 は、① の

' ■Sent ence pat t er n

か シチ ュエー シ ョン提 示場面 に戻 って確 認す るこ とがで き

5

一 一 wH Ques t i ons

Hの最初の画面で、質間数 は

1 5

である 学習者 は質問 をスキ ップす る こともで きる また、続 けてその まま何 回 も練 習 を繰 り返す こ ともで きる 質問 は常 に音声のみで提示 される これに対 して学習者 はそれに 対応す る画面 の画像 をク リ ックす る こ とに よって応答す る ようになってい る

適切 な画面が ク リックされ る と、正解 が音声 で示 され る 例 えば、「松 下 さん は鈴 木 さん に何 を もらい ま したか」 とい う質問 に対 して、学 習者が画面上 の

ペ ン」 をクリックす る と、「ペ ンを もらい ま した

とい う音声が聞 こえる よう に設定 されてい る 不適切 な画像が クリックされた場 合 は、不正解 を示す音が す る ようになっている

(6)

28 自律学習用

c A

I教材

" B i r t h d a y P a r t y H

図 4 Ye S/NOQu e s t i o n s

図 5 WH( 〕 u e s t i o n s

(7)

長崎大学留学生 セ ン ター紀 要

9

2 0 01

29

④Sc

r a mbl e d ( 〕 u e s t i o ns

これ は、音声 に対応す る画像 をク リック し、セ ンテ ンス を完成 させ る練習で あ る 質間数 は

1 8

で、 ここで は① の

■ ■ Se nt e n c epa t t e r n

で 練 習 した文型 を再構 成す る形 になる

6

"Sc r a mbl e d( 〕u e s t i o ns

Hの第

1

間の画面 であ る 学習者 は 「松下 さん は本 田 さんにチ ョコレー トを もらい ま した」 とい う音声 を聞 き、それ に対応す る画像 をひ とつずつ順番 に ク リックす る 音声 と違 う順番 に画像が ク リックさ れる と不適切 な画像が選択 された こ とを示す音 が聞 こえる ようにな ってい る 適切 な画像が ク リックされ る と、その画像が下の文型 を示す枠の中の適切 な場 所 に現 れ る ように設定 され ている

7

は適切 な画像が ク リックされ、文型が 完成 した画面で あ る 文型全体ではな く、一部分が問われ る問題 もあ る。例 え ば、第

2

問 は 「ペ ンを もらい ま した」 とい う音声 に対 して、適切 な画像 をク リ ックす る ことになる。学習者 は現 れた画像 の位置 を確認す る ことで、文型の ど の部分が省略 されているか

(

「(松下 さんは鈴木 さんに)ペ ンをもらい ま した」)

を視覚 的 に認識す ることが で きる

図 6 Sc r a mb l e d( 〕 u e s t i o n s ‑ 1

(8)

jO

自律学習用cAI教材 '■BirthdayParty■■

図7 Sc r a mbl e dQue s t i ons ‑ 2

sou n d( ) ue s t i o ns

一 一sou ndQu es t i ons H は 「 単語 」 と 「セ ンテ ンス」 の 2 つの部分か ら成 ってい る 。 単語」 のパ ー トの質間数は1 2 で、「セ ンテ ンス」のパー トの質間数 は1 6 で ある

ここで学習者は初 めて音声 を文字で確認す ることになる

図 8 は 「セ ンテ ンス」 のパー トの最初の画面である

質問が音声 で提示 され る際 には、図 8 に示 されているように、常 にその昔声 に対応す る画像 も同時 に 提示 されるようになっている。学習者が音声 に従 って、ローマ字で入力す る と、

画面上 にそれに対応す るひ らが な とカタカナが現れる

画面下のボ タンにエ ク スクラメーシ ョンマー ク

「!」

があ るが、 これは 「ヒン ト」 のボ タンで、ひ ら が な ・かたかなのローマ字入力 に慣 れない学習者や、 カ タカナの語嚢 をローマ 字で どう表記す るかわか らない ときなどのために設 けてある

