アメリカ占領下における
沖縄県民の憲法意識の一端
小 林 三 衛
まえがき
1965年,1966年の2年にわたり,小林直樹教授を代表者として,憲法意識の 全国的な実証的調査研究が実施され,その成果は。すでに小林直樹編『日本人 の憲法意識』(1968年,東京大学出版会)として,公刊されている。沖縄県では,
186のサンプル調査がなされ,全国集計に加えられるとともに,「沖縄地区」と 率
オて,島袋邦教授によって分析されている(348ページ以下)。わたくしも,この ホ*
イ査に参加し,茨城県を担当した。アメリカによって占領されていた沖縄県に ついても,関心をもっていたので,1966年の夏季休暇に,沖縄県出身の茨城大 学学生に頼んで,所定の調査票(「憲法に関するあなたの御意見」)に記入しても
らった。選挙人名簿から抽出するというような本格的な方法ではなく,各学生 が帰省先で友人や近所の人から聞くという程度で,学生間の連絡もなかった。
集まったサンプルは,66と少なく,そのうえ,年齢では,20代に傾り,職業で は,学生が特別多く,調査結査を集計しても,意味があるかどうか疑問に思っ ていた。全国の集計に加えるわけでもないので,そのまま放置していた。しか し,せっかく学生たちが協力してくれたし,サンプルが不完全であっても,ま とめておけば,それなりに当時の沖縄県民の憲法意識の一端を知ることができ るのではないかと考え,本稿を執筆することにした。協力してくれた学生たち は,現在,社会で活躍していることだろう。改めて感謝の意を表したい。
*ページだけ記載しているのは,小林直樹編『日本人の憲法意識』。以下同じ。なお,
本稿で,「沖縄地区」と称しているのは,この調査のことである。
**茨城県は,1965年,1966年に各200のサンプルを調査した。その結果は,全国集計 に加えられたが,それとは別に,「茨城県民の憲法意識の一断面」として分析した
(本紀要12号85ページ以下)。
沖縄県は,太平洋戦争の戦場となり,アメリカ軍に占領され,わたくしたち の想像ができないほどの苦るしみを受け,敗戦後は,本土から切離され,アメ リカの軍事基地として,占領が継続された。この調査は,アメリカの占領下に おいて,実施されたのであるから,反アメリカ的,反権力的,反本土的,こと
ホをかえれば,革新的傾向が強い,という仮設をたててみた。調査結果では,
一般的には,仮説が実証された,といえる。しかし,それは,必らずしも沖縄 県の全般をあらわしていないようである。「沖縄地区」の結果は,つぎのよう にまとめられている。①皇室,「君が代」,警察および国会議員(沖縄では立法 院議員)選出の基準等にっいて,全国と沖縄の調査結果は,一・致している。こ れは,本土の人々と同じように,沖縄の人びとも,権力志向型であることを示
している。②基本的人権にたいする沖縄の人びとの態度には,本土と比較して 前近代的な面と,特殊な面がある。自由権的基本権については一たとえば警 察官の家宅捜査一権利意識がきわめて低い。ところが生存権的基本権につい ては,本土の人びとよりも一見きわめて進歩的に見える。これは,現在の沖縄 社会の特殊性に起因するのであろう。③安全保障について,沖縄の人びとは,
本土の人々よりも「中立」を望む者が多い。同時に,アメリカ軍事基地に対す る反撲も一段と大きい。これは,沖縄の人びとが,過去において,戦争を身近 かに体験したことと,アメリカ軍基地があるゆえに,戦争の危険性を切実に感 ずるということに起因するであろう。④沖縄の復帰にたいする態度は,即時復 帰が圧倒的多数を占めている。沖縄の人びとが,基地経済に強く依存しながら 復帰を求めるのは,日本国民としての権利義務を本土の人びとと同じように享 受したいからであろう(363〜364ページ)。
この調査と「沖縄地区」のちがいは,性別,年齢,職業によると思われる。
「沖縄地区」は,性別,年齢,職業がおおむねバランスがとれているが,この 調査は,性別では,男が3分の2,年齢では,20代が71.2%,職業では,学生 が45.5%,事務職が27.2%となっている。したがって,この調査は,沖縄県民 全般の憲法意識を把握するには適さないが,学生など若い世代の意識を知るに は役立つかもしれない。また,若い世代が成長するにしたがって,この調査結 果が沖縄県全般の憲法意識となるという期待がもてるかもしれない。
この調査は,一般的に,革新的傾向がみられるが,支持政党については,「沖 縄地区」とほぼ一致する。また,将来の社会制度については,保守的ないし中 道的方向を選択している。これらについては,解明できないまま,疑問として
小 林:アメリカ占領下における沖縄県民の憲法意識の一端 113 のこっている。
1調査対象者
調査対象者は,66人で,その居住地,性別,年齢,職業,支持政党は,第1 表のとおりである。居住地は,大都市の那覇市が58人,中小都市のコザ市,平 良市が4人,町村の与那原町,北山村4人である。中小都市,町村の居住者は,
少ないだけでなく,年齢,職業,支持政党など,那覇市との差異がなく,特徴 は,みられない。性別は,男44人,女22人で,ちょうど2:1である。全国は,
男51・4%,「沖縄地区」は,49%であるから,これに比較すると,男が多い。
年齢は,20代47人(7].2%),30代12人(18.2%),40代6人(9.1%),50代1 人(1.5%)である(60歳以上なし)。全国の24.3%,24.9%,20.0%,11.3%,
13.5%(60歳以上),「沖縄地区」の18%,33%,21%,15%,13%比べると,
若年に傾りすぎており,適切な調査対象者とはいえないかもしれない。しかし 40代,50代は,全体の平均よりも革新的な面をもっている。職業は,商工サー ビス業3人(4.6%),管理職1人(1.5%),専門技術職2人(3.0%),事務職 18人(27.2%),労務職1人(1.5%),家族従業(自由業,商エサービス業)6人
(9.1%),学生30人(45.5%),主婦3人(4.6%),無職2人(3.0%)である(農 林漁業,自由業,農林漁業の家族従業はなし)。全国の農林漁業14.5%,商工サー
ビス業12.5%,自由業3.8%,管理職4.1%,専門技術職7.3%,事務職11・2%,
労務職6.7%,家族従業(農林漁業)2.3%,家族従業(自由業,商工サービス業)
5.7%,学生3.3%,主婦20.6%,無職7.8%,「沖縄地区」のそれぞれ23%,15
%,1%,3%,7%,11%,7%,5%,1%,1%,23%,5%と比べる と,著るしくちがっている。したがって,調査結果についても,相違があって 比較しにくい。職業階層別意識として,「反動もしくは保守の思考系列は一 家事従業(とくに農林漁業関係)・農林漁業自営者・商工サービス業・管理職・
自由業・無職・主婦,にはっきりみられ」,「進歩もしくは革新の思考系列には 一学生・専門技術職・事務職・労務職(ただし零細企業の未組織労働者は除 く)が属する」され(46〜47ページ),「憲法意識の高さと強さは,(イ)地域的には
〈都会→農村〉,(ロ)年齢的にはく20代→高年層》,レウ1生別からいえば,<男→
嘩
浴rの,矢印の方向に低下する傾向にある」といわれている。この見解によれ
*小林直樹『日本国憲法の問題状況』318ページ
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小林:アメリカ占領下における沖縄県民の憲法意識の一端 115 ば,調査対象者は,51人(77.3%):15人(22.7%)で,革新的思考系列が多く,
憲法意識が高いことになる。全国は,28.5%:71.3%,「沖縄地区」は,26%:
76%(348ページ,4捨5入のしかたによるか)で,ほぼ逆になっている。支持政党 は,すべて当時の沖縄県の政党で,民主党8人(12.1%),社会大衆党11人(16.7
%),社会党1人(1,5%),人民党2人(3.0%),答えなくない8人(12.1%),
支持政党なし36人(54.6%)である。全国とは比較できないが,「沖縄地区」は,
民主党8%,社会大衆党17%,公明党2%,社会党2%,人民党3%,答えた くない11%,支持政党なし57%,無回答1%で,ほぼ一致している。調査対象 者は,性別,年齢,職業からいえば,革新的思考系列に属するが,これが支持 *
ュ党においては,その性格からみて,貫徹されていない,といえよう。性別,
年齢,職業による思考系列では,「沖縄地区」と逆になっているのに,支持政党 では,一致するという結果となっている。これは,大半の設問では,おおむね 革新的傾向を示めしているが,将来の社会制度については,むしろ保守的ない し中道的方向を選択していることとも関連しているかもしれない。しかし,こ の調査だけでは,解明することができない。調査対象者のうち,54.6%が支持 政党なしであり,「沖縄地区」も57%で,全国の24.8%に比べると,ともに著 るしく多い。若年層に政党離れの傾向があるといわれているが,それによると はいえないようである。この調査対象者は,20代が特別多いが,「沖縄地区」は 各年代にわたっている。支持政党なしを年齢別にみると,20代は,48人中27人
(56.3%),30代は,12人中7人(58.3%),40代は,6人中2人(33.3%),50代 1人である。そうすると,沖縄県の政党は,多くの人の支持を得るだけの魅力 がなかったのだろうか,よくわからない。
2調査結果の集計
調査結果を集計してみると,つぎのとおりである。全国的におこなわれた調 査結果と比較できるように,その集計を下段にかかげた(質料篇17ページ以下。
なお,下段欄外の括弧内の数字は無回答を示めしている。正確にはこれを含めて,100%
*民主党は,政府与党であり,本土の自民党と結びついている。社会大衆党は,だい たいにおいて,本土の民社党路線を踏襲している。社会党は,日本社会党の沖縄県 支部となっている。人民党は,日本共産党と提携している。このほか,国民党があ り,沖縄の独立を主張する立場をとっているが,支持者は,きわめて少ない(352ぺ 一ジ)。本土復帰後の政党間の対応をみれば,いっそう明らかである。
になるわけであるが,便宜上,これを除外して作成した。したがって,最後の項圏は・
無回答の分だけ広くなっている)。
ω あなたは天皇および皇族に対してどんな感じをおもちですか。