学習者が ヒン ト のボ タンをクリックする と、正解 (ローマ字表記 とひ らが な ・かたかな表記の 両方 )が入力枠 の下 に表示 される

また、以下の 4 つのパ ター ンの どれで入力

して も、正解 になるように設定 されている

(9)

長崎大 学留学 生 セ ン ター紀 要

9

2 0 01

31

① 「チ ョコレー トをあげ ま した。

② 「チ ョコレー トをあげ ま した」

③ 「チ ョコレー トを あげ ま した。

④ 「チ ョコレー トを あげ ま した」

学 習者 に よっては、 ピリオ ドを打 った り打 た なか った りす る場 合が あるが、

この練習は作文 の練習ではないので、音声が忠実 に再現で きていれば正解 とし た。 また、一文 の中 にスペ ー スを入れ る場 合 は、① の

‑ ■ s e nt e nc epa t t e r n"

に基 づ き、(×彰のパ ター ンのみ を正解 とし、「チ ョコ レー ト をあげ ま した。」 は正 解 とな らない。

図 8 SoundQu e s t i o ns

2 .

作 成 の 経緯

本教材 は

、1 99 4 年 4

月に

Ma c i nt os h

のハ イパー カー ドを使 用 して作成 した もの (フロ ッピーデ ィス ク約

6MB

)I)がベ ー スになっている ハ イパー カー ドはプ ログ ラ ミングの知識 が ない もので も比 較的用意 に教材が作 成で きる ツールで、

語 学 教 師 が 教 材 を作 成 す る際 に便 利 な ソ フ トで あ った しか し、 そ の後 、

Wi ndows 98

の普 及 に よ り、学習用 の

Wi ndowsPC

に対応す るため に、

Wi ndows

バ ー ジ ョンを作成す る必要性 が 出て きた。 しか し、ハ イパ ー カー ドはマ ッキ ン

(10)

j 2

自律学習用

cA

I教材

H Bi r t h d a yP a r t y

トッシュに しか対応 してい ない。

1 997

年度 に教育改 善推 進費 (学長裁量経 費) を得二日、ハ イパ ー カー ドで作 成 した教材 をベースに、Aut

h or wa r e

3

( Ma c i nt os h

バー ジ ョン) を使 用 し、改訂 作 業 を行 った。改訂作業 は1

997

年5月 に開始 し、1

998

年3月 まで にMa

c i nt os h

ー ジ ョンで は一応完成 させ ていたが 、Wi

ndows

に対応す る ように変換 す る作業 が残 されていた。 また、試用 してみた ところ、操作上の安定性 に数 ヶ所問題が あ った。

そ こで 、 上 記 の 問 題 を解 決 す る た め に 、

1998

年 度 にAut

hor war e4 ∫

( Ma c i nt os h バ

ージ ョン) を購 入 し、改訂作業 に入 った。

3. Au廿Ⅳ・ war e

の特徴

他 のマ ルチ メデ ィア オーサ リング ソフ トと比 べ る と、Aut

hor wa r e

には以下 の ような特徴がある

(Dマ ルチ メデ ィア オーサ リング向 きの開発 ツール には、同社 のDi

r e ct or

As ymet r i x

社 のTool

book

な どがあ る。Di

r e c t orは、エ ンターテ イメ ン ト系 の

アプ リケー シ ョンな どのマルチ メデ ィア タイ トルを作 成す るソフ トウェア で、画面 の美 しきが要求 されるCDタイ トル な どの製作 に最 も適 当 な ソフ トであ る。Tool

book

も類似 の ソフ トであ り、いず れ もグラフ ィ ックデザ イ ナーに とって使 いやすい オーサ リングソフ トとなっている。これ に対 して、

Aut hor wa r e

は、webお よび オ ンラ イ ン学習用 オーサ リングツー ルであ る 豊富 なメデ ィアサポー トを有 し、生徒 の学習管理 とコース管理機能が優 れ てい るな どの点 で、CAI(

Comput e rAi de d I ns t r uc t i on)

に最適 な ソフ トで ある と言 える プログラマーに とって よ り速 くインタラクテ ィブな学習 ア プリケー シ ョンを作成で きるソフ トである

(

むvi s ualBa s i

cやVi

s ua lC++

な どの ビジュア ル プロ グ ラ ミング言語 と比べ 、

Aut hor wa r e

ではあ ま り言語 の知識が な くて も多少 の プ ログラ ミングの経験 があれば、 フロー ラインお よびア イコンを使 って、簡単 なソフ トを作 る こ

とがで きる。Vi

s ua l Ba s i c

ではプログラムを書 かなければいけない部分 を、

Aut hor wa r e

ではア イコ ンを操作す る ことに よって、 プ ログラム を書 かな く て も簡単 にメデ ィア リ ッチで インタラクテ ィブな学習 アプ リケー シ ョンを 作成す ることがで きる アイコンをフロー ラインに ドラ ッグ して アプ リケ ー シ ョンの アウ トライ ンをつ くり、 メニュー を使 って コンテ ンツ とインタ

(11)

長崎大学留学生 セ ン ター紀 要

9

2 0 01

jj

ラクテ イブ性 をつ け加 える。Aut

hor wa r e

は この ように豊かなマ ルチ メデ ィ ア コ ン トロール機能 を備 えてい るため、初心者で もマ ルチ メデ ィアソフ ト を作 ることがで きる

③複雑 なソフ トをつ くる時

、Aut hor wa r e

内部 には変数 と関数が用意 されてい るので、変数 ・関数 を利用す る こ とで高度 な演算、 ア イコンだけでは処理 で きない特殊 な処理 を実現で きる 制作者 は これに よって インタラクテ ィ ブ性 を備 えた多様 な管理機能 を持 つ ソフ トを作 ることがで きる

④ Aut hor wa r e

にはユ ーザ ーの実行 内容 の情報 を保持す る変数が用意 されてい これ らの変数 を用 いて成績管理や学習 の進捗状況 の管理 を行 うことが で きる

⑤We b

での配信 機能が優 れている。圧縮 お よびス トリー ミングを活用 して、

インパ ク トの高

いWe b

ベ ー スの コースウェアを配信 で きる

⑥ c r os s ‑ pl a t f br m

機能 を も 現在 の時点で はMa

ci nt os h

Wi ndowsPC

両方が 使 われてお り、各 自の

O

Sとアプ リケー シ ョンを用 い てい るため 、お互 い に互換性 が悪 い。Ma

cr ome di a

社 はMa

c i nt os h

Wi ndowsPC

の両方 の開発 ツ ー ル ソフ トを販売 してお り1'、 どのバ ー ジ ョンで も

c r os s ‑ pl a t f or mの機能 を

もってお り、 シーム レスに別のpl

a t f or mに移す ことがで きる

以上 の ような理 由で、Aut

hor wa r e

を使用 して改訂作業 を行 うことに した。

4.

基本的 なプログラ ミングの方法

4‑1

ア イコンと ドラッグ& ドロップ

Aut hor wa r e

での オーサ リング方法 は、機能 を もった1

3

個 の ア イコ ンを 「フロ ーライン」 と呼 ばれるライ ン上へ順 番 に並べ て組み合わせ 、 アイコ ンへ必 要 な 素材 (音声や画像等 ) を読 み込 んで行 う ピー スを作成す るのは基本 的 に各種 のアイコ ンを使 う。

(12)

34 自律学習用

cA

I教材

‑ ■ Bi r t h d a yP a r t yH

図 9

図 9 の デ ザ イ ン ウ イ ン ド ウ で は、ツールバーに、 d i s p l a y

na v i

ga

t e

,fr

a me

w

or k ,ca

l

c

u

l a t i o n

d

e

c i s i o

n な どの ア イコ ンが並 んで い る。基本 的 な操 作 は ド ラ ッグ& ドロ ップであ る フロー ラ インに各種 ア イコ ンを入れ る こ とで、様 々 な機能が実現 で きる 例 えば画面 の変換 につ い ては以 下 の ように行 う

di s pl a y i c on

1

&

まず ツールバ ーか ら

di s pl a y

ア イコ ンをフ ロー ラ イ ンに ド ラ ッグす る。di

s pl a y

ア イコ ンを ダブル ク リ ック してか ら、

フ ァイル メニ ューか ら

i mpor t

を選 択 し、 グ ラ フ ィックフ ァ イル を導 入す る と、 グラフ ィックがdi

s pl a y

で きる

(13)