尊くてお D
●
それ
ィお
「
親しみを感じる なんとも感じない{親しみも反感もない)
反感をK感じる
6.1 36.4 43.9 10.63.0
14.0 49.8 29.0 3.3き.{ (0.4)
ω 「君が代」を聞いて,どうお感じになりますか。
いちがいにいえない
不快に思う0 1・5 あまりいい気持がしない
感激をおぼえる(大好だ) なんとなくいいと思う 別段なんと も感じない
詔.0 25.8 16.7 3.o
41.5 璽S1.4 9.7 4.3 (0.1)
乙1 不快に思う 0.9
(3)あなたは政治活動をする団体をどの程度まで自由を認めるべきだと思い
ますか。
どんな政治団 団体は認め
体でも全く自 暴力的な破壊活動を認める団体は許さない るが、その D.K
由に認めるべ 活動につい
きだ てはきびし
く制限する
18.2 59.1 13.6 9.1
一
P3.2 41.2 30.0 〜_P7.5 (0.5)
小 林:アメリカ占領下における沖縄県民の憲法意識の一端 117
(4)あなたはストライキについて,次のどの考え方に賛越しますか。
ストライキそのものが好ましζなし1から、どんな業種にも許されない どんな業
墲ノも認 ゚るべき
警察官や消防署は別として、一般 ノ広く認めるべきだ
噛 一サのほか社会生活 ノ影響の大きい電 Cやガスなどの業
,D.K
だ 種にも許されるぺ
きでない
13.6 43.9 24.3 亀0 15.2
10.0 21.9 22.6 30。2 14.6
・
(0.7)
㈲警察官があなたの家を捜査したいといってきたとき,あなたはどうしま
すか。
自由にあがらせて見せる0 なんともいえない0
理由をよく聞いて見せる 正式の令状の提示を求める
30.3 69.7
36.6 58.0 (0.2)
自由にあがらせてみせる2.4 なんともいえない2.8
(6)金や土地や家の貸借関係で,ひどく問題がこじれたとき,あなたはどう しますか。
匡舅奪騒雛論にあ娼を頼む。あきらめてなりゆ琴にまかせる。
親せきや友
,人に頼む 弁護士に相談する 裁判所に訴える D.K 1
4.5 51.5 16.7 10.6
6.1 4.7 15.3 42.1 21.9 8.2 (0.5)
有儲 にあろせん癩む あきらめてなりゆきにまかせるo.5
(7}今の警察についてどんな印象をおもちですか。
市民のみかたとして非
常に頼もしく思う なんとなくこわい感じがする
デモなどの取り 市民のために一応よく しまりがきびし
やっていると思う すぎて反感を感 いちがいにいえない じる
4.5 34.9 3.0 21.2 36.4
10.0 56.3 3.3 6.4 23.5 (0.4)
(8)憲法は「健康で文化的な最低限度の生活」を保障していますが, 国民の 生活保障は,十分ゆきわたっていると思いますか。
@ (わからない)全祭関心をもったことがない 社会保障はなまけ者をつくるから、生活扶助などする必要はない1.5
__rr 一、一鼎■一
国力相応にまあまあ 貧しい人々の生活保障さえ行われていないから、まったく 今の程度でやむをえ
不十分だと思う ないと思う。
69.7 25.8 3.o
42.7 40.6 4.5 11.7 (0.5)
(9)さいきん,国会で与野党がはげしく対立していますが,国会のこの状態 をどうお考えですか。
どんな場合でも多数党の意思に従うのは いまの多数党は独裁 当然だ、野党の力つくの反抗はよくない 同然だから・あらゆ る面で抵抗すべきだ
D.K 野党の意見を尊重 多数党の意見を第一に重んずべきだが、野党の意見 しない以上、野党 もきかずにおしきるのはよくない の反抗はある程度
まで当然だ
4.6 62.1 24.2 3.0 6.1
8.2 51.2 12.7 4.5 22.8 (0.5)
小林:アメリカ占領下における沖縄県民の憲法意識の一端 119 ω 国会議員の選挙の時に,あなたは次のどれを基準として投票しますか。
えらい人の意見に従う 0 だれかに頼まれていれるO D.K
鞠
人物本位で選ぶ 政党本位で選ぶ 投票したヱとが ない
一 45.5 28.8 24.2
6⑪.1 3L9 2.83ユ 10.2)
えらい人の意見に従う 1.3 よ
だれかに頼まれて選ぶ 0.7
(11)平等についておききしますが,あなたの地方では,家柄性別,身分な どによって不合理な差別がまだ行われていると思いますか,それとも人はみな 平等にあつかわれていると思いますか。
まだまだ不合理な差別 ヘひどく残っている
結婚や就職などの場合には 瘧アの差別はあるが、その ルかは、だいたい平等にな
差別はもうほとんど ンられない
Dk
っている
28.8 36.4 28.8 6.0
22.5 48.2 21.5 7.5 (0.3)
働今の法律では財産を相続したりする場合,子供はみな平等ということに なっていますが,長男と他の子供は別にすべきだと思いますか,やはり平等に しておくぺきだと思いますか。
嫁や養子に行った場合などいろいろな差別が必要だ
すべて平等でよい 長男(または親と同
盾キる子供)は別だ
Dk
68.2 25.8
3』3.o