長崎大学留学生 セ ンター紀要 9 2001

wa i ti c on

j∫

同 じ画面 で少 し時 間 を保 つ ため には、wa

i ti c on

が必 要 で あ る ツ ー ル ー か らwai

t

ア イ コ ン を フ ロ ー ラ イ ンの

di s pl a y i con

の下 まで ドラ ッグす る ダブル ク リ ックす る と下 記 の画 面 が現 れ、 このwa

i t

ア イコ ンの属性 を設 定 で き る。Eve

nt s を Mous eCl i c k

Ke y Pr es s

に、Ti

meLi mi t を 5

秒 とい う ように設 定 す る

1 0

@e r a s ei c on

er as e i con

を使 って グ ラ フ ィ ックが 消 す こ とが で きる

wa i t

ア イ コ ンをフ ロー ラ イ ンのdi

s pl a y

ア イ コ ンの下 まで ド ラ ッグす る ダブル ク リ ック して消 したい グ ラフ ィックを 設 定 す る と、 そ の グラ フ ィックが消去 され る これ は グラ

フ ィックが正 し く選択 され た こ とを示 してい る

(14)

36

自律学習用cAI教材 ‖BirthdayParty一一

5. I B

y Par t y ‑制作中の困難点

( 1)各アイ コンの関連

前述の ように、Aut h or wa r e でのプログラ ミングは、アイコンを並べて組み合 わせ、必要な素材 を読み込んで行 う

ほ とんどの場合アイコンだけでプログラ ムをデザインしてい くので、アイコンが非常に重要な役割 を果た してお り、ア イコンは最 も基本的な要素である

ユーザの選択 に応 じ、各アイコンではそれ ぞれ対応が起 こるべ きである

このためにアイコンの関連 を予め設定 しなけれ ばならない。例 えば、図1 1は sc r a mbl e dQue s t i on の画面である

この画面 をデ ザ インするとき、図1 1のpr e s e nt a t i on ウイン ドウの下の部分 には三つの

ボタンがあるが、 は B a c kとNe xt という操作 を表 してい る。Ba c k を押せば前の間が、Ne xt を押せば次の間が出て くる

これに対 して、図1 2 のデ ザ イン画面では、「 行 き先 "Sc r a mbl e d( 〕u e s t i on"

のアイコンの属性設定 ウイ ン ドウが示 しているように、アイコンの関連は常 に単一な関係ではな く、マル テ ィプルな関係 をもっている

これ らの対応関係 をデザ インする時、アイコン とアイコンの関連 をどの ように設定すればいいのか ということが、最 も難 しい 問題であった。特 に画面上に現れない関連が予測 されるものは、実際に何度 も 試行 した上で、正確 な対応が得 られるようになった。

11

(15)

長崎大学 留 学生 セ ン ター紀 要 9 2001

37

1 2

(2)

画面 における hyerの設定

Aut hor war e

で は よ く一 つの画面 に複数の コ ンテ ンツを導 入す る。例 えば、

1

0の画面では グラフィック アイコ ン (人物 )やテキ ス ト ア イコン (人物

の名前 )や

○◇○ ◇ m D

の ような枠 ア イコンな どである。 これ ら の コンテ ンツの

l a yer

の相 対 関係 は、画面 にア イコンが正確 にデ ィス プ レイさ れるため に非常 に大切 な要素 である デサ イン している時 、 アイコンが重 なっ た り、 ア イコンが消 えた り、指定 した場所 と違 う場所 に出て きた りす る ことが あ った。これはI

a ye r

の設定 と関係があ る。l

a ye r

は図1

3

の ように数字 で指定す る

l a ye r

の設定が なければ、通常 フロー ラ インにあ る順番 に従 って画像が現 れるが、

ア イ コ ンの属性 にl

ayer

を設 定 す れ ば 、多数 の ア イ コ ンを設定 に したが って

di s pl ay

す る ことがで きる つ ま り

、di s pl a y

ア イコンが フロー ラインにある順番

と関係 な く、数字が大 きいほ ど、画像 が上 に現 れることになる

(16)

jg 自律学習用cAI教材 ●●BirthdayParty‑■

1 3

(3)c r o s s

platf

m

制作

Aut h o r wa r e4J

自体が

c r os s‑pl a t f br m

をサポー トしてい るので、改訂作業 で は、

パ ッケー ジ以外 は特 別 な作業 をせず に

Wi nd ows

バ ー ジ ョンを作 成 で きるはず だ と考 えていた。

ピー スのパ ッケー ジにつ いては

Ma c OS

Wi ndows

両方 に配布 した い場 合 は、

以下 の図の ようにラ ンタイム を入 れ ないでパ ッケー ジす れ ば

、c r os s‑pl a t f わr m

アプ リケー シ ョンになる ピース とラ ンタイム を一緒 にパ ッケー ジす る と、そ の ピースは

c r os s ‑ pl a t f or m

で はな く、完全 に独立 した アプ リケー シ ョンになる

しか し、実 際 には幾 つ か の 問題 を処 理 しな け れ ば な らな か っ た 特 に

MacOS

Wi ndows

の フ ォン トの対 応 の問題 の解決 に一 番 時 間 を 要 し た 解 決 に 当 た っ て は 、

Aut hor wa r e

の マ ニ ュ ア ル に も

Ma c r ome di a

の 日本 語 の ホ ー ムペ ー ジに も詳 しい説 明 が 掲 載 され て い なか った ため 、英 語 の ホ ー ム ペ ー ジ を探 した所 、 解 決 方 法 が で て きた 。 具体的 な方法 を以下で説明す る

(17)

長崎大学留学生 セ ンター紀 要

9

2 0 01

39 Ma c OS

Wi ndows

は完 全 に違 う

os ( ope r a t i onSys t e m)

であ るため に、 同 じ 名称 を有す る フ ォン トに もかか わ らず

、o

sが 決 め た フ ォ ン トの形状 、大 きさ な どは それぞ れ違 う 例 えば、今 回の制作 で

Ma c i nt os h

de f a ul t

の フ ォ ン トは

Os a ka

であ り、

Wi n dows

de f a u

ltの フ ォン トは

sys t e m

で あ る

Ma c i nt os h

ケー ジ した ピー スをその まま

Wi ndows

に移す と、

Wi ndows

が ピー スの フ ォ ン ト

s ys t e m

に指定 し、 フ ォン トの違 いで文字が大 きす ぎて

Ma c i nt os h

でデザ インし た ピー スの画面が乱 れて しまった。 この間題 を避 けるため には以下 の ような二 つの方 法が あ った。

f onトma p pi ng

の設定

c r os s ‑ pl a t f or m

ピース をパ ッケー ジす る時 、

Ma c i nt os h

Wi nd ows

との フ ォン ト の対応 関係 を設定 しなければな らな

い 。FONTMAP. TXT

に対応 す る フ ォン トの 名称 とサ イズ な どを下記 の ように設定 で きる

pl a t f or m: " f ont " => pl a t f or m: ' T f ont ' ' l ma p ( noneL a l l )] l s i z e=>s i z e ] . . .

この際 ピースの 中 に使 用 されたすべ ての フ ォン トの名称 とサ イズ を ここに設 定 しなければ な らない。 具体的 には以下の ようになる

例 えば :

・Ma c : ' ■ Os a ka " => Wi n: I ‑ Ar i a l ' '

1 0=>7 11 =>9 1 2=>1 0 1 3=>1 0 1 4=>1 2 1 6=>1 2 1 8=>1 4 24=>1 8 36 =>2 8 47=>36 48 =>3 6

・wi n: ' l Ar i a l ' . => Ma c: . 1 0s a ka ' ' 7 =>1 0 8=>1 0 9=>11 1 0=>1 2 11 =>1 2 1 2=>1 4 1 3=>1 4 1 4=>1 8 1 6=>1 8 1 7 =>2 4 1 8=>24 1 9=>2 4 24=>3 6 28=>36 36=>47