45.8 41.7 7。0 52 (0,3)
㈹現在の自衛隊は憲法に違反していると思いますか,そうは思いませんか。
違反していると思う 違反してい いちがいにいえない D.K
ないと思う
40.9 16.7 25.7
16.7
14.7 22.0 38・4 24・5 (0.4)
(14)自衛隊は必要だと思いますか。
必要だと思う 必要ではないと思う D.K
59.1 25.7 15.2
71.4 13.1 15.2 (0.3)
㈲ 前間で,「必要だと思う」と答えられた方におききします。あなたが必 要だと考えられる理由のうち,最も大きいものは次のどれでしょうか。
①外国からの侵略を防ぐ働き 13.6(%) 全国12.5(%)
② 国内の治安対策 12.1 21.8
③災害出動など民生に協力 25.8 30・5
④ アメリカへの協力 0 0.3
⑤ 自由陣営の防衛 6.1 4.6
⑥ その他 1.5 1.5
㈹ 同じく「必要だと思う」と答えられた方におききします。あなたは核兵 器の保有を認めますか。
① もつぺきだ 19.7(%) 全国13.7(%)
② もつぺきではない 34.9 40・3
③わからない 4.5 17・2
(0.2)
小 林:アメリカ占領下における沖縄県民の憲法意識の一端 121 働 憲法(第9条)に「陸海空軍その他の戦力は,これを保持しない」とあ ります。本格的な軍備をもつために,第9条を改めるべきだという意見があり ますが,あなたはこれについてどうお考えですか。
賛 成 反 対 今のところど D.K
ちらともいえ タい
12.1 53.0 19.7 15.2
13。0 31.1 35.7 19.9 (0.3)
⑬ 前間で「反対」と答えられた方に一 その最大の理由は次のう ちどれ でしょうか。
①強大な軍隊をもてば,軍国主義が復活する 9.1(%) 全国7.4(%)
おそれがあるから
② 軍隊があると,かえって戦争をまねくおそ 25.8 11.6 れが大きくなるから
③安保条約によって,外国に従属する軍隊に 3.0 3・1 なるから
④役にもたたない軍隊をつくることは,税金 9.1 4・1 のむだつかいだから
⑤今の自衛隊で防衛にも十分だから 1.5 3.6
⑥ その他なんとなく 4・5 1.1
(0,1)
㈲今の国際情勢の中で,日本の安全を守るために,あなたは次の方式のう
ちどれがいちばんよいと.母いますか。
臼米安保条約をもっと強化する(核兵器のもちこみなどを認める) 0 アメリカとはなれて、共産陣営の国と協力する方向に切りかえる 0 その他 0
安保条約 継続し
米軍の基地を ニりはらって、
アメリカ ニの安保
非武装中立の理想をまもり、東西陣
cと不可侵条約を結ぶやり方をとる D.K
ながら、 有事のさい駐 条約を廃 日本の国 留するだけに 棄して、
防力を少 する 自前の軍
しつつ強 備に切り
めてゆく かえ、中
立の立場 をとる
13.6 18.2 9.1 43.9 152
22.4 92 11.1 19.9 3.1 30.8 (0.9)
日米安保条約を強化する 1.8 その他
アメリカとはなれて、共産陣営の国と協力する 0.8
㈲ いまの国際晴勢のなかで,日本に対してどこの国から侵略や攻撃が行わ れるおそれがあるとお考えですか。
北朝鮮からの侵略のおそれがある0 画
韓国からの侵略のおそれがある 0 ソ連からの侵略のおそれがある
その他1.5
D.K
侵略や アメリカは 中国が
N略す 驍ィそ
共産圏からの侵略はないと思うが、
ト軍の基地がある限り、反撃をうけ 驍ィそれがある
攻撃の
?ッ性 ネどは
日本に対し
トすべてに一種の侵略
れがあ ほとん をしている
る ど考え と考えるぺ
られない きだ
7.6 4.6 47.0 10.6 15.2 13.6
4.05.7 32.7 10.4 8.0 34.6 (0.7)
北朝鮮0.8 韓国O.5
その他2.6一
アメリカ 侵略や攻撃の危険性はない
小 林:アメリカ占領下における沖縄県民の憲法意識の一端 123
㈱沖縄については次のような意見がありますが,あなたはそのどれに賛成
ですか。
国連の管理のもとにうっすぺきだ0 アメリカの領土にする 1.5
現状のままでよい(しかたがない)
沖縄は独立すべきだ 1.5_
すぐ本土復帰を実現する できるところから復帰させる
?K
54.5 33.3 4.6 4.6
44.1 34.2323.6 12.4 (0.5)
独立 アメリカの領土0.2 現状のまま一一 国連の管理1.7一
圃 恵庭事件についておききしますが,これはどの事件にあたりますか。
自衛隊のクーデター計画として批剃された事伴0 海外派兵のくわだてで、国会で論議された鼻件0 暗黒裁判とさわがれた事件 0
北海道で農民が自衛隊法違反に問われている事件 生活保障について論議された事件 1.5
何もきいたことがない
7.6 90.9
7.0 86.2 (2.0)
暗黒裁判 0.6 生活保障 1.2 海外派兵 1.7 クーデター 1.2
鋤 日本の社会制度について将来次のどの方向にすすんでゆくぺきだとお考 えですか。
[
、産主義の方向にすすむべきだ 社会民主
蜍̀にす 資本主義を改良して福祉国家政策をとる 今の資本 蜍̀のま D.K