上 記 の例 で は

Ma c OS

か ら

Wi ndows

に変換 す る な ら、

Ma ci nt os h

の フ ォ ン ト

ー ● Os a ka"

Wi ndows

の フ ォ ン ト

ー ■ Ar i a l l

'に対 応 を設定 し、

Ma ci nt os h

の テ キ ス ト サ イズ

1

0は

Wi ndows

の テキ ス トサ イズ

7

に対応 してい る

Wi ndows

か ら

Ma c OS

に変換 す る時 、

Wi ndows

の フ ォン ト

ー ■ Ar i a l

Ma c OS

の フ ォ ン ト

■ os a ka

tに対応 を設定 し、

Wi ndows

の テキ ス トサ イズ

7

Ma c OS

のテキ ス トサ イズ

1 0

に対 応 し てい る

(18)

40

自律学習用cAI教材 BirthdayParty‑

bi t ma p

ピースの中に使用 されたフォン トのサ イズの変化 を避 けるために、 ピースの テキス ト部分 を画像 に変換 しなければな らない ( bi t ma p

化)

この画像 はDI B ( De vi c e I n de p e nd e nt Bi t ma p) といい 、O Sとは関係 な く一定 の大 きさを持つ。

例 えば図 1 3 の画面 には説明文 とボ タンな どの幾つかのテキス ト部分がある

変 換 したいテキス トを選択 し、編集の メニューか ら pa s t e spe c i a l ( Wi ndows ) あるいはpa s t e a s Bi t ma p ( Ma c i nt os h) を選 びpa s t e す る と、選択 したテキ ス トをグラフ ィックに変換で きる

しか し、 この方法 はデザ インしたすべ ての 画面 のテキス ト部分 を変換 しなければな らず、変換 の必 要がある部分が多い場 合 は‑ カ所ずつ操作 しなければな らないため大変手 間がかか り、見落 としの問 題 も起 りやすいので、 フ ォン ト ・マ ッピングの方が適当である

‑ ‑+ ∴ ■ : 甘

・ ‑ : ‑ ‑ ‑ . ‑ ‑ 3 L l /T = ‑ t l h B 「 H B 1 1 0 1 = 蕪 邑 ' L t r . Y c , l c 叩Bt PL ■ n 8 U

BE L h l B hL T Bi h d L JB yP n D ■ . U B L hl ys 8 r l L T p L B T B i ' ーT B B T 一〇 Z B l z Z l l h ti l ○ B rS L r l 事 r t I B L T L l r . B ○ h k ,B i Ji 事r i Jd v 一 CL 〇 Ht B ゴ n > i dT I l B ' 叩≒ Y三 Bキ ≡ = ≦ ≡ … : 腰ー

‑ I . ∫

B tT M1 ‑ t B「 B B d b 一 B k .z l u B B

P

8

ElI

ml

unPBLlBikZ

p

r

1 n

n

日U ヲr N ■ p t '1 S n u h E I l l P B ' . . P t T ' 〇 d P i V t y B A 叩: 題 :

1 3

6.

終 わ り に

改訂作業 に当たって、時間的 な問題 と、筆者 に Aut ho r wa r e に関す るプログラ

ミングの知識 と経験がなかったため に、 プログラ ミングの部分 を誰か に依頼す

る必要があった。当初、限 られた時間の中で教材 を作成するに当たっては、 日

本語教師はプログラ ミングの知識 は必要 な く、専 門のプログラマー と組 むこと

が最 良の方法 である と考 えていたが、地方都市 でAut h o r wa r e を使用 して語学用

(19)

長崎大学留学生センター紀要

9

2 0 01

41

の教材 を作 成で きる人 間 を探 す のは容易 で はな 。また、費 用 もか な りかか る そ こで 、ハ イパ ー カー ドか ら

Aut hor war e

3

J

を使 用 しての改 訂作業 に当 た って は、本学工学部 の大学 院生 をア ルバ イ トと して雇 うことに なった。 しか し、工 学部 の大学 院生 は 自身の研 究 に忙 しく、時 間的余 裕 があ ま りなか った こ とに加 え、特殊 な言語 を使 ってプログラム を書 いてい くこ とに慣 れ ている学 生 に とっ て、逆 にハ イパ ー カー ドや