すむべき
セ までよい
4.6 10.6 60.6 12.1 12.1
24.0 44.7 11.4 17.9 (0.7>
1.3
図最後に, あなたは今の憲法が大筋としては日本にふさわしいと思ってい ますか,思っていませんか。
ふさ D.K
わし
ふさわしい 二な いちがいにいえない
31.8 4.6 50.0 13.6
26.3 6.4 50.8 16.0 (0.5)
3調査結果の分析と比較
調査結果について,各設問ごとに分析,考察する。調査対象者の性別,年齢 職業などにかなり相違があるの℃全国および「沖縄地区」との比較は,しに
くいが,それもやってみたい。
(1)天皇や皇族にたいして,「なんとも感じない」が43.9%で,「親しみを感 の36.4%より多い。「尊くておそれおおい」は,6.1%であるが,「反感 を感じる」がこれよりも多い1α6%となっている。「尊くておそれおおい」と
「親しみを感じる」を合わせると4a 5%になるが,「なんとも感じない」の4ふ9
%より少ない。これらは全国および「沖縄地区」と逆である。全国は,「親し みを感じる」が姶8%,「なんとも感じない」が怨0%,「沖縄地区」は,それ
小 林.アメリカ占領下における沖縄県民の憲法意識の一端 125 それ35%,32%である。「反感を感じる」は,ごく少なく,全国3.3%,「沖縄 地区」4%である。これにたいして,「尊くおそれおおい」は,全国14%,「沖 縄地区」24%になっている。「尊くておそれおおい」と「親しみを感じる「を 合わせると,全国が63.8%,「沖縄地区」が59%である。太平洋戦争は,天皇 の名において,開始し,沖縄県が戦場となり,多くの惨禍を蒙ったのであるか ら,「反感を感じる」のは,不思議ではなく,この調査の結果が自然であるよう に思われるのであるが,「沖縄地区」では,僅か4%で,「尊くおそれおおい」
が全国の14%を上回る24%にも達している。これは,不可解である。
② この設問の結果は,他のそれと比べて,異質である。「感激をおぼえる
(大好きだ)」が53.0%で,全国を11.5%も上回り,「沖縄地区」とほぼ同じで ある。「君が代」は天皇讃歌であり,天皇と一一体となっている。したがって,
前間の結果と対応するのが普通である。つまり,「尊くておそれおおい」と「感 激をおぼえる」,「親しみを感じる」と「ななんとなくいいと思う」,「なんとも 感じない」と「別段なんとも感じない」,「反感を感じる」と「あまりいい気持 がしない」,「不快に思う」とがそれぞれ同じ割合になってもよいはずである。
しかし,結果は,分離している。それは,なにに起因しているのだろうか。
「君が代」は,正式には国歌ではないのに,国歌であると信じ,本土復帰を願 う気持と合致しているのかもしれない。あるいは,全国についてもいえること であるが,オリンピックなどで演奏されるときの感激をそのままあらわしてい るのかもしれない。前間で,「反感を感じる」と答えた者のうち,「あまりいい 気持がしない」としているのは,1人(Nα7男20代新高卒学生答えたく ない)だけである。3人は,「別段何とも感じない」,2人は,「なんとなくいい と思う」,残りの1人(恥4520代新高卒学生支持政党なし)は・「歌詞は別 として」と断りながらも,「感激をおぼえる」を選んでいる。「君が代」は,歌 詞を別とすれば,曲そのものはいいので,矛盾した答えが出てくる,と思われ
る。この設問については,例外的に,「沖縄地区」よりも保守的である,とい える。 「感激をおぼえる」は,53.0%と52%, 「なんとなくいいと思う」は,
25.8%と26%で,近似しており,「別段なんとも感じない」は,「沖縄地区」の 10%とたいして,16.7%と多いが,「あまりいい気持はしない」は,6%にた いして,1.5%,「不快に思う」は,1%にたいして,皆無である。
{3)政治活動団体について,「どんな政治団体でも全く自由に認めるべきだ」
が1&2%で,全国の13.2%,「沖縄地区」の15%を上回っており,「団体は認め
るが,その活動についてはきびしく制限する」は,13・6%で,全国の30.0%,
「沖縄地区」の27%よりもずっと少ない。「暴力的な破壊活動を認める団体は許 さない」は,59.1%で,全国の41.2%,「沖縄地区」の34%よりかなり多く,
破壊活動にたいする拒否反応が強い。健全な革新性をあらわしている。
ω ストライキにっいて,「どんな業種にも認めるべきだ」という最も革新 的な考えが13.6%で,全国および「沖縄地区」の10%より多く,ついで,「警 察官や消防署は別として,一般に広く認めるべきだ」は43・9%で,全国の21・9
%,「沖縄地区」の27%を大きく上回っている。「そのほか社会生活に影響の 大きい電気やガスなどの業種にも許されるべきでない」は,24.3%で,全国の 22.6%,「沖縄地区」の25%と均衡しているが,最も保守的な「ストライキそ のものが好ましくないから,どんな業種にも許されるべきでない」は,僅か 3.0%で,全国の30.2%に比べて,極端に少ない。「沖縄地区」も10%であり,
これは,アメリカの占領下において,ストライキがきびしく制限されているこ とにたいする反搬であろう。
㈲ 警察官の捜査にたいして,正解である「正式の令状の提示を求める」が 69.7%で,全国の58.0%を上回っている。しかし,「自由にあがらせて見せる」
は,皆無であるが,「理由をよく聞いて見せる」が30.3%(全国は36.6%)ある。
この設問は,たんなる意識の問題ではなく,正解か否かであるので,これだけ でも,不安がのこる。場合によっては,警察官による権利侵害につらなるから である。「沖縄地区」は,正解が38%にとどまっているのは,どうしたことで あろうか。年齢には関係ない,と思う。この調査では,40代6人,50代1人の うち,6人(85.7%)が正解である。
㈲ 金や土地や家の貸借関係で,ひどく問題がこじれたときは,「弁護士に相 談する」のが最もよいであろうが,51.5%で,過半数をこえ,全国の42.1%を 上回っている。「親せきや友人に頼む」のは,常識的な方法で,解決が早い場 合があるが,16.7%で,全国の15.3%とあまりちがわない。ところが,「沖縄 地区」は,55%にもなっている。これも,この調査と大きく開いているところ である。この調査の40代,50代7人のうち,「親せきや友人に頼む「と答えた のは,前問で,「理由を聞いて見せる」とした1人Q虹48女40代小卒主婦 支持政党なし)だけで,他は,3人ずつ「弁護士に相談する」と「裁判所に訴え
る」である。この種の問題で,はじめから「裁判所に訴える」のは,直線的に すぎるように思われるが,16.7%で,全国の21.9%より少ない。「警察にもち
小 林:アメリカ占領下における沖縄県民の憲法意識の一端 127 こんで相談する」のは,筋ちがいであるが,4.5%あり,全国の6.1%より少な い。民事的な個人間の問題であるから,「有力者(顔役や政党・団体員)にあっ せんを頼む」のは,よくないが,皆無であり,健全である,といえよう。
(7)警察についての印象で,「いちがいにいえない」とちゅうちょしている のが,36.4%で,最も多い(全国は23.5%)が,これは,意識の低いことを意味 してはいない。「市民のために一応よくやっていると思う」が,これについで 34・9%で,全国の56.3%より低く,「市民のみかたとして非常に頼もしく思う」
も,4.5%で,全国の10.0%の半分以下である。これにたいして,「デモなどの 取りしまりがきびしすぎて反感を感じる」が,21.2%で,全国の6.4%を大き
く上回っている。アメリカの占領下にある警察官の姿を反映している,といえ
よう。
(8)国民の生活保障について, 「貧しい人々の生活保障さえ行われていない から,まったく不十分だと思う」が69.7%と多く,全国の42・7%,「沖縄地区」
の46%をはるかにこえている。40代,50代も,漁48の「国力相応にまあまあ今 の程度でやむをえないと思う」を除けば,すべてこの答えである。「国力相応に
まあまあ今の程度でやむをえないと思う」は,25.8%であるが,全国の40.6%,
「沖縄地区」の32%よりも低い。「社会保障はなまけ者をつくるから,生活扶助 などする必要はない」とするものが,1・5%(1人男20代高卒無職支持政 党なし)あるが,これも,全国の4.5%,「沖縄地区」の2%より少ない。国民 の生活保障については,「沖縄地区」も,全国に比べて,不満が多い。それは,
沖縄の社会保障制度の貧困に起因しているようである。「健康保険,失業保険 およびその他の福祉事業は,名目上多種多様のものがあり,数の面では本土に 比較して勝るとも劣りはしないといわれている。しかし,その内容には,格段 の差異がある」(358ページ)。これも,アメリカの占領に起因している,といわ なければならない。
(9)国会での与野党の激しい対立について,「多数党の意見を第一に重んず べきだが,野党の意見もきかずにおしきるのはよくない」が62.1%で,全国の 51.2%,「沖縄地区」の39%より多く,「いまの多数党は独裁同然だから,あら ゆる面で抵抗すべきだ」は,3.0%で,全国の4.5%,「沖縄地区」の4%より 少ないが,「野党の意見を尊重しない以上,野党の反抗はある程度まで当然だ」
は,24・1%で,全国の12.7%,「沖縄地区」の15%を大きく上回っている。一 方,どんな場合でも多数党の意見に従うのは当然だ。野党の力つくの反抗はよ
くない」は,4.6%で,全国の8.2%,「沖縄地区」の6%より少ない。与野党 が激しく対立するのは,政府,与党が国の基本姿勢や人民の権利にかかわる条 約,法律などを強行しようとする場合が大部分であるから,これを阻止するた めに,野党が種々の手段を使って対抗するのは,当然である,といえよう。し たがって,89.2%が野党を支持し,全国の68.4%,「沖縄地区」の58%を大き
く上回っていることは,注目にあたいしよう。「わからない」は,6.1%で,全 国の22.8%,「沖縄地区」の35%に比べ,きわめて少数である。40代,50代は,
恥48の「わからない」を除いて,「多数党の意見を第一に重んずべきだが,野 党の意見もきかずにおしきるのはよくない」,「野党の意見を尊重しない以上,