Aut hor war e

の仕組 み を理解す るの にか な りの時 間 を 要す る こ とにな った。 また、や っ と慣 れ て きた ころ には卒業 とい うこ とになっ て しまう

以上 の ような理 由で、改訂作 業 は当初予想 してい た期 間 を大幅 に超 過 して し ま う結 果 となった。 また、「あ げ る ・もらう」 に加 えて、新 た に 「くれ る」 の シチ ュエー シ ョン提 示 と練 習 を作 成す る予定であ ったが、 これは、次 の課題 と

して残 す こ とになった。

しか し

、Aut hor wa r e4 J

の作 成入 ってか ら

、Aut hor wa r e

に興 味 を持 つ工 学部 の留 学 生 が プロ グラ ミング をボ ラ ンテ ィアで担 当 して くれ る こ とになった。今後 、 今 回開発 した以外 の初級項 目について も教材 開発 を進め、 自律学習 を促 進す る

こ とに よって、学習者 のニーズ、ペー ス に応 じた学 習環境 を整備 していければ と考 えてい る

今 回の改訂 にあた り、講輝 さんにプ ロ グラ ミングを担 当 していただいた。 ま た、謹 さん にはプログラマ ー と してだけで な く、 日本語学 習者の立場 か らも助 言 をいただい た。 ここに深 く感 謝 の意 を表 した

1)

sc hwa r t z

(1988)は

、 2

年半 に渡る実験の結果の分析から、言語学習にコンピュ ー タを使用することによって、学習者の不安 (

a nxi e t y)

をかな り取 り除 くこと がで きると報告 している

2)

1991

3

月に

Ma c i nt os h

のハ イパーカー ドを使用 して作成 した もの (フロッピー デ ィスク約5MB)に改良を加 えたものである

3

)テーマは 「聴解力養成を目的 とした留学生のための自律学習用教材の開発」。

4)Aut hor wa r eVe r s i on4

までは

Ma c i nt os h

Wi n dowsPC

の両方共にあるが

、ve r s i on

5

Wi ndows

のみである

(20)

42

自律学習用

cA

I教材

H Bi r t h d a yP a r t y ‖

参考文献

Mac r α¶e 血 社ト b

me

page)

h t t p: / / www. ma c r o me d i a . c on Vj p / s o f t wa r e / a u t h o r wa r e / h t t p: / / www. ma c r o me di a . c om/ s of t wa r e / a u t hor wa r e / h t t p: 〟www. ma c r o me di a . c om/ s u ppo r t / a ut h o r wa r e /

松本 久美子

( 1 99 4)

言語教 育 における リスニ ングコ ンプ リヘ ンシ ョンの重要性 ‑ コ ンプ リヘ ンシ ョンアプローチ に基づ くコース ウェアの一例 」 『南 山 日本 語教 育

1号

pp. 1 ‑ 29

松本 久美子

( 1 99 4)

初級 にお ける基礎 的 な聴解 力養 成のため のCAI‑ハ イパ ー カー ドに よる コー ス ウ ェア (授 受 表現 ) の 一例 」 『日本 語教 育 方法研 究 会誌

』vol . 1 No. 3 p p. 40‑ 41

Nor d, J .R

,(

1 9 83). 1 Th eSe ns ‑ I tCe l lMode l H ,

神 奈 川大学外 国語研 究 セ ン ター語学研 究』第6

pp. 5 7 ‑ 6 9

schwa r t z,M.( 1 988)‑ ' Anxi e t y i n t heLa ngua geCl a s s r oom and Comput e r ‑ As s i s t ed La n g u a geLe a rn l n g' ' ,Ph. D.Di s s e r t a t i on,Ha rV a rdUni v e r 岳 l t y

(留学生セ ンター助教授 )

図 1. I ‑ Bi r t hda yPa r t yH Home
図 3 Sent e nce pat t e r n
図 4 Ye S/NOQu e s t i o n s

参照

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2011