野党の反抗はある程度まで当然だ」,「いまの多数党は独裁同然だから,あらゆ る面で抵抗すべきだ」が各2人であるから,20代,30代よりも野党支持が強い といえる。
(10)国会議員選挙の基準として,「人物本位に選ぶ」が最も多く,45.5%で あるが,全国の60,1%よりは低い。 「政党本位に選ぶ」は,28.8%で,全国の 31.9%より少ないが,「人物本位に選ぶ」との差は,16.7%で,全国の28.2%
に比べて,かなりちじまっている。国会だけでなく,議会の審議は,政党を中 心になされているから,人物本位でなく,政党本位に選ぶほかはないのである。
どんな立派な人物であっても,政党に所属していなければ,ほとんど活動がで
きない。
「投票したことがない」が24.2%あって,全国の2.8%を大きく上回っている のは,注目しなければならない。この設問は,沖縄県にとっては,ふさわしく ない。アメリカの占領下における沖縄県では,立法院議員の選挙はなされたが 国会議員の選挙はできなかったのである。人物本位か政党本位かは,投票基準 を示めしているのにたいして,「投票したことない」は投票行為について答え たものと異われる。したがって,投票できる状況になれば,この設問の結果は 変ってくるであろう。
「えらい人の意見に従う」,「だれかに頼まれていれる」は,ともに皆無であ り,健全さを示めしている。これらは,全国でも,少数であり,人物本位か政 党本位かという問題はあっても,投票が自主的になされていることをあらわし ている。したがって,選挙のときに,投票を頼むことは,無駄に近い,という ことになろう。
(11)あなたの地方では,家柄,性別,身分などによって,不合理な差別がの
小 林:アメリカ占領下における沖縄県民の憲法意識の一端 129 こっているかどうかについて,「まだまだ不合理な差別が残っている」が28.8%
で,全国の22.5%「沖縄地区」の10%よりも多い。一方,「差別はもうほとん どみられない」は,28.8%で,全国の21.5%より多いが,「沖縄地区」の35%
よりは少ない。「沖縄地区」とのちがいが目立っている。この設問は,意識の 問題というよりは,実際の状況についての見方である,といえる。各人の立場 によって,見方がちがってくることがある。つまり,保守的立場にあれば,不 合理な差別が目にうつりにくいが,革新的立場では,それが認識しやすくなっ ている。「沖縄地区」とのちがいは,このような点にあるのではないか,と思 われる。この設問全体としては,「結婚や就職などの場合には若干の差別があ るが,そのほかは,だいたい平等になっている」が36.4%で,最も多く,全国 も,48.2%,「沖縄地区」も,41%である。
ω相続について,長男と他の子は別にすべきか,平等にしておくべきかは 前間とちがい,意識の問題であり,「すべて平等でよい」が68.2彩で,全国の 45.8%を大きく上回り,「長男(または親と同居する子供)は別だ」25.8%,
「嫁や養子に行った場合などいろいろ差別が必要だ」3.0%で,それぞれ全国の 41.7%,7.0%より低くなっている(「沖縄地区」は不明)。平等指向が高い。と
くに,女性は,81.8%が「すべて平等でよい」としている。
(13)自衛隊が憲法に違反しているかどうかについて,「違反していると思う」
が40.9%で,全国の14.9%に比べて,はるかに高く,「違反していないと思う」
が16.7%で,全国の22.0%より低い。「いちがいにいえない」は,25.7%,「わ からない」は.16・7%で,ともに,全国の38.4%,24.5%(「沖縄地区」は59%)
より少ない。意識が高い,といえる。沖縄県では,自衛隊の姿を実際に見てい るわけではないが,憲法の条文に照らして,率直に答えたものと思われる。
自衛隊が憲法に「違反していると思う」人は,第2表のとおりである。性別 では,男の方が多く,52.3%であるが,女性は,18.2%にとどまる。年齢は,
20代24人(51・1%),40代3人(50代を含めて42.9%)である。とくに,20代の男 性は,32人中20人が「違反していると思う」と答えている。30代は,1人もい ない。12人のうち,「違反していないと思う」4人,「いちがいにいえない」3 人,「わからない」5人である。学歴は,大学(在学生を含む)15人(40.5%),
高校9人(56.2%),中学(旧制)1人(33.3%),小学校2人(22.2%)で,自 衛隊が憲法違反かどうかの判断には特別関係がないように思われる。職業は,
学生14人(46.7%),事務職6人(33.3%),家族従業(自由業,商エサービス業)
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小 林:アメリカ占領下における沖縄県民の憲法意識の一端 131 2人(33.3%).商工サービス業1人(33.3%),管理職1人(100%),専門技術 職1人(50.0%),主婦1人(33.3%),無職1人(50.0%)である。支持政党で は,人民党2人(100%),社会党1人(100%),社会大衆党8人(72.7%),支持 政党なし14人(38.9%),答えたくない2人(25.0%)である。民主党支持者は,
皆無である。支持政党とは密接な関係がある,といえる。
(14)自衛隊の要否について,「必要だと思う」は,59.1%で,全国の71.4%
より少ないが,「沖縄地区」の42%よりは多い。「必要ではないと思う」は,
25・7%で,全国の13.1%,「沖縄地区」の18%より多い。「わからない」は,
15.2%で,全国と同率,「沖縄地区」の38%よりはずっと少ない。支持政党別 にみると,社会党の1人は,「必要でないと思う」,人民党は,「必要でないと 思う」1人,「わからない」1人,社会大衆党は,「必要でないと思う」4人,
「必要だと思う」7人,民主党は,「必要だと思う」7人,「わからない」1人 である。前間で,自衛隊が憲法に「違反していると思う」という人びとは,「必 要でないと思う」15人(55.6%),「必要だと思う」8人(29・6%),「わからな い」4人14.8%)で,不必要であるとする割合が高い(第2表参照)。
(15)自衛隊が「必要だと思う」人びとの理由は,「災害出動など民生に協力」
が最も多く,25.8%(「必要だと思う」のうち43.6%,以下同じ)で,全国の30・5%
(42.7%)と共通している。「外国からの侵入を防ぐ働き」の13.6%(23.1%),
「国内の治安対策」の12・1%(20.5%)は,ほぼ同じで,「災害出動など民生に協 力」の約半数であり,「自由陣営の防衛」の6・1%(10.3%)は,これらのおお よそ半分である。全国と比べると,多少のちがいはあるが,同じ傾向である。
「アメリカへの協力」は,全国には僅かながらあるが,この調査では,皆無で ある。これは,沖縄県を占領しているアメリカに対する反擁を意味しているか もしれない。
⑯ 自衛隊が「必要だと思う」人びとは,核兵器について,「もつべきではな い」と消極的な意見が多く,34.9%(59.0%)で,全国と同じ傾向であるが,
「もつべきだ」という意見が19.7%(33.3%)で,全国の13.7%(19.2%)より 若干高くなっている。ただし,女性は,14人中11人が「もつべきでない」と答 え(78.6%),核兵器に対しては,拒否反応が強い。
(17)憲法第9条の改正については,「反対」が53.0%で,賛成の12.1%を大 きく引離している。これは,全国の31.1%,「沖縄地区」の32%よりもずっと 多い。「賛成」は,12.1%で,全国の13.0%より僅か少ないが,「沖縄地区」の
11%よりはやや多い。「今のところどちらともいえない」が19。7%で,全国の 35.7%,「沖縄地区」の23%より低く,「わからない」の15.2彫も,全国の19.9
%,「沖縄地区」の34%よりもかなり少ない。意識が高く,反体制的傾向が強 い,といえる。性別では,「反対」が男性52.3%,女性54.5%で,大差はない が,「賛成」は,男性の18.2%にたいして,女性0である。支持政党別では,
人民党の2人,社会党の1人は,「反対」,社会大衆党は,「反対」が5人,「賛 成」,「今のところどちらともいえない」,「わからない」が各2人(いずれも自 衛隊が「必要と思う」としている)であり,民主党は,「賛成」3人,「反対」2 人,「今のところどちらともいえない」2人,「わからない」1人となっている。
設問⑯で,自衛隊が憲法に「違反していると思う」という人びとは,20人が
「反対」であり(74.1%),僅か2人が「賛成」,その他「今のところどちらと もいえない」3人,「わからない」2人である(第2表参照)。考え方が一貫し ており,明確である。
㈱憲法改正反対の理由は,⑤,⑥は別として,それぞれ積極的な意味があ るが,とくに,「軍隊があると,かえって戦争をまねくおそれが大きくなる」
としているものが,25・8%(「反対」のうち48.6%。以下同じ)で,全国の11.6%
(37.3%)を上回っている。沖縄県は,太平洋戦争の職場となり,多くの犠牲者 を出し,アメリカ軍に占領され,わたくしたちの想像ができないほどの苦しみ を受け,敗戦後は,本土から切離され,アメリカの軍事基地として,占領が継 続されていたことを通して,戦争の恐しさを身にしみて知っていたからであろ う。これについで,「強大な軍隊をもてば,軍国主義が復活するおそれがある から」と「役にもたたない軍隊をつくることは,税金のむだつかいだから」が 同じく9.1%(17.1%)である。そのほかの理由は,少ない。設問㈹で,自衛隊 が憲法に「違反していると思う」という入びとで,憲法改正に「反対」する理 由も,だいたい同じ傾向で, 「軍隊があると,かえって戦争をまねくおそれが 大きくなるから」10入(50.0%),「強大な軍隊をもてば,軍国主義が復活する おそれがあるから」5人(25.0%),「役にもたたない軍隊をつくることは,税 金のむだつかいだから」3人(15.0%),その他2人(10.0%)である。
㈲ 今の国際情勢のなかで,日本の安全をまもるための方式として,「非武装 中立の理想をまもり,東西両陣営と不可侵条約を結ぶやり方をとる」が43.9%
と半数に近く,全国の19・9%,「沖縄地区」の18%を大幅に上回っている。沖 縄県が戦場となり,戦争の悲惨さが若い世代にも滲透しており,それが非武装